JPH0837828A - 移植機 - Google Patents

移植機

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JPH0837828A
JPH0837828A JP6181634A JP18163494A JPH0837828A JP H0837828 A JPH0837828 A JP H0837828A JP 6181634 A JP6181634 A JP 6181634A JP 18163494 A JP18163494 A JP 18163494A JP H0837828 A JPH0837828 A JP H0837828A
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JP
Japan
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frame
machine body
width direction
seedlings
transplanting
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Pending
Application number
JP6181634A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Kuraya
芳明 蔵屋
Masatoshi Hiasa
正俊 日朝
Shuichi Shimizu
修一 清水
Yozo Ogaki
洋三 大垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd, Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication of JPH0837828A publication Critical patent/JPH0837828A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 野菜の種類などに応じて移植部5に備える移
植爪53の整数倍数のポット苗を一条の畝に植付可能と
する。 【構成】 一対の前輪1と後輪2とで支持されるフレー
ム3に、エンジン4及び移植部5をもった機体6を、フ
レーム3の幅方向一側位置と中央位置とにスライド可能
に支持して、フレーム3に設ける往復動装置8により位
置変更可能に移動させ、一条の畝に移植部5の植え付け
条数の整数倍数の複数植えを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば野菜の苗などを
畝上に移植するために使用される移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種移植機は、例えば特開平4
ー173005号公報に示されているように、エンジン
などを搭載した機体の前後方向両側に、それぞれ左右一
対の前輪及び後輪を支持すると共に、前記機体の後方側
には、複数の苗収容部を備えた苗トレイを搬送する苗搬
送部と、該搬送部で搬送される苗トレイの苗収容部から
ポット苗を取出す苗取出爪と、この苗取付爪で取出され
たポット苗を受け取って畝上に植付ける開閉可能な移植
爪から成る移植部を設けている。
【0003】前記移植爪は機体の幅方向中間部位に配設
され、また、この移植爪は、機体幅方向への移動は不能
で、上下方向への所定範囲にわたる往復移動のみ可能と
されており、つまり、前記苗取出爪が前記トレイの苗収
容部から取出したポット苗を閉鎖状態で受け取る上方側
の苗受取位置と、苗受取後に該苗受取位置から下降して
畝内に突入し、その突入時に開放状態とされて前記移植
爪内に収容されたポット苗を畝に植え付ける苗植付位置
との範囲で上下往復移動のみ可能とされている。
【0004】そして、前記ポット苗を畝上に植付けると
きには、前記前輪及び後輪を畝間に形成される溝に沿っ
て走行させながら、前記機体の幅方向中間部位に設ける
移植爪を前記苗受取位置と苗植付位置との範囲で上下往
復移動させ、前記移植爪が閉鎖状態とされて前記苗受取
位置に上昇待機されているとき、前記苗取出爪により前
記搬送部で搬送される苗トレイの苗収容部からポット苗
を取出して前記移植爪内に放出し、この後該移植爪を前
記苗植付位置へと下降させて畝内へと突入させ、このと
き前記移植爪を開放させることにより内部に取り込むポ
ット苗を前記畝に植付けるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、野菜の種類
などによっては、一条の畝に多数条数のポット苗を植付
けた方が好ましい場合があるが、斯かる場合に前述した
従来の移植機では対応できなかったのである。
【0006】即ち、従来の移植機では、通常前記機体に
1つの移植爪を備えた構成となっており、このため、前
記移植爪により一条の畝上にポット苗を1列状に植付け
ることは可能であるが、前記移植爪の機体幅方向への移
動は不能とされ、該移植爪は機体幅方向の中央位置に設
けられていることと、また、前記前輪及び後輪は畝間に
形成される溝に沿って走行され、該畝の畝壁による位置
規制により前記各輪つまり機体の畝幅方向への移動も不
能とされていることから、この機体を畝に沿って走行さ
せるときの前記移植爪による畝幅方向の苗植付軌跡は決
まり、しかも、前記畝の幅方向中央位置に植え付けられ
