JPH08505143A - ジフルオロペンタペプチド誘導体抗炎症剤 - Google Patents

ジフルオロペンタペプチド誘導体抗炎症剤

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JPH08505143A JP6515333A JP51533394A JPH08505143A JP H08505143 A JPH08505143 A JP H08505143A JP 6515333 A JP6515333 A JP 6515333A JP 51533394 A JP51533394 A JP 51533394A JP H08505143 A JPH08505143 A JP H08505143A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は下記構造(I)を有する抗炎症化合物に関する: 上記式中:(a)-Xは4〜15の炭素原子を有する環状アルキル、6〜15の炭素原子を有する分岐鎖アルキル又は6〜15の炭素原子を有するアリールである;(b)nは0〜2の整数である;(c)-V-は-OC(O)-、-N(Q)C(O)-、-N(Q)C(S)-、-C(O)-、-SO2-又は-P(O)(OH)-である;(d)-Qは水素;1〜6の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二重結合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキルであるか、あるいは-Q及び-Xは共有結合して、-Qが結合している窒素と炭素原子5〜20を含んだ環状部分を形成している;(e)Zは-O-又は-NH-である;Vが-OC(O)-であるとき、-Zは-NH-である;(f)-R1は疎水性部分である;(g)-R2は疎水性部分である;(h)-R3は-(CH2m-A-NH2又は-(CH2m-A-B-C(NH2)=NHである(mは1〜約6の整数である;-A-は共有結合、p-フェニル又はp-シクロヘキシルである;-B-は共有結合又は-NH-である);(i)-R4は疎水性部分である;(j)-R5は-(CH2)m-A-NH2又は-(CH2m-A-B-C(NH2)=NHである(mは1〜約6の整数である;-A-は共有結合、p-フェニル又はp-シクロヘキシルである;-B-は共有結合又は-NH-である);及び(k)-Yは水素又はメチルである。本発明は上記化合物を含んだ医薬組成物と、このような化合物及び組成物を用いた炎症又は痛みの治療方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ジフルオロペンタペプチド誘導体抗炎症剤 技術分野 本発明は抗炎症剤として有用である新規ペプチド誘導体に関する。 発明の背景 様々な生物活性を有したあるポリペプチド誘導体が知られている。下記参考文 献がこのようなポリペプチド誘導体について開示している:1980年12月3 0日付でClaeson,Simonsson & Ariellyに発行された米国特許第4,242,3 29号;1982年2月23日付でBajusz,Hasenohri,Barabas & Bagdyに発行 された米国特許第4,316,889号;1983年8月16日付でBajusz,Ha senohri,Barabas & Bagdyに発行された米国特許第4,399,065号;19 83年8月30日付でUmezawa,Takeuchi,Aoyagi,Ishii,Saino & Somenoに発 行された米国特許第4,401,594号;1984年10月23日付でBajusz ,Hasenohri,Barabas & Bagdyに発行された米国特許第4,478,745号: 1985年7月9日付でKasafirek,Fric,Slaby & Robalovaに発行された米国 特許第4,528,133号;1986年6月24日付でDutta,Stein,Traino r & Wildongerに発行 された米国特許第4,596,789号;1986年11月18日付でHassall ,Johnson & Robertsに発行された米国特許第4,623,639号;1987 年10月27日付でBajusz,Hasenohri,Bagdy,Barabas,Dioszegi,Fittler, Jozsa,Horvath & Jozstに発行された米国特許第4,703,036号;198 9年11月14日付でTrainor & Steinに発行された米国特許第4,880,7 80号;1989年11月28日付でAbe,Yaginuma,Nagasawa & Kuroiwaに発 行された米国特許第4,883,863号;1990年2月20日付でMizoue, okazaki,Hanada,0mura & Amamotoに発行された米国特許第4,902,781 号;1990年5月8日付でTrainor & Steinに発行された米国特許第4,92 3,890号;1991年11月19日付でAbeles & Gelbに発行された米国特 許第5,066,643号;1984年2月2日付で公開されたGalpin & Wilby のPCT特許出願第84/00365号;1987年5月7日付で公開されたHo overのPCT特許出願第87/02675号;1972年11月9日付で公開さ れたToray Inds.Inc.の日本特許出願第47-30618号;1974年7月1 9日付で公開されたMitsubishi Chem.Ind.KKの日本特許出願第57-1458 46号;1982年3月25日付で公開されたDaiichi Kagaku Yakuの日本特許 出願第58-164563号;1988年7月20日付で 公開されたMerrell Dow Pharmaceuticals,Inc.の欧州特許出願第027510 1号明細書;Aoyagi,Miyata,Nanbo,Kojima,Matsuzaki,Ishizuka,Takeuchi & Umezawa,′Biological Activities of Leupeptins′(ロイペプチンの生物 活性),The Journal of Antibiotics,Vol.XXII,No.11(Nov.1969),pp. 558-568;Bajusz,Barabas,Tolnay,Szell & Bagdy,′Inhibition of Thrombi n and Trypsinby Tripeptide Aldehydes′(トリペプチドアルデヒドによるトロ ンビン及びトリプシンの阻害),Int.J.PeptideProtein Res.,Vol.12(1978 ),pp.217-221;Gaal,Bacsy & Rappay,′Cationic Ferritin Uptake by Cu lturesAnterior Pituitary Cells Treated with the Proteinase Inhibitor,B0 C-DPhe-Phe-Lys-H′(プロテイナーゼ阻害剤BOC-DPhe-Phe-Lys-H で処理された培養下垂体前葉細胞によるカチオン性フェリチン取込み),Histoc hemistry,Vol.88(1988),pp.401-406;Makara,Rappay,Garamvolgyi,Nag y,Danko & Bajusz,′The Tripeptide Aldehyde,Boc-DPhe-Phe-Lysinal isa Nov el Ca2+Channel Inhibitor in Pituitary Cells′(トリペプチドアルデヒドB oc-DPhe-Pheリシナルは下垂体細胞で新規なCa2+チャンネル阻害剤で ある),European Journal of Pharmacology,Vol.151(1988),pp.147-149 ;Nagy,Makara,Horvath,Rappay,Kurcz & Bajusz,′Tripeptide Aldehyde P rotease InhibitorS May Depress in vitro Prolactin andGrowth Hormone Release′( トリペプチドアルデヒドプロテアーゼ阻害剤はインビトロでプロラクチン及び成 長ホルモン放出を抑制する),Endocrinology,Vol.116,No.4(1985),pp. 1426-1432;Rappay,Makara,Bajusz & Nagy,′Various Proteinase Inhibitors Decrease Prolactinand Growth Hormone Release by Anterior Pituitary Cell s′(様々なプロテイナーゼ阻害剤が下垂体前葉細胞によるプロラクチン及び成 長ホルモン放出を減少させる),Life Sciences,Vol.36(1985),pp.549-55 5。 本発明の目的は、抗炎症剤として有用である新規ジフルオロペンタペプチド誘 導体を提供することである。 本発明のもう1つの目的は、リウマチ様関節炎に伴う骨吸収及び/又は異所骨 形成を減少させる新規ジフルオロペンタペプチド誘導体を提供することである。 あるジフルオロペンタペプチド誘導体を含んだ新規医薬組成物を提供すること も本発明の目的である。 