JPH0839936A - 感温変色性色彩記憶性組成物 - Google Patents

感温変色性色彩記憶性組成物

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JPH0839936A
JPH0839936A JP20144594A JP20144594A JPH0839936A JP H0839936 A JPH0839936 A JP H0839936A JP 20144594 A JP20144594 A JP 20144594A JP 20144594 A JP20144594 A JP 20144594A JP H0839936 A JPH0839936 A JP H0839936A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色濃度−温度曲線に関して、大きなヒステリ
シス特性を示して変色して色彩記憶性効果を発現し、発
色時は高濃度であり、且つ消色時は色残りの無い色彩記
憶性感温変色性組成物を得る。 【構成】 (イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)
電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反
応をコントロールする総炭素数が12乃至24のアリー
ルアルキルケトン類から選ばれる化合物の三成分を必須
成分とする均質相溶体からなり、これを微小カプセルに
内包させて感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料
として実用的構成となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感温変色性色彩記憶性組
成物に関する。さらに詳細には、温度変化により大きな
ヒステリシス特性を示して発色−消色の可逆的変色を呈
し、変色に要した熱又は冷熱の適用を取り去った後にあ
っても、着色状態と消色状態のいずれかを互変的且つ可
逆的に常温域で保持する感温変色性色彩記憶性組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の感温変色性色彩記憶性材料に関
して、本出願人は先に提案している(特公平4−171
54号公報)。前記感温変色性色彩記憶性材料は、従来
汎用の可逆熱変色性材料が変色温度を境として、その前
後で変色し、変色前後の両状態のうち常温域では特定の
一方の状態しか存在しえない。すなわち、もう一方の状
態はその状態が発現するのに要した熱または冷熱が適用
されている間は維持されるが、前記熱または冷熱の適用
がなくなれば常温域で呈する状態に戻ってしまうタイプ
のものであるのに対し、変色温度より低温側の色と高温
側の色の両方を、変色に要した熱又は冷熱の適応を取り
去った後にあっても、常温域において選択的に保持でき
る上、必要に応じて熱又は冷熱を適用することにより互
変的に保持させることができ、感温記録材料、玩具類、
装飾、印刷分野等多様な分野に適用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の色
彩記憶性効果は、前記特公平4−17154号公報に開
示されている如く、呈色反応をコントロールするエステ
ル類から選ばれる化合物のうち特定の化合物を構成成分
として適用した系のみが発現できる熱変色性効果である
為、この種の熱変色性材料の利用度が制約されており、
新たに効果的な化合物の発見が待ち望まれていた。本発
明者らは前記色彩記憶性効果を発現させる反応媒体とな
る化合物について追求し、反応媒体の選択の自由度を高
め、更に、発色時の高い濃度と消色時の色消えの良さに
よる、非常に高いコントラストにより、この種の感温変