ることから、たとえ前記機体を畝上において往復移動さ
せて苗の植付けを行っても、該機体の往復移動時におけ
る前記移植爪の苗植付軌跡が重複するだけで、一条の畝
上に複数列状のポット苗を植付けることができなかった
のである。
【0007】本発明の目的は、野菜の種類などに応じて
移植機に備える移植爪の整数倍数のポット苗を一条の畝
に植付けることができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、一対の前輪1と後輪2とで
支持されるフレーム3に、エンジン4及び移植部5をも
った機体6を、前記フレーム3の幅方向一側位置と中央
位置とにスライド可能に支持して、前記フレーム3に設
ける往復動装置8により位置変更可能に移動させ、一条
の畝に前記移植部5の植え付け条数の整数倍数の複数植
えを可能としたのである。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記機体6
がスライドすることのない前記フレーム3の幅方向他側
に、前記後輪2の昇降を調整する昇降シリンダ100を
設けたのである。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、前記フレ
ーム3に油圧シリンダ81と、この油圧シリンダ81の
ロッド82の往復動に連動して搖動する搖動アーム83
とを設けて、この搖動アーム83の先端側を前記機体6
の重心位置又はその近くに連結したのである。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、前記エンジン4
や移植部5を備えた機体6を、前記前後各輪1,2で支
持されるフレーム3の機体幅方向一側位置と中央位置と
に、該フレーム3に設けた往復動装置8を介して位置変
更可能に支持したから、一条の畝上に前記移植部5によ
り苗の植付けを行う場合、前記フレ−ム3を畝に沿って
往復動させながら、この往復動時、前記機体6を前記往
復動装置8を介して前記フレーム3の中央位置と幅方向
一側位置とにそれぞれスライドさせ、これら各スライド
位置に前記機体6に設けた前記移植部5を保持して苗の
植付けを行うことにより、この移植部5による植え付け
条数の整数倍数の苗を一条の畝上に植付けることができ
るのである。
【0012】例えば前記機体6の畝上での往動時に、前
記往復動装置8を介して前記機体6つまり移植部5を前
記フレーム3の中央位置にスライドさせ、この中央位置
で前記移植部5による苗の植付けを行うことにより、該
移植部5と対向する畝の中央位置に1条の苗を植付ける
ことができ、また、前記機体6の復動時に、該機体6つ
まり移植部5を前記フレーム3の幅方向一側位置へとス
ライドさせることにより、前記機体6の往動時に前記移
植部5で植付けられた畝の苗植付列とは重複させること
なく、この苗植付位置に対し幅方向側方両側位置にそれ
ぞれ各一条の苗を植付けられ、従って、前記移植部5に
1つの移植爪を設けた構成の移植機でも、一条の畝上に
合計3条の苗を植え付けられる。
【0013】即ち、前記機体6を前記フレーム3の中央
位置にスライドさせた状態で苗植付けを行うとき、前記
機体6に設ける移植部5が畝の中央位置に対向位置する
ように、該移植部5の前記フレーム3に対する位置設定
を行な得るのであるから、前記機体6の畝上での往動時
に、該機体6を前記フレーム3の中央位置にスライドさ
せることにより、前記畝の中央位置に苗植付けを行うこ
とができ、また、前記機体6の復動時には前記フレーム
3の幅方向一側位置へとスライドさせることにより、前
記畝の中央位置に対する幅方向一側方位置に苗植付けを
行うことができ、また、以上のような機体6の畝に対す
る往復移動を行った後、前記機体6を畝上において再び
往動させて前記移植部5による苗植付けを行うことによ
り、前記畝の中央位置に対する他側方位置にも苗の植付
けを行うことができ、この結果、一条の畝上に前記移植
部5による植付条数の3倍、つまり、3条の苗植付けを
行うことができるのである。
【0014】また、前記移植部5を前記フレ−ム3の幅
方向一側にスライドさせて、前記畝に対し往復動させる
ことにより、一条の畝に2条の前記苗を植付けることも
できるのであり、また、複数の移植爪を設ける場合に
は、該各移植爪の整数倍条数の苗植付けができるのであ
る。
【0015】その上、前記機体6は、前記フレーム3に
対し中央位置と幅方向一側位置とにわたってスライド可
能とされ、該フレーム3の幅方向他側位置にはスライド
されないことから、このスライドされないフレーム3の
幅方向他側スペ−スを有効利用して、前記機体6をスラ
イドさせるための機器や、その他前記後輪を昇降させる
ための機器類を組み込むことができるのである。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、前記
機体6がスライドすることのない前記フレーム3の幅方
向他側に、前記後輪2の昇降を調整する昇降シリンダ1
00を設けたから、該昇降シリンダ100が前記機体6
のフレーム3に対するスライド操作を阻害したりするこ
となく、このフレーム3のスペースを利用して組み込む
ことができ、前記昇降シリンダ100を介して前記後輪
2の昇降調整を行うことにより、前記機体6つまり移植
部5の畝に対する高さを所定高さに保持し、該移植部5
による畝内への苗植付深さを管理することができるので
