JPH084199Y2 - 加工機械用ワーク又は工具類の押引移送装置 - Google Patents

加工機械用ワーク又は工具類の押引移送装置

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JPH084199Y2
JPH084199Y2 JP14038389U JP14038389U JPH084199Y2 JP H084199 Y2 JPH084199 Y2 JP H084199Y2 JP 14038389 U JP14038389 U JP 14038389U JP 14038389 U JP14038389 U JP 14038389U JP H084199 Y2 JPH084199 Y2 JP H084199Y2
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movable
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一郎 北浦
昭生 新田
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相生精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属加工機械、工作機械、鋳造機或いは成
形機などの加工機械用のワーク又は工具類を加工機械外
と加工機械上とに亙って押引移送する押引移送装置に関
する。
〔従来技術〕
従来より、加工機械のワークや工具類の移送作業の能
率を高める為に種々の装置が提案されている。
例えば、特公昭56-19251号公報には、射出成形機用の
金型を移送するための装置として、金型搬送台車に遊転
ローラを備えたスライドプレートを移動自在に設け、ス
ライドプレートに金型を載置した状態でスライドプレー
トを所定ストローク移動して射出成形機の金型取付部の
側方に当接させ、人力により金型を押駆動して射出成形
機に移送する装置が記載されている。
また、特開昭54-40272号公報には、金型搬送台車に案
内レールを設け、案内レールに押引具を移動自在に設
け、モータで回転駆動されるスプロケットに掛装した有
端状の押引チェーンの一端部を押引具に連結し、押引具
を金型に係合させた状態で押引チェーンを駆動すること
により金型を押駆動或いは引駆動して金型を移送する押
引移送装置が記載されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記前者の公報に記載の装置においては、金型の移送
を人力で行うため、金型が小型・軽量のものであれば移
送できるが、金型が大型になると移送が困難になり作業
性・作業能率の面で問題がある。
上記後者の公報に記載の装置においては、金型搬送台
車から射出成形機へ金型を受渡すため、金型搬送台車と
射出成形機の間の作業スペースに、押引具と押引チェー
ンをガイドする中間ガイド装置を設けねばならず、移送
装置が全体として移送方向に大型化し、作業スペースが
縮小されるという問題がある。また、押引移送装置の案
内レールと中間ガイド装置とが正確に連続するように接
続するため、押引移送装置を位置決めする位置決め装置
を設ける必要があるという問題がある。
加えて、押引チェーンを駆動するためのモータやスプ
ロケットなどの駆動機構が加工機械の端部に張出すの
で、押引移送装置が移送方向に大型化するという問題が
ある。
本考案の目的は、中間ガイド装置を省略でき且つ種々
の移送ストロークで移送でき移送方向に小型化された加
工機械用ワーク又は工具類の押引移送装置を提供するこ
とである。
〔課題を解決するための手段〕
第1請求項に係る加工機械用ワーク又は工具類の押引
移送装置は、加工機械のワーク又は工具類を加工機械外
の準備位置と加工機械上の使用位置とに亙って押引移送
する押引移送装置において、ビーム収容空間を空けて対
向状に立向きに配設された1対の側壁部材を備え、準備
位置に移送方向に向けて配設されたフレームを設け、上
記ビーム収容空間に収容された退入位置と使用位置の方
へ所定ストローク進出した進出位置とに亙って移送方向
に移動自在に配設された可動ビームを設け、上記1対の
側壁部材と可動ビームとに、可動ビームを移動自在に支
持し且つ移送方向に案内する支持案内手段を設け、上記
可動ビームの上端部の略全長に亙って、上方開放状の中
