JPH083758Y2 - 圧縮機の軸封装置 - Google Patents

圧縮機の軸封装置

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JPH083758Y2
JPH083758Y2 JP1990067142U JP6714290U JPH083758Y2 JP H083758 Y2 JPH083758 Y2 JP H083758Y2 JP 1990067142 U JP1990067142 U JP 1990067142U JP 6714290 U JP6714290 U JP 6714290U JP H083758 Y2 JPH083758 Y2 JP H083758Y2
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JP
Japan
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hole
sealing device
seal lip
casing
shaft sealing
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JP1990067142U
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辰義 丸山
喜久江 広瀬
俊徳 相原
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えば車両用冷房装置に使用される圧縮機
の軸封装置に関する。
従来の技術 この種従来の圧縮機の軸封装置としては、本出願人が
先に提案した実開昭63−64965号公報等に記載されたも
のが知られている。
これは、第7図に示すように所謂ベーン型圧縮機に適
用されたもので、1は圧縮機本体、2は該圧縮機本体1
に電磁クラッチ3を介して駆動力を伝達するドリブンプ
ーリ、4は該ドリブンプーリ2の駆動力によって圧縮機
本体1を駆動させる回転軸であって、前記圧縮機本体1
のケーシング1a前端側に有するフロントカバー1bには前
記回転軸4が挿通する貫通孔5が穿設されていると共
に、この貫通孔5と回転軸4との間に軸封装置6が配置
されている。
この軸封装置6は、貫通孔5の内周面に圧入された断
面略コ字形状のゴム製環状シールリップ7と、該シール
リップ7の外側面に配置された断面略L字形のポリクロ
ロ・トリフロロ・エチレン製のシールリング8とを備え
ている。前記シールリップ7は、上側内周面にL字形の
金属製リテーナ9が固着されていると共に、水平状の内
端部がガータスプリング10のばね力を介して回転軸4の
外周面4aに当接している。一方、シールリング8は、垂
直状の外端部外面に支持環12を介して円環状のバックア
ッププレート11が重合状にかしめ固定されていると共
に、水平状の内端部が回転軸4の外周面4aに所定の圧力
で当接している。また、支持環12は、貫通孔5の外端側
に形成された段差面13に当接して、電磁クラッチ3側の
位置決めがなされている。
そして、圧縮機本体1の運転中には、シールリング8
が低摩擦力で回転軸4の外周面4aに摺接してシールリン
グ8内外のシール作用を行ない、停止時には、シールリ
ップ7が回転軸4の外周面4aに密着してシールリップ7
内外のシール作用を行なうようになっている。
考案が解決しようとする課題 ところで、斯かる軸封装置にあっては、圧縮機本体1
のケーシング1a内部圧力が運転時,停止時に拘わらず0K
g/cmG以上になっている場合は、シールリング8及びシ
ールリップ7に対して前記圧力により電磁クラッチ3側
の軸方向への押圧力が作用する一方、ガス再充填時の真
空引きや機関低負荷運転中の急加速によって、ケーシン
グ1a内が負圧状態になった場合には、逆にシールリップ
7等に対してケーシング1a内部側の軸方向への引張力が
作用する。
然し乍ら、前記従来の軸封装置6は、前述のように貫
通孔5の段差面13によって電磁クラッチ3側の軸方向の
移動は規制されるものの、ケーシング1a内部側には何ら
規制手段を有しないため、前記ケーシング1a内の負圧発
生時には、シールリップ7がケーシング1a内部方向へ移
動する虞がある。特に、圧縮機本体1の過度な連続運転
時にはケーシング1a内部が高温,高圧になるため、ゴム
製のシールリップ7の劣化が進んで貫通孔5に対する保
持力が低下し、したがって、ケーシング1a内部へさらに
移動し易くなり、最終的に内部に脱落する虞がある。
課題を解決するための手段 本考案は前記従来の実情に鑑みて案出されたもので、
とりわけケーシングに形成された貫通孔を貫通する回転
軸の外周面に当接するゴム製のシールリップと、該シー
ルリップの外周側に一体に固着された略筒状の補強リテ
ーナとを備え、前記貫通孔内に軸方向に挿入されて該貫
通孔と回転軸との間をシールする軸封装置であって、 前記補強リテーナのケーシング内側の先端部に軸方向
