JPH0883717A - トランス素子 - Google Patents

トランス素子

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JPH0883717A
JPH0883717A JP24329294A JP24329294A JPH0883717A JP H0883717 A JPH0883717 A JP H0883717A JP 24329294 A JP24329294 A JP 24329294A JP 24329294 A JP24329294 A JP 24329294A JP H0883717 A JPH0883717 A JP H0883717A
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JP
Japan
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conductor
magnetic
primary conductor
transformer element
spiral
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JP24329294A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ikeda
毅 池田
Tsutomu Nakanishi
努 中西
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T I F KK
Original Assignee
T I F KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積化が可能であって、小型化や製造が容易
なトランス素子を提供すること。 【構成】 トランス素子1は、半導体基板10上の隣接
した位置に形成された一次導体12および二次導体14
と、これらの渦巻き中心を通るように環状に形成された
磁性体16とを含んで構成されている。磁性体16によ
って磁路が形成されて、一次導体12と二次導体14と
が磁気結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板を利用して
形成されたトランス素子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トランスは重要な回路構成部品
であり、構成する回路によっては必要不可欠な部品とい
える。例えば、コルピッツ型やベース同調型の変形回路
によって実現されLC発振回路やトランス結合増幅器等
は、トランスを用いてはじめて実現できるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のトラ
ンスは、鉄心や樹脂製のボビン等に一次および二次捲線
を巻き回すことにより形成されており、捲線を巻き回す
という機械的な構成により製造されるため小型化が難し
く、製造の手間がかかっていた。また、鉄心やボビンあ
るいは捲線を含む構造が集積化には不向きであり、回路
全体を集積化した場合であってもトランスだけは別部品
として外付けされていた。
【0004】本発明は、このような課題に鑑みて創作さ
れたものであり、その目的は集積化が可能であって、小
型化や製造が容易なトランス素子を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1のトランス素子は、半導体基板上にほ
ぼ平面状に形成された渦巻き形状の一次導体と、前記半
導体基板上であって前記一次導体に隣接する位置にほぼ
平面上に形成された渦巻き形状の二次導体と、前記一次
導体および二次導体の各渦巻き中心を貫通するように環
状に形成された磁性体と、を備えることを特徴とする。
【0006】請求項2のトランス素子は、請求項1のト
ランス素子において、前記磁性体は、前記一次導体と二
次導体の各一方の面側に形成された第1の磁性体膜と、
他方の面側に形成された第2の磁性体膜とにより形成さ
れており、これら第1および第2の磁性体膜を前記一次
導体の渦巻き中心および前記二次導体の渦巻き中心にお
いて連結することを特徴とする。
【0007】請求項3のトランス素子は、半導体基板上
にほぼ平面状に形成された渦巻き形状の一次導体と、前
記半導体基板上であって前記一次導体とほぼ同心状に形
成された渦巻き形状の二次導体と、前記一次導体および
二次導体の各渦巻き中心を貫通するように環状に形成さ
れた磁性体と、を備えることを特徴とする。
【0008】請求項4のトランス素子は、請求項3のト
ランス素子において、前記磁性体は、前記一導体および
二次導体の一方の面側に形成された第1の磁性体膜と、
他方の面側に形成された第2の磁性体膜とにより形成さ
