JP2882774B2 - エコライザ−シ−ブを有するウインチのドラム構造 - Google Patents

エコライザ−シ−ブを有するウインチのドラム構造

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JP2882774B2
JP2882774B2 JP8375696A JP8375696A JP2882774B2 JP 2882774 B2 JP2882774 B2 JP 2882774B2 JP 8375696 A JP8375696 A JP 8375696A JP 8375696 A JP8375696 A JP 8375696A JP 2882774 B2 JP2882774 B2 JP 2882774B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエコライザ−シ−ブ
を有するウインチのドラム構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロ−プをドラムに巻取ることによって負
荷を上下移動させる装置、例えば製鋼用クレ−ンのよう
に大型のものや、ロ−プをドラムに巻取ることでジブを
起伏させるクレ−ンの大型のものにおいては、たとえば
図1及び図2の如く巻取りドラムをj1とj2の2個持
ち、1本のロ−プkの両端を各々のドラムj1とj2で巻
き取り、ロ−プkの真中をエコライザ−シ−ブn1又は
2で支持する構造がとられている(なお、エコライザ
−シ−ブは図の如く2個に限らず、1個又は2個以上の
場合もある)。この場合エコライザ−シ−ブn1又はn2
の部分でロ−プは微小な揺動をくり返し、これが原因で
ロ−プkは早期に疲労を起こす事が知られている。しか
し、揺動するだけでシ−ブから外へ出ないので、点検が
できないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにエコライザ
−シ−ブ部のロ−プkは理論上は移動せず、従ってシ−
ブは回転しないので、ロ−プkの疲労も少い筈である。
しかし実際にはドラム径が場所によって誤差のあること
や、ブライドルのゆれ等の影響によって微小に揺動し、
このため疲労が進みや易い。本発明はこのような問題を
解決することのできるドラムを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】ロープkの両端を同心で
一体に構成された2つのドラムj1,j2にそれぞれ固定
し、ロープkの略1/2の長さの点を2つのエコライザ
シーブn1,n2で支持し、前記2つのドラムj1,j2
同時に回転させることによって負荷を移動させるウイン
チにおいて、前記同心で一体に構成された2つのドラム
径に差を持たせて1回転当りのロープ巻取り量を異るよ
うにし、かつ2つのドラムに巻き取れる列数N1,N2
差を持たせて層の変り時の1回転当りのロープ巻取り量
を異るようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】図3は本発明が実施される機械の
一例としてのクロ−ラクレ−ンである。aは下部走行
体、bは上部走行体である。cはフロントアタッチメン
トで、上部走行体b上に起伏可能に取り付けられてい
る。dは主フックで、主巻ワイヤロ−プeによって巻上
げられる。fはブ−ム支持ロ−プで、ブ−ム起伏ワイヤ
ロ−プgを巻取・巻戻しすることによって、ブ−ムの起
伏が行われる。ブ−ム起伏ワイヤロ−プgはブライドル
シ−ブhとベイルシ−ブi間に次に示す如く巻かれてい
て、ブ−ム起伏用のドラムjに巻きとられる。
【0006】起伏ドラムjは図1に示す如く同心状で右
側ブーム起伏ドラムj1と左側ブーム起伏ドラムj2が一
体に構成されている。そして1個又は2個の起伏モータ
oによって駆動される。
【0007】図2はブライドルシ−ブhとベイルシ−ブ
i間のロ−プkのワイヤリングの一例である。ロ−プk
も左右対称に巻かれていて、丁度ロ−プ全長の1/2付
近にロ−プの方向を変えるエコライザ−シ−ブn1とn2
が存在している。図1で、ロ−プkはその両端がブ−ム
起伏ドラムjの中心にあるドラムフランジj3の両側部
の取付穴j4を貫通したのち、端部をウエッジj5に固定
されている。
【0008】ロ−プkは図2の如く巻かれている。即ち
ブ−ム起伏ドラムjの右側からガントリ−シ−ブm1
経て、ブライドルシ−ブhとベイルシ−ブi間を図2の
符号1〜7と巻掛けられ、右側のエコライザシ−ブn1
から左側のエコライザシ−ブn2を経、右側と同様に左
側のブライドルシ−ブh、ベイルシ−ブiを符号9,1