本化合物を用いた炎症により特徴付けられる疾患の治療方法を提供することも 本発明の目的である。 発明の要旨 本発明は下記構造を有する抗炎症化合物に関する: 上記式中: (a)-Xは4〜約15の炭素原子を有する環状アルキル;少くとも2つの分岐 と6〜約15の炭素原子を有する分岐鎖アルキル;6〜約15の炭素原子を有す るアリールアルキルからなる群より選択される; (b)nは0〜約2の整数である; (c)-V-は-OC(O)-、-N(Q)C(O)-、-N(Q)C(S)-、-C( O)-、-SO2-及び-P(O)(OH)-からなる群より選択される; (d)-Qは水素;1〜約6の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二 重結合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキルであるか、あるいは-Q及び-Xは共有 結合して、-Qが結合している窒素と炭素原子約5〜約20を含んだ環状部分を 形成している; (e)Zは-O-又は-NH-である;Vが-OC(O)-であるとき、-Zは-NH- である; (f)-R1は1〜約6の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二重結 合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル;3〜約10の炭素原子を有する、飽和又 は1もしくは2つの二重結合で不飽和の環状アルキル;脂肪族部分が飽和して1 又は2つの炭素原子を有するアリールアルキルからなる群より選択される(-R1 に結合された炭素原子はD又はL配置である); (g)-R2は1〜約6の炭素原子を有する、飽和又は1 もしくは2つの二重結合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル;3〜約10の炭素 原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二重結合で不飽和の環状アルキル;脂 肪族部分が飽和して1又は2つの炭素原子を有するアリールアルキルからなる群 より選択される(-R2に結合された炭素原子はL配置である); (h)-R3は-(CH2m-A-NH2又は-(CH2m-A-B-C(NH2)=NH (mは1〜約6の整数である;-A-は共有結合、p-フェニル又はp-シクロヘキ シルである;-B-は共有結合又は-NH-である)である(-R3に結合された炭素 原子はL配置である); (i)-R4は1〜約6の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二重結 合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル;3〜約10の炭素原子を有する、飽和又 は1もしくは2つの二重結合で不飽和の環状アルキル;脂肪族部分が飽和して1 又は2つの炭素原子を有するアリールアルキルからなる群より選択される(-R4 に結合された炭素原子はL配置である); (j)-R5は-(CH2m-A-NH2又は-(CH2m-A-B-C(NH2)=NH (mは1〜約6の整数である;-A-は共有結合、p-フェニル又はp-シクロヘキ シルである;-B-は共有結合又は-NH-である)である(-R5に結合された炭素 原子 はD又はL配置である);及び (k)-Yは水素又はメチルである。 本発明は上記化合物を含んだ医薬組成物と、このような化合物及び組成物を用 いた炎症又は痛みの治療方法にも関する。 発明の具体的な説明 本明細書で用いられる“アルキル”という用語は、他で指摘されないかぎり、 直鎖、分岐鎖又は環状で、飽和又は不飽和であり、非置換又は置換された炭素含 有鎖を意味する。本明細書で用いられる“環状アルキル”は、環式環自体にアル キル基のところで示された炭素原子の総数の全部又は一部のみを有している。環 状アルキルにはモノシクロアルキル、ビシクロアルキル及び/又はトリシクロア ルキルがある。 好ましいアルキルは、他で特に例を示さないかぎり、この段落で示したとおり である。好ましいアルキルは飽和している。好ましいアルキルは非置換である。 好ましいアルキル置換基はハロ、アミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ、ニ トロ、アリール及びトリフルオロメチルから選択される。本明細書で用いられる “アルコキシ”とは-O-アルキルである。置換アルキルは一、二又は三置換、特 に一置換されていることが好ましい。 本明細書で用いられる“アリール”という用語は、他で指摘されないかぎり、 非置換又は置換されたアリール 環を意味する。好ましいアリールは、他で特に例を示さないかぎり、この段落で 示したとおりである。好ましいアリールはフェニル及びナフチル、特にフェニル である。好ましいアリールは一、二、三又は非置換である;更に好ましいアリー ルは一又は非置換、特に非置換である。好ましいアリール置換基にはアルキル、 ハロ、アミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ、ニトロ及びトリフルオロメチ ルがある。 本明細書で用いられる“アリールアルキル”という用語は、アリールで置換さ れたアルキルを意味する。好ましいアリールアルキルはアリールメチルである。 本明細書で用いられる“脂肪族”という用語は、アリールアルキルの開鎖炭素 含有部分を意味する。 下記略号が本明細書で用いられている。アミノ酸に関する略号はアミノ酸自体 か、あるいはより多くはペプチド又はペプチド誘導体構造の一部であるアミノ酸 部分に関する。 Arg アルギニル Orn オルニチル Leu ロイシル Gly グリシル t-Bug t-ブチルグリシル Phe フェニルアラニル Adoc アダマンチルオキシカルボニル Z ベンジルオキシカルボニル Boc t−ブチルオキシカルボニル DECP ジエチルシアノホスホン酸 Me メチル Et エチル TEA トリエチルアミン DMF ジメチルホルムアミド TFA トリフルオロ酢酸 ipa イソプロパノール Bn ベンジル Lys リシル Ac アセチル TLC 薄層クロマトグラフィー TSA トルエンスルホン酸 THF テトラヒドロフラン HOBt ヒドロキシベンゾトリアゾール DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン Chg シクロヘキシルグリシル Cha シクロヘキシルアラニル Nal ナフチルアラニル Trp トリプトフィル Adg アダマンチルグリシル pGphe p−グアニジノフェニルアラニル 3,5-Dmadoc 3,5-ジメチルアダマンチルオキシカルボニル eBroc エンド−ボルニルオキシカルボニル Noc ナフチルオキシカルボニル Moc メンチルオキシカルボニル Ad アダマントイル Fmoc フルオレニルメトキシカルボニル Ada アダマンタンアセチル Adac アダマンチルアミノカルボニル Mnoc モルホリニル Norad ノルアダマントイル Hadoc ホモアダマンチルオキシカルボニル Foc フェンチルオキシカルボニル Imoc イソメンチルオキシカルボニル Ipoc イソピノカンファニルオキシカルボニル AC アセチル DMF ジメチルホルムアミド HPLC 高圧液体クロマトグラフィー 本発明の新規抗炎症化合物は下記化学構造を有したものである: 構造(1)において、nは0〜約2であり、nは好ましくは0又は1である。 構造(1)において、-R1は1〜約6の炭素原子を有する、飽和又は1もしく は2つの二重結合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル;3〜約10の炭素原子を 有する、飽和又は1もしくは2つの二重結合で不飽和の環状アルキル;脂肪族部 分が飽和して1又は2つの炭素原子を有するアリールアルキルからなる群より選 択される。好ましい-R1は飽和アルキルである。好ましいアルキルは非置換であ るか、又はアリールアルキル、特にベンジル及びナフタルである。好ましい環状 アルキルは環状C3-C8(更に好ましくはC5-C6)メチル又はアダマンチルメチ ルである。好ましい-R1は疎水性であり、好ましくは-R1が結合した炭素原子近 くに疎水性が集中している。好ましい-R1の具体例にはt-ブチル、1,1-ジメ チルプロピル、i-プロピル、i-ブチル、s-ブチル、ネオペンチル、シクロヘ キシル、シクロヘキシルメチル、アダマンチル、アダマンチルメチル、ベンジル 、ナフタルがあり、最も好ましい-R1はt-ブチルである。 構造(1)において、−R1が結合した炭素原子はD又はL、好ましくはD配 置である。構造-Z-CH(R1)-C(O)-は-Z-が-NHであるときアミノ酸部 分(以下-AA1-)である; -AA1-について好ましいアミノ酸部分にはt-Bug、Val、Ile、Leu 、Chg、Cha、Phe、Nal、Trp及びAdgがある;更に好ましくは t-Bug、Val及びIleである;最も好ましい-AA1-はt-Bugである 。 