JPH08503700A - 新規ビタミンd類似体 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、式I
[式中、“゜”は、その炭素を変更し得ることを示し;1α,25−ジヒドロキシ−20−エピ−ビタミンD3の24−メチレンに代わるUは、(CH2)n−Y−(CH2)mであり、nは0、1または2、mは1または2、Yは酸素またはイオウであり;22−メチレンもしくは23−メチレンのいずれかを酸素と交換するか、または22−および23−メチレンを−CH=CH−と交換してもよく;R'はメチルまたはエチルであり;C−25に直接結合している炭素原子の1個またはそれ以上を、場合により1個またはそれ以上のフッ素原子で置換し得る。]で示される化合物、および1個またはそれ以上のヒドロキシル基が、インビボでヒドロキシル基に再生し得る基としてマスクされた化合物Iの誘導体に関する。本発明の化合物は、抗炎症作用および免疫調節作用を示し、更に、ある種の細胞の分化の誘導および望ましくない増殖の抑制において強い活性を示す。
Description
【発明の詳細な説明】
新規ビタミンD類似体
本発明は、抗炎症作用および免疫調節作用を示し、癌細胞および皮膚細胞を含
むある種の細胞の分化の誘導および望ましくない増殖の抑制において強い活性を
示す未知の種類の化合物、該化合物を含有する薬剤製剤、該製剤の用量単位、並
びにそれらの用途であって、上皮小体機能亢進症(特に、腎不全に伴う続発性の
上皮小体機能亢進症)、多数の病態(例えば真性糖尿病、高血圧症、アクネ、脱
毛症、皮膚の老化、免疫系の平衡失調)、炎症性疾患(例えばリューマチ様関節
炎および喘息)、および異常な細胞分化および/または細胞増殖により特徴付け
られる疾病(例えば乾癬および癌)の治療および予防、ステロイド誘導性皮膚萎
縮の予防および/または治療、骨形成の促進、並びにオステオポローシスの処置
におけるそれらの用途に関する。
本発明の化合物は、一般式I
[式中、“ °”は、その炭素を変更し得ることを示し;1α,25−ジヒドロ
キシ−20−エピ−ビタミンD3の24−メチレンに代わるUは、(CH2)n−
Y−(CH2)mであり、nは0、1または2、mは1または2、Yは酸素またはイ
オウであり;22−メチレンもしくは23−メチレンのいずれかを酸素と交換す
るか、または22−および23−メチレンを−CH=CH−と交換してもよく;
R'はメ
チルまたはエチルであり;C−25に直接結合している炭素原子の1個またはそ
れ以上を、場合により1個またはそれ以上のフッ素原子で置換し得る。]
で示される、1α,25−ジヒドロキシ−20−エピ−ビタミンD3の誘導体で
ある。
C−20およびC−25の間の鎖の意義によっては、本発明の化合物は、複数
の異性体(例えば、不斉炭素原子におけるRまたはS配置;二重結合におけるE
またはZ配置)を包含し得る。本発明は、純粋な形態のこれらすべてのジアステ
レオマーおよびジアステレオマー混合物を包含する。更に、1個またはそれ以上
のヒドロキシル基が、インビボでヒドロキシル基に再生し得る基としてマスクさ
れている化合物Iの誘導体も、本発明の範囲に含まれる。
C−25のヒドロキシル基を水素と交換した化合物Iも、プロドラッグである
。このような化合物は、インビトロでは比較的不活性であるが、患者に投与後、
酵素的ヒドロキシル化によって、式Iで示される活性化合物に変換される。
1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(1,25(OH)2D3)が、インタ
ーロイキンの作用および/または生成に影響することがわかっているが[ミュラ
ー、ケイ(Muller,K.)ら、イムノロジー・レターズ(Immunol.Lett.)
、17、361−366(1988)]、このことは、この化合物を、免疫系の
機能障害によって特徴付けられる疾患、例えば自己免疫疾患、エイズ、宿主対移
植片反応および移植組織拒絶、またはインターロイキン−1の異常生成によって
特徴付けられる他の病態、例えばリューマチ様関節炎のような炎症性疾患および
喘息の処置において使用することの可能性を示唆するものである。
1,25(OH)2D3は、細胞分化を促進し、過度の細胞増殖を阻止すること
ができることも示され[アベ、イー(Abe,E.)ら、プロシーディングズ・オ
ブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ(Proc.Natl.Acad.
Sci.)、米国、78、4990−4994(1981)]、この化合物は、異
常な細胞増殖および/または細胞分化によって特徴付けられる疾患、例えば白血
病、骨髄線維症および乾癬の処置に有用であり得ると提案されている。
また、1,25(OH)2D3またはそのプロードラッグ1α−OH−D3を、
高血
圧症[リンド、エル(Lind,L.)ら、アクタ・メディカ・スカンジナビカ(
ActaMed.Scand.)、222、423−427(1987)]および真性糖
尿病[イノマタ、エス(Inomata,S.)ら、ボーン・ミネラル(Bone Mine
ral)、1、187−192(1986)]の処置に使用することも提案されて
いる。遺伝性ビタミンD耐性と脱毛症との間に関連があるという最近の知見によ
り、1,25(OH)2D3の別の用途が提案される:1,25(OH)2D3によ
る処置は、毛髪の成育を促進し得る[ランセット(Lancet)、1989年3月
4日、478頁]。また、1,25(OH)2D3の局所適用により、雄のシリア
ンハムスターの耳の皮脂腺の大きさが縮小されるという事実は、この化合物がア
クネの処置に有用であり得ることを示唆するものである[マロイ、ブイ・エル(
Malloy,V.L.)ら、ザ・トリコンティネンタル・ミーティング・フォー・
インベスティゲイティブ・ダーマトロジー(the Tricontinental Meeting
for Investigative Dermatology)、ワシントン、1989]。
しかし、1,25(OH)2D3をそのような処置に使用する可能性は、このホ
ルモンはカルシウム代謝に強力に作用する(血中濃度が高いと、急速に高カルシ
ウム血症を起こす)ことが知られていることから、極度に制限されている。すな
わち、この化合物およびその有効な合成類似体は、例えば乾癬、腫瘍または免疫
疾患のような、薬物を比較的高用量で連続的に投与する必要のあり得る疾患の処
置において使用する薬物として充分満足できるものではない。
24a−ホモ−1α,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3の24−オキサ−類
似体およびその26,27−ジアルキル誘導体(欧州特許出願第450743A
号)を包含する、ビタミンD3のオキサ−およびチア−類似体が、多数知られて
いる。本発明のオキサ−化合物は、そのような化合物とは構造的に異なるが、そ
れは次のような点においてである:本発明の化合物は、更に延長した側鎖中にお
いて異なる位置(すなわち24aまたは24b)に酸素原子を有し、および/また
は20位においてエピ−配置を有する。更に、多くの23−オキサおよび23−
チア化合物も知られている(国際特許出願PCT/DK91/00091)。そ
のような化合物も、24位またはより外側の側鎖中(すなわち24aまたは24b
)に酸素また
はイオウ結合原子を持たないという点で、本発明の化合物とは異なる。
前記用途におけるビタミンD類似体の有用性は、インビトロの細胞分化試験に
おいて示される高い活性だけでなく、生体内の化合物の運命によっても決まる。
本発明の化合物は、インビトロの細胞分化に対する作用およびインビボのカル
シウム血症作用に関して好ましい選択性を示し、同時に、高いバイオアベイラビ
リティー並びに化学および代謝安定性を示すことがわかった。
本発明の化合物の選択性は、ヒト単球腫瘍細胞系において細胞分化を誘導する
のに要する濃度は、同じ効果を得るのに要する1,25(OH)2D3の濃度と同
じであるか、またはそれよりも著しく低いが、ラットにおけるインビボの高カル
シウム尿症および高カルシウム血症の誘発活性が、1,25(OH)2D3よりも
小さいという事実により説明される。
従って、本発明の化合物は、ヒトおよび動物の、1)異常細胞増殖および/ま
たは細胞分化によって特徴付けられる疾病、例えば乾癬を含むある種の皮膚病お
よびある種の癌、2)免疫系の平衡失調により特徴付けられる疾病、例えば自己
免疫疾患(真性糖尿病を含む)、宿主対移植片反応および移植組織拒絶の、局所
的および全身的な治療および予防のいずれに対しても特に適し;更に、炎症性疾
患、例えばリューマチ様関節炎および喘息の処置にも特に適当である。本発明の
化合物によって処置し得る他の病態は、アクネ、脱毛症および高血圧である。更
に、本発明の化合物による局所処置後に皮膚の肥厚が見られることから、本発明
の化合物は、皮膚の老化(光老化を含む)の治療または予防に有用であり得る。
本発明の化合物は、連続投与しても高カルシウム血症をもたらす傾向が低いの
で、上皮小体機能亢進症(特に腎不全に伴う続発性の上皮小体機能亢進症)の長
期処置、並びに骨形成の促進およびオステオポローシスの処置のために有用であ
ると考えられる。そのような適用のためには、本発明に記載の化合物は、従来の
化合物よりも高い治癒比を有する。
本発明の化合物は、他の薬剤と組み合わせて使用し得る。移植片拒絶および移
植片対宿主反応の防止においては、本発明化合物による処置を、例えばシクロス
ポリン(cyclosporin)処置と組み合わせることが有利であり得る。
