JPH0845744A - インダクタンス可変素子 - Google Patents

インダクタンス可変素子

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JPH0845744A
JPH0845744A JP19721094A JP19721094A JPH0845744A JP H0845744 A JPH0845744 A JP H0845744A JP 19721094 A JP19721094 A JP 19721094A JP 19721094 A JP19721094 A JP 19721094A JP H0845744 A JPH0845744 A JP H0845744A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F21/00Variable inductances or transformers of the signal type
    • H01F21/12Variable inductances or transformers of the signal type discontinuously variable, e.g. tapped
    • H01F2021/125Printed variable inductor with taps, e.g. for VCO

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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からの制御によりインダクタンスを変更
することができ、構造が単純であり、集積回路等の半導
体部品と一体的に形成することが可能なインダクタンス
可変素子を提供すること。 【構成】 インダクタンス可変素子100は、n−Si
基板42の表面に絶縁層40を介して形成された蛇行形
状の電極10と、この蛇行形状の電極10を部分的に短
絡するためのスイッチ16,24,32とを含んで構成
されており、蛇行形状の電極10の両端が幅広形状を有
する入出力電極12,14となっている。スイッチ1
6,24,32のいずれかのみをオン状態にすると、蛇
行形状の電極10全体で構成するインダクタよりもイン
ダクタンスの小さなインダクタとして機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置等に組み込
まれて、あるいは単体で使用される所定のインダクタン
スを有するインダクタンス可変素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の発達に伴い、電子回路
は各種分野において幅広く用いられており、特に半導体
製造技術の進歩に伴って集積度が飛躍的に向上したLS
I等が一般的になりつつある。
【0003】このようなLSIを初めとする集積回路に
おいて、MOSトランジスタやバイポーラ・トランジス
タあるいはダイオード等の半導体部品が多数形成されて
おり、この他にもpn接合を利用したコンデンサや半導
体内の少数キャリアの密度によって特性が決定される抵
抗等が組み込まれている。したがって、このような集積
回路ではほとんど部品を外付けすることなく内部の個々
の素子のみからなる大規模な回路が構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の集積回路は、ほとんどの素子を含んで内部回路を構
成できるようになっているが、コイルのみは外付けする
ようになっていた。しかも、このコイルが有するインダ
クタンスはコイルの形状によって決定されるため、必要
に応じて適宜変更するといったことが不可能であった。
例えば、インダクタンスを可変に設定するものとして
は、コイルの内部に出入れする磁芯を有するものが知ら
れているが、インダクタンスを変えようとすると、この
磁芯の位置をずらす必要があり、構造が複雑となるため
電子回路の一部として使用するには不向きである。
【0005】そこで、本発明はこのような点に鑑みて創
作されたものであり、その目的は、外部からの制御によ
りインダクタンスを変更することができ、構造が単純な
インダクタンス可変素子を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、集積回路等の
半導体部品と一体的に形成することが可能なインダクタ
ンス可変素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、全体としてあるいは個々が
蛇行形状を有する1つあるいは複数のインダクタ用導体
と、前記インダクタ用導体を分離あるいは接続する1つ
あるいは複数のスイッチと、を備え、前記インダクタ用
導体を単独で、あるいは組み合わせて用いることを特徴
とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、全体として蛇行形状を有する前記インダクタ用導体
の両端近傍に設けられた2つの入出力端子をさらに含
み、前記スイッチを切り替えることにより、前記2つの
入出力端子間に存在する前記インダクタ用導体の蛇行数
を切り替えて、前記2つの入出力端子間のインダクタン
スを変更することを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記インダクタ用導体は半導体基板上に絶縁層を介
して形成されており、前記スイッチは、前記半導体基板
の一部に形成されており、2つの拡散領域のそれぞれが
異なる前記インダクタ用導体の一部に接続された電界効
果トランジスタであり、前記半導体基板上に前記インダ
クタ用導体と前記スイッチとが一体的に形成されたこと
を特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記スイッチを構成する電界効果トランジスタは、
nチャネルトランジスタと、pチャネルトランジスタと
を並列に接続したトランスミッションゲートであること
を特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項3または4のい
ずれかの発明において、前記半導体基板上に前記スイッ
