JPH0840870A - 脂肪物質を含有し変形可能な中空の粒子を使用する化粧品用および／または皮膚病用の組成物 - Google Patents

脂肪物質を含有し変形可能な中空の粒子を使用する化粧品用および／または皮膚病用の組成物

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JPH0840870A JP7173799A JP17379995A JPH0840870A JP H0840870 A JPH0840870 A JP H0840870A JP 7173799 A JP7173799 A JP 7173799A JP 17379995 A JP17379995 A JP 17379995A JP H0840870 A JPH0840870 A JP H0840870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂状の感触、粘着感、てかりを付さず、また
親油性の活性剤類および脂肪物質を含有する化粧品用お
よび／または皮膚病用の組成物を提供する。 【解決手段】 脂肪物質による組成物の粘着感および／
または脂状の感触を除去するため、脂肪物質を含有する
化粧品用および／または皮膚病用の組成物中に変形可能
な中空の粒子を使用した組成物であって、前記粒子が、
１μｍから２５０μｍの粒子径を有し、塩化ビニリデ
ン、アクリロニトリルおよびメタクリル酸メチルのコポ
リマーからなる組成物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪物質を含有す
る化粧品用および／または皮膚病用の組成物への、変形
可能な中空の粒子の使用に関する。脂肪物質を含有す
る、すなわち油類のような親油性の化合物類および／ま
たはロウ質の化合物類を含有する組成物、例えば油中水
型エマルション類または水中油型エマルション類、親油
性ゲル類、ペースト類または無水の成形製品類に適用さ
れる。
【０００２】これらの組成物は、特に、メークアップ、
頭皮を含むヒトのボディおよび顔の両方および粘膜の手
入れおよび清浄、髪の手入れおよび最後には皮膚および
粘膜の治療に使用される。よって、本発明が適用される
組成物は、皮膚用または髪の手入れ用のクリーム、バル
ム、ほほ紅または流体状または成形されたメークアップ
ファンデーション、皮膚薬用の軟膏、洗浄用またはメー
クアップ除去用ミルクまたは脱臭剤または光保護組成物
である。
【０００３】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】多量
の油を含有する組成物、特に、連続する油相を有する組
成物は、特に、頭皮または顔への繰り返し適用が必要と
されている場合、より特定的には、使用者または患者が
脂性肌またはざ瘡のある皮膚を有している場合に、しば
しば、てかついた外観を伴った状態で、脂ぎり、粘着質
でねばねばする感触の皮膜を、皮膚上に残す傾向があ
り、組成物を魅力のないものにし、使用しないようにさ
せてしまうこともある。さらに、多量の脂肪が存在する
ことで、皮膚上に組成物を広げることが困難になる。
【０００４】実際に、多くの化粧品用および／または皮
膚病用の活性剤類は、多量の脂肪類の存在下でのみ、そ
して特に、無水の媒体または連続した油相を有する媒体
中で調製が可能であり、活性剤類が水中で不安定な場合
に、これは、特にしかりである。加えて、乾燥肌または
かなりの乾燥肌を意図した組成物の中には、連続した油
相の存在が必要なものがある。
【０００５】よって、皮膚に脂状の感触および／または
粘着感、またはてかついた外観を付さない親油性の活性
剤類の含有が容易で、また脂肪物質を含有する化粧品用
および／または皮膚病用の組成物が引き続き必要とされ
ている。
【０００６】驚くことに、本出願人は、特定の密度およ
び粒子径を有する変形可能な中空の粒子を導入すること
によって脂肪物質に富む組成物の皮膚への脂状の感触お
よび／または粘着感を減少させることが可能になること
を見いだした。
