JPH10512838A - 荷重操作用装置および荷重操作方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 荷重操作用装置および荷重操作方法を開示する。この装置は、荷重支持ロープ（１、１９）と、このロープ（１、１９）の繰り出しおよび回収のための機構とを備える。また、この装置は、配給ケーブル（２、１７）を自身から伸びた長さだけ保持するためのドラム（３、１２、１５、１６）をも備える。巻き包み装置は、前記ロープ（１、１９）の繰り出し時には前記配給ケーブル（２、１７）を前記の長さだけ前記ロープ（１、１９）の周りを回転させることにより前記ロープ（１、１９）の周りに前記配給ケーブル（２、１７）を巻き、前記ロープ（１、１９）の回収時には前記ロープ（１、１９）から前記配給ケーブル（２、１７）を解きほどく。

Description

【発明の詳細な説明】 荷重操作用装置および荷重操作方法 本発明は、荷重を上げ下げしたり牽引したりすることのできる荷重操作用装置 に関し、また、前記荷重に接続された配給（サービス）ケーブルおよび／または ホースを操作するための装置に関する。本発明は、限定されるわけではないが、 特に、グラブ等の海底装備の操作に応用できる。 従来、地下水設備に配給するには、各適用物に取り付けられたケーブルおよび ／またはホースの特殊な束の設備が必要であった。あるいくつかの適用物に関し ては、装甲された釣り上げロープの内部に配給束を組み込む方法が知られている 。この方法には多くの欠点がある。得られるロープは、高価で、釣り上げ特性が 劣る。しかも、操作できるロープの直径に制限があるため、組み込める配給が限 定される。さらに、実際問題として、前記ロープの長さを長くしたり、異なる種 類の材料（たとえば、ワイヤーロープと繊維ロープ）を組み合わせたりすること はできない。 本発明の一つの見地にかかる荷重操作用装置は、荷重支持ロープと、このロー プの繰り出しおよび回収のための機構と、配給ケーブルを自身から伸びた長さだ け保持するためのドラムと、前記ロープの繰り出し時には前記配給ケーブルを前 記の長さだけ前記ロープの周りを回転させることにより前記ロープの周りに前記 配給ケーブルを巻き、前記ロープの回収時には前記ロープから前記配給ケーブル を解きほどくための巻き包み装置とを備える。 本発明の別の見地にかかる荷重操作方法は、荷重支持ロープを繰り出す工程と 、前記ロープを繰り出しながら前記ロープの周りに配給ケーブルを巻く工程と、 その後、前記ロープを回収しながら前記ロープから前記配給ケーブルを解きほど く工程とを含む。 本明細書において、「配給ケーブル」という語は、電気ケーブル、光ファイバ ーケーブル、空気圧ホース、水圧ホース等のように、動力またはデータを伝達す るために用いられる可撓性の伸張性部材を表すために用いられる。 前記配給ケーブルは、前記ロープの周りに螺旋状に巻かれることが好ましい。 典型例では、前記荷重支持ロープは、荷重を上げ下げするのに用いられる釣り 上げロープである。あるいはまた、前記荷重支持ロープは、海洋センサーアレイ のような荷重の繰り出し、牽引および回収に用いられる牽引ロープでもよい。 前記装置は、配給ケーブルを複数備えていて、これら複数のケーブルのそれぞ れが各自用のドラムから展開するものでもよい。 前記ロープの繰り出しおよび回収のための機構は、ロープ巻き上げ機を備えて いて、このロープ巻き上げ機から、前記ロープがロープ滑車を通った後、実質上 直線の軸に沿って荷重に達するようになっていることが好ましい。 前記巻き包み装置は、前記直線軸と一致するドラム軸の周りを回転するように 配置された前記または各々の配給ケーブルドラムを備えていてもよい。この配給 ケーブルドラムは、典型例では、荷重支持ロープを貫通させるための中央開口部 を有するものであり、前記長さの配給ケーブルは、前記軸の周りの環状の通路内 を動くように載置された配給ケーブル滑車を通るようになっていることが好まし い。 あるいはまた、前記または各々の配給ケーブルドラムは、前記軸の周りの環状 の通路内を動くように配置された構造部材上で回転可能なものであってもよい。 前記釣り上げロープ巻き上げ機と、前記または各々の配給ケーブルドラムと、 前記巻き包み装置とは、それぞれ、各自用の駆動モーターを備えていることが都 合がよいが、適当な機械的連鎖を介して単一源により駆動することも可能である 。 