央溝部とその両側から側方へ凹設された1対のガイド溝
部とからなるキャリッジガイド溝を設け、上記キャリッ
ジガイド溝のガイド溝部内を転動する複数の支持輪と中
央溝部内から上方へ突出する本体部と本体部の上端に枢
着された押引用フック部材とを備え、キャリッジガイド
溝に沿って移動自在のキャリッジを設け、上記可動ビー
ムの両端部のスプロケットとこれらに掛装した無端チェ
ーンとを介して可動ビームとキャリッジとを連動連結す
る連動機構を設け、上記フレームに対して可動ビームを
移送方向へ往復駆動する移送駆動手段を設けたものであ
る。
第2請求項に係る加工機械用ワーク又は工具類の押引
移送装置は、上記第1請求項の連動機構の両スプロケッ
トは移送方向に直交する水平支軸に枢着され、無端チェ
ーンの下側直線部のうち可動ビームが退入位置にあると
きに進出方向側のスプロケットに近い部分は固定具を介
してフレームに固着されるとともに、無端チェーンの上
側直線部のうち可動ビームが退入位置にあるときに退入
方向側のスプロケットに近い部分はブラケットを介して
キャリッジの本体部に固着されたものである。
〔作用〕
第1請求項に係る加工機械用ワーク又は工具類の押引
移送装置においては、準備位置にあるワーク又は工具類
を使用位置に移送する場合には、可動ビームを退入位置
に位置させ準備位置にあるキャリッジの押引用フック部
材をワーク又は工具類に押引可能に係合させる。次に、
移送駆動手段により可動ビームを進出位置側に駆動す
る。このとき、可動ビームは支持案内手段で支持され且
つ案内されてフレームから突出するように進出位置側に
進出するとともに、可動ビームの両端部のスプロケット
とこれらスプロケットに掛装された無端チェーンを有し
可動ビームとキャリッジを連動連結する連動機構によ
り、キャリッジはキャリッジガイド溝のガイド溝内を転
動する支持輪に案内されてキャリッジガイド溝に沿って
ワーク又は工具類を押駆動しつつ使用位置側に移動す
る。可動ビームが所定ストローク進出して進出位置に達
すると、移送駆動手段の駆動を停止する。このとき、ワ
ーク又は工具類は加工機械上の使用位置までキャリッジ
により移送されている。使用位置において、押引用フッ
ク部材とワーク又は工具類との係合を解除する。
次に、移送駆動手段を上記と逆に駆動し可動ビームを
退入位置側に退入させていくと、連動機構によりキャリ
ッジはキャリッジガイド溝に沿って準備位置側に移動す
る。可動ビームが所定ストローク退入してビーム収容空
間に収容された退入位置に達すると、移送駆動手段の駆
動を停止する。このとき、キャリッジは準備位置まで移
動している。
一方、使用位置にあるワーク又は工具類を準備位置に
移送する場合も、押引用フック部材をワーク又は工具類
に係合させた状態で上記と同様に駆動すればよい。
このようにフレームから使用位置の方へ所定ストロー
ク進出した進出位置とフレームのビーム収容空間に退入
した退入位置とに亙って移動自在に可動ビームを設け、
連動機構により可動ビームの移動に連動し且つ可動ビー
ムのキャリッジガイド溝に沿って準備位置と使用位置と
に移動可能なキャリッジでワーク又は工具類を準備位置
と使用位置とに押引移送するようにしたので、中間ガイ
ド装置を省略出来、従って押引移送装置の位置決め作業
や位置決め装置を省略出来る。また、加工機械周辺の作
業スペースを広く使用することが出来る。
加えて、可動ビームとキャリッジとを連動機構を介し
て異なる移動ストロークで移動させることにより、移送
駆動手段を共通化出来且つ移送駆動手段はそれ程複雑化
・大型化しない。
更に、可動ビームはビーム収容空間に収容可能なの
で、押引移送装置を移送方向に短くすることが出来、ま
た金型搬送台車等に組付ける場合にも有利である。
第2請求項に係る加工機械用ワーク又は工具類の押引
搬送装置においては、基本的に第1請求項と同様の作用
を得ることが出来る。
加えて、可動ビームの両端部のスプロケットは移送方
向に直交する水平支軸に枢着され、両スプロケットに掛
装された無端チェーンの下側直線部のうち可動ビームが
退入位置にあるときに使用位置側のスプロケットに近い
部分は固定具を介してフレームに固着されるとともに、
無端チェーンの上側直線部のうち可動ビームが退入位置
にあるときに退入方向側のスプロケットに近い部分はブ
ラケットを介してキャリッジの本体部に固着されている
ので、可動ビームが退入位置から進出位置側に駆動され
