JP2000161365A - 冠型保持器と玉軸受と回転機械装置 - Google Patents

冠型保持器と玉軸受と回転機械装置

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JP2000161365A
JP2000161365A JP10331005A JP33100598A JP2000161365A JP 2000161365 A JP2000161365 A JP 2000161365A JP 10331005 A JP10331005 A JP 10331005A JP 33100598 A JP33100598 A JP 33100598A JP 2000161365 A JP2000161365 A JP 2000161365A
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elastic pieces
ball bearing
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ball
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Kenji Takei
健治 武井
Yasutaka Ishida
靖孝 石田
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/41Ball cages comb-shaped
    • F16C33/412Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages
    • F16C33/414Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages
    • F16C33/416Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages made from plastic, e.g. injection moulded comb cages
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速運転時にも保持器7aの弾性片10aと
外輪3の一部内周面とが干渉する事を防止し、低トルク
化、低発熱化、低騒音化を図る。 【解決手段】 弾性片10aの外周側面を、先端に向か
う程直径方向内方に向かう傾斜面12とする。高温下で
の高速運転時に、上記弾性片10aが直径方向外方に変
位しても、この弾性片10aと上記外輪3の内周面とが
干渉しにくくなる。或は、保持器の一部に補強材を設け
て、弾性片が直径方向外方に弾性変形しにくくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車用オルタネ
ータ、コンプレッサ用電磁クラッチ装置、家庭用電気掃
除機の電動モータ、各種インバータモータ等、各種回転
機械装置に組み込む玉軸受に関する。特に本発明は、こ
の様な各種回転機械装置に組み込む玉軸受を構成する保
持器を改良して、低トルク、低発熱、低騒音で、優れた
耐久性及び信頼性を有する回転機械装置の実現を図るも
のである。
【0002】
【従来の技術】上述した様な各種回転機械装置の軸受部
等、各種回転部分を支持する為の玉軸受として、例えば
図7に示す様な玉軸受1が広く使用されている。この玉
軸受1は、内周面に外輪軌道2を有する外輪3と、外周
面に内輪軌道4を有する内輪5とを同心に配置し、これ
ら外輪軌道2と内輪軌道4の間に複数個の玉6、6を転
動自在に設けて成る。図示の例の場合、上記外輪軌道2
と内輪軌道4とは、共に深溝型としている。又、上記複
数個の玉6、6は、保持器7に設けたポケット8内に、
転動自在に保持している。
【0003】この保持器7は、冠型保持器と呼ばれるも
ので、合成樹脂を射出成形する事により、図8に示す様
に、全体を一体に造っている。この様な保持器7の場
合、円環状の主部9の円周方向複数個所に、玉6、6
(図7参照)を転動自在に保持するポケット8、8を設
けている。この様な冠型の保持器7の場合、上記各ポケ
ット8、8は、上記主部9の軸方向片面に互いに間隔を
あけて配置された1対の弾性片10、10の片側面と、
上記主部9の軸方向(図8の上下方向)片面(図8の上
面)でこの1対の弾性片10、10の間部分に設けられ
た球面状の凹面部11、11とから構成する。この凹面
部11、11の内面は、例えばその曲率半径を上記玉6
の転動面の曲率半径よりも僅かに大きくする等により、