に沿って複数の切欠部を形成すると共に、該隣接する切
欠部間に形成された複数の係止片を、挿入方向に僅かに
収斂する略直角に折曲形成し、かつ該各係止片の先端部
を前記貫通孔の内周面に圧接状態に係止したことを特徴
としている。
作用 前記構成によれば、ケーシング内に圧力変動(負圧)
が発生して、軸封装置にケーシング内方への吸引力が作
用すると、リテーナの挿入方向に僅かに収斂する略直角
の係止片が拡径して該係止片の先端部を貫通孔の内周面
方向により強くに圧接させるようになる。したがって、
前記先端部と貫通孔の内周面との圧接力が増加して、該
両者の摩擦抵抗が大きくなり、先端部が貫通孔の内周面
に強固に係止する。この結果、軸封装置のケーシング内
方向への自由移動を確実に規制することが可能になる。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
尚、本実施例は従来と同様にベーン型圧縮機に適用され
たものである。
第1図〜第4図は本考案の一実施例を示し、第4図の
1は圧縮機本体、2はドリブンプーリ、3は電磁クラッ
チ、4は回転軸、20は軸封装置であって、この軸封装置
20は、第1図にも示すようにケーシング1aの前端側に有
するフロントカバー21に回転軸4が挿通する貫通孔22
と、該貫通孔22の内周面22aに圧入した断面略コ字形の
ゴム製シールリップ23と、該シールリップ23の電磁クラ
ッチ3側外側面に突部32dを介して配置された断面L字
形のポリクロロ・トリフロロ・エチレン製のシールリン
グ24と、該シールリング24の立上り片24aに逆U字形の
支持環26を介してかしめにより連結された円環状のバッ
クアッププレート25とを備えている。
前記シールリップ23は、回転軸4の軸方向に沿って水
平に延びた外周部23aと、半径方向に延びた中央部23b
と、水平に延びて先端部がガータスプリング27のばね力
を介して回転軸4の外端面4aに所定圧力で当接する内周
部23cとを備え、更に内周側に該シールリップ23の形状
を保持する断面略L字形の金属リテーナ28が固着されて
いる。このリテーナ28は、第2図及び第3図に示すよう
に略円筒状に形成され、下端部が中央部23b内に埋設さ
れた垂直部28aと、該垂直部28aの上縁から水平に延びた
水平部28bとを有している。また、この水平部28bの先端
側に軸方向に沿った複数の切欠部28cが形成されてお
り、この各切欠部28cはリテーナ28の円周方向に等間隔
をもって間欠的に形成されている。そして、この隣接す
る切欠部28c,28cの間に係止片29が形成されている。
この各係止片29は、夫々各切欠部28cの巾間に対応し
て周方向へ一定間隔をもって形成されていると共に、夫
々が軸封装置の挿入方向に僅かに収斂する略直角になる
よう、後述する嵌合溝31の内周面方向へ折曲形成されて
いる。また、各係止片29の各先端部29a先端縁が水平に
切欠されている。
そして、前記ケーシング1aのフロントカバー21は、第
1図に示すように貫通孔22の外端部に前記支持環26を介
してシールリング24及びシールリップ23の図中左方向の
移動を規制する円環状の段差部30が形成されている一
方、貫通孔22のケーシング1a内部側内端部には、シール
リップ23の図中右方向の移動を前記リテーナ28の係止片
29と共働して規制する略円環状の嵌合溝31が形成されて
いる。この嵌合溝31は、貫通孔22の内端側から外端側に
亘って縮径された段差溝状に形成されて、奥側の縮径部
位に前記係止片29の先端部29aが圧入嵌合するようにな
っている。
したがって、本実施例によれば、まず軸封装置20を貫
通孔22内に取り付けるには、各構成部品の組付け時にお
いて、予め組み合わされたシールリング24,バックアッ
ププレート25及びシールリップ23をフロントカバー21の
内側から貫通孔22の内部に押し込めば、支持環26の外面
が段差部30に突き当たった位置で全体の左側軸方向の位
置決めがなされる。同時に嵌合溝31内に各係止片29の各
先端部29aが圧入嵌合され、軸封装置20全体が貫通孔22
の内部に強固に保持される。
依って、ケーシング1aの内圧変動が発生して、シール
リップ23等に例えば正圧が作用すると、該シールリップ
23等は外側軸方向へ押圧されるが、段差部30に支持環26
が係合圧接してシールリップ23等の外方向への移動を確
実に規制することができる。
一方、シールリップ23等に負圧が作用すると、この負
圧吸引力により該シールリップ23等の軸封装置の中央部
がケーシング1aの内側軸方向へ引っ張られるが、これに
よって、各係止片29の先端部29aが拡径して該先端部29a
を嵌合溝31の内周面方向により強く圧接させるようにな
る。したがって、先端部29aと嵌合溝31の内周面との圧
接力が増加して、該両者の摩擦抵抗が大きくなり、先端
部29aが嵌合溝31の内周面に強固に嵌合する。この結
