JPH08500309A - インスツルメントパネル取付け構造体アセンブリー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車ボディー部が、インスツルメントパネル部品取付けのためのプラスチック材料製のインスツルメントパネル取付け構造体を含むインスツルメントパネル構造を有する。インスツルメントパネル取付け構造体が自動車ボディー部の、パッセンジャー隔室とエンジン隔室との合致する位置に位置付けたピラー間に取り付けられ、クロスビームを構成する。インスツルメントパネル構造の外観が、インスツルメントパネル取付け構造体へのインスツルメントパネル部品取付け後にインスツルメントパネル表面カバー部材を取りつけることにより決定される。インスツルメントパネル取付け構造体にはダッシュ前方パネル（ＦＤＯ）もまた一体化される。ダッシュ前方パネルは同一材料から構成され且つ第２のクロスビームを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】インスツルメントパネル取付け構造体アセンブリ 〔発明の分野〕 本発明は自動車ボディー部のインスツルメントパネル構造に関し、詳しくは自 動車ボディー部の構造部品として作用するインスツルメントパネルキャリヤーを 有してなるインスツルメントパネル構造に関する。 〔従来技術の説明〕 自動車ボディー部には通例、一対のスタンション、即ちＡピラーがエンジン隔 室とパッセンジャー隔室との合致部から立ち上げられてなるフレーム或いはアン ダーボディー部を含んでいる。これらのＡピラーは自動車ボディー部のカウル位 置にクロスビームを使用して相互に接合される。例えば米国特許第４３９１４６ ５号を参照するに、側方のＡピラーを、その一本が自動車のカウル部のインスツ ルメントパネル位置にある２本のクロスビームによって相互に接合したボディー 部構造が開示される。 自動車ボディー部のＡピラーを接合するクロスビームとして作用する構造部品 を含むインスツルメントパネル構造もまた知られている。例えば米国特許第４７ ３３７ ３９号には、中央支持部２と下方支持部３とを含み、中央支持部２が、連続する 繊維のマットで補強した剛性ポリウレタンフォーム材料からなり、下方支持部３ も同様の繊維で補強した剛性ポリウレタンフォームから成るスカットル−ダッシ ュ型インスツルメントパネル部品が開示される。前記中央支持部２と下方支持部 ３とは概略その水平方向の接面部に沿って薄肉フィルム接着材７によって相互に しっかりと連結され、これが剛性の箱のような横方向支持体を構成し、この横方 向支持体が前記接面部位置での横方向フランジ８及び９からなるボディー部構造 と協動して力を伝達する。然しながら、この剛性の箱態様の横方向支持体には幾 つかの欠点がある。中央支持部２及び下方支持部３は、ベンチレーションユニッ ト及びヒーターユニット或いはエアコンユニットの全てを完全に一体化した形態 で納める必要上、極めて複雑な形状で成型される。しかも、これらの中央支持部 ２や下方支持部３は互いに正確に連結しなければならず、それが製造コストを上 昇させる。更には、負荷は前記接面部位置での横方向フランジによって横方向支 持体に伝達されるのでこの横方向フランジに負荷が集中し、横方向フランジとそ の近辺での応力が増大する。下方支持部がインテリアスタイリングの大部分を決 定してしまうことも欠点の１つである。 米国特許第４７５９５６８号には、軽合金製のビーム１を含み、このビーム１ が自動車の隔室のウインドシー ルド下方の全幅を覆って伸延し且つインストルメントトップ２を担持してなる自 動車用のインスツルメントパネル構造が開示される。この構成は先に説明したツ ーピース型の成型プラスチック構成に係わる問題の少なくともいくつかを回避す るものであるが、軽合金性のビーム１はインテリアスタイリングの大部分を決定 し、しかもインスツルメントパネルに係わる幾つかの部品、例えばヒーターユニ ット或いはエアコンユニットやコントローラー、グローブボックス、ラジオそし てニー・ボルスターを保持するようにはなっていない。 