JPH07284344A - 苗箱並べ機 - Google Patents

苗箱並べ機

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JPH07284344A
JPH07284344A JP10458594A JP10458594A JPH07284344A JP H07284344 A JPH07284344 A JP H07284344A JP 10458594 A JP10458594 A JP 10458594A JP 10458594 A JP10458594 A JP 10458594A JP H07284344 A JPH07284344 A JP H07284344A
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seedling box
seedling
boxes
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ground
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Isao Ishida
石田  伊佐男
Toshio Tamai
玉井  利男
Takahide Shiozaki
塩崎  孝秀
Hiroyuki Niiyama
裕之 新山
Hitoshi Yamazaki
仁史 山崎
Michinori Seike
清家  理伯
Masaru Nomura
野村  勝
Hisashi Kamiya
神谷  寿
Hideyuki Kusamoto
英之 草本
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 播種処理後または発芽処理後の苗箱を地面に
水平状態に並べてゆける農業機械を提供する。 【構成】 クローラ型の走行装置2によって機体を所定
方向に進行させながら、機体の進行方向後側の地面に苗
箱N,N,…を並べてゆく苗箱並べ機であって、前記走
行装置2のクローラ3,3の左右幅を苗箱Nの左右幅よ
りも狭く構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発芽処理された苗箱を
苗育成のために地面に並べる作業に使用するのに好適な
苗箱並べ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】播種された苗箱は発芽台車に段積み状態
に積み込んで発芽室内で発芽処理される。発芽後、これ
らの苗箱を育苗ハウス内の地面に並べ、一定大きさの苗
になるまで育成する。従来、発芽後の苗箱を地面に並べ
る作業を人手で行っていたが、苗箱は床土が多くの水分
を含んでいるため非常に重く、これを1枚1枚地面に並
べるのはかなりの重労働であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】稲作経営規模の拡大
化、作業に従事する人の高齢化が進む状況にあっては、
この苗箱並べ作業の機械化を図ることが、稲作全体の省
力化及び効率化、作業負担の軽減化を進める上で重要な
課題となっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、次のような苗箱並べ機を開発した。すなわち、本発
明にかかる苗箱並べ機は、クローラ型の走行装置によっ
て機体を所定方向に進行させながら、機体の進行方向後
側の地面に苗箱を並べてゆく苗箱並べ機であって、前記
走行装置のクローラの左右幅を苗箱の左右幅よりも狭く
構成したことを特徴としている。
【0005】
【作用】育苗ハウス内の地面は、苗箱の並設に先立って
耕起されるため、軟弱な状態となっている。その上を走
行装置のクローラが通過すると、その部分が周囲よりも
低くなった凹状のクローラ跡が残される。苗箱並べ機は
機体の進行方向後側の地面に苗箱を並べるのであるか
ら、苗箱はクローラ跡の上に並べられることとなる。し
かしながら、クローラの左右幅は苗箱の左右幅よりも狭
いので、地面に並べられた苗箱の左右縁部は地面の平坦
な部分に支持され、苗箱が左右に傾くことがなく水平に
並設される。
【0006】
【実施例】本発明の1実施例を図1乃至図15に基づい
て具体的に説明する。
【0007】この苗箱並べ機1(1)は、前後進可能な
走行装置2、発芽用の苗箱収納枠H,Hを搭載する枠台
3、該枠台に搭載されている苗箱収容枠H,Hから枠台
3の上面へ苗箱N,…を1箱づつ取り出す取出装置4,
4、枠台3の上面に取り出された苗箱N,…を機体進行
方向と反対側へ送り出す送出装置5,5、枠台3に苗箱
収容枠H,Hを搭載するための昇降ステップ6、枠台3
から地面へ苗箱N,…を搬送する搬送装置7等で構成さ
れている。以下、各部について詳述する。
【0008】機体を構成するフレームは、機体の前後中
央部に設けた主ミッションケース9と、機体の前部に設
けた搬送ミッションケース10と、機体の後部に設けた
走行ミッションケース11と、主ミッションケース9と
搬送ミッションケース10を連結する前メインフレーム