ある。
【0017】更に、請求項3記載の発明によれば、前記
フレーム3に油圧シリンダ81と、この油圧シリンダ8
1のロッド82の往復動に連動して搖動する搖動アーム
83とを設けて、該搖動アーム83の先端側を前記機体
6の重心位置又はその近くに連結したから、前記油圧シ
リンダ81のロッド82を往復動させて前記機体6をフ
レーム3に対し機体幅方向へとスライドさせるとき、前
記機体6が前記フレ−ム3に対し傾いてコゼが生じ、大
きなスライド抵抗が発生して円滑に移動できなくなる不
具合をなくし、前記機体6のフレーム3に対するスライ
ド操作を円滑に行うことができ、しかも、前記油圧シリ
ンダ81により揺動する前記揺動ア−ム83により、前
記機体6をスライドさせているから、前記機体6のスラ
イドを迅速に行なうことができるのである。
【0018】
【実施例】図1及び図2は本発明にかかる移植機の要部
を示しており、この移植機は、前後左右両側に一対の前
輪1,1及び後輪2,2を備え、これら各輪1,2で支
持されるフレーム3と、エンジン4や移植部5などを備
えた機体6とから成り、この機体6を前記フレーム3に
機体幅方向にスライド可能に支持させて構成されてい
る。
【0019】前記フレーム3は、図1のように、機体前
後方向に延び、幅方向左右両側に機体幅寸法より広い間
隔を置いて配置される第1及び第2杆体31,32と、
該各杆体31,32の中間部位で第2杆体32寄りに配
置される機体前後方向の第3杆体33と、これら各杆体
31,32,33の長さ方向前端側に固定される直杆状
の第1スライドレール34と、前記各杆体31,32,
33の長さ方向後端側に固定され、前記第1スライドレ
ール34と平行状に延びて、幅方向両端が概略コ形状に
屈曲された第2スライドレール35とから枠状に構成し
ている。
【0020】前記各杆体31,32,33は、図2のよ
うにその長さ方向前端側から後方に向かって上方に立上
り、この立上り上端部から後方に水平状に延びる形状と
しており、その前端側には、前部側板36をそれぞれ固
着して、これら各側板36,36の上部側間に前記第1
スライドレール34を貫通させて架設支持し、また、後
端側には後部側板37,37を固着し、これら後部側板
37間にそれぞれ取付ブラケット39,39を固着し、
これらブラケット39を介して前記第2スライドレール
35のそれぞれ屈曲先端側を固定支持し、これら第1,
第2スライドレール34,35と各杆体31,32,3
3とを一体状に結合して枠組することにより構成してい
る。
【0021】さらに、前記第1杆体31の前端側に固着
される前記前部側板36の前記第1スライドレール34
における支持部位下方側には、機体幅方向に延びる支持
筒30aを貫通状に支持すると共に、前記左側前輪1を
支持する支持アーム11の上端側に、機体幅方向に延び
る軸部12が挿通支持された筒体13を設け、前記軸部
12を前記支持筒30aに挿通させて固定ピンなどで固
定することにより、この支持筒30aと前記軸部12及
び筒体13を介して前記左側前輪1を前記フレーム3に
支持させており、また、前記軸部12は前記筒体13か
らの左右突出長さが異ならしめられていて、この長さの
異なる軸部12の左右両側を反転させて前記支持筒30
aに挿通支持させることにより、前記左側前輪1の前記
フレーム3に対する機体幅方向の支持位置を変更できる
ようにしている。
【0022】また、前記第2及び第3杆体32,33の
前端側に固着される前記前部側板36の前記第1スライ
ドレール34におけるの支持部位下方側には、前記支持
筒30aと同心状に機体幅方向に延びる支持筒30bを
貫通状に支持すると共に、前記右側前輪1を支持する支
持アーム14の上端側に、機体幅方向に延びる軸部15
が挿通支持された筒体16を設け、前記軸部15を前記
支持筒30bに挿通させて固定ピンなどで固定すること
により、この支持筒30bと前記軸部15及び筒体16
を介して前記右側前輪1を前記フレーム3に支持させて
いる。
【0023】また、前記軸部15も機体幅方向に長尺に
形成され、この軸部15の前記支持筒30bに対する挿
入深さを調整して前記固定ピンなどで固定することによ
り、更には、前記筒体16の軸部15に対する取付位置
を変更することにより、前記右側前輪1の前記フレーム
3に対する機体幅方向の支持位置を変更できるように
し、前記左車輪の位置変更と相俟って轍間距離を調整可
能としている。
【0024】前記左右前輪の位置変更は、前記第1及び
第2杆体31,32から図1のように外方に突出する位
置と、前記第1及び第2杆体21,32の下方に対応す
る位置との間で行なわれるのであって、前記第1及び第
2杆体21,32は、その下方に前記各前輪1,1が受
入れられるようにその長さ方向後方側は、前記したよう
に上方に立ち上がる形状としている。
【0025】さらに、前記第1及び第2杆体31,32
の後部側板37,37には、前記左右後輪2,2の伝動
ケース21,22の上部側から延びる筒体23,24を
支持している。
【0026】即ち、前記伝動ケ−ス21の上部側には、
前記フレ−ム3の幅方向内方に向けて一体状に筒体2
3,24を突出させて、これら各筒体23,24を前記
第1及び第2杆体31,32の後端側に固着される各後
部側板37,37における前記第2スライドレール35
の支持部位下方側に、前記伝動ケ−ス23,24が揺動
できるようにそれぞれ回転可能に支持させると共に、前