色性色彩記憶性材料の利用度を更に高めようとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、総炭素数
が12乃至24のアリールアルキルケトン類から選ばれ
る化合物を呈色反応の反応媒体として適用した系にあっ
て、ヒステリシス幅(ΔH)の大きい熱変色特性を示
し、効果的な色彩記憶性効果を発現させ、更に発色時の
高い濃度と消色時の色消えの良さによる非常に高いコン
トラストが得られることを見出し、本発明を完成させ
た。本発明は(イ)電子供与性呈色性有機化合物、
(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の
呈色反応をコントロールする総炭素数が12乃至24の
アリールアルキルケトン類から選ばれる化合物の三成分
を必須成分とする均質相溶体からなる、色濃度−温度曲
線に関し、8℃乃至80℃のヒステリシス幅(ΔH)を
示して変色する感温変色性色彩記憶性組成物。更には、
前記アリールアルキルケトン類がフェニルアルキルケト
ン類から選ばれる化合物である感温変色性色彩記憶性組
成物であり、更には、前記感温変色性色彩記憶性組成物
は、マイクロカプセルに内包されたマイクロカプセル顔
料であることを要件とする。
【0005】以下に本発明の感温変色性色彩記憶性組成
物の色濃度−温度曲線におけるヒステリシス特性を図1
のグラフについて説明する。図1において、縦軸に色濃
度、横軸に温度が表されている。温度変化による色濃度
の変化は矢印に沿って進行する。ここで、Aは完全消色
状態に達する最低温度T4 (以下、完全消色温度と称
す)における濃度を示す点であり、Bは完全呈色状態を
保持できる最高温度T3 (以下、最高保持温度と称す)
における濃度を示す点であり、Cは完全消色状態を保持
できる最低温度T2 (以下、最低保持温度と称す)にお
ける濃度を示す点であり、Dは完全呈色状態に達する最
高温度T1 (以下、完全呈色温度と称す)における濃度
を示す点である。温度TA においては呈色状態E点と消
色状態F点の2相が共存する状態にある。この温度TA
を含む、呈色状態と消色状態が共存できる温度域が変色
の保持可能な温度域であり、線分EFの長さが変色のコ
ントラストを示す尺度であり、線分EFの中点を通る線
分HGの長さがヒステリシスの程度を示す温度幅(以
下、ヒステリシス幅ΔHと記す)であり、このΔH値が
大きい程、変色前後の各状態の保持が容易である。本発
明者らの実験では実用上の変色前後の各状態の保持でき
るΔH値は8℃乃至80℃の範囲である。又、前記にお
いて、呈色状態と消色状態の二相が実質的に保持され、
実用に供される温度、即ち、TA を含むT3 とT2 の間
の温度幅は2℃以上80℃未満の範囲が有効である。
【0006】更に、線分EFの長さがコントラストを示
す尺度となる為、Eの状態及びFの状態の色濃度を明度
値VE 及びVF で表し、コントラストの程度をΔV(V
F −VE )で表すものとする。発、消色時の明度値とは
無彩色の配列において、完全な黒を0、完全な白を10
として、その間を明るさの感覚の差が等感覚になるよう
に分割したマンセル色票系の明度値を示し、有彩色の明
度は有彩色の明るさの感覚がこれと等しい無彩色の明度
値を示す。即ち、明度値が小さい程、黒色に近く、明度
値が大きい程、白色に近い為、発色時の濃度と消色時の
残色の程度(色消えの程度)が、どの程度かを測る指標
に使うことができ、その明度差(ΔV)は、コントラス
トを表す指標となる。従って、同一な色相の有彩色の濃
度差は、色相の種類に関わらずこの明度値の差によって
表現することができる。
【0007】本発明における(イ)、(ロ)、(ハ)三
成分の構成成分割合は、濃度、変色温度、変色形態や各
成分の種類に左右されるが、一般的に所望の特性が得ら
れる成分比は、(イ)成分1に対して、(ロ)成分0.