構造(1)において、-R2は1〜約6の炭素原子を有する、飽和又は1もしく は2つの二重結合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル;3〜約10の炭素原子を 有する、飽和又は1もしくは2つの二重結合で不飽和の環状アルキル;脂肪族部 分が飽和して1又は2つの炭素原子を有するアリールアルキルからなる群より選 択される。好ましい分岐鎖又は環状アルキルは飽和している。好ましい分岐鎖又 は環状アルキルは非置換である。好ましい分岐鎖アルキルは3〜5の炭素原子を 有し、最も好ましい分岐鎖アルキルはi−ブチルである。好ましい環状アルキル は、構造(1)で−R2が結合した炭素原子に結合されたメチレン、エチレン又 はn−プロピレン(好ましくはメチレン又はエチレン、更に好ましくはメチレン )にC3-C7、更に好ましくはC5-C6環式環を結合させている。好ましいアリー ルアルキルはベンジル、p-ヒドロキシベンジル及びナフタルである。更に好ま しい−R2はi−プロピル、i−ブチル、s−ブチル、シクロヘキシルメチル、 ベンジル及びナフタルから選択され、最も好ましくはベンジルである。 構造(1)において、-R2が結合した炭素原子はD又はL配置である。構造- NH-CH(R2)-C(O)-はアミノ酸部分(以下-AA2-)である;-AA2-に ついて好ましいアミノ酸部分にはPhe、Nal、Cha、Leu及びIleが あり、最も好ましい-AA2-はPheである。 構造(1)において、-R3は-(CH2m-A-NH2又は-(CH2m-A-B-C (NH2)=NHであり、ここでmは1〜約6の整数、-A-は共有結合、p-フェ ニル又はp-シクロヘキシル、-B-は共有結合又は-NH-である。-A-が共有結 合であるとき、mは好ましくは2〜5、更に好ましくは2〜4、更に一層好まし くは3又は4である。-A-がp-フェニル又はp-シクロヘキシルであるとき、m は好ましくは1〜4、更に好ましくは1〜3、更に一層好ましくは1である。- A-は好ましくは共有結合である。-B-は好ましくは-NH−である。更に好まし い−R3は3-グアニジノ-n-プロピル又は4-アミノ-n-ブチルである。 構造(1)において、−R3が結合した炭素原子はD又はL配置、好ましくは L配置である。構造-NH-CH(R3)-C(O)-はアミノ酸部分(以下-AA3- )である;-AA3-について好ましいアミノ酸部分にはArg、LyS、ホモ− Arg、p−アミ ジノ-Phe、p-アミノ-Phe及びp-Gpheがある;最も好ましい-AA3- はLysである。 構造(1)において、-R4は1〜約6の炭素原子を有する、飽和又は1もしく は2つの二重結合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル;3〜約10の炭素原子を 有する、飽和又は1もしくは2つの二重結合で不飽和の環状アルキル;脂肪族部 分が飽和して1又は2つの炭素原子を有するアリールアルキルからなる群より選 択される。好ましい分岐鎖又は環状アルキルは飽和及び非置換である。好ましい 分岐鎖アルキルは3〜5の炭素原子を有し、最も好ましい分岐鎖アルキルはi- ブチルである。好ましい環状アルキルは、構造(1)で-R4が結合した炭素原子 に結合されたメチレン、エチレン又はn-プロピレン(好ましくはメチレン又は エチレン、更に好ましくはメチレン)にC3-C7、更に好ましくはC5-C6環式環 を結合させている。好ましいアリールアルキルはベンジル、p−ヒドロキシベン ジル及びナフタルである。更に好ましい-R4はi-プロピル、i-ブチル、s-ブ チル、シクロヘキシルメチル、ベンジル及びナフタルから選択され、最も好まし くはベンジルである。 構造(1)において、-R4が結合した炭素原子はD又はL配置である。構造- NH-CH(R4)-C(O)-はアミノ酸部分(以下-AA4-)である;-AA4-に ついて好ましいアミノ酸部分にはPhe、Nal、 Cha、Leu及びIleがあり、最も好ましい-AA4-はLeuである。 構造(1)において、-R5は-(CH2m-A-NH2又は-(CH2m-A-B-C (NH2)=NHであり、ここでmは1〜約6の整数、-A-は共有結合、p-フェ ニル又はp-シクロヘキシル、-B-は共有結合又は-NH-である。-A-が共有結 合であるとき、mは好ましくは2〜5、更に好ましくは2〜4、更に一層好まし くは3又は4である。-A-がp-フェニル又はp-シクロヘキシルであるとき、m は好ましくは1〜4、更に好ましくは1〜3、更に一層好ましくは1である。- A-は好ましくは共有結合である。-B-は好ましくは-NH-である。更に好まし い-R5は3-グアニジノ-n-プロピル又は4-アミノ-n-ブチルである。 構造(1)において、−R5が結合した炭素原子はD又はL配置、好ましくは L配置である。構造-NH-CH(R5)-C(O)-はアミノ酸部分(以下-AA5- )である;-AA5-について好ましいアミノ酸部分にはArg、ホモ-Arg、L ys、p-アミジノ-Phe、p-アミノ-Phe及びp-Gpheがある;最も好 ましい-AA5-はArgである。 構造(1)において、-Yは水素又はメチルである。 構造(1)において、-Z-は-O-又は-NH-で ある。好ましい-Z-は-NH-である。 構造(1)において、-V-は-OC(O)-、-N(Q)C(O)-、-N(Q) C(S)-、-C(O)-、-SO2-及び-P(O)(OH)-から選択される。好ま しい-V-は-OC(O)-、-N(Q)C(O)-、-N(Q)C(S)-及び-C( O)-から選択される。更に好ましい-V-は-OC(O)-又は-N(Q)C(O) -である。最も好ましい-V-は-OC(O)-である。-V-が-OC(O)-である とき、-Z-は-NH-である。 構造(1)において、−Xは4〜約15の炭素原子を有する環状アルキル;6 〜約15の炭素原子と少くとも2つの分岐を有する分岐鎖アルキル;6〜約15 の炭素原子を有するアリールから選択される。好ましい-Xは6〜12の炭素原 子を有し、更に好ましい-Xは8〜10の炭素原子を有する。-Xの好ましいアル キル部分は飽和している。好ましい-Xは非置換であるか、あるいは非置換アル キル又はアリールで置換されている。好ましい環状アルキルはモノシクロアルキ ル、ビシクロアルキル及びトリシクロアルキルであり、更に好ましくはビシクロ アルキル及びトリシクロアルキル、特にトリシクロアルキルである。好ましいシ クロアルキルは、各環式環に5又は6つの炭素原子、更に好ましくは6つの炭素 原子を有する。高度に好ましい-Xはアダマンチルで ある。好ましいアリール-Xは、非置換又はアルキルで置換されたフルオレニル 、ナフチル及びフェニルである。特に好ましいアリール-Xにはナフチル及びフ ルオレニルがある。-Xがアリール又は環状アルキルであるとき、nは好ましく は1である。 構造(1)において、-V-が-N(Q)C(O)-又は-N(Q)C(S)-であ るとき、-Qは水素;1〜約6の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの 二重結合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキルであるか、あるいは-Q及び-Xは共 有結合して、-Qが結合している窒素と炭素原子約5〜約20を含んだ環状部分 を形成している。好ましい-Q-X-は6〜15の炭素原子を有し、更に好ましい- Q-X-は8〜12の炭素原子を有する。好ましい-Q-X-は非置換であるか、あ るいは非置換アルキル又はアリールで置換されている。好ましい環状 しくは一環式である。最も好ましい-Qは水素である。 構造(1)において、好ましいX-(CH2n-V-(以下X′)にはAdoc 、Ad、Fmoc、Ada、Adac、Mnoc、Norad、Hadoc、F oc、Imoc、Ipoc、3,5-Dmadoc、eBroc、Noc及びM ocがあり、更に好ましい X′はAdoc、Ipoc及びeBrocであり、最も好ましいX′はAdoc である。 本発明の好ましい抗炎症化合物には上記化合物の薬学上許容される塩を含む。 特に好ましい塩には強酸と上記化合物とで形成される付加塩がある。-R3、-R5 又は双方がプロトン化されて、-R3及び-R5部分に正電荷を有する、このような 付加塩が特に好ましい。本発明の好ましい化合物は、しばしば水和物の形で1以 上の水分子と会合している。 本発明の好ましい抗炎症化合物には下記化合物がある: Adoc-D-tBug-Phe-Lys-C(O)CF2C(O)-Leu-Arg-OMe Adoc-D-tBug-Phe-Lys-C(O)CF2C(O)-Gly-Arg-OMe Adoc-D-tBug-Phe-Lys-C(O)CF2C(O)-D-Phe-Arg-OMe Adoc-D-tBug-Phe-Lys-C(O)CF2C(O)-Leu-D-Arg-OMe Mnoc-D-Phe-Phe-Arg-C(O)CF2C(O)-Leu-Lys-OMe eBroc-D-tBug-Phe-pGphe-C(O)CF2C(O)-Ala-Arg-OMe Ipoc-D-Nal-Phe-Arg-C(O)CF2C(O)-Gly-Arg-OMe Adoc-D-Phe-Phe-Lys-C(O)CF2C(O)-Leu-Arg-OH Noc-D-tBug-Phe-Lys-C(O)CF2C(O)-Ala-Lys-OMe医薬組成物 本発明の医薬組成物は前記のようなジフルオロペンタペプチド誘導体の安全有 効量と製薬上許容されるキャリアを含んでいる。