【０００７】この脂状の感触および／または粘着感を除
去することに加えて、これらの粒子は、（メークアップ
製品にとって非常に重要な）適用時における均質性およ
び柔軟性、並びに容易な延伸性を付与する。
【０００８】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
さらに厳密には、本発明は、脂肪物質による組成物の粘
着感および／または脂状の感触を除去するため、脂肪物
質を含有する化粧品用および／または皮膚病用の組成物
中に変形可能な中空の粒子を使用することに関し、これ
らの粒子は、１μｍから２５０μｍの粒子径を有し、塩
化ビニリデン、アクリロニトリルおよびメタクリル酸メ
チルのコポリマーからなる。
【０００９】また、本発明の主題は、１μｍから２５０
μｍの範囲内の粒子径を有し、塩化ビニリデン、アクリ
ロニトリルおよびメタクリル酸メチルのコポリマーから
なる変形可能な中空の粒子を組成物中に導入させること
からなる、脂肪物質を含有する化粧品および／または皮
膚病用の組成物中の粘着感および／または脂状の感触を
除去するための方法にある。
【００１０】「変形可能な粒子」とは、押しつぶした後
に、当初の形状に復元する、可撓性および弾力性のある
粒子を意味する。
【００１１】仏国特許出願第９３／００９９０号におい
て、滑らかで柔軟で、粘着性を低減させるために、化粧
品用および皮膚薬用の組成物中に、中空の粒子を使用す
ることが知られているが、これらの組成物は脂肪物質が
ない水性ゲルである。加えて、この公報には、脂状の感
触および／または粘着感の源になる脂肪物質の除去が提
案されている。
【００１２】本発明によれば、組成物の全重量に対し
て、１０％未満の水を含有する実質的に無水の組成物を
製造することができる。このように水のパーセンテージ
が小さいのに、全く驚くべきことに皮膚上に脂状の感触
や粘着感を感じることがない。さらに、本発明の組成物
は、使用される活性剤（類）により、水和、滋養および
／または保護をしながら、美容的および／または皮膚科
学的に皮膚を処置することを可能にする。
【００１３】有利には、粒子は１００μｍ未満の粒子径
を有する。実質的には、粒子をより微細にすればする
程、適用において組成物はより柔軟になる。好ましく
は、粒子は１０μｍから５０μｍの範囲内の粒子径を有
する。
【００１４】有利には、粒子は１５kg/m3から２００kg/
m3、好ましくは、４０kg/m3より大きく、１００kg/m3よ
り小さく、特に６０kg/m3から８０kg/m3の範囲内の密度
を有する。
【００１５】例えば、塩化ビニリデンから誘導された単
位を１％から６０％、アクリロニトリルから誘導された
単位を２０％から９０％、アクリルモノマーから誘導さ
れた単位を１％から５０％を、合計で（重量で）１００
％になるように含有するコポリマーを使用することが可
能である。アクリルモノマーは、例えば、アクリル酸メ
チルまたはメタクリラートで、特にメタクリラートであ
る。これらの粒子は、乾燥したものでも水和した状態で
あってもよい。
【００１６】このコポリマーは、皮膚に対して毒性およ
び刺激性がない。
【００１７】好ましくは、粒子は、マイクロスフィアの
形態をとる。
【００１８】本発明の粒子は、例えば、次の特許および
特許出願：欧州特許第５６２１９号、欧州特許第３４８
３７２号、欧州特許第４８６０８０号、欧州特許第３２
０４７３号、欧州特許第１１２８０７号および米国特許
第３６１５９７２号の方法により得ることができる。
【００１９】粒子の内部空洞部には、原則として、空
気、窒素またはイソブタンまたはイソペンタンのような
炭化水素のガスが含有されている。
【００２０】本発明に使用できる中空の粒子としては、
以下にEL 23として称されている、１８μｍの粒子径と
６０kg/m3〜８０kg/m3の密度を有するものがある。これ
らの粒子は、化粧品の質を最大限にする。加えて、より
低密度の粒子と比べて、媒体の表面で粒子の「クリーム
化」を生じせしめることなく、極めて低密度（ほぼ２０
ps程度で、２mPa.sに相当する）で調製物中に組み込む