12と、主ミッションケース9と走行ミッションケース
10を連結する後メインフレーム13と、これらの左右
両側に配したサイドフレーム14,14とで主たる骨格
を形成している。そして、サイドフレーム14,14の
後部外面に枠台フレーム15,15,15,15が前後
に2組づつ固着して設けられ、その上に枠台3が設置さ
れている。また、主ミッションケース9と搬送ミッショ
ンケース10に固着したステップフレーム19が設けら
れ、該ステップフレームの上にステップ20が設置され
ている。
【0009】ステップフレーム19の後部上側にはエン
ジン22が搭載されている。エンジン22はエンジンカ
バー23で覆われており、該エンジンカバーの上に操縦
座席25が設置されている。操縦座席25の前側には、
ステップ20上の操縦者が機体前方に落ちるのを防止す
るループ状のガードフレーム26が設けられている。こ
のガードフレーム26は、その下端部がステップフレー
ム19の前端部に固着されている。また、ステップフレ
ーム19の前側左右両側部に、乗車の際の足場となる乗
車ステップ27,27が固着して設けられている。
【0010】走行装置2は、クローラ型の走行装置とし
て構成されている。具体的には、走行ミッションケース
11の左右側から突出させたクローラ駆動軸29,29
にクローラ駆動輪30,30が取り付けられ、搬送ミッ
ションケース10の左右側から突出させたクローラ転動
軸31,31にクローラ転動輪32,32が取り付けら
れ、左右両側の前記クローラ駆動輪30,30とクロー
ラ転動輪32,32とにそれぞれクローラ33,33が
巻き掛けられている。そして、クローラ33,33の接
地部を上側から転動自在に支持する接地部支持輪34,
…が、前後メインフレーム12,13に遊転自在に支持
されている。クローラ33,33の幅は、苗箱Nの長手
方向の長さよりも小さくしてある。これは次の理由によ
る。すなわち、後述する如く苗箱は長手方向を左右(機
体進行方向と直交する方向)に向けて地面に並べられる
のであるが、図15のように凹状に窪んだクローラ跡
M,Mの上に苗箱N,Nを並べる際、苗箱N,Nがクロ
ーラ跡M,Mに落ち込まないようにし、苗箱が水平に並
べられるようにするためである。
【0011】枠台3は、前述の如く枠台フレーム15,
15,15,15の上に設置されており、機体後部かつ
走行装置2の上側に位置している。枠台3の上面は水平
状で、苗箱収容枠Hを左右に2台並べることのできるス
ペースを有する。そして、そのスペースの四隅に設置し
た計6つの枠台ポスト36,…に取出装置4,4が設け
られ、また、枠台3の上面部に送出装置5,5が設けら
れている。
【0012】苗箱収容枠Hは、図16に示すように、L
型鋼で作られた4本の縦部材200,…と、該縦部材の
上端部および下端部の外面に固着一体化された長方形の
上枠部材201および下枠部材202と、上枠部材20
1に固着された吊り下げ用のアーチ状部材203,20
3と、下枠部材202に着脱自在に取り付けられる底部
材204,204とからなり、縦部材200,…の内側
に、苗箱Nの長手方向を横向きをした場合に2枚の苗箱
が前後に並ぶように、各段当たり2枚づつ苗箱N,N,
…を段状に積み重ねて収容するようになっている。苗箱
収容状態では、最下段の苗箱N,Nの底面が底部材20
4,204に支持される。底部材204はピン205に
て下枠部材202に取り付けられており、ピン205を
抜くことにより底部材204を下枠部材202から外す
ことができる。両方の底部材204,204を外すと、
苗箱収容枠Hの底部が開放状態となり、そこから苗箱
N,N,…を出し入れすることができるようになる。
【0013】取出装置4は、苗箱Nの左右縁部Naに下
側から係合するフック40,…を備えている。左右各列
のフック40,…が取り付けられているフック取付棒4
1は、その前後両端部に形成されたつば付きフランジ4
2,42の部分で、枠台ポスト36,36の内部に設け
たガイド部材43,43の垂直なガイド溝43a,43
aに摺動自在に案内支持されている。また、つば付きフ
ランジ42,42の近傍に設けたアーム44,44に支
持されているローラ45,45がガイド部材43,43
のガイド面43b,43bに当接し、フック支持棒41
の角度を規制している。枠台3内の前部と後部に水平に
設けた取出駆動軸46,46′に一体に取り付けたアー
ム47,47とフック取付棒41がロッド48,48で
連結されており、アーム47,47が所定方向に回転す
ることにより、フック40,…が先端軌跡Kを描いて昇
降するとともに角度を変え、その軌跡Kの下部ではフッ
ク40,…が枠台ポスト36,36の中へ引っ込み、そ
の軌跡Kの上部ではフック40,…が苗箱Nの左右縁部
Naに下側から係合するように内側へ張り出すようにな
る。
【0014】送出装置5は、前側の取出駆動軸46の外
周部に回転自在に嵌合する送出駆動軸50に取り付けら
れた送出駆動ローラ51と、後側の取出駆動軸46′の
外周部に回転自在に嵌合する送出従動軸52に取り付け
られた送出従動ローラ53とにラグ付き送出ベルト54
が巻き掛けられて構成されている。送出ベルト54の上