式Iの化合物は、例えば図式1に示す経路により、ビタミンD誘導体1[テト
ラヘドロン(Tetrahedron)、43、4609(1987)]から好都合に合成
し得る。重要な中間体II(そのいくつかは、既知化合物である)の合成経路は、
図式1に示さないが、いくつかは製造例において説明する。
炭素原子に付した記号“゜”(式I参照)は、そのメチレン(゜CH2)を場
合により、製造例、第1表および第2表に示すように、等価の基と交換し得るこ
とを示す。式II〜VIIIにおいて、nは0、1または2であり、Qは式Iの22お
よび23位の原子(すなわち22゜CH2−23゜CH2)に相当するか、またはそれ
に変換し得る基を表す。
以下の標準的な略号を、本発明の開示を通じて使用する:Me=メチル;Et=
エチル;Prn=n−プロピル;Pri=イソプロピル;But=t−ブチル;THP=
テトラヒドロ−4H−ピラン−2−イル;THF=テトラヒドロフラン;Ts=p
−トルエンスルホニル;TBA=テトラ−(n−ブチル)−アンモニウム;TB
DMS=t−ブチルジメチルシリル;DMF=N,N−ジメチルホルムアミド。
図式1
図式1の注釈
a)複数の工程:製造例参照。
b)OHの脱離基への変換(例えば、Z=OTsの場合はトシル化、Z=Brの
場合は臭素化による)。
c)(i)チオアセテートによる求核置換、(ii)塩基性加水分解。
d)無水溶媒(例えばDMFまたはTHF)中、または相間移動条件(例えば
トルエン−水)下、触媒(例えば18−クラウン−6、TBAブロミド)を用い
て、または用いずに、塩基(例えばNaOH)KOBut、NaHまたはKH)の存
在下に行う側鎖形成ブロックR−Zによるアルキル化。
e)無水溶媒(例えばDMFまたはTHF)中、または相間移動条件(例えば
トルエン−水)下、触媒(例えば18−クラウン−6、TBAブロミド)を用い
て、または用いずに、塩基(例えばNaOH、KOBut、NaHまたはKH)の存
在下に行う側鎖形成ブロックR−XHとの反応。
f)側鎖中の官能基の任意の変更。
g)hν−三重項増感剤(例えばアントラセン)を用いる異性化。
h)TBA+F-またはHFによる脱保護。
示した中間体は、t−ブチルジメチルシリルエーテルとして保護されたヒドロ
キシル基を有し得るが、本発明の範囲は、当業者によく知られた他のヒドロキシ
ル保護基[例えばティー・ダブリュ・グリーン(T.W.Greene)、「プロテ
クティ
ブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective groups ino
rganic synthesis)」、ワイリー(Wiley)、ニューヨーク、1981に記載
のもの]並びに他の脱保護反応の使用を排除するものではないことに注意すべき
である。
化合物IIをO−アルキル化、または化合物IVをS−アルキル化して化合物V(
IIからはX=O;IVからはX=S)を得るには、一般式Z−Rで示される側鎖形
成ブロックで塩基性条件下に処理する[式中、Zは脱離基、例えばハロゲン(C
l、BrまたはI)またはp−トルエンスルホニルオキシもしくはトリフルオロメ
タンスルホニルオキシであり、Rは、最終的に化合物Iの側鎖を形成する(すな
わち“−(゜CH2)n−X−(゜CH2)m−”が“U”に対応する)ような−(
゜CH2)m−25C(OH)−(R')2(R'はメチルまたはエチル;mは1または
2)であるか、または要すれば、後の任意の1工程(または複数の工程)でそれ
に変換し得る基である]。すなわち、化合物V、VI、VIIおよびVIII中のRは、
合成経路の進行につれて、同じである必要はない。Rの、−(゜CH2)m−25C
(OH)−(R')2への変換には複数の工程を要し得、分子の感受性トリエン系
の一時的な保護を伴い得る(例えば、二酸化イオウで形成するシクロ付加物とし
て)。この経路の別法においては、中間体III(Zは前記の脱離基である)を、
塩基性条件下に、側鎖形成ブロックHX−R[式中、Xは酸素またはイオウであ
り、Rは前記と同意義である。]で処理して、中間体Vを得る。側鎖(R)中の
必要な変更以外に、化合物VからIへの変換には、他のビタミンD類似体の合成
の最終段階において用いる工程と同様の光異性化工程および脱シリル化工程が必
要である(欧州特許第0227826号参照)。
アルキル化反応(dまたはe)および光異性化反応(g)の順序を変えることが
好都合であり得、その場合、式II、IIIまたはIVの(5Z)−異性体が中間体で
ある。
側鎖形成ブロックRZは、既知の化合物(いくつかの化合物が国際特許出願P
CT/DK89/00079に記載されている)であるか、またはPCT/DK
89/00079に記載のものと同様に合成し得る。R−Zは通例、Br−(゜
CH2)m−25C(OY)−(R')2である[式中、Yはヒドロキシル保護基、例
えばテトラヒドロピラニルオキシまたはトリアルキルシリルオキシである]。(
PCT/D
K89/00079に記載されていないTHPエーテルRZは、対応するアルコ
ールから容易に調製できる。)
側鎖形成ブロックHX−Rも、既知の化合物であるか、またはそのような既知
の化合物の製法と同様の方法で合成し得る。新規化合物R−ZまたはHX−Rの
合成は、製造例において説明する。m=1の場合、R−ZはBr−CH2CO2But
、HX−RはHSCH2CO2Etであり得、そのエステル基は、例えばグリニヤ
ール試薬との反応により、25C−(R')2OHに変換する。
前記のように、この経路は、少なくとも“24−チア”化合物に関しては、チ
オールのアルキル化を、最終工程まで延期して行うこと[例えばVIII(R=H)
→I]を排除するものではない。
本発明の化合物は、前記のようなヒトおよび動物の疾病の処置に有用な薬剤組
成物中で使用することが意図されている。
式Iで示される化合物(以下、活性成分と称する)の処置効果に必要な量は、
その化合物、投与方法および処置する哺乳動物のいずれによっても当然変化する
。本発明の化合物は、非経口的、関節内、経腸的または局所的に投与することが
できる。本発明の化合物は、経腸投与された場合によく吸収され、これは全身的
疾病の処置に好ましい投与経路である。乾癬のような皮膚病の処置においては、
局所または経腸の形態が好ましい。
喘息のような呼吸器疾患の処置においては、エアロゾルが好ましい。
活性成分をそのまま単独で投与することが可能であるが、薬剤製剤として投与
することが好ましい。好ましくは、活性成分含量は、製剤の1ppmないし0.1
重量%である。
「用量単位」とは、患者に投与でき、および容易に扱い、包装し得る単位用量
、すなわち単一用量であって、活性物質そのもの、または固体もしくは液体薬剤
希釈剤もしくは担体とのその混合物から成る物理的および化学的に安定な単位用
量を意味する。
動物およびヒトの医療に使用する本発明の製剤は、活性成分と共に、薬学的に
許容し得る担体、および要すれば他の治療成分を含有する。担体は、製剤中の他
の成分と適合し、被投与体に有害でないという意味において「許容し得る」もの
でなくてはならない。
製剤には、例えば、経口、直腸、非経口(皮下、筋肉内および静脈内を含む)
、関節内および局所投与に適当な形態の製剤が含まれる。
製剤は、用量単位形態で提供することが好都合であり得、薬学分野でよく知ら
れているいずれの方法で調製してもよい。いずれの方法も、活性成分を1種また
はそれ以上の補助成分である担体と組み合わせる工程を含んで成る。通例、製剤
は、活性成分を液体担体もしくは微粉固体担体またはその両方と均一によく混合
し、次いで要すれば、生成物を所望の剤形に成形することによって調製する。
経口投与に適当な本発明の製剤は、それぞれ所定量の活性成分を含んで成るカ
プセル剤、サシェ剤、錠剤もしくはロゼンジのような個々の単位の形態;粉末も
しくは顆粒の形態;水性液体もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁液の形態
;または水中油型乳剤もしくは油中水型乳剤の形態であり得る。活性成分を、巨
丸薬、舐剤またはペーストの形態で投与してもよい。
錠剤は、活性成分を、要すれば1種またはそれ以上の補助成分と共に圧縮また
は成形することによって製造し得る。圧縮錠剤は、粉末または顆粒のような流動
形態の活性成分を、要すれば結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、表面活性剤または
分散剤と混合して、適当な機械中で圧縮することによって製造し得る。成形錠剤
は、粉末活性成分および適当な担体の混合物を不活性液体希釈剤で湿潤させて、
適当な機械中で成形することによって製造し得る。
直腸投与用製剤は、活性成分および担体(例えばカカオ脂)を組み合わせた坐
剤の形態、または浣腸の形態であってよい。
非経口投与に適当な製剤は、好ましくは活性成分の滅菌油性または水性製剤(
好ましくは、被投与体の血液と等張である)から成る。
関節内投与に適当な製剤は、微結晶の形態であり得る活性成分の滅菌水性製剤
の形態、例えば水性微結晶懸濁液の形態であってよい。活性成分を関節内および
眼のいずれに投与するのにも、リポソーム製剤または生分解性ポリマー系を使用
してもよい。
局所投与に適当な製剤(眼用製剤を含む)は、液体もしくは半液体製剤、例え
ばリニメント剤、ローション剤、アプリカント剤、水中油型もしくは油中水型乳
剤、例えばクリーム、軟膏もしくはペースト;または溶液もしくは懸濁液、例え
ば滴剤を含む。
喘息の治療には、スプレー缶、ネブライザーまたはアトマイザーから放出する
粉末、セルフープロペリングまたは噴霧製剤の吸入を使用し得る。放出時の製剤
