JP3993410B2 - 船舶における機器吊下揚収装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水中観測機器などの各種の機器を吊り下げたり、或いは、揚収する船舶における機器吊下揚収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、船体(S)にムーンプール(2)を設け、このムーンプール(2)を通じて曳航ケーブル(ハ)に取り付けられているソナー(ロ′)を吊下・揚収する方式が知られている(特開昭61−249893号公報)。
【0003】
この方式は、クレーンなどで舷外からソナーを吊り下ろす方式に比べ吊下・揚収の作業時間が短く、しかも、ソナーなどの性能を損なうことなく探知を行い得るなど、種々の利点を有する方式としてソナーに限らず潜水船などの潜水チャンバー吊り下げ用としても広く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種の水中観測機器の吊下揚収装置は、次のような短所を有している。
【0005】
すなわち、
(イ)船体の中央にムーンプールを配置するため、船体構造や各種の機材や器具の配置に及ぼす影響が大きい。
【0006】
(ロ)航走時にムーンプールの部分で泡の発生が懸念され、航走時の調査が不可能となる可能性が大きい。
【0007】
本発明は、係る問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、船体構造や各種の機材や器具の配置に及ぼす影響が少なく、かつ、航走時の調査に悪影響を及ぼすことがない船舶における機器吊下揚収装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、次のように構成されている。
【0009】
すなわち、(1) 内筒と、外筒と、その中間に設けた中間筒とから構成され、且つ、前記外筒に設けた伸縮シリンダーによって前記内筒及び前記中間筒を前記外筒内に収納したり、或いは前記外筒から繰り出すようにした伸縮式の筒体を船尾部に起伏自在に外付けするとともに、前記伸縮式の筒体に機器吊下揚収用ケーブルを導く案内手段を設けることを特徴とする船舶における機器吊下揚収装置。
【0010】
(2) 前記案内手段がリードシーブである(1)記載の船舶における機器吊下揚収装置。
【0011】
(3) 前記船尾部に、前記伸縮式の筒体を起伏させる起伏シリンダーを設置することを特徴とする(1)記載の船舶における機器吊下揚収装置。
【0013】
(4) 前記伸縮式の筒体を設置する船尾部の後端部を、下り勾配の傾斜部とすることを特徴とする(1)又は(3)記載の船舶における機器吊下揚収装置。
【0014】
ここで、案内手段としては、機器吊下揚収用ケーブルを支持するとともに、誘導できるものであれば良く、特に、限定されない。例えば、リードシーブ、ローラーなどを挙げることかできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0016】
図1において、11は、船形船型又は単胴型の船体であり、その船尾部12の後端部13は、下り勾配の上部傾斜部14と、それに続く下部鉛直部15とから構成されている。そして、上部傾斜部14の下端部近傍に船体取付ヒンジ16が装着されている。
【0017】
17は、伸縮式のムーンプールであり、内筒18と、外筒19と、その中間に設けられた中間筒20とから構成され、外筒19の下端部近傍が上記の船体取付ヒンジ16に取り付けられている。
【0018】
21は、リードシーブであり、このリードシーブ21は、外筒19の上端に取り付けた左右一対のアーム22,22の上端部に軸23によって回転自在に取り付けられている。
【0019】
24は、船尾部12の甲板25上に設置させたムーンプール起伏シリンダーであり、このムーンプール起伏シリンダー24によってムーンプール17を実線で示すように前傾させたり、あるいは、2点鎖線で示すように直立させるようになっている。ムーンプール起伏シリンダー24の先端は、外筒19の上端部近傍に枢支されている。
【0020】