本発明の荷重操作用装置および荷重操作方法の実施例を、図面を参照しながら 以下に述べる。なお、図の説明は以下の通りである。 図１は、本発明の第１実施例の操作原理を説明する模式的斜視図である。 図２は、図１に示す第１実施例で用いられる装置の、一部断面で示されたさら に詳細な側面図である。 図３は、図１に示す装置の変更例を説明する図１と同様の図である。 図４は、本発明の第２実施例を説明する模式的斜視図である。 図５は、図４に示す第２実施例で用いられる装置の側面図である。 図６は、図１に示す第１実施例と類似しているが、持ち上げるというよりもむ しろ牽引するように変更が加えられた第３実施例を説明する模式的斜視図であ る。 図７は、図４に示す第２実施例と類似しているが、持ち上げるというよりもむ しろ牽引するように変更が加えられた第４実施例を説明する。 図１に示すように、釣り上げロープ１は、釣り上げロープ巻き上げ機１３から 釣り上げロープ滑車４を通って展開して、上げ下げ荷重（図示せず）を支持する 。釣り上げロープ１は、可撓性の鋼鉄製ワイヤーロープまたは合成繊維（たとえ ば「ケブラー」）製ロープ等の釣り上げロープのどの適当な形態のものでもよい 。配給ケーブル２は、配給ケーブルドラム３に巻かれるとともに、配給ケーブル 滑車５を経由して荷重に達する。 釣り上げロープ１は、配給ケーブルドラム３の中央開口部を貫通し、配給ケー ブル滑車５は、配給ケーブル１の軸の周りを円周駆動するように配置されている 。釣り上げロープ巻き上げ機１３、配給ケーブルドラム３および配給ケーブル滑 車５の動作を調整することによって、配給ケーブル２を、荷重降下時には釣り上 げロープ１の周りに螺旋状に巻き、荷重掲揚時には巻きほどくことができる。こ のようにして、任意の所望の特性を持つ釣り上げロープを、任意の必要な配給接 続と組み合わせて用いることができる。 図２は、配給ケーブルドラム３およびその関連部品をさらに詳細に示す。釣り 上げロープ滑車４の軸は、任意の適当な支持構造（図示せず）に支えられた固定 枠２０に取り付けられている。配給ケーブルドラム３は、固定枠２０の下部に回 転可能に据え付けられていて、モーター６により回転駆動される。 配給ケーブル２の内側端は、電気配給または光ファイバー配給の場合はスリッ プリング（slipring）装置からなり空気圧または水圧配給の場合は回転対からな るカップリング組立部品８により適当な配給源に接続されている。前記のような 回転対は元々よく知られている。 配給ケーブル滑車５の軸は、モーター７により固定枠２０の周りを回転可能な 据え付け枠９に取り付けられている。 本実施例に示す配給ケーブル２は、単一のケーブルまたはホースでもよいし、 あるいは、複数のケーブルまたはホースからなる特製ケーブルでもよい。 モーター６または７は、釣り上げロープ１の軸速度に関連する速度で駆動され る。速度の相関関係は、固定されていてもよいが、釣り上げロープ１上での配給 ケーブル２のより目のねじり（ピッチ）長と、配給ケーブル２における張力とを 両方とも変更できるように制御可能であることが好ましい。 図３は、配給ケーブル２とともに別の配給ケーブル１７を釣り上げロープ１に 巻くようになっている変更例を示す。この変更例では、配給ケーブル２、１７に 、各ケーブル貯蔵ドラム１５、１６と、調和回転のために共通の支持枠に適宜支 持された各ケーブル滑車５、１４とが備えられている。 上記装置は、もっと多くの配給を操作するためにさらにドラムおよび滑車を追 加することによりさらに変更されていてもよい。 図４は第２実施例を示す。この第２実施例では、配給ケーブル２がドラム３に 巻かれ、ドラム３自身は、螺旋巻きおよびその解除を行えるように釣り上げロー プ１の周りを回転させられる。図５にさらに詳細に示すように、配給ケーブルド ラム３は、固定枠２０に回転可能に据え付けられ且つモーター１０で駆動される アーム１８の一端に支持されたハブモーター１１に回転可能に据え付けられたド ラム１２で構成されている。 前記第１実施例と同様に、図４および５に示す第２実施例は、モーター１０で 回転できる複数の配給ケーブルドラムをさらに追加することにより変更可能であ る。 