上記各玉6、6を転動自在に保持できる形状(球面の
他、円筒面、円筒面と円すい面との複合曲面、ラジアル
円筒面と球面との複合曲面、算盤玉状の凹面等を採用可
能)としている。
【0004】玉軸受を組み立てる場合には上記各玉6、
6を、各ポケット8、8を構成する1対ずつの弾性片1
0、10の先端縁同士の間隔を弾性的に押し広げつつ、
これら1対の弾性片10、10の間に押し込む。上記保
持器7は、この様にして上記各ポケット8、8内に玉
6、6を抱き込む事により、これら各玉6、6を、前記
内輪軌道4と外輪軌道2(図7参照)との間に、転動自
在に保持する。
【0005】この様な保持器7を備えた玉軸受1の使用
時には、上記複数個の玉6、6の転動に伴って、上記外
輪3と内輪5との相対回転を自在とする。この際上記複
数の玉6、6は、自転しつつ上記内輪5の周囲を公転す
る。又、上記保持器7は、上記玉6、6の公転速度と同
じ速度で、上記内輪5の周囲を回転する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、玉軸受1を組み
込んだ各種回転機械装置の性能が向上し、外輪3と内輪
5との相対回転速度、延ては保持器7の回転速度が高く
なっている。この結果、この保持器7に加わる遠心力が
大きくなり、この保持器7を構成する弾性片10、10
の弾性変形量が無視できなくなる可能性が生じている。
即ち、これら各弾性片10、10は、それぞれ円環状の
主部9の軸方向片面に、片持ち式に支持されている。言
い換えれば、上記各弾性片10、10は、先端部が他の
部分に結合されずに変位自在な、自由端としている。
【0007】この結果、上記保持器7の回転速度が高く
なり、上記遠心力が大きくなると、上記各弾性片10、
10が、図7に鎖線で示す様に、先端(図7の左端)が
直径方向外側に変位する方向に弾性変形する。この弾性
変形の際、上記各弾性片10、10だけでなく、上記主
部9も、捩れる様に弾性変形する。そして、この様な弾
性変形の結果、上記各弾性片10、10の一部が、上記
外輪3の一部内周面と干渉し(擦れ合い)、上記外輪3
と内輪5との相対回転に要するトルクが増大する他、運
転に伴って発生する熱に基づく温度上昇や異音が著しく
なり、極端な場合には焼き付き等の故障の原因となる可
能性がある。
【0008】特に、上記回転機械装置が、自動車のエン
ジンルーム等、高温の条件下で使用されるもの(例えば
オルタネータ)の場合には、上記各弾性片10、10が
弾性変形し易くなり、上述の様な不都合が著しくなる。
図9は、上記保持器7の材料となる各種合成樹脂の曲げ
弾性率(弾性変形しにくさ)と温度との関係を示してい
る。この様な図9中、PPSGF20(30)とは、ガ
ラス繊維を20(30)%含有したポリフェニレンサル
ファイド樹脂を、PA46G25とは、ガラス繊維を2
5%含有したポリアミド46樹脂を、PA66G25と
は、ガラス繊維を25%含有したポリアミド66樹脂
を、それぞれ表している。この様な図9から明らかな通
り、高温の条件化で使用される回転機械装置用の保持器
7の場合、上記各弾性片10、10の弾性変形が著しく
なる為、上記干渉を防止する為の対策の必要性が高くな
る。本発明の冠型保持器と玉軸受と回転機械装置は、こ
の様な不都合を何れも解消すべく発明したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の冠型保持器と玉
軸受と回転機械装置のうち、請求項1〜3に記載した冠
型保持器は何れも、前述した従来から知られている冠型
保持器と同様に、全体を合成樹脂により一体に造られ、
円環状の主部と、この主部の軸方向片面の円周方向複数
個所に互いに間隔をあけて配置された複数の弾性片とを
備える。そして、円周方向に隣り合う1対ずつの弾性片
の互いに対向する面と上記主部の軸方向片面とにより三
方を囲まれる部分を、玉を転動自在に保持する為のポケ
ットとしている。
【0010】特に、請求項1に記載した冠型保持器に於
いては、上記各弾性片の外周側面を、上記主部から離れ
るに従って直径方向内方に向かう方向に傾斜した傾斜面
としている。又、請求項2に記載した冠型保持器に於い
ては、上記合成樹脂よりも剛性の高い板材製の補強材
を、全周に亙って結合している。更に、請求項3に記載
した冠型保持器に於いては、円周方向に隣り合うポケッ
トの間部分に、これら各ポケット内に保持される玉の転
動面よりも上記主部の軸方向片面から遠い側に突出する
突起を形成すると共に、これら各突起の先端部同士を、
環状の結合部材により互いに結合している。
【0011】又、請求項4に記載した玉軸受は、やはり