ると、無端チェーンは固定具でフレームに固定された部
分を固定点として回転駆動され、キャリッジは無端チェ
ーンにより駆動されて使用位置側に移動する。このと
き、キャリッジは可動ビームのフレームに対する移動速
度の2倍の移動速度でキャリッジガイド溝に沿って移動
するので、ワーク又は工具類を可動ビームの移動ストロ
ークの2倍のストローク移送することが出来る。このよ
うにチェーン方式で連動機構を構成することにより、連
動機構の構造が簡単化するとともに、可動ビームとキャ
リッジとを所定の必要な位置関係を保持して移動させる
ことが出来る。
〔考案の効果〕
第1請求項に係る加工機械用ワーク又は工具類の押引
移送装置によれば、〔作用〕の項で説明したように中間
ガイド装置を省略出来るので、押引移送装置の位置決め
作業や位置決め装置を省略出来且つ作業スペースを広く
使用出来ること、可動ビームとキャリッジとを連動機構
を介して異なる移動ストロークで移動させることによ
り、移送駆動手段を共通化出来且つ移送駆動手段はそれ
程複雑化・大型化しないこと、可動ビームは収容空間に
収容可能なので押引移送装置を移送方向に短くすること
が出来、また金型搬送台車等に組付ける場合にも有利で
あること、などの効果が得られる。
第2請求項に係る加工機械用ワーク又は工具類の押引
移送装置によれば、〔作用〕の項で説明したように第1
請求項と同様な効果が得られる。
加えて、チェーン方式で連動機構を構成したので、連
動機構の構造が簡単化するとともに可動ビームとキャリ
ッジとを所定の必要な位置関係を保持して移動させるこ
とが出来る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面に基いて説明す
る。
〔第1実施例〕 本実施例は、本考案の加工機械用ワーク又は工具類の
押引移送装置を横型射出成形機の金型を搬送する金型搬
送台車に適用したものである。
第1図・第2図に示すように、横型射出成形機Iの固
定盤1と可動盤2とは左右に平行に対向して配設され、
可動盤2は図示外の油圧シリンダで駆動され4本のガイ
ドロッド3により案内されて左右方向に移動可能であ
り、固定盤1の右方には図示外の油圧シリンダにより左
右方向に移動可能な射出シリンダ4と射出ノズル5が配
設され、スクリューコンベア式ピストン部材を内蔵した
射出シリンダ4へはホッパ6より合成樹脂材料が供給さ
れ、上記ピストン部材は図示外の油圧モータにより回転
駆動されるとともに図示外の油圧シリンダにより左右方
向に駆動される。
上記成形機Iにおいては、固定側金型21と可動側金型
22とからなる金型20を用い、金型20を固定盤1と可動盤
2間の金型搬入部7に移送し、固定側金型21を固定盤1
の盤面1aにまた可動側金型22を可動盤2の盤面2aに夫々
固定した状態で成形を行うようになっている。尚、成形
機I自体は周知のものなので詳しい説明は省略し符号を
付した部材の紹介をすると、符号8・9はクランプユニ
ット、符号10はクランプユニット8・9に夫々設けられ
たクランプ、符号11はクランプユニット8に設けられた
位置決め用シリンダ、符号12は遊転ローラ、符号13は中
間搬送ローラである。
上記金型搬送台車30は支持輪31を備え、成形機Iの前
方のフロアFに敷設されたレールR上を支持輪31を介し
て左右方向に移動可能に配設され、その上面には2組の
金型載置部32が設けられている。
上記各金型載置部32の右部と左部には夫々金型20を載
置支持するための複数の遊転ローラ33が回転自在に設け
られ、金型20を搬送する際には第1図に一点鎖線で示し
たように、固定側金型21と可動側金型22とを型合せし且
つ固定側金型21を右側の遊転ローラ33に可動側金型22を
左側の遊転ローラ33に載置して搬送する。
上記押引移送装置50について第3図・第4図を参照し
ながら説明すると、金型搬送台車30の中段の固定板35の
うち各金型載置部32の中央部に対応する部分にはビーム
収容空間15を空けて左右1対の側板36が立設され、ビー
ム収容空間15には、左右1対のスライドビーム53と左右
1対のガイドビーム54とで構成され移送駆動装置70Bに
よりビーム収容空間15に収容された退入位置(第1図実
線図示)と金型搬入部7側に進出した進出位置(第1図
2点鎖線図示)とに移動自在な可動ビーム53Aが次のよ
うに設けられている。
即ち、左右の側板36の中段部には夫々前後方向に所定
