JPH0852359A - ヘテロポリ酸を基とする触媒及び脂肪族カルボン酸の製造のためのその利用 - Google Patents

ヘテロポリ酸を基とする触媒及び脂肪族カルボン酸の製造のためのその利用

Info

Publication number
JPH0852359A
JPH0852359A JP7144227A JP14422795A JPH0852359A JP H0852359 A JPH0852359 A JP H0852359A JP 7144227 A JP7144227 A JP 7144227A JP 14422795 A JP14422795 A JP 14422795A JP H0852359 A JPH0852359 A JP H0852359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
catalyst
group
mol
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7144227A
Other languages
English (en)
Inventor
Elisabeth Bordes
エリザベト・ボルド
Michel Gubelmann
ミシェル・ギュベルマン
Laurent Tessier
ロラン・テシエ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhodia Chimie SAS
Original Assignee
Rhone Poulenc Chimie SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rhone Poulenc Chimie SA filed Critical Rhone Poulenc Chimie SA
Publication of JPH0852359A publication Critical patent/JPH0852359A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/16Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
    • C07C51/21Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen
    • C07C51/215Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of saturated hydrocarbyl groups
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/002Mixed oxides other than spinels, e.g. perovskite
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/14Phosphorus; Compounds thereof
    • B01J27/186Phosphorus; Compounds thereof with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
    • B01J27/195Phosphorus; Compounds thereof with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium with vanadium, niobium or tantalum
    • B01J27/198Vanadium
    • B01J27/199Vanadium with chromium, molybdenum, tungsten or polonium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2523/00Constitutive chemical elements of heterogeneous catalysts

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸素源を用いて対応するアルカンを制御され
た態様で酸化することによって脂肪族カルボン酸を製造
するのに有用な新規の触媒を提供すること。 【構成】 式[Aabf [Ccdex
f-{式中、Aは水素、アルカリ金属及びアンモニウムイ
オンのような一価陽イオンを表わし、BはVO2+、VO
3+、アルカリ土類金属イオン又は元素周期律表第VII
A、VIII、IB、IVB若しくはVB族の金属のイオンを
表わし、CはMo及び(又は)Wを表わし、DはP、A
s、Sb、Si、Ge及び(又は)Bを表わし、Eは随
意に第VA、VII A及びVIII族からの少なくとも1種の
金属と組み合わされたバナジウム又はクロムから選択さ
れる元素を表わし、fはa+αbであり、ここで、αは
イオンBの電荷に応じて2、3又は4であり、cは5〜
20−eの範囲の数、dは1〜5の範囲の数、eは1〜
9の範囲の数である}のヘテロポリ酸から得られた活性
相を有する触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘテロポリ酸から得
られた活性相を持つ触媒の存在下での対応するアルカン
の制御された酸化によってカルボン酸を製造する方法に
関する。さらに、この発明は、担体としての二酸化チタ
ンとヘテロポリ酸とから得られる組成物、並びに該組成
物を活性相として含む触媒に関する。
【0002】本明細書においては、便宜上、ヘテロポリ
酸(HPA)という用語は、ヘテロポリ酸とポリオキソ
メタレート(polyoxometallate)との両方を意味するた
めに用いるものとする。
【0003】
【従来の技術】エタンのようなアルカンの制御された酸
化によるカルボン酸、特に酢酸のようなカルボン酸の製
造は、存在している技術において用いられるものと比較
して非常に競争できる価格の出発原料を用いるという利
点を有するので、開発のさなかにある方法である。
【0004】このタイプの既知の方法の中では、エタン
及び酸素に加えて、少なくともバナジウム、燐及びレニ
ウムの酸化物を基とする触媒を用いる方法を挙げること
ができる。しかしながら、この方法における酢酸への選
択性は30%程度であり、これは、同時に生成するエチ
レンの選択性よりも低い。さらに、この方法は、大量の
水及びヘリウム又は窒素のような不活性ガスを反応器に
導入することを必要とする。
【0005】別の方法は、少なくともモリブデン、バナ
ジウム、ニオブ及びアンチモンの酸化物の混合物を基と
する触媒又はモリブデン、バナジウム、レニウム、アン
チモン、ニオブ及びカルシウムの酸化物を基とする触媒
の存在下でエタンと酸素とを反応させることから成る。
かかる触媒を用いることによる酢酸への選択性は、前記
した方法に従って得られる選択性と比較して高められ
る。しかしながら、反応条件が難しい。実際、約300
〜400℃の高温と約20〜30バールの高圧とを組み
合わせた条件下で酸化を実施することが必要である。さ
らに、かかる触媒式の製造方法は、実施するのが容易で
はない。
【0006】また、酸化状態(IV)のバナジウム、チタ
ン及び(又は)燐の酸化物を含む活性相を有する触媒を
用いることも知られている。これらの触媒の場合には、
酢酸への選択性に関しての性能が興味深い。しかしなが
ら、供給物流は90%以上の希釈用気体を含み、これは
非常に低い生産性をもたらす。
【0007】従って、アルカンを酸化することによって