前述した様な従来から知られている玉軸受と同様に、内
周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌道を有
する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自
在に設けた複数個の玉と、これら各玉を保持する為の保
持器とを備える。特に、本発明の玉軸受に於いては、こ
の保持器が、請求項1〜3の何れかに記載した冠型保持
器である。
【0012】更に、請求項5に記載した回転機械装置の
場合には、自動車用オルタネータ、コンプレッサ用電磁
クラッチ装置、家庭用電気掃除機の電動モータ、各種イ
ンバータモータ等、従来から一般的に知られている各種
回転機械装置と同様に、互いに同心に配置された固定部
材及び回転部材とこれら固定部材の周面と回転部材の周
面との間に設けた玉軸受と、この回転部材を回転駆動す
る為の駆動手段とを備える。特に、本発明の回転機械装
置に於いては、上記玉軸受が請求項4に記載した玉軸受
である。
【0013】
【作用】上述の様に構成する、本発明の冠型保持器と玉
軸受と回転機械装置は、何れも、高速運転時にも各弾性
片が外輪の一部内周面と干渉する事を防止して、外輪と
内輪との相対回転に要するトルクが増大したり、運転に
伴って発生する熱に基づく温度上昇や異音が著しくなる
事を防止できる。先ず、請求項1に記載した冠型保持器
の場合には、上記各弾性片の外周側面と外輪の内周面と
の距離が離れている為、これら各弾性片が多少変形して
も、上記干渉を防止できる。又、請求項2、3に記載し
た冠型保持器の場合には、上記各弾性片が弾性変形しに
くい為、やはり上記干渉を防止できる他、主部が捩れる
様に弾性変形する事も防止して、この主部の側面が、こ
の主部に隣接したシールリングの側面と干渉する事も防
止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1、4に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本
発明の特徴は、玉軸受1を構成する外輪3と内輪5との
相対回転を高速で行なった場合にも、保持器7aを構成
する複数本の弾性片10aの外周側面と上記外輪3の内
周面の一部とが干渉する事を防止する為の構造にある。
その他の部分の構成及び作用は、前述の図7〜8に示し
た従来構造の場合と同様であるから、同等部分に関する
説明は省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分
を中心に説明する。
【0015】本例の場合には、上記保持器7aの直径方
向に亙る肉厚を、主部9の側で大きく、各弾性片10a
の先端側(図1の左端側)で小さくしている。又、上記
保持器7aの内径を、軸方向に亙りほぼ等しくしてい
る。その分、上記各弾性片10aの外周側面を、上記主
部9から離れるに従って直径方向内方に向かう方向に傾
斜した傾斜面12としている。
【0016】上述の様に構成する、本例の冠型の保持器
7aの場合には、上記各弾性片10aの外周面と上記外
輪3の内周面との距離が離れている為、これら各弾性片
10aが多少変形しても、これら各弾性片10aと上記
外輪3の内周面の一部とが干渉する事を防止できる。即
ち、高速運転時にこれら各弾性片10aは、先端に向か
う程直径方向外方に大きく変位するが、通常時に於ける
これら各弾性片10aの外周側面と上記外輪3の内周面
との距離は、これら各弾性片10aの先端に向かう程大
きい。この為、高温下での回転機械装置の高速運転時、
上記保持器7aが高速で回転して、上記各弾性片10a
が遠心力により多少直径方向外方に変位した場合でも、
これら各弾性片10aが外輪3の一部内周面と干渉する
事を防止できる。この結果、この外輪3と前記内輪5と
の相対回転に要するトルクが増大したり、運転に伴って
発生する熱に基づく温度上昇や異音が著しくなる事を防
止できる。
【0017】次に、図2は、請求項2、4に対応する、
本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合
には、保持器7bを構成する主部9内に、合成樹脂より
も剛性の高い板材製の補強材である、鉄、アルミニウム
合金等の金属製の補強リング13を、全周に亙って結合
している。この補強リング13は、全体を円輪状に形成
しており、円周方向複数個所に、透孔14を形成してい
る。この様な補強リング13は、上記保持器7bを合成
樹脂により射出成形する際に、成形用のキャビティ内に
セットしておく事により、上記保持器7b内にインサー