1〜50、好ましくは0.5〜20、(ハ)成分1〜8
00、好ましくは5〜200の範囲である(前記割合は
いずれも重量部である)。又、各成分は各々2種以上の
混合であってもよく、機能に支障のない範囲で酸化防止
剤、紫外線吸収剤、一重項酸素消光剤、赤外線吸収剤、
溶解助剤等を添加することができる。又、一般顔料(非
熱変色性)を配合することにより、有色〔1〕から有色
〔2〕への色変化を付与できる。
【0008】以下に(イ)、(ロ)、(ハ)の各成分に
ついて具体的に化合物を例示する。本発明の(イ)成
分、即ち電子供与性呈色性有機化合物としては、従来よ
り公知のジフェニルメタンフタリド類、フルオラン類、
ジフェニルメタンアザフタリド類、インドリルフタリド
類、フェニルインドリルフタリド類、フェニルインドリ
ルアザフタリド類、スチリルキノリン類、ピリジン類、
キナゾリン類、ビスキナゾリン類等がある。以下にこれ
らの化合物を例示する。3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−
(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−
2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4
−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザ
フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフ
ェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−
3−イル)−4−アザフタリド、2−N−シクロヘキシ
ル−N−ベンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−P−ブチルフェニルアミノ−6−ジエチルアミ
ノ−3−メチルフルオラン、1,3−ジメチル−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−6
−ジエチルアミノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、2
−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオ
ラン、3,6−ジメトキシフルオラン、3,6−ジ−n
−ブトキシフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジエチル
アミノフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジブチルアミ
ノフルオラン、3−(ブチル−2−メチルインドール−
3−イル)−3−(1−オクチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)−1(3H)イソベンゾフラノン、1,
2−ベンツ−6−エチルイソアミルアミノフルオラン、
2−メチル−6−(N−p−トリル−N−エチルアミ
ノ)フルオラン、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−
メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタ
リド、2−(N−フェニル−N−メチルアミノ)−6−
(N−p−トリル−N−エチルアミノ)フルオラン、2
−(3’−トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、3−クロロ−6−シクロヘキシル
アミノフルオラン、2−メチル−6−シクロヘキシルア
ミノフルオラン、3−メトキシ−4−ドデコキシスチリ
ルキノリン、4−(4’−メチルベンジルアミノフェニ
ル)−ピリジン、2,6−ジフェニル−4−(4’−ジ
メチルアミノフェニル)−ピリジン、2,6−ビス
(4’−メトキシフェニル)−4−(4’−ジメチルア
ミノフェニル)−ピリジン、2,6−ジメチル−3,5
−ビスカルボエトキシ−4−(4’−ジメチルアミノフ
ェニル)−ピリジン、2−(2’−オクトキシフェニ
ル)−4−(4’−ジメチルアミノフェニル)−6−フ
ェニル−ピリジン、2,6−ジエトキシ−4−(4’−
ジエチルアミノフェニル)−ピリジン、2−(4’−ジ
メチルアミノフェニル)−4−メトキシ−キナゾリン、
2−(4’−ジメチルアミノフェニル)−4−フェノキ
シ−キナゾリン2−(4’−ジメチルアミノフェニル)
−4−(4’’−ニトロフェニルオキシ)−キナゾリ
ン、2−(4’−フェニルメチルアミノフェニル)−4
−フェノキシ−キナゾリン 2−(4’−ピペリジノフ
ェニル)−4−フェノキシ−キナゾリン、2−(4’−
ジメチルアミノフェニル)−4−(4’’−クロロフェ