ことができるという利点がある。
【００２１】本発明に使用できる他の粒子として、粒子
径が３０μｍで密度が約６５kg/m3のエクスパンセル（E
xpancel）551 DE 20；および粒子径が４０μｍのエクス
パンセル 551 DE 50のような、ノーベルカスコ（Nobel
Casco）社から、商品名エクスパンセルを付して販売さ
れているものを挙げることができる。
【００２２】本発明の粒子の主な特性は、変形が可能で
あることによる。
【００２３】本発明の組成物においては、組成物の全重
量に対して０．１重量％から１０重量％、好ましくは
０．５重量％から５重量％、さらに好ましくは０．５重
量％から２重量％の粒子を用いるのが好ましい。
【００２４】さらに、これらの粒子は、組成物に、白色
またはアイボリーで、光沢があり、クリーム状の外観を
付与する、半透明の連続した油相を有するエマルション
および無水ゲルを不透明にする力を有しており、よっ
て、消費者にとっての魅力が増加する。特に、本発明の
中空の粒子の不透明にする力は、テストされた数種の他
の型の粒子よりも大きいことが、本出願人によって確認
された。よって本発明においては、１重量％の中空の粒
子で白色のクリームを得ることができるのに対し、他の
型の粒子においては、少なくとも２重量％の粒子が必要
とされている。特に、架橋したポリ（メチルメタクリラ
ート）で満たされた５μｍから２０μｍの大きさの球形
の粒子であるセピッック（SEPPIC）社のマイクロパール
(MICROPEARL)M305を４重量％用いた場合でさえも、視覚
的観点からは容認できない灰色がかったゲルが得られ
た。
【００２５】熱可塑性の変形可能な中空の粒子は、油中
水型エマルション、シリコーン中水型エマルションまた
は水中油型エマルション型の組成物、無水組成物、親油
性ゲルまたは油性の溶液中に導入することができる。こ
れらの組成物は、半固体または固体である。
【００２６】これらの組成物の安定化および調製に必要
とされる界面活性剤、ゲル化剤、油類およびロウ質の化
合物類は、伝統的に化粧品および／または皮膚科学の分
野で使用されているものである。
【００２７】油類および／またはロウ質の化合物類は、
組成物の全重量に対して０．５％から９９．９％、好ま
しくは１％から８０％、さらに好ましくは１％から４０
％で表される。油および／またはロウの量は組成物の提
供形態による。
【００２８】油類としては、鉱物性油類（ワセリン）；
植物性油類（アルモンド油、マカデミア油、クロフサス
グリの種（blackcurrant-pip）油；合成油、例えば、ペ
ルヒドロスクワレン、脂肪アルコール類、脂肪酸類また
は脂肪エステル類（カプリル／カプリン酸を含有するト
リグリセリド類、パルミチン酸オクチル、ラノリン酸イ
ソプロピル）、オキシエチレン化またはオキシプロピル
化された脂肪酸エステル類およびエーテル類；およびシ
リコーン油類（シクロメチコーン、ポリジメチルシロキ
サン類またはＰＤＭＳ）またはフッ化オイルを挙げるこ
とができる。
【００２９】ロウ質の化合物類としては、ホホバ油、パ
ラフィン、カルナウバロウおよびミツロウを挙げること
ができる。
【００３０】ゲル化剤としては、変性したクレー類（ベ
ントーン類）および脂肪酸類の金属塩類（ステアリン酸
アルミニウム）、エチレン／アクリラートのコポリマー
類、シリカ類、ポリエチレン類、ケイ酸カルシウムまた
はエチルセルロースを挙げることができる。
【００３１】界面活性剤（乳化および共乳化）として
は、脂肪酸類とポリエチレングリコール（ＰＥＧ）のエ
ステル類、脂肪酸類とグリセロールのエステル類（ステ
アリン酸グリセロール）または脂肪酸類と糖類のエステ
ル類（ステアリン酸ソルビタン）を使用することがで
き、同様に、ポリオキシエチレン化またはポリオキシプ
ロピレン化された誘導体類、シクロメチコーン類とジメ
チコーン類のコポリオール類、またアニオンの界面活性
剤（カリウムまたはナトリウムのリン酸アルキル）を使
用することもできる。
【００３２】また、本発明の組成物は、化粧品、皮膚科
学または皮膚薬の分野で伝統的にし要されている種々の