部はベルト支持輪55,…によって下側から支持されて
いる。ステップ20の裏面後端部には、苗箱N,…が枠
台3から完全に送り出されたことを検出する苗箱センサ
57,57が左右各列ごとに設けられている。
【0015】苗箱収容枠Hを枠台3に搭載し、該苗箱収
容枠の底部材204,204を外すと、前後2群の苗箱
N,N,…が落下して、K4 の位置で待機しているフッ
ク40,…に受け止め保持される。次いで、フック4
0,…がK1 の位置まで下動し、保持していた苗箱N,
N,…を枠台3の上面に位置する送出ベルト54の上に
供給する。続いて、フック40,…が上動を行い、K2
の位置でフック40,…が下から2段目の苗箱Nの左右
縁部Naに下側から係合し、さらにフック40,…がK
3 の位置まで上動することにより2段目以上の苗箱N,
N,…を持ち上げる。このように2段目以上の苗箱N,
N,…を持ち上げられている間に、送出ベルト54が作
動して枠台3の上面に残された苗箱N,Nを搬送装置7
へ送り出す。
【0016】苗箱N,Nが枠台3から完全に送り出され
たことを苗箱センサ57が検出したならば、フック4
0,…がK1 の位置まで下動し、該フックに保持されて
いる苗箱N,N,…を送出ベルト54の上に供給する。
以下、上記と同様の動作を繰り返し、苗箱収容枠Hの苗
箱N,N,…を1段分づつ搬送装置7へ送り出してゆ
く。
【0017】昇降ステップ6は、枠台3の後側の機体最
後尾に設けられ、枠台3とほぼ同じく苗箱収容枠Hを左
右に2台並べることのできるスペースを有する。昇降ス
テップ6を昇降作動させる機構は、平行リンク装置と油
圧シリンダとの組み合わせからなる機構が採用されてい
る。
【0018】平行リンク機構は、枠台3の左右外側部に
基部が回動自在に支持されたアッパリンク60,60
と、サイドフレーム14,14の左右外側部に基部が回
動自在に支持されたロアリンク61,61と、これらア
ッパリンクおよびロアリンクの後端部同士を結ぶ縦リン
ク62,62とで構成されている。そして、ロアリンク
61,61と縦リンク62,62を連結する軸61a,
61aに昇降ステップ6の左右側面前端部が回動自在に
取り付けられ、さらにアッパリンク60,60と縦リン
ク62,62を連結する軸60a,60aに長穴63
a,63aで遊嵌している斜めリンク63,63の下端
部が昇降ステップ6の左右側面中間部に回動自在に取り
付けられている。
【0019】油圧シリンダ65,65は、その本体側が
前側の枠台フレーム15,15に回動自在に枢着され、
そのピストン側がアッパリンク60,60と一体になっ
たスイングアーム66,66の先端部に連結されてい
る。これにより、油圧シリンダ65,65が伸縮作動す
ることにより昇降ステップ6が昇降し、ピストンが突出
している時は昇降ステップ6が枠台3とほぼ同じ高さに
なり、ピストンが引っ込んでいる時は昇降ステップ6が
地面に接地した状態となる。
【0020】苗箱収容枠H,Hを枠台3に積み込むに際
しては、昇降ステップ6を地面に接地する位置まで下降
させ、その上に苗箱収容枠H,Hを載置する。そして、
昇降ステップ6を枠台3とほぼ同じ高さまで上昇させ、
該昇降ステップに載置されている苗箱収容枠H,Hを枠
台3の上まで押し込む。枠台3に搭載された苗箱収容枠
H,Hは、その下枠部材202が枠台ポスト36,…の
内壁に固着した保持部材68,…に係合することによっ
て保持される。
【0021】斜めリンク63,63が長穴63a,63
aによって軸60a,60aに連結されているため、軸
60a,60aを支点にして昇降ステップ6を上方に回
動させることが可能で、苗枠収容枠Hの積み込み作業を
行わない時には、図5において実線で示す如く昇降ステ
ップ6を垂直にさせ、機体の全長を短くすることができ
る。なお、苗箱並べ作業や苗枠収容枠の運搬の際に、昇
降ステップ6を水平のままにし、その上に苗枠収容枠
H,Hを載せてもよい。
【0022】搬送装置7は、苗箱N,N,…を枠台3上
から機体前部へ搬送する第一苗箱搬送装置71,71
と、該第一苗箱搬送装置から引き継いで苗箱N,N,…
を地面へ搬送する第二苗箱搬送装置72,72とを備え
ている。これら第一、第二苗箱搬送装置71,71,7
2,72は、苗箱の長手方向を機体の進行方向に向けて
苗箱を搬送するようになっている。第一苗箱搬送装置7
1,71は若干前下がりに傾斜し、第二苗箱搬送装置7
2,72は第一苗箱搬送装置71,71よりも大きな傾
斜角度で前下がりに傾斜している。
【0023】第一苗箱搬送装置71,71は、主ミッシ
ョンケース9の左右両側に突出する第一搬送駆動軸74
の左右両側に一体回転するよう取り付けられた第一搬送
駆動ローラ75,75と、搬送ミッションケース10の
上部に回転自在に支持された第一搬送従動軸76の左右
に取り付けられた第一搬送従動ローラ77,77とにラ
グ付きの幅広ベルトである第一搬送ベルト78,78が
巻き掛けられて構成されている。
【0024】第二苗箱搬送装置72,72は以下に示す
構成となっている。搬送ミッションケース10の左右両
側に第二搬送駆動軸80が突出し、その軸の左右両端が
