JPH0845739A - インダクタ素子 - Google Patents

インダクタ素子

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JPH0845739A
JPH0845739A JP19720994A JP19720994A JPH0845739A JP H0845739 A JPH0845739 A JP H0845739A JP 19720994 A JP19720994 A JP 19720994A JP 19720994 A JP19720994 A JP 19720994A JP H0845739 A JPH0845739 A JP H0845739A
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JP
Japan
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conductor
inductor
control
inductor conductor
magnetic
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JP19720994A
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English (en)
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Takeshi Ikeda
毅 池田
Tsutomu Nakanishi
努 中西
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T I F KK
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T I F KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単にインダクタンスそのものを変更するこ
とができ、しかも容易に製造可能なインダクタ素子を提
供すること。 【構成】 インダクタ素子100は、半導体基板10上
に形成されたインダクタ導体12および制御用導体14
と、これらを覆うように形成された絶縁性磁性体18と
を含んで構成されている。制御用導体14に流すバイア
ス電流を変えると、絶縁性磁性体18の飽和磁化特性が
変化し、インダクタ導体12が有するインダクタンスが
変化する。これら各導体12,14および絶縁性磁性体
膜18は、薄膜形成技術等を利用して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板等を利用し
て形成されたインダクタ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コイルは重要な回路構成部品で
あり、構成する回路によっては必要不可欠な部品といえ
る。例えば、LC共振を利用した発振回路や送受信機に
含まれる同調回路は、コイルを使用して始めて実現でき
るものである。
【0003】ところで、上述した回路内に含まれるコイ
ルが有するインダクタンスに大きな誤差がある場合、あ
るいはコイルを含む回路全体の周波数特性等の特性値を
変えたい場合には、何らかの制御機構が必要となる。例
えば、コイルとコンデンサとを組み合わせて共振回路を
構成する場合には、コイルと組み合わせるコンデンサを
バリキャップ等で構成し、このバリキャップのキャパシ
タンスを調整することにより、共振回路の共振周波数が
所望の値となる。
【0004】また、同調回路のようにコイルが有するイ
ンダクタンスを大きく変えたい場合には、コイルに挿入
する磁芯を出し入れする方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来方式においては、コイルと組み合わせる部品の特性値
を変更することにより、等価的にコイルのインダクタン
スを調整したと同様の操作をしたことになる。したがっ
て、コイルと組み合わせる部品の特性値が変更可能な場
合に限られ、しかも回路を構成する部品の種類およびそ
れらの接続方法によっては等価的にコイルのインダクタ
ンスを調整したと同等の操作が不可能な場合もある。こ
のため、簡単にコイルのインダクタンスそのものを変更
する機構が望まれる。
【0006】また、コイルに挿入する磁芯を出し入れす
る従来方式においては、物理的に磁芯を動かす可動機構
が必要となるため、制御および製造が容易ではなく、集
積化も不可能であった。
【0007】そこで、本発明の目的は、簡単にインダク
タンスそのものを変えることができるインダクタ素子を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、製造
