JPH0746909A - 苗箱取上げ機及び苗箱並べ機 - Google Patents

苗箱取上げ機及び苗箱並べ機

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JPH0746909A
JPH0746909A JP19628193A JP19628193A JPH0746909A JP H0746909 A JPH0746909 A JP H0746909A JP 19628193 A JP19628193 A JP 19628193A JP 19628193 A JP19628193 A JP 19628193A JP H0746909 A JPH0746909 A JP H0746909A
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seedling
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box
machine
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Isao Ishida
石田  伊佐男
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 田植え作業に付随する苗箱運搬作業におい
て、育苗ハウス内で地面に並べられた状態にある苗箱を
取り上げる苗箱取上げ作業を機械化し、その作業の省力
化及び効率化を図る。また、育苗作業に付随する育苗ハ
ウス内への苗箱並べ作業を機械化し、その作業の省力化
及び効率化を図ることができる。 【構成】 第一に、走行装置と、苗箱を地面上から前記
走行装置上に搬送する苗箱搬送装置と、苗箱を載せられ
る苗箱載置部とを設けたことを特徴とする苗箱取上げ機
を構成した。第二に、走行装置と、苗箱を載せられる苗
箱載置部と、苗箱を前記走行装置上から地面上に搬送で
きる苗箱搬送装置を設けたことを特徴とする苗箱並べ機
を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地面上に並べられて
育苗された苗箱を苗箱収容枠内に収容するために取り上
げる機械に関する。また、播種された苗箱を地面に並べ
て育苗するために苗箱収容枠内の苗箱を順次搬送して並
べる機械に関する。
【0002】
【従来の技術】田植え作業には、苗箱を育苗ハウス内か
ら移植圃場へ運搬する作業が伴う。一般に、この苗箱の
運搬は、まず、育苗ハウス内で地面に並べられた状態に
ある苗箱を取り上げ、ハウス外に運搬してトラック等の
荷台に載せる。次に、苗箱を載せたトラックを移植圃場
まで移動させる。そして、圃場に運搬された苗箱をトラ
ックの荷台から一旦畦上に並べ、苗補給時にその畦に並
んだ苗箱を田植機に取り込む。或は、トラックの荷台か
ら直接苗箱を田植機に取り込む。このような苗箱の運搬
作業の中で、育苗ハウス内の苗箱取上げ作業は、大きな
労力を費やす作業であるにもかかわらず、これまで機械
化されてなく、運搬作業者が一枚一枚苗箱を取り上げて
いるのが現状となっている。
【0003】また、播種作業後に、或は播種された苗箱
を段積み状態にして発芽処理した後に、育苗ハウス内で
苗箱を地面に並べて育苗するが、この育苗ハウス内の苗
箱並べ作業も、作業者が一枚一枚苗箱を育苗ハウス内に
運んで行って並べているのが現状となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように苗箱取上
げ作業は、大きな労力を費やす作業である。なぜなら、
苗箱を地面上に並べて育苗すると、苗の根が苗箱の底部
に設けられた多数の孔から土中に伸長して地面に苗箱が
貼り付いた状態になるため、苗箱を地面から引きはがす
のに大きな力を必要とするからである。また、灌水によ
り、苗箱内の床土が多くの水を保持し、更に地面が泥状
になってその泥が多く苗箱に付着して、取り上げる苗箱
の重量が重くなってしまうこともその要因となってい
る。
【0005】このように苗箱取上げ作業は、大きな労力
を費やす作業であるにもかかわらず、これまで機械化さ
れず、省力化及び効率化が図られていない。一方、稲作
経営の規模は拡大しつつあり、また作業に従事する人の
高齢化は更に進んでいる。このような状況にあって、こ
の苗箱取上げ作業の省力化及び効率化は、必然的に要請
されてくる課題であり、また、全体的な田植え作業の効
率化及び省力化を図るための重要な課題ともなる。
【0006】また、播種後或は発芽処理後の育苗ハウス
内への苗箱並べ作業も、苗箱内の床土が保水状態にあっ
て重くなっているため、大きな労力を費やす作業となっ
ている。にもかかわらず、これまでこの作業も機械化さ
れず、省力化及び効率化が図られていない。よって、こ
の苗箱並べ作業も、前述の状況下にあって、その省力化
及び効率化は、必然的に要請されてくる課題であり、ま
た、全体的な育苗作業の効率化及び省力化を図るための
重要な課題ともなる。る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、まず、苗箱取上げ作業の課題に対しては、走行装置
と、苗箱を地面上から前記走行装置上に搬送する苗箱搬
送装置と、苗箱を載せられる苗箱載置部とを設けたこと
を特徴とする苗箱取上げ機を発明した。次に、苗箱並べ
作業の課題に対しては、走行装置と、苗箱を載せられる
苗箱載置部と、苗箱を前記走行装置上から地面上に搬送
できる苗箱搬送装置を設けたことを特徴とする苗箱並べ