脂肪族カルボン酸、特に酢酸を製造する方法であって、
容易に製造される触媒を用い、産業的規模で展開するこ
とができるものは、現時点においてはまだ見出されてい
ないことがわかる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここに、後に規定する
式(I)のヘテロポリ酸から得られた活性相を有する触
媒を前記の反応に用いることによって、前述の欠点を克
服することが可能になるということが、全く思いがけず
見出された。
【0009】本発明に従う方法は、生成するカルボン酸
への高められた選択性と拘束のない実施条件とを組み合
わせて有し、産業的規模での反応の利用を計画すること
を可能にする。
【0010】さらに、本発明に従う方法は、大量のアル
カンについて実施することができる。このことは、大量
の不活性希釈用気体を含む反応用混合物を用いる方法と
比較して、明確な利点を構成する。実際、このことのた
めに、部分的にしか転化しないアルカンを反応に非常に
容易に再循環することができる。
【0011】さらに、本発明に従う方法は、通常用いら
れる温度よりも低い温度において実施される。エタンは
それより長鎖の飽和炭化水素よりも反応性が低いこと、
又は飽和炭化水素は不飽和炭化水素(芳香族であっても
芳香族でなくてもよい)よりも反応性が低いことを考え
ると、150℃〜250℃ほど低くてもよい温度におい
てアルカン、特にエタンを活性化できるということは、
全く驚くべきことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に従う方法は、次
式(I): [Aabf [Ccdexf- {式中、Aは水素、アルカリ金属及びアンモニウムイオ
ンから選択される少なくとも1種の一価陽イオンを表わ
し、BはVO2+、VO3+、アルカリ土類金属イオン又は
元素周期律表第VII A族、第VIII族、第IB族、第IVB
族若しくは第VB族の金属のイオンを表わし、CはW及
び(又は)Moを表わし、Dは燐、砒素、アンチモン、
珪素、ゲルマニウム又は硼素を表わし、Eはバナジウム
並びに第VA族、第VII A族及び第VIII族からの少なく
とも1種の金属又はクロムから選択される元素を表わ
し、f=a+αbであり、ここで、αはイオンBの電荷
に応じて2、3又は4であり、cは5〜20−eの範囲
で変化し、dは1〜5の範囲で変化し、eは1〜9の範
囲で変化する}のヘテロポリ酸から得られた活性相を有
する触媒の存在下で、酸素源を用いて対応するアルカン
を制御された態様で酸化することによって、脂肪族カル
ボン酸を製造することから成る。
【0013】本明細書において、元素周期律表に関する
記載は、フランス化学会誌(No.1、1966年1
月)の補遺に現れる表を言う。
【0014】本発明の主題はまた、担体としての二酸化
チタンと次式: [Aabf [Ccdexf- (式中、A、B、C、D、E、a、b、c、d、e及び
fは前記したものと同じ意味を持つ)のヘテロポリ酸と
から得られた組成物にもある。最後に、本発明の別の主
題は、前記の組成物を活性相として含む触媒から成る。
本明細書において、二酸化チタンという用語と酸化チタ
ンという用語とは、同じ意味を持つ。本発明のその他の
利点及び特徴は、以下の記載を読めばより一層明らかに
なるだろう。
【0015】本発明に従う方法は、前記の式(I)のヘ
テロポリ酸から得られた活性相を有する触媒を用いるこ
とから成る。より特定的には、成分Bは、VO2+、VO
3+、Cu2+、Fe3+、Co2+、Ag+ 、Ni2+、M
2+、Mg2+、Bi3+、Sn2+及びSn4+イオンから選
択される。成分Bは、VO2+及びVO3+イオンから選択
するのが好ましい。成分Eのバナジウム以外のものにつ
いては、これはより特定的にはCr、Mn、Fe、Co
及びNiから選択される。
【0016】本発明の好ましい特定具体例に従えば、活
性相の製造に用いられるヘテロポリ酸は、式(I)にお
いてDが燐であり、Eがバナジウムであり、dが1であ
り、cが1〜3の範囲であり、cとeとの合計が12で
あるものに相当する。
【0017】一つの特定的な実施態様に従えば、用いら
れる触媒は、その活性相がさらに担体をも含むものであ
る。この特定的な実施態様を実施するのに好適な担体と
しては、例えば、二酸化チタン、二酸化珪素、二酸化ジ
ルコニウム、二酸化セリウム、二酸化錫、アルミナ及び
シリカ−アルミナを挙げることができ、これらの化合物
は単独で用いることもでき、また、混合物として用いる
こともできる。担体は、二酸化チタン及び二酸化ジルコ
ニウムから選択されるのが好ましく、二酸化チタンであ
るのがより好ましい。
【0018】この実施態様の特定具体例に従えば、触媒
の活性相中の(C+E)/担体の金属元素の原子比は、
0.1〜30%の範囲にする。この担体の金属原子とい
う用語は、チタン、ジルコニウム、セリウム等を言う。
前記の原子比は、5〜20%の範囲であるのが好まし
い。
【0019】活性相が担体を含む場合、活性相のこれら
2種の構成要素の間の配分は、より特定的には、式
(I)のヘテロポリ酸が担体の表面に分散されるような
ものである。
【0020】第一の実施態様に従えば、触媒は塊状で用
いられ、即ち、触媒は、ヘテロポリ酸と随意としての担
体とから得られた活性相のみを含む触媒である。
【0021】第二の実施態様に従えば、触媒は、希釈さ
れた形で用いられ、即ち、前記の活性相が不活性材料と
混合されたものである。この後者の場合、活性相は、不
活性材料上に塗布されていてもよく、被覆されていても
よく、また、不活性材料と混合されていてもよい。
【0022】不活性材料として用いることができる材料
としては、焼結クレー、マグネシア、珪酸マグネシウム
及び珪藻土を挙げることができる。これらのタイプの不
活性材料は、多孔質又は非孔質の形で用いることができ
る。非孔質の形の不活性材料を用いるのが好ましい。必
要ならば、非孔質にするために釉薬をかける(emaillag
e) ことができる。また、コーディーライト(cordierit
e、菫青石)、ムライト(mullite)、磁器、窒化珪素、
窒化硼素及び炭化珪素タイプのセラミック材料を不活性
材料として用いることもできる。
【0023】本発明に従う方法において用いられる触媒
は、希釈されたものも希釈されないものも、粒子の形又
はモノリスの形を取る。
【0024】触媒が粒子から成る場合、これらの粒子の
寸法は触媒の使用態様に依存する。従って、粒子寸法は
広い範囲内で変えることができ、特に数μm〜約10m
mの範囲であることができる。より特定的には、指標と
して、固定床において用いられる触媒は、0.5〜6m
mの範囲の粒子寸法分布を有するのが一般的である。流
動床又は移動床(lit mobile)において用いられる触媒
は、粒子の80%のものについての粒子寸法が5〜70
0μの範囲であるのが一般的であり、5〜200μの範
囲であるのが好ましい。
【0025】触媒が粒子から成る場合、全ての形態が本
発明の実施のために好適である。従って、触媒は、例え
ばビーズ又はリングの形を取ることができる。リングと
いう用語は、中空物品、特に断面が円形、平行六面体形
又は楕円形である中空物品を意味する。また、その他の
任意のタイプの複雑な構造、例えば不活性材料の押出に
よって得られる構造(例えば十字形、星形等)を検討す
ることもできる。
【0026】標準的には、触媒の組成物中に加えられる
不活性材料の量は、大抵の場合触媒の形成態様に応じ
て、広い範囲内で変化する。
【0027】従って、活性相を不活性材料上にコーティ
ング又は塗布することによって得られる触媒は、その活
性相の量が触媒の総重量(活性相+不活性材料)の0.