米国特許第５０８８５７１号にはモジュラー構造のインスツルメントパネルが 開示され、パネル２８、４０が互いに付設されて箱型のビームアセンブリー５４ を構成し、この箱型のビームアセンブリーが自動車の横断方向に伸延される。パ ネル２８、４０は繊維補強型のプラスチックから構成するのが好ましいとされる 。この構造には、先に言及した米国特許第４７３３７３９号に関わる多くの欠点 がある。つまり、箱形のビームアセンブリー５４は２つの複雑に成型されたプラ スチック部材であるパネル２８、４０から成ることから、これらのパネルを正確 に連結されねばならずそれによる負荷分配上の問題及びコスト的問題が生ずる。 そして、そうした負荷はパネル２８にのみ伝達されるのでこのパネル２８に負荷 が集中しそこでの応力が増大する。パネル２８及び４０はニー・ボルスターやワ イヤリングダクトのようなインス ツルメントパネル部品を保持するようにはなっていない。 〔解決しようとする課題〕 側方スタンシオン、即ちＡピラーを自動車ボディー部のカウル部位置或いはそ の付近で相互に連結するためのクロスビームとして作用するインスツルメントパ ネル取付け構造体を有し、従来技術の先に言及した如き欠点の１つ以上を回避し てなるインスツルメントパネル構造を提供することである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明に従えば、その製造費用がツーピース型構成のプラスチック製の箱形ビ ーム或いは軽合金製のビームよりも安価であるワンピース型のプラスチック構造 から成るインストルメントパネルキャリヤー構造を有してなるインスツルメント パネル構造が提供される。 また本発明に従えば、インスツルメントパネル取付け構造体にして、このイン スツルメントパネル取付け構造体を強化し且つ種々のインスツルメントパネル部 品に多雨する支持を提供してなる構成を有するインスツルメントパネル構造が提 供される。 また本発明に従えば、ニー・ボルスターやワイヤリンダダクトを支持するため の下方パネルを具備するワンピース型のプラスチック構造から成るインスツルメ ントパ ネル取付け構造体を有してなるインスツルメントパネル構造が提供される。 また本発明に従えば、インストルメントパネルキャリヤーが、インストルメン トパネル表面カバーを単に交換するのみで様々な自動車スタイリングのためにし つらえ可能なバックボーンを提供してなるインスツルメントパネル構造が提供さ れる。 また本発明に従えば、インスツルメントパネルキャリヤーがエア・ディストリ ビューションダクトやグローブボックスを含むインスツルメントパネル部品を支 持するようになっているインスツルメントパネル構造が提供される。 本発明に従えば、インスツルメントパネルキャリヤーを含み、このインスツル メントパネルキャリヤーがクロスビームとして作用し且つ、インテリヤデザイン 及びインテリヤスタイリングを変化させるための種々のインストルメントパネル 表面カバーを支持するようになっているインストルメントパネル構造が提供され る。 また本発明に従えば、インスツルメントパネルキャリヤーを含み、このインス ツルメントパネルキャリヤーがエネルギー取扱上のコントロールのみならずエア ・ディストリビューションダクトやグローブボックス、エアバッグキャニスター といったインストルメントパネル部品を支持するためのクロスビームとして作用 してなるインスツルメントパネル構造が提供される。 また本発明に従えば、同一材料製のダッシュ前方パネル（ＦＯＤ）と一体化可 能なインスツルメントパネルキャリヤーを含んでなるインスツルメントパネル構 造が提供される。