機を発明した。
【0008】
【発明の作用及び効果】田植え作業に付随する苗箱運搬
作業において、育苗ハウス内で地面に並べられた状態に
ある苗箱を取り上げる苗箱取上げ作業を機械化すること
で、その作業の省力化及び効率化を図ることができる。
また、それにより、全体的な田植え作業の省力化及び効
率化を図ることができる。
【0009】また、育苗作業に付随する育苗ハウス内へ
の苗箱並べ作業を機械化することで、その作業の省力化
及び効率化を図ることができる。また、全体的な育苗作
業の省力化及び効率化を図ることができる。
【0010】
【実施例】この発明の苗箱取上げ機及び苗箱並べ機は、
各専用機として別々に構成してもよいが、ここでは両方
の機械を兼用する苗箱取上げ機兼苗箱並べ機を一実施例
として構成した。以下にその具体構成を図面に基づいて
説明する。この苗箱取上げ機兼苗箱並べ機は、前後進可
能な走行装置1を備え、該走行装置1の前側に苗箱搬送
装置2を備え、前記走行装置1の後側に苗箱C…を載せ
られる苗箱載置部3を備えた構成となっている。そし
て、走行装置1を前進させながら苗箱搬送装置2を後方
向けて搬送作動させると、苗箱C…を地面上から走行装
置2上に搬送する苗箱取上げ作動状態となり、走行装置
1を後進させながら苗箱搬送装置2を前方向けて搬送作
動させると、苗箱C…を走行装置2上から地面上に搬送
する苗箱並べ作動状態となる。また、苗箱載置部3に
は、多数枚の苗箱C…を多段に収容できる苗箱収容枠H
が載せられるようになっている。
【0011】機体のフレ−ム構成は、後側に走行ミッシ
ョンケ−ス4が設けられ、その前側に後側フレ−ム5が
固着し、その前端に中間部ミッションケ−ス6が固着
し、更にその前側に前側フレ−ム7が固着し、そしてそ
の前端に搬送ミッションケ−ス8が固着している。この
ように3つのミッションケ−ス4・6・8を前後中間に
配置し、それらをフレ−ム5・7で連結して機体フレ−
ムが構成されている。そして、走行装置1及び苗箱搬送
装置2等を駆動するエンジンEが走行ミッションケ−ス
4の後部に固着されたエンジン搭載台4a上に搭載され
ている。また、ハンドル9が、その左右のグリップ部が
エンジンEの上側に配置されるように設けられ、また、
ハンドル基部がエンジンEの前側の走行ミッションケ−
ス4の上側に着脱自在に取り付けられるように設けられ
ている。尚、このハンドル9は、苗箱載置部3の左右側
に任意に付け換えられるように、ハンドル基部取付け部
を左右両側にも設けられている。
【0012】走行装置1は、クロ−ラ−型の走行装置で
構成されている。具体的には、後側の走行ミッションケ
−ス4の左右側から突出させたクロ−ラ−駆動軸10・
10にクロ−ラ−駆動輪11・11が取り付けられ、前
側の搬送ミッションケ−ス8の左右側から突出させたク
ロ−ラ−転動軸12・12にクロ−ラ−転動輪13・1
3が取り付けられ、左右両側の前記クロ−ラ−駆動輪1
1・11とクロ−ラ−転動輪13・13とにそれぞれク
ロ−ラ−14・14が巻き掛けられている。そして、ク
ロ−ラ−14・14の接地部を上側から転動自在に支持
する接地部支持輪15…がフレ−ム5・7で遊転自在に
支持されて設けられている。
【0013】尚、上記走行装置1において、左右のクロ
−ラ−14・14の左右接地位置は、苗箱C…の長手方
向が走行装置1の進行方向に対して左右に交差する方向
に横向き状態で前後方向に並べられている苗箱C…に対
しその並べられている苗箱C…の長手方向左右端から所
定の間隔で内側に位置するように設けられている。これ
により、苗箱取上げ作業時においては、左右一方側に隣
接して前後方向に並べられている隣接苗箱Cn…に接触
したり踏んだりすることなく走行することができる。ま
た、苗箱並べ作業時においては、苗箱取上げ作業時と同
様に隣接苗箱Cn…に接触したり踏んだりすることなく
走行することができるとともに、左右のクロ−ラ−14
・14の接地圧により地面に生じる凹状の溝のクロ−ラ
−跡14T・14Tが、並べ置かれる苗箱C…の左右端
内側に位置するようになるから、その並べ置かれる苗箱
C…がクロ−ラ−跡14T・14Tに落ちこんで傾くこ
とがないので、地面に水平に苗箱C…を並べていくこと
ができる。
【0014】苗箱搬送装置2は、地面上から第二苗箱搬
送装置17へ(或は第二苗箱搬送装置17から地面上
へ)苗箱C…を搬送する第一苗箱搬送装置16と、第一
苗箱搬送装置16から苗箱載置部3の前側近傍位置へ
(或は苗箱載置部3の前側近傍位置から第一苗箱搬送装
置16へ)苗箱C…を搬送する第二苗箱搬送装置17を
備えた構成となっている。尚、第一苗箱搬送装置16と
第二苗箱搬送装置17との間の搬送引継ぎ位置には、搬
送される苗箱C…の底部に付着した土をかき落す土落し
装置18が設けられている。
【0015】第一苗箱搬送装置16は、搬送ミッション
ケ−ス8の左右両側に突出する第一搬送駆動軸19の左
右両側に第一搬送駆動プ−リ−20・20が一体回転す
るように取り付けられ、更に前記駆動軸19の左右両端
に第一搬送フレ−ム21・21が回動自在に取り付けら
れ、その両フレ−ム21・21の前端側を第一連結軸2
1aで連結し、その第一連結軸21aに第一搬送従動プ
−リ−22・22が遊転自在に取り付けられている。そ
して、前記第一搬送駆動プ−リ−20・20と第一搬送
従動プ−リ−22・22とにラグ付きベルトの第一搬送
ベルト23・23がそれぞれ巻き掛けられている。ま
た、第一搬送フレ−ム20・20の前端には苗箱すくい