れており、これら第1および第2の磁性体膜を前記一次
導体と二次導体の共通する渦巻き中心および渦巻き外周
部において連結することを特徴とする。
【0009】請求項5のトランス素子は、請求項1〜4
のいずれかのトランス素子において、前記一次導体およ
び二次導体の各周回部分の合間であって前記磁性体によ
り覆われた部分に非磁性体材料を充填することを特徴と
する。
【0010】請求項6のトランス素子は、請求項2,
4,5のいずれかのトランス素子において、前記磁性体
は、薄膜形成技術により形成することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、半導体基板上に渦巻き形状の
一次導体と二次導体とが並べて、あるいはほぼ同心状に
形成されており、さらに各渦巻き中心を通って一巡する
ように磁性体が形成されている。したがって、半導体基
板上に形成した各導体を磁性体によって磁気的に結合し
たトランス素子を形成しており、半導体基板上に容易に
集積化を行うことができ、小型化も可能となる。
【0012】特に、上述した磁性体は、薄膜形成技術を
利用して形成することが好ましい。例えば、一次導体お
よび二次導体の一方の面側に第1の磁性体膜を、他方の
面側に第2の磁性体膜を形成し、これら各磁性体膜の一
部を相互に連結することにより環状の磁性体を形成する
ことができ、薄膜形成技術を利用することにより、製造
工程の簡略化が可能であり、しかも半導体製造工程の一
部とすることもできる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例のトランス
素子について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0014】〔第1実施例〕図1は、半導体基板上に形
成された第1実施例のトランス素子の概略を示す図であ
る。
【0015】同図に示すトランス素子1は、半導体基板
10上に形成された渦巻き形状の一次導体12と、この
一次導体12と隣接した位置に形成された渦巻き形状の
二次導体14と、一次導体12と二次導体14の各渦巻
き中心間を覆うように形成された絶縁性磁性体16とを
含んで構成されている。
【0016】半導体基板10は、例えばn型シリコン基
板(n−Si基板)やその他の半導体材料(例えばゲル
マニウムやアモルファスシリコン等の非晶質材料)が用
いられる。また、一次導体12および二次導体14は、
アルミニウムや金等の金属薄膜あるいはポリシリコン等
の半導体材料を渦巻き形状に形成している。
【0017】なお、図1に示した半導体基板10には、
トランス素子1の他にトランジスタ,ダイオード等の能
動素子や抵抗,コンデンサ等の受動素子が形成されてお
り、トランス素子1の一次導体12および二次導体14
と他の各素子とが配線されてICやLSI等が構成され
ているが、説明を簡単なものとするため、トランス素子
1のみに着目して図示してある。
【0018】図2は、図1に示したトランス素子1の一
次導体12および二次導体14の形状をさらに詳細に示
した図である。
【0019】同図に示すように、一次導体12は、所定
ターン数(例えば約4ターン)の渦巻き形状に形成され
ており、その両端には2つの一次端子電極22,24が
接続されている。同様に、二次導体14は所定ターン数
(例えば約4ターン)の渦巻き形状に形成されており、
その両端には2つの二次端子電極26,28が接続され
ている。
【0020】図3は、図2のA−A線断面図であり、一
次導体12と二次導体14とを含む絶縁性磁性体16の
横断面が示されている。
【0021】同図に示すように、半導体基板10表面に
絶縁性の磁性体膜18aおよび絶縁性の非磁性体膜20
が形成されており、その表面に一次導体12および二次
導体14がそれぞれ形成されている。そして、これら一
次導体12と二次導体の各中心部を貫くようにさらに表
面に絶縁性の磁性体膜18bが被覆形成されている。こ
れら2つの磁性体膜18a,18bによって一次導体1
2と二次導体14の共通の磁路となる環状の磁性体16
が形成されている。
【0022】例えば、磁性体膜18a,18bとして
は、ガンマ・フェライトやバリウム・フェライト等の各
種磁性体膜を用いることができる。特に、磁気記憶媒体
として一般的なガンマ・フェライトは、半導体基板10
の面方向と平行に微小磁石を並べたような磁化方向を有
しており、一次導体12と二次導体14とを磁気的に結
合する際に好都合となる。また、バリウム・フェライト
を用いる場合には、塗布により磁性体膜を形成すること
ができるため製造が容易となる。
【0023】また、磁性体膜18a,18bの材質や形
成方法については各種のものが考えられ、例えばFeO
等を真空蒸着して磁性体膜を形成する方法や、その他分