1〜30%の範囲であるのが一般的であり、2〜20%
の範囲であるのが好ましい。活性相が不活性材料中に分
散されて成る触媒の場合には、活性相の量は触媒の総重
量の1〜90%の範囲である。
【0028】本発明の好ましい実施態様に従えば、触媒
の活性相は、存在する不活性材料を被覆する。
【0029】触媒は、任意の標準的な簡単且つ再現可能
な方法に従って製造することができ、このことは、本発
明の追加の利点を構成する。
【0030】ヘテロポリ酸は既知の化合物であり、当業
者ならばそれらを製造するためにそれらに関する文献を
参照することができる。
【0031】特にAが水素原子であるヘテロポリ酸に関
しては、特に2つのタイプの方法を用いることができ
る。
【0032】第一の方法に従えば、ヘテロポリ酸の構成
成分(好ましくは酸化物の形のもの)を含む混合物を水
中で還流下に24時間保つ。この方法は、特にbが0で
あり且つdが1であるヘテロポリ酸を製造するのに好適
である。
【0033】前記したものと同じタイプのヘテロポリ酸
であってcの値が6〜12の範囲であるのものを製造す
るための別の方法は、次の工程から成る。まず、アルカ
リ金属又はアルカリ土類金属塩の形で存在するHPAの
構成成分の溶液を調製する。この溶液は、前記の化合物
を水中に溶解させることによって得られる。この溶液が
得られたら、特に塩酸のような無機酸を添加することに
よってこれを中和する。得られた生成物をエーテルを用
いて媒体から抽出し、次いで蒸留水と接触させて水性溶
液を得る。この水性溶液からヘテロポリ酸を結晶化させ
ることができる。
【0034】これら2つの方法のそれぞれの最後に、蒸
発又は結晶化させることによって所望のヘテロポリ酸を
得ることができる。この生成物は、随意に焼成工程に付
した後に、本発明に従う反応において触媒として直接用
いることができる。焼成工程については、後に説明す
る。
【0035】通常の態様及び用いる触媒が担体を含む場
合には、ヘテロポリ酸と担体との接触は、例えば環式含
浸によって実施されるが、その他の経路も原則として除
外されない。この点に関しては、各種成分、ヘテロポリ
酸及び担体(例えば固体の形のもの)を混合することが
挙げられる。
【0036】含浸法に従えば、前記した担体とヘテロポ
リ酸の溶液とを、(C+E)/担体の金属元素の原子比
が0.1〜30%の範囲、好ましくは5〜20%の範囲
であるような量で接触させる。次いで、得られた懸濁液
を乾燥させる。この乾燥工程は、混合物の溶剤又は分散
媒(より特定的には水)を蒸発させることから成る第一
段階及びこうして得られたペーストを乾燥させることか
ら成る第二段階から成る2段階で有利に行なうことがで
きる。
【0037】一般的に、第一段階は、真空下又はそれ以
外で20〜100℃の範囲の温度で、ペーストを得るの
に必要な期間実施される。蒸発は通常撹拌しながら実施
される。得られたペーストを次いで第二段階において、
好ましくは非還元性の雰囲気下(例えば酸素又は空気
中)で、平均して15時間の期間乾燥させる。乾燥温度
は通常100〜150℃の範囲である。その他の乾燥方
法、例えば任意のタイプの装置を用いて例えば当業者に
周知の条件下でスプレーすることによって懸濁液を乾燥
させる方法を検討することもできるということに留意す
べきである。
【0038】乾燥させた生成物を次いで焼成工程に付
す。この工程は、標準的な態様で、非還元性雰囲気下で
行なわれる。空気を用いるのが有利であるが、しかし酸
素も同様に好適に用いることができる。焼成温度は通常
200〜500℃の範囲である。この操作の期間は一般
的に1〜24時間の範囲である。
【0039】焼成工程の前及び(又は)後に、乾燥生成
物を解凝集工程に付すことができる。
【0040】本発明に従う方法において用いられる触媒
が不活性材料を含む場合には、コーティング法を用いる
のが好ましい。従って、不活性材料(好ましくは粗大粒
子の形のもの)と活性相とを、高剪断ミキサー(LODIGE
タイプの機械)又は造粒機(ドラム若しくはプレートの
形の造粒機)中で一緒にする。この操作は、20〜15
0℃の範囲の温度で、不活性材料を所望の量の活性相で
コーティングするのに必要な時間、より特定的には空気
中で、少なくとも30分間実施するのが一般的である。
【0041】こうして得られた粒子を、通常300〜5
00℃の範囲の温度において焼成する。焼成時間は少な
くとも3時間であるのが一般的である。
【0042】もちろん、これらの全てのヘテロポリ酸の
製造態様並びに該HPAを担体及び(又は)不活性材料
と接触させるための態様は単に指標として与えられたも
のであり、いずれの場合にも網羅的なリストを構成する
ものではない。
【0043】前記したように、本発明に従う方法は、前
記した触媒の存在下で酸素源を用いてアルカンの制御さ
れた酸化を実施することから成る。用いるアルカンの品
質に関する特定的な条件はない。しかしながら、生成さ
れる酸の分離という明白な理由のために、少なくとも9
0%の純度を持つエタンを用いるのが好ましい。
【0044】アルカンの制御された酸化反応は、酸素源
の存在下で実施される。この酸素源は、純粋な酸素若し
くは不活性気体で希釈された酸素を基とするものである
こともでき、また、亜酸化窒素を基とするものであるこ
ともできる。従って、有利な態様においては、酸素源と
して空気を用いて酸化反応を実施することができる。
【0045】本発明の特定的な実施態様に従えば、アル
カンと酸素との間のモル比は20未満である。より特定
的は、この比は0.01〜0.2の範囲又は0.6〜1
8の範囲である。本発明の好ましい実施態様において、
この比は0.6〜18の範囲である。
【0046】また、希釈剤の存在下で酸化反応を実施す
ることもできる。希釈剤という用語は、水、或いは窒素
又は希ガス(例えばヘリウム若しくはアルゴン)のよう
な不活性気体を意味する。また、希釈用気体は、炭素酸