記各筒体23,24間に、前記左右後輪2,2に前記エ
ンジン4からの回転動力を伝達する後記の出力軸7を支
持するのである。
【0027】以上のように、前記左右前輪1,1の軸部
12,15を前記フレーム3側の支持筒30a,30b
を介して前記フレ−ムの前部側に支持し、また、前記左
右後輪2,2の伝動ケース21,22を前記筒体23,
24を介して前記フレーム3側の後部側に支持させるこ
ととにより、前記フレーム3は、前記前後各輪1,2に
より支持されることになるのであって、斯く支持された
フレーム3に前記エンジン4や移植部5が配設された機
体6が、図2の実線で示す前記フレーム3の幅方向一側
位置(A)と同図の仮想線で示す中央位置(B)とにわ
たって機体幅方向にスライド可能に支持されるのであ
る。
【0028】また、前記左右後輪2,2における各伝動
ケース21,22の下部側に設けられ、該各伝動ケース
21,22内のチェン伝動機構を介して前記各後輪2に
前記エンジン4からの回転動力を伝達する車軸20は、
それぞれ前記各後輪2の内外両側方に突出され、これら
各車軸20の内外突出軸部のに前記各後輪2を選択的に
付替えることにより、前記各後輪2の前記フレーム3に
対する支持位置を機体幅方向に変更可能としており、さ
らに、前記各車軸20の内外突出軸位には、それぞれ複
数の取付孔を所定間隔おきに形成して、該各取付孔の何
れかを選択し、前記各後輪2の中心ボス部から固定ピン
など挿入させることによっても、前記各後輪2の前記フ
レーム3に対する支持位置を機体幅方向に変更でき、こ
れらの変更により前記後輪2,2間の轍間距離が調整で
きるようにしている。
【0029】以上のように、前記前後各輪1,2のフレ
−ム3に対する機体幅方向の位置を変更することによ
り、その轍間距離を畝溝幅に応じて自由に変更すること
ができるのである。
【0030】さらに、前記機体6におけるエンジン4の
前部側には、下部側が開放された概略コ形状の第1ブラ
ケット61を前記機体6から前方に延びる連結体60を
介して取付け、前記ブラケット61の内部で左右上下部
位に前記第1スライドレール34の外周上下部に摺接さ
れる一対の転動体62を回転自由に支持すると共に、前
記機体6の後部側で上下左右4個所には、それぞれ対向
部位が開放された概略コ形状の第2ブラケット63を取
付け、これら各ブラケット63の内部に前記第2スライ
ドレール35の外周上下部に摺接される一対の転動体6
4を回転自由に支持して、これら第1,第2ブラケット
61,63に設ける各転動体62,64を前記各スライ
ドレール34,35に沿って転動させながら、前記機体
6を機体幅方向にスライドさせるようになすのであり、
斯くすることにより前記機体6の全体を前記フレーム3
に対し機体幅方向に安定よく、円滑に往復移動させるこ
とができるのである。
【0031】しかして前記フレーム3と前記機体6との
間には、該機体6を前記フレーム3側に対し機体幅方向
に移動させるための往復動装置8を設けている。
【0032】この往復動装置8は、前記機体6における
エンジン4の取付部近くに配設される油圧ポンプ80に
油圧配管を介して接続される油圧シリンダ81と、前記
フレーム3及び機体6間に介装され、前記シリンダ81
から延びるピストンロッド82の往復動作で搖動される
搖動アーム83とから構成するのであって、前記フレー
ム3の第3杆体33を支持する前部側板36から延びる
取付板36aに、前記シリンダ81を搖動可能に支持す
ると共に、前記搖動アーム83の前部側に第1筒体84
を取付けて、この前部側を縦軸87を介して前記側板3
6に設けられた取付板36bに揺動可能に支持し、ま
た、後部側には連結杆85を搖動可能に連結して、この
連結杆85の先端側に第2筒体86を取付けて、この第
2筒体86を前記機体6のほぼ重心位置に設けられた取
付板65に、縦軸87を介して揺動可能に支持する一
方、前記シリンダ81から延びるロッド82の先端側を
連結体88を介して前記搖動アーム83の前部側に支持
させる。
【0033】そして、前記機体6に設ける操作体の操作
により前記油圧ポンプ80から圧力油を前記シリンダ8
1内に給排させて前記ピストンロッド82を進退出させ
ることにより、前記搖動アーム83が前記第1筒体84
側の縦軸87を中心に左右方向に搖動し、この揺動によ
り、前記フレーム3の左側に配設された第1杆体31に
寄った側方位置と、このフレーム3の幅方向中間部に配
設された第3杆体33に寄った位置、つまり、図2の実
線で示す前記フレーム3の幅方向一側位置(A)と中央
位置(B)との2位置にわたって前記機体6を機体幅方
向にスライドさせられるのである。
【0034】また、以上のように、前記フレーム3に対
し前記機体6をスライドさせる往復動装置8として、前
記油圧シリンダ81を使用する場合、移植機には油圧源
として前記油圧ポンプ80を備えているのが通常である
ことから、この油圧源を利用するのであって、斯くする
ことで機体重量の増大や構成の複雑化などを招くことな
く、軽量かつコスト低廉にできながら、前記油圧シリン
ダ81により前記機体6のフレーム3に対するスライド
操作を行うことができる。
【0035】また、前記第1,第2スライドレール3
4,35の内側で前記第1,第3杆体31,33に設け
た各前部側板36,36間には、機体幅方向に延びる位
置設定軸40を架設して、この位置設定軸40の外周囲
に左右一対のストッパ41,41を位置変更可能に設け