そしてこの場合、インスツルメントパネル構造は、ＦＤＯパネ ル、カウル部そして鋼製のクロスビームにより現在及び従来から提供されるとこ ろの構造的機能及び、インスツルメントパネルキャリヤーを単一の複合プラスチ ック部材とする構造的機能とを合わせ持っている。 また本発明に従えば、デザイン的に一体化されたことにより２本のＡピラーを カウル部付近に連結する２本のクロスビーム、即ちインスツルメントパネルキャ リヤー側のクロスビームとＦＤＯパネル側のクロスビームとを提供してなるイン スツルメントパネル構造が提供される。 また本発明に従えば、インスツルメントパネルキャリヤーを含み、このインス ツルメントパネルキャリヤーがＡピラーを相互に連結するクロスビームとしての みならずこのインスツルメントパネルキャリヤーに一体化されたダクトをも有し てなるインスツルメントパネル構造が提供される。 〔図面の簡単な説明〕 図１は本発明に従うインスツルメントパネル構造を具備してなる自動車ボディ ー部分の分解斜視図である。 図２は図１の断面図である。 図３は本発明に従うインスツルメントパネル構造の別態様に於ける断面図であ る。 図４は本発明に従うインスツルメントパネル構造の別態様に於ける断面図であ る。 図５は本発明に従うインスツルメントパネル構造の別態様に於ける断面図であ る。 〔実施例の説明〕 図面を参照するに、図１には自動車ボディー部１０が示され、本発明に従うイ ンスツルメントパネル取付け構造体１４を含むインスツルメントパネル構造を有 している。このインスツルメントパネル取付け構造体１４は自動車ボディー部１ ０のＡピラー１６間に於てインスツルメントパネル部品を搭載する。Ａピラー１ ６はパッセンジャー隔室とエンジン隔室との合致する位置に位置付けられ代表的 には自動車の前ドアの開閉を支持するヒンジ部を担持する。 Ａピラーは代表的にはクロスビームによってカウル部に接合される。そしてこ の場合、インスツルメントパネル取付け構造体１４が、Ａピラーにその一端部を 結合したクロスビームとして作用し、これが自動車ボディー部を補強し且つその ねじり剛性を増大する。インスツルメントパネル取付け構造体１４はワンピース 型の強化熱可塑性プラスチック材料として成型されるが、ウレタンフ ォームをガラス繊維と共に充填したような繊維充填型の熱可塑性プラスチック材 料とするのが好ましい。このインスツルメントパネル取付け構造体１４は既知の ストラクチュアルリアクションインジェクション成型（ＳＲＩＭ）技法を使用し て製造するのが良く、或いは類似の剛性を有するその他のプラスチック或いは金 属とプラスチックのハイブリッド構造としても良い。 インスツルメントパネル 取付け構造体１４全体的に垂直な上方バックパネル１８及び下方バックパネル２ ０と水平方向のシェルフパネル２２とを具備する。上方バックパネル１８及び下 方バックパネル２０は自動車ボディー部を横断して伸延してＡピラー１６に付設 され、シャルフパネル２２は前記上方バックパネル１８及び下方バックパネル２ ０を相互に連結しバックパネルの後方のパセンジャー隔室に向けて突出し、それ により、以下に説明する如きインスツルメントパネル部品を支持する。 上方バックパネル１８はヒーター、ベンチレーション、エアコン用モジュール ２６（以下、ＨＶＡＣモジュールとも称する）のための中央開口２４を具備する 。ＨＶＡＣモジュール２６はエアディストリビューションシステムへの接続のた めのファン、入り口及び出口ダクトを含んでいる。下方バックパネル２０はイン スツルメントパッケージ３２を担持するステアリングコラムアセンブリー３０の ための開口２８を有する。このステアリングコラムアセンブリー３０のための開 口２８はドライバ ー側にあって、先の上方バックパネル１８の中央開口２４からは横方向に離れて いる。 シェルフパネル２２と下方バックパネル２０とは各々その自動車のパッセンジ ャー側に於て、上方バックパネル１８の中央開口２４を跨ぐに十分な距離、好ま しくはもっと先の、ステアリングコラムアセンブリー３０のための開口２８まで も伸延する部分を具備している。 