が容易であり、集積化も可能なインダクタ素子を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1のインダクタ素子は、基板上にほぼ平
面状に形成されたインダクタ導体と、前記基板上であっ
て前記インダクタ導体により生じる磁束を囲うように形
成されており、所定の直流バイアス電流が流される制御
用導体と、前記インダクタ導体と前記制御用導体とを覆
うように形成された絶縁性磁性体と、を備え、前記制御
用導体に流す直流バイアス電流を変えることにより、前
記インダクタ導体の両端に現れるインダクタンスを変え
ることを特徴とする。
【0009】請求項2のインダクタ素子は、基板上にほ
ぼ平面状に形成されたインダクタ導体と、前記基板上で
あって前記インダクタ導体により生じる磁束を囲うよう
に形成されており、所定の直流バイアス電流が流される
制御用導体と、前記インダクタ導体と前記制御用導体と
を絶縁膜を介して覆うように形成された導電性磁性体
と、を備え、前記制御用導体に流す直流バイアス電流を
変えることにより、前記インダクタ導体の両端に現れる
インダクタンスを変えることを特徴とする。
【0010】請求項3のインダクタ素子は、請求項1ま
たは2のインダクタ素子において、前記インダクタ導体
は渦巻き形状を有しており、前記制御用導体を前記イン
ダクタ導体と同心状であってほぼ同一平面内に形成する
ことを特徴とする。
【0011】請求項4のインダクタ素子は、請求項1ま
たは2のインダクタ素子において、前記インダクタ導体
は渦巻き形状を有しており、前記制御用導体を前記イン
ダクタ導体の各周回部分の少なくとも一部に重なるよう
に形成することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1および2の発明によれば、インダクタ
導体と制御用導体とを覆うように磁性体が形成されてお
り、制御用導体に流す直流バイアス電流を可変に制御す
することにより、上述した磁性体を磁路とするインダク
タ導体の飽和磁化特性が変化し、インダクタ導体が有す
るインダクタンスが変化する。
【0013】したがって、インダクタ導体のインダクタ
ンスそのものを直接変化させることができ、しかも、基
板上に薄膜形成技術等を用いて形成することができるた
め製造が容易となる。さらに、基板として半導体材料を
用いた場合には、インダクタ導体と他の回路部品とを一
体形成する集積化が可能となる。
【0014】特に、請求項1の発明では絶縁性の磁性体
を使用しているため、インダクタ導体を覆う際に絶縁処
理等を施す必要がなく、製造工程の簡略化が可能とな
る。また、請求項2の発明では導電性の磁性体、例えば
メタル粉(MP)等を使用することができるため、イン
ダクタ導体のインダクタンスを大きくすることができ
る。
【0015】さらに具体的には、請求項3あるいは4に
示すように、インダクタ導体を渦巻き形状に形成すると
ともに、このインダクタ導体と平行にあるいは重ねて制
御用導体を形成することが好ましい。すなわち、このよ
うに配置した制御用導体に所定のバイアス電流を流した
場合には、絶縁性あるいは導電性の磁性体により形成さ
れる磁路に常に一定の磁束が流れることになるため、こ
の磁性体の飽和特性が変化し、インダクタ導体が有する
インダクタンスそのものが変化する。また、インダクタ
導体と制御用導体とを平行にあるいは重ねて形成するこ
とは薄膜形成技術や半導体製造技術を利用することによ
り容易に実現することができ、製造工程の簡略化が可能
となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例のインダク
タ素子について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。
【0017】図1は、半導体基板上に形成された本実施
例のインダクタ素子の概略を示す平面図である。
【0018】同図に示す本実施例のインダクタ素子10
0は、半導体基板10上に形成された渦巻き形状のイン
ダクタ導体12と、その外周を周回するように形成され
た制御用導体14と、これらインダクタ導体12および
制御用導体14の両方を覆うように形成された絶縁性磁
性体18とを含んで構成されている。
【0019】上述した制御用導体14には、制御用導体
14の両端に可変のバイアス電圧を印加するために可変
電圧電源16が接続されており、この可変電圧電源16
によって印加するバイアス電圧を可変に制御することに
より、制御用導体14に流れるバイアス電流を変化させ
ることができる。
【0020】また、半導体基板10は、例えばn型シリ
コン基板(n−Si基板)やその他の半導体材料(例え