具24・24が第一搬送従動プ−リ−22・22の前側
に位置するようにして着脱可能に取り付けられている。
【0016】苗箱すくい具24・24は、それを地面に
接地或は若干地面下にもぐり込ませた状態において、そ
の側面視外形の上側先端側が低位で後側が高位となり且
つ下側が水平状でその後端側が上方に傾斜している。こ
れにより、この苗箱すくい具24・24を地面上に並べ
られた苗箱C…の底面下に若干もぐり込んだ状態で前方
に進ませれば、苗箱C…は苗箱すくい具24・24の上
縁側に沿って地面から引きはがされていく。そして、そ
の引きはがされた苗箱C…は上記第一苗箱搬送装置16
で後方へ搬送されていく。また、この苗箱すくい具24
・24及びその後側に位置する第一苗箱搬送装置16の
左右幅は、機体前方に横向き状態(苗箱Cの長手方向が
機体進行方向に対して左右に交差する方向に向いた状
態)で前後並んで置かれた苗箱C…の左右端位置より所
定間隔内側に位置するように設けられているので、上記
のように苗箱すくい具24・24で苗箱C…の底面下に
侵入してすくい上げるように作用する構成の場合に、苗
箱すくい具24・24がすくい上げようとする苗箱の左
右位置に対して左右に位置ずれしても苗箱は的確にすく
い上げられる。また、走行装置1の左右のクロ−ラ−1
4・14の左右外端位置より苗箱すくい具24・24及
びその後側に位置する第一苗箱搬送装置16の左右外端
位置が左右内側に設けられているので、左右のクロ−ラ
−14・14を隣接苗箱C…に接触しないように走行さ
せれば、必ず苗箱すくい具24・24は隣接苗箱Cn…
に対して接触せず、また、後記サイドクラッチ67・6
7により走行装置1の進行方向を修正したときに、機体
前方が左右に振れるが苗箱すくい具24・24が左右内
側に狭く設けられているから隣接苗箱Cn…に接触しに
くい。尚、第一苗箱搬送装置16の後方で苗箱搬送が引
き継がれる第二苗箱搬送装置17に対しては、第一苗箱
搬送装置16の途中から左右に設けられる後記苗箱搬送
ガイド板52・52より左右にずれた状態で引上げ搬送
されてきた苗箱の左右位置は適正に位置修正される。ま
た、苗箱C…が横向き状態で苗箱すくい具24・24及
び苗箱搬送装置2によりすくい上げられて搬送され、或
は、地面上へ搬送されて並べられていくので、そのすく
い上げ時或は並べ置き時、また苗箱搬送時における苗箱
C…の安定性が良い。
【0017】尚、この第一苗箱搬送装置16は、第一搬
送駆動軸19を回動中心として前側が上下するよう作動
する構成となっている。具体的には、まず、アクチュエ
−タ−としての油圧シリンダ25が設けられている。油
圧シリンダ25のシリンダ部後端が前側フレ−ム7上に
固着されたブラケットに横軸を介して枢支され、油圧シ
リンダ25のピストン部前端が前側フレ−ム7上に回動
自在に支持された回動軸26に一体のア−ム27に横軸
を介して連結されている。更に、回動軸26の右端部に
一体回動するように取り付けられた第一連動ア−ム28
のア−ム先端部と、第一搬送駆動軸19に回動自在に取
り付けられた第二連動ア−ム29のア−ム先端部がロッ
ド30で連結されてリンク構成となっている。そして、
第二連動ア−ム29と一体で設けられたスイングア−ム
29aが第一搬送駆動プ−リ−20・20の前側で第一
搬送フレ−ム21・21間を連結する第二連結軸31に
回動自在に連結されている。
【0018】よって、油圧シリンダ25のピストン部が
シリンダ部に引っ込み作動すると、前記リンク構成部の
連動により、スイングア−ム30が第一搬送駆動軸19
を回動中心としてそのア−ム先端部が上動するよう回動
し、それと一体的に第一搬送フレ−ム21・21が第一
搬送駆動軸19を回動中心とし先端部が上動するよう回
動して、苗箱すくい具24・24が上動するよう第一苗
箱搬送装置16が回動する。また、油圧シリンダ25の
ピストン部がシリンダ部から突出作動すると、前記リン
ク構成部の連動により、スイングア−ム30が第一搬送
駆動軸19を回動中心としてそのア−ム先端部が下動す
るよう回動し、それと一体的に第一搬送フレ−ム21・
21が第一搬送駆動軸19を回動中心とし先端部が下動
するよう回動して、苗箱すくい具24・24が下動する
よう第一苗箱搬送装置16が回動する。
【0019】第二苗箱搬送装置17は、中間部ミッショ
ンケ−ス6の上側に伝動回転可能に設けられた第二搬送
駆動ロ−ラ−32と、搬送ミッションケ−ス8上に回動
自在に設けられた第二搬送従動ロ−ラ−33とに幅広の
第二搬送ベルト34が巻き掛けられて構成されている。
第二搬送駆動ロ−ラ−32は、そのロ−ラ−32と一体
回転する回動軸32aの両端部が、中間部ミッションケ
−ス6の左右に固着のパイプ状フレ−ム35・35の両
端に固着されたロ−ラ−支持フレ−ム36・37に支持
されている。そして、中間部ミッションケ−ス6から第
二搬送駆動軸38を左側のパイプ状フレ−ム35内に突
出させ、その軸端部に駆動スプロケット39が一体回転
するように取り付けられ、その駆動スプロケット39と
ロ−ラ−回動軸32aの軸端部に一体回転するよう取り
付けられた従動スプロケット40とに伝動チェン41が
ロ−ラ−支持フレ−ム36内において掛けられて、第二
搬送駆動ロ−ラ−32が駆動回転されるように設けられ
ている。
【0020】土落し装置18は、土落しベルト42が苗
箱搬送装置2の搬送方向に対して交叉する方向に正逆転
切替可能に回転し、その回転する土落しベルト42のラ
グ42a…が搬送される苗箱C…底面に接触して土落し
作用するように設けられている。土落しベルト42は、
搬送ミッションケ−ス8の左右両側に設けられた土落し
駆動プ−リ−43・43とロ−ラ−44・44とに巻き
掛けられている。土落し駆動プ−リ−43・43は、搬
送ミッションケ−ス8の左右両側に固着の伝動フレ−ム
45・45の両端部に固着の伝動ケ−ス46・46から
前方に突出させたプ−リ−軸47・47に一体回転する
ように取り付けられている。プ−リ−軸47・47は、
搬送ミッションケ−ス8の左右両側から伝動フレ−ム4
5・45内に突出させた左右土落し駆動軸48・48の
左右両端に伝動ケ−ス46・46内において一体回転す
るようにベベルギヤ49・49が組付けられ、そのギヤ
にプ−リ−軸47・47に一体回転するように組まれた
ベベルギヤ50・50が噛み合って伝動されるように設
けられている。ロ−ラ−44・44は、伝動フレ−ム4
5・45の下側に固着したロ−ラ−支持部材51・51
に転動自在に取り付けられている。
【0021】尚、土落し装置18を介しての第一苗箱搬
送装置16から第二苗箱搬送装置17にわたる搬送路を
左右から挾み込むように苗箱搬送ガイド板52・52が
設けられ、そのガイド板の前後端部が左右外方に斜めに
折れ曲がった形状となって、苗箱搬送装置2による苗箱
C…の搬送を所定左右位置にて搬送案内する。この苗箱
搬送ガイド板52・52は、伝動フレ−ム45・45に
固着されて設けられ、その左右の苗箱搬送ガイド板52
・52の左右間隔が苗箱Cの長手方向の幅より若干広い
幅となるように設けられている。また、この苗箱搬送ガ
イド板52・52の後端位置から第二苗箱搬送装置17
の後端位置近傍までの前後間隔が、苗箱1枚の短手方向
の幅分は最低有するように設けられている。よって、苗
箱取上げ作業時において、機体側方にいる作業者は第二
苗箱搬送装置17の後端側まで搬送された苗箱Cを手で
取り上げて苗載置部3上に移し替えるが、その苗箱Cの
取上げ動作において、苗箱搬送ガイド板52・52が第
二苗箱搬送装置17の後端側まで延設されていないた
め、作業者は苗箱Cを左右横方向に引きずり出すように
して取り上げることができ、第二苗箱搬送装置17上か
ら苗載置部3上への苗箱C…の移し替えが素早く且つ無
理のない動作で行える。また、苗箱並べ作業時におい
て、機体側方にいる作業者は苗載置部3上の苗箱C…を
一枚づつ取って第二苗箱搬送装置17上の後端側に載せ
るが、その第二苗箱搬送装置17上へ苗箱Cを載せる動
作においても、苗箱搬送ガイド板52・52が第二苗箱
搬送装置17の後端側まで延設されていないため、作業
者は苗箱Cを左右横方向から差し込むように載せること
ができ、苗載置部3上から第二苗箱搬送装置17上への
苗箱C…の移し替えが素早く且つ無理のない動作で行え
る。また、苗箱搬送ガイド板52・52が第一搬送装置
16の途中から設けられていることにより、そのガイド
板前端部が左右一方側に隣接して並べ置かれている苗箱
Cn…の苗に大きく接触することがないので、苗箱搬送
ガイド板52・52による隣接苗箱Cn…の苗に対する
損傷を回避できる。尚、土落し装置18の土落しベルト
42が搬送される苗箱Cの全底面に渡って均等に土落し
作用が受けられるよう、土落し駆動プ−リ−43・43
が苗箱搬送ガイド板52・52の左右外側に位置させて
設けられている。よって、苗箱搬送ガイド板52・52
には、土落しベルト42及び土落し駆動プ−リ−43・
43をまたぐように切欠き52a・52aが設けられて
いる。
【0022】尚、搬送ミッションケ−ス8の前端部を、
土落しベルト42の内側を抜けてそのベルト42の前側
に突出させ、そのケ−ス8の前端部から第一苗箱搬送装
置16の第一搬送駆動軸19を左右方向に突出させてい
るので、第一搬送駆動軸19の駆動部を土落しベルト4
2の外側に配置しなくても済むので、機体幅を狭くでき
コンパクトな構成が可能となる。また、第一搬送駆動プ
−リ−20・20は、その後端部が土落しベルト42内
に入り込むような状態に接近させて設けられ、更に、第
二搬送従動ロ−ラ−33を小径にして土落しベルト42
に接近した位置に設けられているので、第一苗箱搬送装
置16と第二苗箱搬送装置17との間に土落し装置18
を設けながらも、第一苗箱搬送装置16と第二苗箱搬送
装置17との搬送引継ぎ間隔を狭く構成できる。
【0023】また、土落し装置18において、苗箱搬送
ガイド板52・52の左右外側に突出して設けられる土
落し駆動プ−リ−43・43を小径のプ−リ−で構成
し、ロ−ラ−44・44を前記プ−リ−43・43より
下側で苗箱搬送ガイド板52・52の左右内側に設け
て、前記プ−リ−43・43とロ−ラ−44・44の外
側に土落しベルト42を巻き掛けて構成している。これ
により、前述のように搬送ミッションケ−ス8の前端部
を土落しベルト42の内側から前側に突出させる空間を
土落しベルト42の内側に確保でき、且つ、苗箱取上げ
作業中或は苗箱並べ作業中の苗箱列CC…の左右一方側
に隣接する苗箱列CCn…に対する土落しベルト42の
干渉を回避することができる。(搬送ミッションケ−ス
8の前端部を土落しベルト42の内側から前側に突出さ
せる空間を確保するために大径の土落し駆動プ−リ−を
用いると、前記隣接苗箱列CCn…に対して土落しベル
ト42が干渉する問題が生じる。)更に、土落しベルト
42の回転方向は、苗箱取上げ作業中或は苗箱並べ作業
中の苗箱列CC…の左右一方側に隣接する苗箱列CCn
…の側とは反対側に回転させられるよう正逆転切替可能