インスツルメントパネル取付け構造体１４の、上方バックパネル１８の中央開 口２４の各側には２つの垂直方向の壁３４が離間状態で設けられる。これらの壁 ３４は上方バックパネル１８の縁部の夫々に一体的に接合されて前記中央開口２ ４を画定し、また上方バックパネル１８の後方に突出したその底縁部が、中央開 口２４を跨いで伸延するシェルフパネル２２と一体的に接合される。壁３４はＨ ＶＡＣモジュール２６の一部分のための隔室を提供し、ワンピース型のインスツ ルメントパネル取付け構造体１４に於けるねじり剛性及び曲げ強さを増大する。 上方バックパネル１８は上方セクション３６及び下方セクション３８を含み、 これら各セクションは上方セクション３６及び下方セクション３８の後方に突出 するリブ４０により相互に連結されて、パッセンジャー隔室に面する例えば、エ アバッグモジュール４２といったインスツルメントパネル部品を支持し、またシ ェルフパネル２２と協動してその他のインスツルメントパネル部品、 例えばグローブボックス４４を支持する。リブ４０は、開口２８の各側に於て壁 ３４の夫々に一体的に結合する部分を有している。 インスツルメントパネル取付け構造体１４は、下方セクション３８、リブ４０ 、シェルフパネル２２と、その外側縁部に於て一体的に接合された垂直な第２の 一対の壁４１をも含むのが好ましく、これによりその強度は増大される。 上方バックパネル１８の上方セクション３６はエンジン隔室に向けて上方セク ション３６から前方に突出する第２のリブ４６を具備する。この第２のリブ４６ は図２に示される用に、中央開口２４の各側に於てエアダクト４７を支持する。 エアダクト４７はインスツルメントパネル取付け構造体１４の組立時に於て好適 なマニホルド、例えばエアダクト４７或いはＨＶＡＣモジュール２６の一部分で あり得るマニホルドによってＨＶＡＣモジュール２６の空気出口に接続される。 エアダクト４７は、上方セクション３６を貫いて伸延する複数のエアパッセージ ５０に嵌合したスリーブ４８を介しパッセンジャー隔室に空気を分配する。 インスツルメントパネル取付け構造体１４は更に短い棚５２を具備する。この 棚５２はシェルフパネル２２の上方で壁３４に連結されてラジオ５４のようなイ ンスツルメントパネル部品のための隔室を提供する。棚５２それ自体はまた、Ｈ ＶＡＣコントロールモジュール５６の ようなインスツルメントパネル部品のための支持を提供する。下方バックパネル ２０は一体的に付設された複数のフィン５８を具備し、これらのフィン５８はシ ェルフパネル２２の下側をエンジン隔室に向けて前方に突出し、ワイヤリングダ クト５９のための支持を提供する。 インスツルメントパネル取付け構造体１４は、インスツルメントパネルカバー 表面を追加することにより決定される、図２に仮想線で示すような外観を持つイ ンスツルメントパネル構造１２の“バックボーン”を構成するものである。イン スツルメントパネル構造１２にはトップパッド６０、グローブボックスドアー６ ２、下方バックパネル２０に付設可能なニー・ボルスター６４その他図２に仮想 線で示されるようなアイテムが含まれる。 この実施例でのインスツルメントパネル構造全体はオフラインに於てモジュラ ー型のインスツルメントパネル構造として組立て、これをウインドシールド開口 部を通して組み付けることが出来る。 本発明の具体例を図３に示す。ここではインスツルメントパネル構造１２はイ ンスツルメントパネル取付け構造体１１４を有し、このインスツルメントパネル 取付け構造体１１４は同一の、繊維を充填した熱可塑性プラスチック材料、好ま しくはウレタンをガラス繊維と共に充填したような材料から成るダッシュ前方パ ネル（ＦＤＯパネル）１１６と一体化されており、各部材は既知のＳＲＩＭ技法 を使用して製造することが可能とされる。 