ステップフレーム19の支持ステー19a,19aに固
着のブラケット81,81に設けた軸受部に回転自在に
支持されている。そして、第二搬送駆動軸80の左右両
側には第二搬送駆動プーリ82,82,82,82が一
体回転するように取り付けられ、さらに、各プーリの左
右両側に第二搬送フレーム83,83,83,83が回
動自在に取り付けられている。左右2組の第二搬送フレ
ーム83,83,83,83の前端部は連結軸84,8
4でそれぞれ連結され、該連結軸に第二搬送従動ローラ
85,85,85,85が遊転自在に取り付けられてい
る。そして、これら第二搬送駆動ローラ82,…と第二
搬送従動ローラ85,…とに、ラグ付きベルトである第
二搬送ベルト86,86,86,86が巻き掛けられて
いる。
【0025】また、第二搬送フレーム83,83,…の
前端には、苗箱案内具87,87,87,87が第二搬
送従動ローラ85,…の前側に位置するようにして着脱
可能に取り付けられている。この苗箱案内具87,…
は、くさび状の形状をしており、第二搬送ベルト86,
…から送り出された苗箱N,…を地面まで円滑に案内す
る役割をしている。作業時には、苗箱案内具87,…は
底面が地面に接地した状態で移動し、第二苗箱搬送装置
72,72の前部を地面に支持している。
【0026】これら第一苗箱搬送装置71,71および
第二苗箱搬送装置72,72の苗箱搬送路の左右両側に
は、以下の搬送ガイド板90,91,92,…が設けら
れている。第一搬送ガイド板90,90,90,90
は、後端部が前側の枠台ポスト36,36に固定され、
かつ前端部が前記ブラケット81,81に固定されてお
り、第一搬送ベルト78,78によって横向き状態で前
方へ搬送される左右2列の苗箱N,N,…を互いに左右
に離れた位置から互いに接近してゆくように案内する。
第二搬送ガイド板91,91は、後端部が外側の第一搬
送ガイド90,90に対して回動自在に支持され、かつ
前端部が連結軸84,84に取り付けたリンク95,9
5に連結されており、内側の第一搬送ガイド板90,9
0との共同作用によって、第二搬送ベルト86,…によ
って前方へ搬送される左右2列の苗箱N,N,…をさら
に互いに接近するように案内する。また、第三搬送ガイ
ド板92,92は、板バネ等の弾性材で作られていて、
後端部が前記リンク95,95に上下に回動自在に連結
されている。苗箱並べ作業時には、既に苗箱が並べられ
ている側の第三搬送ガイド板92は上に向けた非作用状
態にし、反対側の第三搬送ガイド板92は前部が地面に
接する作用状態とし、第二苗箱搬送ガイド板91,91
から引き継いだ苗箱N,N,…を、その作用状態の第三
搬送ガイド板92によって既に地面に並べられている隣
接苗箱に押し付けることにより、左右の隙間が生じない
ようにして地面まで案内してゆく。
【0027】なお、上記第三搬送ガイド板92,92の
作用状態と非作用状態の切替操作を機体旋回に伴う動作
に連係させて自動的に行われるように構成すると、切替
忘れが生じず、しかも作業者の負担を軽減させることが
でき、さらに好ましいものとなる。
【0028】送出装置5,5によって枠台3から送り出
された左右2列の苗箱N,N,…は、第一苗箱搬送装置
71,71と第二苗箱搬送装置72,72によって機体
の前部へ搬送され、さらに苗箱案内具87,…の上面を
伝わって地面まで案内され、機体が後進するのに伴い地
面に整列状態に並べられてゆく。
【0029】第一苗箱搬送装置71,71の搬送速度は
送出装置5,5の搬送速度よりも若干遅く、また、第二
苗箱搬送装置72,72の搬送速度は第一苗箱搬送装置
71,71の搬送速度よりも若干遅くなっている。さら
に、第二苗箱搬送装置72,72の搬送速度は走行装置
2による機体移動速度よりも若干速くなっている。これ
により、送出装置5,5から第一苗箱搬送装置71,7
1へ苗箱N,N,…が引き継がれる時、および第一苗箱
搬送装置71,71から第二苗箱搬送装置72,72へ
苗箱N,N,…が引き継がれる時に、隣接する苗箱Nと
苗箱Nの間に隙間が生じず、苗箱N,N,…が密接状態
で地面に並べられる。
【0030】また、第二苗箱搬送装置72,72の各第
二搬送ベルト86,…は、第二搬送駆動軸80を回動中
心として前側が上下するよう各々独立に作動させられる
構成となっている。具体的には、まず、アクチュエータ
としての油圧シリンダ100,100が設けられてい
る。油圧シリンダ100,100のシリンダ部後端が前
メインフレーム12上に固着したブラケットに横軸を介
して枢支され、油圧シリンダ100,100のピストン
部前端が前メインフレーム12上に回動自在に支持され
た回動軸101,101に一体のアーム102,102
に横軸を介して連結されている。さらに、回動軸10
1,101の外側部に一体回動するように取り付けられ
た第一連動アーム103,103の先端部と、第二搬送
駆動軸80の左右に回動自在に取り付けられた第二連動
アーム104,104の先端部とがロッド105,10
5で連結されている。そして、第二連動アーム104,
104と一体に設けられたスイングアーム106,10