このような組成物は、典型的に は約0.1〜約95重量%、好ましくは約1〜約90%、更に好ましくは約5〜 約75%のジフルオロペンタペプチド誘導体を含んでいる。 本明細書で用いられる“製薬上許容されるキャリア”という用語は、ヒト又は それより下等の動物への投与に適した1種以上の適合性固体又は液体充填希釈剤 又は封入物質を意味する。本明細書で用いられる“適合性”という用語は、通常 の使用状況下で組成物の薬効を実質上減少させる相互作用がないように、医薬組 成物の諸成分が本発明のジフルオロペンタペプチド誘導体と及び互いに混合しう ることを意味する。製薬上許容されるキャリアは、勿論、治療されるヒト又はそ れより下等の動物への投与にそれらを適させる上で十分に高い純度と十分に低い 毒性でなければならない。 製薬上許容されるキャリアとして使える物質の一部の例はラクトース、グルコ ール及びスクロースのような糖;コーンスターチ及びポテトスターチのようなデ ンプン;セルロースと、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロ ース及び酢酸セルロースのようなそのセルロース誘導体;粉末トラガカント;麦 芽;ゼラチン;タルク;ステアリン酸;ステアリン酸マグネシウム;硫酸カルシ ウム;ピーナツ油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油及びテオブロマ油の ような植物油;プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトー ル及びポリエチレングリコールのようなポリオール;アルギン酸;無発熱物質水 ;等張液;リン酸緩衝液;カカオ 剤;ラウリル硫酸ナトリウムのような湿潤剤及び滑沢剤;着色剤;香味剤,安定 剤;酸化防止剤;保存剤;医薬処方で用いられる他の無毒性の適合性物質である 。他の適合性の医薬添加剤及び活性剤も、本発明の組成物で使用上、製薬上許容 されるキャリアに含有させてよい。 本発明のジフルオロペンタペプチド誘導体と併用される製薬上許容されるキャ リアは、投与量関係から実用的サイズにするために十分な濃度で用いられる。製 薬上許容されるキャリアは、全体で、典型的には本発明の医薬組成物の約5〜約 99.9重量%、好ましくは約10〜約99%、更に好ましくは約25〜約95 %である。 医薬組成物で本発明のジフルオロペンタペプチド誘導体の全1回投与量は、通 常約1〜約1000mg、好ましくは約50〜約800mg、更に好ましくは約10 0〜約500mgである。 本発明のジフルオロペンタペプチド誘導体と併用される製薬上許容されるキャ リアの選択は、活性剤が投与される方法により決定される。本発明の活性剤を投 与する好ましい様式は注射、服用、吸入及び局所である。 注射剤を製造する方法及び物質はRemington′s Pharmaceutical Sciences,17 th ed.,1985,Chapter 85,p.1518でみられ、その開示は参考のためそれら全 体で本明細書に組み込まれる。通常、3タイプの注射剤形:(1)水性溶液、( 2)非水性溶液、及び(3)エマルジョンが 好ましい。注射剤形は、典型的には約0.001〜約10mg/ml、好ましくは約 0.4〜約0.6mg/mlの本発明の化合物を含有している。本発明の好ましい注 射剤形組成物には、pH約3〜約8(更に好ましくはpH約4〜約6)の無菌水 性溶液又はエマルジョンがある。 本発明のジフルオロペンタペプチド誘導体が服用により投与できる好ましい製 薬キャリアは、下記特許明細書で開示されたタンパク質様マイクロカプセルであ る:1990年1月23日付でKantor,Steiner & Packに発行された米国特許第 4,895,725号;1990年5月15日付でSteiner & Rosenに発行され た米国特許第4,925,673号;1990年12月11日付でSteinerに発 行された米国特許第4,976,968号;1991年1月8日付でSteinerに 発行された米国特許第4,983,402号明細書;4つすべての特許明細書は 参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれる。抗炎症活性及び鎮痛を誘導する方法 本発明は、治療の必要なヒト又はそれより下等の動物に本発明のジフルオロペ ンタペプチド誘導体の安全有効量を投与することにより、ヒト又はそれより下等 の動物で抗炎症活性及び/又は鎮痛を誘導する方法にも関する。その量は1回で 、または治療コース中反復して何回も与えられる。本明細書で記載された場合よ りも多い投与量でも炎症を抑えて鎮痛を誘導するために有効であるが、 有害な副作用を防ぐ注意が一部の個体で払われるべきである。本発明のジフルオ ロペンタペプチド誘導体及び組成物は、痛みを治療及び防止する上で、様々な障 害において疾患及び外傷を伴う深部構造、筋肉、鍵、滑液包及び関節で炎症を抑 えるために使用できる。 本発明のジフルオロペンタペプチド誘導体を投与する好ましい様式は、注射、 服用、吸入及び局所である。具体的な投与様式には経口摂取;筋肉内、静脈内、 腹腔内、皮内及び皮下のような注射;吸入;経皮、経口、粘膜及び舌下のような 局所があるが、制限されない。 本明細書で用いられる“安全有効量”という用語は、健全な医療判断の範囲内 で、(妥当な利益/危険比で)治療される症状を有意に改善するために十分に高 いが、重度の副作用を回避するために十分低いジフルオロペンタペプチド誘導体 または組成物の量を意味する。ジフルオロペンタペプチド誘導体又は組成物の安 全有効量は、治療される具体的症状、治療される患者の年齢及び身体条件、症状 の程度、治療の期間、併用療法の性質、用いられる具体的活性剤、利用される具 体的な製薬上許容されるキャリアと、担当医の知識及び熟練に属する類似ファク ターに応じて変わる。 本発明のジフルオロペンタペプチド誘導体の好ましい1日投与量は、約0.1 〜約500mg/kg体重、更に好ましくは約1〜約100mg/kg、更に一層好ましく は約 2〜約50mg/kgの範囲である。1日当たり1〜約4回の投与、更に好ましくは 1日当たり約2〜約3回の投与が行われる。注射により投与されるジフルオロペ ンタペプチド誘導体の好ましい量は約0.1〜約50mg/kg/日、更に好ましくは 約1〜約10mg/kg/日である。経口摂取により投与されるジフルオロペンタペプ チド誘導体の好ましい量は約1〜約500mg/kg/日、更に好ましくは約5〜約1 00mg/kg/日である。吸入により投与されるジフルオロペンタペプチド誘導体 の好ましい量は約0.1〜約500mg/kg/日、更に好ましくは約5〜約100mg /kg/日である。局所投与されるジフルオロペンタペプチド誘導体の好ましい量は 約1〜約500mg/kg/日、更に好ましくは約50〜約250mg/kg/日である。化合物の合成方法 下記非制限経路及び例は、本発明のジフルオロペンタペプチド誘導体の合成方 法について示している。 I.Adoc-D-t-Bug-Phe-Lys-C(O)-CF2-C(O)-Leu- Arg-OMeの合成 Adoc-D-t-Bug-OH 1N NaOH 371ml及びジオキサン15 9ml中D-t-ブチルグリシン48.8g(0.370M)の溶液に0℃でNaH CO333.9g(0.40M)を加え、その後ジオキサン371ml中アダマン チルフルオロホルメート 80.0g(0.40M)の溶液を3時間かけて滴下した。混合液をこの温度で 0.5時間攪拌し、冷却浴を取除く。溶液を3時間攪拌し、pHを1N NaO Hで10に調整する。この溶液をEtOAcで抽出し、残留水相をpH=3に酸 性化する。この酸性溶液をEtOAcで抽出し、乾燥し、溶媒を除去して、TL Cにより均一な生成物118gを得る。(94/5/1−CH2Cl2/ipa/ AcOH)、Rf=0.90 Adoc-D-t-Bug-Phe-OBn CH2Cl21l中115g(0.3 7M)のAdoc-D-tBug-OH及びL-Phe-OBn.pTSA(0.3 6M)の溶液にTEA74.6g(0.74M)を加え、その後DECP60. 8g(0.37M)を加え、得られた溶液を一夜攪拌する。溶媒を除去し、生成 物をEtOAcに再溶解し、塩水、0.4N HCl及び飽和NaHCO3で連 続洗浄する。溶液を乾燥し、溶媒を除去する。残渣をシリカクロマトグラフィー に付して、生成物186gを得る。TLC(85/15-ヘキサン/EtOAc )-Rf=0.40 Adoc-D-t-Bug-Phe-OH(1) 乾燥フラスコにN2下で5%Pd 炭素34.0gを加える。フラスコを-78℃に冷却し、乾燥脱気MeOH20 0mlを加える。このスラリーにギ酸(88%)8.8mlを 加え、その後MeOH100ml及びギ酸4.4ml中Adoc-D-t-Bug-Ph e-OBn(0.066M)36.0gの混合液を加える。冷却浴を取除き、ス ラリーを2時間攪拌する。このときMeOH中4.4%ギ酸200mlを追加し、 スラリーを一夜攪拌する。混合液をN2下でガラス繊維濾紙で濾過する。