子線エピタキシー法(MBE法),化学気相成長法(C
VD法),スパッタ法等を用いて磁性体膜を形成する方
法等がある。
【0024】なお、図3に示した絶縁性の非磁性体膜2
0は、磁性体膜18aとほぼ同じ膜厚を有しており、さ
らにそれらの表面において一次導体12と二次導体14
のそれぞれをほぼ同一高さに形成するためのものであ
る。したがって、一次導体12および二次導体14に多
少の段差が生じてもよい場合には、非磁性体膜20を形
成せずに、半導体基板10上に直接一次導体12および
二次導体14の一部を形成するようにしてもよい。
【0025】また、磁性体膜18a表面の一次導体12
および二次導体14の各周回部分の間には絶縁膜30が
形成されている。このように部分的に絶縁膜30を充填
して各周回部分間の磁性体膜18a,18bを排除する
ことにより、各周回部分間に生じる漏れ磁束を最小限に
抑えることができるため、一次導体12によって発生し
た磁束は、そのほとんどが二次導体14と交差するよう
になる。
【0026】このように、本実施例のトランス素子1
は、一次導体12と二次導体14の各渦巻き中心を通る
ように環状の磁性体16(磁性体膜18a,18b)が
形成されている。したがって、一次導体12によって生
じた磁束は二次導体14と交差し、これら2つの導体1
2,14が磁気結合したトランスを形成する。
【0027】特に、本実施例のトランス素子1は、その
構成要素である一次導体12や二次導体14あるいは磁
性体膜18a,18b等を半導体基板10上に薄膜形成
技術や半導体製造技術を用いて形成することができるた
め小型化および製造が容易となる。また、半導体基板1
0上には他の回路部品を形成することも可能であるた
め、トランス素子1とその他の回路部品とを一体形成す
る集積化にも適している。
【0028】図4は、本実施例のトランス素子1の変形
例を示す図である。同図に示すトランス素子2は、二次
導体14から中間タップ端子電極32を引き出してい
る。このように、本実施例のトランス素子2は、必要に
応じて一次導体12あるいは二次導体14の任意の部分
から中間タップを引き出すことができ、しかも最後に一
次端子電極22等を形成する工程において同時に中間タ
ップ電極32も形成すればよいことから、工程をほとん
ど変えることなく中間タップを出すことができ、仕様が
異なる部品を製造する場合であっても製造工程の簡略化
・共用化が可能となる。
【0029】〔第2実施例〕図5は、半導体基板上に形
成された第2実施例のトランス素子の概略を示す図であ
る。
【0030】同図に示す第2実施例のトランス素子3
は、半導体基板10上に形成された渦巻き形状の一次導
体112と、その外周を周回するように形成された二次
導体114と、これら一次導体112と二次導体114
の両方を覆うように形成された絶縁性磁性体116とを
含んで構成されている。
【0031】図6は、図5に示したトランス素子3の一
次導体112および二次導体114の形状をさらに詳細
に示した図である。
【0032】同図に示すように、内周側に位置する一次
導体112は、所定ターン数(例えば約4ターン)の渦
巻き形状に形成されており、その両端には2つの一次端
子電極122,124が接続されている。同様に、外周
側に位置する二次導体114は、所定ターン数(例えば
約2ターン)の渦巻き形状に形成されており、その両端
には2つの二次端子電極126,128が接続されてい
る。
【0033】図7は、図6のB−B線拡大断面図であ
り、一次導体112と二次導体114を含む絶縁性磁性
体116の横断面が示されている。
【0034】同図に示すように、半導体基板10表面に
絶縁性の磁性体膜118aを介して一次導体112およ
び二次導体114が形成されており、さらにその表面に
絶縁性の磁性体膜118bが被覆形成されている。これ
ら2つの磁性体膜118a,118bによって図5に示
した絶縁性磁性体膜116が形成されている。
【0035】絶縁膜130は、非磁性体材料によって形
成されており、一次導体112および二次導体114の
各周回部分の間を覆っている。このようにして各周回部
分間の磁性体膜118a,118bを排除することによ
り、各周回部分間に生じる漏れ磁束を最小限に抑えるこ
とができる。
【0036】このように、本実施例のトランス素子3
は、一次導体112と二次導体114とをほぼ同心状に
形成するとともに、これらを覆うように絶縁性磁性体1
16(磁性体膜118a,118b)が形成され、絶縁
性磁性体116によって一次導体112と二次導体11
4とが磁気的に結合されている。したがって、一次導体
112によって生じた磁束は二次導体114と交差する
ことになり、これら2つの導体112,114が磁気結
合したトランスを形成する。
【0037】また、本実施例のトランス素子3は、半導