成分、例えば、着色物質（顔料類、着色料類）、溶媒
類、防腐剤類、香水類、水和活性剤類、紫外線吸収剤類
（サンスクリーン剤類、顔料類）、変形可能な中空の粒
子以外の粉末剤、殺菌剤、発汗抑制剤類および／または
臭気吸収体を含有することができる。顔料類としては、
特に、酸化鉄類、酸化チタン類および酸化亜鉛類を挙げ
ることができる。また、ナノピグメント類も好ましく利
用できる。
【００３３】加えて、これらの組成物は、１つまたは複
数の親水性、好ましくは親油性の化粧品または皮膚科学
の活性剤類、特に、ざ瘡、真菌症、湿疹、酒さ、脂漏皮
膚炎、太陽放射線皮膚病、皮膚の老化のような皮膚の病
気、また頭皮の病気の処置および／または防止を目的と
したものを含有することができる。これらの組成物は、
皮膚の局所的な処置を意図したものである。
【００３４】本発明の組成物は、有利には、１つまたは
複数の化粧品用および／または皮膚病用の活性剤類を含
有する。これらの活性剤類としては、次のものを例とし
て挙げることができる： −皮膚の色素沈着および／または増殖および／または分
化を調節する薬剤類、例えば、レチノイン酸およびその
異性体；レチノールおよびそのエステル類、並びに合成
化合物類、例えば、６−［３−（１−アダマンチル）−
４−メトキシフェニル］−２−ナフトエ酸；ビタミンＤ
およびその誘導体類；エストロゲン、例えば、エストラ
ジオール；コウジ酸またはヒドロキノン； −抗菌剤類、例えば、リン酸クリンダマイシン、エリス
ロマイシンまたはテトラサイクリン類の抗生物質類、 −駆虫剤類、特に、メトロニダゾール類、クロタミトン
またはピレトリノイド類； −抗真菌剤類、特に、イミダゾール類に属する化合物
類、例えばエコナゾール、ケトコナゾールまたはミコナ
ゾール類またはそれらの塩類、ポリエン化合物、例えば
アンホテリシンＢ、アリルアミン科の化合物類、例えば
テルビナフィン（terbinafine）、またはオクトピロッ
クス（octopirox）； −ステロイド系の抗炎症剤類、例えばヒドロコルチゾ
ン、吉草酸ベタメタゾンまたはプロピオン酸クロベタゾ
ール、または非ステロイド系の抗炎症剤類、例えば、イ
ブプロフェンおよびその塩類、ジクロフェナック（dicl
ofenac）およびその塩類、ポリ不飽和脂肪酸の誘導体
類、例えば５，８，１１−エイコサトリエン酸のアミド
類、アセチルサリチル酸、パラセタモールまたはグリシ
ルレチン酸； −麻酔剤類、例えば、塩酸リドカインおよびその誘導体
類； −止痒剤類、例えば、テナルジン、トリメプラジンまた
はシプロヘプタジン； −抗ウィスル性剤、例えば、アクシロビル； −角質溶解剤類アルファ−ヒドロキシカルボン酸および
β−ヒドロキシカルボン酸またはベータ−ケトカルボン
酸、それらの塩類、アミド類、またはエステル類、特に
サリチル酸およびその誘導体類、例えば、５−ｎ−オク
タノイルサリチル酸、α−ヒドロキシ酸、例えば、グリ
コール酸、乳酸、クエン酸、および概して果実の酸類； −抗フリーラジカル剤類、例えば、アルファ−トコフェ
ロールまたはそのエステル類、スーパーオキシド＝ジス
ムターゼ類、数種の金属キレート剤類またはアスコルビ
ン酸およびそのエステル類； −抗脂漏剤類、例えば、プロゲステロン； −抗フケ剤、例えば、オクトピロックスまたはピリチオ
ン（pyrithione）の塩類、特に亜鉛またはナトリウムの
塩類； −抗ざ瘡剤、例えば、レチノイン酸または過酸化ベンゾ
イル； −ビタミン類（Ｆ） −アントラノイド類(anthranoids）、例えば、１，８，
１０−トリプロピオニル −９−アントロン； −創傷治癒剤類（cicatrising）、例えば、ビタミン
Ｃ； −臭気吸収体 −抗カビ剤。
【００３５】組成物中の活性剤の濃度は、活性剤類の性
質に依存し；組成物の全重量に対して、一般的に、０．
０００１重量％から２０重量％までで選択される。
【００３６】これらの活性剤類は、純粋な状態またはリ
ポソームとして知られているイオン性または非イオン性
の脂質類を含有する脂質小胞体、またはマイクロスポン