間隔おきに支軸51が左右方向向きに設けられ、各支軸51
にはガイド輪52が回動自在に設けられ、ビーム収容空間
15の右側の中段部にはスライドビーム53がその開口状の
ガイド溝部53aを右方に向け且つガイド溝部53aで右側の
ガイド輪52により前後方向に移動可能に支持されて設け
られ、ビーム収容空間15の左側の中段部にはスライドビ
ーム53がその開口状のガイド溝部53aを左方に向け且つ
ガイド溝部53aで左側のガイド輪53により前後方向に移
動可能に支持されて設けられ、左右のスライドビーム53
の上壁部53bには開口状のガイド溝部54aを有するガイド
ビーム54がガイド溝部54aを対向状にして固着されてい
る。
上記可動ビーム53Aの左右のガイドビーム54の間の中
央溝部54bには、金型20を押引駆動する為のキャリッジ6
0が前後方向に移動可能に設けられている。即ち、キャ
リッジ60の本体部61の左右の側部には夫々前後1対の支
持輪62が設けられ、左右の支持輪62は夫々左右のガイド
部材54のガイド溝54aに転動可能に配設されている。ま
た、本体部61の前部上端の左右ブラケット61bには枢支
ピン62が装着され、枢支ピン62にはフック部63aを有す
るフック部材63が回動自在に枢着されている。
また、上記可動ビーム53Aの退入位置と進出位置とに
亙る移動に連動してキャリッジ60を可動ビーム53Aに沿
って可動ビーム53Aの移動方向と同方向に移動させるた
めの連動機構70Aが次のように設けられている。
即ち、上記左右のスライドビーム53の後端部には水平
支軸71がその左右の端部で夫々左右のスライドビーム53
の内壁部53cに回動自在に支持され、左右のスライドビ
ーム53の前端部には水平支軸72がその左右の端部で夫々
左右のスライドビーム53の内壁部53cに回動自在に支持
され、前後の水平支軸71・72には夫々スプロケット73・
74が装着され、前後のスプロケット73・74にはチェーン
75が掛装され、チェーン75の下側直線部のうち可動ビー
ム53Aが退入位置にあるときにスプロケット73より少し
前側に位置する部分は、固定板35に固着立設された固定
具76に固定されている。また、チェーン75の上側直線部
のうち可動ビームが退入位置にあるときにスプロケット
74より少し後側に位置する部分は、キャリッジ60の本体
部61の下端中央部に設けられた左右1対のブラケット64
に連結されている。
上記移送駆動装置70Bについて説明すると、左右のス
ライドビーム53の下壁部53dには夫々スライドビーム53
と略同長さのラック部材79が前後方向向きに設けられ、
左右のラック部材79は下方の軸部材80に装着された左右
のピニオン81に夫々噛合している。
上記軸部材80は左右の側板36に軸受37を介して回転自
在に架着され、軸部材80の右端部は固定板35に配設され
た減速機付きモータ82の出力軸に連動連結されている。
以上のように構成された押引移送装置50の作用につい
て説明する。
上記金型20を準備位置としての金型搬送台車30の金型
載置部32に載置して成形機Iに搬送するときには、第2
図に示したように可動ビーム53Aは退入位置に退入さ
せ、金型20をキャリッジ60より後側の金型載置部32に載
置し、キャリッジ60を実線で示す準備位置に位置させ、
フック部材63のフック部63aを固定側金型21と可動側金
型22の係合部分に設けられた係合部材23に係合させ、そ
の状態で金型搬送台車20を使用位置としての成形機Iの
金型搬入部7に対向する位置まで搬送する。
次に、モータ82を駆動して軸部材80を第5図に矢印で
示したように時計回り方向に回転させると、可動ビーム
53Aは左右のラック部材79とピニオン81とのラック・ピ
ニオン機構により駆動され且つガイド輪52に案内されて
第5図に2点鎖線で示したように後方の進出位置側に移
動する。
このとき、スプロケット73・74に掛装されたチェーン
75はその下側直線部で固定具76で固定されているため、
前後のスプロケット73・74は第5図に矢印で示したよう
に時計回り方向に回転するとともにチェーン75は固定具
76との連結部を固定点として矢印で示したように時計回
り方向に回転する。従って、チェーン75の上側直線部に
連結されたキャリッジ60は、ガイド溝54aに沿って転動
する支持輪62で案内されて可動ビーム53Aの2倍の速度