の粒子サイズは、10〜100μであることが好ましい。
このような製剤は、粉末吸入装置から肺に投与する細かく粉砕した粉末、また
はセルフ−プロペリング・パウダー−ディスペンシング剤の形態であることが最
も好ましい。セルフ−プロペリング溶液および噴霧製剤の場合は、所望の噴霧性
を有する(すなわち、所望の粒子サイズの霧を形成し得る)バルブを選択するか
、または活性成分の粒子サイズを調節して懸濁粉末として組み合わせることによ
って効果を達成することができる。これらのセルフ−プロペリング剤は、パウダ
ー−ディスペンシング剤、または活性成分を溶液または懸濁液の飛沫として投与
する製剤であってよい。
セルフ−プロペリング・パウダー−ディスペンシング剤は、好ましくは、固体
活性成分の分散粒子、および大気圧における沸点が18℃未満の液体プロペラン
トを含んで成る。液体プロペラントは、医薬投与に適することが知られているい
ずれのプロペラントであってもよく、1種またはそれ以上のC1−C6−アルキル
炭化水素もしくはハロゲン化C1−C6−アルキル炭化水素またはその混合物、特
に好ましくは塩素化およびフッ素化C1−C6−アルキル炭化水素から成っていて
よい。通例、プロペラントは製剤の45〜99.9%w/wを占め、活性成分は製
剤の1ppmないし0.1%w/wを占める。
前記成分に加えて、本発明の製剤は、1種またはそれ以上の追加の成分、例え
ば賦形剤、緩衝剤、香料、結合剤、表面活性剤、増粘剤、滑沢剤、メチルヒドロ
キシベンゾエートのような保存剤(抗酸化剤を含む)、乳化剤などを含有し得る
。
本発明の組成物は、前記病態の処置に通例適用される他の処置活性化合物を更
に含有し得る。
本発明は更に、前記病態の1種に罹患している患者を処置する方法にも関し、
該方法は、処置を要する患者に、式Iで示される化合物の1種またはそれ以上の
有効量を、単独で、または前記病態の処置において通例適用される他の処置活性
化合物の1種またはそれ以上と組み合わせて投与することから成る。本発明の化
合物および/または他の処置活性化合物による処置は、同時に、または間隔をお
いて行い得る。
全身的疾患の処置において、式Iの化合物を1日当たり0.1〜100μg、
好ましくは0.2〜25μgの用量で投与する。皮膚病の局所処置においては、
式Iの化合物を0.1〜500μg/g)好ましくは1〜100μg/g含有する軟
膏、クリームまたはローションを投与する。経口組成物は、式Iの化合物を用量
単位当たり0.05〜50μg、好ましくは0.1〜25μg含有する錠剤、カプ
セル剤または滴剤として調製することが好ましい。
本発明を以下の製造例および実施例によってさらに説明するが、本発明はそれ
らに制限されるものではない:
製造例および実施例
通則
例示の化合物Iを第1表に挙げる。製造例に記載する図式1の中間体は、第2
表中に対応する式と番号で特定する。それらは、例示化合物Iの通常の合成法を
説明するためのものである。
核磁気共鳴スペクトル(300MHz)では、化学シフト値(δ)は、内部テ
トラメチルシラン(δ=0)またはクロロホルム(δ=7.25)に対して、(
特記しない限り)ジュウテリオクロロホルム溶液についてppmで示す。特定し(
二重線(d)、三重線(t)、四重線(q))、またはしていない(m)多重線の値
は、範囲を示していない場合には、およその中心点で示す(s=一重線、b=ブ
ロード)。結合定数(J)は、ヘルツで示し、しばしば最も近い単位に近似する
。
エーテルはジエチルエーテルであり、ナトリウムで乾燥した。THFは、ナト
リウム−ベンゾフェノンで乾燥した。石油エーテルは、ペンタンフラクションを
さす。特記しない限り、%はv/v%である。反応は、特記しない限り室温で行っ
た。処理方法は、特定の溶媒(または有機反応溶媒)による希釈、水および次い
で塩水による抽出、無水MgSO4による乾燥、並びに減圧濃縮を行って残渣を得
ることを含む。クロマトグラフィーは、シリカゲル上で行った。
一般工程1:A:トシレートからニトリルへの変換、次いでB:アルデヒドへ の還元、次いでC:アルコールIIへの還元(製造例1〜3)
A:DMF(80ml)中のトシレート(7.50ミリモル)の溶液に、室温で
、シアン化カリウム(4.97g、76.2ミリモル)および18−クラウン−
6(0.50g、1.89ミリモル)を加えた。50℃で5時間撹拌後、反応混
合物を水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。合した有機相を水で複数回洗い、
MgSO4で乾燥し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル75g;
溶出剤は5%EtOAc/石油エーテル)により精製して、ニトリルを得た。
B:Aで得たニトリル(7ミリモル)の乾燥エーテル(30ml)溶液に、−7
8℃で、トルエン中の1.0M水素化ジイソブチルアルミニウム溶液(9.0ml
)を加えた。反応混合物を0℃に昇温させた。2時間後、更に水素化ジイソブチ
ルアルミニウム(6.0ml)を加え、混合物を0℃で更に1時間撹拌した。飽和
NH4Cl水溶液(5ml)およびメタノール(5ml)により反応を停止し、混合物
を酢酸エチルで抽出した。有機相を水(2回)および塩水で洗った後、MgSO4
で乾燥し、減圧下に濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル75
g;溶出剤は5%EtOAc/石油エーテル)により、アルデヒドを得た。
C:THF(10ml)およびエタノール(35ml)中の、Bで得たアルデヒド
(3.22ミリモル)の撹拌した氷冷溶液を、水素化ホウ素ナトリウム(0.1
4g、3.54ミリモル)で処理した。30分後、反応混合物を酢酸エチルおよ
び水に分配し、有機相を塩水で洗い、乾燥した。減圧下に濃縮して、アルコール
IIを得た。
製造例1A:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−シアノメチル−9,10−セコプレグナ−5(E),7(E),1 0(19)−トリエン(化合物2)
トシレートとして、1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオ
キシ−20(R)−(p−トルエンスルホニルオキシメチル)−9,10−セコ
プレグナ−5(E),7(E),10(19)−トリエン(5.47g)を使用
する。化合物2・δ 0.05(m,12H),0.54(s,3H),0.85
(s,9H),0.89(s,9H),1.09(d,3H),1.00−2.0
3(m,13H),2.08(bt,1H),2.3
1(bd,1H),2.43(m,2H),2.54(dd,1H),2.88(m,
1H),4.21(m,1H),4.52(m,1H),4.94(m,1H),
4.98(m,1H),5.82(d,1H),6.43(d,1H)。
製造例1B:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−ホルミルメチル−9,10−セコプレグナ−5(E),7(E), 10(19)−トリエン(化合物3)
ニトリルとして化合物2(4.06g)を使用する。化合物3:δ 0.05
(m,12H),0.57(s,3H),0.86(s,9H),0.89(s,9
H),0.94(d,3H),1.10−2.12(m,14H),2.17−2
.37(m,2H),2.55(dd,1H),2.65(dd,1H),2.87
(dd,1H),4.21(m,1H),4.53(m,1H),4.93(m,1
H),4.98(m,1H),5.83(d,1H),6.44(d,1H),9
.74(dd,1H)。
製造例IC:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−(2’−ヒドロキシエチル)−9,10−セコプレグナ−5(E) ,7(E),10(19)−トリエン(化合物4)
アルテヒドとして化合物3(1.89g)を使用する。化合物4:δ 0.0
5(m,12H),0.56(s,3H),0.85(s,9H),0.89(s,
9H),0.86(d,3H),1.10−2.10(m,17H),2.30(
bd,1H),2.55(dd,1H),2.87(m,1H),3.55−3.8
0(m,2H),4.21(m,1H),4.53(m,1H),4.93(m,1
H),4.98(m,1H),5.82(d,1H),6.45(d,1H)。
製造例2A:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−(2’−シアノエチル)−9,10−セコプレグナ−5(E),7 (E),10(19)−トリエン(化合物5)
トシレートとして、1(S),3(S)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオ
キシ−20(S)−(2’−p−トルエンスルホニルオキシエチル)−9,10
−セコプレグナ−5(E),7(E),10(19)−トリエン(化合物12、
製造例4)(5.57g)を使用する。
製造例2B:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−(2’−ホルミルエチル)−9,10−セコプレグナ−5(E), 7(E),10(19)−トリエン(化合物6)
ニトリルとして化合物5(4.16g)を使用する。化合物6:δ 0.05
(bs,12H),0.55(s,3H),0.85(d,3H),0.85(s,
9H),0.88(s,9H),1.20−2.05(m,16H),2.25−