化物のような反応から再循環される気体であることもで
きるということに留意すべきである。この希釈用気体
は、前記した気体のいくつか又は全部との組合せである
こともできる。
【0047】気体混合物、即ちアルカンと酸素源と随意
としての希釈用気体との組成は、広い範囲内で変えるこ
とができる。特に記載がない限り、以下の百分率は全
て、気体混合物のモル百分率として表わされる。
【0048】一般的に、気体混合物中のアルカン含有率
は0.1〜99.9モル%の範囲である。本発明の特定
的な実施態様に従えば、気体混合物の組成は、該混合物
の爆発範囲外であるような組成である。より特定的に
は、そして気体混合物の組成が好適に爆発範囲外となる
ためには、アルカン含有率は0.1〜3モル%の範囲又
は10〜99モル%の範囲である。前記の気体混合物中
のアルカン含有率は、10〜99%の範囲であるのが好
ましい。
【0049】用いられる気体混合物中の酸素含有率も同
様に広い濃度範囲で変化する。実際、酸素含有率は0.
1〜99.9%の範囲である。より特定的な実施態様に
従えば、気体混合物中の酸素含有率は1〜90%又は9
7〜99.9の範囲で変化する。該混合物中に含有され
る酸素は、1〜90%の範囲であるのが好ましい。
【0050】本発明の特定的な実施態様に従えば、反応
は水の存在下で実施される。この場合、気体混合物中の
水含有率はより特定的には0〜70%の範囲である。特
定的な具体例に従えば、前記混合物中の酸素含有率は0
〜20%である。
【0051】混合物中の不活性気体(好ましくは窒素)
含有率は、通常0〜70%の範囲である。より特定的に
は、この混合物は、0〜20%の希釈用気体を含む。
【0052】気体混合物を本発明に従う触媒と接触させ
る。気体混合物と触媒との接触は、前記混合物の全ての
成分を予め予備混合することによって行なうこともで
き、また、それらを別々に導入することによって行なう
こともできるということに留意すべきである。アルカン
又は好ましくは酸素源を反応器に多段階式に注入するこ
とを検討することも、同様に可能である。
【0053】産業上の利用の場合には、プロセスの安全
性の理由で、前記した最後の2つの方法を利用するのが
有利である。実際、この態様においては、反応の発熱性
による非常に大量の熱量を取り除く必要性が回避され、
混合物の爆発範囲内に入ってしまう危険性が低減され
る。
【0054】本発明の方法を実施する装置は、気相中で
の触媒反応のための標準的な装置に属するものである。
後者の装置は、連続的に又は不連続で用いることができ
るものである。
【0055】従って、触媒が固定床、流動床若しくは移
動床(lit transporte)又は交互の複数の固定床中にあ
る反応器、或いは逆流(inversion de flux) 反応器中で
反応を実施することができる。本発明に従う方法は、固
定床、流動床又は移動床反応器中で実施するのが好まし
い。この点についての詳細については、「Techniquesde
l'ingenieur 」(Engineering Techniques)中に発表
されたP. Trambouzeによる『Reacteurs Chimiques 』(C
hemical Reactors) という発表並びに「Catalysis Toda
y 」中に発表されたR. M. Contractor及びA. W. Sleigh
t による『Selective oxidation in riser reactor』と
いう発表(より特定的には移動床反応器に関する)を参
照することができる。
【0056】反応温度は、100〜400℃の範囲であ
るのが一般的であり、150〜350℃の範囲であるの
が好ましい。反応用気体混合物の全圧は、絶対圧として
0.1〜20バールの範囲であるのが一般的である。気
体流量は、標準的な温度及び圧力条件下で計算して、接
触時間が0.1〜30秒の範囲になるように設定する。
この接触時間は、0.5〜20秒の範囲であるのが好ま
しい。接触時間は、反応器の容量と気体の全流量との間
の比に相当する。生成するカルボン酸は、慣用的な態様
で、冷却し、酸/水混合物を凝縮させることによって、
副生成物又は反応成分から分離される。
【0057】気体の形で残る化合物、より特定的にはア
ルカン及び炭素酸化物は、非常に有利な態様で、反応器
中に再循環することができる。アルカンの再循環は、当
業者にとって非常に明白な利点である。この利点は、こ
の反応成分の損失を最小限にすることである。しかしな
がら、アルカン及び炭素酸化物の再循環は、酸化反応の
際に放出される熱量の吸収に関する追加の利点を有する
ということに、留意すべきである。実際、これらの気体
はかなりの熱容量を持ち、この熱容量はこれらの気体を
この目的のために特に好適なものにし、従って、これら
の気体が再循環されるという事実は、温度が局部的に上
昇する(ホットスポット)危険性を最小限にすることが
できる。
【0058】これらの気体を再循環する場合、特に炭素
酸化物に関しては、再循環操作の間に蓄積する危険性が
あるこれらの気体を定期的にパージすることが必要であ
ることは、当業者には極めて明白である。
【0059】次に、本発明に従う組成物について説明す
る。この組成物は、担体としての二酸化チタンと、前記
の式(I)のヘテロポリ酸とから得られる。
【0060】本発明の好ましい具体例に従えば、ヘテロ
ポリ酸の式は、式(I)においてDが燐であり、Eがバ
ナジウムであり、cが1〜3の範囲であり、dが1であ
り、cとeとの合計が12であるものに相当する。
【0061】本発明の方法において用いられる触媒中に
存在させる酸化チタンは、アナターゼ(鋭錐石)、ルチ
ル、ブルッカイト(brookite)(板チタン石)若しくは
ブロンズ(記号(B))の形にあるTiO2 又はそれら
の混合物であることができ、これらは特にどれが好まし
いということはない。酸化チタンの同素体の形は、アナ
ターゼ及びルチル型並びにそれらの混合物から選択する
のが好ましい。
【0062】活性相の組成物中に用いられる酸化チタン
はまた、BET法に従って測定して1〜150m2 /g
の範囲の比表面積を有する。この比表面積は、より特定
的には、10〜120m2 /gの範囲である。
【0063】本発明に従う組成物は、より特定的には、
(C+E)/Tiの原子比が0.1〜30%の範囲、好
ましくは5〜20%の範囲であるようなものである。
【0064】さらに、本発明の主題は、活性相が前記の
組成物である触媒にある。特定的な実施態様に従えば、
本発明に従う組成物は、酸化チタンと式(I)のヘテロ
ポリ酸とから得られた活性相に加えて、不活性材料を含
む。
【0065】第一の特定具体例は、被覆されたタイプの
触媒から成る。この場合、本発明に従う組成物の量は、
触媒の総重量に対して0.1〜30重量%の範囲であ
る。この含有率は、2〜20重量%の範囲であるのが好
ましい。第二の特定具体例に従えば、活性相が不活性材
料中に分散された触媒から成る。この具体例に従えば、
組成物の量は、触媒の総重量に対して1〜90重量%の
範囲である。
【0066】ヘテロポリ酸、不活性材料、各種成分の割
合及び触媒の調製態様に関して前記したことは全て、こ
の部分についても有効であり、従ってここでは繰り返す
ことはしない。
【0067】
【実施例】以下、本発明の非限定的な具体的実施例を説
明する。以下において、触媒の性能は次のようにして計
算した。転化率は、観察された生成物の収量の合計から
計算した。 ・エタンの転化率(モル%)
【数1】 ・生成物X(酢酸、エチレン、燃焼生成物)についての
選択性(モル%)
【数2】
【0068】例1 式H4 PMo11VO40/TiO2 のヘテロポリ酸(触媒
1)の合成 MoO3 8.23g、V25 0.52g及び85%H
3 PO4 0.66gを蒸留水150ミリリットル中で互
いに混合する。24時間還流した後に、赤紫色の溶液に
アナターゼTiO2 (DT51、ローヌ−プーラン社、
86m2 /g)30gを添加し、この混合物を真空下で
蒸発乾固させる。生成物を空気中で320℃において4
時間焼成する。比(Mo+V)/Tiが16.7%であ
る触媒が得られた。
【0069】31PマジックアングルNMR分析(85%
3 PO4 水性溶液の外部参照物質に対するシフトpp
m単位)。この分析は、HPAの構造が少なくとも一部
維持されていることを確認することを可能にする。この
技術は、TiO2 担体による弱い相互作用におけるバル
クのHPAについての−3ppmと−4ppmとの間の
信号(シングレット)、TiO2 担体による強い相互作
用におけるHPAについての約+2ppmの信号(シン
グレット)、分解したHPAについての−10ppmと
−15ppmとの間の信号(幅広で分解能が劣った信
号)を与える。良好な触媒性能を得るためには、触媒合
成後に−3ppmと−4ppmとの間に信号が存在する
ことが重要であるということに、留意すべきである。
【0070】例2 式H5 PMo10240のヘテロポリ酸(触媒2)の合
各種成分のナトリウム塩を次の割合で用いる。 ・Na2 MoO4 ・2H2 O・・・ 1 モル(242.0g) ・NaVO3 ・・・ 0.4 モル(48.8g) ・Na2 HPO4 ・・・ 0.1 モル(14.1g) (a)NaVO3 を沸騰水500ミリリットル中に溶解
させる。Na2 HPO4を添加し、この混合物を放置し
て冷却させる。 (b)Na2 MoO4 ・2H2 Oを冷水500ミリリッ
トル中に溶解させる。 (c)溶液(a)を赤紫色が得られるまで37%塩酸で
酸性にし、次いでこれに溶液(b)を素早く添加し、次
いで氷浴中で冷却しながら37%塩酸400ミリリット
ルを滴下する。 (d)溶液(c)をエーテルで抽出することによって、
酸H5 PMo10240のエーテラートが採集される。
分液漏斗中の3つの相は次の通りである。 ・下相 酸のエーテラート ・中間相 オレンジ色の水性相 ・上相 エーテル このエーテラートをその半分の容量の水を用いて加水分
解し、この混合物を4℃において放置して結晶化させ
る。得られたH5 PMo10240・nH2 Oの結晶を
空気中で320℃において焼成する。
【0071】例3 式H5 PMo10240/TiO2 のヘテロポリ酸(触
媒3)の合成 50%H22 14gを含む水150ミリリットル中
に、例2において得られたヘテロポリ酸9.08gを溶
解させる。次いでアナターゼの形のTiO2 (DT5
1、ローヌ−プーラン社、86m2/g)30gを添加
し、この混合物を真空下で蒸発乾固させる。生成物を1
40℃において16時間乾燥させ、次いで空気中で32
0℃において4時間焼成する。比(Mo+V)/Tiが
16.7%である触媒が得られた。
【0072】例4 式H6 PMo9340のヘテロポリ酸(触媒4)の合
例2に記載したものと同じ手順を用い、各種成分の使用
割合は次の通りとした。 ・Na2 MoO4 ・2H2 O・・・ 0.45モル(108.90g) ・NaVO3 ・・・ 0.6 モル( 73.20g) ・Na2 HPO4 ・・・ 0.1 モル( 14.2 g) 比(Mo+V)/Tiが16.7%である触媒が得られ
た。
【0073】例5(比較例)式H3 PMo1240/TiO2 のヘテロポリ酸(触媒
5)の合成 市販のH3 PMo1240・nH2 O(Fluka)を用いて例
3に記載した方法を行なう。生成物を空気中で320℃
において4時間焼成する。比Mo/Tiが16.7%で
ある触媒が得られた。
【0074】例6 この例は、エタンを制御された酸化によって酢酸にする
反応における前記の触媒の性能を例示する。流動砂の浴
による加熱装置並びに一連の2個のクロマトグラフ(一
方がフレームイオン化検出器を用いて操作され、他方が
熱伝導度分析検出器を用いて操作される)を備えたステ