体基板10上に薄膜形成技術や半導体製造技術を用いて
形成することができるため製造が容易であり、さらに半
導体基板10上には他の回路部品を形成することも可能
であるため、トランス素子3とその他の回路部品とを一
体形成する集積化にも適している。
【0038】図8は、本実施例のトランス素子3の変形
例を示す図である。上述したトランス素子3は、一次導
体112の外周を取り巻くように二次導体114を配置
したが、図8に示すトランス素子4は、これら2種類の
導体112,114が交互に周回するように渦巻き形状
に形成されている。
【0039】このように、一次導体112と二次導体1
14とを交互に周回させた場合であっても、一次導体1
12によって生じる磁束が二次導体114を貫くことに
かわりはなく、これら2つの導体112,114を磁気
結合させたトランス素子4を形成することができる。
【0040】図9は、上述した本実施例のトランス素子
3および4の他の変形例を示す図である。上述したトラ
ンス素子3,4は、一次導体112と二次導体114と
がほぼ同一面上に形成されていたが、図9に示したトラ
ンス素子5は、これら2つの導体112,114が重ね
て形成されている。
【0041】また、図10は図9のC−C線拡大断面図
である。同図に示すように、重ねて形成される一次導体
112と二次導体114の間およびこれらの各周回部分
間には絶縁膜130が形成されており、2種類の導体1
12,114間の電気的絶縁を保つとともに、各周回部
分間での漏れ磁束の発生を最小限に抑えている。
【0042】このように、一次導体112と二次導体1
14とを重ねて形成した場合であっても、一次導体11
2によって生じる磁束が二次導体114を貫くことにか
わりはなく、これら2つの導体112,114を磁気結
合させたトランス素子5を形成することができる。
【0043】また、導体112,114を重ねて形成し
た場合にはそれらの占有面積を小さくすることができる
ことから、トランス素子5の全体を小型化することがで
き、これを用いた回路全体の小型化に寄与することにも
なる。
【0044】以上説明したように、ほぼ同心状であって
ほぼ平行にあるいは重ねて形成された一次導体112と
二次導体114とを絶縁性磁性体116で覆うことによ
り、これら2つの導体112と114とを磁気結合させ
てトランス素子3,4,5を形成することができる。
【0045】特に、一次導体112,二次導体114お
よびそれらを覆う絶縁性磁性体116は半導体基板10
上に形成されているため、半導体基板を利用したIC化
やLSI化に適しており、トランス素子を含む回路全体
の一体形成、およびこれに伴う回路全体の小型化が可能
となる。
【0046】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0047】例えば、上述した各実施例では、半導体基
板10上に一次導体12等を形成する場合を例にとり説
明したが、セラミックス等の絶縁性あるいは導電性の各
種基板上に形成するようにしてもよい。このように、半
導体基板以外の基板上にトランス素子を形成した場合で
あっても、一次導体12あるいは112と二次導体14
あるいは114とを磁気結合させたトランス素子を薄膜
形成技術等を利用して製造できる利点に変わりはなく、
大量生産および素子の小型化が可能となる。
【0048】また、上述した実施例では、磁性体膜18
a,18bあるいは118a,118bとして絶縁性材
料を用いたが、メタル粉(MP)のような導電性材料を
用いるようにしてもよい。但し、このような導電性の磁
性体膜を上述した絶縁性の磁性体膜18a等に置き換え
て使用すると、一次導体12等の各周回部分が短絡され
て一次捲線あるいは二次捲線として機能しなくなるた
め、一次導体12等の各導体と導電性の磁性体膜との間
を電気的に絶縁する必要がある。この絶縁方法として
は、一次導体12等を酸化して絶縁酸化膜を形成する方
法や、化学気相法等によりシリコン酸化膜あるいは窒化
膜を形成する方法等がある。
【0049】特に、メタル粉等の導電性材料は、ガンマ
−フェライト等の絶縁性材料に比べると透磁率が大きい
ため飽和しにくい利点がある。
【0050】また、上述した第1実施例では、一次導体
12と二次導体14とをほぼ同じ形状に形成した場合を
示したが、これら各導体12,14の巻き数比(捲線
比)を1対1から1対nあるいはn対1に変えてもよ
い。このように巻き数比を変える場合であっても、半導
体製造工程におけるマスク形状を変えるだけで対応する
ことができることから、仕様の変更等を容易に行うこと
ができる利点がある。
【0051】また、上述した第2実施例では、一次導体
112と二次導体114の両方の全体を絶縁性磁性体1
16で覆うようにしたが、一部のみを覆って磁路を形成