で後方に移動するとともに金型20を金型載置部32から中
間搬送ローラ13を介して成形機Iの金型搬入部7側へ押
駆動する。
上記可動ビーム53Aが所定ストローク成形機I側に進
出して鎖線で示す進出位置に位置し、キャリッジ60が鎖
線で示す移動限界位置に位置すると、モータ82の駆動が
停止される。キャリッジ60の準備位置から移動限界位置
までの移動ストロークは、可動ビーム53Aの退入位置か
ら進出位置までの移動ストロークの2倍に設定されてい
るので、キャリッジ60は可動ビーム53Aの移動ストロー
クの2倍のストローク移動してガイドビーム54の後部に
対応する移動限界位置に位置し、金型20は第5図に2点
鎖線で示したように金型搬入部7の所定位置に移送され
る。尚、可動ビーム53Aが進出位置に位置した状態で
は、可動ビーム53Aはその前部で左右のガイド輪52で支
持されている。その後、フック部材63と金型20との係合
を解除するとともに、モータ82を上記と逆に駆動して可
動ビーム53Aを退入位置に退入させ、キャリッジ60を準
備位置に移動させる。
一方、成形機Iから金型20を移送する際には、金型20
を載置していない金型載置部32を金型搬入部7に対向す
るように金型搬送台車30を位置させ、上記と同様に可動
ビーム53Aを退入位置から進出位置に移動しキャリッジ6
0を準備位置から使用位置に移動させ、フック部材63を
金型20の係合部23に係合させる。その状態で可動ビーム
53Aを退入位置に移動させると、金型20はキャリッジ60
で引駆動されて金型載置部32に移送される。
このようにビーム収容空間15から使用位置の方へ所定
ストローク進出した進出位置とビーム収容空間15に退入
した退入位置とに亙って移動自在に可動ビーム53Aを設
け、連動機構70Aにより可動ビーム53Aの移動に連動し且
つ可動ビーム53Aに沿って準備位置と使用位置とに移動
可能なキャリッジ60で金型20を準備位置と使用位置とに
押引移送するようにしたので、中間ガイド装置を省略出
来、従って押引移送装置50の位置決め作業や位置決め装
置を省略出来る。また、射出成形機Iの周辺の作業スペ
ースを広く使用することが出来る。
加えて、可動ビーム53Aとキャリッジ60とを連動機構7
0Aを介して異なる移動ストロークで移動させることによ
り、移送駆動装置70Bを共通化出来且つ移送駆動装置70B
はそれ程複雑化・大型化することがない。
また、連動機構70Aをチェーン75とスプロケット73・7
4を用いて構成したので、連動機構70Aの構造が簡単化さ
れると共に可動ビーム53Aとキャリッジ60とを所定の必
要な位置関係を保持して移動させることが出来る。
更に、可動ビーム53Aはビーム収容空間15に収容可能
なので、押引移送装置50を移送方向に短くすることが出
来、また金型搬送台車30にコンパクトに組付けることが
出来る。
〔第2実施例〕 次に、押引移送装置50の別実施例について以下に説明
する。尚、同一の部材については同一符号を付してその
説明は省略する。
本実施例の押引移送装置50Aは、上記実施例の移動駆
動装置70Bのラック・ピニオン機構にかえてチェーン機
構で移送駆動装置70Cを構成したものである。
即ち、第6図・第7図に示すように金型搬送台車30A
の固定板35のうち左右のスライドビーム53の前部と後部
に対応する部分に夫々左右1対のブラケット40を設け、
後側の左右のブラケット40には水平支軸41が回動自在に
支持され、水平支軸41はその右端部で減速機付きモータ
82の出力軸に連結されている。また、前側の左右のブラ
ケット40には水平支軸42がその左右の端部で夫々左右の
ブラケット40に回動自在に支持され、水平支軸41・42に
は夫々スプロケット43・44が装着され、スプロケット43
・44にはチェーン45が掛装されている。
また、上記後側の左右のブラケット40のうち水平支軸
41より前側の部分にはコ字形の固定具76Aが固着され、
チェーン75はその下側直線部のうち可動ビーム53Aが退
入位置にあるときにスプロケット73より少し前側の部分
で固定具76Aの上壁部76aに形成された左右のブラケット
76bに固定され、左右のスライドビーム53の内壁部53cの
前部にはコ字形の連結部材47が固着され、チェーン45は
その上側直線部のうち可動ビーム53Aが退入位置にある
ときにスプロケット44より少し後側の部分で連結部材47