2.60(m,4H),2.87(dd,1H),4.20(m,1H),4.52
(m,1H),4.93(m,1H),4.97(m,1H),5.81(d,1H
),6.44(d,1H),9.77(t,1H)。
製造例2C:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−(3’−ヒドロキシ−1’−プロピル)−9,10−セコプレグナ −5(E),7(E),10(19)−トリエン(化合物7)
アルデヒドとして化合物6(1.94g)を使用する。化合物7:δ 0.0
5(m,12H),0.53(s,3H),0.85(s,9H),0.89(s,
9H),0.86(d,3H),1.15−2.05(m,19H),2.30(
bd,1H),2.55(dd,1H),2.87(m,1H),3.55−3.7
0(m,2H),4.21(m,1H),4.53(m,1H),4.93(m,1
H),4.98(m,1H),5.82(d,1H),6.45(d,1H)。
製造例3A:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−(3’−シアノ−1’−プロピル)−9,10−セコプレグナ−5 (E),7(E)
,10(19)−トリエン(化合物8)
トシレートとして、1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオ
キシー20(S)−(3’−p−トルエンスルホニルオキシ−1’−プロピル)
−9,10−セコプレグナ−5(E),7(E),10(19)ートリエン(化
合物13、製造例5)(5.68g)を使用する。
製造例3B:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−(3’−ホルミル−1’−プロピル)−9,10−セコプレグナ− 5(E),7(E),10(19)−トリエン(化合物9)
ニトリルとして化合物8(4.26g)を使用する。化合物9:δ 0.05
(bs,
12H),0.55(s,3H),0.85(d,3H),0.85(s,9H)
,0.88(s,9H),1.05−2.05(m,18H),2.35(bd,1
H),2.40(m,2H),2.55(dd,1H),2.87(dd,1H),
4.20(m,1H),4.52(m,1H),4.93(m,1H),4.97
(m,1H),5.81(d,1H),6.44(d,1H),9.77(t,1H
)。
製造例3C:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−(4’−ヒドロキシ−1’−ブチル)−9,10−セコプレグナ− 5(E),7(E),10(19)−トリエン(化合物10)
アルデヒトとして化合物9(1.98g)を使用する。化合物10:δ 0.
05(m,12H),0.53(s,3H),0.85(s,9H),0.89(s
,9H),0.84(d,3H),1.05−2.05(m,21H),2.30
(bd,1H),2.55(dd,1H),2.87(m,1H),3.64(t,2
H),4.21(m,1H),4.53(m,1H),4.93(m,1H),4
.98(m,1H),5.82(d,1H),6.45(d,1H)。
一般工程2:アルコールIIの、トシレートIIIへの変換(製造例4および5)
アルコール(1.19ミリモル)をジクロロメタン(20ml)およびピリジン
(1ml)に溶解し、この溶液を撹拌および氷冷しながら、p−トルエンスルホニ
ルクロリド(0.81g)4.25ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で一
晩放置後、酢酸エチルおよび水に分配した。有機相を、飽和硫酸銅溶液(2回)
、水、5%炭酸水素ナトリウム溶液、および塩水で順次洗った後、乾燥し、減圧
下に濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50g;溶出剤は2
〜5%酢酸エチル/石油エーテル)により、トシレートを得た。
製造例4:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2 0(S)−(2’−p−トルエンスルホニルオキシエチル)−9,10−セコプ レグナ−5(E),7(E),10(19)−トリエン(化合物12)
アルコールとして化合物4(0.70g)を使用する。化合物12:δ 0.
05(m,12H),0.47(s,3H),0.77(d,3H),0.85(s
,9H),0.89(s,9H),1.10−2.05(m,16H),2.29
(bd,1H),2.43(s,
3H),2.54(dd,1H),2.85(d,1H),4.08(m,2H),
4.20(m,1H),4.52(m,1H),4.93(m,1H),4.97
(m,1H),5.80(d,1H),6.43(d,1H),7.33(d,2H
),7.78(d,2H)。
製造例5:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2 0(S)−(3’−p−トルエンスルホニルオキシ−1’−プロピル)−9,1 0−セコプレグナ−5(E),7(E),10(19)−トリエン(化合物13 )
アルコールとして化合物7(0.72g)を使用する。
一般工程3:化合物IIのO−アルキル化による化合物Vの生成(製造例6、7 および27)
アルコールII(2.55ミリモル)、t−ブチルブロモアセテート(1.15m
l、7.65ミリモル)、および触媒量(200mg)のテトラ−n−ブチルアンモ
ニウムブロミドの混合物を、トルエン(40ml)/NaOH(水性、20%、3
0ml)中で、室温で一晩激しく撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水に分
配し、有機相を塩水で洗い、MgSO4で乾燥し、減圧下に蒸発させた。残渣をク
ロマトグラフィー(シリカゲル50g;溶出剤は5%EtOAc/石油エーテル)
により精製して、化合物Vを得た。
製造例6:化合物14
アルコールとして化合物4(1.50g)を使用する。化合物14:δ 0.
05(m,12H),0.55(s,3H),0.85(s,9H),0.89(s
,9H),0.82−0.92(d,3H),1.47(s,9H),1.00−
2.10(m,16H),2.30(bd,1H),2.55(dd,1H),2.
86(m,1H),3.53(m,2H),3.93(m,2H),4.21(m,
1H),4.53(m,1H),4.93(m,1H),4.97(m,1H),
5.81(d,1H),6.44(d,1H)。
製造例7:化合物19
アルコールとして化合物11(1.53g)を使用する。化合物19:δ 0
.05(m,12H),0.51(s,3H),0.86(s,9H),0.88
(s,9H),1.11(d,3H),1.47(s,9H),1.05−2.1
5(m,14H),2.30(bd,1H),2.55(dd,1H),2.85(m
,1H),3.92(s,2H),4.02(m,
2H),4.21(m,1H),4.52(m,1H),4.93(m,1H),
4.97(m,1H),5.47(m,1H),5.60(dd,1H),5.80
(d,1H),6.44(d,1H)。
一般工程4:化合物IIIの、化合物Vへの変換(製造例8、9、18、19お よび22)
方法A(X=O):
乾燥THF(6ml)中の、側鎖形成ブロックR−XH(0.372ミリモル)
、水素化カリウム(0.187ml)油中20%懸濁液)および18−クラウン−
6(98mg)の溶液に、化合物III(0.186ミリモル)を加える。混合物を
室温で一晩撹拌し、酢酸エチルで希釈し、水および塩水で2回抽出する。MgS
O4で乾燥し、溶媒を減圧除去した後、生成物をクロマトグラフィー(シリカゲ
ル30g;溶出剤は10%EtOAc/石油エーテル)により精製して、化合物V
を得る。
方法B(X=S):
アルゴン雰囲気中、水素化ナトリウム分散液(油中55%、60mg)を石油エ
ーテル(3×2ml)で洗った。DMF(分子篩で乾燥したもの)(2ml)中のR
−XH(0.82ミリモル)の溶液を加え、次いでDMF(1ml)中の化合物II
I(約0.5ミリモル)を加えた。30分後、反応混合物をエーテル(60ml)
で処理した。残渣をクロマトグラフィーにより精製して、Vを得た。
製造例8:化合物17
方法Aに従い、側鎖形成ブロックR−XHとして3−エチル−1,3−ペンタ
ンジオール(91mg);化合物IIIとして化合物12(139mg)を使用する。
化合物17:δ 0.05(s,12H),0.54(s,3H),0.85(s
,9H),0.89(s,9H),0.80−0.90(m,9H),1.51(
m,4H),1.71(t,2H),0.75−2.10(m,16H),2.3
0(bd,1H),2.55(dd,1H),2.86(m,1H),3.22(s,
1H),3.44(m,2H),3.62(m,2H),4.21(m,1H),
4.52(m,1H),4.93(m,1H),4.97(m,1H),5.81
(m,1H),6.44(d,1H)。
4,4−ジフルオロ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシ−5−ヘキセ ン
酸で洗った亜鉛粉末(4.74g)72.5ミリモル)、3−ペンタノン(3
.84ml、36.4ミリモル)および乾燥THF(25ml)から成る不均一溶液
を、氷水浴内で0℃に冷却し、3−ブロモ−3,3−ジフルオロプロペン(6.