ンレス鋼性の固定床連続式反応器中に、触媒粉体3gを
導入する。供給気体は、質量流量計によって制御する。
供給物流は、モル%で表わして比85/5/10のエタ
ン/O2 /N2 から成る。単位時間当たりの容量速度は
3200h-1とする。反応器の圧力は絶対圧1又は11
バールで一定に保つ。温度は250℃にする。
【0075】
【表1】 エタンの酢酸への理論転化率は3.9%である。
【0076】例7 この例は、触媒1の性能を例示する。反応条件は、供給
物流がモル%で表わして比62/17/10/11のエ
タン/O2 /H2 O/N2 から成ることを除いて、例6
に記載したものである。単位時間当たりの容量速度は2
400h-1とする。反応器の圧力は絶対圧6バールとす
る。温度は275℃にする。これらの条件下で、エタン
の転化率は7.7%だった。酢酸の選択性は70%、エ
チレンの選択性は10%、COx の選択性は20%だっ
た。
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に従う方法は、次
式(I): [A[Cf− {式中、Aは水素、アルカリ金属及びアンモニウムイオ
ンから選択される少なくとも1種の一価陽イオンを表わ
し、BはVO2+、VO3+、アルカリ土類金属イオン
又は元素周期律表第VIIA族、第VIII族、第IB
族、第IVB族若しくは第VB族の金属のイオンを表わ
し、CはW及び(又は)Moを表わし、Dは燐、砒素、
アンチモン、珪素、ゲルマニウム又は硼素を表わし、E
単独のバナジウム又は第VA族、第VIIA族及び第
VIII族金属並びクロムから選択される少なくとも1
種の金属を表わし、f=a+αbであり、ここで、αは
イオンBの電荷に応じて2、3又は4であり、cは5〜
20−eの範囲で変化し、dは1〜5の範囲で変化し、
eは1〜9の範囲で変化する}のヘテロポリ酸から得ら
れた活性相を有する触媒の存在下で、酸素源を用いて対
応するアルカンを制御された態様で酸化することによっ
て、脂肪族カルボン酸を製造することから成る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明の好ましい特定具体例に従えば、活
性相の製造に用いられるヘテロポリ酸は、式(I)にお
いてDが燐であり、Eがバナジウムであり、dが1であ
り、が1〜3の範囲であり、cとeとの合計が12で
あるものに相当する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】本発明の好ましい具体例に従えば、ヘテロ
ポリ酸の式は、式(I)においてDが燐であり、Eがバ
ナジウムであり、が1〜3の範囲であり、dが1であ
り、cとeとの合計が12であるものに相当する。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素源を用いて対応するアルカンを制御
    された態様で酸化することによって脂肪族カルボン酸を
    製造する方法であって、 次式(I): [Aabf [Ccdexf- {式中、Aは水素、アルカリ金属及びアンモニウムイオ
    ンから選択される少なくとも1種の一価陽イオンを表わ
    し、 BはVO2+、VO3+、アルカリ土類金属イオン又は元素
    周期律表第VII A族、第VIII族、第IB族、第IVB族若
    しくは第VB族の金属のイオンを表わし、 CはMo及び(又は)Wを表わし、 Dは燐、砒素、アンチモン、珪素、ゲルマニウム及び
    (又は)硼素を表わし、 Eは随意に第VA族、第VII A族及び第VIII族からの少
    なくとも1種の金属と組み合わされたバナジウム又はク
    ロムから選択される元素を表わし、 f=a+αbであり、ここで、αはイオンBの電荷に応
    じて2、3又は4であり、 cは5〜20−eの範囲で変化し、 dは1〜5の範囲で変化し、 eは1〜9の範囲で変化する}のヘテロポリ酸から得ら
    れた活性相を有する触媒の存在下で反応を実施すること
    を特徴とする、前記方法。
  2. 【請求項2】 式(I)においてDが燐であり、Eがバ
    ナジウムであり、cが1〜3の範囲であり、dが1であ
    り、cとeとの合計が12であるヘテロポリ酸から得ら
    れた活性相を有する触媒の存在下で反応を実施すること
    を特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 活性相が担体をも含む触媒の存在下で反
    応を実施することを特徴とする、請求項1又は2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 担体が二酸化チタン、二酸化珪素、二酸
    化ジルコニウム、二酸化セリウム、二酸化錫、アルミナ
    及びシリカ−アルミナ又はそれらの混合物から選択され
    ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 0.1〜99.9モル%のアルカン、よ
    り特定的には0.1〜3モル%の範囲又は10〜99モ
    ル%の範囲のアルカンを含む気体混合物を用いて反応を
    実施することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 空気、酸素又は亜酸化窒素を酸素源とし
    て用いることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 0.1〜99.9モル%の酸素、より特
    定的には1〜90モル%の範囲又は97〜99.9モル
    %の範囲の酸素を含む気体混合物を用いて反応を実施す
    ることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 20未満、より特定的は0.01〜0.