0,11,・・・15と巻掛けられたのち、ガントリ−
シ−ブm2を経てブ−ム起伏ドラムjの左側に固定され
ている。エコライザシ−ブn(n1,n2)は方向を変える
のみで、理論上は回転しない構造となっている。なお図
2に示すロ−プkの掛け方は一つの例を示すもので、図
の掛け方に限定されるものではない。
【0009】図4はブ−ム起伏ドラムの一例で、ドラム
の内部に減速機pが取付けられ、ドラム両側の起伏モ−
タoで駆動される。qは取付ブラケットで、上部旋回体
rに取付けられている。
【0010】さて、図5で本発明のブ−ム起伏ドラムj
の詳細について説明する。右側ドラムjの直径をD1
左側ドラムの直径をD2とする。そして直径D1とD2
1≠D2の関係にあり、ドラム1回転当り円周差とし
て、△L=|D1−D2|×πが存在する。このように左
右のドラムj1とj2の巻取り量に差△Lを生じさせてい
るので、エコライザ−シ−ブn2の部分のロ−プkは1
/2△Lだけ移動することになる。
【0011】或いは又、ドラム1層当りの巻取り列数を
右側ドラムをN1、左側ドラムをN2とし、N1≠N2の関
係に構成してもよい。多層巻きのドラムでN1>N2、そ
の差をN1−N2とすると、ロ−プkの巻き初めからドラ
ムjをN2回転すると右側ドラムの1層目は一杯とな
り、N2+1回転目からは2層目に移りロ−プ中心径は
ロ−プ径をdとすると、
【0012】
【数1】
【0013】一方左側のドラムj2はN1回転までは1層
目であり、ロ−プ中心径はD1+dであるから、D1=D
2とすると、1回転当り
【0014】
【数2】
【0015】左右の巻取り量に差が生じ、層変りの都度 (N1−N2)△L/2 だけエコライザ−シ−ブ部のロ−プが移動することにな
る。
【0016】
【発明の効果】エコライザ−シ−ブ部のロ−プは理論上
は移動せず、シ−ブは回転しないので、ロ−プの疲労も
少い事になるが、実際にはドラム径の場所による誤差や
ブライドルのゆれ等の影響で微小に揺動しこれが原因で
疲労が進みやすい。本発明によれば、ブ−ム角度により
エコライザ−シ−ブにかかるロ−プの位置が変化するた
め、一ケ所に集中して疲労が進行することを防止でき
る。又エコライザ−シ−ブ部のロ−プの動きは微小の揺
動の為にシ−ブの外へ出てこないので点検が困難であっ
たが、本発明によればブ−ム角度によりエコライザ−シ
−ブにかかるロ−プ位置が変るので点検が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロ−プ端の固定方法を示す。
【図2】シ−ブにロ−プを通す順番を示す図。
【図3】クロ−ラクレ−ンの斜視図。
【図4】(a)はブ−ム起伏ドラムの側面図、(b)は(a)
の断面図。
【図5】本発明に係る起伏ドラムの説明図。
【図6】ドラムと巻かれるロ−プとの関係説明図。
【符号の説明】 a 下部走行体 b 上部走行体 c フロントアタッチメント d 主フック e 主巻ワイヤロ−プ f ブ−ム支持ロ−
プ g ブ−ム起伏ワイヤロ−プ h ブライドルシ−
ブ i ベイルシ−ブ j ブ−ム起伏ドラ
ム k ロ−プ m ガントリ−シ−
ブ n エコライザ−シ−ブ o 起伏モ−タ p 減速機 q 取付ブラケット r 上部旋回体フレ−ム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66D 1/26 B66D 1/30 B66D 3/06 B66D 3/08 B66C 23/82

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロープ(k)の両端を同心で一体に構成さ
    れた2つのドラム(j1,j2)にそれぞれ固定し、ロープ
    (k)の略1/2の長さの点を2つのエコライザシーブ
    (n1,n2)で支持し、前記2つのドラム(j1,j2)を同
    時に回転させることによって負荷を移動させるウインチ
    において、前記同心で一体に構成された2つのドラム径
    に差を持たせて1回転当りのロープ巻取り量を異るよう
    にし、かつ2つのドラムに巻き取れる列数(N1,N2)に
    差を持たせて層の変り時の1回転当りのロープ巻取り量
    を異るようにしたことを特徴とするエコライザーシーブ
    を有するウインチのドラム構造。
JP8375696A 1996-04-05 1996-04-05 エコライザ−シ−ブを有するウインチのドラム構造 Expired - Fee Related JP2882774B2 (ja)

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