26は、ムーンプール17の外筒19に取り付けたムーンプール伸縮シリンダーであり、このムーンプール伸縮シリンダー26によってムーンプール17の内筒18及び中間筒21を外筒19内に収納したり、あるいは、外筒19から繰り出すようになっている。ムーンプール伸縮シリンダー26の先端は、内筒18の下端部近傍に枢支されている。
【0021】
観測ウインチ(図示せず)から引き出されたケーブル27は、上記リードシーブ21によって支えられ、その先端に観測機器28を取り付けるようになっている。
【0022】
図中、29は、ダクトプロペラであり、円環状のダクト30内にプロペラ31が設けられている。32は、舵、Wは、水面を示している。
【0023】
次に、氷海域における操作方法について説明する。
【0024】
図2に示すように、先ず、ムーンプール17を直立させた状態でムーンプール伸縮シリンダー26を伸長してムーンプール17の外筒19内から内筒18及び中間筒20を繰り出し、内筒18の下端を氷(氷塊)iよりも下方に位置させる。
【0025】
次に、ムーンプール起伏シリンダー24を収縮し、2点鎖線で示すように、船体取付ヒンジ16を支点にしてムーンプール17を前傾させる。その後、甲板25上の観測機器28をケーブル27によって引き上げ、リードシーブ21の近傍、つまり、ムーンプール17の外筒19の上端とリードシーブ21との中間に位置させる。
【0026】
次に、ムーンプール起伏シリンダー24を伸長し、実線で示すように、ムーンプール17を直立させる。すると、ムーンプール17の軸芯と観測機器28の軸芯とが一致、或いは平行になるから、ケーブル27を繰り出すと、観測機器28は、ムーンプール17の中を通過して海中に投入される。
【0027】
定点観測の場合、ムーンプール17は、直立姿勢を維持するが、観測機器28を曳航する場合は、ムーンプール17を、2点鎖線で示すように、再度、前傾させる。
【0028】
一方、観測装置を揚収する場合は、逆の手順を採る。すなわち、図示しない観測ウインチによってケーブル28を巻き取って観測機器28をムーンプール17の近傍まで引き揚げる。
【0029】
次に、ムーンプール17を、実線で示すように、直立させ、観測機器28をムーンプール17の近傍まで引き揚げる。次に、ムーンプール17を、2点鎖線で示すように、前傾させ、しかる後に、ケーブル27を繰り出し、観測機器28を甲板25上に接地させる。
【0030】
観測終了後、ムーンプール伸縮シリンダー26を収縮し、内筒18及び中間筒20を外筒19内に収納する。
【0031】
以上の説明では、氷海域における操作方法について説明したが、非氷海域においても同様に操作することができる。
【0032】
【発明の効果】
上記のように、本発明は、ムーンプールを、伸縮式とするとともに、船尾部に起伏自在に外付けしたので、次のような効果が得られるようになった。
【0033】
(イ) 船体中央にウエル構造がないため、船内配置の制約が少なくなった。
(ロ) 航走時、従来と同様の観測業務が可能になった。
(ハ) 氷海域において、観測装置の海中への投入が容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船舶における機器吊下揚収装置の側面図である。
【図2】本発明に係る機器吊下揚収装置の作動説明図である。
【図3】従来のムーンプールの説明図である。
【符号の説明】
12 船尾部
17 ムーンプール
21 リードシーブ
27 機器吊下揚収用ケーブル
Claims (4)
- 内筒と、外筒と、その中間に設けた中間筒とから構成され、且つ、前記外筒に設けた伸縮シリンダーによって前記内筒及び前記中間筒を前記外筒内に収納したり、或いは前記外筒から繰り出すようにした伸縮式の筒体を船尾部に起伏自在に外付けするとともに、前記伸縮式の筒体に機器吊下揚収用ケーブルを導く案内手段を設けることを特徴とする船舶における機器吊下揚収装置。
- 前記案内手段がリードシーブである請求項1記載の船舶における機器吊下揚収装置。
- 前記船尾部に、前記伸縮式の筒体を起伏させる起伏シリンダーを設置することを特徴とする請求項1記載の船舶における機器吊下揚収装置。
- 前記伸縮式の筒体を設置する船尾部の後端部を、下り勾配の傾斜部とすることを特徴とする請求項1又は3記載の船舶における機器吊下揚収装置。
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