ばゲルマニウムやアモルファスシリコン等の非晶質材
料)が用いられる。また、インダクタ導体12は、アル
ミニウムや金等の金属薄膜あるいはポリシリコン等の半
導体材料を渦巻き形状あるいは蛇行形状等に形成してい
る。
【0021】なお、図1に示した半導体基板10には、
インダクタ素子100の他にトランジスタ,ダイオード
等の能動素子や抵抗,コンデンサ等の受動素子が形成さ
れており、インダクタ導体12と他の各素子とが配線さ
れてICやLSI等が構成されているが、説明を簡単な
ものとするため、インダクタ素子100のみに着目して
図示してある。
【0022】図2は、図1に示したインダクタ素子10
0のインダクタ導体12および制御用導体14の形状を
さらに詳細に示した図である。
【0023】同図に示すように、内周側に位置するイン
ダクタ導体12は、所定ターン数(例えば約4ターン)
の渦巻き形状に形成されており、その両端には2つの端
子電極22,24が接続されている。同様に、外周側に
位置する制御用導体14は、所定ターン数(例えば約2
ターン)の渦巻き形状に形成されており、その両端には
2つの制御電極26,28が接続されている。
【0024】図3は、図2のA−A線拡大断面図であ
り、インダクタ導体12と制御用導体14を含む絶縁性
磁性体18の横断面が示されている。
【0025】同図に示すように、半導体基板10表面に
絶縁性の磁性体膜18aを介してインダクタ導体12お
よび制御用導体14が形成されており、さらにその表面
に絶縁性の磁性体膜18bが被覆形成されている。これ
ら2つの磁性体膜18a,18bによって図1に示した
絶縁性磁性体膜18が形成されている。
【0026】例えば、磁性体膜18a,18bとして
は、ガンマ・フェライトやバリウム・フェライト等の各
種磁性体膜を用いることができる。また、これらの磁性
体膜の材質や形成方法については各種のものが考えら
れ、例えばFeO等を真空蒸着して磁性体膜を形成する
方法や、その他分子線エピタキシー法(MBE法),化
学気相成長法(CVD法),スパッタ法等を用いて磁性
体膜を形成する方法等がある。
【0027】なお、絶縁膜30は、非磁性体材料によっ
て形成されており、インダクタ導体12および制御用導
体14の各周回部分の間を覆っている。このようにして
各周回部分間の磁性体膜18a,18bを排除すること
により、各周回部分間に生じる漏れ磁束を最小限に抑え
ることができるため、インダクタ導体12が発生する磁
束を有効に利用して大きなインダクタンスを有するイン
ダクタ素子100を実現することができる。
【0028】このように、本実施例のインダクタ素子1
00は、インダクタ導体12と制御用導体14とを覆う
ように絶縁性磁性体18(磁性体膜18a,18b)が
形成されており、制御用導体14に流す直流バイアス電
流を可変に制御すすることにより、上述した絶縁性磁性
体18を磁路とするインダクタ導体12の飽和磁化特性
が変化し、インダクタ導体12が有するインダクタンス
が変化する。
【0029】したがって、インダクタ導体12のインダ
クタンスそのものを直接変化させることができ、しか
も、半導体基板10上に薄膜形成技術や半導体製造技術
を用いて形成することができるため製造が容易となる。
さらに、半導体基板10上には他の回路部品を形成する
ことも可能であるため、インダクタ導体とこれらの回路
部品とを一体形成する集積化にも適している。
【0030】図4は、本実施例のインダクタ素子100
の変形例を示す図である。上述したインダクタ素子10
0は、インダクタ導体12の外周を取り巻くように制御
用導体14を配置したが、図4に示すインダクタ素子2
00は、これら2種類の導体12,14が交互に周回す
るように渦巻き形状に形成されている。
【0031】このように、インダクタ導体12と制御用
導体14とを交互に周回させた場合であっても、制御用
導体14の内周部に位置する絶縁性磁性体18を貫く磁
束を生じさせることができる点に変わりはなく、インダ
クタ導体12に通電したときの絶縁性磁性体18の飽和
磁化特性を変えることにより、インダクタ導体12が有
するインダクタンスをある範囲で変化させることができ
る。
【0032】図5は、上述した本実施例のインダクタ素
子100および200の他の変形例を示す図である。上
述したインダクタ素子100,200は、インダクタ導
体12と制御用導体14とがほぼ同一面上に形成されて
いるが、図5に示したインダクタ素子300は、これら
2つの導体12,14が重ねて形成されている。
【0033】また、図6は図5のB−B線拡大断面図で
ある。同図に示すように、重ねて形成されるインダクタ
導体12と制御用導体14の間およびこれらの各周回部
分間には絶縁膜30が形成されており、2種類の導体1