チと前記インダクタ用導体とを形成した後に、この半導
体基板の全表面に絶縁膜を形成し、この絶縁膜の一部を
エッチングあるいはレーザ光照射によって除去して孔を
あけ、その孔を半田で表面に盛り上がる程度に封じるこ
とにより端子付けを行なうことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1のインダクタンス可変素子は、1つあ
るいは複数のインダクタ用導体を有しており、これら各
導体をスイッチによって接続あるいは分離して用いるも
のである。また、これら各インダクタ用導体は、全体と
してあるいは個々が蛇行形状を有しており、スイッチの
切り替えによってこれら各インダクタ用導体の接続状態
を変更することにより、全体としてのインダクタンスが
この接続状態に応じて切り替わることになる。
【0013】請求項1の発明によれば、スイッチを操作
することにより1つあるいは複数のインダクタ用導体の
接続状態を切り替え、これによりインダクタンスの変更
が可能となる。
【0014】また、請求項2のインダクタンス可変素子
は、上述した1つあるいは複数のインダクタ用導体の両
端近傍に2つの入出力端子を有しており、スイッチを切
り替えることにより、これら2つの入出力端子間に接続
されるインダクタ用導体の数が切り替わる。したがっ
て、使用する入出力端子を固定したまま、素子のインダ
クタンスのみを変えることが可能となる。
【0015】また、請求項3のインダクタンス可変素子
は、上述したインダクタ用導体を半導体基板上に絶縁層
を介して形成しており、しかも上述したスイッチをこの
半導体基板の一部に拡散領域を設けた電界効果トランジ
スタによって形成している。したがって、この電界効果
トランジスタのゲートに印加する電圧を変えることによ
り、インダクタ用導体間の接続および分離が行われる。
【0016】請求項3の発明によれば、半導体基板にイ
ンダクタ用導体とスイッチとが形成されるため、構造が
単純であり、しかもこのインダクタンス可変素子を集積
回路やトランジスタ等の半導体部品と一体的に形成する
ことができる。
【0017】また、請求項4のインダクタンス可変素子
は、上述した電界効果トランジスタをnチャネルトラン
ジスタとpチャネルトランジスタとを並列接続したトラ
ンスミッションゲートとしており、これによりソースあ
るいはドレインとして機能する拡散領域とゲートとの電
位差に依存することなく常に安定して低抵抗なスイッチ
ング動作を行うことができる。
【0018】また、請求項5のインダクタンス可変素子
は、上述したインダクタンス可変素子を半導体基板上に
形成した後に化学液相法等により全表面に絶縁膜を形成
する。その後、この絶縁膜の一部にエッチングやレーザ
光照射により孔をあけ、この孔に半田を盛ることにより
端子付けが行われる。したがって、表面実装型の素子を
簡単に製造することができ、表面実装型とすることによ
りこの素子の組み付け作業も容易となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例のインダクタ
ンス可変素子について図面を参照しながら具体的に説明
する。
【0020】なお、第1実施例に入る前に本発明の対象
である蛇行形状のインダクタに関して簡単に説明する。
図1は、蛇行形状のインダクタの原理を示す図である。
凹凸状に屈曲した蛇行形状を有する電極10に一方向の
電流を流した場合には、隣接する凹凸部分で向きが反対
となるような磁束が交互に発生し(例えば、図1に示し
たように、丸印の中に「・」がある記号の付近において
の磁束の方向が図の紙面表面から垂直に出る方向とな
り、丸印の中に「×」がある記号の付近においての磁束
の方向が図の紙面表面から垂直に入る方向となる)、あ
たかも1/2ターンのコイルが直列に接続された状態に
なる。したがって、図1に示したような蛇行形状を持つ
素子は全体として所定のインダクタンスを有するインダ
クタ導体として機能させることができる。
【0021】また、渦巻き形状の電極の場合には、電極
の両端部の一方が中心部に位置し、他方が周辺部に位置
するのに対し、蛇行形状の電極では両端部が周辺部に位
置するので、端子を設けたり、他の回路素子と接続した
りする際に好都合でもある。
【0022】[第1実施例]図2は、本発明を適用した
第1実施例のインダクタンス可変素子の平面図である。
また、図2は図1のインダクタンス可変素子内のスイッ
チの近傍の部分的拡大図である。
【0023】これらの図に示すように、本実施例のイン
ダクタンス可変素子100は、半導体基板であるn型シ
リコン基板(n−Si基板)42の表面に絶縁層40を
介して形成された蛇行形状の電極10と、この蛇行形状
の電極10の各蛇行部分を短絡するためのスイッチ1
6,24、32とを含んで構成されている。
【0024】蛇行形状の電極10は、その両端部分が他
の蛇行部分よりも幅広形状を有している。この両端部分
の幅広部の一方が入出力電極12、他方が入出力電極1
4となっている。
【0025】この蛇行形状の電極10は、例えばアルミ
ニウムや銅等の金属材料で形成されるが、ポリシリコン
等の半導体材料で形成するようにしてもよい。
【0026】また、蛇行形状の電極10は蛇行部分と戻
り部分とから成っており、この戻り部分を形成すること
により、上述した2つの入出力電極12、14が接近し
た位置に形成され、その後の配線等が容易となってい
る。
【0027】スイッチ16は、蛇行形状の電極10の入
出力電極12に最も近い蛇行部分と戻り部分とを部分的
に短絡するためのものであり、絶縁層40の表面に形成
された段付きの長方形形状を有するゲート電極18と、
n−Si基板42の表面付近にゲート電極18と一部が
重なるように形成されている2つの拡散領域20,22
とから構成されている。
【0028】このゲート電極18は、上述した蛇行形状
の電極10と同様に例えばアルミニウムや銅等の金属材
料やポリシリコン等の半導体材料を用いて形成される。
また、拡散領域20,22のそれぞれは、p形不純物を
熱拡散あるいはイオン打ち込みにより、n−Si基板2
0の一部に注入することにより形成されており、一方が
電界効果トランジスタのソースに、他方がドレインに相
当するものである。
【0029】これら2つの拡散領域20,22は、ゲー
