JPH0446136Y2 - - Google Patents

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JPH0446136Y2
JPH0446136Y2 JP1986026927U JP2692786U JPH0446136Y2 JP H0446136 Y2 JPH0446136 Y2 JP H0446136Y2 JP 1986026927 U JP1986026927 U JP 1986026927U JP 2692786 U JP2692786 U JP 2692786U JP H0446136 Y2 JPH0446136 Y2 JP H0446136Y2
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annular
shaft
seal ring
seal
sealing device
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は軸封装置、例えば、圧縮機のケーシン
グと主軸部材との間に介装される軸封装置に関す
る。
(従来の技術) このような軸封装置としては従来、たとえば第
11図に示すような、本出願人による先願、実願
昭60−53133号明細書に掲載されたものがある。
この軸封装置は、回転時は主としてシールリング
32により、停止時は主としてシールリツプ31
によりそれぞれオイル、ガスの漏れを完全に防止
し、主軸24に連れ回りしないように、シールリ
ング32は底部42cの両端から環状突起42
a,42bを半径方向内方に折り曲げて形成した
支持環42の環状突起42a,42b間に環状板
部材とともに挟持されていて、支持環42の底部
42cをケーシング14の貫通孔14Aに圧入し
ている。また、シールリング32とシールリツプ
31との接触部に環状の突起52を形成したた
め、高価な接着剤を用いることなく、シール性を
良好に保持できるものである。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の軸封装置にあ
つては、支持環42の環状突起42a,42bに
よつてシールリング32の外周部を環状板部材3
3とともに主軸24の軸方向にカシメて支持して
いるため、シールリング32の主軸24との回転
摺接のための発熱による支持環42の熱膨張やシ
ールリング32の劣化等により支持環42のカシ
メ荷重が低下する。このため、支持環42のカシ
メによるシールリング32に対する回転方向の拘
束力が、主軸24とシールリング32との間で回
転方向に作用する摩擦力より小さくなり、シール
リング32が主軸24と連れ回りを生じてシール
リツプ31および支持環42等との間に摩耗を生
じることにより軸封装置のシール性能、耐久性が
悪化するという問題点があつた。
(問題点を解決するための手段) そこで本考案は前記問題点を解決するため、ケ
ーシングと軸部材との間に介装される軸封装置で
あつて、前記ケーシングに圧入された底部の両端
から半径方向に環状突起が形成された支持部材
と、前記環状突起の一方の内側に接する環状板部
材と、前記環状突起の他方と環状板部材との間に
垂直片の外周部が挟持され、該垂直片に連続する
水平片の内周面が前記軸部材の外周に摺接するシ
ール部材と、該シール部材の水平片の外周に環状
部の基部が支持されるとともに環状部の先端部が
軸部材の外周に摺接するリツプ部材と、を備えた
軸封装置において、前記シール部材側の環状突起
および環状板部材の両方または一方に、円周方向
に不連続な凹部または凸部を形成し、これらの凹
部または凸部に前記シール部材の対向部を弾性変
形させて係合させた構成としたものである。
(作用) このような構成の軸封装置によれば、シール部
材側の環状突起および環状板部材の両方または一
方に、円周方向に不連続に形成された凹部または
凸部にシール部材の対向部を弾性変形させて係合
させることにより、支持部材が軸部材の軸方向に
熱膨張してもその係合は容易には外れず、支持部
材のカシメによるシール部材に対する回転方向の
拘束力を軸部材とシール部材との間の回転方向の
摩擦力より常に大きく維持することができる。こ
のため、シール部材が軸部材と連れ回りを生じる
ことがないので、シール部材が、リツプ部材、支
持部材、環状板部材、あるいは軸部材との間に摩
耗を生じることがなくなり、軸封装置のシール性
能、耐久性が悪化することを有効に防止すること
ができる。
(実施例) 以下本考案の実施例について図面に基づいて説
明する。第1図〜4図は本考案による軸封装置の
第1実施例を示す図である。
第1図において、60は圧縮機の軸封装置、6
1は圧縮機のフロントカバー(ケーシング)を示
し、フロントカバー61の貫通孔61a内には主
軸(軸部材)63が挿通されている。なお、この
フロントカバー61よりも図中左側に図外の圧縮
機構部が収容されている。また、主軸63のフロ
ントカバー61から突出する図中右端部には例え
ば図外の電磁クラツチが固設されている。貫通孔
61a内には、図中右側より例えばふつ素系樹脂
(商標名テフロン)からなるシールリング(シー
ル部材)65と、例えばニトリルゴム製のシール
リツプ(リツプ部材)66と、が重ね合されて装
着されている。すなわち、主軸63の軸方向に重
ね合されたこれらのシールリング65とシールリ
ツプ66とにより、オイル、ガスが圧縮機の外部
に漏出することが防止されている。シールリング
65は、断面略L字形に折曲されて垂直片65a