の下壁部47aに形成された左右のブラケット47bに固定さ
れている。
このように構成された押引移送装置50Aにより金型載
置部32に載置された金型20を成形機Iに移送する際に
は、第7図に示すようにモータ82を駆動して水平枢支軸
41を回転させることによりスプロケット43を時計回り方
向に回転させ、チェーン45を矢印で示したように時計回
り方向に回転させる。このようにチェーン45を回転させ
ることにより、連結部材47を介して可動ビーム53Aは第
7図に2点鎖線で示したように後方の進出位置側に駆動
される。
このとき、チェーン75はその下側直線部で固定具76A
により固定されているため、前後のスプロケット73・74
は第7図に矢印で示したように時計回り方向に回転しチ
ェーン75は矢印で示したように時計回り方向に回転す
る。従って、キャリッジ60は、前記実施例と同様に可動
ビーム53Aの2倍の速度で可動ビーム53Aに沿って案内さ
れ、可動ビーム53Aの移動ストロークの2倍のストロー
ク移動し、金型20を金型搬入部7まで押駆動する。
一方、成形機Iから金型20を移送する際には、可動ビ
ーム53Aを進出位置に移動し、フック部材63を金型20の
係合部23に係合し、その状態で上記と逆にモータ82を駆
動しチェーン45・75を反時計回り方向に回転させると、
キャリッジ60で金型20は引駆動されて金型載置部32に移
送される。
〔第3実施例〕 本変形例の押引移送装置50Bは、上記第1実施例の移
送駆動装置70Bのラック・ピニオン機構にかえてスクリ
ューシャフト機構で移送駆動装置70Dを構成したもので
ある。
即ち、第8図に示すように固定板35のうちチェーン75
の下側の前部と後部には夫々軸受85が設けられ、前後の
軸受85に回動自在に支持されてスクリューシャフト86が
設けられ、スクリューシャフト86の前端部は金型搬送台
車30の前壁部に固着のブラケット87に設けられた減速機
付きモータ88の出力軸に連結されている。
一方、左右のスライドビーム53の前部の下壁部53dに
連結固着し且つスクリューシャフト86の前部に螺合して
スクリューナット部材89が設けられている。
金型載置部32に載置された金型20を成形機Iに移送す
る際には、モータ88を駆動してスクリューシャフト86を
回転させ、スクリューナット部材89を第8図に2点鎖線
で示したようにスクリューシャフト86の後部まで所定ス
トローク移動させることにより、可動ビーム53Aを進出
位置まで駆動する。このとき、チェーン75とキャリッジ
60は上記実施例と同様に駆動され、キャリッジ60により
金型20は成形機Iの金型搬入部7に移送される。
また、成形機Iから金型載置部32に金型20を移送する
際には、可動ビーム53Aを進出位置に移動し、フック部
材63を金型20の係合部23に係合させ、その状態で上記と
逆にモータ88を駆動しスクリューシャフト86を上記と逆
に回転させることにより、スクリューナット部材89を前
方に駆動しキャリッジ60で金型20を引駆動して金型載置
部32を移送する。
〔第4実施例〕 本実施例は、立型プレス機械のボルスタ上へ金型を搬
出入する為の金型搬送台車に本考案を適用した場合の一
例であり、前記第1実施例と同様のものに同一符号を付
して説明を省略する。
第9図に示すように、プレス機械Pの前側に敷設され
たレールR上を移動する金型搬送台車30が設けられ、こ
の金型搬送台車30及びこれに組込んだ押引移送装置50は
前記第1実施例のものと同様である。金型20Aの交換
時、第9図のように台車30を停止させた状態で、押引移
送装置50により台車30上の金型20Aをボルスタ100上へ押
動移動させ、或いはボルスタ100上の金型20Aを台車30上
へ引移送させる。
尚、上記第1〜第4実施例は夫々一例を示すものにす
ぎず、本願で開示した構成に当業者が容易に想到し得る
種々の変更を加えて実施することが出来る。
即ち、可動ビーム53Aは複数部材で構成したが一部材
で構成してもよく、ガイド輪52を可動ビーム53A側に設
け且つガイド輪52の為の案内溝を側板36側に設けてもよ
く、側板36と可動ビーム53Aとに亙って摺動式の支持ガ
イド機構を設けてもよく、左右の側板36を一体化して押
引移送装置50をユニット状に構成し、そのユニット化し
たものを台車30のフレームにボルト等で固定する構成に
してもよい。
更に、押引移送装置50は必ずしも台車30に組込まずに