ジ類またはナノスポンジ類、またはマイクロカプセル類
またはナノカプセル類、またはマイクロスフィア類また
はナノスフィア類のような小球体に内包されて使用する
ことができる。本発明のカプセル化法は、伝統的に化粧
品および／または皮膚科学の分野で使用されているもの
であり、特に、仏国特許公開第２３１５９９１号公報お
よび仏国特許公開第２４８５９２１号公報に記載されて
いるものが挙げられる。
【００３７】
【実施例】本発明の他の特徴および利点は、以下の記載
からさらに明らかにあるであろう。なお、これは本発明
を例証するものであって、限定するものではない。
【００３８】本出願人は、媒体のテクスチャーおよび不
透明化度に対する影響を比較する目的で、同一の無水媒
体中において異なる種類の数種のフィラーを試験した。
乳濁させるために最小濃度で使用されたものもある。満
足した結果を得られないフィラーについては、濃度を６
重量％まで漸次増加させた。無水媒体の組成物は、重量
によって次に示す： −ペルヒドロスクワレン ７０％ −ダウコーニング（Dow Corning）社のシリコーンフルイ ２０％ ド（Silicone fluid）245 −デガッサ**（Degussa）社のエアロシル（Aerosil）R972 ８％ （**）トリメチルシロキサン類で処理された、疎水性の発熱性シリカ。
【００３９】得られた結果を表１に示す。この表から、
エクスパンセル粒子のみが、脂状の感触、粘着感のない
ゲルを提供し、油を放出することなくクリーム状の外観
を付与し、よって良好な安定性を付与することが分か
る。
【００４０】
【表１】
【００４１】本発明による組成物の異なる実施例を以下
に示す。
【００４２】実施例１ ：ざ瘡処置用の無水皮膚薬用ゲル −リン酸クリンダマイシン １．２％ −ペルヒドロスクワレン 全体を１００％とする量 −シリコーンフルイド ２０％ ［ワッカーシリコーン（Wacker Silicones）の245］ −エアロシル R 972 ８％ −EI 23 粒子 １％
【００４３】得られたゲルは、脂状の感触および粘着感
がなく、クリーム状で、滑らかで、光沢があり、かなり
ソフトであった。ざ瘡ができやすいいずれのタイプの皮
膚にも使用することができる。
【００４４】実施例２ ：特に小胞に誘導されるざ瘡の処置用の無水皮膚薬用ゲル −６−［３−（１−アダマンチル）−４−メトキシ ２．５％ フェニル］−２−ナフトエ酸を４．３％含有する オーガゾール（Orgasol）のマイクロスフェア −ペルヒドロスクワレン 全体を１００％とする量 −シリコーンフルイド245 ２０％ −エアロシル R 972 ８％ −EI 23 粒子 １％
【００４５】ゲルの物理特性は、実施例１と同様であっ
た。
【００４６】実施例３ ：乾燥肌または乾皮症の処置用のＷ／Ｏ型のエマルションＡ相：油相 −ゴールドシュミット（Goldschmidt）社のアビル ２．５％ （Abil） EM 90 （セチルジメチコーンコポリオール） −ダウコーニング社のDC 344 フルイド １５％ （シクロメチコーン） −ダウコーニング社のDC 593 フルイド ３．５％ （シクロメチコーン） −ウィトコ（Witco）社のウィットコノール（Witco ６％ nol）APM（3molのプロピレングリコールを含有する ポリプロピレングリコール＝ミリスチルエーテル）Ｂ相：水相 −グリセロール ３％ −乳酸 ５％ −ＮＨ3（３２％溶液） ｐＨを４とする量 −ＮａＣｌ ０．６％ −防腐剤 ０．１５％ −水 全体を１００％とする量 Ｃ相： −EI 23 粒子 １％
【００４７】製法：油相の化合物類を混合した。ピペッ
トで油相に水相を添加し、ホワールウインドスパイラル
アジテーターで、冷状態にてエマルションを形成させ
た。ついでＣ相を添加し、成分を同様のスパイラルアジ
テーターで５／１０分間混合した。