ニルオキシ)−キナゾリン、2−(4’−ジメチルアミ
ノフェニル)−4−(4’’−メトキシフェニルオキ
シ)−キナゾリン、4,4’−(エチレンジオキシ)−
ビス〔2−(4−ジエチルアミノフェニル)キナゾリ
ン〕、4,4’−〔プロピレンジオキシ(1,3)〕−
ビス〔2−(4−ジエチルアミノフェニル)キナゾリ
ン〕、4,4’−〔ブチレンジオキシ(1,3)〕−ビ
ス〔2−(4−ジエチルアミノフェニル)キナゾリ
ン〕、4,4’−〔ブチレンジオキシ(1,4)〕−ビ
ス〔2−(4−ジエチルアミノフェニル)キナゾリ
ン〕、4,4’−(オキシジエチレン)−ビス〔2−
(4−ジエチルアミノフェニル)キナゾリン〕、4,
4’−エチレン−ビス〔2−(4−ピペリジノフェニ
ル)キナゾリン〕、4,4’−エチレン−ビス〔2−
(4−ジ−n−プロピルアミノフェニル)キナゾリ
ン〕、4,4’−(エチレンジオキシ)−ビス〔2−
(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)キナゾリン〕、
4,4’−シクロヘキシレン−ビス〔2−(4−ジエチ
ルアミノフェニル)キナゾリン〕等が好適に用いられ
る。
【0009】成分(ロ)の電子受容性化合物としては、
活性プロトンを有する化合物群、偽酸性化合物群〔酸で
はないが、組成物中で酸として作用して成分(イ)を発
色させる化合物群〕、電子空孔を有する化合物群等があ
る。活性プロトンを有する化合物を例示すると、フェノ
ール性水酸基を有する化合物としては、モノフェノール
類からポリフェノール類があり、さらにその置換基とし
てアルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカル
ボニル基、カルボキシ基及びそのエステル又はアミド
基、ハロゲン基等を有するもの、及びビス型、トリス型
フェノール等、フェノール−アルデヒド縮合樹脂等が挙
げられる。又、前記フェノール性水酸基を有する化合物
の金属塩であってもよい。
【0010】以下に具体例を挙げる。フェノール、o−
クレゾール、ターシャリーブチルカテコール、ノニルフ
ェノール、n−オクチルフェノール、n−ドデシルフェ
ノール、n−ステアリルフェノール、p−クロロフェノ
ール、p−ブロモフェノール、o−フェニルフェノー
ル、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル、p−ヒドロキ
シ安息香酸n−オクチル、レゾルシン、没食子酸ドデシ
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4−ヒド
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン1−
フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−
メチルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)n−ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)n−ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)n−オクタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)n−ノナン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)n−デカン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)n−ドデカン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エチルプロピオネート、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
n−ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)n−ノナン、等がある。前記フェノール性水酸基を
有する化合物が最も有効な熱変色特性を発現させること
ができるが、芳香族カルボン酸及び炭素数2〜5の脂肪
族カルボン酸、カルボン酸金属塩、酸性リン酸エステル
及びそれらの金属塩、1、2、3−トリアゾール及びそ
の誘導体から選ばれる化合物等であってもよい。
【0011】次に(ハ)成分の総炭素数が12乃至24
のアリールアルキルケトン類について具体的に化合物を
例示する。n−オクタデカノフェノン、n−ヘプタデカ
ノフェノン、n−ヘキサデカノフェノン、n−ペンタデ
カノフェノン、n−テトラデカノフェノン、4’−n−
ドデカノアセトフェノン、n−トリデカノフェノン、
4’−n−ウンデカノアセトフェノン、n−ラウロフェ
ノン、4’−n−デカノアセトフェノン、n−ウンデカ