成形機やプレス機械や工作機械の付近に固定的に設ける
ことも有り得るし、金型の移送だけでなく金型クランプ
用クランプ装置などの大型工具類の移送、成形機やプレ
ス機械や工作機械で加工されるワークの移送、ワークパ
レットの移送、などにも本願の押引移送装置を適用する
ことが出来ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図から第8図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は横型射出成形機と金型搬送台車の平面図、第2図は
第1図II-II線断面図、第3図は第1図III-III線断面
図、第4図は金型搬送台車の要部切欠斜視図、第5図は
第3図V-V線断面図、第6図は第2実施例に係る押引移
送装置の第3図相当図、第7図は同装置の第5図相当
図、第8図は第3実施例に係る押引移送装置の第5図相
当図、第9図は第4実施例に係るプレス機械と金型搬送
台車の平面図である。 I……射出成形機、7……金型搬入部、15……ビーム収
容空間、20・20A……金型、32……金型載置部、35……
固定板、36……側板、50・50A・50B……押引移送装置、
51……支軸、52……ガイド輪、53A……可動ビーム、54a
……ガイド溝部、54b……中央溝部、60……キャリッ
ジ、61……本体部、62……支持輪、63……フック部材、
64……ブラケット、70A……連動機構、70B・70C・70D…
…移送駆動装置、71・72……水平支軸、73・74……スプ
ロケット、75……チェーン、76・76A……固定具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−111730(JP,A) 実開 昭56−65761(JP,U) 実開 昭59−5326(JP,U) 実開 昭62−50833(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工機械のワーク又は工具類を加工機械外
    の準備位置と加工機械上の使用位置とに亙って押引移送
    する押引移送装置において、 ビーム収容空間を空けて対向状に立向きに配設された1
    対の側壁部材を備え、準備位置に移送方向に向けて配設
    されたフレームを設け、 上記ビーム収容空間に収容された退入位置と使用位置の
    方へ所定ストローク進出した進出位置とに亙って移送方
    向に移動自在に配設された可動ビームを設け、 上記1対の側壁部材と可動ビームとに、可動ビームを移
    動自在に支持し且つ移送方向に案内する支持案内手段を
    設け、 上記可動ビームの上端部の略全長に亙って、上方開放状
    の中央溝部とその両側から側方へ凹設された1対のガイ
    ド溝部とからなるキャリッジガイド溝を設け、 上記キャリッジガイド溝のガイド溝部内を転動する複数
    の支持輪と中央溝部内から上方へ突出する本体部と本体
    部の上端に枢着された押引用フック部材とを備え、キャ
    リッジガイド溝に沿って移動自在のキャリッジを設け、 上記可動ビームの両端部のスプロケットとこれらに掛装
    した無端チェーンとを介して可動ビームとキャリッジと
    を連動連結する連動機構を設け、 上記フレームに対して可動ビームを移送方向へ往復駆動
    する移送駆動手段を設けたことを特徴とする加工機械用
    ワーク又は工具類の押引移送装置。
  2. 【請求項2】上記連動機構の両スプロケットは移送方向
    に直交する水平支軸に枢着され、 無端チェーンの下側直線部のうち可動ビームが退入位置
    にあるときに進出方向側のスプロケットに近い部分は固
    定具を介してフレームに固着されるとともに、 無端チェーンの上側直線部のうち可動ビームが退入位置
    にあるときに退入方向側のスプロケットに近い部分はブ
    ラケットを介してキャリッジの本体部に固着されている
    ことを特徴とする第1請求項に記載の加工機械用ワーク
    又は工具類の押引移送装置。
JP14038389U 1989-12-04 1989-12-04 加工機械用ワーク又は工具類の押引移送装置 Expired - Lifetime JPH084199Y2 (ja)

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