JPH084136Y2 - 塗工装置 - Google Patents
塗工装置Info
- Publication number
- JPH084136Y2 JPH084136Y2 JP1989148308U JP14830889U JPH084136Y2 JP H084136 Y2 JPH084136 Y2 JP H084136Y2 JP 1989148308 U JP1989148308 U JP 1989148308U JP 14830889 U JP14830889 U JP 14830889U JP H084136 Y2 JPH084136 Y2 JP H084136Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paint
- blowing device
- coating
- web
- viscosity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は製紙機械の紙コータにおけるコート紙の塗工
装置に関するものである。
装置に関するものである。
(従来の技術) 第3図は従来の塗工機(ブレードコータ)の1例を示
すもので、外周面にゴム等の弾性体1を巻き付けてなる
バッキングロール2の外周にウエブ3を巻き掛けて移送
させるようにし、かつ前記バッキングロール2の外周下
部位置に、ウエブ3の下面に向けて垂直上方向に塗料4
を噴射させることにより付着させるノズル5aを有する吹
出装置(ファウンテン)5を設けると共に、この吹出装
置5よりもウエブ移送方向下流に余剰の塗料を除去して
ウエブ3の表面に一定厚さの塗料層6を形成するブレー
ド7を設けている。なお、図中8はブレードホルダーで
ある。
すもので、外周面にゴム等の弾性体1を巻き付けてなる
バッキングロール2の外周にウエブ3を巻き掛けて移送
させるようにし、かつ前記バッキングロール2の外周下
部位置に、ウエブ3の下面に向けて垂直上方向に塗料4
を噴射させることにより付着させるノズル5aを有する吹
出装置(ファウンテン)5を設けると共に、この吹出装
置5よりもウエブ移送方向下流に余剰の塗料を除去して
ウエブ3の表面に一定厚さの塗料層6を形成するブレー
ド7を設けている。なお、図中8はブレードホルダーで
ある。
第4図は第3図の塗工装置での給液方法を示す。第4
図において吹出装置5の両端より塗料4を給液管9にて
供給している。この給液管9の上流側には、図示しない
ポンプ、脱泡装置がついており、塗料4はポンプ→脱泡
装置→給液管9→吹出装置5→ブレード7へと流れ、余
剰の塗料はスクリーン等により泡、ゴミ等を除去され、
フレッシュ塗料液と混合されて前述のポンプへ再度供給
されて循環使用される。
図において吹出装置5の両端より塗料4を給液管9にて
供給している。この給液管9の上流側には、図示しない
ポンプ、脱泡装置がついており、塗料4はポンプ→脱泡
装置→給液管9→吹出装置5→ブレード7へと流れ、余
剰の塗料はスクリーン等により泡、ゴミ等を除去され、
フレッシュ塗料液と混合されて前述のポンプへ再度供給
されて循環使用される。
(考案が解決しようとする課題) ところで第3図に示すようにな従来の塗工装置では、
ウエブの速度を、例えば1200m/min以上にすると、塗料
4の転写面aが乱れて塗り斑になる場合があった。この
原因としてはノズル5aから噴出する塗料の非ニュートン
性に起因していると考えられる。即ち、通常の紙塗工用
の塗料は、剪断速度が増加する程粘度が低下し、かつそ
の低下した粘度は剪断速度を減少させてもすぐには戻ら
ないという特徴を有する。従って吹出装置5よりも上流
側で、塗料はポンプや脱泡装置、配管、バルブ弁の通過
により生じる剪断速度に応じた粘度が重畳されて、粘度
斑となった状態で吹出装置5に到達し、その塗料は粘度
斑を保有したままノズル5aより噴出することになり、こ
れが転写面aの面の乱れになると考えられる。
ウエブの速度を、例えば1200m/min以上にすると、塗料
4の転写面aが乱れて塗り斑になる場合があった。この
原因としてはノズル5aから噴出する塗料の非ニュートン
性に起因していると考えられる。即ち、通常の紙塗工用
の塗料は、剪断速度が増加する程粘度が低下し、かつそ
の低下した粘度は剪断速度を減少させてもすぐには戻ら
ないという特徴を有する。従って吹出装置5よりも上流
側で、塗料はポンプや脱泡装置、配管、バルブ弁の通過
により生じる剪断速度に応じた粘度が重畳されて、粘度
斑となった状態で吹出装置5に到達し、その塗料は粘度
斑を保有したままノズル5aより噴出することになり、こ
れが転写面aの面の乱れになると考えられる。
本考案は塗料中の粘度斑を防止し塗工斑を解消しよう
とするもので、これにより前記従来の課題を解決しよう
とするものである。
とするもので、これにより前記従来の課題を解決しよう
とするものである。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、バッキングロールに巻き掛けられ
て移送されるウエブの外周面に塗料を吹付けるノズルを
有する吹出装置と、同吹出装置よりもウエブ移送方向下
流に設けられ、吹付けられた塗料の余剰分を除去するブ
レードを備えた塗工装置において、前記吹出装置への給
液管の内部に直径1mm程度で、ピッチ2〜3mm程度の穴を
貫通させた多孔板を設け、塗料中の粘度斑を防止し塗工
斑を解消するようにしたもので、これを課題解決のため
の手段とするものである。
て移送されるウエブの外周面に塗料を吹付けるノズルを
有する吹出装置と、同吹出装置よりもウエブ移送方向下
流に設けられ、吹付けられた塗料の余剰分を除去するブ
レードを備えた塗工装置において、前記吹出装置への給
液管の内部に直径1mm程度で、ピッチ2〜3mm程度の穴を
貫通させた多孔板を設け、塗料中の粘度斑を防止し塗工
斑を解消するようにしたもので、これを課題解決のため
の手段とするものである。
(作用) 通常の塗料に一度剪断をかけると粘度が低下し、実験
によると数拾秒放置しても剪断をかける以前の粘度に戻
らない。また剪断速度を上げるほど粘度は低下する特徴
がある。
によると数拾秒放置しても剪断をかける以前の粘度に戻
らない。また剪断速度を上げるほど粘度は低下する特徴
がある。
従って塗料がウエブに付着するまでの各部の剪断速度
を計算した場合、最も大きな剪断速度と同オーダかそれ
以上の剪断速度をウエブへの付着よりも上流側で塗料に
かけることにより、塗料が有する上流側の履歴を消すこ
とができる。
を計算した場合、最も大きな剪断速度と同オーダかそれ
以上の剪断速度をウエブへの付着よりも上流側で塗料に
かけることにより、塗料が有する上流側の履歴を消すこ
とができる。
(実施例) 以下本考案を図面の実施例について説明すると、第1
