JPH08506077A - 負荷指向装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 クレーンにより支えられて移動される負荷を指向するための装置（１０）が提供される。この装置（１０）はハウジング（１４）内で回転可能に装着されたフライホイール（１１）を有する。ターンテーブル（１７）が回転可能にハウジング（１４）に接続され、ターンテーブル（１７）の環状に配列された歯（２２）と歯合するウオームギア（２３）を使用してハウジングに対して駆動され得る。このターンテーブルは、負荷が装着される軸（１８）を有する。フライホイール（１１）が高速で回転されると、ケーブルを風等に対して安定させるように、回転面からそれる動きに対しての抵抗となる。また、このフライホイール（１１）は、フライホイール（１１）に対して負荷を回転させるように、フライホイールに対しての反力をウオームギアに生じさせる。かくして、負荷の取扱いは容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】 負荷指向装置 本発明は負荷指向装置に関する。 本発明に係われば、フライホイールハウジング内に軸線を中心として回転可能 に設けられ、使用に際しては単一の面内でのみ回転可能なフライホイールと、こ のフライホイールを回転させるための駆動手段と、第２の軸線を中心として選択 的に回転するように前記ハウジングに回動可能に接続され、負荷に取着されるタ ーンテーブル手段と、このターンテーブル手段を回転させるためにハウジングに 対して固定された第２の駆動手段とを具備する負荷指向装置が提供される。 好ましくは、前記フライホイールの回転面はほぼ垂直であり、前記第１の軸線 はほぼ水平であり、そして前記第２の軸線は第１の軸線に対して垂直である。 一実施例において、前記フライホイールハウジングは、第２の軸線がケーブル 手段のほぼ長手方向の軸線と同軸となるようにクレーンのリフトケーブル手段に 吊るされるようになっている。通常は、前記第２の駆動手段は、モータとギア手 段とを有し、また、ターンテーブル手段には、前記ギア手段と歯合するための対 応する手段が、好ましくは環状に配列された歯の形態で設けられている。一実施 例ではギア手段はウオームギアにより構成されている。 本発明の他の実施例において、ターンテーブル手段は、このターンテーブル手 段が、これの軸線の回りで船体の向きを変更するように乗物の船体に装着されて いる。 好ましい実施例では、前記容器は潜水容器であり、前記船体は負荷指向装置を 囲んでいる。 本発明の実施例を以下に詳細に説明する。この説明は、以下の図面を参照して 行う。 図１は本発明に係わる負荷指向装置の一部切欠概略側面図である。 図２は図１の装置の一部切欠概略正面図である。 図３は本発明に係わる負荷指向装置を収容する容器を切断して示す概略的断面 図である。 図１並びに図２は、ビルディングやエアークラフトのような適当な高さの所か ら吊される負荷に対してクレーン等と共に使用される負荷指向装置を示す。しか し、以下の説明はクレーンに適用する場合についてのみである。 装置１０は、この実施例では安全性のために完全に囲まれたフライホイールハ ウジング１４内のベアリング１３中で支持されたシャフト１２に取着されたフラ イホイール１１を備えている。このシャフト１２はモータ手段（図示せず）によ り高速で駆動され得る。前記ハウジング１４には、リフトケーブルもしくはクレ ーンのケーブルに装置１０を取着するための孔１５が形成されている。 ハウジング１４のベース１６内には軸１８を備えたターンテーブル１７が配置 されている。このターンテーブル１７はハウジング１４に対して回転可能であり 、この回転は環状の ベアリング２０を設けることにより効率良くなっている。前記軸１８の自由端２ １は、適当な手段によりこれに取着された負荷を有することができるようになっ ている。前記ターンテーブル１７はほぼ円板形であり、周面に歯２２が形成され ている。 このターンテーブル１７の歯２２は、ハウジング１４のベース１６内に回転可 能に装着されたウオームギア２３に歯合している。このウオームギア２３は、ハ ウジング１４に取着された第２のモータ２４により駆動されている。このモータ ２４は、ウオームギア２３を両方向に選択的に回転するように駆動され得、この 結果、ハウジング１４に対してターンテーブル１７はどちらの方向へも回転され 得る。 この装置１０が使用されるときには、クレーンのケーブル手段に装着される。 フライホイールモータが駆動されて、フライホイール１１は高速で回転される。 正確な速度は、移動される負荷とフライホイール１１の形状とにより依存する。 フライホイール１１を高速回転させることにより、ジャイロスコープ効果により フライホイール１１を単一の面内で回転するように強制的にさせている。かくし て、クレーンのジブの円弧状の移動は、ジブが動くときにはフライホイールを平 行な面内にとどまらせている。負荷がターンテーブルの軸の自由端２１に装着さ れ、かつジブが動かされると、負荷はハウジング１４に対してその方向に維持さ れる。 回転しているフライホイール１１の慣性力は、ウオームギアが回転されている ときに負荷がフライホイール１１並びに １４に対して回転され得るようにウオームギア２３反作用を生じさせるのに充分 である。負荷の相対的な回転は、フライホイール１１の向きに重大な程度には影 響を与えない。 また、フライホイール１１の慣性力は、風等の外部の力によりハウジングが動 く抵抗となることも評価される。これは、クレーンケーブルと、フライホイール と、このハウジングと負荷とが、作業中に垂直な配列となることを確実にする。 装置の安定性と指向能力とは、既知の技術のように作業者がガイドロープを保 持して負荷を案内する必要性が無いことを意味する。 装置１０は、フライホイールが回転面からそれる動きを阻止している。 図３には、船体３１並びに推進手段を備えた潜水艇もしくはＲＯＶが示されて いる。このような乗物は、海もしくは油床、パイプラインノような海底に位置し ている構造物、もしくは船の底等を観察したり撮影したりするのに使用されてい る。通常、このような乗物は、この乗物の向きを変えるための複数の指向駆動手 段、即ちブースタを有する。しかし、このようなブースタは、海底を損傷したり 過度の乱れを生じさせる傾向がある。 かくして、乗物３０は負荷指向装置１０を内装している。負荷は船体３１であ り、ターンテーブルの軸１８の自由端２１に取着されている。使用に際して、フ ライホイール１１は高速で回転され、船体３１はターンテーブルモータ２４の選 択された回転により指向され得る。フライホイール１１は、 乗物の船体３１が異なる方向を向くように回転されている間、同じ面内に維持さ れる。 第２の装置１０は、ターンテーブルの軸１８が船体３１には装着されるが第１ の装置の軸１８と垂直になるように乗物に装着され得る。この方法で、第２の装 置１０は、乗物３０のピッチと横揺を制御するように使用され得る。 前記フライホイールの形状、サイズ、速度は、装置の目的に応じて選定される 者である。また、ウオーム駆動ターンテーブルについて説明したが、他の適当な 駆動手段が、ターンテーブルとフライホイールとの両者に可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ， ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．フライホイールハウジング内に軸線を中心として回転可能に設けられ、使 用に際しては単一の面内でのみ回転可能なフライホイールと、このフライホイー ルを回転させるための駆動手段と、第２の軸線を中心として選択的に回転するよ うに前記ハウジングに回動可能に接続され、負荷に取着されるターンテーブル手 段と、このターンテーブル手段を回転させるためにハウジングに対して固定され た第２の駆動手段とを具備する負荷指向装置。 ２．前記フライホイールの回転面はほぼ垂直であり、前記第１の軸線はほぼ水 平であり、そして、前記第２の軸線はほぼ垂直で、かつ第１の軸線に垂直である 請求項１の負荷指向装置。 ３．前記フライホイールハウジングは、第２の軸線がクレーン手段のほぼ長手 方向軸線と同軸的になるようにクレーンのリフトケーブル手段に吊されるように なっている請求項２の負荷指向装置。 ４．前記第２の駆動手段は、モータとギア手段とを有し、また、ターンテーブ ル手段には、前記ギア手段と歯合するための対応する手段が設けられている請求 項３の負荷指向装置。 ５．前記対応する手段は環状に配列された歯の形態である請求項４の負荷指向 装置。 ６．前記ギア手段はウオームギアを有する請求項４もしく は５の負荷指向装置。 ７．ターンテーブル手段は、このターンテーブル手段が、これの軸線の回りで 船体の向きを変更するように乗物の船体に装着されている請求項１の負荷指向装 置。 ８．前記容器は潜水容器であり、前記船体は負荷指向装置を囲んでいる請求項 ７の負荷指向装置。 ９．別の負荷指向装置が、この負荷指向装置の第２の軸線に第２の軸線が垂直 になるようにして船体に装着されて船体を垂直な面内で選択的に移動する請求項 ８の負荷指向装置。