ト(包埋)する。上記補強リング13の軸方向両側に存
在する合成樹脂同士は、上記各透孔14を通じて互いに
一体的に結合される。
【0018】この様に、上記主部9内に上記補強リング
13を包埋した、本例の保持器7bの場合には、上記主
部9が捩れる様には弾性変形しにくい。この為、この主
部9にそれぞれの基端部を結合した複数の弾性片10
が、それぞれの先端部を直径方向外方に変位させる方向
に弾性変形しにくくなる。従って、回転機械装置の高速
運転時、上記保持器7bが高速で回転しても、上記各弾
性片10が遠心力により直径方向外方に変位しにくく、
これら各弾性片10が外輪3の一部内周面と干渉する事
を防止できる。同時に、上記主部9の軸方向他側面が、
隣接するシールリングの内側面と干渉する事も防止でき
る。この結果、この外輪3と前記内輪5との相対回転に
要するトルクが増大したり、運転に伴って発生する熱に
基づく温度上昇や異音が著しくなる事を防止できる。
【0019】次に、図3、4は、やはり請求項2、4に
対応する、本発明の実施の形態の第3、4例を示してい
る。これら第3、4例の場合には、保持器7b内に包埋
する補強リング13aを、円筒状に形成している。この
補強リング13aの幅寸法は、ポケット8に対応する部
分では狭く、弾性片10に対応する部分では広くしてい
る。そして、弾性片10に対応する幅広部分に透孔14
を形成し、上記保持器7bの直径方向に関して上記補強
リング13aの内外両側に存在する合成樹脂同士を一体
的に結合している。尚、図3に示した第3例の場合には
上記補強リング13aを保持器7bの外径寄り部分に、
図4に示した第4例の場合には同じく内径寄り部分に、
それぞれ包埋している。
【0020】この様な第3、4例の場合も、回転機械装
置の高速運転時、上記保持器7bが高速で回転しても、
上記各弾性片10が遠心力により直径方向外方に変位せ
ず、これら各弾性片10が外輪3の一部内周面と干渉す
る事を防止できる。この結果、この外輪3と前記内輪5
との相対回転に要するトルクが増大したり、運転に伴っ
て発生する熱に基づく温度上昇や異音が著しくなる事を
防止できる。尚、これら第3、4例の場合、上記補強リ
ング13aを、保持器7bの本体部分に外嵌若しくは内
嵌し、必要に応じて接着により固定する事もできる。
【0021】次に、図5は、請求項3、4に対応する、
本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の保持
器7cの場合には、主部9の軸方向片面で円周方向の隣
り合うポケット8の間部分に、これら各ポケット8内に
保持される玉6、6の転動面よりも上記主部9の軸方向
片面から遠い側に突出する突起15、15を形成してい
る。そして、これら各突起15、15の先端部同士を、
環状の結合部材である線材16により互いに結合してい
る。即ち、上記各突起15、15の先端部外周側面に係
合溝17、17を形成し、ピアノ線、ガータスプリング
の如きコイルばね等により円環状に造った上記線材16
を、上記各係合溝17、17に係合させている。
【0022】この様な本例の場合も、高温下での回転機
械装置の高速運転時、上記保持器7cが高速で回転して
も、上記各弾性片10が遠心力により直径方向外方に変
位せず、これら各弾性片10が外輪3の一部内周面と干
渉する事を防止できる。この結果、この外輪3と前記内
輪5との相対回転に要するトルクが増大したり、運転に
伴って発生する熱に基づく温度上昇や異音が著しくなる
事を防止できる。
【0023】次に、図6は、請求項3、4に対応する、
本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の保持
器7cの場合には、主部9の軸方向片面に形成した突起
15、15の先端部を、環状の結合部材である、円輪状
の結合環18に形成した通孔19、19に内嵌して、上
記各突起15、15の先端部同士を互いに連結してい
る。尚、上記結合環18は、金属等、保持器7cの本体
と異なる材料製のものを接着若しくは嵌合により上記各
突起15、15の先端部に固定したり、或は上記保持器
7cの本体と同じ合成樹脂製のものを溶着、圧入、接着
により固定する事もできる。
【0024】この様な本例の場合も、回転機械装置の高
速運転時、上記保持器7cが高速で回転しても、上記各
弾性片10が遠心力により直径方向外方に変位せず、こ
れら各弾性片10が外輪3の一部内周面と干渉する事を
防止できる。この結果、この外輪3と前記内輪5との相
対回転に要するトルクが増大したり、運転に伴って発生
する熱に基づく温度上昇や異音が著しくなる事を防止で