図は本考案における塗工装置の1例を示す。図において
4は塗料、5は吹出装置、5aはノズルであり、塗料4は
給液管9を通して吹出装置5からノズル5aより噴出す
る。吹出装置5の両側の入口側には多孔板10,10がフラ
ンジ11,11に挾まれて設けられている。
図は本考案における塗工装置の1例を示す。図において
4は塗料、5は吹出装置、5aはノズルであり、塗料4は
給液管9を通して吹出装置5からノズル5aより噴出す
る。吹出装置5の両側の入口側には多孔板10,10がフラ
ンジ11,11に挾まれて設けられている。
多孔板10の構造は、第2図に示す如く直径1mm程度
で、ピッチ2〜3mm程度の穴を貫通させたものであり、
この穴の中を通って塗料は流れ、その時に穴の半径と穴
を通過する時の流速に基づく剪断速度を受ける。
で、ピッチ2〜3mm程度の穴を貫通させたものであり、
この穴の中を通って塗料は流れ、その時に穴の半径と穴
を通過する時の流速に基づく剪断速度を受ける。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案は、吹出装置への給液
管の内部に直径1mm程度で、ピッチ2〜3mm程度の穴を貫
通させた多孔板を設け、塗料中の粘度斑を防止し塗工斑
を解消するようにしたので、塗料の転写面が乱れて塗り
斑となるのを防止できる。ここで本考案における多孔板
を第1図に示した装置構造としてテストを行った結果、
多孔板がない場合は、ウエブ走行速度が1200m/min以上
で転写面が乱れ、塗工斑がウエブに生じていたものが、
多孔板を装入することにより、ウエブ走行速度が1500m/
min以上でも転写面が安定し、塗工斑が生じなかった。
管の内部に直径1mm程度で、ピッチ2〜3mm程度の穴を貫
通させた多孔板を設け、塗料中の粘度斑を防止し塗工斑
を解消するようにしたので、塗料の転写面が乱れて塗り
斑となるのを防止できる。ここで本考案における多孔板
を第1図に示した装置構造としてテストを行った結果、
多孔板がない場合は、ウエブ走行速度が1200m/min以上
で転写面が乱れ、塗工斑がウエブに生じていたものが、
多孔板を装入することにより、ウエブ走行速度が1500m/
min以上でも転写面が安定し、塗工斑が生じなかった。
第1図は本考案の実施例を示す塗工装置の斜視図、第2
図は第1図に用いる多孔板の1例を示す斜視図、第3図
は従来の塗料吹出装置の側断面図、第4図は第3図にお
ける吹出装置の斜視図である。 図の主要部分の説明 2……バッキングロール、3……ウエブ 4……塗料、5……吹出装置 5a……ノズル、6……塗料層 7……ブレード、9……給液管 10……多孔板、11……フランジ 12……穴
図は第1図に用いる多孔板の1例を示す斜視図、第3図
は従来の塗料吹出装置の側断面図、第4図は第3図にお
ける吹出装置の斜視図である。 図の主要部分の説明 2……バッキングロール、3……ウエブ 4……塗料、5……吹出装置 5a……ノズル、6……塗料層 7……ブレード、9……給液管 10……多孔板、11……フランジ 12……穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 光雄 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内 (56)参考文献 実開 昭59−154361(JP,U) 実開 昭64−44082(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】バッキングロールに巻き掛けられて移送さ
れるウエブの外周面に塗料を吹付けるノズルを有する吹
出装置と、同吹出装置よりもウエブ移送方向下流に設け
られ、吹付けられた塗料の余剰分を除去するブレードを
備えた塗工装置において、前記吹出装置への給液管の内
部に直径1mm程度で、ピッチ2〜3mm程度の穴を貫通させ
た多孔板を設け、塗料中の粘度斑を防止し塗工斑を解消
したことを特徴とする塗工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989148308U JPH084136Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 塗工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989148308U JPH084136Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 塗工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0386078U JPH0386078U (ja) | 1991-08-30 |
JPH084136Y2 true JPH084136Y2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=31694766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989148308U Expired - Lifetime JPH084136Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 塗工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084136Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230068785A (ko) * | 2021-11-11 | 2023-05-18 | 주식회사 시에라베이스 | 벽면 페인트 도장장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59154361U (ja) * | 1983-04-04 | 1984-10-16 | 三菱レイヨン株式会社 | 塗布装置 |
JPS6444082U (ja) * | 1987-09-10 | 1989-03-16 |
-
1989
- 1989-12-22 JP JP1989148308U patent/JPH084136Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230068785A (ko) * | 2021-11-11 | 2023-05-18 | 주식회사 시에라베이스 | 벽면 페인트 도장장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0386078U (ja) | 1991-08-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |