JP2891232B2 - 苗箱並べ機 - Google Patents

苗箱並べ機

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JP2891232B2
JP2891232B2 JP8651597A JP8651597A JP2891232B2 JP 2891232 B2 JP2891232 B2 JP 2891232B2 JP 8651597 A JP8651597 A JP 8651597A JP 8651597 A JP8651597 A JP 8651597A JP 2891232 B2 JP2891232 B2 JP 2891232B2
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塩崎  孝秀
裕之 新山
仁史 山崎
清家  理伯
野村  勝
神谷  寿
英之 草本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、苗箱を苗育成するた
めに地面に並べる作業に使用するのに好適な苗箱並べ機
に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、苗箱を地面に並べる作業
を人手で行っていたが、これはかなりの重労働であっ
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来の課題
を解決するために、苗箱を苗育成のために地面に並べる
苗箱並べ機において、該機体の進行方向後側に地上に並
べられた複数個の苗箱Nに亘る苗箱押え板181を設け
たことを特徴とする苗箱並べ機としたものである。
【0004】
【発明の作用効果】本発明にかかる苗箱並べ機は、苗箱
を地面に自動的に並べた後に、地上に並べられた複数個
の苗箱Nに亘る苗箱押え板181で複数個の苗箱Nの高
さが同じになるように地面に押付ける作業を行うことが
できて、従来の技術の課題を解消できる
【0005】
【実施例】本発明の1実施例である苗箱並べ作業と同時
に耕起・均平化作業と苗箱押付け作業を行うように構成
した苗箱並べ機を各図に基づいて具体的に説明する。こ
の苗箱並べ機1は、前後進可能な走行装置2、発芽用の
苗箱収納枠H,Hを搭載する枠台3、該枠台に搭載され
ている苗箱収容枠H,Hから枠台3の上面へ苗箱N…を
1箱づつ取り出す取出装置4,4、枠台3の上面に取り
出された苗箱N…を機体進行方向と反対側へ送り出す送
出装置5,5、枠台3に苗箱収容枠H,Hを搭載するた
めの昇降ステップ6、枠台3から地面へ苗箱N…を搬送
する搬送装置7等で構成されている。以下、各部につい
て詳述する。
【0006】機体を構成するフレームは、機体の前後中
央部に設けた主ミッションケース9と、機体の前部に設
けた搬送ミッションケース10と、機体の後部に設けた
走行ミッションケース11と、主ミッションケース9と
搬送ミッションケース10を連結する前メインフレーム
12と、主ミッションケース9と走行ミッションケース
11を連結する後メインフレームと、これらの左右両側
に配したサイドフレーム14,14とで主たる骨格を形
成している。そして、サイドフレーム14,14の後部
外面に枠台フレーム15,15,15,15が前後に2
組づつ固着して設けられ、その上に枠台3が設置されて
いる。また、主ミッションケース9と搬送ミッションケ
ース10に固着したステップフレーム19が設けられ、
該ステップフレームの上にステップ20が設置されてい
る。
【0007】ステップフレーム19の後部上側にはエン
ジン22が搭載されている。エンジン22はエンジンカ
バー23で覆われており、該エンジンカバーの上に操縦
座席25が設置されている。操縦座席25の前側には、
ステップ20上の操縦者が機体前方に落ちるのを防止す
るループ状のガードフレーム26が設けられている。こ
のガードフレーム26は、その下端部がステップフレー
ム19の前端部に固着されている。また、ステップフレ
ーム19の前側左右両側部に、乗車の際の足場となる乗
車ステップ27,27が固着して設けられている。
【0008】走行装置2は、クローラ型の走行装置とし
て構成されている。具体的には、走行ミッションケース
11の左右側から突出させたクローラ駆動軸29,29
にクローラ駆動輪30,30が取り付けられ、搬送ミッ
ションケース10の左右側から突出させたクローラ転動
軸31,31にクローラ転動輪32,32が取り付けら
れ、左右両側の前記クローラ駆動輪30,30とクロー
ラ転動輪32,32とにそれぞれクローラ33,33が
巻き掛けられている。そして、クローラ33,33の接
地部を上側から転動自在に支持する接地部支持輪34…
が、前メインフレーム12及び後メインフレームに遊転
自在に支持されている。クローラ33,33の幅は、苗
箱Nの長手方向の長さよりも小さくしてある。これは次
の理由による。すなわち、後述する如く苗箱は長手方向
を左右(機体進行方向と直交する方向)に向けて地面に
並べられるのであるが、図10のように凹状に窪んだク
ローラ跡M,Mの上に苗箱N,Nを並べる際、苗箱N,
Nがクローラ跡M,Mに落ち込まないようにし、苗箱が
水平に並べられるようにするためである。
【0009】枠台3は、前述の如く枠台フレーム15,
15,15,15の上に設置されており、機体後部かつ
走行装置2の上側に位置している。枠台3の上面は水平
状で、苗箱収容枠Hを左右に2台並べることのできるス
ペースを有する。そして、そのスペースの四隅に設置し
た計6つの枠台ポスト36…に取出装置4,4が設けら
れ、また、枠台3の上面部に送出装置5,5が設けられ
ている。
【0010】苗箱収容枠Hは、図11に示すように、L
型鋼で作られた4本の縦部材200…と、該縦部材の上
端部及び下端部の外面に固着一体化された長方形の上枠
部材201及び下枠部材202と、上枠部材201に固
着された吊り下げ用のアーチ状部材203,203と、
下枠部材202に着脱自在に取り付けられる底部材20
4,204とからなり、縦部材200…の内側に、苗箱
Nの長手方向を横向きをした場合に2個の苗箱が前後に
並ぶように、各段当たり2個づつ苗箱N…を段状に積み
重ねて収容するようになっている。苗箱収容状態では、
最下段の苗箱N,Nの底面が底部材204,204に支
持される。底部材204はピン205にて下枠部材20
2に取り付けられており、ピン205を抜くことにより
底部材204を下枠部材202から外すことができる。
両方の底部材204,204を外すと、苗箱収容枠Hの
底部が開放状態となり、そこから苗箱N…を出し入れす
ることができるようになる。
【0011】取出装置4は、苗箱Nの左右縁部Naに下
側から係合するフック40…を備えている。左右各列の
フック40…が取り付けられているフック取付棒41
は、その前後両端部に形成されたつば付きフランジ4
2,42の部分で、枠台ポスト36,36の内部に設け
たガイド部材43,43の垂直なガイド溝43a,43
aに摺動自在に案内支持されている。また、つば付きフ
ランジ42,42の近傍に設けたアーム44,44に支
持されているローラ45,45がガイド部材43,43
のガイド面43b,43bに当接し、フック支持棒41
の角度を規制している。枠台3内の前部と後部に水平に
設けた取出駆動軸46,46’に一体に取り付けたアー
ム47,47とフック取付棒41がロッド48,48で
連結されており、アーム47,47が所定方向に回転す
ることにより、フック40…が先端軌跡Kを描いて昇降
するとともに角度を変え、その軌跡Kの下部ではフック
40…が枠台ポスト36,36の中へ引っ込み、その軌
跡Kの上部ではフック40…が苗箱Nの左右縁部Naに
下側から係合するように内側へ張り出すようになる。
【0012】送出装置5は、前側の取出駆動軸46の外
周部に回転自在に嵌合する送出駆動軸50に取り付けら
れた送出駆動ローラ51と、後側の取出駆動軸46’の
外周部に回転自在に嵌合する送出従動軸52に取り付け
られた送出従動ローラ53とにラグ付き送出ベルト54
が巻き掛けられて構成されている。送出ベルト54の上
部はベルト支持輪55…によって下側から支持されてい
る。ステップ20の裏面後端部には、苗箱N…が枠台3
から完全に送り出されたことを検出する苗箱センサ5
7,57が左右各列ごとに設けられている。
【0013】苗箱収容枠Hを枠台3に搭載し、該苗箱収
容枠の底部材204,204を外すと、前後2群の苗箱
N…が落下して、K4の位置で待機しているフック40
…に受け止め保持される。次いで、フック40…がK1
の位置まで下動し、保持していた苗箱N…を枠台3の上
面に位置する送出ベルト54の上に供給する。続いて、
フック40…が上動を行い、K2の位置でフック40…
が下から2段目の苗箱Nの左右縁部Naに下側から係合
し、更にフック40…がK3の位置まで上動することに
より2段目以上の苗箱N…を持ち上げる。このように2
段目以上の苗箱N…を持ち上げられている間に、送出ベ
ルト54が作動して枠台3の上面に残された苗箱N,N
を搬送装置7へ送り出す。
【0014】苗箱N,Nが枠台3から完全に送り出され
たことを苗箱センサ57が検出したならば、フック40
…がK1の位置まで下動し、該フックに保持されている
苗箱N…を送出ベルト54の上に供給する。以下、上記
と同様の動作を繰り返し、苗箱収容枠Hの苗箱N…を1
段分づつ搬送装置7へ送り出してゆく。昇降ステップ6
は、枠台3の後側の機体最後尾に設けられ、枠台3とほ
ぼ同じく苗箱収容枠Hを左右に2台並べることのできる
スペースを有する。昇降ステップ6を昇降作動させる機
構は、平行リンク装置と油圧シリンダとの組み合わせか
らなる機構が採用されている。
【0015】平行リンク機構は、枠台3の左右外側部に
基部が回動自在に支持されたアッパリンク60,60
と、サイドフレーム14,14の左右外側部に基部が回
動自在に支持されたロアリンク61,61と、これらア
ッパリンク及びロアリンクの後端部同士を結ぶ縦リンク
62,62とで構成されている。そして、ロアリンク6
1,61と縦リンク62,62を連結する軸61a,6
1aに昇降ステップ6の左右側面前端部が回動自在に取
り付けられ、更にアッパリンク60,60と縦リンク6
2,62を連結する軸60a,60aに長穴63a,6
3aで遊嵌している斜めリンク63,63の下端部が昇
降ステップ6の左右側面中間部に回動自在に取り付けら
れている。
【0016】油圧シリンダ65,65は、その本体側が
前側の枠台フレーム15,15に回動自在に枢着され、
そのピストン側がアッパリンク60,60と一体になっ
たスイングアーム66,66の先端部に連結されてい
る。これにより、油圧シリンダ65,65が伸縮作動す
ることにより昇降ステップ6が昇降し、ピストンが突出
している時は昇降ステップ6が枠台3とほぼ同じ高さに
なり、ピストンが引っ込んでいる時は昇降ステップ6が
地面に接地した状態となる。
【0017】苗箱収容枠H,Hを枠台3に積み込むに際
しては、昇降ステップ6を地面に接地する位置まで下降
させ、その上に苗箱収容枠H,Hを載置する。そして、
昇降ステップ6を枠台3とほぼ同じ高さまで上昇させ、
該昇降ステップに載置されている苗箱収容枠H,Hを枠
台3の上まで押し込む。枠台3に搭載された苗箱収容枠
H,Hは、その下枠部材202が枠台ポスト36…の内
壁に固着した保持部材68…に係合することによって保
持される。
【0018】斜めリンク63,63が長穴63a,63
aによって軸60a,60aに連結されているため、軸
60a,60aを支点にして昇降ステップ6を上方に回
動させることが可能で、苗枠収容枠Hの積み込み作業を
行わない時には、図4において実線で示す如く昇降ステ
ップ6を垂直にさせ、機体の全長を短くすることができ
る。なお、苗箱並べ作業や苗枠収容枠の運搬の際に、昇
降ステップ6を水平のままにし、その上に苗枠収容枠
H,Hを載せてもよい。
【0019】搬送装置7は、苗箱N…を枠台3上から機
体前部へ搬送する第一苗箱搬送装置71,71と、該第
一苗箱搬送装置から引き継いで苗箱N…を地面へ搬送す
る第二苗箱搬送装置72,72とを備えている。これら
第一、第二苗箱搬送装置71,71,72,72は、苗
箱の長手方向を機体の進行方向に向けて苗箱を搬送する
ようになっている。第一苗箱搬送装置71,71は若干
前下がりに傾斜し、第二苗箱搬送装置72,72は第一
苗箱搬送装置71,71よりも大きな傾斜角度で前下が
りに傾斜している。
【0020】第一苗箱搬送装置71,71は、主ミッシ
ョンケース9の左右両側に突出する第一搬送駆動軸74
の左右両側に一体回転するよう取り付けられた第一搬送
駆動ローラ75,75と、搬送ミッションケース10の
上部に回転自在に支持された第一搬送従動軸76の左右
に取り付けられた第一搬送従動ローラ77,77とにラ
グ付きの幅広ベルトである第一搬送ベルト78,78が
巻き掛けられて構成されている。
【0021】第二苗箱搬送装置72,72は以下に示す
構成となっている。搬送ミッションケース10の左右両
側に第二搬送駆動軸80が突出し、その軸の左右両端が
ステップフレーム19の支持ステー19a,19aに固
着のブラケット81,81に設けた軸受部に回転自在に
支持されている。そして、第二搬送駆動軸80の左右両
側には第二搬送駆動プーリ82,82,82,82が一
体回転するように取り付けられ、更に、各プーリの左右
両側に第二搬送フレーム83,83,83,83が回動
自在に取り付けられている。左右2組の第二搬送フレー
ム83,83,83,83の前端部は連結軸84,84
でそれぞれ連結され、該連結軸に第二搬送従動ローラ8
5,85,85,85が遊転自在に取り付けられてい
る。そして、これら第二搬送駆動ローラ82…と第二搬
送従動ローラ85…とに、ラグ付きベルトである第二搬
送ベルト86,86,86,86が巻き掛けられてい
る。
【0022】また、第二搬送フレーム83…の前端に
は、苗箱案内具87,87,87,87が第二搬送従動
ローラ85…の前側に位置するようにして着脱可能に取
り付けられている。この苗箱案内具87…は、くさび状
の形状をしており、第二搬送ベルト86…から送り出さ
れた苗箱N…を地面まで円滑に案内する役割をしてい
る。作業時には、苗箱案内具87…は底面が地面に接地
した状態で移動し、第二苗箱搬送装置72,72の前部
を地面に支持している。
【0023】これら第一苗箱搬送装置71,71及び第
二苗箱搬送装置72,72の苗箱搬送路の左右両側に
は、以下の搬送ガイド板90,91,92…が設けられ
ている。第一搬送ガイド板90…は、後端部が前側の枠
台ポスト36,36に固定され、かつ前端部が前記ブラ
ケット81,81に固定されており、第一搬送ベルト7
8,78によって横向き状態で前方へ搬送される左右2
列の苗箱N…を互いに左右に離れた位置から互いに接近
してゆくように案内する。第二搬送ガイド板91,91
は、後端部が外側の第一搬送ガイド90,90に対して
回動自在に支持され、かつ前端部が連結軸84,84に
取り付けたリンク95,95に連結されており、内側の
第一搬送ガイド板90,90との共同作用によって、第
二搬送ベルト86…によって前方へ搬送される左右2列
の苗箱N…を更に互いに接近するように案内する。ま
た、第三搬送ガイド板92,92は、板バネ等の弾性材
で作られていて、後端部が前記リンク95,95に上下
に回動自在に連結されている。苗箱並べ作業時には、既
に苗箱が並べられている側の第三搬送ガイド板92は上
に向けた非作用状態にし、反対側の第三搬送ガイド板9
2は前部が地面に接する作用状態とし、第二苗箱搬送ガ
イド板91,91から引き継いだ苗箱N…を、その作用
状態の第三搬送ガイド板92によって既に地面に並べら
れている隣接苗箱に押し付けることにより、左右の隙間
が生じないようにして地面まで案内してゆく。
【0024】なお、上記第三搬送ガイド板92,92の
作用状態と非作用状態の切替操作を機体旋回に伴う動作
に連係させて自動的に行われるように構成すると、切替
忘れが生じず、しかも作業者の負担を軽減させることが
でき、更に好ましいものとなる。送出装置5,5によっ
て枠台3から送り出された左右2列の苗箱N…は、第一
苗箱搬送装置71,71と第二苗箱搬送装置72,72
によって機体の前部へ搬送され、更に苗箱案内具87…
の上面を伝わって地面まで案内され、機体が後進するの
に伴い地面に整列状態に並べられてゆく。
【0025】第一苗箱搬送装置71,71の搬送速度は
送出装置5,5の搬送速度よりも若干遅く、また、第二
苗箱搬送装置72,72の搬送速度は第一苗箱搬送装置
71,71の搬送速度よりも若干遅くなっている。更
に、第二苗箱搬送装置72,72の搬送速度は走行装置
2による機体移動速度よりも若干速くなっている。これ
により、送出装置5,5から第一苗箱搬送装置71,7
1へ苗箱N…が引き継がれる時、及び第一苗箱搬送装置
71,71から第二苗箱搬送装置72,72へ苗箱N…
が引き継がれる時に、隣接する苗箱Nと苗箱Nの間に隙
間が生じず、苗箱N…が密接状態で地面に並べられる。
【0026】また、第二苗箱搬送装置72,72の各第
二搬送ベルト86…は、第二搬送駆動軸80を回動中心
として前側が上下するよう各々独立に作動させられる構
成となっている。具体的には、まず、アクチュエータと
しての油圧シリンダ100,100が設けられている。
油圧シリンダ100,100のシリンダ部後端が前メイ
ンフレーム12上に固着したブラケットに横軸を介して
枢支され、油圧シリンダ100,100のピストン部前
端が前メインフレーム12上に回動自在に支持された回
動軸101,101に一体のアーム102,102に横
軸を介して連結されている。更に、回動軸101,10
1の外側部に一体回動するように取り付けられた第一連
動アーム103,103の先端部と、第二搬送駆動軸8
0の左右に回動自在に取り付けられた第二連動アーム1
04,104の先端部とがロッド105,105で連結
されている。そして、第二連動アーム104,104と
一体に設けられたスイングアーム106,106が、各
一対の第二搬送フレーム83…間を連結する第二連結軸
107,107に回動自在に連結されている。
【0027】よって、油圧シリンダ100のピストン部
がシリンダ部に引っ込み作動すると、前記リンク構成部
の連動により、スイングアーム106が第二搬送駆動軸
80を中心として先端側が上動するように回動し、それ
と一体的に油圧シリンダ100と左右同じ側の第二搬送
フレーム83,83、第二搬送ベルト86,86、苗箱
案内具87,87、第二搬送ガイド板91,91及び第
三搬送ガイド板92,92が第二搬送駆動軸80を中心
として上向きに回動する。また、油圧シリンダ100の
ピストン部がシリンダ部から突出作動すると、前記リン
ク構成部の連動により、スイングアーム96が第二搬送
駆動軸80を回動中心としてそのアーム先端部が下動す
るよう回動し、それと一体的に上記各部が第二搬送駆動
軸80を回動中心として下向きに回動する。以上の動作
は、左右の第二苗箱搬送装置72,72ごと個別に独立
して行われる。
【0028】更に、クローラ33,33の前側には、回
転耕起刃111と回転均平ブラシ112とが着脱可能に
設けられた耕起・均平装置110が設けられている。こ
の回転耕起刃111と回転均平ブラシ112は、機体に
支持されて第二苗箱搬送装置72,72を苗箱並べ作業
位置に下げた状態では地面に接地する作用状態となり、
第二苗箱搬送装置72,72を非作業位置へ上動させる
と、地面から離れた非作用状態となる。
【0029】この苗箱並べ機1は以上の構成で、苗箱並
べ作業を行うに際しては、発芽処理した苗箱N…が満載
された苗箱収容枠H,Hを昇降ステップ6を利用して枠
台3の上に搭載し、苗箱案内具87…の先端が地面に接
地した状態にし、取出装置4,4、送出装置5,5及び
苗箱搬送装置7を作動させ、走行装置2によって機体を
後進させる。すると、苗箱収容枠H,H内の苗箱N…が
取出装置4,4によって1段分づつ(計4板)枠台3上
に取り出され、その苗箱が送出装置5,5、第一苗箱搬
送装置71,71、第二苗箱搬送装置72,72によっ
て前方に搬送され、苗箱案内具87…を伝わって地面に
整列状態で並べられてゆく。
【0030】次に、この苗箱並べ機1の伝動機構につい
て説明する。エンジン22の出力軸にはエンジン出力プ
ーリ120が一体回転するように設けられ、そのプーリ
120と、主ミッションケース9の上部左側部に突出さ
せたミッション入力軸Sf1に一体回転するように取り
付けられたミッション入力プーリ121とに、伝動ベル
ト122が巻き掛けられている。エンジン22から伝動
回転されるミッション入力軸Sf1の軸端部は油圧ポン
プ123のポンプ駆動軸に一体回転するように連結され
ている。
【0031】主ミッションケース9内において、ミッシ
ョン入力軸Sf1には主クラッチ125が設けられてい
る。この主クラッチ125の入り切り操作は、主クラッ
チシフタ126に連動連結する主クラッチペダルP1に
よって操作される。主クラッチ125が入り状態でミッ
ション入力軸Sf1と一体的に回転するギヤG1から減
速軸Sf2のギヤG2へ伝動される。
【0032】減速軸Sf2には変速ギヤG3,G4が一
体回転するように組み付けられ、更に変速ギヤの後進伝
動ギヤG4にはカウンターギヤG5が噛み合っている。
そして、変速軸Sf3に一体回転かつ軸心方向にスライ
ド自在に組まれた前後進切替ギヤG6,G7が切替操作
されて、その前後進切替ギヤの前進ギヤG6が変速ギヤ
の前進伝動ギヤG3と噛み合った前進変速状態となる
か、前後進切替ギヤの後進ギヤG7がカウンタギヤG5
と噛み合った後進変速状態となるか、あるいはいずれに
も噛み合わないニュートラル状態となる。この前後進切
替ギヤは、変速シフタ129に連動連結する前後進切替
レバーL1により軸心方向にスライド操作される。
【0033】そして、変速軸Sf3に一体回転するよう
に組み付けられた伝動ギヤG8から第一搬送駆動軸74
に遊転自在に組まれた苗箱搬送駆動ギヤG9へ伝動す
る。その苗箱搬送駆動ギヤG9は走行伝動軸Sf4に一
体回転するように組まれた走行減速ギヤG10に噛み合
っている。また、走行伝動軸Sf4から伝動軸Sf5へ
ベベルギヤG11,ベベルギヤG12を介して伝動し、
更に、伝動軸Sf5から走行駆動軸Sf6へベベルギヤ
G13,G14を介して伝動する。
【0034】走行駆動軸Sf6の左右両端部にはサイド
クラッチ130,130が設けられていて、該サイドク
ラッチを介して走行駆動軸Sf6からクローラ駆動軸2
9,29へ伝動する。サイドクラッチ130,130
は、サイドクラッチシフタ131,131に連動連結す
る左右サイドクラッチペダルP2L,P2Rにより伝動
入り切り操作される。
【0035】一方、苗箱搬送駆動ギヤG9から第一搬送
駆動軸74へは、苗箱搬送クラッチ133を介して伝動
される。苗箱搬送クラッチ133は、シフタ134に連
動連結する苗箱搬送クラッチレバーL2により伝動入り
切り操作される。第一搬送駆動軸74の回転が、スプロ
ケットSp1,Sp2に巻き掛けられたチエンC1を介
して搬送ミッションケース10内の伝動軸Sf7に伝動
される。更に、伝動軸Sf7の回転が、スプロケットS
p3,Sp4に巻き掛けられたチエンC2を介して第二
搬送駆動軸80に伝動される。
【0036】また、第一搬送駆動軸74には取出装置伝
動用のスプロケットSp5,Sp5が一体に取り付けら
れている。このスプロケットSp5,Sp5と前側の取
出駆動軸46,46のスプロケットSp6,Sp6とに
チエンC3,C3が巻き掛けられ、前側の取出駆動軸4
6,46へ伝動されている。更に、右前側の取出駆動軸
46のスプロケットSp7とカウンタ軸Sf8のスプロ
ケットSp8とにチエンC4が巻き掛けられているとと
もに、カウンタ軸Sf8のギヤG15,G15と後側の
取出駆動軸46’,46’のギヤG16,G16とが噛
み合っており、後側の取出駆動軸46’,46’が前側
の取出駆動軸46,46と逆向きに回転するよう伝動さ
れる。
【0037】送出装置5,5はモータ135で駆動さ
れ、モータ出力軸Sf9のスプロケットSp9,Sp9
と、送出駆動軸50,50のスプロケットSp10,S
p10とにチエンC5,C5が巻き掛けられている。次
に、油圧機構について説明する。エンジン22に駆動さ
れる油圧ポンプ123で送られる圧油は、分流弁V0で
分けられて、それぞれ第一切替弁V1L,V1Rを介し
て左右の第二苗箱搬送装置72,72の前部を上下動さ
せる油圧シリンダ100,100に送られる。更に、第
一切替弁V1L,V1Rからの戻り圧油は、第二切替弁
V2を介して昇降ステップ6を昇降させる油圧シリンダ
65,65に送られてから、タンクTに戻る。油圧シリ
ンダ100,100と油圧シリンダ65,65は共に複
動式であり、第一切替弁V1L,V1Rと第二切替弁V
2は、それぞれ油圧シリンダ100,100と油圧シリ
ンダ65,65のピストンを突出方向あるいは引っ込み
方向に作動切替できるようになっている。第一切替弁V
1L,V1Rは1本の第二苗箱搬送装置上下操作レバー
L3によって共に切替操作可能に設けられ、また、第二
切替弁V2は昇降ステップ昇降操作レバーL4によって
切替操作可能に設けられている。図中のV3はリリーフ
弁、V4は逆止弁である。
【0038】なお、第一切替弁V1L,V1Rは、苗箱
案内具87…が接地するように制御するための接地セン
サSe1,Se1とも連動して切り替えられる。接地セ
ンサSe1,Se1は、左右各一対の苗箱案内具87…
を連結する140,140に回動可能に取り付けられ、
スプリングによってその底面が下方に回動する方向に付
勢されている。よって、地面の凹凸に追随して接地セン
サSe1,Se1が回動する。そして、この接地センサ
Se1,Se1が所定の姿勢から所定角度以上回動する
と、それに連動して第一切替弁V1L,V1Rが切り替
えられるように、連動手段141,141によって接地
センサSe1,Se1と第一切替弁V1L,V1Rとが
連動可能に連結されている。
【0039】苗箱案内具87,87が地面から浮き上が
ると、接地センサSe1が下向きに回動し、それに連動
してその側の油圧シリンダ100のピストンを突出させ
る方向に第一切替弁V1LまたはV1Rが切り替えられ
る。その結果、第二苗箱搬送装置72の前部が下動し、
苗箱案内具87,87が再度接地するようになる。苗箱
案内具87,87が接地すると、接地センサSe1が元
の姿勢に戻り、それに連動して第一切替弁V1Lまたは
V1Rも中立に戻る。
【0040】上記の如く、第一切替弁V1L,V1Rを
接地センサSe1,Se1に連動させる構成とする場
合、第二苗箱搬送装置上下操作レバーL3が自動上下レ
バー位置に操作されていて、レバーL3と弁V1L,V
1Rの切替操作部材とを連結する連結部材142,14
2の長穴連結部142a,142aの長穴で、前記切替
操作部材が接地センサSe1,Se1の検出結果に基づ
いて操作される状態となる。
【0041】苗箱押え装置180は、底面が平坦な苗箱
押え板181の上にバイブレータ182を取り付けた構
成で、ステップフレーム19の前端部に上下に回動自在
に設けた支持アーム184,184の先端に支持されて
いる。苗箱押え板181の押付け有効面(a1×b1)
は、2個分の苗箱N,N(a2×2b2)よりも縦横共に
広くなっている。
【0042】苗箱案内具87…を伝わって地面に並べら
れた苗箱N,Nは、バイブレータ182で振動を付与さ
れながら苗箱押え板181よって上から押し付けれ、均
等に土中に押し込まれる。苗箱押え板181の押付け有
効面が2個分の苗箱N,Nよりも縦横共に広くなってい
るため、今回並べられた苗箱と先行する苗箱、及び今回
並べられた苗箱とそれに隣接する前行程で並べられた苗
箱とが同時に上から押し付けるので、全ての苗箱の高さ
が揃うようになる。
【0043】以上の実施例は苗箱の長手方向が左右を向
くようにして苗箱搬送、苗箱並べする構成であるが、苗
箱の長手方向が前後を向くようにして苗箱搬送、苗箱並
べする構成としてもよい。苗箱の長手方向を前後に向け
ると、苗箱の安定が良いので、処理速度を速くできると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗箱並べ機の側面図である。
【図2】苗箱並べ機の平面図である。
【図3】苗箱並べ機の前部の側面平面図である。
【図4】枠台に苗箱収容枠を搭載した状態を表す苗箱並
べ機の後部側面図である。
【図5】枠台に苗箱収容枠を搭載した状態を表す苗箱並
べ機の背面図である。
【図6】枠台の要部の側面断面図である。
【図7】枠台の要部の平面断面図である。
【図8】苗箱並べ機の伝動機構図である。
【図9】苗箱並べ機の油圧回路図である。
【図10】苗箱を並べた状態にある地面の断面図であ
る。
【図11】苗箱収容枠の斜視図である。
【符号の説明】
1 苗箱並べ機 2 走行装置 3 枠台 4 取出装置 5 送出装置 6 昇降ステップ 7 苗箱搬送装置 180 苗箱押え装置 181 苗箱押え板 H 苗箱収容枠 N 苗箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 仁史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 審査官 坂田 誠 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗箱を苗育成のために地面に並べる苗箱
    並べ機において、該機体の進行方向後側に地上に並べら
    れた複数個の苗箱Nに亘る苗箱押え板181を設けたこ
    とを特徴とする苗箱並べ機。
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