【００４８】実施例４ ：無水のクリーム状のメークアップファンデーション −ミグリオール（Miglyol）ゲル* ４０％ −ペンタジメチルシロキサン ２９％ −カプリル酸／カプリン酸のトリグリセリド類 １４．４％ −酸化鉄 １．０５％ −二酸化チタン ４．３５％ −EI 23 粒子 ０．５％ −エアロシル R972 ０．７％ −タルク（ケイ酸マグネシウム） ６％ −デンプン ４％ −防腐剤 適量 （*） ジカプリル酸／ジカプリン酸グリセリルとプロピレンカーボナート中でス テアリルジメチルベンジルアンモニウム＝クロリドで変性されたヘクトライト
【００４９】脂肪が高濃度であるにもかかわらず、脂状
の感触および粘着感のない、非常にソフトなクリーム状
の無水のメークアップファンデーションを得た。
【００５０】実施例５ ：水性の脱臭クリーム（油／水）（CTFAにおける名称）Ａ相：油相 −セテアリールアルコール（脂肪、ゲル化剤） ４％ −ステアリン酸グリセリル（脂肪、ゲル化剤） ２．５％ −ステアレス-25（Steareth-25）（乳化剤） １．０５％ −ステアリルアルコール（脂肪、ゲル化剤） １．０５％ −セテアレス-33（Ceteareth-33）（乳化剤） １％ −ジメチコーン １％ −セテス-20（Ceteth-20）（乳化剤） ０．４％ −防腐剤 適量 Ｂ相：水相 −水 全体を１００％とする量 −アルミニウム＝クロロヒドラート（発汗抑制剤） １３％ −防腐剤 適量 Ｃ相：活性剤 −香水 適量 −殺菌剤 適量 Ｄ相： −エクスパンセル 551 DE 50 １％
【００５１】製法：Ｂ相を撹拌しながら７０−８０℃で
加熱した。Ａ相を７０−８０℃で加熱した。２つの相を
完全に均一にし、１０分間、激しく撹拌しつつ、Ａ相を
Ｂ相に混入した。穏やかに撹拌しながら混合物を冷却し
た。４５℃で、予め混合しておいたＣ相を添加した。最
終混合物を５分間、激しく撹拌した。そして、穏やかに
撹拌しながら冷却した。約３０℃で、Ｄ相をゆっくりと
混入し、室温になるまで冷却した。
【００５２】広げる際にパウダー効果を有する柔軟でソ
フトなクリームが得られた。
【００５３】実施例６ ：無水の脱臭クリーム（油／水）（CTFAにおける名称）Ａ相：油相 −ステアラルコニウム（Stearalkonium）＝ヘクト ４．２％ ライト（ゲル化剤） −プロピレンカーボナート（沈澱防止剤） １．４％ −カプリル酸／カプリン酸のトリグリセリド類 ２９．４％ −ジメチコーン ５％ −イソヘキサデカン（溶媒） 全体を１００％とする量Ｂ相： −アルミニウム＝クロロヒドラート（発汗抑制剤） １５％ −エクスパンセル 551 DE 50 １％Ｃ相： −香水 適量 Ｄ相： −タルク ６％
【００５４】製法：Ａ相の化合物類を室温で混合した。
ついでＣ相を室温で混入した。混合物が均一になると、
ＢおよびＤをゆっくりと混入した。
【００５５】得られたクリームは、特にソフトで、脂肪
感および粘着感がなく、乾燥影響下にあっても、腋かの
水分に対してかなりの保護作用を達成した。
【００５６】実施例７ ：エアゾール（CTFAにおける名称）Ａ相：油相 −シクロメチコーン 全体を１００％とする量 −クオーターニウム-18（Quaternium-18）＝ベント ３％ ナイト −クエン酸トリエチル ７％ −ジメチコーン １．４％ −パルミチン酸イソプロピル ６％Ｂ相： −アルミニウム＝クロロヒドラート ３０％Ｃ相： −エクスパンセル 551 DE 50 １．５％
【００５７】製法：Ａ相の成分を冷状態にて混合した。
アルミニウム＝クロロヒドラート、続いてエクスパンセ
ルをゆっっくりと添加した。均一な懸濁液を得るため
に、成分を激しく撹拌した。ついで、懸濁液を次の方
法：１３％の液体、８７％の圧縮または液状化ガスに
て、加圧してもよい。
【００５８】得られた液体は、皮膚上にソフトでパウダ
ー状の効果を付与した。
フロントページの続き (72)発明者 イザベル・バラ フランス・75013・パリ・アヴェニュ・ダ ルタリー・68

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 脂肪物質による組成物の粘着感および／
    または脂状の感触を除去するため、脂肪物質を含有する
    化粧品用および／または皮膚病用の組成物中に変形可能
    な中空の粒子を使用した組成物であって、 前記粒子が、１μｍから２５０μｍの粒子径を有し、塩