に設けられている。これにより、土落しベルト42で掻
き落された土がベルト回転方向に跳んでいくのである
が、隣接苗箱列CCn…側とは反対側の苗箱のない側に
土落しベルト42で掻き落された土が跳んでいくように
切り換えられ、土落しベルト42で掻き落された土が前
記隣接苗箱列CCn…上に降り掛からないようにするこ
とができる。
【0024】また、上述のように土落しベルト42の回
転方向を切り換えるには、土落しベルト回転切替レバ−
L4により、操縦者が判断して切替操作する。この土落
しベルト回転切替レバ−L4は、土落しベルト42を右
側に回転させるレバ−位置と左側に回転させるレバ−位
置と土落しベルト42の回転を停止させるレバ−位置を
有するように設けられている。また、このようなレバ−
位置に加えて、隣接する苗箱列CCn…が左右いずれの
側にあるかを検出する隣接苗箱検出手段S1の検出結果
により自動的に土落しベルト42の回転方向を前述のよ
うに切り換えるレバ−位置を設けると更に操作性が向上
する。
【0025】尚、土落し装置18は、上記のような構成
に換えて、ロ−ル状の土落しブラシを苗箱搬送装置2の
搬送方向に対して逆方向に回転させるような構成にする
こともできる。ところで、苗箱取上げ作業時において、
第二苗箱搬送装置17の後端側まで苗箱Cが搬送され、
更にそれより後方に苗箱Cが搬送されると、第二苗箱搬
送装置17の後側近傍に前後方向に回動可能な停止操作
ア−ム53・53がその苗箱Cに押し動かされて後方に
回動し、それに連動して、主クラッチ54が伝動切り状
態に操作されて、走行装置1と第一搬送装置16及び第
二苗箱搬送装置17、更に土落し装置18の作動が停止
するようになっている。停止操作ア−ム53・53は、
中間部ミッションケ−ス6の後側に回動自在に設けられ
た横軸55に一体に固着されていて、その横軸55に更
に一体に固着された連動ア−ム56と走行部ミッション
ケ−ス4の右側部に突出した主クラッチ54を入り切り
操作する主クラッチシフタ−57とがロッド58で連結
して、主クラッチ54と連動可能に連結している。これ
により、作業者が第二苗箱搬送装置17の後端側まで搬
送されてきた苗箱Cを取り上げるのに遅れてしまっても
問題はない。即ち、もし、搬送されてきた苗箱Cを順次
取り上げられずにそのまま前進走行させてしまったら、
次々に地面から取り上げられて搬送されてくる苗箱C…
で苗箱搬送装置2上が満載状態となり、それ以上機体を
前進させても地面上の苗箱C…は取り上げることができ
ない状態となる。にもかかわらず、更に機体を前進させ
ると地面上の苗箱C…をひっくり返したり壊したりする
ような自体となる。しかし、上記のように苗箱…Cが第
二苗箱搬送装置17の所定の位置に至るまでに取り上げ
られなかったとしても、少なくとも走行装置1が停止す
るので、前記のようなトラブルは未然に防止される。よ
って、これにより、作業者は、前記のようなトラブルの
発生を心配することなく落ち着いて第二苗箱搬送装置1
7上に搬送されてきた苗箱Cを取り上げることができス
ム−ズに作業を継続させることができる。尚、苗箱…C
が第二苗箱搬送装置17の所定の位置に至るまでに取り
上げられず、その苗箱Cに停止操作ア−ム53・53が
押し動かされて走行装置1が停止したとしても、その状
態から前記苗箱Cを取り上げるだけで再び機体が苗箱取
上げ作業走行を開始する。操作ア−ム53・53は、そ
れを後方に押し動かした苗箱Cが取り除かれると前方に
回動復帰可能な状態となり、それにより主クラッチ54
を入り状態に付勢しているスプリング59により主クラ
ッチ54が入り状態に復帰して、操作ア−ム53・53
が前方に回動復帰する。よって、以上より、この苗箱取
上げ機兼苗箱並べ機は、苗箱取上げ作業状態において、
第一苗箱搬送装置16の苗箱すくい具24・24の先端
を若干地面下にもぐり込んだ状態に位置させ、第一搬送
ベルト24・24及び第二搬送ベルト34をその上側が
後方に向かって移動するように回動させた状態で、走行
装置1を前進させる。すると、苗箱すくい具24・24
の先端が地面上に置かれた苗箱C…の底部下側に入り込
み、苗箱C…がその苗箱すくい具24・24によって地
面から引きはがされるようにしてすくわれていく。そし
て、すくい上げられた苗箱C…は、第一搬送ベルト24
・24により後方へ搬送作用を受けて地面上から第二苗
箱搬送装置17へ向けて搬送されていく。第一苗箱搬送
装置16から第二苗箱搬送装置17に苗箱C…が引き継
がれるところで、土落し装置18にその苗箱C…の底面
に付着した土がかき落される。第二苗箱搬送装置17に
引き継がれた苗箱C…が、更に後方に向かって第二苗箱
搬送装置17の後端側、即ち苗箱載置部3の前側近傍ま
で搬送されてきたら、機体側方で機体の進行とともに移
動する作業者が、その苗箱Cを手で取り上げる。そし
て、その取り上げた苗箱Cを苗箱載置部3に載せられた
苗箱収容枠H内に入れる。尚、ここで、作業者が搬送さ
れてきた苗箱Cを取り上げるのが遅くなった場合は、後
方に搬送される苗箱Cが停止操作ア−ム53・53を後
方に押し動かして、主クラッチ54が切り状態となり、
走行装置1と第一搬送装置16及び第二苗箱搬送装置1
7、更に土落し装置18の作動が停止する。この状態か
ら、停止操作ア−ム53・53を後方に押し動かした苗
箱Cを取り上げれば、停止操作ア−ム53・53が前方
位置に復帰回動可能となって主クラッチ54が入り状態
に復帰し、再び、走行装置1と第一搬送装置16及び第
二苗箱搬送装置17、更に土落し装置18が作動開始し