ト電極18に対応する部分を挟んで隣接して配置されて
おり、ゲート電極18にサブストレートおよび拡散領域
20あるいは22に対して相対的に所定の負の電圧を印
加することにより、p形のチャネルが形成されると、こ
のチャネルによって相互に導通状態となる。しかも、一
方の拡散領域20は蛇行形状の電極10の入出力電極1
2に最も近い部分の一部に接続されており、他方の拡散
領域22は電極10の戻り部分の一部に接続されている
ため、2つの拡散領域20,22間が導通状態になる
と、蛇行形状の電極10の入出力電極に最も近い部分と
戻り部分とが部分的に短絡状態となる。
【0030】同様に、スイッチ24は、蛇行形状の電極
10の入出力電極12に2番目に近い蛇行部分と電極1
0の戻りの部分とを部分的に短絡するためのものであ
り、絶縁層40の表面に形成された段付きの長方形形状
を有するゲート電極26と、n−Si基板42の表面付
近であってゲート電極26に一部が重なるように形成さ
れている2つの拡散領域28,30とから構成されてい
る。
【0031】拡散領域28,30は、他の拡散領域2
0,22と同様に、p形不純物を熱拡散あるいはイオン
打ち込みによりn−Si基板42の一部に注入すること
により形成されており、拡散領域28,30の一方が電
界効果トランジスタのソースに、他方がドレインに相当
するものである。
【0032】これら2つの拡散領域28,30は、ゲー
ト電極26に対応する部分を挟んで隣接して配置されて
おり、ゲート電極26に所定の負の電圧を印加すること
により、p形のチャネルが形成されると、このチャネル
によって相互に導通状態となる。しかも、一方の拡散領
域28は蛇行形状の電極10の蛇行部分の中央部の一部
に接続されており、他方の拡散領域30は電極10の戻
り部分の一部に接続されているため、2つの拡散領域2
8,30間が導通状態になると、蛇行形状の電極10の
中央部の一部と戻り部分とが部分的に短絡状態となる。
【0033】図2において入出力電極12から最も遠い
スイッチ32も他の2つのスイッチ16,24と同様に
ゲート電極34および拡散領域36,38を有し、蛇行
形状の電極10の入出力電極から遠い部分と戻り部分と
の間の導通を制御するスイッチとして動作等も全く同様
である。
【0034】図4は、図1のB−B線における断面を示
す図である。同図に示すように、n−Si基板42の表
面付近であって、蛇行形状の電極10の一部に対応する
位置にp形の拡散領域28,30が形成されている。ま
た、これら拡散領域28,30のそれぞれの間を埋める
ように絶縁層40を挟んでゲート電極26が形成されて
おり、これらのゲート電極26と絶縁層40とn−Si
基板42とによってMIS(金属−絶縁体−半導体)構
造あるいはMOS(金属−酸化物−半導体)構造が形成
されている。
【0035】したがって、ゲート電極26の近傍の構造
に着目すると、2つの拡散領域28,30がソースある
いはドレインとして機能する電界効果トランジスタが形
成され、この電界効果トランジスタがスイッチ24とし
て機能することになる。すなわち、ゲート電極26に所
定の負の電圧を印加すると、このゲート電極26に対向
するn−Si基板42の表面付近にp型のチャネル44
が形成され、このチャネル44によって2つの拡散領域
28,30の間が導通状態となって、所定のスイッチン
グ動作が行われる。
【0036】同様に、スイッチ16および32において
も電界効果トランジスタが形成され、この電界効果トラ
ンジスタによって所定のスイッチング動作が行われる。
【0037】本実施例のインダクタンス可変素子100
は、ゲート電極18等にサブストレート42および拡散
領域20あるいは22等に対して相対的に負の電圧を印
加して上述したスイッチ16等をオン状態とすることに
より、図2に示した電極10の蛇行形状の部分と戻り部
分とを部分的に短絡することができる。このスイッチン
グ動作によって、蛇行形状の電極10のインダクタとし
て機能する部分の長さを変更するのと実質的に同様な結
果がもたらされる。すなわちスイッチ16のみをオン状
態とした場合は蛇行形状の電極の長さは非常に短くな
り、スイッチ24のみをオン状態とした場合は蛇行形状
の電極の長さは蛇行形状の凹凸のほぼ1つ分になり、ス
イッチ32のみをオン状態とした場合は蛇行形状の電極
の長さは蛇行形状の凹凸ほぼ2つ分になる。なお、実際
には、各スイッチはオン状態でも小さな電気抵抗を持っ
ているため、上記のように理想的なスイッチングとはな
らないが、各スイッチの動作によってインダクタンス可
変素子100全体としてのインダクタンスの所定の変更
ができることにおいては変わりはない。
【0038】図5は本実施例のインダクタンス可変素子
100の変形例の一つである。図2に示した本実施例の
インダクタンス可変素子100は電極10の蛇行形状部
の一部と電極10の戻り部分である直線部の一部との間
に電界効果トランジスタのスイッチを設けていたが、こ
の変形例ではゲート電極の各蛇行部分を短絡することに
より全体の蛇行数を変更可能に電界効果トランジスタの
スイッチが設けられている。各スイッチの構造等は図2
に示した実施例と同様である。
【0039】図2あるいは図5に示した本実施例のイン
ダクタンス可変素子は、外部から見れば2つの入出力電
極12,14間のインダクタンスが可変に制御可能な素
子となるため、このインダクタンス可変素子100を回
路の一部に接続し、その後ゲート電極18,26,34
に対して外部から所定の電圧を印加することにより、任
意にインダクタンスを変えることができるため、従来の
特性値が固定的であるコイルとは異なる使い方も可能と
なる。例えば、複数の送受信周波数が予め決った同調回
路を作る場合には、この複数の送受信周波数に対応した
インダクタンスを有するように蛇行形状の電極10の短
絡位置を決めて、この位置にゲート電極18等および拡
散領域20等を形成すればよい。
【0040】なお、本実施例の以上の記述においては複
数のスイッチを使用したインダクタンス可変素子の例を
挙げたが、必ずしも複数のスイッチではなく単数のスイ
ッチを使用してもよい。例えば、図2においてスイッチ
24のみを残して、他のスイッチを取り除いてもよい。
【0041】また、本実施例のインダクタンス可変素子