    化ビニリデン、アクリロニトリルおよびメタクリル酸メ
    チルのコポリマーからなることを特徴とする組成物。
  2. 【請求項２】 粒子が１００μｍ未満の粒子径を有する
    ことを特徴とする請求項１に記載の組成物。
  3. 【請求項３】 粒子が１０μｍから５０μｍの範囲内の
    粒子径を有することを特徴とする請求項１または２に記
    載の組成物。
  4. 【請求項４】 粒子が１５kg/m3から２００kg/m3の範囲
    内の密度を有することを特徴とする請求項１ないし３の
    いずれか１項に記載の組成物。
  5. 【請求項５】 粒子が４０kg/m3から１００kg/m3の範囲
    内の密度を有することを特徴とする請求項１ないし４の
    いずれか１項に記載の組成物。
  6. 【請求項６】 粒子が組成物の全重量に対して、０．０
    １％から１０％で表されることを特徴とする請求項１な
    いし５のいずれか１項に記載の組成物。
  7. 【請求項７】 脂肪物質類が組成物の全重量に対して、
    ０．５％から９９％で表されることを特徴とする請求項
    １ないし６のいずれか１項に記載の組成物。
  8. 【請求項８】 ゲル化剤類、界面活性剤類、親水性の活
    性物質類、親油性の活性物質類、香水類、防腐剤類、溶
    媒類、着色物質、クレー類および触感剤から選択される
    少なくとも１つのアジュバントをさらに含有することを
    特徴とする請求項１ないし７のいずれか１項に記載の組
    成物。
  9. 【請求項９】 顔料を含有することを特徴とする請求項
    １ないし８のいずれか１項に記載の組成物。
  10. 【請求項１０】 油中水型のエマルション、親油性ゲル
    または無水の組成物の形態であることを特徴とする請求
    項１ないし９のいずれか１項に記載の組成物。
  11. 【請求項１１】 少なくとも１つの親油性の活性剤類を
    さらに含有することを特徴とする請求項１ないし１０の
    いずれか１項に記載の組成物。
  12. 【請求項１２】 皮膚の色素沈着および／または増殖お
    よび／または分化を調節する薬剤類、抗菌剤類、駆虫剤
    類、発汗抑制剤、抗真菌剤類、抗炎症剤類、抗フケ剤
    類、止痒剤類、抗ウィスル性剤類、角質溶解剤類、抗フ
    リーラジカル剤類、抗ざ瘡剤、抗脂漏剤類、麻酔剤類、
    創傷治癒剤類および臭気吸収体から選択された活性剤類
    をさらに含有することを特徴とする請求項１ないし１１
    のいずれか１項に記載の組成物。
  13. 【請求項１３】 活性剤類がカプセル化されていること
    を特徴とする請求項１１または１２に記載の組成物。
  14. 【請求項１４】 １μｍから２５０μｍの範囲内の粒子
    径に製造され、塩化ビニリデン、アクリロニトリルおよ
    びメタクリル酸メチルのコポリマーからなる変形可能な
    中空の粒子を組成物中に導入させることからなる、 脂肪物質を含有する化粧品用および／または皮膚病用の
    組成物中の粘着感および／または脂状の感触を除去する
    ことを特徴とする方法。
  15. 【請求項１５】 １００μｍ未満の粒子径を有する粒子
    を使用することを特徴とする請求項１４に記載の方法。
  16. 【請求項１６】 １０μｍから５０μｍの範囲内の粒子
    径を有する粒子を使用することを特徴とする請求項１４
    または１５に記載の方法。
  17. 【請求項１７】 １５kg/m3から２００kg/m3の範囲内の
    密度を有する粒子を使用することを特徴とする請求項１
    ４ないし１６のいずれか１項に記載の方法。
  18. 【請求項１８】 ４０kg/m3から１００kg/m3の範囲内の
    密度を有する粒子を使用することを特徴とする請求項１
    ４ないし１７のいずれか１項に記載の方法。
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