00g)38.2ミリモル)および乾燥THF(10ml)の混合物をゆっくり加
えた。反応混合物を、室温で一晩放置した。次いで、水性塩酸(5%、30ml)
を反応混合物に加え、5分間撹拌した。過剰の亜鉛を濾去し、エーテルで洗った
。有機相を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水(2回)で洗い、MgSO4で乾燥
し、濃縮した。その油状物を、ジクロロメタン(50ml)に溶解し、トリエチ
ルアミン(7.05ml、50.8ミリモル)および4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)−ピリジン(250mg)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、トリメチル
シリルクロリド(6.42ml、50.8ミリモル)を滴下し、混合物を室温で一
晩撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、エーテルで2回抽出した。合した有機相を
水で複数回洗い、MgSO4で乾燥し、減圧下に蒸発させた。残渣をクロマトグラ
フィー(シリカゲル50g;溶出剤は2%EtOAc/石油エーテル)により精製
して、標記化合物を無色油状物として得た:δ 0.13(s,9H),0.8
9(m,6H),1.5−1.8(m,4H),5.43(m,1H),5.63
(m,1H),5.92−6.13(m,1H)。
2,2−ジフルオロ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシペンタナール
ジクロロメタン(80ml)に4,4−ジフルオロ−3−エチル−3−トリメチ
ルシリルオキシ−5−ヘキセン(2.00g)8.88ミリモル)を溶解し、そ
の溶液を−78℃に冷却した。溶液が青色に変化するまで、O3/O2ガス混合物
を溶液に通した。窒素を溶液に通して過剰のオゾンを除去し、ジメチルスルフィ
ド(3ml)を加え、溶液をゆっくりと室温に戻した。オゾニド分解の後、ジクロ
ロメタンを加え、有機相を水で洗い(2回)、CaCl2で乾燥し、減圧下に濃縮
した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50g;溶出剤は5%EtOA
c/石油エーテル)により、標記化合物を淡黄色油状物として得た:δ 0.1
4(s,9H),0.91(m,6H),1.64(m,2H),1.85(m,2
H),9.55(t,1H)。
2,2−ジフルオロ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシ−ペンタン− 1−オール
THF(5ml)およびエタノール(15ml)中の2,2−ジフルオロ−3−エ
チル−3−トリメチルシリルオキシ−ペンタナール(1.45g)6.08ミリ
モル)の氷冷溶液に、撹拌しながら、水素化ホウ素ナトリウム(2.76mg、7
.30ミリモル)を加えた。30分後、反応混合物を酢酸エチルおよび水に分配
し、有機相を塩水で洗い、MgSO4で乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグ
ラフィー(シリカゲル50g;溶出剤は10%EtOAc/石油エーテル)により
、標記化合物を無色油状物として得た:δ 0.15(s,9H),1.36(t
,6H),2.48(m,1H),3.93(m,2H)。
製造例9:化合物18
方法Aに従い、側鎖形成ブロックR−XHとして2,2−ジフルオロ−3−エ
チル−3−トリメチルシリルオキシ−ペンタン−1−オール(289mg);化合
物IIIとして化合物12(200mg)を使用する。分離操作により、側鎖の脱シ
リル化が起こった。化合物18:δ 0.05(s,12H),0.54(s,3
H),0.86(d,3H),0.86(s,9H),0.90(s,9H),0
.93(t,6H),1.10−2.10(m,20H),2.30(bd,1H)
,2.55(dd,1H),2.62(s,1H),2.87(m,1H),3.5
7(m,2H),3.79(m,2H),4.21(m,1H),4.53(m,1
H),4.94(m,1H),4.98(m,1H),5.81(m,1H),6
.44(d,1H)。
一般工程5:化合物V中の“XR”の変更:“R”中のエステル官能基と、有 機金属試薬との反応による、アルコールの生成(製造例10、11、12、23 、24および28)
乾燥エーテル(5ml)中のエステルV(0.306ミリモル)の溶液に、−4
0℃で、有機金属試薬を滴下した。混合物を−40℃で0.5時間、および0℃
で1時間撹拌した。反応混合物を、エーテル(25ml)および塩化アンモニウム
(1.5g)/水(10ml)の撹拌した氷冷混合物に注いだ。エーテル相を分離
し、水相をエーテル(2×50ml)で更に抽出した。合したエーテル相を水(2
×50)および飽和塩化ナトリウム水溶液(50ml)で順次洗い、乾燥し、減圧
下に濃縮した。フラッ
シュクロマトグラフィー(シリカゲル30g;溶出剤は10〜30%エーテル/
石油エーテル)により、アルコールVを得た。
製造例10:化合物15
エステルVとして化合物14(215mg);有機金属試薬としてMeMgBr(
エーテル中3M溶液、1.0ml)を使用する。化合物15:δ 0.05(m,
12H),0.55(s,3H),0.85(s,9H),0.86(d,3H)
,0.89(s,9H),1.19(s,6H),1.00−2.10(m,16
H),2.30(bd,1H),2.32(s,1H),2.55(dd,1H),
2.87(m,1H),3.22(m,2H),3.50(m,2H),4.21
(m,1H),4.53(m,1H),4.93(m,1H),4.98(m,1H
),5.82(d,1H),6.45(d,1H)。
製造例11:化合物16
エステルVとして化合物14(215mg);有機金属試薬としてEtMgBr(
エーテル中3M溶液、1.0ml)を使用する。化合物16:δ 0.05(m,
12H),0.55(s,3H),0.85(s,9H),0.89(s,9H)
,0.82−0.92(m,9H),1.50(m,4H),1.10−2.10
(m,16H),2.13(s,1H),2.31(bd,1H),2.55(dd,
1H),2.87(m,1H),3.25(m,2H),3.46(m,2H),
4.21(m,1H),4.53(m,1H),4.93(m,1H),4.98
(m,1H),5.82(d,1H),6.45(d,1H)。
製造例12:化合物20
エーテルVとして化合物19(219mg);有機金属試薬としてMeMgBr(
エーテル中3M溶液、1.0ml)を使用する。化合物20:δ 0.05(m,
12H),0.51(s,3H),0.86(s,9H),0.88(s,9H)
,0.94(d,3H),1.18(s,6H),1.15−2.15(m,14
H),2.30(bd,1H),2.55(dd,1H),2.85(m,1H),
3.22(s,2H),3.96(m,2H),4.21(m,1H),4.52
(m,1H),4.93(m,1H),4.97(m,1H),5.47(m,1H
),5.54(dd,1H),5.80(d,1H),6.43(d,1H)。
一般工程6:化合物Vの異性化による対応する化合物VIの生成(製造例13〜 17、25、26および29)
窒素雰囲気中、パイレックスフラスコ内のジクロロメタン(15ml)中の化合
物V(約0.2g)、アントラセン(200mg)およびトリエチルアミン(0.
3ml)の溶液に、高圧紫外線ランプ、タイプTQ718Z2[ハナウ(Hanau)
]の光を、約10℃で30分間照射した。反応混合物を濾過し、減圧下に濃縮し
、クロマトグラフィーにより精製して、化合物VIを得た。
製造例13:化合物21
化合物Vとして化合物15を使用する。クロマトグラフィー条件:シリカゲル
30g、溶出剤は10%エーテル/石油エーテル。化合物21:δ 0.05(m
,12H),0.54(s,3H),0.87(s,18H),0.82−0.9
2(d,3H),1.19(s,6H),1.10−2.05(m,16H),2
.20(dd,1H),2.32(s,1H),2.44(dd,1H),2.82
(m,1H),3.23(m,2H),3.50(m,2H),4.18(m,1H
),4.36(m,1H),4.86(m,1H),5.17(m,1H),6.
01(d,1H),6.23(d,1H)。
製造例14:化合物22
化合物Vとして化合物16を使用する。クロマトグラフィー条件:シリカゲル
30g;溶出剤は10%エーテル/石油エーテル。化合物22:δ 0.05(m
,12H),0.53(s,3H),0.87(s,18H),0.82−0.9
2(m,9H),1.52(m,4H),1.00−2.05(m,16H),2
.13(s,1H),2.21(dd,1H),2.44(dd,1H),2.82
(m,1H),3.24(m,2H),3.46(m,2H),4.18(m,1H
),4.36(m,1H),4.85(m,1H),5.17(m,1H),6.