濾液を セライトのベッドで再濾過して、すべての微量の触媒を除去する。溶媒の除去で 生成物17.3gを得る。 α-Boc、Σ-Z-Lys-C(OH)-CF2- C(O)-OEt(3) THF0.600l中活性化亜鉛79.2g(1.2 1M)の溶液にブロモジフルオロ酢酸エチル2.36gを加え、溶液を還流する 。還流が始まったらすぐに、THF1.80l中ブロモジフルオロ酢酸エチル2 36g(1.16M)及び(2)176g(0.485M)の混合液を滴下する 。(2)の合成に関しては、Burkhart,J.,N.Peet及びP.Bey,″A Novel Met hod for the Preparation of Peptidyl a-Keto Esters″(ペプチジルa-ケトエ ステルの製造に関する新規方法),Tetrahedron Letters,Vol.31,No.10,pp .1385-1388(1990)参照。溶液を1時間還流し、冷却し、飽和KHSO4で反応 停止させる。停止された生成物をEtOAcで希釈し、飽和KHSO4、飽和N aHCO3及び塩水で連続洗浄する。次いで MgSO4で乾燥し、溶媒を除去する。残渣をシリカクロマトグラフィーに付し て、純粋生成物68.0gを得る。Rf=0.20、75/25ヘキサン/Et OAc α−Boc、Σ-Z-Lys-C(OH)-CF2 - C(O)-ONa(4) MeOH10ml中 (3)1.00g(0.002M)の溶液に1NNaOH2mlを加え、溶液を室 温で5時間攪拌し、溶媒を除去する。残渣を少量の水に溶解し、乳濁溶液をエー テルで抽出する。水を水相から除去し、残渣を真空ポンプに24時間いれて十分 に乾燥させる。生成物0.069gを回収する。 α-Boc、Σ-Z-Lys-C(OH)-CF2 -C(O)-Leu-Arg(NO 2)-OMe(5) DMF30ml中(4)0.500g(1.03mmol)及びLeu-Arg(NO2 )-OMe.HCl0.470g(1.26mmol)の溶液にHOBt0.019 g(1.26mmol)を一度に加える。この添加の後に、DMF3ml中DCC0. 260g(1.26mmol)を滴下する。最後に、DIPEA0.003mlを加 え、溶液を48時間攪拌する。DMFを真空下で除去し、残渣をEtOAcに溶 解する。溶液を分液漏斗に移し、0.1N HCl、飽和NaHCO3及び塩水 で洗浄する。酢酸エチル層をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を除去する。残 渣を シリカクロマトグラフィーに付して、生成物0.420gを得る。Rf=0.6 8、90/10CH2Cl2/MeOH Σ-Z-Lys-C(OH)-CF2-C(O)-Leu-Arg(NO2)-OMe. HCl ジオキサン200ml中(5)(17.3g、0.022M)の溶液にジ オキサン中3.3M HCl 66.8ml(0.220M)を加え、混合液を1 時間攪拌する。このときジオキサン中3.3M HCl 5mlを追加し、溶液を 更に0.25時間攪拌する。溶媒を除去し、残渣を真空ポンプにいれる。固体残 渣をN2下エーテルで摩砕し、濾過する。白色固体物16.0gを回収する。 Adoc-D-t-Bug-Phe-Lys(Z)-C(OH)-CF2-C(O)-L eu-Arg(NO2)-OMe(6) CH2Cl2300ml中前反応の残渣16 .0g(0.022M)及び(1)11.1g(0.024M)の溶液にTEA 6.69ml(0.048M)を加え、その後DECP3.64mI(0.024M )を滴下する。溶液を一夜攪拌し、溶媒を除去する。残渣をEtOAcに溶解し 、0.1NHCl、飽和NaHCO3及び塩水で連続洗浄する。溶液を乾燥し、 溶媒を除去して26.6gを得、これをシリカクロマトグラフィーに付して、純 粋生成物12.7gを得る。Rf=0.85、90/10CH2Cl2/ MeOH Adoc-D-tBug-Phe-Lys(Z)-C(O)CF2C(O)-Leu- Arg(NO2)-OMe CH2Cl21.15l中デス-マーチン(Dess-Martin )ペリオジナン14.3g(0.034M)のスラリーに乾燥ピリジン0.91 0mlを加え、その後CH2Cl22.3l中(6)12.7g(0.011M)を 滴下する。デスーマーチンペリオジジナンの製造に関しては、Dess,D.及びJ. Martin,Journal of 0rganic Chemistry,Vol.48,pp.4155-4156(1983)参照 。スラリーを2時間攪拌し、飽和NaHCO3中Na22458.7g(0.2 4M)を加え、得られた溶液を0.5時間攪拌する。各相を分離し、水相を酢酸 エチルで抽出する。合わせた有機相を乾燥し、溶媒を除去して、生成物13.9 gを得、これを精製せずに次の反応に用いる。(Rf=0.30、95/5CH2 Cl2/MeOH) Adoc-D-t-Bug-Phe-Lys-C(O)CF2C(O)-Leu-Ar g-OMe(7) 乾燥DMF200ml中前反応の残渣13.4g(0.012 M)の溶液にパラジウムブラック6gを加え、得られたスラリーを0.5時間脱 気する。このスラリーにジオキサン中3.3M HCl8mlを加える。反応液を パール(Paar)シェーカーにいれ、6時間水素付加させる。スラ リーをセライトで濾過し、溶媒を除去する。残渣を逆相HPLC(CH3CN/ H2O)クロマトグラフィーに付して、生成物6.5gを得る。 II.Adoc-D-t-Bug-Phe-Arg-C (O)−CF2−C(O)−Ala−Arg−OMeの合成 Adoc-D-t-Bug-OH 1N NaOH371ml及びジオキサン159 ml中D-t-ブチルグリシン48.8g(0.370M)の溶液に0℃でジオキサ ン371ml中アダマンチルフルオロホルメート33.9g(0.40M)を3時 間かけて加える。混合液をこの温度で0.5時間攪拌し、冷却浴を取除く。溶液 を3時間攪拌し、pHを1N NaOHで10に調整する。この溶液をEtOA cで抽出し、残留水相をpH=3に酸性化する。この酸性溶液をEtOAcで抽 出し、乾燥し、溶媒を除去して、TLCにより均一な生成物118gを得る。( 94/5/1-CH2Cl2/i-pa/AcOH)、Rf=0.90 Adoc-D-t-Bug-Phe-OBn CH2Cl21l中115g(0.3 7M)のAdoc-D-t-Bug-OH及びL-Phe-OBn.pTSA(0.3 6M)の溶液にTEA74.6g(0.74M)を加え、その後DECP60. 8g(0.37M)を加え、得られた溶液を一夜攪拌する。溶媒を除去し、生成 物をEtOAcに再溶解し、塩水、0.4N HCl及び飽和NaHCO3で連 続洗浄する。溶液を乾燥し、溶媒を除去する。残渣をシリカクロマトグラフィー に付し て、生成物186gを得る。TLC(85/15-ヘキサン/EtOAc)-Rf =0.40 Adoc-D-t-Bug-Phe-OH(1) 乾燥フラスコにN2下で5%Pd 炭素34.0gを加える。フラスコを−78℃に冷却し、乾燥脱気MeOH20 0mlを加える。このスラリーにギ酸(88%)8.8mlを加え、その後MeOH 100ml及びギ酸4.4ml中Adoc-D-t-Bug-Phe-OBn(0.06 6M)36.0gの混合液を加える。冷却浴を取除き、スラリーを2時間攪拌す る。このときMeOH中4.4%ギ酸200ml追加し、スラリーを一夜攪拌する 。混合液をN2下でガラス繊維濾紙で濾過する。濾液をセライトのベッドで再濾 過して、すべての微量の触媒を除去する。溶媒の除去で生成物17.3gを得る 。 α-Boc、Σ-Z-Lys-C(OH)-CF2-C(O)-OEt(3) THF 0.600l中活性化亜鉛79.2g(1.21M)の溶液にブロモジフルオロ 酢酸エチル2.36gを加え、溶液を還流する。還流が始まったらすぐに、TH F1.80l中ブロモジフルオロ酢酸エチル236g(1.16M)及び(2) 176g(0.485M)の混合液を滴下する。溶液を1時間還流し、冷却し、 飽和KHSO4で反応停止させる。停止された生成物をEtOAcで希釈し、飽 和KHSO4、飽和NaHCO3及び塩水で連続洗浄する。 次いでMgSO4で乾燥し、溶媒を除去する。残渣をシリカクロマトグラフィー に付して、純粋生成物68.0gを得る。Rf=0.20、75/25ヘキサン /EtOAc α-Boc、Σ-Z-Lys-C(OH)-CF2-C(O)-ONa(4) MeO H10ml中(3)1.00g(0.002M)の溶液に1N NaOH2mlを加 える。溶液を室温で5時間攪拌し、溶媒を除去する。残渣を少量の水に溶解し、 乳濁溶液をエーテルで抽出する。水を水相から除去し、残渣を真空ポンプに24 時間いれて十分に乾燥させる。生成物0.069gを回収する。 α-Boc、Σ-Z-Lys-C(OH)-CF2-C(O)-Leu-Arg(NO2 )-OMe(5) DMF30ml中(4)0.500g(1.03mmol)及びLe u-Arg(NO2)-OMe.HCl0.470g(1.26mmol)の溶液にH OBt0.019g(1.26mmol)を一度に加える。この添加の後に、DMF 3ml中DCC0.260g(1.26mmol)を滴下する。最後に、DIPEA0 .003mlを加え、溶液を48時間攪拌する。