するようにしてもよい。また、第2実施例では一次導体
112と二次導体114の巻き数比を約2対1とした場
合を説明したが、巻き数比を1対1あるいはそれ以外に
設定してもよい。
【0052】また、上述した各実施例では、半導体基板
10上に他の回路部品とともにトランス素子1等を形成
する場合を例にとり説明したが、トランス素子1等を単
体で形成するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、半導体
基板上に渦巻き形状の一次導体と二次導体とが並べて、
あるいはほぼ同心状に形成されており、さらに各渦巻き
中心を通って一巡するように磁性体が形成されている。
したがって、半導体基板上に形成した各導体を磁性体に
よって磁気的に結合したトランス素子を形成しており、
半導体基板上に容易に集積化を行うことができ、小型化
も可能となる。
【0054】また、上述した磁性体は薄膜形成技術を利
用して形成することが好ましく、一次導体および二次導
体の一方の面側に第1の磁性体膜を、他方の面側に第2
の磁性体膜を形成し、これら各磁性体膜の一部を相互に
連結することにより環状の磁性体を形成することがで
き、薄膜形成技術を利用することにより、製造工程の簡
略化が可能であり、しかも半導体製造工程の一部とする
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例のトランス素子の概略構造を示す図
である。
【図2】図1のトランス素子の詳細構造を示す図であ
る。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】第1実施例の変形例を示す図である。
【図5】第2実施例のトランス素子の概略構造を示す図
である。
【図6】図5のインダクタ素子の詳細構造を示す図であ
る。
【図7】図6のB−B線拡大断面図である。
【図8】第2実施例のトランス素子の変形例を示す図で
ある。
【図9】第2実施例のトランス素子の他の変形例を示す
図である。
【図10】図9のC−C線拡大断面を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 トランス素子 10 半導体基板 12 一次導体 14 二次導体 16 絶縁性磁性体 18a,18b 磁性体膜 22,24 一次端子電極 26,28 二次端子電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にほぼ平面状に形成された
    渦巻き形状の一次導体と、 前記半導体基板上であって前記一次導体に隣接する位置
    にほぼ平面上に形成された渦巻き形状の二次導体と、 前記一次導体および二次導体の各渦巻き中心を貫通する
    ように環状に形成された磁性体と、 を備えることを特徴とするトランス素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記磁性体は、前記一次導体と二次導体の各一方の面側
    に形成された第1の磁性体膜と、他方の面側に形成され
    た第2の磁性体膜とにより形成されており、これら第1
    および第2の磁性体膜を前記一次導体の渦巻き中心およ
    び前記二次導体の渦巻き中心において連結することを特
    徴とするトランス素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にほぼ平面状に形成された
    渦巻き形状の一次導体と、 前記半導体基板上であって前記一次導体とほぼ同心状に
    形成された渦巻き形状の二次導体と、 前記一次導体および二次導体の各渦巻き中心を貫通する
    ように環状に形成された磁性体と、 を備えることを特徴とするトランス素子。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記磁性体は、前記一次導体および二次導体の一方の面
    側に形成された第1の磁性体膜と、他方の面側に形成さ
    れた第2の磁性体膜とにより形成されており、これら第
    1および第2の磁性体膜を前記一次導体と二次導体の共
    通する渦巻き中心および渦巻き外周部において連結する
    ことを特徴とするトランス素子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記一次導体および二次導体の各周回部分の合間であっ
    て前記磁性体により覆われた部分に非磁性体材料を充填
    することを特徴とするトランス素子。
  6. 【請求項6】 請求項2,4,5のいずれかにおいて、 前記磁性体は、薄膜形成技術により形成することを特徴
    とするトランス素子。
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