果、軸封装置全体のケーシング1a内方向への自由移動も
確実に規制することができる。
第5図は本考案の第2実施例を示し、この実施例で
は、各係止片29の先端部29a内端縁を鋭角状に切欠形成
した。したがって、前述のようにシールリップ23等がケ
ーシング1aの内方に引っ張られると、鋭角状の先端爪29
aが嵌合溝31の内周面に食い込み係止する。このため、
嵌合溝31に対する各係止片29…の一層強固な係止状態が
得られ、軸封装置20をさらに強固に保持することができ
る。
第6図は参考例を示し、この参考例では、リテーナ28
に係止片を設けずに、フロントカバー21の貫通孔22の内
端部に、規制部たる第1突起部40が半径内方向に沿って
延設されている。この第1突起部40は、円環状を呈し、
その半径方向長さが前記リテーナ28の水平部28b内端縁
付近まで延長されている。また、貫通孔22の外端部付近
には、第2突起部41…が半径内方向に沿って延設されて
いる。この第2突起部41…は、貫通孔22の外周縁に一定
間隔をもって複数設けられており、その肉厚は折曲可能
に比較的薄肉に形成されている。
したがって、この参考例では、まず軸封装置20を貫通
孔22内に取り付けるには、予め組み合わされたシールリ
ング24,バックアッププレート25及びシールリップ23
を、フロントカバー21の外側から貫通孔22の内部に押し
込めば、リテーナ28の水平部28b先端縁が第1突起部40
に突き当たった位置で全体の右側軸方向の位置決めがな
される。その後、外側水平方向に折曲されていた第2突
起部41を垂直方向(半径方向)に折り曲げて加締めれ
ば、各シールリング24等が第1,第2突起部40,41との間
に挾持された形となり、貫通孔22内に一体的にかつ強固
に保持される。
依って、シールリップ23等に内外軸方向の押圧力や引
張力が作用しても、各突起部40,41によっていずれの軸
方向の移動が確実に規制される。
尚、本考案は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば第2実施例において、貫通孔22外端側を突
起部ではなく第1実施例の嵌合溝に変更し、支持環26の
外端部に前記嵌合溝に嵌合する係止片を設けるようにし
てもよい。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案に係る圧縮機の
軸封装置によれば、とりわけ補強リテーナの先端部に、
挿入方向に僅かに収斂するように略直角に折曲形成され
た係止片の先端部を、貫通孔の内周面に圧接状態に係止
させたため、ケーシング内の負圧によりシールリップ側
が該ケーシング内方に引っ張られると、係止片が拡径し
て該係止片の先端部が貫通孔の内周面に径方向からさら
に強く圧接係止して摩擦抵抗が一層増加する。したがっ
て、シールリップ等のケーシング内部側への自由移動を
確実に規制することが可能になる。この結果、軸封装置
のゴム劣化等により貫通孔に対する保持力が低下しても
ケーシング内部への脱落を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す第4図のA部拡大
図、第2図は本実施例のシールリップ及びリテーナを示
す正面図、第3図は第2図のII−II線断面図、第4図は
本実施例が適用されたベーン型圧縮機の断面図、第5図
は本考案の第2実施例に供されるシールリップ及びリテ
ーナの断面図、第6図は参考例を示す要部拡大断面図、
第7図は従来の軸封装置が適用されたベーン型圧縮機の
断面図である。 1a…ケーシング、4…回転軸、4a…外周面、20…軸封装
置、21…フロントカバー、22…貫通孔、22a…内周面、2
3…シールリップ、23c…内周部、24…シールリング、28
…金属リテーナ(補強リテーナ)、28c…切欠部、29…
係止片、29a…先端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングに形成された貫通孔を貫通する
    回転軸の外周面に当接するゴム製のシールリップと、該
    シールリップの外周側に一体に固着された略筒状の補強
    リテーナとを備え、前記貫通孔内に軸方向に挿入されて
    該貫通孔と回転軸との間をシールする軸封装置であっ
    て、 前記補強リテーナのケーシング内側の先端部に軸方向に
    沿って複数の切欠部を形成すると共に、該隣接する切欠
    部間に形成された複数の係止片を、挿入方向に僅かに収
    斂する略直角に折曲形成し、かつ該各係止片の先端部を
    前記貫通孔の内周面に圧接状態に係止したことを特徴と
    する圧縮機の軸封装置。
JP1990067142U 1990-06-25 1990-06-25 圧縮機の軸封装置 Expired - Lifetime JPH083758Y2 (ja)

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