ると共に、前記機体6の前部側には、長さ方向両側に径
大な鍔部6a,6aをもち、前記位置設定軸40に移動
自由に挿嵌される筒体6bを設けて、前記機体6のスラ
イド範囲を調整可能に規制している。
【0036】即ち、前記各ストッパ41は、前記位置設
定軸40に移動自由に挿嵌される筒部41aと、該筒部
41aの長さ方向一端側で前記筒体6bの鍔部6aとの
対向側に一体形成された径大な鍔部41bとから成り、
前記筒部41aの外方から固定ピンなどを前記位置設定
軸40の軸方向に設けた複数の取付孔に選択的に挿通さ
せることにより、この位置設定軸40に対する前記各ス
トッパ41の取付位置を変更可能となし、このストッパ
41の位置変更により前記機体6のスライド範囲を調整
すのである。
【0037】また、前記エンジン4からの回転動力を前
記左右後輪2,2に伝達する出力軸7は、前記左側後輪
2を支持する伝動ケース21に設けた前記筒体23内に
突入され、前記伝動ケース21内の伝動機構を介して前
記左側後輪2に連動する第1内軸71と、前記右側後輪
2を支持する伝動ケース22に設けた前記筒体24内の
中間軸(図示せず)に連結され、該中間軸及び前記伝動
ケース22内の伝動機構を介して前記右側後輪2に連動
する第2内軸72と、前記第1内軸71に套嵌され、か
つ、前記機体6側から延びる第1軸受筒66に複数の軸
受(図示せず)を介して回転自由に支持された第1外筒
軸73と、前記機体6側から延びる第2軸受筒68に複
数の軸受(図示せず)を介して回転自由に支持され、か
つ、前記第1内軸71及び第2内軸72に跨って套嵌さ
れた第2外筒軸74とから構成され、前記第1,第2内
軸71,72には、その外周囲全体にスプラインから成
る動力伝達用凹凸状部を、また、前記第1,第2外筒軸
73,74の軸方向両外側には前記凹凸状部に噛み合う
スプライン溝から成る凹凸状伝達部をそれぞれ形成す
る。
【0038】また、前記第1,第2外筒軸73,74の
外周囲で互いに対向する境界部位には、前記エンジン4
からの回転動力が伝達される駆動ギヤ75を遊転可能に
挿嵌支持させると共に、この駆動ギヤ75の左右両側で
前記各外筒軸73,74の境界外周部位には、前記駆動
ギヤ75からの回転動力を前記各外筒軸73,74に伝
達,遮断するための左右一対のサイドクラッチ9,9を
設けるのである。
【0039】そして、前記駆動ギヤ75から前記各外筒
軸73,74に回転動力を伝達させるときには、前記各
サイドクラッチ9,9に設けた操作レバー91,91を
機体操縦部などに設けた操作杆などで搖動操作すること
により、前記駆動ギヤ75から前記第1,第2外筒軸7
3,74に回転動力を伝え、これら各外筒軸73,74
から前記凹凸状伝達部と凹凸状部とを介して前記第1,
第2内軸71,72に伝達し、該各内軸71,72を介
して前記左右後輪2,2を回転駆動させることにより、
前記機体6の直進走行を行って前記移植部5で畝上に苗
の植付けを行うのである。
【0040】また、前記駆動ギヤ75から前記各外筒軸
73,74への回転動力を遮断させるときには、前記各
操作レバー91,91の搖動操作で前記駆動ギヤ75か
ら前記各外筒軸73,74への動力伝達を遮断すること
により、前記左右後輪2,2の回転を停止させるのであ
る。さらに、前記機体6が畝の終端部などに至って機体
旋回を行うようなときには、前記各操作レバー91,9
1の搖動操作により、前記前記第1,第2外筒軸73,
74及び第1,第2内軸71,72の何れか一方を介し
て前記左右後輪2,2の一方側に回転動力を伝達し、ま
た、前記駆動ギヤ75から前記各外筒軸73,74の他
方側への動力伝達は遮断して前記左右後輪2,2他方側
の回転停止を行うのであり、このように左右後輪2,2
の何れか一方側を停止させ、かつ、他方側を回転駆動さ
せることにより、前記機体6の旋回を円滑に行うことが
できるのである。
【0041】また、前記フレーム3における第1杆体3
1と第3杆体33との間で前記スライド位置(A)
(B)を除いた部位、つまり、前記機体6がスライドす
ることのない前記第2杆体32と第3杆体33との間に
形成されるスペース(C)には、前記油圧ポンプ80に
より前記往復動装置8の油圧シリンダ81と共に作動さ
れる昇降シリンダ100を設けて、該シリンダ100に
設けるピストンロッド101の往復動作で前記前後各輪
1,2の高さを上下調整できるようにしている。
【0042】即ち、前記第フレーム3における第2スラ
イドレール35の前部側に、該スライドレール35と平
行に延びる軸杆102を架設支持して、この軸杆102
の長さ方向一端で前記ピストンロッド101との対向部
位に、該ロッド101の先端側が連結される連結杆10
3を固定すると共に、前記軸杆102上で前記連結杆1
03の近くと、前記軸杆102の長さ方向他端側とにそ
れぞれ第1,第2杆体104,105とをそれぞれ設け
る一方、前記各後輪2,2の伝動ケース21,22から
突設される前記各筒体23,24上に、径方向外方に向
けて突出する第1,第2突起106,107を突出さ
せ、これら各突起106,107と前記各杆体105,
104との間を連結体108,109で連結し、また、
前記フレーム3側の支持筒30a,30bに挿通支持さ
れ、前記各前輪1,1の支持アーム11,14側に設け
た各軸部12,15の軸方向端部に、前記各突起10
6,107と対向状に第3及び第4杆体110,111