6が、各一対の第二搬送フレーム83,83,…間を連
結する第二連結軸107,107に回動自在に連結され
ている。
【0031】よって、油圧シリンダ100のピストン部
がシリンダ部に引っ込み作動すると、前記リンク構成部
の連動により、スイングアーム106が第二搬送駆動軸
80を中心として先端側が上動するように回動し、それ
と一体的に油圧シリンダ100と左右同じ側の第二搬送
フレーム83,83、第二搬送ベルト86,86、苗箱
案内具87,87、第二搬送ガイド板91,91および
第三搬送ガイド板92,92が第二搬送駆動軸80を中
心として上向きに回動する。また、油圧シリンダ90の
ピストン部がシリンダ部から突出作動すると、前記リン
ク構成部の連動により、スイングアーム96が第二搬送
駆動軸80を回動中心としてそのアーム先端部が下動す
るよう回動し、それと一体的に上記各部が第二搬送駆動
軸80を回動中心として下向きに回動する。以上の動作
は、左右の第二苗箱搬送装置72,72ごと個別に独立
して行われる。
【0032】さらに、クローラ33,33の前側には、
クローラ33,33によって荒らされた地面を整地する
整地ローラが110,110が設けられている。この整
地ローラ110,110は、クローラ駆動軸31,31
の左右端部から前方に突出するリンク111,111の
先端部に支架したローラ軸112に回転自在に支承され
ており、機体の進行に伴って地面を転動するようになっ
ている。整地ローラ110の幅は、クローラ33の通過
跡を完全に整地するようにクローラ33の幅よりも広
く、かつ、既に地面に並べられている隣接列の苗箱に当
たらないように苗箱Nの長手方向の幅よりも狭くなって
いる。
【0033】また、ローラ軸112の左右端部と第二搬
送フレーム83,83の中間部とが引上げリンク11
3,113を介して連結されている。第二搬送フレーム
83,83と引上げリンク113,113とは凸部83
a,83aと長穴113a,113aとで連結されてい
る。第二苗箱搬送装置72,72を苗箱並べ作業位置に
下げた状態では、凸部83a,83aが長穴113a,
113aの中間部に遊嵌しているため、整地ローラ11
0,110が地面に接地しているが、第二苗箱搬送装置
72,72を非作業位置へ上動させると、凸部83a,
83aが長穴113a,113aの端部に係合すること
により、整地ローラ110も上動して地面から離れるよ
うになっている。
【0034】なお、クローラ33,33によって荒らさ
れた地面を整地する整地具として、ブラシ状のものを設
けてもよい。
【0035】この苗箱並べ機1(1)は以上の構成で、
苗箱並べ作業を行うに際しては、発芽処理した苗箱N,
N,…が満載された苗箱収容枠H,Hを昇降ステップ6
を利用して枠台3の上に搭載し、苗箱案内具87,…の
先端が地面に接地した状態にし、取出装置4,4、送出
装置5,5および苗箱搬送装置7を作動させ、走行装置
2によって機体を後進させる。すると、苗箱収容枠H,
H内の苗箱N,N,…が取出装置4,4によって1段分
づつ(計4板)枠台3上に取り出され、その苗箱が送出
装置5,5、第一苗箱搬送装置71,71、第二苗箱搬
送装置72,72によって前方に搬送され、苗箱案内具
87,…を伝わって地面に整列状態で並べられてゆく。
【0036】また、この苗箱並べ機1(1)は、播種機
によって播種された苗箱を苗箱収容枠Hに積み込む作業
にも用いることができる。図13および図14はその積
み込み作業状態を表している。苗箱案内具87,…の先
端が播種機150の播種コンベア151と接するように
第二苗箱搬送装置72,72を上向きに回動させた状態
で苗箱並べ機1を停止させ、その苗箱並べ機1の枠台3
に底部材204,204を取り外した空の苗箱収容枠
H,Hを搭載する。第三苗箱搬送ガイド板92,92は
播種コンベア151と干渉しないように上側に回動させ
ておく。なお、播種コンベア151は、長手方向を左右
に向けて苗箱を左右2列づつ搬送する。
【0037】そして、苗箱並べ機1の各作動部を苗箱並
べ作業時とは逆向きに作動させると、播種コンベヤ15
1から送り出される播種後の苗箱N,N,…が、第二苗
箱搬送装置72,72、第一苗箱搬送装置71,71、
送出装置5,5によって枠台3上に供給され、それを取
出装置4,4のフック40,…が段積み状に保持しなが
ら苗箱収容枠H,H内に取り込んでゆく。所定個数の苗
箱が苗箱収容枠H,H内に取り込まれたならば、底部材
204,204を苗箱収容枠H,Hに取り付ける。播種
後の苗箱N,N,…を収容した苗箱収容枠H,Hは、昇
降ステップ6を利用して苗箱並べ機1より降ろす。
【0038】播種コンベア150の搬送速度よりも第二
苗箱搬送装置72,72の搬送速度は速く、第二苗箱搬
送装置72,72の搬送速度よりも第一苗箱搬送装置7
1,71の搬送速度は速く、さらに、第一苗箱搬送装置
71,71の搬送速度よりも送出装置5,5の搬送速度
は速くなっている。これにより、各搬送部間を苗箱N,
N,…が引き継がれる時に、後続の苗箱Nが先行の苗箱
Nを押すことがなく、苗箱詰まりが生じない。