て苗取上げ作業走行状態となる。以上のように、この苗
箱取上げ機兼苗箱並べ機は、苗箱取上げ作業において、
進行方向に向かって並べられた苗箱C…を次々と連続的
に取り上げながら走行車体1上の苗箱載置部3の前側近
傍位置まで搬送していく。そして、その搬送されてきた
苗箱C…が作業者により次々と取り上げられては苗箱載
置部3上に載せられていく(苗箱収容枠H内に入れ込ま
れていく)。
【0026】一方、この苗箱取上げ機兼苗箱並べ機は、
苗箱並べ作業状態において、苗箱載置部3上に多数の苗
箱C…を積んで(播種及び発芽処理された苗箱C…を多
数収容した苗箱収容枠Hを苗箱載置部3上に載せて)、
第一苗箱搬送装置16の苗箱すくい具24・24を地面
に接地した状態或は若干浮かせた状態に位置させ(尚、
この作業時においては苗箱すくい具24・24を取り外
しても良い)、第一搬送ベルト24・24及び第二搬送
ベルト34をその上側が前方に向かって移動するように
回動させた状態で、走行装置1を後進させる。この状態
で、作業者により苗箱載置部3上の苗箱C…が順次一枚
づつ第二苗箱搬送装置17の後端側上に載せ替えられて
いく。すると、載せられた苗箱C…は前方に運搬されて
いき、第二苗箱搬送装置17から第一苗箱搬送装置16
に苗箱C…が引き継がれるところで土落し装置18によ
り苗箱C…の底面に付着した土がかき落され、そして、
第一苗箱搬送装置16の先端側に向かって搬送されて順
次一枚づつ地面上に置かれていって並べられていく。以
上のように、この苗箱取上げ機兼苗箱並べ機は、苗箱並
べ作業において、作業者により苗箱載置部3上の苗箱C
…が順次一枚づつ第二苗箱搬送装置17上に載せ替えら
れていくとともに、その載せられた苗箱C…が走行車体
1上から地面上に搬送されていって、機体進行方向に対
して後側に苗箱C…が次々と連続的に並べられていく。
【0027】ところで、第一苗箱搬送装置16の搬送速
度は、走行装置1の走行速度に対して若干速くなるよう
に設定されている。これにより、苗箱取上げ作業時にお
いては、走行車体1の前進走行に対し第一苗箱搬送装置
16による苗箱C…の搬送が抵抗にならない。また、苗
箱並べ作業時においては、第一苗箱搬送装置16の先端
から地面上に搬出される苗箱Cがその前に搬出されて地
面上に置かれた苗箱Cに対し押し付けるようにして搬出
されるので、苗箱C…が互いに接した状態で隙間少なく
地面上に置かれて並べられる。また、第二苗箱搬送装置
17の搬送速度は第一苗箱搬送装置16の搬送速度より
速くなるように設けられている。よって、苗箱取上げ作
業時においては、第二苗箱搬送装置17の後端側に搬送
されてきたら苗箱C…を作業者が取り上げて苗箱載置部
3上に移し替える作業が余裕をもって行え、苗箱取上げ
作業走行を連続に行うことができて作業性が向上する。
また、苗箱並べ作業時においても、作業者が苗箱載置部
3上から第二苗箱搬送装置17上に苗箱C…を移し替え
る作業が余裕をもって行え、苗箱並べ作業走行を連続に
行うことができて作業性が向上する。
【0028】以下に、上記苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の
伝動機構を説明する。エンジンEの出力軸にはエンジン
出力プ−リ−60が一体回転するよう設けられ、そのプ
−リ−60と、走行ミッションケ−ス4の左側部に突出
させたミッション入力軸S1に一体回転するように取り
付けられたミッション入力プ−リ−61とに、ミッショ
ン伝動ベルト62が巻き掛けられている。また、前記プ
−リ−60と油圧ポンプ63のポンプ駆動軸に一体回転
するように設けられたポンプ駆動プ−リ−64とに、油
圧ポンプ伝動ベルト65が巻き掛けられている。エンジ
ンEから伝動回転されるミッション入力軸S1には、ミ
ッションケ−ス4内において、主クラッチ54が設けら
れている。この主クラッチ54の入り切り操作は、主ク
ラッチシフタ−57に連動連結する前記停止操作ア−ム
53・53と、ハンドル9のグリップ部近傍に設けられ
たレバ−ボックスLB(R)に設けられた主クラッチレ
バ−L1とによって操作される。尚、停止操作ア−ム5
3・53による主クラッチ54の切り操作は、主クラッ
チレバ−L1による切り操作に優先し、また、停止操作
ア−ム53・53が主クラッチ入り操作状態にあるとき
に主クラッチレバ−L1による主クラッチ54の入り切
り操作が可能となるように設けられている。スプリング
59は、主クラッチ54を入り状態に付勢するスプリン
グである。次に、主クラッチ54が入り状態で一体的に
回転するギヤG1から変速軸S2に一体回転するように
組まれた伝動ギヤG2に伝動する。変速軸S2には前後
進切替ギヤG3が一体回転且つ軸心方向にスライド自在
に組まれ、この前後進切替ギヤG3は、変速シフタ−6
6に連動連結する前後進切替レバ−L2により軸心方向
にスライド操作されて、走行軸S3に一体の前進ギヤG
4と、走行軸S3に一体の後進ギヤG5に噛み合う後進
軸S4の後進カウンタ−ギヤG6とに、択一的に噛み合
うようになっている。走行軸S3の左右端には、同一軸
心上で左右クロ−ラ−駆動軸S5・S5が回転自在に係
合し、サイドクラッチ67・67を介して走行軸S3か
ら左右クロ−ラ−駆動軸S5・S5に入り切り操作可能
に伝動される。左右クロ−ラ−駆動軸S5・S5の外端
部は、走行ミッションケ−ス4の左右両側部から突出
し、その突出部にクロ−ラ−駆動輪11・11が一体回
転するように取り付けられている。サイドクラッチ67