100は、n−Si基板42上に一般的な半導体製造技
術(特にMOS技術)を用いて製造することができるた
め、小型化および大量生産が容易となる。また、同一基
板内に他のFETやバイポーラトランジスタ等の半導体
部品を形成することも可能であり、このような場合には
集積回路等の半導体部品と本実施例のインダクタンス可
変素子100とを同一基板上に一体成形することができ
る。これにより、従来はコイルを外付けしていたスイッ
チイング・レギュレータ等をコイルを内蔵した形で作る
こともできることになる。
【0042】また、本実施例のインダクタンス可変素子
100は、磁芯等の可動部分を有していないため、構造
が単純であり、回路の一部に組み込む場合に適してい
る。
【0043】[第2実施例]次に、本発明の第2実施例
のインダクタンス可変素子について、図面を参照しなが
ら具体的に説明する。
【0044】上述した第1実施例のインダクタンス可変
素子100は、蛇行形状の電極10の一部を電界効果ト
ランジスタによって形成されるスイッチ16,24,3
2により短絡することにより、2つの入出力電極12,
14間のインダクタンスを可変に制御するものである
が、この短絡によって不要な閉ループも形成される。こ
れに対し、本実施例のインダクタンス可変素子200
は、短絡時の閉ループの形成を防止した点に特徴があ
る。
【0045】図6は、本発明を適用した第2実施例のイ
ンダクタンス可変素子の平面図である。また、図7は図
6に示したインダクタンス可変素子のスイッチの近傍の
部分的拡大図である。
【0046】これらの図に示すように、本実施例のイン
ダクタンス可変素子200は、n−Si基板42の表面
に絶縁層40を介して蛇行形状を有する電極10が形成
されている。また、この蛇行形状の電極10は、蛇行形
状分割電極10−1と直線的な戻り部分割電極10−2
により構成されており、この点が第1実施例と異なって
いる。
【0047】また、蛇行形状分割電極10−1と戻り部
分割電極10−2との間には、2つの分割電極10−
1,10−2を直列に接続あるいは分離するためのスイ
ッチ46が配置されている。したがって、スイッチ46
がオン状態となったときに初めて、蛇行形状の電極10
の全体が1本のインダクタ用導体として機能する。
【0048】上述したスイッチ40は、電極10の蛇行
形状分割電極10−1と戻り部分割電極10−2との間
に形成された段付きの長方形形状を有するゲート電極4
8と、n−Si基板42の表面の一部に形成されてお
り、2つの分割電極10−1と10−2のそれぞれの一
部に接続された2つの拡散領域50,52とによって構
成されている。このスイッチ46は、拡散領域50,5
2のそれぞれがソースあるいはドレインとして機能する
電界効果トランジスタであり、ゲート電極48にサブス
トレート42(ソース50あるいは52)からみて所定
の負の電圧を印加することにより、2つの拡散領域5
0,52の間にチャネルが形成されてこのスイッチ46
がオン状態となる。
【0049】図8は、図7のA−Aにおける本実施例の
インダクタ可変素子200の部分的断面図である。第1
実施例において図4に示した断面構造と基本的に変わり
はない。
【0050】このように、本実施例のインダクタンス可
変素子200は、蛇行形状の電極10の一部を短絡する
ためのスイッチ16,24,32に加えて、蛇行形状の
電極10を構成する2つの分割電極10−1,10−2
を直列に接続あるいは分離するためのスイッチ46を有
している。
【0051】そして、スイッチ16,24,32のいず
れかをオン状態にして蛇行形状の電極10の蛇行形状分
割電極10−1と戻り部分割電極10−2とを短絡し
て、入出力電極12,14間にインダクタンスを減少さ
せたインダクタを形成する際には、スイッチ46をオフ
状態にして、蛇行形状の電極10の2つの分割電極10
−1と10−2との間の接続を切り離し、インダクタと
しての使用を意図しない部分による閉ループの形成を防
止できる。これにより、磁束の発生にともなって不要な
閉ループ電流が生じることを防止することができる。
【0052】また、スイッチ16,24,32の全てを
オフ状態にして電極10全体をインダクタとして使用す
る場合には、スイッチ46をオン状態とし、電極10を
構成する2つの分割電極10−1,10−2を直列に接
続して使用すればよい。
【0053】このように、本実施例インダクタンス可変
素子200は、蛇行形状を有する電極10の一部をスイ
ッチ16,24,32によって部分的に短絡することに
より、2つの入出力電極12,14間のインダクタンス
を可変に設定することができ、しかも不要な閉ループの
発生を防止することができる。
【0054】なお、このインダクタンス可変素子200
を一般的な半導体製造技術を用いて製造できる点や、こ
れに伴い小型化および大量生産が可能である点等につい
ては上述した第1実施例と同じである。
【0055】また、本実施例の以上の記述においては複
数のスイッチを使用したインダクタンス可変素子の例を
挙げたが、必ずしも複数のスイッチではなく単数のスイ
ッチを使用してももよい。例えば、図6においてスイッ
チ24のみを残して、スイッチ16および32を取り除
いてもよい。
【0056】[第3実施例]次に、本発明の第3実施例
のインダクタンス可変素子について、図面を参照しなが
ら具体的に説明する。
【0057】上述した第1および第2実施例のインダク
タンス可変素子100,200は、蛇行形状の電極10
を部分的に短絡させることによりインダクタンスが変更
される。これに対し、本実施例のインダクタンス可変素
子300は、蛇行部分を短絡させることなくターン数の
変更を行う点に特徴がある。
【0058】図9は、本発明を適用した第3実施例のイ
ンダクタンス可変素子の平面図である。
【0059】これらの図に示すように、本実施例のイン
ダクタンス可変素子300は、n−Si基板42の表面
に絶縁層40を介して形成された蛇行形状の電極10お
よびライン電極60と、これら2つの電極10,60を
接続するための4つのスイッチ62,68,74,80
とを含んで構成されている。
【0060】蛇行形状の電極10は、その異なる蛇行部
分とライン電極60の一部が接続可能な位置に4つのス