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明の冠型保持器と玉軸受と回転機械
装置は、以上に述べた通り構成され作用する為、低トル
ク、低発熱、低騒音で、優れた耐久性及び信頼性を有す
る回転機械装置の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、玉軸受の
断面図。
【図2】同第2例を示す断面図。
【図3】同第3例を示す断面図。
【図4】同第4例を示す断面図。
【図5】同第5例を示す断面図。
【図6】同第6例を示す断面図。
【図7】従来から知られている玉軸受の1例を示す断面
図。
【図8】保持器のみを取り出して示す略斜視図。
【図9】温度と曲げ弾性率との関係を示す線図。
【符号の説明】
1 玉軸受 2 外輪軌道 3 外輪 4 内輪軌道 5 内輪 6 玉 7、7a、7b、7c 保持器 8 ポケット 9 主部 10、10a 弾性片 11 凹面部 12 傾斜面 13、13a 補強リング 14 透孔 15 突起 16 線材 17 係合溝 18 結合環 19 通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA42 AA52 AA62 BA25 BA44 BA45 BA50 EA02 EA14 EA31 FA01 FA60 GA01 GA24 GA29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体を合成樹脂により一体に造られ、円
    環状の主部と、この主部の軸方向片面の円周方向複数個
    所に互いに間隔をあけて配置された複数の弾性片とを備
    え、円周方向に隣り合う1対ずつの弾性片の互いに対向
    する面と上記主部の軸方向片面とにより三方を囲まれる
    部分を、玉を転動自在に保持する為のポケットとした冠
    型保持器に於いて、上記各弾性片の外周側面を、上記主
    部から離れるに従って直径方向内方に向かう方向に傾斜
    した傾斜面とした事を特徴とする冠型保持器。
  2. 【請求項2】 全体を合成樹脂により一体に造られ、円
    環状の主部と、この主部の軸方向片面の円周方向複数個
    所に互いに間隔をあけて配置された複数の弾性片とを備
    え、円周方向に隣り合う1対ずつの弾性片の互いに対向
    する面と上記主部の軸方向片面とにより三方を囲まれる
    部分を、玉を転動自在に保持する為のポケットとした冠
    型保持器に於いて、上記合成樹脂よりも剛性の高い板材
    製の補強材を、全周に亙って結合した事を特徴とする冠
    型保持器。
  3. 【請求項3】 全体を合成樹脂により一体に造られ、円
    環状の主部と、この主部の軸方向片面の円周方向複数個
    所に互いに間隔をあけて配置された複数の弾性片とを備
    え、円周方向に隣り合う1対ずつの弾性片の互いに対向
    する面と上記主部の軸方向片面とにより三方を囲まれる
    部分を、玉を転動自在に保持する為のポケットとした冠
    型保持器に於いて、円周方向に隣り合うポケットの間部
    分に、これら各ポケット内に保持される玉の転動面より
    も上記主部の軸方向片面から遠い側に突出する突起を形
    成すると共に、これら各突起の先端部同士を、環状の結
    合部材により互いに結合した事を特徴とする冠型保持
    器。
  4. 【請求項4】 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周
    面に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌
    道との間に転動自在に設けた複数個の玉と、これら各玉
    を保持する為の保持器とを備えた玉軸受に於いて、この
    保持器が、請求項1〜3の何れかに記載した冠型保持器
    である事を特徴とする玉軸受。
  5. 【請求項5】 互いに同心に配置された固定部材及び回
    転部材とこれら固定部材の周面と回転部材の周面との間
    に設けた玉軸受と、この回転部材を回転駆動する為の駆
    動手段とを備えた回転機械装置に於いて、上記玉軸受が
    請求項4に記載した玉軸受である事を特徴とする回転機
    械装置。
JP10331005A 1998-11-20 1998-11-20 冠型保持器と玉軸受と回転機械装置 Pending JP2000161365A (ja)

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