【0039】次に、この苗箱並べ機1の伝動機構につい
て説明する。
【0040】エンジン22の出力軸にはエンジン出力プ
ーリ120が一体回転するように設けられ、そのプーリ
120と、主ミッションケース9の上部左側部に突出さ
せたミッション入力軸Sf1に一体回転するように取り
付けられたミッション入力プーリ121とに、伝動ベル
ト122が巻き掛けられている。エンジン22から伝動
回転されるミッション入力軸Sf1の軸端部は油圧ポン
プ123のポンプ駆動軸に一体回転するように連結され
ている。
【0041】主ミッションケース9内において、ミッシ
ョン入力軸Sf1には主クラッチ125が設けられてい
る。この主クラッチ125の入り切り操作は、主クラッ
チシフタ126に連動連結する主クラッチペダルP1に
よって操作される。主クラッチ125が入り状態でミッ
ション入力軸Sf1と一体的に回転するギヤG1から減
速軸Sf2のギヤG2へ伝動される。
【0042】減速軸Sf2には変速ギヤG3,G4が一
体回転するように組み付けられ、さらに変速ギヤの後進
伝動ギヤG4にはカウンターギヤG5が噛み合ってい
る。そして、変速軸Sf3に一体回転かつ軸心方向にス
ライド自在に組まれた前後進切替ギヤG6,G7が切替
操作されて、その前後進切替ギヤの前進ギヤG6が変速
ギヤの前進伝動ギヤG3と噛み合った前進変速状態とな
るか、前後進切替ギヤの後進ギヤG7がカウンタギヤG
5と噛み合った後進変速状態となるか、あるいはいずれ
にも噛み合わないニュートラル状態となる。この前後進
切替ギヤは、変速シフタ129に連動連結する前後進切
替レバーL1により軸心方向にスライド操作される。
【0043】そして、変速軸Sf3に一体回転するよう
に組み付けられた伝動ギヤG8から第一搬送駆動軸74
に遊転自在に組まれた苗箱搬送駆動ギヤG9へ伝動す
る。その苗箱搬送駆動ギヤG9は走行伝動軸Sf4に一
体回転するように組まれた走行減速ギヤG10に噛み合
っている。また、走行伝動軸Sf4から伝動軸Sf5へ
ベベルギヤG11,ベベルギヤG12を介して伝動し、
さらに、伝動軸Sf5から走行駆動軸Sf6へベベルギ
ヤG13,G14を介して伝動する。
【0044】走行駆動軸Sf6の左右両端部にはサイド
クラッチ130,130が設けられていて、該サイドク
ラッチを介して走行駆動軸Sf6からクローラ駆動軸2
9,29へ伝動する。サイドクラッチ130,130
は、サイドクラッチシフタ131,131に連動連結す
るサイドクラッチペダルP2L,P2Rにより伝動入り
切り操作される。
【0045】一方、苗箱搬送駆動ギヤG9から第一搬送
駆動軸74へは、苗箱搬送クラッチ133を介して伝動
される。苗箱搬送クラッチ133は、シフタ134に連
動連結する苗箱搬送クラッチレバーL2により伝動入り
切り操作される。第一搬送駆動軸74の回転が、スプロ
ケットSp1,Sp2に巻き掛けられたチエンC1を介
して搬送ミッションケース10内の伝動軸Sf7に伝動
される。さらに、伝動軸Sf7の回転が、スプロケット
Sp3,Sp4に巻き掛けられたチエンC2を介して第
二搬送駆動軸80に伝動される。
【0046】また、第一搬送駆動軸74には取出装置伝
動用のスプロケットSp5,Sp5が一体に取り付けら
れている。このスプロケットSp5,Sp5と前側の取
出駆動軸46,46のスプロケットSp6,Sp6とに
チエンC3,C3が巻き掛けられ、前側の取出駆動軸4
6,46へ伝動されている。さらに、右前側の取出駆動
軸46のスプロケットSp7とカウンタ軸Sf8のスプ
ロケットSp8とにチエンC4が巻き掛けられていると
ともに、カウンタ軸Sf8のギヤG15,G15と後側
の取出駆動軸46′,46′のギヤG16,G16とが
噛み合っており、後側の取出駆動軸46′,46′が前
側の取出駆動軸46,46と逆向きに回転するよう伝動
される。
【0047】送出装置5,5はモータ135で駆動さ
れ、モータ出力軸Sf9のスプロケットSp9,Sp9
と、送出駆動軸50,50のスプロケットSp10,S
p10とにチエンC5,C5が巻き掛けられている。
【0048】次に、油圧機構について説明する。
【0049】エンジン22に駆動される油圧ポンプ12
3で送られる圧油は、分流弁V0で分けられて、それぞ
れ第一切替弁V1L,V1Rを介して左右の第二苗箱搬
送装置72,72の前部を上下動させる油圧シリンダ1
00,100に送られる。さらに、第一切替弁V1L,
V1Rからの戻り圧油は、第二切替弁V2を介して昇降
ステップ6を昇降させる油圧シリンダ65,65に送ら
れてから、タンクTに戻る。油圧シリンダ100,10
0と油圧シリンダ65,65は共に複動式であり、第一
切替弁V1L,V1Rと第二切替弁V2は、それぞれ油
圧シリンダ100,100と油圧シリンダ65,65の
ピストンを突出方向あるいは引っ込み方向に作動切替で
きるようになっている。第一切替弁V1L,V1Rは1
本の第二苗箱搬送装置上下操作レバーL3によって共に
切替操作可能に設けられ、また、第二切替弁V2は昇降
ステップ昇降操作レバーL4によって切替操作可能に設
けられている。図中のV3はリリーフ弁、V4は逆止弁