イッチ62、68、74、80が設けられている。ま
た、このライン電極60には、幅広形状を有する入出力
電極14が設けられている。
【0061】スイッチ62は、蛇行形状の電極10の入
出力電極に最も近い部分とライン電極60の一部とを電
気的に接続するためのものであり、絶縁層40の表面に
形成された段付きの長方形形状を有するゲート電極63
と、n−Si基板42の表面付近にゲート電極63と一
部が重なるように形成されている2つの拡散領域64,
66とから構成されている。このゲート電極63に対し
て所定の負の電圧を印加することにより、2つの拡散領
域64,66の間にp形のチャネルが形成されてスイッ
チ62がオン状態となり、蛇行形状の電極10の最も入
出力電極12に近い部分とライン電極60とが相互に接
続されるようになる。
【0062】同様に、スイッチ68は、蛇行形状の電極
10のライン電極60への接近部で入出力電極12に2
番目に近い箇所とライン電極60の一部とを電気的に接
続するためのものであり、絶縁層40の表面に形成され
た段付きの長方形形状を有するゲート電極69と、n−
Si基板42の表面付近にゲート電極69と一部が重な
るように形成されている2つの拡散領域70,72とか
ら構成されている。このゲート電極69に対して所定の
負の電圧を印加することによりスイッチ68がオン状態
となり、蛇行形状の電極10のライン電極60への接近
部で入出力電極12に2番目に近い箇所とライン電極6
0の一部とが相互に接続されるようになる。
【0063】スイッチ74は、蛇行形状の電極10のラ
イン電極60への接近部で入出力電極12に3番目に近
い箇所とライン電極60の一部とを電気的に接続するた
めのものであり、絶縁層40の表面に形成された段付き
の長方形形状を有するゲート電極75と、n−Si基板
42の表面付近にゲート電極75と一部が重なるように
形成されている2つの拡散領域76,78とから構成さ
れている。このゲート電極75に対して所定の負の電圧
を印加することによりスイッチ74がオン状態となり、
蛇行形状の電極10のライン電極60への接近部で入出
力電極12に3番目に近い箇所とライン電極60とが相
互に接続されるようになる。
【0064】スイッチ80は、蛇行形状の電極10のラ
イン電極60への接近部で入出力電極12から最も遠い
箇所とライン電極60の一部とを電気的に接続するため
のものであり、絶縁層40の表面に形成された段付きの
長方形形状を有するゲート電極81と、n−Si基板4
2の表面付近であってゲート電極81に一部が重なるよ
うに形成されている2つの拡散領域82,84とから構
成されている。このゲート電極81に対して所定の負の
電圧を印加することによりスイッチ80がオン状態とな
り、蛇行形状の電極10のライン電極60への接近部で
入出力電極12から最も遠い箇所とライン電極60とが
相互に接続されるようになる。
【0065】スイッチ62,68,74,80はそれぞ
れ図4に示したものと同じ断面構造を有しており、ゲー
ト電極63,69,75,81に対して所定の負の電圧
を印加することにより、これら一方の拡散領域64,7
0,76,82と他方の拡散領域66,72,78,8
4との間にチャネルが形成され、所定のスイッチング動
作が行われる。
【0066】このように、本実施例のインダクタンス可
変素子300は、スイッチ80のみをオン状態としたと
きには、2つの入出力電極12,14の間にある約凹凸
3つ分の蛇行形状のインダクタが有効に機能する。ま
た、スイッチ74のみをオン状態としたときには約凹凸
2つ分の蛇行形状のインダクタが有効に機能し、スイッ
チ68のみをオン状態としたときには約凹凸1つ分の蛇
行形状のインダクタが有効に機能する。さらに、スイッ
チ62のみをオン状態としたときには蛇行形状を有する
コイルは形成されず、インダクタンスが非常に小さな素
子となる。従って、所定の電圧を印加するゲート電極を
変えることにより、2つの入出力電極12,14に接続
される電極のインダクタンスを可変に設定することがで
きる。
【0067】また、簡単な切り替え制御によって選択的
に各スイッチをオン状態にすることにより、閉ループを
形成することなくインダクタンスを変更することができ
る。
【0068】なお、このインダクタンス可変素子300
を一般的な半導体製造技術を用いて製造できる点や、こ
れに伴い小型化および大量生産が可能である点等につい
ては上述した第1実施例や第2実施例と同じである。
【0069】[その他の実施例]次に、本発明のその他
の実施例に係るインダクタンス可変素子について、図面
を参照しながら具体的に説明する。
【0070】図10は、本発明を適用した第4実施例の
インダクタンス可変素子の平面図である。この図に示す
ように、本実施例のインダクタンス可変素子400は、
ほぼ凹凸1つ半分の蛇行形状のインダクタ電極110,
112と、これらの接続あるいは分離を行うためのスイ
ッチ122とを含んで構成されている。
【0071】蛇行形状の電極110の一端には入出力電
極114があり、他端には入出力電極116がある。同
様に蛇行形状の電極112の一端には入出力電極118
があり、他端には入出力電極120がある。蛇行形状の
電極110と112は入出力電極116および118の
付近に位置するスイッチ122によって電気的に接続で
きるようになっている。
【0072】スイッチ122は、2つの蛇行形状の電極
110と112とを接続するためのものであり、絶縁層
40の表面に形成された段付きの長方形形状を有するゲ
ート電極124と、n−Si基板42の表面付近であっ
て絶縁層40を介してゲート電極124に一部が重なる
ように形成されている2つの拡散領域126,128と
から構成されており、ゲート電極124にサブストレー
ト42および拡散領域126あるいは128に対して相
対的に所定の負の電圧を印加することによりオン状態と
なる。
【0073】このように、本実施例のインダクタンス可
変素子400は、スイッチ122がオフ状態では、約凹
凸1つ半分の、2つの別々のインダクタ素子、すなわち
入出力電極114と116および蛇行形状の電極110
をもつインダクタ素子、ならびに入出力電極118と1
20および蛇行形状の電極112をもつインダクタ素子
の2つである。