01(d,1H),6.22(d,1H)。
製造例15:化合物23
化合物Vとして化合物17を使用する。クロマトグラフィー条件:シリカゲル
30g;溶出剤は10%エーテル/石油エーテル。化合物23:δ 0.05(m
,12H),0.52(s,3H),0.87(s,18H),0.75−0.9
5(m,9H),1.71(t,2H),1.15−2.05(m,20H),2
.20(dd,1H),2.43(dd,1H),2.81(m,1H),3.22
(bs,1H),3.43(m,2H),3.61(m,2H),4.18(m,1
H),4.36(m,1H),4.85(m,1H),5.
17(m,1H),6.00(d,1H),6.22(d,1H)。
製造例16:化合物24
化合物Vとして化合物18を使用する。クロマトグラフィー条件:シリカゲル
30g;溶出剤は10%エーテル/石油エーテル。化合物24:δ 0.05(m
,12H),0.53(m,3H),0.87(s,18H),0.88(d,3
H),0.92(m,6H),1.10−2.10(m,20H),2.21(dd
,1H),2.43(dd,1H),2.63(s,1H),2.82(m,1H)
,3.56(m,2H),3.80(m,2H),4.18(m,1H),4.3
6(m,1H),4.85(m,1H),5.17(m,1H),6.00(d,1
H),6.22(d,1H)。
製造例17:化合物25
化合物Vとして化合物20を使用する。クロマトグラフィー条件:シリカゲル
30g;溶出剤は10〜30%エーテル/石油エーテル。化合物25:δ 0.
05(m,12H),0.54(s,3H),0.87(s,18H),0.94
(d,3H),1.18(s,6H),1.10−2.15(m,14H),2.
20(dd,1H),2.32(s,1H),2.44(dd,1H),2.82(m
,1H),3.22(s,2H),3.96(m,2H),4.18(m,1H)
,4.36(m,1H),4.86(m,1H),5.17(m,1H),5.4
7(m,1H),5.54(dd,1H),6.01(d,1H),6.23(d,
1H)。
製造例18:化合物28
1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ−20(R)−
ヒドロキシ−9,10−セコプレグナ−5(E),7(E),10(19)−ト
リエンを、THF中でKHおよびアリルブロミドによってO−アルキル化し、次
いで、その生成物を液体SO2との反応により、SO2−付加物に変換した。還元
操作(O3/CH2
Cl2−MeOH、次いでNaBH4)により、側鎖二重結合をオゾン分解し、最後
にSO2を開裂(NaHCO3、沸騰エタノール)して、標記化合物を得た。
製造例19:化合物32
製造例18の方法に従い、出発物質として1(S),3(R)−ビス−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ−20(R)−ヒドロキシメチル−9,10−セコプ
レグナー
5(E),7(E),10(19)−トリエンを用いて、標記化合物を合成した
。
一般工程7:アルコールIIの、ブロミドIIIへの変換(製造例20および21 )
アルゴン雰囲気中、0℃で、ジクロロメタン(10ml)中のアルコール(約1
.5ミリモル)の溶液に、トリフェニルホスフィン(507mg、1.93ミリモ
ル)およびピリジン(0.64ml、7.73ミリモル)を加えた。次いで、ジク
ロロメタン(10ml)中の四臭化炭素(640mg、1.93ミリモル)の溶液を
、撹拌しながら滴下した。25℃で1時間撹拌後、溶媒を減圧下に除去し、残渣
を酢酸エチル/石油エーテル(2:8)(2×20ml)で洗って、Ph3POを大
部分除去した。有機相を水および塩水で洗い、MgSO4で乾燥し、濃縮した。残
渣をクロマトグラフィー(シリカゲル30g;溶出剤は5%酢酸エチル/石油エ
ーテル)により精製して、所望の化合物を油状物として得た。
製造例20:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−(2’−ブロモエチル)−9,10−セコプレグナ−5(E),7 (E),10(19)−トリエン(化合物36)
アルコールとして化合物4(0.90g)を使用する。化合物36:δ 0.
05(m,12H),0.57(s,3H),0.86(s,9H),0.90(s
,9H),0.85−0.92(d,3H),1.00−2.50(m,17H)
,2.55(dd,1H),2.88(m,1H),3.30−3.58(m,2H
),4.21(m,1H),4.53(m,1H),4.94(m,1H),4.
98(m,1H),5.82(d,1H),6.45(d,1H)。
製造例21:1(S),3(R)−ビス−t−ブチルジメチルシリルオキシ− 20(S)−(3’−ブロモ−1’−プロピル)−9,10−セコプレグナ−5 (E),7(E),10(19)−トリエン(化合物37)
アルコールとして化合物7(0.90g)を使用する。
製造例22:化合物38
一般工程4の方法Bに従い、R−XHとしてエチルメルカプトアセテート(0
.23ml);化合物IIIとして化合物36(918mg)を使用する。化合物38
:δ0.05(m,12H),0.54(s,3H),0.85(s,9H),0
.90(s,9H),
0.85−0.92(d,3H),1.28(t,3H),1.15−2.10(
m,16H),2.30(bd,1H),2.55(m,2H),2.72(m,1
H),2.86(m,1H),3.20(s,2H),4.18(q,2H),4
.20(m,1H),4.52(m,1H),4.93(m,1H),4.97(m
,1H),5.82(d,1H),6.44(d,1H)。
製造例23:化合物39
一般工程5に従い、エステルVとして化合物38(200mg);有機金属試薬
としてMeMgBr(エーテル中3M溶液、0.8ml)を使用する。化合物39:
δ 0.05(m,12H),0.54(s,3H),0.85(s,9H),0
.86(d,3H),0.89(s,9H),1.26(s,6H),1.10−
2.07(m,16H),2.30(bd,1H),2.36(bs,1H),2.
65(s,2H),2.45−2.72(m,3H),2.87(m,1H),4
.21(m,1H),4.52(m,1H),4.93(m,1H),4.97(m
,1H),5.81(d,1H),6.44(d,1H)。
製造例24:化合物26
一般工程5に従い、エステルVとして化合物38(164mg);有機金属試薬
としてEtMgBr(エーテル中3M溶液、0.64ml)を使用する。化合物26
:δ0.05(m,12H),0.54(s,3H),0.86(s,9H),0
.90(s,9H),0.84−0.90(m,9H),1.15−2.10(m
,20H),2.15(s,1H),2.30(bd,1H),2.40−2.7
2(m,5H),2.87(m,1H),4.21(m,1H),4.52(m,1
H),4.94(m,1H),4.98(m,1H),5.81(d,1H),6
.44(d,1H)。
製造例25:化合物40
一般工程6に従い、化合物Vとして化合物39を使用する。クロマトグラフィ
ー条件:シリカゲル30g;溶出剤は5〜10%酢酸エチル/石油エーテル。化
合物40:δ 0.05(m,12H),0.53(s,3H),0.86(s,
18H),0.87(d,3H),1.25(s,6H),1.10−2.05(
m,16H),2.20(dd,1H),2.38(bs,1H),2.64(s,2
H),2.30−2.70(m,3H),2.81(m,1H),4.18(m,
1H),4.36(m,1H),4.85(m,1H),5.17(m,1H),
6.00(d,1H),6.22(d,1H)。
製造例26:化合物27
一般工程6に従い、化合物Vとして化合物26を使用する。クロマトグラフィ
ー条件:シリカゲル30g;溶出剤は2〜5%酢酸エチル/石油エーテル。化合
物27:δ 0.05(m,12H),0.53(m,3H),0.87(s,1
8H),0.75−1.00(m,9H),1.05−2.07(m,20H),
2.17(bs,1H),2.20(dd,1H),2.40−2.70(m,5H
),2.81(m,1H),4.20(m,1H),4.36(m,1H),4.