・67の伝動入り切り操作は、サイドクラッチシフタ−
68・68に連動連結するサイドクラッチレバ−L3
(R)・L3(L)で操作される。サイドクラッチレバ
−L3(R)・L3(L)はハンドル9の左右のグリッ
プ部に設けられている。
【0029】また、走行ミッションケ−ス4内の動力
は、苗箱搬送装置2及び土落し装置18に伝動する。即
ち、走行軸S3に苗箱搬送クラッチ69が組まれてい
て、そのクラッチ69が伝動入り状態で一体的に回転す
るスプロケットG7から、伝動チェンC1を介して、中
間部ミッションケ−ス6内の第二搬送駆動軸38に一体
のスプロケットG8に伝動する。そして、第二搬送駆動
軸38の軸端部に一体の駆動スプロケット39から、伝
動チェン41を介して、第二搬送駆動ロ−ラ−32のロ
−ラ−回動軸32aの軸端部に一体の従動スプロケット
40へ伝動している。
【0030】また、第二搬送駆動軸38に伝動スプロケ
ットG9が設けられていて、そのスプロケットG9か
ら、伝動チェンC2を介して、搬送ミッションケ−ス8
内の土落し軸S6に一体のスプロケットG10に伝動す
る。そして、土落し軸S6の左右両端部に土落しベルト
回転切替クラッチ70・70が設けられ、そのクラッチ
が入り状態で左右土落し駆動軸48・48に伝動する。
左右土落し駆動軸48・48の左右両端にベベルギヤ4
9・49が一体的に組まれ、それにプ−リ−軸47・4
7に一体的に組まれたベベルギヤ50・50がそれぞれ
左右外側前側から噛み合って、土落し駆動プ−リ−43
・43が伝動回転する。尚、土落しベルト回転切替クラ
ッチ70・70は、左右一方側が入り状態、或は左右両
方とも切り状態となるように切替えられて、土落し装置
18の土落しベルト42の回転が右方向或は左方向に、
また、回転停止状態に切替られる。この切替操作は、土
落しベルト回転切替クラッチシフタ−71・71に連動
連結する土落しベルト回転切替レバ−L4により切替操
作される。そのレバ−L4を左右方向に回動操作する
と、そのレバ−とロッド等の連動部材72で連結するシ
フタ−操作バ−73が左右方向に連動し、その操作バ−
73の左右両端部の長孔連結部73a・73aで連結す
る左右のクラッチシフタ−71・71が左右同一方向に
連動して、前記のように左右一方側が入り状態、或は左
右両方とも切り状態となるように土落しベルト回転切替
クラッチ70・70が切替えられる。尚、土落しベルト
42の回転方向を自動切替させるために隣接苗箱検出手
段S1(例えば、苗箱すくい具24・24の左右外側
に、隣接する苗箱列CCn…があるときにその苗箱列C
Cn…に左右一方側のセンサ−ロッドS1aが内側に回
動されてその側の隣接苗箱検出スイッチS1bがONと
なるように設けられる。)が設けられているときは、左
右の土落しベルト回転切替クラッチシフタ−71・71
のそれぞれにソレノイドS1c・S1cが独立に連結さ
れていて、隣接苗箱検出手段S1の検出結果(左右一方
側の隣接苗箱検出スイッチS1bのON信号)に基づい
て、左右一方側のソレノイドS1cが励磁されてそのソ
レノイドピンが引っ込み、それに連結されるクラッチシ
フタ−71が連動して左右一方側の土落しベルト回転切
替クラッチ70が入り状態に切替られるようになってい
る。このとき、切替レバ−L4は自動切替レバ−位置に
操作されていて、シフタ−操作バ−73が左右中立状態
にあり、その操作バ−73の左右両端部の長孔連結部7
3a・73aの長孔内でクラッチシフタ−71・71が
操作される状態となる。また、ソレノイドS1c・S1
cが非励磁状態(隣接苗箱検出スイッチS1b・S1b
がOFF)の時は、そのソレノイド内のスプリングによ
りソレノイドピンが突出し、クラッチシフタ−71・7
1がクラッチ切りに操作される。
【0031】そして、土落し軸S6に伝動スプロケット
G11が設けられていて、そのスプロケットG11か
ら、伝動チェンC3を介して、搬送ミッションケ−ス8
内前端側の第一搬送駆動軸19に一体のスプロケットG
12に伝動し、その軸19に一体回転するように設けら
れた第一搬送駆動プ−リ−20・20が伝動回転する。
ところで、前記苗箱搬送クラッチ69は、苗箱搬送クラ
ッチシフタ−74に連動連結する苗箱搬送土落しクラッ
チレバ−L5によりクラッチ入り切り操作される。
【0032】以下に、上記苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の
油圧機構を説明する。エンジンEに駆動される油圧ポン
プ63で送られる圧油は、第一切替弁75を介して第一
苗箱搬送装置16の前部を上下動させる油圧シリンダ2
5に送られ、そして、更に第二切替弁76を介して苗箱
載置部3の苗箱載置台77を走行装置1に対して上下動
させる第二油圧シリンダ−78に送られ、オイルタンク
Tに戻るように設けられている。油圧シリンダ25と第
二油圧シリンダ−78は双方とも複動式である。第一切
替弁75と第二切替弁76は、それぞれ油圧シリンダ2
5と第二油圧シリンダ−78のピストンを突出方向或は
引っ込み方向に作動切替できるように設けられている。
また、第一切替弁75は、第一苗箱搬送装置上下操作レ
バ−L6によって切替操作可能に設けられ、第二切替弁
76は、苗箱載置台昇降操作レバ−L7によって切替操
作可能に設けられている。尚、第一切替弁75には、第
一苗箱搬送装置16の先端の苗箱すくい具24・24が
地面に対して所定の位置に位置させるよう位置制御させ
るための接地センサ−S2と連動連結するように設けて