【0074】また、本実施例のインダクタンス可変素子
400は、スイッチ122をオン状態としたときには、
2つの蛇行形状の電極110,112が接続され、入出
力電極114と120との間に約凹凸3つ分の蛇行形状
のインダクタ電極が形成される。
【0075】従って、スイッチ122のオンオフ状態を
切り替えることにより、全体として約凹凸3つ分の蛇行
形状のインダクタ電極を必要に応じて分割して使用する
ことができる。
【0076】なお、上述したインダクタンス可変素子4
00は、全体として約凹凸3つ分の蛇行形状のインダク
タ電極が形成されるようにしたが、この蛇行数を増やす
とともにスイッチおよび入出力電極を増やすことによ
り、選択できるインダクタンスの数を増やすことができ
る。
【0077】図11は、本発明を適用した第5実施例の
インダクタンス可変素子の平面図である。また、図12
は図11に示したインダクタンス可変素子のスイッチ近
傍の部分的拡大図である。
【0078】本実施例のインダクタンス可変素子500
は、図2及び図3に示したインダクタンス可変素子10
0のスイッチ部分の特性を改善した点に特徴がある。一
般に、電界効果トランジスタのオン抵抗は、ソース・ゲ
ート間の電位差に依存し、この電位差が小さくなるにし
たがってソース・ドレイン間のオン抵抗が急激に増大す
る傾向がある。このため、入出力電極12あるいは14
から入力される信号の電圧レベルがゲート電極18,2
6,34に印加されるゲート電圧に近づく場合には、2
つの入出力電極12,14間の抵抗が高くなるため信号
の減衰が生じる。本実施例のインダクタンス可変素子5
00は、上述したオン抵抗の急激な上昇を防ぐために、
pチャネルのFETとnチャネルのFETとを並列に接
続したトランスミッションゲートを用いてスイッチング
動作を行っている。
【0079】図11及び図12に示すように、本実施例
のインダクタンス可変素子500は、図2等に示したイ
ンダクタンス可変素子100に対して、nチャネルのF
ETからなる2つのスイッチ140,148を追加した
構成を有している。これら2つのスイッチ140,14
8は、n−Si基板42の一部に形成されたpウェル1
38の表面付近に形成されている。
【0080】スイッチ140は、スイッチ16と並列に
接続されて、蛇行形状の電極10の1つめの凹凸部分と
戻りの直線部分とを部分的に短絡するためのものであ
り、スイッチ16のゲート電極18,拡散領域20,2
2のそれぞれに対応して、ゲート電極142,拡散領域
144,146が設けられている。
【0081】スイッチ140のゲート電極142には、
スイッチ16のゲート電極18に印加される電圧と極性
が逆で同じ大きさの所定の正の電圧が印加され、このと
き2つの拡散領域144,146間にn形のチャネルが
形成されて導通状態となる。
【0082】同様に、スイッチ148は、スイッチ24
と並列に接続されて、蛇行形状の電極10の2つ目の凹
凸部分と戻りの直線部分とを部分的に短絡するためのも
のであり、スイッチ24のゲート電極26,拡散領域2
8,30それぞれに対応して、ゲート電極150,拡散
領域151,152が設けられている。
【0083】スイッチ148のゲート電極150には、
拡散領域151あるいは152に対する相対的な電圧が
スイッチ24のゲート電極26に印加される拡散領域2
8あるいは30に対する相対的な電圧と極性が逆で同じ
大きさの所定の正の電圧が印加され、このとき2つの拡
散領域151,152間にn形のチャネルが形成されて
導通状態となる。
【0084】図13は、本実施例のインダクタンス可変
素子500の部分的断面図である。同図(A)は図12
のA−Aにおける断面図であり、第1実施例において図
4に示した断面構造と基本的に変わりはない。図13
(B)は、図12のB−Bにおける断面図であり、n−
Si基板42の一部(表面付近)に形成されたpウェル
138に、ゲート電極142,拡散領域144,146
からなるnチャネルFETのスイッチ140が形成され
ている状態が示されている。
【0085】このように、スイッチ16と140とを並
列接続して(あるいはスイッチ24と148とを並列接
続して)トランスミッションゲートとして使用すること
により、入出力電極12あるいは14に入力される信号
の電圧レベルが、例えば一方のスイッチ16のゲート電
極18に印加されるゲート電圧に近づいた場合には、他
方のスイッチ140のゲート電極142に印加されるゲ
ート電圧から遠ざかることになり、スイッチ16と14
0とからなる並列回路全体のオン抵抗は低くなる。反対
に、入力信号の電圧レベルが他方のスイッチ140のゲ
ート電極142に印加されるゲート電圧に近づいた場合
には、一方のスイッチ16のゲート電極18に印加され
るゲート電圧から遠ざかることになり、スイッチ16と
140とからなる並列回路全体のオン抵抗は低くなる。
【0086】このように、トランスミッションゲートを
用いることにより常に安定したオン抵抗となり、インダ
クタンス可変素子500の特性も安定させることができ
る。
【0087】図14は、本発明を適用した第6実施例の
インダクタンス可変素子の平面図である。
【0088】本実施例のインダクタンス可変素子600
は、図2に示したインダクタンス可変素子100のスイ
ッチ16等を電極10を蛇行形状の部分と直線形状の部
分との間の隙間に沿って延ばした点に特徴がある。すな
わち、一方のスイッチ16に着目すると、ゲート電極1
8,拡散領域20,22のそれぞれを電極10の蛇行形
状の部分が直線形状の戻りの部分に接近した部分の全長
にわたるように延長している。同様に、他方のスイッチ
24に着目すると、ゲート電極26,拡散領域28,3
0のそれぞれを蛇行形状の電極10の蛇行形状の部分が
直線形状の戻りの部分に接近した部分の全長にわたるよ
うに延長している。
【0089】このように、スイッチ16,24の長さを
長く設定することにより、オン抵抗を飛躍的に低減する
ことが可能であり、スイッチ16,24を介して信号の
入出力を行った際の信号レベルの減衰を実質上無視でき
る程度にまで抑えることができる。
【0090】図15は第1実施例の変形例である図5の
場合に本実施例を適用した変形例を示すものである。こ
のようにスイッチ16,24,32の長さを長く設定す