85(m,1H),5.16(m,1H),6.00(d,1H),6.22(d,
1H)。
製造例27:化合物41
一般工程3に従い、アルコールとして化合物7(1.54g)を使用する。化
合物41:δ 0.05(m,12H),0.52(s,3H),0.85(s,
9H),0.85(d,3H),0.89(s,9H),1.47(s,9H),
1.05−2.05(m,16H),2.30(bd,1H),2.55(dd,1
H),2.86(m,1H),3.48(m,2H),3.93(s,2H),4
.21(m,1H),4.53(m,1H),4.93(m,1H),4.97(m
,1H),5.81(d,1H),6.44(d,1H)。
製造例28:化合物42
一般工程5に従い、エステルVとして化合物41(219mg);有機金属試薬
としてMeMgCl(エーテル中3M溶液、1.0ml)を使用する。化合物42:
δ 0.05(m,12H),0.53(s,3H),0.85(s,9H),0
.85(d,3H),0.89(s,9H),1.1−2.05(m,26H,1
.19(s,6H)を含む),2.31(bd,1H),2.33(s,1H),2
.55(dd,1H),2.87(m,1H),3.22(s,2H),3.45(
t,2H),4.21(m,1H),4.53(m,1H),4.92(m,1H)
,4.97(m,1H),5.81(d,1H),6.44(d,1H)。
製造例29:化合物43
一般工程6に従い、化合物Vとして化合物42を使用する。クロマトグラフィ
ー条件:シリカゲル30g;溶出剤は10%エーテル/石油エーテル。化合物4
3:δ 0.05(m,12H),0.54(s,3H),0.85(d,3H)
,0.87(s,18H),1.19(s,6H),1.10−2.05(m,1
8H),2.20(dd,
1H),2.33(s,1H),2.44(dd,1H),2.82(m,1H),
3.22(s,2H),3.45(t,2H),4.18(m,1H),4.36
(m,1H),4.86(m,1H),5.17(m,1H),6.01(d,1H
),6.23(d,1H)。
一般工程8A:テトラ−n−ブチルアンモニウムフロリドを用いる脱シリル化 による、化合物VIの対応する化合物Iへの変換(実施例1〜6)
THF(10ml)中の化合物VI(0.3ミリモル)およびテトラ−n−ブチル
アンモニウムフロリド三水和物(1.2ミリモル)の溶液を、N2雰囲気中、6
0℃で1時間撹拌した。冷却後、反応混合物を、酢酸エチルおよび2%炭酸水素
ナトリウム溶液に分配した。処理し、クロマトグラフィーにより精製して、化合
物Iを得た。
一般工程8B:HFを用いる脱シリル化による、化合物VIの対応する化合物I への変換(実施例7および8)
化合物V(約0.2g)を酢酸エチル(0.61ml)に溶解し、激しく撹拌し
ながらアセトニトリル(8ml)を加えた。アセトニトリル/水8:1(4.0ml
)中の5%フッ化水素酸の溶液を加え、反応混合物を窒素雰囲気中、室温で90
分間撹拌した。過剰の4N−NaOH水溶液を加え、反応混合物を処理(酢酸エ
チル)した。残渣をクロマトグラフィーにより精製して、化合物Iを得た。
実施例1:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(S)−[2−(2−ヒ ドロキシ−2−メチル−1−プロポキシ)エチル]−9,10−セコ−プレグナ −5(Z),7(E),10(19)−トリエン(化合物101)
一般工程8Aに従い、化合物VIとして化合物21を使用する。クロマトグラフ
ィー条件:シリカゲル30g;溶出剤は60%酢酸エチル/石油エーテル。化合
物101:δ 0.56(s,3H),0.86(d,3H),1.20(s,6
H),1.10−2.40(m,20H),2.60(dd,1H),2.83(m
,1H),3.23(m,2H),3.50(m,2H),4.23(m,1H)
,4.43(m,1H),5.00(m,1H),5.33(m,1H),6.0
2(d,1H),6.38(d,1H)。
実施例2:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(S)−[2−(2−ヒ ドロキシ−2−エチル−1−ブトキシ)エチル]−9,10−セコ−プレグナ− 5(Z),7(E),10(19)−トリエン(化合物102)
一般工程8Aに従い、化合物VIとして化合物22を使用する。クロマトグラフ
ィー条件:シリカゲル30g;溶出剤は60%酢酸エチル/石油エーテル。化合
物102:δ 0.56(s,3H),0.85(d,3H),0.86(t,6
H),1.15−2.10(m,22H),2.15(s,1H),2.31(dd
,1H),2.60(dd,1H),2.83(m,1H),3.26(m,2H)
,3.47(m,2H),4.23(m,1H),4.43(m,1H),5.0
0(m,1H),5.33(m,1H),6.02(d,1H),6.38(d,1
H)。
実施例3:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(S)−[2−(3−ヒ ドロキシ−3−エチル−1−ペントキシ)エチル]−9,10−セコ−プレグナ −5(Z),7(E),10(19)−トリエン(化合物103)
一般工程8Aに従い、化合物VIとして化合物23を使用する。クロマトグラフ
ィー条件:シリカゲル30g;溶出剤は60%酢酸エチル/石油エーテル。化合
物103:δ 0.55(s,3H),0.85(d,3H),0.86(t,6
H),1.72(t,2H),1.15−2.25(m,22H),2.31(dd
,1H),2.60(dd,1H),2.83(m,1H),3.24(bs,1H
),3.44(m,2H),3.62(m,2H),4.23(m,1H),4.
43(m,1H),5.00(m,1H),5.33(m,1H),6.01(d,
1H),6.37(d,1H)。
実施例4:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(S)−[2−(3−ヒ ドロキシ−3−エチル−2,2−ジフルオロ−1−ペントキシ)エチル]−9, 10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン(化合物 104)
一般工程8Aに従い、化合物VIとして化合物24を使用する。クロマトグラフ
ィー条件:シリカゲル30g;溶出剤は60%酢酸エチル/石油エーテル。化合
物104:δ 0.54(s,3H),0.85(d,3H),0.93(t,6
H),1.15−2.10(m,22H),2.29(dd,1H),2.59(m
,1H),2.63(s,1H),2.81(m,1H),3.57(m,2H)
,3.79(m,1H),4.22(m,1H),4.42(m,1H),4.9
9(m,1H),5.31(m,1H),6.00(d,1H),6.36(d,1
H)。
実施例5:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(S)−[2−(2−ヒ ドロキシ −2−メチル−1−プロピルチオ)エチル]−9,10−セコ−プレグナ−5( Z),7(E),10(19)−トリエン(化合物107)
一般工程8Aに従い、化合物VIとして化合物40を使用する。クロマトグラフ
ィー条件:シリカゲル15g;溶出剤は60%酢酸エチル/石油エーテル。化合
物107:δ 0.56(s,3H),0.86(d,3H),1.27(s,6
H),1.10−2.07(m,18H),2.31(dd,1H),2.40(b
s,1H),2.66(s,2H),2.45−2.72(m,3H),2.83
(m,1H),4.23(m,1H),4.43(m,1H),5.00(m,1H
),5.33(m,1H),6.02(d,1H),6.37(d,1H)。
実施例6:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(S)−[2−(2−ヒ ドロキシ−2−エチル−1−ブチルチオ)エチル]−9,10−セコ−プレグナ −5(Z),7(E),10(19)−トリエン(化合物106)
一般工程8Aに従い、化合物VIとして化合物27を使用する。クロマトグラフ
ィー条件:シリカゲル15g;溶出剤は60%酢酸エチル/石油エーテル。化合
物106:δ 0.55(s,3H),0.86(d,3H),0.88(t,6
H),1.15−2.20(m,23H),2.31(dd,1H),2.45−
2.70(m,5H),2.83(m,1H),4.23(m,1H),4.43
(m,1H),5.00(m,1H),5.33(m,1H),6.02(d,1H
),6.38(d,1H)。
実施例7:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(S)−[3−(2−ヒ ドロキシ−2−メチル−1−プロポキシ)−プロパ−1E−エン−1−イル]− 9,10−セコ−レグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン(化合 物105)
一般工程8Bに従い、化合物VIとして化合物25を使用する。クロマトグラフ
ィー条件:シリカゲル30g;溶出剤は酢酸エチル。化合物105:δ 0.5
1(s,3H),0.93(d,3H),1.17(s,6H),1.10−2.
15(m,17H),2.29(bd,1H),2.56(dd,1H),2.80
(bd,1H),3.21(s,2H),3.96(m,2H),4.20(m,1
H),4.41(m,1H),4.98(bt,1H),5.30(m,1H),5
.45(m,1H),5.55(m,1H),5.99(d,1H),6.35(d
,1H)。
実施例8:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(S)−[3−(2−ヒ ドロキシ−2−メチル−1−プロポキシ)−プロパ−1−イル]−9,10−セ コ−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン(化合物108)
一般工程8Bに従い、化合物VIとして化合物43を使用する。クロマトグラフ
ィー条件:シリカゲル30g;溶出剤は酢酸エチル。化合物108:δ 0.5
4(s,3H),0.85(d,3H),1.10−2.06(m,26H,1.
20(s,6H)を含む),2.31(m,1H),2.32(s,1H),2.