インスツルメントパネル構造１２はＦＤＯパネル、カウル部並びに鋼製のクロ スビームにより現在及び従来から提供される構造的機能に加え、図１及び２を参 照して説明したような、インスツルメントパネル取付け構造体１４の構造的機能 を合わせ持っている。インスツルメントパネル構造１１２の一体的デザインによ り、自動車ボディー部のＡピラーを自動車ボディー部のカウル部、近辺に接続す る２本のクロスビーム、即ちインスツルメントパネル取付け構造体１１４それ自 体の側のクロスビームとＦＤＯパネル１１６側のクロスビームとが提供される。 インスツルメントパネル取付け構造体１１４とＦＤＯパネル１１６とは別個に 成型された上で、これらインスツルメントパネル取付け構造体１１４とＦＤＯパ ネル１１６とを長手方向に離間させ且つ夫々一体的に合致する複数のリブ１１８ 及び１２０を介して相互にしっかりと接着される。これらのリブがワイヤーハー ネス、エアダクト、ＨＶＡＣユニット、グローブボックスその他インスツルメン トパネル部品のための通路や隔室を形成する。 インスツルメントパネル構造１１２では、インスツルメントパネル取付け構造 体１１４とＦＤＯパネル１１６とを既知のプロセス、例えばＳＲＩＭ技法を使用 して２つ以上のパーツの複合成型に於て一体化する。この複合成型はまた、トッ プパッド、グローブボックスドアーそ の他のインテリア表面上のアイテムを取り付けることによって完成される図３に 仮想線で示すようなインスツルメントパネル構造１１２の“バックボーン”を構 成する。 この実施例のインスツルメントパネル構造もまた同様に、オフラインに於てモ ジュラー型のインスツルメントパネル構造として組立て、これをウインドシール ド開口部を通して組み付け可能である。 本発明の更に別の実施例を図４に示す。ここではインスツルメントパネル構造 ２１２が、Ａピラーを各々連結するためのクロスビームとしてのみならずそこに 一体化されたダクト部材をも具備するインスツルメントパネル取付け構造体２１ ４を有している。詳しくは、インスツルメントパネル取付け構造体２１４は断面 がＵ字形の横断部材２１６を含み、この横断部材２１６がダクト２１８の開放チ ャンネル部分、即ち３つの側面を構成している。これらのチャンネルは第４の側 面、即ちダクト閉鎖パネル２２０により提供される第４の粗訓面により閉じられ る。第４の側面は押し出し成型、真空成型或いは射出成型により形成可能な剛性 の熱可塑性プラスチック材料から形成される。 インスツルメントパネル取付け構造体２１４は、横断部材２１６の開口部を横 断する縁部位置における凹型のフランジ２２２とこの凹型のフランジ２２２から 外側方向に離間する横断方向溝２２４とを有し、この横断方向 溝２２４は斜向側壁を具備する。 ダクト閉鎖パネル２２０はエラストマー系の熱可塑性プラスチック製のシール ストリップ２２６を含む。このシールストリップ２２６はダクト閉鎖パネル２２ ０と共に成型することが出来る。これらのシールストリップ２２６はフランジ２ ２２と斜めに係合しそれにより、ダクト閉鎖パネル２２０をインスツルメントパ ネル取付け構造体２１４に取り付けた場合にダクト２１８をシールするようにな っている。 ダクト閉鎖パネル２２０はリブ２２８によりその横断方向の縁部、位置に於て インスツルメントパネル取付け構造体２１４に付設され、横断方向溝２２４内に 結合される。リブ２２８は傾斜されそれにより、横断方向溝２２４内で自己心出 し可能であり、また横断方向溝２２４の両側の斜向側壁に接着材を被着させる。 図５には本発明の更に別の実施例が示される。ここではインスツルメントパネ ル構造３１２は、やはりこのインスツルメントパネル構造３１２に一体化された ダクト組織を具備するのみならずＡピラーを相互に連結するためのクロスビーム として作用するインスツルメントパネル取付け構造体３１４を含んでいる。 インスツルメントパネル取付け構造体３１４はＵ字形の横断部材３１６を含み 、この横断部材３１６がダクト３１８の開放チャンネルを形成する。