ノフェノン、4’−n−ノニルアセトフェノン、n−デ
カノフェノン、4’−n−オクチルアセトフェノン、n
−ノナノフェノン、4’−n−ヘプチルアセトフェノ
ン、n−オクタノフェノン、4’−n−ヘキシルアセト
フェノン、4’−n−シクロヘキシルアセトフェノン、
4−tert−ブチルプロピオフェノン、n−ヘプタノ
フェノン、4’−n−ペンチルアセトフェノン、シクロ
ヘキシルフェニルケトン、ベンジル−n−ブチルケト
ン、4’−n−ブチルアセトフェノン、n−ヘキサノフ
ェノン、4−イソブチルアセトフェノン、1−アセトナ
フトン、2−アセトナフトン、シクロペンチルフェニル
ケトン等が挙げられる。本発明の(ハ)成分は前記アリ
ールアルキルケトン類を用いるが、必要に応じてヒステ
リシス特性を大きく変動しない範囲で他のエステル類、
アルコール類、カルボン酸類、アミド類等を加えること
ができる。この場合、その添加量は本発明のアリールア
ルキルケトン50部に対して50部以下(重量部)が所
期の色彩記憶性効果を有効に発現させる上で好ましい。
【0012】前記した(イ)、(ロ)、(ハ)の必須三
成分の組成物の均質相溶体は、公知の微小カプセル化技
術により微小カプセルに内包させることができ、微小粒
子化(0.5〜50μm、好ましくは1〜30μm)に
より、ΔH値は必須3成分の組成物の均質相溶体のΔH
と比較し、更にΔHを拡大することができる。又、カプ
セル膜壁で保護されていることにより、酸性物質、塩基
性物質、過酸化物等の化学的に活性な物質又は他の溶剤
成分と接触しても、その機能を低下させることがないこ
とは勿論、耐熱安定性が保持できる。利用できる微小カ
プセル化技術としては、界面重合法、in Situ重
合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶
媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、
スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜選択
される。尚、微小カプセルの表面は、目的に応じて更に
二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面
特性を改質させて実用に供することもできる。
【0013】
【作用】本発明における前記アリールアルキルケトン類
から選ばれる化合物を電子授受による呈色反応の反応媒
体として配合することにより、色濃度−温度曲線に関し
て、ヒステリシス幅(ΔH)の大きい熱変色特性を発現
させ、更に、発色時の高い濃度と消色時の色消えの良さ
による、非常に高いコントラスト(ΔV)を有する熱変
色性組成物として機能し、更に前記組成物を微小カプセ
ルに内包させることによる微粒子形態となすことによ
り、色彩記憶性効果を発現させるのに有効なΔHが8℃
乃至60℃のヒステリシス特性を発現させ得る。前記作
用の理論的解明は未だ不十分であるが、高コントラスト
に関しては、エステル化合物に比べ、本発明のアリール
アルキルケトン類は、同一融点下での分極性が高くなる
ことに起因していると推察される。又、後述する実施例
の熱変色特性の測定データにみられる如き、熱変色挙動
を繰り返し再現させる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。各実施例中における感温
変色性色彩記憶性組成物及び感温変色性色彩記憶性マイ
クロカプセル顔料の製造方法及び前記マイクロカプセル
顔料の温度変化によるヒステリシス特性の測定方法及び
コントラストの測定方法について以下に説明する。尚、
以下の配合例中の部は、重量部を示す。
【0015】実施例1 感温変色性色彩記憶性組成物の製造方法及びヒステリシ
ス特性の測定方法 (イ)成分としてCVL0.1部、(ロ)成分としてビ
スフェノールA0.1部、n−ヘキサノフェノン2.5
部を混合し、攪拌しながら120℃迄昇温させ、均一に
溶解し、3成分の均質相溶体を得た。前記均質相溶体を
内径1mm、長さ78mmの透明ガラス製毛細管に、毛
細管の底部から10mmの高さ迄詰めて封入し、試験体
1を作成した。得られた試験体1を、後面に白色紙を立
設し、−10℃に冷却した不凍液を入れたビーカー内部
に、試験体1の底部から40mmの高さ迄浸漬し、各温
度における色濃度が判るようにして、ハンディクーラー
(トーマスサイエンティフィック社製)を用いて、不凍
液を−10℃から+1℃/minずつ加温した。この試
験体1の色変化を目視にて観察した所、15℃迄青色を
呈していた試験体1は、15℃から加温する毎に色濃度
は薄くなり(T3 )、26℃にて完全無色透明となり
(T4 )、40℃まで昇温してもその透明度は維持され
た。次に、前記40℃迄昇温した状態の試験体1を−1
℃/minずつ冷却すると、8℃迄は何ら変化を示さず