60(dd,1H),2.83(m,1H),3.23(s,2H),3.45(t
,2H),4.23(m,1H),4.43(m,1H),5.00(m,1H)
,5.33(m,1H),6.02(d,1H),6.38(d,1H)。
実施例9:化合物105を含有するカプセル
化合物105をピーナツ油に溶解して、化合物105の最終濃度1μg/ml油
とした。ゼラチン10重量部、グリセリン5重量部、ソルビン酸カリウム0.0
8重量部および蒸留水14重量部を加熱しながら混合し、軟ゼラチンカプセルを
形成した。これに、各カプセルが化合物105を0.1μg含有するように、化
合物105の油溶液を100μlずつ充填した。
実施例10:化合物105を含有する皮膚用クリーム
アーモンド油1g中に、0.5mgの化合物105を溶解した。この溶液に、鉱
油40gおよび自己乳化性蜜蝋20gを加えた。混合物を加熱して液化した。熱水
40mlを加えた後、混合物をよく混合した。得られるクリームは、クリーム1g
当たり化合物105を約5μg含有する。
─────────────────────────────────────────────────────
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
A61K 31/59 ACD
ADA
ADT
AEG 9454−4C
AGZ
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA,
CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,L
V,MG,MN,NW,NO,NZ,PL,RO,RU
,SD,SK,UA,US,UZ,VN
特許法第30条第1項適用申請有り
(72)発明者 ペダーセン、ヘンリック
デンマーク国デェ・カー‐2880バウスヴェ
アズ、バウスヴェアズ・ホエズガーゼ199
番、アンネン・サル、チル・ヘイア
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式I [式中、“ ゜”は、その炭素を変更し得ることを示し;1α,25−ジヒドロ キシ−20−エピ−ビタミンD3の24−メチレンに代わるUは、(CH2)n− Y−(CH2)mであり、nは0、1または2、mは1または2、Yは酸素または イオウであり;22−メチレンもしくは23−メチレンのいずれかを酸素と交換 するか、または22−および23−メチレンを−CH=CH−と交換してもよく ;R’はメチルまたはエチルであり;C−25に直接結合している炭素原子の1 個またはそれ以上を、場合により1個またはそれ以上のフッ素原子で置換し得る 。] で示される化合物;および1個またはそれ以上のヒドロキシル基が、インビボで ヒドロキシル基に再生し得る基としてマスクされた化合物Iのプロドラッグ。 2.C−22およびC−23がいずれも炭素であり、mが1であり、Yが酸素 である請求項1記載の化合物I。 3.純粋な形態の請求項1または2記載の化合物のジアステレオマー;または そのようなジアステレオマーの混合物。 4.1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(S)−[3−(2−ヒドロキ シ−2−メチル−1−プロポキシ)−プロパ−IE−エン−1−イル]−9,1 0−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエンである請求 項2記載の化合物。 5.請求項1記載の化合物Iの製法であって、 1(S),3(R)−ビスー(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(R )−ホルミル−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7(E),10(19) −トリエンを、a)水素化ホウ素ナトリウムで還元してカルビノールとし、b)そ れを、4−トルエンスルホニルクロリドおよびピリジンでカルビニルトシレート とし、c)そのトシレート基を、シアン化カリウムおよび18−クラウン−6触 媒でシアニドに変え、d)そのニトリルを、水素化ジイソブチルアルミニウムで 還元し、次いで加水分解(例えば塩化アンモニウム水溶液による)することによ って同族体化して、1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオ キシ)−20(S)−(ホルミルメチル)−9,10−セコープレグナ−5(E ),7(E),10(19)−トリエンを得るか、または上記同族体化を更に1 回もしくは2回繰り返して1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシ リルオキシ)−20(S)−(2−ホルミルエチル)−9,10−セコ−プレグ ナ−5(E),7(E),10(19)−トリエンもしくは1(S),3(R) −ビス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(S)−(3−ホルミル− 1−プロピル)−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7(E),10(19 )−トリエンを得、 それを適当な還元剤(例えば水素化ホウ素ナトリウム)で還元して、1(S) ,3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(S)−(2− ヒドロキシエチル)−9,10−セコープレグナ−5(E),7(E),10( 19)−トリエン、1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオ キシ)−20(S)−(3−ヒドロキシ−1−プロピル)−9,10−セコ−プ レグナ−5(E),7(E),10(19)−トリエンまたは1(S),3(R )−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(S)−(4−ヒドロキ シ−1−ブチル)−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7(E),10(1 9)−トリエンを得、 その化合物または既知化合物1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチ ルシリルオキシ)−20(S)−(3−ヒドロキシ−1−プロパ−1(E)−エ ニル)−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7(E),10(19)−トリ エンのヒドロキシル基を、溶媒(例えばトルエン−水)中で塩基(例えばNaO H)および触媒(例えばテトラブチルアンモニウムブロミド)の存在下にt−ブ チルブロモアセテートと反応させ、 得られたエステルを次いで、メチル−またはエチル−マグネシウムハライド(例 えばブロミドまたはクロリド)と反応させることによって変更し、 得られた化合物を任意の順序で、三重項増感剤(例えばアントラセン)の存在 下のUV光による異性化、およびテトラ−n−ブチルアンモニウムフロリドまた はフッ化水素によるシリル基の除去に付して、 U中のYが酸素である所望の化合物Iを得る ことを含んで成る方法。 6.請求項1記載の化合物Iの製法であって、 1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(R )−ホルミル−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7(E),10(19) −トリエンを、a)水素化ホウ素ナトリウムで還元してカルビノールとし、b)そ れを、4−トルエンスルホニルクロリドおよびピリジンでカルビニルトシレート とし、c)そのトシレート基を、シアン化カリウムおよび18−クラウン−6触 媒でシアニドに変え、d)そのニトリルを、水素化ジイソブチルアルミニウムで 還元し、次いで加水分解(例えば塩化アンモニウム水溶液による)することによ って同族体化して、1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオ キシ)−20(S)−(ホルミルメチル)−9,10−セコ−プレグナ−5(E ),7(E),10(19)−トリエンを得るか、または上記同族体化を更に1 回繰り返して1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ) −20(S)−(2−ホルミルエチル)−9,10−セコ−プレグナ−5(E) ,7(E),10(19)−トリエンを得、 そのホルミル基を、例えば水素化ホウ素ナトリウムで還元してアルコールとし 、次いで脱離基に変換し[例えば、4−トルエンスルホニルクロリドおよびピリ ジンでトシレートに変換、またはCBr4およびトリフェニルホスフィンおよびピ リジンでブロミドに変換して、例えば、1(S),3(R)−ビス−(t−ブチ ルジメチルシリルオキシ)−20(S)−(2−(4−トルエンスルホニルオキ シ)エチル)−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7(E),10(19) −トリエン、1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ) −20(S)−(3−(4−トルエンスルホニルオキシ)−1−プロピル)−9 ,10−セコ−プレグナ−5(E),7 (E),10(19)−トリエン、1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジ メチルシリルオキシ)−20(S)−(2−ブロモエチル)−9,10−セコ− プレグナ−5(E),7(E),10(19)−トリエンまたは1(S),3( R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(S)−(3−ブロモ −1−プロピル)−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7(E),10(1 9)−トリエンを得]、 その脱離基(臭素または4−トルエンスルホニルオキシ基)を、塩基(例えば 水素化ナトリウム)の存在下、HS−CH2−CO2Etと反応させ、得られたエ ステルを次いで、メチル−もしくはエチル−マグネシウムハライド(例えばブロ ミドまたはクロリド)と反応させるか、またはH−XR[Xは酸素またはイオウ であり、Rは(CH2)m−C(R')2−OHまたは(CH2)m-1−(CF2)− C(R')2−OHであり、R'およびmは前記と同意義である]と反応させること によって交換し、 得られた化合物を任意の順序で、三重項増感剤(例えばアントラセン)の存在 下のUV光による異性化、およびテトラ−n−ブチルアンモニウムフロリドまた はフッ化水素によるシリル基の除去に付して、 所望の化合物Iを得る ことを含んで成る方法。 7.請求項1〜4のいずれかに記載の化合物1種またはそれ以上の有効量を、 薬学的に許容し得る無毒性担体および/または助剤と共に含有する薬剤組成物。 8.化合物Iを0.1ppmないし0.1重量%含有する用量単位の形態である 請求項7記載の薬剤組成物。 9.上皮小体機能亢進症および自己免疫疾患(真性糖尿病を含む)、高血圧症 、アクネ、脱毛症、皮膚の老化(光老化を含む)、免疫系の平衡失調、炎症性疾 患、例えばリューマチ様関節炎および喘息、異常な細胞分化および/または細胞 増殖により特徴付けられる疾病、例えば乾癬、ステロイド誘導性皮膚萎縮を包含 する多くの病態を治療および予防するため、並びに骨形成を促進するため、およ びオステオポローシスを処置するための方法であって、請求項6記載の薬剤組成 物の有効量を患者に投与することを含んで成る方法。 10.上皮小体機能亢進症および自己免疫疾患(真性糖尿病を含む)、高血圧 症、 アクネ、脱毛症、皮膚の老化(光老化を含む)、免疫系の平衡失調、炎症性疾患 、例えばリューマチ様関節炎および喘息、異常な細胞分化および/または細胞増 殖により特徴付けられる疾病、例えば乾癬、ステロイド誘導性皮膚萎縮を包含す る多くの病態を治療および予防するため、並びに骨形成を促進するため、および オステオポローシスを処置するための薬剤の製造における、請求項1〜4のいず れかに記載の化合物の用途。
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