    2の範囲又は0.6〜18の範囲のアルカン/酸素のモ
    ル比を有する気体混合物を用いることを特徴とする、請
    求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 水、不活性気体又は反応から再循環され
    る気体から選択される単独の又は混合物としての希釈剤
    の存在下で反応を実施することを特徴とする、請求項1
    〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 希釈剤として水を含む気体混合物を用
    いることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 0〜70モル%の水、より特定的には
    0〜20モル%の水を含む気体混合物を用いることを特
    徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 希ガス又は窒素から選択される不活性
    気体を含む気体混合物を希釈剤として用いることを特徴
    とする、請求項9〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 0〜70モル%の不活性気体、より特
    定的には0〜20モル%の不活性気体を含む気体混合物
    を用いることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか
    に記載の方法。
  14. 【請求項14】 担体としての二酸化チタンと、次式
    (I): [Aabf [Ccdexf- {式中、Aは水素、アルカリ金属及びアンモニウムイオ
    ンから選択される少なくとも1種の一価陽イオンを表わ
    し、 BはVO2+、VO3+、アルカリ土類金属イオン又は元素
    周期律表第VII A族、第VIII族、第IB族、第IVB族若
    しくは第VB族の金属のイオンを表わし、 CはMo及び(又は)Wを表わし、 Dは燐、砒素、アンチモン、珪素、ゲルマニウム及び
    (又は)硼素を表わし、 Eは随意に第VA族、第VII A族及び第VIII族からの少
    なくとも1種の金属と組み合わされたバナジウム又はク
    ロムから選択される元素を表わし、 f=a+αbであり、ここで、αはイオンBの電荷に応
    じて2、3又は4であり、 cは5〜20−eの範囲で変化し、 dは1〜5の範囲で変化し、 eは1〜9の範囲で変化する}のヘテロポリ酸とから得
    られた組成物。
  15. 【請求項15】 ヘテロポリ酸が式(I)においてDが
    燐であり、Eがバナジウムであり、cが1〜3の範囲で
    あり、dが1であり、cとeとの合計が12であるもの
    に相当することを特徴とする、請求項14記載の組成
    物。
  16. 【請求項16】 二酸化チタンがアナターゼ、ルチル、
    ブルッカイト(板チタン石)若しくはブロンズの形にあ
    るもの又はそれらの混合物であることを特徴とする、請
    求項14又は15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 (C+E)/Tiの原子比が0.1〜
    30%の範囲、好ましくは5〜20%の範囲であること
    を特徴とする、請求項14〜16のいずれかに記載の組
    成物。
  18. 【請求項18】 請求項14〜17のいずれかに記載の
    組成物を活性相として含むことを特徴とする触媒。
  19. 【請求項19】 不活性材料を含むことを特徴とする、
    請求項18記載の触媒。
  20. 【請求項20】 組成物が不活性材料上にコーティング
    されたこと及び触媒の総重量に対する組成物の量が0.
    1〜30重量%の範囲、好ましくは2〜20重量%の範
    囲であることを特徴とする、請求項18又は19記載の
    触媒。
  21. 【請求項21】 組成物が不活性材料中に分散されたこ
    と及び触媒の総重量に対する組成物の量が1〜90重量
    %の範囲であることを特徴とする、請求項18又は19
    記載の触媒。
JP7144227A 1994-05-20 1995-05-19 ヘテロポリ酸を基とする触媒及び脂肪族カルボン酸の製造のためのその利用 Pending JPH0852359A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9406168A FR2720063B1 (fr) 1994-05-20 1994-05-20 Catalyseur à base d'hétéropolyacide et son utilisation pour la préparation d'acide acétique par oxydation ménagée de l'éthane.