無色透明の状態を呈していたが、8℃以下で淡い青色に
着色し(T2 )、冷却する毎にその色濃度は濃くなり、
4℃で完全に青色となり(T1 )、−10℃迄冷却して
も、4℃での色濃度は維持されたままであった。
【0016】実施例2〜11 実施例1と同様にしてヒステリシス特性を測定した。前
記感温変色性色彩記憶性組成物の製造に適用した(ハ)
成分、及びT1 、T2 、T3 、T4 、TH (着色過程に
おける色濃度の中点の温度)、TG (消色過程における
色濃度の中点の温度)、及びΔH(線分HG)の各値を
表1示す。尚、(ハ)成分については、表1に示す通り
であり、(イ)、(ロ)成分及びその他の試料とその重
量部については実施例1と同様である。
【表1】
【0017】実施例12 感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料の製造方法 (イ)電子供与性呈色性有機化合物として、3−ジブチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン3.0
部、(ロ)フェノール化合物として、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン8.0部、(ハ)n−
ラウロフェノン50.0部からなる3成分を120℃に
て加温溶解して均質相溶体となし、エポン828〔油化
シェルエポキシ(株)製、エポキシ樹脂〕10部とメチ
ルエチルケトン10部の混合溶液に混合したのち、これ
を10%ゼラチン水溶液100部中に滴下し、微小滴に
なるよう攪拌する。別に用意した5部の硬化剤エピキュ
アU〔油化シェルエポキシ(株)製、エポキシ樹脂のア
ミン付加物〕を45部の水に溶解させた溶液を前記攪拌
中の溶液中に徐々に添加し、液温を80℃に保って約5
時間攪拌を続け、マイクロカプセル原液を得た。前記原
液を遠心分離処理することにより、含水率約40重量%
の黒色から無色に変化する平均粒子径10μmの感温変
色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料を得た。
【0018】ヒステリシス特性の測定方法 前記の如くして得られた感温変色性色彩記憶性マイクロ
カプセル顔料40部をエチレン−酢酸ビニルエマルジョ
ン50部、消泡剤1部、レベリング剤1部、水8部の中
に均一に分散してなるインキを180メッシュのスクリ
ーン版を用いて、明度値9.2の白色上質紙上にベタ印
刷し、完全乾燥させ、塗膜厚みが20μmの感温変色性
色彩記憶性マイクロカプセル顔料を用いた印刷物を得
た。得られた印刷物を以下の方法で加熱、冷却して変色
挙動をグラフ上にプロットした。前記印刷物を色差計
〔TC−3600型色差計、(株)東京電色製〕の所定
箇所に貼りつけ、その部分を温度幅70℃の範囲内で1
0℃/minの速度で印刷物を加熱、冷却した。例え
ば、実施例1の場合は、−10℃を測定開始温度とし
て、10℃/minの速度で60℃まで加温し、続い
て、10℃/minの速度で再び−10℃まで冷却し
た。各温度において色差計に表示された明度値をグラフ
上にプロットして、図1に例示の変色曲線を作成し、T
1 、T2 、T3 、T4、TH (着色過程における色濃度
の中点の温度)、TG (消色過程における色濃度の中点
の温度)、及びΔH(線分HG)の各値を得た。
【0019】コントラストの測定方法 前記ヒステリシス特性の測定時に、例えば、実施例10
の場合は、−10℃の時の明度値VE を色差計〔TC−
3600型色差計、(株)東京電色製〕から読み取り、
次に、60℃の時の明度値VF を同様にして読み取り、
コントラストΔVをVF −VE として算出した。
【0020】実施例13〜19 実施例12と同様にしてヒステリシス特性を測定した。
前記感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料の製造
に適用した(ハ)成分、及びT1 、T2 、T3 、T4
H (着色過程における色濃度の中点の温度)、T
G (消色過程における色濃度の中点の温度)、ΔH(線
分HG)、VE 、VF 、ΔV(VF −VE )の各値を表
2示す。尚、(ハ)成分については、表2に示す通りで
あり、(イ)、(ロ)成分及びその他の試料とその重量
部については実施例12と同様である。
【表2】
【0021】実施例20 (イ)電子供与性呈色性有機化合物として、6−(エチ
ルイソブチルアミノ)ベンゾαフルオラン3.0部、
(ロ)フェノール化合物として、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン8.0部、(ハ)n−ラウ
ロフェノン50.0部を同様の方法にてマイクロカプセ
ル化し、ピンク色から無色に変化する感温変色性色彩記
憶性マイクロカプセル顔料を得た。
