JPH0838115A - ゴマ粉末の形成方法 - Google Patents
ゴマ粉末の形成方法Info
- Publication number
- JPH0838115A JPH0838115A JP6178199A JP17819994A JPH0838115A JP H0838115 A JPH0838115 A JP H0838115A JP 6178199 A JP6178199 A JP 6178199A JP 17819994 A JP17819994 A JP 17819994A JP H0838115 A JPH0838115 A JP H0838115A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sesame
- sesame seed
- powder
- oil
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 利用しやすいゴマ粉末を形成する方法を提供
する。 【構成】 焙煎したゴマ種子を蒸して柔らかくし、柔ら
かくなったゴマ種子を油分が20〜30重量%残留する
状態まで圧搾し、油分が残留しているゴマ種子を液体窒
素雰囲気中で凍結粉砕してゴマ粉末を得る。
する。 【構成】 焙煎したゴマ種子を蒸して柔らかくし、柔ら
かくなったゴマ種子を油分が20〜30重量%残留する
状態まで圧搾し、油分が残留しているゴマ種子を液体窒
素雰囲気中で凍結粉砕してゴマ粉末を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴマの粉末を形成する
方法に関する。
方法に関する。
【0002】
【従来技術】ゴマは、油脂、タンパク質、ミネラル、ビ
タミン等を多量に含んだ高栄養でしかもバランスの取れ
た食品であり、従来から、練りゴマやスリゴマあるいは
切りゴマの状態で食品に添加して使用したり、搾油して
ゴマ油として使用されている。
タミン等を多量に含んだ高栄養でしかもバランスの取れ
た食品であり、従来から、練りゴマやスリゴマあるいは
切りゴマの状態で食品に添加して使用したり、搾油して
ゴマ油として使用されている。
【0003】このように栄養分に優れているゴマである
が、表面は硬い皮に覆われていることから微粉末にしな
ければ消化されず、従来のような単純な使用形態では十
分栄養素を利用しているとはいえなかった。特に、ゴマ
油を搾った後の搾粕はタンパク質やミネラル等の栄養素
を保持しているが、従来は飼料として使用されているだ
けで食用に使用されることはなく、ゴマの有効成分を十
分利用しているとは言えなかった。
が、表面は硬い皮に覆われていることから微粉末にしな
ければ消化されず、従来のような単純な使用形態では十
分栄養素を利用しているとはいえなかった。特に、ゴマ
油を搾った後の搾粕はタンパク質やミネラル等の栄養素
を保持しているが、従来は飼料として使用されているだ
けで食用に使用されることはなく、ゴマの有効成分を十
分利用しているとは言えなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、ゴマの種子をそ
のまま凍結粉砕して微粉化することも考えられるが、ゴ
マはその重量の52%が油脂分であることから、凍結粉
砕した粉体を常温保存しておくと、含有している油脂分
の影響で粘性が生じて塊となり、粉体としての使用がし
にくくいという問題があった。このため、従来では、微
粉末化したゴマ粉末は流通段階にはなかった。本発明
は、このような点に着目して、利用しやすいゴマ粉末を
形成する方法を提供することを目的とする。
のまま凍結粉砕して微粉化することも考えられるが、ゴ
マはその重量の52%が油脂分であることから、凍結粉
砕した粉体を常温保存しておくと、含有している油脂分
の影響で粘性が生じて塊となり、粉体としての使用がし
にくくいという問題があった。このため、従来では、微
粉末化したゴマ粉末は流通段階にはなかった。本発明
は、このような点に着目して、利用しやすいゴマ粉末を
形成する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、焙煎したゴマ種子を蒸して柔らかくし、
柔らかくなったゴマ種子を油分が20〜30重量%残留
する状態まで圧搾し、油分が残留しているゴマ種子を液
体窒素雰囲気中で凍結粉砕してゴマ粉末を得るようにし
たことを特徴としている。
めに本発明は、焙煎したゴマ種子を蒸して柔らかくし、
柔らかくなったゴマ種子を油分が20〜30重量%残留
する状態まで圧搾し、油分が残留しているゴマ種子を液
体窒素雰囲気中で凍結粉砕してゴマ粉末を得るようにし
たことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明では、焙煎したゴマ種子を蒸して柔らか
くした後、油分を20〜30重量%残す状態に搾油し、
油分が残っているゴマ種子を液体窒素雰囲気中で凍結粉
砕させてゴマ粉末を得るようにしているから、粉末中に
はゴマ油成分がわずかに残ることになり、ゴマの風味を
損なわないものでありながら、常温で保存することがあ
っても塊にならないので粉末状態を長期にわたって維持
し続けることができる。そして、粉末状を維持できるこ
とから、食品への添加、混入が容易で取り扱いやすくな
る。
くした後、油分を20〜30重量%残す状態に搾油し、
油分が残っているゴマ種子を液体窒素雰囲気中で凍結粉
砕させてゴマ粉末を得るようにしているから、粉末中に
はゴマ油成分がわずかに残ることになり、ゴマの風味を
損なわないものでありながら、常温で保存することがあ
っても塊にならないので粉末状態を長期にわたって維持
し続けることができる。そして、粉末状を維持できるこ