FR94-06168 1994-05-20

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0852359A true JPH0852359A (ja) 1996-02-27

Family

ID=9463379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7144227A Pending JPH0852359A (ja) 1994-05-20 1995-05-19 ヘテロポリ酸を基とする触媒及び脂肪族カルボン酸の製造のためのその利用

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6114274A (ja)
EP (1) EP0683153A1 (ja)
JP (1) JPH0852359A (ja)
CN (1) CN1117039A (ja)
CA (1) CA2149994A1 (ja)
FR (1) FR2720063B1 (ja)
NO (1) NO951943L (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002532378A (ja) * 1998-12-18 2002-10-02 ビーピー ケミカルズ リミテッド ヘテロポリ酸の合成

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2766818B1 (fr) * 1997-08-01 1999-09-10 Rhodia Chimie Sa Procede d'oxydation menagee de derives hydrocarbones substitues et compositions heteropolyacides utiles comme catalyseurs d'oxydation menagee
CN1102863C (zh) * 1998-05-28 2003-03-12 中国石油天然气股份有限公司抚顺石化分公司 环氧乙烷水合制备乙二醇的催化剂及过程
US6660681B1 (en) * 1999-04-15 2003-12-09 E. I. Du Pont De Nemours And Company Vanadium phosphorus oxide catalyst having a thermally conductive support
US7514577B2 (en) * 2006-05-31 2009-04-07 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Pd- and Pt-substituted polyoxometalates and process for their preparation
US7417008B2 (en) * 2006-05-31 2008-08-26 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Supported polyoxometalates and process for their preparation
US7820868B2 (en) * 2007-01-19 2010-10-26 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Transition metal substituted polyoxometalates and process for their preparation
US7645907B2 (en) * 2007-03-23 2010-01-12 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Transition metal substituted polyoxometalates and process for their preparation
CN101786008B (zh) * 2010-02-10 2012-10-24 东南大学 一种缩醛反应用负载型杂多酸催化剂及其制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5936546A (ja) * 1982-08-20 1984-02-28 Showa Denko Kk ブタンの気相酸化用触媒

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2625519A (en) * 1950-03-07 1953-01-13 Du Pont Oxidation catalysts
US4192951A (en) * 1975-08-11 1980-03-11 Celanese Corporation Hydrocarbon oxidation process
US4250346A (en) * 1980-04-14 1981-02-10 Union Carbide Corporation Low temperature oxydehydrogenation of ethane to ethylene
US4410752A (en) * 1980-07-10 1983-10-18 The Standard Oil Company Process for the oxydehydrogenation of ethane to ethylene
JPS61280439A (ja) * 1985-05-13 1986-12-11 Idemitsu Kosan Co Ltd アルケニル芳香族炭化水素誘導体の製造方法
US5162578A (en) * 1987-06-12 1992-11-10 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Acetic acid from ethane, ethylene and oxygen
US5091354A (en) * 1988-10-07 1992-02-25 Sun Refining And Marketing Company Alkane oxidation catalysts
US5260250A (en) * 1989-07-05 1993-11-09 Bp Chemicals Limited Catalyst for the production of ethylene and acetic acid
US5300682A (en) * 1991-06-10 1994-04-05 The Standard Oil Co. Catalytic oxidation of ethane to acetic acid
US5300684A (en) * 1991-12-09 1994-04-05 The Standard Oil Company Process for the fluidized bed oxidation of ethane to acetic acid
FR2705668B1 (fr) * 1993-05-28 1995-08-25 Rhone Poulenc Chimie Procédé de préparation d'acide acétique par oxydation ménagée de l'éthane.
US5393922A (en) * 1993-07-22 1995-02-28 Gas Research Institute Catalytic direct oxidation of hydrocarbons to acids
US5334780A (en) * 1993-07-30 1994-08-02 Sun Company, Inc. Oxidation of hydrocarbons over ordered arrays of heteropolyacids and polyoxoanions on graphite
US5510308A (en) * 1994-10-19 1996-04-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Cation and vanadium substituted heteropolyacid catalysts for vapor phase oxidation

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5936546A (ja) * 1982-08-20 1984-02-28 Showa Denko Kk ブタンの気相酸化用触媒

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002532378A (ja) * 1998-12-18 2002-10-02 ビーピー ケミカルズ リミテッド ヘテロポリ酸の合成
JP4668419B2 (ja) * 1998-12-18 2011-04-13 イネオス ユーロープ リミテッド ヘテロポリ酸の合成

Also Published As

Publication number Publication date
FR2720063B1 (fr) 1996-10-25
NO951943D0 (no) 1995-05-16
CA2149994A1 (fr) 1995-11-21
NO951943L (no) 1995-11-21
CN1117039A (zh) 1996-02-21
US6114274A (en) 2000-09-05
FR2720063A1 (fr) 1995-11-24
EP0683153A1 (fr) 1995-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5137860A (en) Process for the transformation of vanadium/phosphorus mixed oxide catalyst precursors into active catalysts for the production of maleic anhydride
US4481304A (en) Catalyst for producing phthalic anhydride
CA2609410C (en) Method for selectively oxidizing ethane to ethylene
JPH05239047A (ja) 無水フタル酸製造用触媒およびそれを用いてなる無水フタル酸の製造方法
JPH08259494A (ja) 対応するアルカンの制御した酸化によるカルボン酸の製造法
JP4006029B2 (ja) エタンを酢酸に接触酸化する方法およびそのための触媒
KR100329051B1 (ko) 인-바나듐옥사이드촉매전구체의제조방법,인-바나듐옥사이드촉매의제조방법,및상기촉매를사용한증기상산화반응에의한무수말레인산의제조방법
JPH0852359A (ja) ヘテロポリ酸を基とする触媒及び脂肪族カルボン酸の製造のためのその利用
JPS5826329B2 (ja) フホウワシボウサンノ セイゾウホウ
FR2781801A1 (fr) Procede pour la preparation de dianhydride pyromellique
JP4081824B2 (ja) アクリル酸の製造方法
JPS622850B2 (ja)
CA2027323C (en) Process for preparing catalysts for producing methacrylic acid
JPS5820944B2 (ja) プロピレンの飾媒酸化によるアクロレインの製法
US8383854B2 (en) Use of chemical reaction to separate ethylene from ethane in ethane-based processes to produce acetic acid
JPH05177141A (ja) メタクリル酸の製造法
WO2002022540A2 (en) Dual catalyst bed reactor for methanol oxidation
JP4950986B2 (ja) メタクロレイン及び/又はメタクリル酸の製造法
KR100831559B1 (ko) 메틸벤젠류 부분산화용 촉매, 그 제조방법 및 방향족알데히드의 제조방법
JPS5896041A (ja) メタクリル酸の製造方法
JP3859397B2 (ja) メタクロレインおよびメタクリル酸製造用触媒
US3557021A (en) Oxidation of isobutylene to methacrylaldehyde over complex vanadium oxide catalysts
KR100794461B1 (ko) 건식 밀링에 의한 메틸벤젠류 부분산화용 촉매의 제조방법
KR100812510B1 (ko) 디메틸벤젠 부분산화용 촉매 및 이를 이용한 방향족디알데히드의 제조방법
JPS5821615B2 (ja) メタクロレインの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990216