【0022】実施例21 (イ)電子供与性呈色性有機化合物として、3−(4−
ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−
エチル−2−メチルインドリル−3−イル)−4−アゾ
アゾフタリド1.5部、(ロ)フェノール化合物とし
て、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
8.0部、(ハ)n−ラウロフェノン50.0部を同様
の方法にてマイクロカプセル化し、青色から無色に変化
する感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料を得
た。
【0023】実施例20及び21で得られた感温変色性
色彩記憶性マイクロカプセル顔料を実施例12と同様の
方法にて、その変色特性並びに明度値を読み取り、コン
トラストΔVをVF −VE として算出した。各値を表3
に示す。
【表3】
【0024】適用例1 (イ)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、(ロ)1、1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−3−メチルブタン、(ハ)n−ラウロフェノン
の三成分の均質相溶体をエポキシ樹脂/アミンの界面重
合法によってマイクロカプセル化して、平均粒子径10
μmの感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料を得
た。得られた感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔
料は黒色−無色の可逆的熱変色特性(T1 :−6℃、T
4 :46℃)を有する。白色上質紙の表面に前記感温変
色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料を含むエチレン−
酢酸ビニルエマルジョンに分散されてなるインキをスク
リーン版(180メッシュ)を用いて印刷し、感温変色
性記録紙を作製した。前記記録紙は常態では黒色を視覚
させており、46℃以上の加熱により、白色となる。こ
の状態は約25℃の室温下で保持される。次に−6℃以
下に冷却したところ、黒色となり、室温下ではこの状態
が保持された。前記記録紙の黒色、白色のいずれかの状
態は、常温域で互変的に保持させることができた。室温
下で黒色状態にある前記記録紙上を加熱ペン(55℃)
で筆記すると白色の筆跡が視覚された。一方、白色状態
にある前記記録紙上を冷熱ペン(−10℃)で筆記する
と黒色の筆跡を現出させた。この状態は前記室温下で保
持された。
【0025】適用例2 (イ)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、(ロ)1、1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−3−メチルブタン、(ハ)n−デカノフェノン
の三成分の均質相溶体をエポキシ樹脂/アミンの界面重
合法によってマイクロカプセル化して、平均粒子径10
μmの感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料を得
た。得られた感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔
料は黒色−無色の可逆的熱変色特性(T1 :−23℃、
4 :36℃)を有する。得られた前記感温変色性色彩
記憶性マイクロカプセル顔料40部をアクリル酸エマル
ジョンを主成分とした、無色透明の水性スクリーンイン
キビヒクル60部中に均一分散し、109メッシュのス
クリーン版を用いて、ピンク,ブルー,イエローの鮮や
かな有彩色にて白色上質紙上に水玉模様が描かれた印刷
体上に印刷し、感温変色性色彩記憶性印刷物を得た。前
記印刷物は、約20℃の室温下では黒色を視覚させてお
り、下地に描かれたカラフルな水玉模様は全く視覚する
事が出来ず、黒色により、完全に隠蔽されていたが、3
6℃以上の加熱により、黒色が消色し、ピンク,ブル
ー,イエローの鮮やかな水玉模様が出現した。この状態
は約20℃の室温下で保持され、次に−23℃以下に冷
却したところ、再び黒色となり、ピンク,ブルー,イエ
ローの鮮やかな水玉模様は完全に隠蔽され、視覚するこ
とができなくなった。
【0026】比較例1〜5 (イ)電子供与性呈色性有機化合物として、3−ジブチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン3.0
部、(ロ)フェノール化合物として、2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン8.0部、
(ハ)色彩記憶性を有する公知のエステル化合物50.