もよい。このときは、操作レバ−L6が自動上下レバ−
位置に操作されていて、レバ−L6と第一切替弁75の
切替操作部材とを連結する連結部材79の長孔連結部7
9aの長孔内で、第一切替弁75の切替操作部材が接地
センサ−S2の検出結果に基づいて操作される状態とな
る。また、図中80はリリ−フバルブである。
【0033】ところで、上記のように苗箱載置部3の苗
箱載置台77は、第二油圧シリンダ−78の作動により
走行装置1に対して上下動するように構成されている。
具体的には、走行ミッションケ−ス4上と後側フレ−ム
5上に固設された苗箱載置部基枠81と苗箱載置台77
との間にパンタグラフ機構状の昇降リンク82が設けら
れ、その昇降リンク82を昇降作動させるように第二油
圧シリンダ−78が取り付けられて構成されている。よ
って、苗箱取上げ作業時において、苗箱載置台77上に
載せられた苗箱収容枠H内に地面から取り上げられた苗
箱C…が満載になったら、第一苗箱搬送装置16の先端
を上昇させて移動し、育苗ハウス外に待機させた苗箱運
搬用の運搬車(トラック)CTの荷台CTaの左右側方
或は後側方に接近させて機体を横付け状態で停止する。
そして、苗箱載置台昇降操作レバ−L7を操作して苗箱
載置台77を上昇させ、苗箱載置台77が荷台CTaと
ほぼ同一高さになったら昇降停止させる。その状態で、
苗箱載置台77上の苗箱収容枠Hを左右横方向に押し出
して荷台CTa上に積載する。以上のように、苗箱取上
げ作業時に、取り上げた苗箱が満載状態になったら、そ
のまま移動して、機体を運搬車CTの荷台CTaに横付
けし、荷台CTa高さまで上昇させて苗箱収容枠Hを横
移動させるだけで簡単に運搬車CTに積載できるので、
作業効率が良い。尚、苗箱収容枠Hを苗箱載置台77上
に載せて標準的な背の高さの作業者がハンドル9を持っ
て操縦状態にあるとき、その作業者の眼の位置が載せら
れた苗箱収容枠Hの上側に位置するよう苗箱収容枠Hの
高さが設定されている。
【0034】よって、この発明の苗箱取上げ機及び苗箱
並べ機は、走行装置と、苗箱を地面上から前記走行装置
上に搬送する苗箱搬送装置と、苗箱を載せられる苗箱載
置部とを設けた苗箱取上げ機に構成し、また、走行装置
と、苗箱を載せられる苗箱載置部と、苗箱を前記走行装
置上から地面上に搬送できる苗箱搬送装置を設けた苗箱
並べ機に構成した。
【0035】これにより、田植え作業に付随する苗箱運
搬作業において、育苗ハウス内で地面に並べられた状態
にある苗箱を取り上げる苗箱取上げ作業を機械化でき、
その作業の省力化及び効率化を図ることができる。ま
た、それにより、全体的な田植え作業の省力化及び効率
化を図ることができる。また、育苗作業に付随する育苗
ハウス内への苗箱並べ作業を機械化でき、その作業の省
力化及び効率化を図ることができる。また、全体的な育
苗作業の省力化及び効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の側面図。
【図2】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の平面図。
【図3】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の前部側の断面側面
図。
【図4】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の前部側の平面図。
【図5】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の前部側の正面図。
【図6】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の伝動機構図。
【図7】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の油圧回路図。
【図8】苗箱並べ作業された苗箱と苗箱取上げ機兼苗箱
並べ機のクロ−ラ−跡の位置関係を示す側面図。
【図9】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の苗箱取上げ作業状
態を示す(a)側面図、(b)平面図。
【図10】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の苗箱並べ作業状
態を示す(a)側面図、(b)平面図。
【図11】苗箱取上げ機兼苗箱並べ機の苗箱取上げ作業
時においける満載された苗箱収容枠を運搬車に積載する
時の状態を示す(a)側面図、(b)平面図。
【符号の説明】
1:走行装置 2:苗箱搬送装置 3:苗箱載置部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置と、苗箱を地面上から前記走行
    装置上に搬送する苗箱搬送装置と、苗箱を載せられる苗
    箱載置部とを設けたことを特徴とする苗箱取上げ機。
  2. 【請求項2】 走行装置と、苗箱を載せられる苗箱載置
    部と、苗箱を前記走行装置上から地面上に搬送できる苗
    箱搬送装置を設けたことを特徴とする苗箱並べ機。
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CN108575221A (zh) * 2018-03-28 2018-09-28 中山市红杉企业信息咨询有限公司 一种盘栽移植器

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