を突出させて、これら各杆体110,111と前記各突
起106,107との間を連結体112,113で連結
し、前記ピストンロッド101の往復動により前記前後
輪1,2の上下調整を可能にしている。
【0043】以上の構成において、前記油圧ポンプ80
から圧力油を前記昇降シリンダ100に給排させて前記
ピストンロッド101を進退出させ、これに伴い前記軸
杆102を前後方向何れか一方に回動させることによ
り、前記各連結体108,109を介して前記各突起1
06,107が回動し、この回動により前記各伝動ケー
ス21,22が上下方向に搖動して前記各後輪2,2の
上下高さが調整されるのである。
【0044】また、前記各突起106,107により前
記各連結体112,113を介して前記各軸部12,1
3が同時に回動し、これに伴い前記各支持アーム11,
14を介して前記各前輪1,1の上下高さが前記各後輪
2,2と同一高さに調整されるのであり、斯くすること
で、前記前後各輪1,2の上下高さを常に同一高さにで
き、前記移植部5で畝上に苗を植付けるとき、該苗の植
付深さを一定にできるのである。
【0045】尚、前記フレーム3の各杆体31,32,
33は、前記したように、その後方が立ち上がる形状と
しているから、前記各前輪1,1がこれら各杆体31,
32,33の位置に位置調整されている状態で上方側に
高さ調整されたときでも、該各前輪1,1が前記杆体3
1,32に干渉することはない。
【0046】また、前記機体6に設ける前記移植部5
は、前記機体6の後部側に取付けられた植付伝動ケース
51と、該ケース51に植付アーム52を介して支持さ
れ、このアーム52により上方側の苗受取位置と下方側
の苗植付位置との範囲で上下往復動作される開閉可能な
1つの移植爪53と、複数のポット苗収容部をもつ苗ト
レイTを搬送する搬送部54と、この搬送部54で搬送
される苗トレイTの苗収容部からポット苗を取出して前
記苗受取位置に待機する移植爪53内に取出苗を放出す
る苗取出爪55とから構成されている。
【0047】また、前記植付伝動ケース51には、複数
の杆体56,57を上下搖動可能に支持して、これら各
杆体56,57には、畝A上に被覆されるマルチフイル
ムに移植孔を開設するマルチカッタ58と、前記移植爪
53により畝Aに植付けられたポット苗に培土する培土
輪59とをそれぞれ支持しており、また、前記機体6の
後部側には、後方に向けて延びる左右一対の操縦杆6
c,6cを取付けている。
【0048】さらに、各図の実施例では、前記フレーム
3の上部側に予備の苗トレイTを収容する予備苗台10
を設けている。この予備苗台10は、前記フレーム3を
構成する第1,第2杆体31,32の前後両側に、これ
ら各杆体31,32を跨ぐように概略門形状とされた2
つの横アーム10a,10bを固定し、該各横アーム1
0a,10bの上部側に前後方向に延びる複数の縦アー
ム10cを結合して構成されている。
【0049】ところで、前記予備苗台10を設けるにあ
たっては、図3,図4で示したように、前記フレーム3
を構成する第1,第2杆体31,32の前後中間部位
に、一つの概略門形状とした横ア−ム10dを架設し
て、この横ア−ム10dにブラケット10e,10fを
介して、先端側が前記フレーム3の外方側へ延びる予備
苗台10A,10Bを前記各前後輪1,2の上方側に、
上下にわたり複数段取付け、これら予備苗台10A,1
0bに予備苗箱Tを左右振り分け状に支持できるように
してもよい。
【0050】斯くするときには、前記フレーム3の左右
で、前記前後輪1,2の上方にバランス良く、予備苗台
Tを載置させられ、前記フレ−ム3の走行を安定よく行
うことができるばかりか、前記各予備苗台10A,10
Bを前記フレ−ム3の外側で左右振り分け状に設けたか
ら、これら各予備苗台10A,10Bにそれぞれ予備苗
箱を載置してもオペレ−タの視界を遮ることなく、前記
各予備苗台10A,10Bの間から進行方向前方側への
視界を良好ならしめることができる。
【0051】次に、以上の構成とした移植機の作用につ
いて説明する。先ず、前記移植部5をもった前記機体6
を前記第1杆体31側、即ち、図2の実線で示した前記
フレ−ム3の幅方向一側位置(A)に位置させて前記畝
D上にポット苗を植え付けるのである。
【0052】この移植部5による植え付けは、前記前輪
1及び後輪2を畝D間に形成される溝D1に沿って走行
させながら、既知り通り前記移植爪53を上方側の苗受
取位置と下方側の苗植付位置との範囲で上下往復移動さ
せ、前記移植爪53が閉鎖状態で前記苗受取位置に上昇
待機されているとき、前記苗取出爪55により前記搬送
部54で搬送される苗トレイTの苗収容部からポット苗
を取出して前記移植爪53内に放出し、この後該移植爪
53を前記苗植付位置へと下降させて畝D内へと突入さ
せ、このとき前記移植爪53を開放させることにより、
内部に取り込むポット苗を前記畝Dに植付けるのであ
り、この植付動作の繰り返しにより、前記畝Dの幅方向
一側上に一条のポット苗が植付けられるのである。
【0053】そして、前記畝D上にポット苗を多数条、
例えば、3条に植付けるには、前記機体6を一つの畝D
に対し3回往復移動させることにより行なえる。
【0054】即ち、前記機体6を前記フレーム3の幅方
向一側位置(A)に位置させて、畝Dを往復動させるこ
とにより、その往動時と復動時との植え付けにより、前
記畝Dの幅方向両側に2条の苗を植え付けることがで