である。
【0050】なお、第一切替弁V1L,V1Rは、苗箱
案内具87,…が接地するように制御するための接地セ
ンサSe1,Se1とも連動して切り替えられる。接地
センサSe1,Se1は、左右各一対の苗箱案内具8
7,…を連結する140,140に回動可能に取り付け
られ、スプリングによってその底面が下方に回動する方
向に付勢されている。よって、地面の凹凸に追随して接
地センサSe1,Se1が回動する。そして、この接地
センサSe1,Se1が所定の姿勢から所定角度以上回
動すると、それに連動して第一切替弁V1L,V1Rが
切り替えられるように、連動手段141,141によっ
て接地センサSe1,Se1と第一切替弁V1L,V1
Rとが連動可能に連結されている。
【0051】苗箱案内具87,87が地面から浮き上が
ると、接地センサSe1が下向きに回動し、それに連動
してその側の油圧シリンダ100のピストンを突出させ
る方向に第一切替弁V1LまたはV1Rが切り替えられ
る。その結果、第二苗箱搬送装置72の前部が下動し、
苗箱案内具87,87が再度接地するようになる。苗箱
案内具87,87が接地すると、接地センサSe1が元
の姿勢に戻り、それに連動して第一切替弁V1Lまたは
V1Rも中立に戻る。
【0052】上記の如く、第一切替弁V1L,V1Rを
接地センサSe1,Se1に連動させる構成とする場
合、第二苗箱搬送装置上下操作レバーL3が自動上下レ
バー位置に操作されていて、レバーL3と弁V1L,V
1Rの切替操作部材とを連結する連結部材142,14
2の長穴連結部142a,142aの長穴で、前記切替
操作部材が接地センサSe1,Se1の検出結果に基づ
いて操作される状態となる。
【0053】次に、ポット苗箱用の苗箱並べ機について
説明する。ポット苗箱はポットの底面側にポットとポッ
トの隙間があるため、地面にそのまま並べたのでは、苗
箱と地面とが密着せず、並べた苗箱の安定性が悪くな
る。そこで、従来は、地面を予め耕起・均平化して苗箱
並べ用の床面を形成し、その床面の上に苗箱を並べ、並
べ終えた苗箱の上に板を渡して上から足で踏みつけるこ
とにより、ポットとポットの隙間に土を入り込ませ、苗
箱の安定性を良くしていた。しかしながら、この従来方
法は、耕起・均平化作業と苗箱並べ作業と苗箱押付け作
業を別々に行っていたので、作業能率が悪かった。
【0054】図17〜図19に示す苗箱並べ機1(2)
は、苗箱並べ作業と同時に耕起・均平化作業と苗箱押付
け作業を行うように構成したものであって、耕起・均平
装置160と苗箱押え装置170を備えている。
【0055】耕起・均平装置160は、クローラ33,
33の前側に、回転耕起刃161と回転均平ブラシ16
2と着脱可能に設けられている。耕起刃161と均平ブ
ラシ162は、前記苗箱並べ機1(1)における整地ロ
ーラ110の支持部と同じ機構の支持部によって支持さ
れており、第二苗箱搬送装置72,72を苗箱並べ作業
位置に下げた状態では地面に接地する作用状態となり、
第二苗箱搬送装置72,72を非作業位置へ上動させる
と、地面から離れた非作用状態となる。
【0056】苗箱押え装置170は、前後のローラ17
1,171,…に押えベルト172,…を巻き掛けて構
成した3個の苗箱押え具173,…を有し、ステップフ
レーム19の前端部に上下に回動自在に設けた支持アー
ム174,174の先端に支持された苗箱押え具取付棒
175に各苗箱押え具174,…を回動自在に取り付
け、支持アーム174,174の中間部に設けた横棒1
76と前記リンク95,95とを連結ロッド177,1
77で連結している。なお、支持アーム174,174
は中間部から先が抜取り可能に構成されており、苗箱並
べ作業を行わない時には、苗箱押え具173,…を苗箱
押え具取付棒175、支持アーム174,174の抜取
り部174a,174aとともに取り外すことができる
ようになっている。
【0057】第二苗箱搬送装置72,72を苗箱並べ作
業位置まで下降させた時には、押えベルト172,…の
下面が耕起・均平化された床面に並べられた苗箱N,N
の左右縁部の上面に押し付けられるように苗箱押え具1
73,…が位置し、床面に並べられた苗箱N,Nを苗箱
押え具173,…によって上から押し付けることによ
り、苗箱N,Nの底部が土中に押し込まれポットの裏側
の隙間に土が入り込む。また、既に苗箱が並べられてい
る側の苗箱押え具173は、今回並べられた苗箱の縁部
とそれに隣接する前回並べられた苗箱の縁部とを同時に
上から押し付けるので、全ての苗箱の高さが揃うように
なる。
【0058】第二苗箱搬送装置72,72を非作業位置
へ回動させた時には、苗箱押え具173,…がステップ
20の上方に位置するようになる。このため、この苗箱
並べ機1(2)を播種機150に接続し、播種された苗
箱を苗箱収容枠Hに積み込む作業に使用する場合に、作
業に支障が生じない。
【0059】図20および図21示す苗箱並べ機1
(3)は、異なる構成の苗箱押え装置180が設けられ
ている。苗箱押え装置180は、底面が平坦な押え板1
81の上にバイブレータ182を取り付けた構成で、ス