とから、食品への添加、混入が容易で取り扱いやすくな
る。
【0007】
【実施例】洗滌したゴマを、開放式煎り釜で焙煎し、こ
の焙煎したゴマを放冷した後、圧偏ロールにかけて皮の
硬いゴマの種子を搾りやすくし、圧偏ロールにかけた後
のゴマ種子を甑にいれて3〜4分蒸して柔らかくし、こ
の蒸し上げたゴマの種子を麻布等で丸く包みんだのち水
圧式圧搾機にかけて常温で搾り、ゴマ油を得る。この圧
搾時に、ゴマ油を完全に搾り切らないで、種子の中に油
脂成分が重量比率で15〜35%程度残るように搾る。
の焙煎したゴマを放冷した後、圧偏ロールにかけて皮の
硬いゴマの種子を搾りやすくし、圧偏ロールにかけた後
のゴマ種子を甑にいれて3〜4分蒸して柔らかくし、こ
の蒸し上げたゴマの種子を麻布等で丸く包みんだのち水
圧式圧搾機にかけて常温で搾り、ゴマ油を得る。この圧
搾時に、ゴマ油を完全に搾り切らないで、種子の中に油
脂成分が重量比率で15〜35%程度残るように搾る。
【0008】ここで、ゴマ種子を麻布等で包んで圧搾す
る、いわゆる、玉締式を採用するのは、圧搾時に装置と
しての摩擦熱を防止して油の風味を損なわないようにす
るためである。また、油脂成分を搾り切らないで15〜
35%程度残留させるのは、油脂成分が15%を下回る
と、搾った後のゴマ種子にゴマの風味が残らず、また、
油脂成分35%よりも多いと、粉体化した後に時間が経
つと、含有油分の影響で塊になり、粉体としての使用が
困難になるためである。なおこの圧搾時での残留油分は
20〜30%程度にすることが望ましい。
る、いわゆる、玉締式を採用するのは、圧搾時に装置と
しての摩擦熱を防止して油の風味を損なわないようにす
るためである。また、油脂成分を搾り切らないで15〜
35%程度残留させるのは、油脂成分が15%を下回る
と、搾った後のゴマ種子にゴマの風味が残らず、また、
油脂成分35%よりも多いと、粉体化した後に時間が経
つと、含有油分の影響で塊になり、粉体としての使用が
困難になるためである。なおこの圧搾時での残留油分は
20〜30%程度にすることが望ましい。
【0009】次に、ゴマ油を搾って、含有油脂成分が1
5〜35%程度になったゴマ種子を液体窒素を使用した
凍結粉砕装置で200meshの篩を通る程度の微粉末に凍
結粉砕する。こで凍結粉砕方式を採用するのは、常温で
粉砕すると、油脂成分の存在によりペースト状になり粉
末にならない、粉砕時の熱影響で油脂成分が変質する、
という問題があるからである。
5〜35%程度になったゴマ種子を液体窒素を使用した
凍結粉砕装置で200meshの篩を通る程度の微粉末に凍
結粉砕する。こで凍結粉砕方式を採用するのは、常温で
粉砕すると、油脂成分の存在によりペースト状になり粉
末にならない、粉砕時の熱影響で油脂成分が変質する、
という問題があるからである。
【0010】このようにして得られたゴマ粉末は、ゴマ
の風味を失わず、また、粉体の状態を長時間維持してお
くことができるから、食品への添加・混入が容易で、例
えば、ゴマ粉末をオリゴ糖とミックスして牛乳に溶かし
て飲料としたり、スナック菓子やデザートへの利用、ふ
りかけとしての利用が可能となり、ゴマの摂取が容易に
なり、ゴマの栄養素を十分活用することができる。
の風味を失わず、また、粉体の状態を長時間維持してお
くことができるから、食品への添加・混入が容易で、例
えば、ゴマ粉末をオリゴ糖とミックスして牛乳に溶かし
て飲料としたり、スナック菓子やデザートへの利用、ふ
りかけとしての利用が可能となり、ゴマの摂取が容易に
なり、ゴマの栄養素を十分活用することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明では、焙煎したゴマ種子を蒸して
柔らかくした後、油分を20〜30重量%残す状態に搾
油し、油分が残っているゴマ種子を液体窒素雰囲気中で
凍結粉砕させてゴマ粉末を得るようにしているから、粉
末中にはゴマ油成分がわずかに残ることになり、ゴマの
風味を損なわないものでありながら、常温で保存するこ
とがあっても塊にならないので粉末状態を長期にわたっ
て維持し続けることができる。この結果、食品への添
加、混入が容易で取り扱いやすいゴマ粉末を得ることが
できる。また、ゴマの全粒を粉末としているので、ゴマ
が含有しているタンパク質やミネラル、ビタミン等をそ
のまま保有した高栄養の粉末食品を得ることができる。
柔らかくした後、油分を20〜30重量%残す状態に搾
油し、油分が残っているゴマ種子を液体窒素雰囲気中で
凍結粉砕させてゴマ粉末を得るようにしているから、粉
末中にはゴマ油成分がわずかに残ることになり、ゴマの
風味を損なわないものでありながら、常温で保存するこ
とがあっても塊にならないので粉末状態を長期にわたっ
て維持し続けることができる。この結果、食品への添
加、混入が容易で取り扱いやすいゴマ粉末を得ることが
できる。また、ゴマの全粒を粉末としているので、ゴマ
が含有しているタンパク質やミネラル、ビタミン等をそ
のまま保有した高栄養の粉末食品を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 焙煎したゴマ種子を蒸して柔らかくし、
柔らかくなったゴマ種子を油分が20〜30重量%残留
する状態まで圧搾し、油分が残留しているゴマ種子を液
体窒素雰囲気中で凍結粉砕してゴマ粉末を得るようにし
たゴマ粉末の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6178199A JPH0838115A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | ゴマ粉末の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6178199A JPH0838115A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | ゴマ粉末の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0838115A true JPH0838115A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16044320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6178199A Pending JPH0838115A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | ゴマ粉末の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0838115A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006297212A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Mikasa Sangyo Kk | 高脂肪食品の微粉砕製法およびそれにより得られた微粉末食品 |
CN107232565A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-10-10 | 刘忠安 | 一种芝麻的九蒸九晒工艺及含有该芝麻粉的食品 |
WO2018096891A1 (ja) * | 2016-11-23 | 2018-05-31 | 九鬼産業株式会社 | 粉末状の胡麻加工品およびその製造方法 |
WO2019221045A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 九鬼産業株式会社 | 粉末状飲料用組成物およびその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5462371A (en) * | 1977-10-21 | 1979-05-19 | Ezaki Glico Co | Powdery seasoning composition for *gomaae* |
JPS5820178A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-05 | Kuki Sangyo Kk | ごま粉末の製造方法 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP6178199A patent/JPH0838115A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5462371A (en) * | 1977-10-21 | 1979-05-19 | Ezaki Glico Co | Powdery seasoning composition for *gomaae* |
JPS5820178A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-05 | Kuki Sangyo Kk | ごま粉末の製造方法 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006297212A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Mikasa Sangyo Kk | 高脂肪食品の微粉砕製法およびそれにより得られた微粉末食品 |
WO2018096891A1 (ja) * | 2016-11-23 | 2018-05-31 | 九鬼産業株式会社 | 粉末状の胡麻加工品およびその製造方法 |
CN109982581A (zh) * | 2016-11-23 | 2019-07-05 | 九鬼产业株式会社 | 粉末状的芝麻加工品及其制造方法 |
JPWO2018096891A1 (ja) * | 2016-11-23 | 2019-10-17 | 九鬼産業株式会社 | 粉末状の胡麻加工品およびその製造方法 |
CN107232565A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-10-10 | 刘忠安 | 一种芝麻的九蒸九晒工艺及含有该芝麻粉的食品 |
WO2019221045A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 九鬼産業株式会社 | 粉末状飲料用組成物およびその製造方法 |
CN112055541A (zh) * | 2018-05-14 | 2020-12-08 | 九鬼产业株式会社 | 粉末状饮料用组合物及其制造方法 |
JPWO2019221045A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2021-05-27 | 九鬼産業株式会社 | 粉末状飲料用組成物およびその製造方法 |
EP3794956A4 (en) * | 2018-05-14 | 2022-01-26 | Kuki Sangyo Corporation | POWDERED BEVERAGE COMPOSITION AND PROCESS FOR PRODUCTION THEREOF |
TWI793314B (zh) * | 2018-05-14 | 2023-02-21 | 日商九鬼產業股份有限公司 | 粉末狀飲料用組成物及其製造方法 |
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