2,14間の電気的絶縁を保つとともに、各周回部分間
での漏れ磁束の発生を最小限に抑えている。
【0034】このように、インダクタ導体12と制御用
導体14とを重ねて形成した場合であっても、制御用導
体14の内周部に位置する絶縁性磁性体18を貫く磁束
を生じさせることができる点に変わりはなく、インダク
タ導体12に通電したときの絶縁性磁性体18の飽和磁
化特性を変えることにより、インダクタ導体12が有す
るインダクタンスをある範囲で変化させることができ
る。
【0035】また、導体12,14を重ねて形成した場
合にはそれらの占有面積を小さくすることができること
から、インダクタ素子300の全体を小型化することが
でき、これを用いた回路全体の小型化に寄与することに
もなる。
【0036】以上説明したように、ほぼ平行にあるいは
重ねて形成されたインダクタ導体12と制御用導体14
とを絶縁性磁性体18で覆うとともに、制御用導体14
に流すバイアス電流を変えることにより、インダクタ導
体12回りに磁路を形成する絶縁性磁性体18の飽和磁
化特性が変化し、インダクタ導体12が有するインダク
タンスをある範囲で変えることができる。
【0037】特に、インダクタ導体12,制御用導体1
4およびそれらを覆う絶縁性磁性体18は半導体基板1
0上に形成されているため、半導体基板を利用したIC
化やLSI化に適しており、インダクタンス可変のイン
ダクタ素子を含む回路全体の一体形成、およびこれに伴
う回路全体の小型化が可能となる。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0039】例えば、上述した実施例では、半導体基板
10上にインダクタ導体12等を形成する場合を例にと
り説明したが、セラミックス等の絶縁性あるいは導電性
の各種基板上に形成するようにしてもよい。このよう
に、半導体基板以外の基板上にインダクタ素子を形成し
た場合であっても、インダクタンスそのものを可変に制
御可能なインダクタ素子を薄膜形成技術等を利用して製
造できる利点に変わりはなく、大量生産および素子の小
型化に適している。
【0040】また、上述した実施例では、磁性体膜18
a,18bとして絶縁性材料を用いたが、メタル粉(M
P)のような導電性材料を用いるようにしてもよい。但
し、このような導電性の磁性体膜を上述した絶縁性の磁
性体膜18a等に置き換えて使用すると、インダクタ導
体12等の各周回部分が短絡されてインダクタ導体とし
て機能しなくなるため、各インダクタ導体と導電性の磁
性体膜との間を電気的に絶縁する必要がある。この絶縁
方法としては、インダクタ導体12等を酸化して絶縁酸
化膜を形成する方法や、化学気相法等によりシリコン酸
化膜あるいは窒化膜を形成する方法等がある。
【0041】特に、メタル粉等の導電性材料は、ガンマ
−フェライト等の絶縁性材料に比べると透磁率が大きい
ため、大きなインダクタンスを確保することができる利
点がある。
【0042】また、上述した実施例では、インダクタ導
体12と制御用導体14の両方の全体を絶縁性磁性体1
8で覆うようにしたが、一部のみを覆って磁路を形成す
るようにしてもよい。
【0043】図7は、絶縁性磁性体18を部分的に形成
したインダクタ素子を示す図である。同図に示すインダ
クタ素子400は、図1に示した絶縁性磁性体18をイ
ンダクタ導体12と制御用導体14の一部に形成してお
り、この部分的に形成された絶縁性磁性体18によって
磁路が形成される。
【0044】このように、磁路となる絶縁性磁性体(あ
るいは導電性磁性体でもよい)18を部分的に形成した
場合には、磁路が狭まることによりインダクタ導体12
および制御用導体14によって生じる磁束が飽和しやす
くなる。したがって、制御用導体14に少ないバイアス
電流を流した場合であっても磁束が飽和し、少ないバイ
アス電流を可変に制御することによりインダクタ導体1
2のインダクタンスを変えることができる。このため、
制御系の構造を簡略化することができる。
【0045】また、上述した実施例では、半導体基板1
0上に他の回路部品とともにインダクタ素子100等を
形成する場合を例にとり説明したが、インダクタ素子1
00のみを単体で形成するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】上述したように、請求項1および2の発
明によれば、インダクタ導体と制御用導体とを覆うよう
に磁性体が形成されており、制御用導体に流す直流バイ
アス電流を可変に制御すすることにより、上述した磁性
体を磁路とするインダクタ導体の飽和磁化特性が変化
し、インダクタ導体が有するインダクタンスが変化す
る。したがって、インダクタ導体のインダクタンスその