DMFを真空下で除去し、残渣を EtOAcに溶解する。溶液を分液漏斗に移し、0.1N HCl、飽和NaH CO3及び塩水で洗浄する。酢酸エチル層をMgSO4で乾燥し、濾過し、 溶媒を除去する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付して、生成物0.4 20gを得る。 Rf=0.68、90/10CH2Cl2/MeOH Σ-Z-Lys-C(OH)-CF2-C(O)-Leu-Arg(NO2)-OMe. HCl ジオキサン200ml中(5)(17.3g、0.022M)の溶液にジ オキサン中3.3M HCl 66.8ml(0.220M)を加える。混合液を 1時間攪拌する。このときジオキサン中3.3M HCl 5mlを追加し、溶液 を更に0.25時間攪拌する。溶媒を除去し、残渣を真空ポンプにいれる。固体 残渣をN2下エーテルで摩砕し、濾過する。白色固体物16.0gを回収する。 Adoc-D-t-Bug-Phe-Lys(Z)- C(OH)-CF2-C(O)- Leu-Arg(NO2)-OMe(6) CH2Cl2300ml中前反応の粗製生 成物16.0g(0.022M)及び(1)11.1g(0.024M)の溶液 にTEA6.69ml(0.048M)を加え、その後DECP3.64ml(0. 024M)を滴下する。溶液を一夜攪拌し、溶媒を除去する。残渣をEtOAc に溶解し、0.1NHCl、飽和NaHCO3及び塩水で連続洗浄する。溶液を 乾燥し、溶媒を除去して26.6gを得、これをシリカクロマトグラフィーに付 して、純粋生成物12.7gを得る。Rf=0.85、90/10CH2Cl2/ MeOH Adoc-D-t-Bug-Phe-Lys(Z)-C(O)CF2C(O)-Leu -Arg(NO2)-OMe CH2Cl21.15l中デス-マーチンペリオジナン 14.3g(0.034M)のスラリーに乾燥ピリジン0.910mlを加え、そ の後CH2Cl22.3l中前反応の生成物12.7g(0.011M)を滴下す る。スラリーを2時間攪拌し、飽和NaHCO3中Na22458.7g(0. 24M)を加える。得られた溶液を0.5時間攪拌する。各相を分離し、水相を 酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を乾燥し、溶媒を除去して、生成物13 .9gを得、これを精製せずに次の反応に用いる。 (Rf=0.30、95/5CH2Cl2/MeOH) Adoc-D-t-Bug-Phe-Lys-C(O)CF2C(O)-Leu-Ar g-OMe.TFA(7) 乾燥DMF200ml中前反応の粗製生成物13.4g(0.012M)の溶液 にパラジウムブラック6gを加える。得られたスラリーを0.5時間脱気する。 このスラリーにジオキサン中3.3M HCl8mlを加える。反応液をパールシ ェーカーにいれ、6時間水素付加させる。スラリーをセライトで濾過し、溶媒を 除去する。残渣を逆相HPLC(CH3CN/H2O/TFA)クロマトグラフィ ーに付して、生成物6.5gを得る。 α-Boc、γ-Bn、γ-Z-Orn-C(OH)-CF2-C(O)OEt(9) 乾燥THF中活性化亜鉛5.67g(0.087M)の溶液にブロモジフルオ ロ酢酸エチル1.0gを加え、温度を上げて還流する。このときTHF中-Bn 、-Z--Boc-オルニチナル(8)15.2g(0.037M)及びブロモジフ ルオロ酢酸エチル16.9g(0.083M)を加え、スラリーを0.5時間還 流する。溶液を冷却し、飽和KHSO4で反応停止させる。溶液をEtOAcで 希釈し、飽和KHSO4、飽和NaHCO3及び塩水で洗浄する。溶液を乾燥し、 溶媒を除去する。残渣をシリカクロマトグラフィーに付して、生成物6.58g を得る。Rf=0.22、99/1CH2Cl2/ipa α-Boc、γ-Bn、γ-Z-Orn-C(OH)-CF-C(O)ONa エス テル9(0.965g、1.71mmol)をMeOH15mlに溶解し、1NNaO H1.71mlを加える。溶液を3時間攪拌し、溶媒を除去する。残渣を真空ポン プに一夜いれ、そのまま次の反応に用いる(0.870g)。 α-Boc、γ-Bn、γ-Z-Orn-C(OH)-CF2-C(O)-Ala-Ar g(NO2)-OMe(10) 乾燥DMF80ml中前反応の粗製生成物0.87 0g(1.56mmol)及びAla-Arg(NO2)-OMe-HCl 0.579 g(1.90 mmol)の溶液にHOBt0.283g(2.09mmol)を加え、その後DMF2 0ml中DCC0.392g(1.90mmol)及びDIPEA0.068ml(0. 39mmol)を連続的に加える。混合液を室温で18時間攪拌し、溶媒を除去する 。残渣をEtOAcに溶解し、0.1N HCl、飽和NaHCO3及び塩水で 洗浄する。溶液を乾燥し、溶媒を除去する。シリカゲルクロマトグラフィーで生 成物0.520gを得る(Rf=0.20及び0.22)。 α-Boc-Orn-C(OH)-CF2-C(O)-Ala-Arg(NO2)-OM トリペプチド10(0.338g、0.43mmol)をDMF10mlに溶解し 、パラジウムブラック0.15gを加える。スラリーを脱気し、ジオキサン中4 .0M HCl0.20mlを加える。混合液をパール装置で一夜水素付加させ、 セライトで濾過する。残渣をMeOHに再溶解し、Pd(OH)20.20gを 加える。スラリーをパールにおいて50psi(約3.5kg/cm2)で24時間水素 付加させる。スラリーをセライトで濾過し、溶媒を除去する。残渣は精製せずに 次の反応で用いる。 α-Boc-Arg(Z)2-C(OH)-CF2-C(O)-Ala-Arg(NO2 )-OMe(11) 粗製アミン(0.220g、0.39mmol)をTHFに溶解し、N,N−ビス −Z−S−メチルイソチオ尿素 0.325g(0.91mmol)を加える。この溶液にHg(OAc)20.15 0g(0.47mmol)を加え、混合液を一夜攪拌する。溶液をEtOAcで希釈 し、0.1N HCl、飽和NaHCO3及び塩水で連続洗浄する。有機相を乾 燥し、溶媒を除去する。残渣をシリカクロマトグラフィーに付して、ジアステレ オマーの混合物として生成物0.170gを得る。Rf=0.60、0.62- 5%MeOH/CH2Cl2 Adoc-D-t-Bug-Phe-Arg(Z)2-C(OH)-CF2-C(O)- Ala-Arg(NO2)-OMe(12) ジオキサン5ml中(11)0.22 8g(0.262mmol)の溶液にジオキサン中HCl 0.656mlを加える、 溶液を1時間攪拌し、ジオキサン中HCl 0.656mlを追加する。更に1時 間攪拌後、溶媒を除去し、残渣を真空ポンプに一夜いれる。加水分解産物をCH2 Cl25mlに溶解し、Adoc-D-t-Bug-Phe-OH0.120g(0. 262mmol)と合わせる。この溶液にTEA0.073ml(0.525mmol)を 加え、その後DECP0.043mlを加える。得られた混合液を一夜攪拌する。 溶媒を除去し、残渣をシリカクロマトグラフィーに付して、ジアステレオマーの 混合物として生成物0.086gを得る。Rf=0.65、0.68−4%ip a/CH2Cl2 Adoc-D-t-Bug-Phe-Arg(Z)2-C(O)-CF2-C(O)-A la-Arg(NO2)-OMe CH2Cl25ml中デス-マーチンペリオジナン0 .094g(0.16mmol)のスラリーに、0.5mlに溶解された(12)0. 091g(0.052mmol)をシリンジで加える。混合液を0.5時間攪拌し、 飽和NaHCO3中Na2230.385g(1.55mmol)を加える。0.5 時間後、溶液をEtOAcで抽出し、有機相を分離し、MgSO4で乾燥する。 溶媒の除去で、粗製生成物0.94gを得る。Rf=0.68、0.71−4% iPa/CH2Cl2 Adoc-D-t-Bug-Phe-Arg-C(O)-CF2-C(O)-Ala-A rg-OMe・TFA(13) 粗製アルコールをDMF2mlに溶解し、パラジ ウムブラック50mgを加える。スラリーを脱気し、ジオキサン中4.0M HC l 0.040mlを加える。混合液をパール装置において50psiで20時間水 素付加させる。スラリーをセライトで濾過し、溶媒を除去する。残渣を逆相カラ ム(CH3CN/H2O/TFA)でクロマトグラフィーに付して、純粋生成物0 .044gを得る。 N,N′-ビスカルボベンジルオキシ-S-メチルイソチオ尿素(14) 冷( 0℃)1N NaOH(36ml、36.0mmol)中硫酸S-メチルイソチオ尿素 ダイマー(5.00g)18.0mmol)の溶液に分液滴下漏斗からベンジルクロ ロホルメート11.3ml(79.0mmol)及び1N NaOH79.0ml(79 .mmol)を滴下する。スラリーを0℃で0.5時間及び室温で1.5時間攪拌す る。溶液を酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾液を蒸発させる 。シリカゲルクロマトグラフィーで純粋生成物2.62gを得る。Rf=0.4 0、15%EtOAc/石油エーテル III.N末端結合要素の合成 Adac-D-t-Bug-Phe-OBn トルエン中ホスゲンの15%溶液5m lの溶液にアルゴン下でTEA0.140ml(1.00mmol)を加える。