図６は、ソナーセンサー、地震計の測量センサー等のセンサーアレイの繰り出 し、牽引および回収等の海洋牽引に応用するために図１の実施例を変更した例を 示す。なお、前記センサーアレイは、水中または水面上で牽引される。配給ケー ブルドラム３は、牽引船（図示せず）の主構造に蝶番で取り付けられ、水圧機構 または他の機構により所望の牽引角に対して傾けることができる。同様に、図７ は、前記と同様の使用目的で図４の実施例を変更した例を示す。この変更例では 、前記枠は、牽引船に蝶番で取り付けられ且つ水圧機構または他の機構により所 望の牽引角に対して傾けられる配給ケーブルドラム３を搭載するためのアームを 支持する。 本発明は、荷重支持機能の実行に加えて配給チャンネルを支持する荷重支持ロ ープに一つ以上の配給ケーブルを適用した装置に応用してもよい。たとえば、 荷重支持ロープは、電気信号を伝達する鋼鉄製ワイヤーケーブルであってもよい し、あるいは、「ケブラー」製荷重支持ストランドを光ファイバーケーブルと組 み合わせてなるロープであってもよい。 本発明の範囲内であれば他の変更を加えてもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＵＡ(ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ )，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ， ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．荷重支持ロープ（１、１９）と、このロープ（１、１９）の繰り出しおよ び回収のための機構と、配給ケーブル（２、１７）を自身から伸びた長さだけ保 持するためのドラム（３、１２、１５、１６）と、前記ロープ（１、１９）の繰 り出し時には前記配給ケーブル（２、１７）を前記の長さだけ前記ロープ（１、 １９）の周りを回転させることにより前記ロープ（１、１９）の周りに前記配給 ケーブル（２、１７）を巻き、前記ロープ（１、１９）の回収時には前記ロープ （１、１９）から前記配給ケーブル（２、１７）を解きほどくための巻き包み装 置とを備えた荷重操作用装置。 ２．各自用のドラム（３、１２、１５、１６）から伸びた複数の配給ケーブル （２、１７）を備えている、請求項１に記載の装置。 ３．ロープ（１、１９）の繰り出しおよび回収のための前記手段は、ロープ巻 き上げ機（１３）を備えていて、このロープ巻き上げ機（１３）から、前記ロー プ（１、１９）がロープ滑車（１４）を通った後、実質上直線の軸に沿って荷重 に達するようになっている、請求項１または２に記載の装置。 ４．前記巻き包み装置は、前記軸と一致するドラム軸の周りを回転するように 配置された前記または各々の配給ケーブル用ドラム（３、１２、１５、１６）を 備えている、請求項３に記載の装置。 ５．前記または各々の配給ケーブルドラム（３、１２、１５、１６）は、荷重 支持ロープ（１、１９）を貫通させるための中央開口部を有する、請求項４に記 載の装置。 ６．前記長さの配給ケーブル（２、１７）は、前記軸の周りの環状の通路内を 動くように載置された配給ケーブル滑車（５、１４）を通るようになっている、 請求項３から５までのいずれかに記載の装置。 ７．前記または各々の配給ケーブルドラム（３、１２、１５、１６）は、前記 軸の周りの環状の通路内を動くように配置された構造部材（２０）上で回転可能 である、請求項３に記載の装置。 ８．前記釣り上げロープ巻き上げ機（１３）と、前記または各々の配給ケーブ ルドラム（３、１２、１５、１６）と、前記巻き包み装置とは、それぞれ、各自 用の駆動モーター（６、７、１０）を備えている、請求項３から７までのいずれ かに記載の装置。 ９．前記釣り上げロープ巻き上げ機（１３）と、前記または各々の配給ケーブ ルドラム（３、１２、１５、１６）と、前記巻き包み装置とは、適当な機械的連 鎖を介して単一源により駆動される、請求項３から７までのいずれかに記載の装 置。 １０．荷重支持ロープを繰り出すことと、前記ロープを繰り出しながら前記ロ ープの周りに配給ケーブルを巻くことと、その後、前記ロープを回収しながら前 記ロープから前記配給ケーブルを解きほどくこととを含む荷重操作方法。 １１．前記ロープを繰り出しながら前記ロープの周りに複数の配給ケーブルを 巻く、請求項１０に記載の方法。