ることにより、オン抵抗を飛躍的に低減することが可能
であり、電極10の各スイッチに対応する蛇行形状部を
確実に短絡することができ、インダクタンスの変更を確
実に実施することが可能となる。
【0091】図16は、化学液相法を用いて端子付けを
行った場合の断面を示す図であり、図2のA−Aにおけ
る断面に対応している。
【0092】図16に示すように、インダクタンス可変
素子100を含む半導体基板を切り離した後に、個々に
切り離されたチップ(素子)の全表面に化学液相法によ
り絶縁膜としてシリコン酸化膜160を形成する。その
後、エッチングにより入出力電極12,14およびゲー
ト電極18,26,34上のシリコン酸化膜160を除
去して孔をあけ、その孔を半田162で表面に盛り上が
る程度に封じることにより、突出した半田162をプリ
ント配線基板のランド等と直接接触させることができる
ので、表面実装に際して好都合である。
【0093】なお、素子表面の保護膜に、合成樹脂等の
他の絶縁材料を使用してもよく、保護膜の穿孔にレーザ
光線を利用してもよい。
【0094】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。
【0095】例えば、上述した各実施例のインダクタン
ス可変素子は、n−Si基板42上に1つの素子を形成
する場合を説明したが、同一あるいは異なる種類のイン
ダクタンス可変素子を同一のn−Si基板42上に複数
個同時に形成した後にそれぞれを分離し、その後入出力
電極やゲート電極に端子付けを行うようにしてもよい。
【0096】また、上述した各実施例のインダクタンス
可変素子は、半導体基板上に形成される点は一般のトラ
ンジスタ等と同じであるため、各実施例のインダクタン
ス可変素子をLSI等の回路の一部として形成するよう
にしてもよい。
【0097】また、上述した各実施例のインダクタンス
可変素子は、インダクタンスを可変に設定する際に電界
効果トランジスタを用いているため、必ずオン抵抗があ
り、このオン抵抗は温度依存性がある。従って、このオ
ン抵抗の温度依存性を補正するために、インダクタンス
可変素子の内部あるいは外部に正温度係数サーミスタ
(PTC)や負温度係数サーミスタ(NTC)を接続す
るようにしてもよい。
【0098】また、スイッチとして電界効果トランジス
タ以外の素子、例えばバイポーラトランジスタ等を使用
するようにしてもよい。
【0099】また、図14に示したインダクタンス可変
素子600において、ゲート電極18,26等の長さを
更に延長するようにしてもよい。この場合には、各スイ
ッチ16,24のオン抵抗をさらに低くすることができ
る。
【0100】また、上述した各実施例のインダクタンス
可変素子は単独で用いる場合を例に取り説明したが、各
実施例のインダクタンス可変素子の電極10に対向する
ように、あるいはほぼ並行するようにもう1つの電極を
配置することにより、各インダクタンス可変素子の蛇行
形状の電極10と追加した電極との間にキャパシタが分
布定数的に成形されるLC素子とすることもできる。
【0101】また、上述した各実施例のインダクタンス
可変素子は、蛇行形状の電極10の蛇行数を実質的に可
変に制御することによりインダクタンスを変える場合を
例に取り説明したが、入出力する信号の周波数帯域を高
周波に限った場合には、電極10の形状を蛇行形状以外
の形状、例えば任意の曲線形状等とし、隣接する電極を
短絡するようにしてもよい。高周波信号に対しては、こ
のような形状とした場合にも所定のインダクタンスを有
するとともに、このインダクタンスを可変に制御するこ
とが可能となる。
【0102】また、以上の各実施例のインダクタンス可
変素子の片面あるいは両面を絶縁性あるいは導電性の磁
性体膜例えばガンマ・フェライト、バリウム・フェライ
ト等で覆うことによって磁気シールドを行って、本イン
ダクタンス可変素子と近隣の回路との相互間の磁界によ
る影響を低減することができる。ガンマ・フェライト等
で覆うこの工程は薄膜形成技術によって行われ、半導体
製造技術に適用することも可能であるため、本発明のイ
ンダクタンス可変素子を半導体製造技術を利用して製造
する場合にも容易に行うことができる。これは半導体基
板上に本発明のインダクタンス可変素子が他の半導体装
置と共に混在する場合に特に有効である。
【0103】磁性体膜としては、ガンマ・フェライトや
バリウム・フェライト等の各種磁性体膜を用いることが
できる。特に、磁気記憶媒体として一般的なガンマ・フ
ェライトは、ガンマ・フェライトの薄膜を形成する基板
に平行な面方向に微小磁石を並べたような磁化方向を有
しており、適切な磁路を形成する際に好都合となる。ま
た、ガンマ・フェライトを用いる場合には、塗布により
磁性体膜を形成することができるため、製造が容易とな
る。
【0104】なお、磁性体膜の材質や形成方法について
は各種のものが考えられ、例えばFeO等を真空蒸着し
て磁性体膜を形成する方法や、その他分子線エピタキシ
ー法(MBE法),化学気相成長法(CVD法),スパ
ッタ法等を用いて磁性体膜を形成する方法等が考えられ
る。
【0105】また、磁性体膜を部分的に除去する手法と
しては、半導体製造工程の一部として汎用されているエ
ッチングによる方法やレーザ光照射による方法が考えら
れる。エッチングによる方法は、半導体製造工程に含ま
せることができるため、半導体製造工程によってインダ
クタンス可変素子やその他の部品を含むICやLSIを
製造する際に同時に磁性体膜の部分的除去も行うことが
でき、製造工程の簡略化が可能となる利点がある。ま
た、レーザ光照射による方法は、磁性体膜の一部を正確
な寸法精度で除去することができる利点がある。
【0106】また、磁性体膜として絶縁性材料ではな
く、メタル粉(MP)のような導電性材料を用いるよう
にしてもよい。但し、このような導電性の磁性体膜を絶
縁性の磁性体膜に置き換えて使用すると、インダクタ導
体の各周回部分が短絡されてインダクタ導体として機能
しなくなるため、各インダクタ導体と導電性の磁性体膜
との間を電気的に絶縁する必要がある。この絶縁方法と
しては、インダクタ導体を酸化して絶縁酸化膜を形成す
る方法や、化学気相法等によりシリコン酸化膜あるいは