0部からなる3成分を120℃にて加温溶解して均質相
溶体となし、エポン828〔油化シェルエポキシ(株)
製、エポキシ樹脂〕10部とメチルエチルケトン10部
の混合溶液に混合したのち、これを10%ゼラチン水溶
液100部中に滴下し、微小滴になるよう攪拌する。別
に用意した5部の硬化剤エピキュアU〔油化シェルエポ
キシ(株)製、エポキシ樹脂のアミン付加物〕を45部
の水に溶解させた溶液を前記攪拌中の溶液中に徐々に添
加し、液温を80℃に保って約5時間攪拌を続け、マイ
クロカプセル原液を得た。前記原液を遠心分離処理する
ことにより、含水率約40重量%の黒色から無色に変化
する感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料を得る
ことができ、実施例12と同様の方法にて、その変色特
性並びに明度値を読み取り、コントラストΔVをVF
E として算出した。各値を表4に示す。
【表4】
【0027】比較例6 (イ)電子供与性呈色性有機化合物として、6−(エチ
ルイソブチルアミノ)ベンゾαフルオラン3.0部、
(ロ)フェノール化合物として、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン8.0部、(ハ)ステアリ
ン酸n−ヘプチル50.0部を同様の方法にてマイクロ
カプセル化し、ピンク色から無色に変化する感温変色性
色彩記憶性マイクロカプセル顔料を得た。 比較例7 (イ)電子供与性呈色性有機化合物として、3−(4−
ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−
エチル−2−メチルインドリル−3−イル)−4−アゾ
アゾフタリド1.5部、(ロ)フェノール化合物とし
て、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
8.0部、(ハ)ステアリン酸n−ヘプチル50.0部
を同様の方法にてマイクロカプセル化し、青色から無色
に変化する感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料
を得た。
【0028】比較例6及び7で得られた感温変色性色彩
記憶性マイクロカプセル顔料を実施例12と同様の方法
にて、その変色特性並びに明度値を読み取り、コントラ
ストΔVをVF −VE として算出した。各値を表5に示
す。
【表5】
【0029】
【発明の効果】本発明感温変色性色彩記憶性組成物、殊
にマイクロカプセル化した顔料は、色濃度−温度曲線に
関して、8℃〜80℃のヒステリシス幅(ΔH)を示し
て発色−消色の可逆的変色を生起させ、変色温度より低
温側の色と高温側の色の両方を常温域で互変的に記憶保
持でき、必要に応じて熱又は冷熱を適用することによ
り、いずれかの色を可逆的に再現させて記憶保持できる
特性を効果的に発現させることができ、更に、発色時の
高い濃度と消色時の色消えの良さによる、非常に高いコ
ントラストを発現させることができる。本発明の感温変
色性色彩記憶性組成物、殊にマイクロカプセル化した顔
料は、塗料或いは印刷インキとして、多様な塗装乃至印
刷物への適用や、該顔料を熱可塑性樹脂やワックス類等
に溶融ブレンドして諸種の形態の賦形物として適用され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明感温変色性色彩記憶性組成物の色濃度−
温度曲線におけるヒステリシス特性を説明するグラフで
ある。
【符号の説明】
1 完全呈色温度 T2 最低保持温度 T3 最高保持温度 T4 完全消色温度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)電子供与性呈色性有機化合物、
    (ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の
    呈色反応をコントロールする総炭素数が12乃至24の
    アリールアルキルケトン類から選ばれる化合物の三成分
    を必須成分とする均質相溶体からなる、色濃度−温度曲
    線に関し、8℃乃至80℃のヒステリシス幅(ΔH)を
    示して変色する感温変色性色彩記憶性組成物。
  2. 【請求項2】 前記アリールアルキルケトン類がフェニ
    ルアルキルケトン類から選ばれる化合物である請求項1
    記載の感温変色性色彩記憶性組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2記載の感温変色性色彩記
    憶性組成物をマイクロカプセル中に内包した感温変色性
    色彩記憶性マイクロカプセル顔料。
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