次いで トルエン1ml中1-アダマンタンアミン0.112g(0.750mmol)をシリ ンジで滴下する。得られたスラリーを0.3時間攪拌し、過剰ホスゲンをアルゴ ンでパージしながら除去する。固体物を焼結ガラス漏斗で吸引濾取し、溶媒を除 去する。残渣をジクロロメタンに再溶解し、アルゴン下で0℃に冷却する。この 溶液にTEA0.140ml(1.00mmol)、その後D-t-Bug-Phe-OB n・HCl 0.100g(0.250mmol)を一度に加える。得られた溶液を 除去する。シリカクロマトグラフィーで生成物0.350gを得る。 この化合物の水素付加、その後11の加水分解産物とのカップリングにより、 別のN末端結合要素にうまく作り上げられる化合物を得る。 化合物の活性の試験方法 下記非制限操作は、本発明のジフルオロペンタペプチド誘導体の抗炎症及び/ 又は鎮痛活性を試験するための方法である。 いくつかの酵素阻害アッセイが化合物の抗炎症活性について予測できると知ら れている。このような酵素アッ セイは本発明の化合物の活性を測定する上で有用である。このような酵素アッセ イには以下がある:ブタ膵臓カリクレイン(PPK)-参考文献A、E及びF参 照;ヒト尿カリクレイン(HUK)-参考文献E及びF参照;ヒト血漿カリクレ イン(HPK)-参考文献B及びE参照;ヒト血漿(HP)-参考文献B及びC参 照;ウロキナーゼ(UK)-参考文献D参照。参考のため本明細書に組み込まれ る上記参考文献は以下である: (A) Lottenberg,R.,U.Christensen,C.M.jackson & P.L.Coleman,′A ssay of Coagu1ation Proteases UsingPeptide Chromogenic and F1uorogenic S ubstates″(ペプチド発色原及び蛍光原基質を用いる凝結プロテアーゼのアッセ イ),Methods in Enzymology,Vol.80,AcademicPress,New York,NY(19 81),pp.341-361;(B)Geiger,R.″Kallikrein″(カリクレイン),Me thods of EnzymaticAnalysis,Vol.V,3rd Edition,Bergmeyer,ed.,Academic Press,New York,NY(1984),pp.129-143;(C)Morris,J.P.,S.Bla tt,J.R.Powell,D.K.Strickland & F,J.Castellino,″Role of Lysine Binding Regions in the Kinetic Properties of Human Plasmin″(ヒトプラス ミンの動態性質におけるリジン結合領域の役割),Biochemistry,Vol.20,No .17(August 18,1981),p.4811;(D)Wohl,R.C.,L.Summaria & K.C. Robbins,″Kinetics of Activation of Human Plasminogen by Different Activator Species at pH7.4 and 37℃″(pH7.4及び37℃で異なる活性 剤種によるヒトプラスミノーゲンの活性化の動態),The Journal Biological C hemistry,Vol.255,No.5(March 10,1980),pp.2005-2013;(E)Okunis hi,H.,J.Burton & J.Spragg,″Specificity ofSubstrate Analogue Inhibi tors of Human Urinaryallikrein″(ヒト尿カリクレインの基質アナログ阻害剤 の特異性),Hypertension,Vol.7,No.3,Suppl.1(May-june,1985),pp .172-175 ;(F) Amundsen,E.,J.Putter,P.Friberger,M.Knos,M.Lar sbraten & G.Claeson,′Methods for the Determination of Glandular Kalli krein by Means of a Chromogenic TriPePtide Substrate″(発色原トリペプチ ド基質による腺カリクレインの決定方法)In Kinins-II part A,Fuji,S.ら, eds.,Plenum Press,New York,NY(1979),pp.83-95. 活性のもう1つの有用なアッセイはImperiali,B. & R.H.Abeles,′Inhib ition of Serine Proteases by Peptidyl Fluoromethyl Ketones″(ペプチジル フルオロメチルケトンによるセリンプロテアーゼの阻害),Biochemistry,Vol.2 5(1986),pp.3760-3767で開示された遅結合酵素阻害の測定方法に基づいてい る。その方法はヒトプラスミン、ブタ膵臓カリクレイン及びヒト血漿カリクレイ ンの遅結合阻害について試験するため下記のように修正される。 反応:反応混合液は、1mlの全容量中に、pH7.4の78mMトリスHCl緩 衝液、78mMNaCl、0.2mg/mlウシ血清アルブミン、0.2mMS-2251 (D-Val-Leu-Arg-p-ニトロアニリド)、0.5U/mlプラスミン(1m M)及び様々な濃度の試験化合物を含有している。プラスミンのストック溶液は 50%グリセロール中1U/mlである。S−2251の酵素開裂でp-ニトロアニ リンの放出による吸光度変化を、A400-410-A470-490を測定するようにセット されたHP-8450スペクトロフォトメーターシステムを用いてモニターする 。温度は30℃である。 計算:Kobsd及びvs(定常状態阻害速度)は、ラボ ェアを用いて、進行曲線(最初の20分間)を統合速度式(i)に当てはめるこ とにより決定する。評価されるk1は(S)=0.2mM及びKm=0.77mMでvs 及び非阻害速度v(式ii)から各ラン毎に計算する。 (i)A=vst−((vs−vo)/kobsd)(1−exp(−kobsdt))+Ao (ii)k1=(I)/((v/vs−1)(1+(s)/km)) 次いで異なるランについてkobsd vs.試験化合物濃度のプロットを式y=mx +bに当てはめる(式iii参照);次いでkon=m(1+(S)/km))及びkoff =bを計算する。最後にk1を式ivから計算する。 (iii)kobsd=(I)/((v/vs−1)(1+(S)/km)) (iv)k1=koff/kon いくつかのインビボアッセイが化合物の抗炎症活性について予測できると知ら れている。このようなインビボアッセイは本発明の化合物の活性を測定する上で 有用である。このようなインビボアッセイは、参考のため本明細書に組み込まれ る下記参考文献で開示されている: Winter,C.A.,E.A.Risley,G.V.Nuss,′Carrageenin-Induced Edema i n Hind Paw of the Rat as an Assay for Antiinflammatory Drugs″(抗炎症剤 用のアッセイとしてラットの後肢におけるカラゲナン誘導浮腫),Proc.Soc.Ex p.Biol.,N.Y.,Vol.111(1962),pp.544-547 ;Vander Wende,C.& S.M argolin,″Analgesic Tests BasedUpon Experimentally Induced Acute Abdomi nal Pain in Rats″(ラットで実験的に誘導された急性腹痛に基づく鎮痛試験) ,Federal Proceedings,Vol.15(1956),p.494;Blackham,A.,J.W.Burns ,J.B.Farmer,H.Radziwonik,J.Westwick,′An X-Ray Analysis of Adju vant Arthritisin the Rat.The Effect of Prednisolone and Indomethacin″ (ラットにおけるアジュバント関節炎のX線分析.プレドニゾロン及びインドメ タシンの効果),Agents and Actions,Vol.7/1(1977),p.145-151;Winter ,C.A. & G.W.Nuss,″Treatment of Adjuvant Arthritisin Rats with Ant i-Inflammatory Drugs″(抗炎症剤によるラットのアジュバント関節炎の治療) ,Arthritis and Rheumatism,Vol.9,No.3(June,1966),pp.394-404;Francis,M.D.,K .Hovancik & R.W.Boyce,″NE-58095 A Diphosphonate Which Prevents Bone Erosion and Preserves Joint Architecture in Experimental Arthritis″( 実験関節炎で骨浸蝕を防止して、関節構造を保つジホスホネート:NE−580 95),Int.J.Tess.Reac.,Vol.XI,No.5(1989),pp.239-252.