窒化膜を形成する方法等がある。
【0107】
【発明の効果】このように、請求項1の発明によれば、
スイッチにより複数のインダクタ用導体の接続状態を切
り替え、これによりインダクタンスの変更が可能とな
る。
【0108】また、請求項2の発明によれば、上述した
複数のインダクタ用導体の両端近傍に2つの入出力端子
を有しており、スイッチを切り替えることによりこれら
2つの入出力端子間に接続されるインダクタ用導体の数
が切り替わる。したがって、使用する入出力端子を固定
したまま、素子のインダクタンスのみを変えることが可
能となる。
【0109】また、請求項3の発明によれば、上述した
インダクタ用導体を半導体基板上に絶縁層を介して形成
しており、しかも上述したスイッチをこの半導体基板の
一部に拡散領域を設けた電界効果トランジスタによって
形成している。したがって、この電界効果トランジスタ
のゲートに印加する電圧を変えることにより、インダク
タ用導体間の接続および分離を行うことができる。特
に、半導体基板にインダクタ用導体とスイッチとが形成
されるため、構造が単純であり、しかも素子を集積回路
やトランジスタ等の半導体部品と一体的に形成すること
ができる。
【0110】また、請求項4の発明によれば、上述した
電界効果トランジスタをnチャネルトランジスタとpチ
ャネルトランジスタとを並列接続したトランスミッショ
ンゲートとしており、これによりソースあるいはドレイ
ンとして機能する拡散領域とゲートとの電位差に依存す
ることなく常に安定して低抵抗なスイッチング動作を行
うわせることができる。
【0111】また、請求項5の発明によれば、上述した
インダクタンス可変素子を半導体基板上に形成した後に
化学液相法等により全表面に絶縁膜を形成する。その
後、この絶縁膜の一部にエッチングやレーザ光照射によ
り孔をあけ、この孔に半田を盛ることにより端子付けが
行われる。したがって、表面実装型の素子を簡単に製造
することができ、表面実装型とすることによりこの素子
の組み付け作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、蛇行形状のインダクタの原理を示す図
である。
【図2】本発明を適用した第1実施例のインダクタンス
可変素子の平面図である。
【図3】図2のインダクタンス可変素子の部分的拡大図
である。
【図4】図3のB−Bにおける断面図である。
【図5】第1実施例のインダクタンス可変素子100の
変形例の一つを示す図である。
【図6】本発明を適用した第2実施例のインダクタンス
可変素子の平面図である。
【図7】図6のインダクタンス可変素子の部分的拡大図
である。
【図8】図7のA−Aにおける断面図である。
【図9】本発明を適用した第3実施例のインダクタンス
可変素子の平面図である。
【図10】本発明を適用した第4実施例のインダクタン
ス可変素子の平面図である。
【図11】本発明を適用した第5実施例のインダクタン
ス可変素子の平面図である。
【図12】図11のインダクタンス可変素子の部分的拡
大図である。
【図13】図12のA−AおよびB−Bにおける第5実
施例のインダクタンス可変素子の断面図である。
【図14】本発明を適用した第6実施例のインダクタン
ス可変素子の平面図である。
【図15】本発明を適用した第6実施例のインダクタン
ス可変素子の変形例の平面図である。
【図16】化学液相法を用いて端子付けを行う場合の説
明図である。
【符号の説明】
10 蛇行形状の電極 12,14 入出力電極 16,24,32,46,62,68,74,80 ス
イッチ 18,26,34,48,63,69,75,81 ゲ
ート電極 20,22,28,30,36,38,50,52 拡
散領域 44 チャネル 40 絶縁層 42 n−Si基板 160 シリコン酸化膜 162 半田

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体としてあるいは個々が蛇行形状を有
    する1つあるいは複数のインダクタ用導体と、 前記インダクタ用導体を分離あるいは接続する1つある
    いは複数のスイッチと、 を備え、前記インダクタ用導体を単独で、あるいは組み
    合わせて用いることを特徴とするインダクタンス可変素
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 全体として蛇行形状を有する前記インダクタ用導体の両
    端近傍に設けられた2つの入出力端子をさらに含み、 前記スイッチを切り替えることにより、前記2つの入出
    力端子間に存在する前記インダクタ用導体の蛇行数を切
    り替えて、前記2つの入出力端子間のインダクタンスを
    変更することを特徴とするインダクタンス可変素子。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記インダクタ用導体は半導体基板上に絶縁層を介して
    形成されており、 前記スイッチは、前記半導体基板の一部に形成されてお
    り、2つの拡散領域のそれぞれが異なる前記インダクタ
    用導体の一部に接続された電界効果トランジスタであ
    り、 前記半導体基板上に前記インダクタ用導体と前記スイッ
    チとが一体的に形成されたことを特徴とするインダクタ
    ンス可変素子。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記スイッチを構成する電界効果トランジスタは、nチ
    ャネルトランジスタと、pチャネルトランジスタとを並
    列に接続したトランスミッションゲートであることを特
    徴とするインダクタンス可変素子。
  5. 【請求項5】 請求項3または4のいずれかにおいて、 前記半導体基板上に前記スイッチと前記インダクタ用導
    体とを形成した後に、この半導体基板の全表面に絶縁膜
    を形成し、この絶縁膜の一部をエッチングあるいはレー
    ザ光照射によって除去して孔をあけ、その孔を半田で表
    面に盛り上がる程度に封じることにより端子付けを行な
    うことを特徴とするインダクタンス可変素子。
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