ダクト３１ ８は押し出し成型、真空成型或いは射出成型により形成するこ との出来る剛性の熱可塑性プラスチック材料製のダクト閉鎖パネル３２０により 閉鎖される。 インスツルメントパネル取付け構造体３１４は前記横断部材３１６の開口部を 横断する縁部位置における凹型のフランジ３２２とこのフランジ３２２の外側方 向に離間された横断方向溝３２４とを具備する。横断方向溝３２４は然しながら 、拡開されしかもリテーナークリップとして作用する熱可塑性プラスチック製の インサート３２５を保持している。 ダクト閉鎖パネル３２０もまたエラストマー系の熱可塑性プラスチック材料製 の２つのシールストリップ３２６を具備している。これらのシールストリップは ダクト閉鎖パネル３２２と共に成型可能であり、フランジ３２２と斜めに係合し 、ダクト閉鎖パネル３２２をインスツルメントパネル取付け構造体３１４に付設 した場合にダクト３１８をシールするようになっている。 ダクト閉鎖パネル３２０は球状のリブ３２８によりその横断方向縁部に於てイ ンスツルメントパネル取付け構造体３１４に付設され、横断方向溝３２４内の底 部の蟻溝結合部により保持されてなる熱可塑性プラスチック製のインサート３２ ５内に弾発的に嵌入する。先に述べたように、熱可塑性プラスチック製のインサ ート３２５は球状のリブ３２８のためのリテーナークリップとして作用する。 インスツルメントパネル構造２１２及び３１２は、先 に言及し且つ図１及び２を参照して説明した如きインスツルメントパネル取付け 構造体１４の構造的機能に加え、ダクト組織の機能を合わせ持っている。言い換 えると、これらのインスツルメントパネル構造は、トップパッド、グローブボッ クスその他のインテリア表面上のアイテムを追加することにより完成されるイン スツルメントパネル構造における“バックボーン”なのでもある。更には、これ らのインスツルメントパネル構造はオフラインに於てモジュール形式のインスツ ルメントパネルアセンブリーとして組立、これをウインドシールド開口部より差 し入れて組みつけることが可能である。 以上本発明を具体例を参照して説明したが、本発明の内で種々の変更をなし得 ることを銘記されたい。 〔発明の効果〕 Ａピラーを自動車ボディー部のカウル部位置或いはその付近で相互に連結する ためのクロスビームとして作用するインスツルメントパネル取付け構造体を有し 、従来技術の先に言及した如き欠点の１つ以上を回避してなるインスツルメント パネル構造が提供される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレイ，ジョン アメリカ合衆国 03855 ニューハンプシ ャー，ユニオン，メイプル ストリート （番地なし) (72)発明者 ゴーマン，マイケル アメリカ合衆国 48301 ミシガン，ブル ームフィールド タウンシップ，サウス ウィリアムズバリー 310

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．インスツルメントパネル構造であって、 ワンピース型のプラスチック構造製のインスツルメントパネル取付け構造体に して、自動車ボディー部の各側に位置付けられた側方ピラーに連結しそれにより 、側方ピラーを連結するクロスビームとして作用するようになっているインスツ ルメントパネル取付け構造体を含み、該インスツルメントパネル取付け構造体が 、種々のインスツルメントパネル部品を支持し且つインスツルメントパネル構造 の外観に影響を与える複数のインスツルメントパネル表面カバー部材を担持して なるインスツルメントパネル構造。 ２．インスツルメントパネル取付け構造体がインスツルメントパネル構造のク ロスビームを構成する唯一の部分を構成してなる請求の範囲１のインスツルメン トパネル構造。 ３．プラスチック材料製のダッシュ前方パネルを含み、インスツルメントパネ ル取付け構造体及び前記ダッシュ前方パネルとが、相互にしっかりと接着され各 々水平な複数のリブにより相互に離間されてなる請求の範囲１のインスツルメン トパネル構造。 ４．インスツルメントパネル取付け構造体及びダッシュ前方パネルとが同一の プラスチック材料から形成され、ダッシュ前方パネルが第２のクロスビームを提 供してなる請求の範囲３のインスツルメントパネル構造。 ５．インスツルメントパネル構造が、該インスツルメントパネル構造と一体化 されたダクト組織を含んでなる請求の範囲１のインスツルメントパネル構造。 ６．インスツルメントパネル取付け構造体が、断面がダクトの開放チャンネル を形成するためのＵ字型を有する横断部材を含み、前記ダクトがインスツルメン トパネル取付け構造体に付設されたダクト閉鎖パネルによって閉鎖されてなる請 求の範囲５のインスツルメントパネル構造。 ７．インスツルメントパネル取付け構造体がその横断部材の開口部を横断する 縁部の位置に於て凹型のフランジを有し、ダクト閉鎖パネルがエラストマー系の 熱可塑性プラスチック製の２つのシールストリップを具備し、これらシールスト リップが、凹型のフランジと斜行状態で係合し、ダクト閉鎖パネルをインスツル メントパネル取付け構造体に付設した場合にダクトをシールしてなる請求の範囲 ６のインスツルメントパネル構造。 ８．インスツルメントパネル取付け構造体が、凹型のフランジの外側方向に離 間された横断方向溝を具備し、ダクト閉鎖パネルがその横断方向縁部位置に於て 、横断方向溝内に配設されたリブによりインスツルメントパネル取付け構造体に 付設されてなる請求の範囲７のインスツルメントパネル構造。 ９．横断方向溝が斜向側壁を具備し、リブが前記横断方向溝に結合され、リブ が横断方向溝内で自己心出し可 能なように且つ横断方向溝の両側の斜向側壁に接着材を塗布するよう傾斜されて なる請求の範囲８のインスツルメントパネル構造。 １０．横断方向溝が、リテーナークリップとして作用する熱可塑性プラスチッ ク製のインサートを保持し、リブが球形状を有し且つ前記リテーナークリップと して作用する熱可塑性プラスチック製のインサート内に弾発的に嵌入し、前記イ ンサートが前記球形状のリブのためのリテーナークリップとして作用してなる請 求の範囲８のインスツルメントパネル構造。 １１．インスツルメントパネル部品を自動車ボディー部の、パッセンジャー隔 室とエンジン隔室との合致する位置に位置付けられたピラー間に於て取り付ける ためのインスツルメントパネル取付け構造体であって、 ワンピースのプラスチック構造製のインスツルメントパネル取付け構造体にし て、全体的に垂直な上方バックパネル及び下方バックパネルを具備し、該上方バ ックパネル及び下方バックパネルが自動車ボディー部を横断方向に伸延し自動車 ボディー部の各側に位置付けられたピラーに付設されてなるインスツルメントパ ネル取付け構造体と、 全体的に水平なシェルフパネルにして、前記上方バックパネル及び下方バック パネルを相互に連結し且つ後方のパッセンジャー隔室に向けて伸延しインスツル メントパネル部品を支持してなるシェルフパネルとを含み、 前記上方バックパネルがモジュールが他のインスツルメントパネル部品のための 中央開口を具備し、 前記下方バックパネルが、上方バックパネルの中央開口から横方向に離間され たステアリングコラムアセンブリーのための開口を具備し、 シェルフパネル及び下方バックパネルの各々が、上方バックパネルの中央開口 を跨ぐ部分を具備し、 一対の垂直壁が上方バックパネルの中央開口の各側に設けられ、前記一対の垂 直壁が上方バックパネルの各々の縁部に一体的に接続されそれにより前記中央開 口を画定しまた前記シェルフパネルの、前記中央開口を跨ぐ部分に一体的に接続 されそれにより、クロスビームのねじり剛性を増大してなるインスツルメントパ ネル取付け構造体。 １２．上方バックパネルが上方セクション及び下方セクションを具備し、該上 方セクション及び下方セクションが後方に伸延するリブにより相互に連結されそ れによりインスツルメントパネル部品を支持してなる請求の範囲１１のインスツ ルメントパネル取付け構造体。 １３．シェルフパネル上方で垂直壁を連結する棚にしらラジオその他のための 隔室を提供してなる棚を含んでなる請求の範囲１１のインスツルメントパネル取 付け構造体。 １４．下方バックパネルに一体的に付設された複数のフィンにして、エンジン 隔室に向けて前方に伸延しダク トを支持してなる複数のフィンを含んでなる請求の範囲１１のインスツルメント パネル取付け構造体。 １５．リブ及びシェルフパネルの各々の外側縁部に一体的に接合された第２の 一対の垂直壁を含んでなる請求の範囲１１のインスツルメントパネル取付け構造 体。 １６．上方バックパネルが、エンジン隔室に向けて伸延しダクトを支持してな るリブを具備してなる請求の範囲１１のインスツルメントパネル取付け構造体。 １７．上方バックパネルの上方セクションが、エンジン隔室に向けて伸延しエ アダクトを支持してなるリブを具備し、上方バックパネルの上方セクションが、 該上方セクションを貫いて伸延する複数の空気通路を具備し、該複数の空気通路 がリブに支持されたエアダクトからの空気をパッセンジャー隔室内に分配してな る請求の範囲１２のインスツルメントパネル取付け構造体。 １８．インスツルメントパネル部品を自動車ボディー部の、パッセンジャー隔 室とエンジン隔室との合致する位置に位置付けられたピラー間に於て取り付ける ためのインスツルメントパネル取付け構造体であって、 ワンピースのプラスチック構造製のインスツルメントパネル取付け構造体にし て、全体的に垂直な上方バックパネル及び下方バックパネルを具備し、該上方バ ックパネル及び下方バックパネルが自動車ボディー部を横断方向に伸延しピラー に付設されてなるインスツルメントパネル取付け構造体と、 全体的に水平なシェルフパネルにして、前記上方バックパネル及び下方バック パネルを相互に連結し且つ後方のパッセンジャー隔室に向けて突出しインスツル メントパネル部品を支持してなるシェルフパネルとを含み、 前記上方バックパネルがＨＶＡＣモジュールのための中央開口を具備し、 前記下方バックパネルが、上方バックパネルの中央開口から横方向に離間され たステアリングコラムアセンブリーのための開口を具備し、 シェルフパネル及び下方バックパネルの各々が、上方バックパネルの中央開口 を跨ぐ部分を具備し、 一対の垂直壁が上方バックパネルの中央開口の各側に設けられ、前記一対の垂 直壁が上方バックパネルの各々の縁部に一体的に接続されそれにより前記中央開 口を画定しまた前記シェルフパネルの、前記中央開口を跨ぐ部分に一体的に接続 されそれにより、クロスビームのねじり剛性を増大し、 前記上方バックパネルが上方セクション及び下方セクションを具備し、該上方 セクション及び下方セクションが前記上方セクション及び下方セクションの後方 に突出するリブにより相互に連結されインスツルメントパネル部品を支持すると 共に、シェルフパネルと協動してグローブボックスを支持し、 上方バックパネルの上方セクションが、エンジン隔室に向けて前方に伸延しエ アダクトを支持してなる第２の リブと、前記上方セクションを貫いて伸延し、前記エアダクトからの空気をパッ センジャー隔室内に分配するための複数の空気通路とを含んでなるインスツルメ ントパネル取付け構造体。 １９．第２のリブが、中央開口の各側における一対の垂直壁の夫々に一体的に 接続された部分を有してなる請求の範囲１８のインスツルメントパネル取付け構 造体。 ２０．シェルフパネル上方で垂直壁を連結しそれによりラジオその他のための 隔室を提供してなる棚を含み、複数のフィンが下方バックパネルに一体的に付設 され且つエンジン隔室に向けて前方へと伸延しワイヤーダクトを支持してなる請 求の範囲１８のインスツルメントパネル取付け構造体。 ２１．第２の一対の垂直壁がリブ及びシェルフパネルの夫々の外側縁部に一体 的に接続されてなる請求の範囲１８のインスツルメントパネル取付け構造体。