JPH0848371A - 生鮮植物の包装体 - Google Patents
生鮮植物の包装体Info
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- JPH0848371A JPH0848371A JP6202896A JP20289694A JPH0848371A JP H0848371 A JPH0848371 A JP H0848371A JP 6202896 A JP6202896 A JP 6202896A JP 20289694 A JP20289694 A JP 20289694A JP H0848371 A JPH0848371 A JP H0848371A
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- Storage Of Harvested Produce (AREA)
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Abstract
る包装体を提供する。 【構成】 生鮮植物を、40℃、相対湿度90%におけ
る水蒸気透過度が50〜300g/m2 ・24hrs.
のプラスチックフィルムの非密封折り込み包装による段
ボール内袋により包装し、該段ボール内袋内の酸素濃度
を2〜10vol.%に調節する生鮮植物の包装体。
Description
植物の鮮度保持性能に優れた特性を有する包装体に関す
るものであり、更に詳しくは、生鮮植物の流通時におけ
る包装体として、特定の性質を有するプラスチックフィ
ルムを段ボール内袋として使用し、該段ボール内袋内の
酸素濃度を特定の条件下に保持することにより、生鮮植
物の鮮度保持性能に優れた特性を有する包装体を提供す
る。
ロッコリー、カリフラワー、青梅、バナナ等の青果物、
椎茸、シメジ等のキノコ類、薔薇、霞草等の花卉類から
なる生鮮植物に対する鮮度保持特性を期待する包装体と
して、例えばポリエチレンフィルムやポリプロピレンフ
ィルムの非密封折り込み包装による段ボール内袋で包装
した包装体が利用されている。
植物の蒸散抑制効果と、生鮮植物の呼吸と段ボール内袋
を構成しているプラスチックフィルムのガス透過性とを
利用して包装体系内を低酸素、高炭酸ガス状態に保ち、
生鮮植物の呼吸量を抑えるMA(モディファイド アト
モスフェア)効果とにより、包装体内の生鮮植物の鮮度
保持を図るものである。
においては、ブロッコリーの緑色保持効果やビタミンC
減少抑制効果が期待できる。
エチレンフィルムやポリプロピレンフィルムの非密封折
り込み包装による段ボール内袋を使用した包装体におい
ては、生鮮植物の蒸散抑制効果とMA(モディファイド
アトモスフェア)効果とを期待することができるが、
段ボール内袋の水蒸気透過度が低過ぎるために、生鮮植
物の蒸散作用によって該内袋内が過湿状態になる。この
ため、段ボール内袋の周面に結露が生成し、これが段ボ
ール内袋内の生鮮植物に黴を発生させたり、生鮮植物に
腐敗を発生させたりする原因になっており、むしろ生鮮
植物の鮮度低下を招いているのが実情である。
に呼吸量の大きな生鮮植物の流通の際に生ずる生鮮植物
の品質の劣化を防ぎ、高品質を維持する保存形態として
の包装体を提供する。
は、生鮮植物を、40℃、相対湿度90%における水蒸
気透過度が50〜300g/m2 ・24hrs.のプラ
スチックフィルムの非密封折り込み包装による段ボール
内袋により包装し、該段ボール内袋内の酸素濃度を2〜
10vol.%に調節する生鮮植物の包装体とすること
によって解決される。
蒸散抑制効果と、MA(モディファイド アトモスフェ
ア)効果と、生鮮植物の蒸散作用によって内袋内が過湿
状態になるのを防止する効果とによって、生鮮植物の鮮
度保持特性に優れた作用を奏するものである。
ガス状態に保ち、生鮮植物の呼吸量を抑えるMA(モデ
ィファイド アトモスフェア)効果を得る点において
は、段ボール内袋を構成しているプラスチックフィルム
自身のガス透過性は殆ど無視し得るものであり、MA
(モディファイド アトモスフェア)効果を得るための
段ボール内袋内の酸素濃度の確保は、非密封折り込み包
装による折り込み部からのガスの通過によって得られる
ことを確認すると共に、段ボール内袋内の生鮮植物から
の蒸散による水蒸気の透過は、非密封折り込み包装によ
る折り込み部からのものは無視し得るものであり、段ボ
ール内袋を構成しているプラスチックフィルムの水蒸気
透過性に依存していることを確認した結果、本発明を完
成した。
において、非密封折り込み包装による段ボール内袋に使
用するプラスチックフィルムとしては、40℃、相対湿
度90%における水蒸気透過度が50〜300g/m2
・24hrs.、より好ましくは100〜200g/m
2 ・24hrs.のものを使用する。このプラスチック
フィルムの40℃、相対湿度90%における水蒸気透過
度が50g/m2 ・24hrs.未満の場合には、非密
封折り込み包装による段ボール内袋内が、生鮮植物の蒸
散作用により過湿状態になり、生鮮植物に黴、軟化、腐
敗等が発生し易くなる。また、このプラスチックフィル
ムの40℃、相対湿度90%における水蒸気透過度が3
00g/m2 ・24hrs.を超えると、段ボール内袋
内の生鮮植物の蒸散抑制効果が少なくなり、生鮮植物に
萎凋が発生し易くなる。
は、生鮮植物を、40℃、相対湿度90%における水蒸
気透過度が50〜300g/m2 ・24hrs.のプラ
スチックフィルムの非密封折り込み包装による段ボール
内袋により包装してなる段ボール内袋内の酸素濃度を、
2〜10vol.%に調整することが必要である。この
段ボール内袋内の酸素濃度が2vol.%未満になる
と、雰囲気中の低酸素のために生鮮植物に嫌気呼吸が起
こり、異臭が発生するようになる。また、段ボール内袋
内の酸素濃度が10vol.%を超えると、得られるM
A(モディファイドアトモスフェア)効果が小さく、例
えばブロッコリーの包装体にした場合には、ブロッコリ
ーの黄化の進行が早い等の問題を生ずる。
封折り込み包装による段ボール内袋によって生鮮植物を
包装した段ボール内袋内の酸素濃度を、2〜10vo
l.%に調整することにより、該包装体系内を低酸素、
高炭酸ガス状態に保ち、生鮮植物の呼吸量を抑えるMA
(モディファイド アトモスフェア)効果が得られる。
封折り込み包装による段ボール内袋に使用するプラスチ
ックフィルムの具体例としては、ポリスチレンを主成分
とするフィルム、特に50〜100重量%、より好まし
くは70〜100重量%がスチレン・ブタジエンブロッ
ク共重合体からなるフィルムが、プラスチックフィルム
自体の機械的強度、封緘部のヒートシール強度、透明
性、製膜性等において優れた特性を有することから好適
である。
袋に使用するプラスチックフィルムのポリスチレン樹脂
は、例えば一般ポリスチレン(GPPS)、ハイインパ
クトポリスチレン(HIPS)、スチレン・ブタジエン
ブロック共重合体、スチレン・ブタジエンエラストマ
−、これらのブレンド物等である。
フィルムの成形に際しては、必要に応じて防曇剤、アン
チブロッキング剤等を添加し得ることは勿論であり、ま
た、製膜性の改善のために例えばブタジエン樹脂等を全
樹脂中の50重量%を超えない範囲で添加することもで
きる。
ルムは、従来公知のインフレーション法やTダイ法等に
よって成形される。なお、プラスチックフィルムの厚さ
は、該プラスチックフィルムの40℃、相対湿度90%
における水蒸気透過度が50〜300g/m2 ・24h
rs.であれば特に限定されない。例えばスチレン・ブ
タジエンブロック共重合体の単体によるフィルムは、厚
さ30μmのもので、40℃、相対湿度90%における
水蒸気透過度が100〜200g/m2 ・24hrs.
であり、本発明の包装体における段ボール内袋に使用す
るプラスチックフィルムとして好適である。
ラスチックフィルムの非密封折り込み包装による段ボー
ル内袋により生鮮植物を包装するが、かかる包装は、例
えばプラスチックフィルムの三方シール袋からなるパウ
チを段ボール内にセットした後、該パウチの上方開放部
から所定の生鮮植物をパウチ内に載置し、次いで、パウ
チの上方開放部を折り曲げて折り込む方法、あるいは、
十分なサイズのプラスチックフィルムを風呂敷のように
して段ボール内にセットした後、該プラスチックフィル
ムの上に所定の生鮮植物を載置し、次いで、プラスチッ
クフィルムの端縁部を折り畳むハンカチ包装等によって
行なうことができる。
を低酸素、高炭酸ガス状態に保ち、生鮮植物の呼吸量を
抑えるMA(モディファイド アトモスフェア)効果を
有し、なおかつ呼吸による蒸散が激しい生鮮植物、例え
ばブロッコリー、カリフラワー、青梅、カボス、スダ
チ、ホウレン草、モヤシ、枝豆、トウモトコシ、バナナ
等の青果物、カットレタス、カットキャベツ等のカット
野菜類、椎茸、シメジ等のキノコ類、薔薇、霞草等の花
卉類等に対する包装体として特に有効であるが、これら
の生鮮植物に対する包装体に限定されるものではない。
0℃、相対湿度90%における水蒸気透過度が50〜3
00g/m2 ・24hrs.のプラスチックフィルムの
非密封折り込み包装による段ボール内袋により包装し、
該段ボール内袋内の酸素濃度を2〜10vol.%に調
節している。
おいては、生鮮植物の蒸散抑制効果と、包装体系内を低
酸素、高炭酸ガス状態に保ち、生鮮植物の呼吸量を抑え
るMA(モディファイド アトモスフェア)効果と、生
鮮植物の蒸散作用によって段ボール内袋内が過湿状態に
なるのを防ぐ効果とがバランスして奏されるために、特
に包装体系内を低酸素、高炭酸ガス状態に保ち、生鮮植
物の呼吸量を抑えるMA(モディファイド アトモスフ
ェア)効果を有し、なおかつ呼吸による蒸散が激しい生
鮮植物の鮮度を効果的に保持する包装体として極めて有
効である。
構成を、実施例に基づいて説明する。
ついて 参考例1 スチレン・ブタジエンブロック共重合体「新日鉄化学
(株) :KレジンKR−04」90重量部と、ハイイン
パクトポリスチレン「新日鉄化学 (株) :S−61」1
0重量部との混合物を成形原料として使用し、インフレ
ーション法により、厚さ30μmのプラスチックフィル
ム(A)を作成した。
℃、相対湿度90%における水蒸気透過度は140g/
m2 ・24hrs.である。
238N」を成形原料として使用し、インフレーション
法により、厚さ30μmのプラスチックフィルム(B)
を作成した。
℃、相対湿度90%における水蒸気透過度は15g/m
2 ・24hrs.である。
(株) :WH−OP NFHC」を、プラスチックフィ
ルム(C)として用意した。
℃、相対湿度90%における水蒸気透過度は9g/m2
・24hrs.である。
mm×開口部720mmの三方シール袋からなるパウチ
を作成し、該三方シール袋からなるパウチを段ボール内
袋として使用し、該段ボール内袋内に4kgのブロッコ
リーを載置した後、パウチの開口部を折り込む非密封折
り込み包装によって閉じ合わせ、さらに段ボールの上蓋
を蓋閉めすることにより、実施例品及び比較例品の生鮮
植物の包装体を得た。
囲気中で保存し、保存中における各包装体の段ボール内
袋であるパウチ内のガス濃度の測定を行なった。結果を
[表1]に示す。
の変化を観察した。結果を[表2]に示す。
量減少率を測定した。結果を[表3]に示す。
パウチを段ボール内袋として使用した場合を実施例1、
また、プラスチックフィルム(B)によるパウチを段ボ
ール内袋として使用した場合を比較例1、プラスチック
フィルム(C)によるパウチを段ボール内袋として使用
した場合を比較例2として、それぞれ表示する。
包装体の段ボール内袋内には、生鮮植物のMA保存に好
適なガス濃度が得られている。
うに、実施例品の生鮮植物の包装体においては、生鮮植
物であるブロッコリーの緑色保持、及び黴や腐敗の発生
の防止が的確であり、しかも適度な蒸散抑制効果により
ブロッコリーには適度な重量減少が認められた。
鮮植物の包装体においては、各生鮮植物の包装体の段ボ
ール内袋内の過湿状態に起因する黴、軟化、腐敗等がブ
ロッコリーに発生していた。
リーには、ブロッコリーの蒸散による萎凋の発生が著し
かった。
鮮植物の流通時の鮮度保持において優れた特性が得ら
れ、生鮮植物の流通、販売工程でのロスが最小限になる
ため、実用面での多大な効果が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 生鮮植物を、40℃、相対湿度90%に
おける水蒸気透過度が50〜300g/m2 ・24hr
s.のプラスチックフィルムの非密封折り込み包装によ
る段ボール内袋により包装し、該段ボール内袋内の酸素
濃度を2〜10vol.%に調節することを特徴とする
生鮮植物の包装体。 - 【請求項2】 40℃、湿度90%における水蒸気透過
度が50〜300g/m2 ・24hrs.のプラスチッ
クフィルムが、ポリスチレンを主成分とするフィルムで
あることを特徴とする請求項1に記載の生鮮植物の包装
体。 - 【請求項3】 40℃、湿度90%における水蒸気透過
度が50〜300g/m2 ・24hrs.のプラスチッ
クフィルムが、該プラスチックフィルムの50〜100
重量%がスチレン・ブタジエンブロック共重合体からな
るフィルムであることを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の生鮮植物の包装体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6202896A JPH0848371A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 生鮮植物の包装体 |
US08/339,745 US5698249A (en) | 1994-08-03 | 1994-11-14 | Package of fresh plant |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6202896A JPH0848371A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 生鮮植物の包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0848371A true JPH0848371A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16465000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6202896A Pending JPH0848371A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 生鮮植物の包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0848371A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002027908A (ja) * | 2000-05-08 | 2002-01-29 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | バナナ鮮度保持包装体 |
JP2006223203A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ニンニク用の包装袋、ニンニクの包装体及びニンニクの保存方法 |
JP2009292506A (ja) * | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Ibaraki Prefecture | 葉菜類の鮮度保持容器及び鮮度保持方法 |
JP2014195443A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | キユーピー株式会社 | 容器詰めサラダの製造方法 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP6202896A patent/JPH0848371A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002027908A (ja) * | 2000-05-08 | 2002-01-29 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | バナナ鮮度保持包装体 |
JP2006223203A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ニンニク用の包装袋、ニンニクの包装体及びニンニクの保存方法 |
JP2009292506A (ja) * | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Ibaraki Prefecture | 葉菜類の鮮度保持容器及び鮮度保持方法 |
JP2014195443A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | キユーピー株式会社 | 容器詰めサラダの製造方法 |
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