き、また、前記機体6の往復移動後に、前記機体6を前
記フレーム3の前後部位に配設した第1,第2スライド
レール34,35に沿ってスライドさせて、前記移植部
5を図2の仮想線で示す中央位置に位置させて苗の植付
けを行うことにより、苗の植え付け列を重複させること
なく、前記畝の中央部位にもう一条の苗を植え付けら
れ、この結果、合計3条の苗を一条の畝Dに植え付ける
ことができるのである。
【0055】このように、前記機体6を前記踏フレーム
3に対しスライドさせることにより、移植部5による植
え付け条数の整数倍数の苗を一条の畝D上に植付けるこ
とができるし、また、前記一側位置(A)に位置させた
まま、前記機体6を1往復させることにより2条の苗を
植付けることができる。
【0056】また、該移植部5に複数の移植爪53を設
ける場合には、該各移植爪53の整数倍条数の苗植付け
ができ、更に多くの苗植え付けが可能となるのである。
【0057】また、前記機体6は、前記フレーム3に対
し中央位置(B)と幅方向一側位置(A)とにわたって
スライド可能とされ、該フレーム3の幅方向他側位置に
はスライドされることなく、この幅方向他側位置にデッ
ドスペース(C)が形成されるため、該デッドスペース
(C)を有効利用して、該フレーム3に対する前記機体
6のスライド操作に邪魔にならないように各種機器類を
組み込むことができるのである。
【0058】さらに、以上のように、前記フレーム3に
対し前記機体6をスライドさせる往復動装置8として、
前記油圧シリンダ81を使用する場合、移植機には油圧
源として前記油圧ポンプ80を備えているのが通常であ
ることから、この油圧源を有効利用して機体重量の増大
や構成の複雑化などを招くことなく、軽量かつコスト低
廉としながら、しかも、前記油圧ポンプ80には通常リ
リーフ弁が設けられているため、該リリーフ弁の作用で
各種機器類の破損事故なども防止できるのである。ま
た、前記往復動装置8は、前記フレーム3側に支持され
る油圧シリンダ81と、この油圧シリンダ81に設ける
ピストンロッド82の往復動に連動して搖動する搖動ア
ーム83とを備え、該搖動アーム83の後部側を前記機
体6の重心位置又はその近くに連結させていることか
ら、前記油圧シリンダ81のロッド82を往復動させて
前記機体6を前記フレーム3の各位置(A)(B)へと
スライドさせるとき、前記ロッド82の先端側を前記機
体6の重心位置又はその近くに連結していることによ
り、前記機体6をフレーム3に対しスライドさせると
き、前記機体6が前記フレーム3に対し傾いてコゼが生
じたり、また、大きなスライド抵抗が発生して円滑に移
動できなくなる不具合をなくし、前記機体6のフレーム
3に対するスライド操作を円滑に行うことができるので
ある。
【0059】また、以上のような苗の植付作業時には、
前記昇降シリンダ100を介して前記前後各輪1,2の
上下昇降調整を行うことにより、前記機体6つまり移植
部5の畝Dに対する高さを一定に保持し、該移植部5に
よる畝D内への苗植付深さを一定とすることができるの
であり、しかも、前記昇降シリンダ100は、前記機体
6がスライドすることのない前記フレーム3における幅
方向他側のデッドスペース(C)に配設されているた
め、前記昇降シリンダ100が前記機体6のフレーム3
に対するスライド操作を阻害したりすることなく、この
フレーム3を有効利用して前記昇降シリンダ100の設
置ができるのである。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記エン
ジン4や移植部5を備えた機体6を、前記前後各輪1,
2で支持されるフレーム3の機体幅方向一側位置と中央
位置とに、該フレーム3に設けた往復動装置8を介して
位置変更可能に支持したから、一条の畝上に前記移植部
5により苗の植付けを行う場合、前記フレ−ム3を畝に
沿って往復動させながら、この往復動時、前記機体6を
前記往復動装置8を介して前記フレーム3の中央位置と
幅方向一側位置とにそれぞれスライドさせ、これら各ス
ライド位置に前記機体6に設けた前記移植部5を保持し
て苗の植付けを行うことにより、この移植部5による植
え付け条数の整数倍数の苗を一条の畝上に植付けること
ができるのである。
【0061】例えば前記機体6の畝上での往動時に、前
記往復動装置8を介して前記機体6つまり移植部5を前
記フレーム3の中央位置にスライドさせ、この中央位置
で前記移植部5による苗の植付けを行うことにより、該
移植部5と対向する畝の中央位置に1条の苗を植付ける
ことができ、また、前記機体6の復動時に、該機体6つ
まり移植部5を前記フレーム3の幅方向一側位置へとス
ライドさせることにより、前記機体6の往動時に前記移
植部5で植付けられた畝の苗植付列とは重複させること
なく、この苗植付位置に対し幅方向側方両側位置にそれ
ぞれ各一条の苗を植付けられ、従って、前記移植部5に
1つの移植爪を設けた構成の移植機でも、一条の畝上に
合計3条の苗を植え付けられる。
【0062】即ち、前記機体6を前記フレーム3の中央
位置にスライドさせた状態で苗植付けを行うとき、前記
機体6に設ける移植部5が畝の中央位置に対向位置する
ように、該移植部5の前記フレーム3に対する位置設定
を行なえるのであるから、前記機体6の畝上での往動時
に、該機体6を前記フレーム3の中央位置にスライドさ
せることにより、前記畝の中央位置に苗植付けを行うこ