化合物を用いた組成物及び方法 下記非制限例では、本発明について考えられる組成物及び用法について例示し ている。 例I 各々下記組成を有する錠剤を慣用的操作により製造する: 錠剤1個が、関節炎による関節の炎症を軽減させるために、患者に1日4回経 口投与される。 例II ローションを慣用的操作により製造するが、そのローションは下記組成を有し ている。 ローション1gが、炎症及び痛みを減少させるために、火傷領域の皮膚に1日 2回局所投与される。 例III 各2mlの溶液が下記組成を有する溶液を慣用的手段により製造する: 2ml用量の溶液が、炎症及び痛みを減少させるために、関節炎の患者に筋肉内 注射される。 例IV 溶液を慣用的手段により製造するが、その溶液は下記組成を有している: 0.2ml用量の溶液が、喘息による上部呼吸困難を軽減させるために、必要と される患者に吸入投与される。 本発明の具体的な態様が記載されてきたが、本発明の様々な変更及び修正が本 発明の精神及び範囲から逸脱せずに行えることは当業者にとり明らかであろう。 添付された請求の範囲では、本発明の範囲内に属するすべてのこのような修正を カバーしているつもりである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 38/00 ABG 9455−4C A61K 37/02 ABG (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,L V,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO,RU ,SD,SK,UA,UZ,VN 【要約の続き】 症又は痛みの治療方法にも関する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記構造を有する化合物と、その薬学上許容される塩及び水和物: 〔上記式中: (a)-Xは4〜15の炭素原子を有する環状アルキル;少くとも2つの分岐と 6〜15の炭素原子を有する分岐鎖アルキル;6〜15の炭素原子を有するアリ ールからなる群より選択される; (b)nは0〜2の整数である; (c)-V-は-OC(O)-、-N(Q)C(O)-、-N(Q)C(S)-、-C( O)-、-SO2-及び-P(O)(OH)-から選択される; (d)-Qは水素;1〜6の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二重 結合で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキルであるか、あるいは-Q及び-Xは共有結 合して、-Qが結合している窒素と炭素原子5〜20を含んだ環状部分を形成し ている; (e)Zは-O-又は-NH-である;Vが-OC(O)-であるとき、-Zは-NH- である; (f)-R1は1〜6の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二重結合 で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル;3〜10の炭素原子を有する、飽和又は1 もしくは2つの二重結合で不飽和の環状アルキル;脂肪族部分が飽和して1又は 2つの炭素原子を有するアリールアルキルから選択される(-R1に結合された炭 素原子はD又はL配置である); (g)-R2は1〜6の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二重結合 で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル;3〜10の炭素原子を有する、飽和又は1 もしくは2つの二重結合で不飽和の環状アルキル;脂肪族部分が飽和して1又は 2つの炭素原子を有するアリールアルキルから選択される(-R2に結合された炭 素原子はD又はL配置である); (h)-R3は-(CH2m-A-NH2又は-(CH2m-A-B-C(NH2)=NH (mは1〜6の整数である;-A-は共有結合、p-フェニル又はp-シクロヘキシ ルである;-B-は共有結合又は-NH-である)である(-R3に結合された炭素原 子はL配置である); (i)-R4は1〜6の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二重結合 で不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキ ル;3〜10の炭素原子を有する、飽和又は1もしくは2つの二重結合で不飽和 の環状アルキル;脂肪族部分が飽和して1又は2つの炭素原子を有するアリール アルキルから選択される(-R4に結合された炭素原子はD又はL配置である); (j)-R5は-(CH2m-A-NH2又は-(CH2m-A-B-C(NH2)=NH (mは1〜6の整数である;-A-は共有結合、p-フェニル又はp-シクロヘキシ ルである;-B-は共有結合又は-NH-である)である(-R5に結合された炭素原 子はD又はL配置である);及び (k)-Yは水素又はメチルである〕。 2.(a)-V-は-OC(O)-又は-NHC(O)-であり、-Z-は-NH-であ る; (b)nは0又は1である; (c)mは1〜5の整数である; (d)-Xは8〜12の炭素原子を有する飽和及び非置換ビシクロ又はトリシク ロアルキル、又は8〜12の炭素原子を有する非置換アリールである;及び (e)-R1、-R2及び-R4は1〜5の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキ ル、3〜6の炭素原子を有する環状アルキル及びベンジルから選択される、 請求項1に記載の化合物。 3.(a)-R3は-(CH2m-A-NH2であ る(-A-は共有結合、mは3〜5である); (b)-R5は-(CH2)m-A-B-C(NH2)=NHである(-A-は共有結合、- B-は-NH-、mは2〜4である); (c)-Yはメチルである;及び (d)-V-は-OC(O)-である、 請求項1又は2に記載の化合物。 4.(a)-Xはトリシクロアルキルである;及び (b)-R1及び-R4は1〜4の炭素原子を有する飽和及び非置換直鎖又は分岐 鎖アルキルであり、-R2はベンジルである、 請求項1、2又は3に記載の化合物。 5.(a)下記構造を有する化合物と、その薬学上許容される塩及び水和物: 〔上記式中: (a)-AA1-はt-ブチルグリシル、バリル、イソロイシル、ロイシル、シク ロヘキシルグリシル、シクロヘキシルアラニル、フェニルアラニル、ナフチルア ラニル、トリプトフィル及びアダマンチルグリシルから選択される; (b)-AA2-はフェニルアラニル、ナフチルアラニル、シクロヘキシルアラニ ル、ロイシル及びイソロイシルか ら選択される; (c)-AA3-はアルギニル、ホモアルギニル、リシル、p-グアニジノフェニ ルアラニル、p-アミジノフェニルアラニル及びp-アミノフェニルアラニルから 選択される; (d)-AA4-はフェニルアラニル、ナフチルアラニル、シクロヘキシルアラニ ル、ロイシル及びイソロイシルから選択される; (e)-AA5-はアルギニル、ホモアルギニル、リシル、p-グアニジノフェニ ルアラニル、p-アミジノフェニルアラニル及びp-アミノフェニルアラニルから 選択される; (f)-X1はアダマンチルオキシカルボニル、アダマントイル、フルオレニル メトキシカルボニル、アダマンタンアセチル、アダマンチルアミノカルボニル、 ノルアダマントイル、モルホリニル、ホモアダマンチルオキシカルボニル、フェ ンチルオキシカルボニル、イソメンチルオキシカルボニル、イソピノカンファニ ルオキシカルボニル、3,5-ジメチルアダマンチルオキシカルボニル、エンド- ボルニルオキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル及びメンチルオキシカル ボニルから選択される; 及び (g)-Yは水素又はメチルである〕。 6.(a)-AA5-はアルギニルである; (b)-AA3-はリシルである;及び (c)-X1はアダマンチルオキシカルボニル、エンド-ボルニルオキシカルボニ ル及びイソピノカンファニルオキシカルボニルから選択される、 請求項5に記載の化合物。 7.(a)-AA1-はt-ブチルグリシル、バリル及びイソロイシルから選択さ れる; (b)-AA2-はフェニルアラニルである;及び (c)-AA4-はロイシルである、 請求項5又は6に記載の化合物。 8.(a)-AA1-はt-ブチルグリシルである; (b)-X1はアダマンチルオキシカルボニルである;及び (c)-Yはメチルである、 請求項5、6又は7に記載の化合物。 9.請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物と製薬上許容されるキャリア を含んだ医薬組成物。 10.炎症又は痛みの治療用薬剤の製造に関する、請求項1〜8のいずれか一 項に記載の化合物の用法。
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