テップフレーム19の前端部に上下に回動自在に設けた
支持アーム184,184の先端に支持されている。押
え板181の押付け有効面(a1 ×b1 )は、2枚分の
苗箱N,N(a2 ×2b2)よりも縦横共に広くなって
いる(a1 >b1 ,a2 >2b2 )。
【0060】苗箱案内具87,…を伝わって地面に並べ
られた苗箱N,Nは、バイブレータ182で振動を付与
されながら押え板181よって上から押し付けれ、均等
に土中に押し込まれる。押え板181の押付け有効面が
2枚分の苗箱N,Nよりも縦横共に広くなっているた
め、今回並べられた苗箱と先行する苗箱、および今回並
べられた苗箱とそれに隣接する前行程で並べられた苗箱
とが同時に上から押し付けるので、全ての苗箱の高さが
揃うようになる。
【0061】さらに、図22に示す苗箱並べ機1(4)
は、苗箱並べ作業、耕起・均平化作業、苗箱押付け作業
の他に、播種作業も同時に行うように構成したものであ
る。苗箱を前方に搬送する播種コンベア190を枠台3
に設け、該播種コンベアに沿って後ろから順に、苗箱収
容枠搭載部191、床土供給部192、播種部193、
灌水部194、覆土部195が設けてあり、苗箱収容枠
搭載部191に搭載されている苗箱収容枠H,Hから供
給される苗箱N,N,…が播種コンベア190によって
前方に搬送され、その搬送中に床土供給、播種、灌水、
覆土が順に行われる。このようにして播種処理された苗
箱N,N,…が、苗箱搬送装置7によって前方に搬送さ
れ、耕起・均平装置160によって耕起・均平化された
床面に並べられてゆく。そして、並べられた苗箱N,
N,…が苗箱押え装置170によって上から押し付けら
れる。
【0062】また、播種装置を枠台3に設ける代わり
に、脱穀装置や籾摺り装置などの作業機を枠台3に設け
てもよい。
【0063】以上の各例1(1〜4)は苗箱の長手方向
が左右を向くようにして苗箱搬送、苗箱並べする構成で
あるが、図23に示す苗箱並べ機1(5)ように、苗箱
の長手方向が前後を向くようにして苗箱搬送、苗箱並べ
する構成としてもよい。苗箱の長手方向を前後に向ける
と、苗箱の安定が良いので、処理速度を速くできるとい
う利点がある。
【0064】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる苗
箱並べ機は、機体の搭載した播種処理後または発芽処理
後の苗箱を地面に自動的に並べてゆくことができ、地面
に並べた苗箱が機体走行用クローラの通過跡に落ち込む
ことがないので、苗箱を水平に並べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗箱並べ機の側面図である。
【図2】苗箱並べ機の平面図である。
【図3】苗箱並べ機の前部の側面断面図である。
【図4】苗箱並べ機の前部の側面平面図である。
【図5】枠台に苗箱収容枠を搭載した状態を表す苗箱並
べ機の側面図である。
【図6】枠台に苗箱収容枠を搭載した状態を表す苗箱並
べ機の背面図である。
【図7】枠台の要部の側面断面図である。
【図8】枠台の要部の平面断面図である。
【図9】苗箱並べ機の伝動機構図である。
【図10】苗箱並べ機の油圧回路図である。
【図11】苗箱並べ作業状態における苗箱並べ機の側面
図である。
【図12】苗箱並べ作業状態における苗箱並べ機の平面
図である。
【図13】播種機から苗箱並べ機に苗箱を積み込む状態
を表す側面図である。
【図14】播種機から苗箱並べ機に苗箱を積み込む状態
を表す側面図である。
【図15】苗箱を並べた状態にある地面の断面図であ
る。
【図16】苗箱収容枠の斜視図である。
【図17】苗箱並べ機の第2例の側面図である。
【図18】苗箱並べ機の第2例の平面図である。
【図19】播種機から苗箱並べ機の第2例に苗箱を積み
込む状態を表す側面図である。
【図20】苗箱並べ機の第3例の側面図である。
【図21】苗箱並べ機の第3例の平面図である。
【図22】苗箱並べ機の第4例の側面図である。
【図23】苗箱並べ機の第5例の平面図である。
【符号の説明】
H 苗箱収容枠 N 苗箱 M クローラ跡 1 苗箱並べ機 2 走行装置 3 枠台 4 取出装置 5 送出装置 6 昇降ステップ 7 苗箱搬送装置 33 クローラ 71 第一苗箱搬送装置 72 第二苗箱搬送装置 87 苗箱案内具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新山 裕之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 山崎 仁史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クローラ型の走行装置によって機体を所
    定方向に進行させながら、機体の進行方向後側の地面に
    苗箱を並べてゆく苗箱並べ機であって、前記走行装置の
    クローラの左右幅を苗箱の左右幅よりも狭く構成したこ
    とを特徴とする苗箱並べ機。
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