とができ、また、前記機体6の復動時には前記フレーム
3の幅方向一側位置へとスライドさせることにより、前
記畝の中央位置に対する幅方向一側方位置に苗植付けを
行うことができ、また、以上のような機体6の畝に対す
る往復移動を行った後、前記機体6を畝上において再び
往動させて前記移植部5による苗植付けを行うことによ
り、前記畝の中央位置に対する他側方位置にも苗の植付
けを行うことができ、この結果、一条の畝上に前記移植
部5による植付条数の3倍、つまり、3条の苗植付けを
行うことができるのである。
【0063】また、前記移植部5を前記フレ−ム3の幅
方向一側にスライドさせて、前記畝に対し往復動させる
ことにより、一条の畝に2条の前記苗を植付けることも
できるのであり、また、複数の移植爪を設ける場合に
は、該各移植爪の整数倍条数の苗植付けができるのであ
る。
【0064】その上、前記機体6は、前記フレーム3に
対し中央位置と幅方向一側位置とにわたってスライド可
能とされ、該フレーム3の幅方向他側位置にはスライド
されないことから、このスライドされないフレーム3の
幅方向他側スペ−スを有効利用して、前記機体6をスラ
イドさせるための機器や、その他前記後輪を昇降させる
ための機器類を組み込むことができるのである。
【0065】また、請求項2記載の発明によれば、前記
機体6がスライドすることのない前記フレーム3の幅方
向他側に、前記後輪2の昇降を調整する昇降シリンダ1
00を設けたから、該昇降シリンダ100が前記機体6
のフレーム3に対するスライド操作を阻害したりするこ
となく、このフレーム3のスペースを利用して組み込む
ことができ、前記昇降シリンダ100を介して前記後輪
2の昇降調整を行うことにより、前記機体6つまり移植
部5の畝に対する高さを所定高さに保持し、該移植部5
による畝内への苗植付深さを管理することができるので
ある。
【0066】更に、請求項3記載の発明によれば、前記
フレーム3に油圧シリンダ81と、この油圧シリンダ8
1のロッド82の往復動に連動して搖動する搖動アーム
83とを設けて、該搖動アーム83の先端側を前記機体
6の重心位置又はその近くに連結したから、前記油圧シ
リンダ81のロッド82を往復動させて前記機体6をフ
レーム3に対し機体幅方向へとスライドさせるとき、前
記機体6が前記フレ−ム3に対し傾いてコゼが生じ、大
きなスライド抵抗が発生して円滑に移動できなくなる不
具合をなくし、前記機体6のフレーム3に対するスライ
ド操作を円滑に行うことができ、しかも、前記油圧シリ
ンダ81により揺動する前記揺動ア−ム83により、前
記機体6をスライドさせているから、前記機体6のスラ
イドを迅速に行なうことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移植機を一部省略した要部の平
面図。
【図2】同移植機を一部省略した要部の側面図。
【図3】予備苗台の他の取付例を示す平面図。
【図4】同予備苗台の側面図。
【符号の説明】
1……前輪 2……後輪 3……フレーム 4……エンジン 5……移植部 6……機体 8……往復動装置 81…油圧シリンダ 82…ロッド 83…搖動アーム 100…昇降シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 修一 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 大垣 洋三 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の前輪(1)と後輪(2)とで支持
    されるフレーム(3)に、エンジン(4)及び移植部
    (5)をもった機体(6)を、前記フレーム(3)の幅
    方向一側位置と中央位置とにスライド可能に支持して、
    前記フレーム(3)に設ける往復動装置(8)により位
    置変更可能に移動させ、一条の畝に前記移植部(5)の
    植え付け条数の整数倍数の複数植えを可能としているこ
    とを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 機体(6)がスライドすることのないフ
    レーム(3)の幅方向他側に、後輪(2)の昇降を調整
    する昇降シリンダ(100)を設けている請求項1記載
    の移植機。
  3. 【請求項3】 フレーム(3)に油圧シリンダ(81)
    と、この油圧シリンダ(81)のロッド(82)の往復
    動に連動して搖動する搖動アーム(83)とを設けて、
    この搖動アーム(83)の先端側を機体(6)の重心位
    置又はその近くに連結している請求項1又は2記載の移
    植機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015053901A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 株式会社クボタ 苗移植機

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015053901A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 株式会社クボタ 苗移植機

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