ものを直接変化させることができ、しかも、基板上に薄
膜形成技術等を用いて形成することができるため製造が
容易となる。さらに、基板として半導体材料を用いた場
合には、インダクタ導体と他の回路部品とを一体形成す
る集積化が可能となる。
【0047】特に、請求項1の発明では絶縁性の磁性体
を使用しているため、インダクタ導体を覆う際に絶縁処
理等を施す必要がなく、製造工程の簡略化が可能とな
る。また、請求項2の発明では導電性の磁性体、例えば
メタル粉(MP)等を使用することができるため、イン
ダクタ導体のインダクタンスを大きくすることができ
る。
【0048】また、請求項3あるいは4の発明によれ
ば、インダクタ導体を渦巻き形状に形成するとともに、
このインダクタ導体と平行にあるいは重ねて制御用導体
を形成することが好ましい。すなわち、このように配置
した制御用導体に所定のバイアス電流を流した場合に
は、絶縁性あるいは導電性の磁性体により形成される磁
路に常に一定の磁束が流れることになるため、この磁性
体の飽和特性が変化し、インダクタ導体が有するインダ
クタンスそのものが変化する。また、インダクタ導体と
制御用導体とを平行にあるいは重ねて形成することは薄
膜形成技術や半導体製造技術を利用することにより容易
に実現することができ、製造工程の簡略化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のインダクタ素子の概略構造を示す平
面図である。
【図2】図1のインダクタ素子の詳細構造を示す平面図
である。
【図3】図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】本実施例のインダクタ素子の変形例を示す図で
ある。
【図5】本実施例のインダクタ素子の他の変形例を示す
図である。
【図6】図5のB−B線拡大断面を示す図である。
【図7】本実施例のインダクタ素子の他の変形例を示す
図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 12 インダクタ導体 14 制御用導体 16 可変電圧電源 18 絶縁性磁性体 18a,18b 磁性体膜 22,24 端子電極 26,28 制御電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にほぼ平面状に形成されたインダ
    クタ導体と、 前記基板上であって前記インダクタ導体により生じる磁
    束を囲うように形成されており、所定の直流バイアス電
    流が流される制御用導体と、 前記インダクタ導体と前記制御用導体とを覆うように形
    成された絶縁性磁性体と、 を備え、前記制御用導体に流す直流バイアス電流を変え
    ることにより、前記インダクタ導体の両端に現れるイン
    ダクタンスを変えることを特徴とするインダクタ素子。
  2. 【請求項2】 基板上にほぼ平面状に形成されたインダ
    クタ導体と、 前記基板上であって前記インダクタ導体により生じる磁
    束を囲うように形成されており、所定の直流バイアス電
    流が流される制御用導体と、 前記インダクタ導体と前記制御用導体とを絶縁膜を介し
    て覆うように形成された導電性磁性体と、 を備え、前記制御用導体に流す直流バイアス電流を変え
    ることにより、前記インダクタ導体の両端に現れるイン
    ダクタンスを変えることを特徴とするインダクタ素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記インダクタ導体は渦巻き形状を有しており、前記制
    御用導体を前記インダクタ導体と同心状であってほぼ同
    一平面内に形成することを特徴とするインダクタ素子。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 前記インダクタ導体は渦巻き形状を有しており、前記制
    御用導体を前記インダクタ導体の各周回部分の少なくと
    も一部に重なるように形成することを特徴とするインダ
    クタ素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7336147B2 (en) 2004-10-19 2008-02-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Inductance variable device
JP2012060157A (ja) * 2011-12-05 2012-03-22 Sony Corp 可変インダクタ及びこれを用いた半導体装置

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