の外周部が金属性のバツクプレート(環状板部
材)68に重ね合され、かつ、底部70cの両端
から半径方向内方に環状突起70a,70bが形
成された金属製の支持部材70によりバツクプレ
ート(環状板部材)68とともにカシメ結合され
て挟持されている。また、シールリツプ66は、
その環状部66aの基部66bがシールリング6
5の水平片65bの外周によつて支持されるとと
もに、環状部66aの先端部66cが主軸63の
外周に摺接するようになつている。第2図に示す
ように、支持部材70の環状突起70aには円周
方向に間隔をおいて、すなわち、円周方向に不連
続に4つの切欠き72が形成されているため、第
3図に示すように、シールリング65をバツクプ
レート68とともに支持部材70の環状突起70
aと70bとでカシメることにより、シールリン
グ65の切欠き72に対向する部分が切欠き72
内に弾性変形により入り込んで係合している。ま
た、支持部材70はその底部70cが貫通孔61
aに圧入されて、その段差面61bに当接してそ
の軸方向の位置決めがなされている。なお、シー
ルリング65の放射内端部の水平片65bはシー
ルリング65の垂直片65bに連続し、主軸63
の外周面と所定の接触力の下に摺接するように装
着されている。一方、このシールリング65の第
1図中左側に重ね合されて同様に貫通孔61a内
に圧入されるゴム製のシールリツプ(リツプ部
材)66は、第4図に示すように、断面略コの字
形状に成形されている。すなわち、シールリツプ
66は断面L字形の金属製の芯金74と一体に成
形した放射外端部(水平片)と垂直片部とを有
し、この垂直片部には上記シールリング65の垂
直片65aに接触する環状の突起76が形成され
ている。また、シールリツプ66の放射内端部
(水平片)はガータスプリング78により主軸6
3の外周面に所定の接触力の下に摺接するように
装置されている。
以上の構成を有する本考案にあつては、圧縮機
の運転時は、主としてテフロン製のシールリング
65が極めて低摩擦力の下にその内外のシール性
を好適に保持し、停止時は、主としてゴム製のシ
ールリツプ66が主軸63外周面に密着して同じ
くシール性を良好に維持する。また、シールリン
グ65の切欠き72に対向する部分が切欠き72
内に弾性変形により入り込んで係合しているた
め、支持部材70が主軸63の軸方向に熱膨張し
てもシールリング65のカシメによる弾性変形量
よりも大きく膨張することはないのでその係合は
容易には外れず、支持部材70の環状突起70a
と70bとによるシールリング65に対する回転
方向の拘束力を主軸63とシールリング65との
間の回転方向の摩擦力より常に大きく維持するこ
とができる。このため、シールリング65が主軸
63と連れ回りを生じないので、シールリング6
5が、シールリツプ66、支持部材70、バツク
プレート68、あるいは主軸63との間に摩耗を
生じることを防止することができ、軸封装置60
のシール性能、耐久性を向上させることができ
る。
また、支持部材70の環状突起70aに円周方
向に不連続に4つの切欠き72を形成しているた
め、シールリング65をバツクプレート68とと
もに支持部材70の環状突起70a,70bとで
カシメるときに、シールリング65の円周方向の
全てに応力が加わることがなくシールリング65
が環状突起70a近傍を基準にして変形するのを
防止することができる。このため、シールリング
65の水平片65bが過度に変形することがな
く、水平片65bによつてシールリツプ66の環
状部66aの基部66bを安定して支持すること
ができ、そのシール性能が悪化するのを防止する
ことができる。
第5,6図には本考案の第2実施例について示
す。この第2実施例においては、第5図に示すよ
うに、バツクプレート68の外周部には円周方向
に間隔をおいて4つの切欠き80が形成されてい
るため、第6図に示すように、シールリング65
をバツクプレート68とともに支持部材70の環
状突起70aと70bとでカシメることにより、
シールリング65の切欠き80に対向する部分が
切欠き80内に弾性変形により入り込んで係合し
ている。さらに、支持部材70にカシメ変形を加
える加工時においては、環状突起70bの切欠き
80に対向する部分が切欠き80内にくい込むよ
う塑性変形させる。このため、この第2実施例に
よれば、支持部材70が主軸63の軸方向に熱膨
張してもシールリング65のカシメによる弾性変
形量よりも大きく膨張することはないのでその係
合はバツクプレート68の切欠き80から容易に
は外れず、さらにバツクプレート68は環状突起
70bの前記塑性変形により支持部材70に対し
て回転方向の変位を規制されているため、前記第
1実施例と同様にシールリング65が主軸63と
連れ回りすることを防止して軸封装置60のシー
ル性能、耐久性を向上させることができる。
第7,8図には本考案の第3実施例について示
す。この第3実施例においては、第7図に示すよ
うに、バツクプレート68のシールリング65側
の面には略格子目状に凹凸部81が形成されてい
るため、第8図に示すように、シールリング65
をバツクプレート68とともに支持部材70の環
状突起70aと70bとでカシメることにより、
シールリング65のバツクプレート68側の面が
凹凸部81の凹部内に弾性変形により入り込んで
係合している。このため、この第3実施例によれ
ば、支持部材70が主軸63の軸方向に熱膨張し
てもシールリング65のカシメによる弾性変形量
よりも大きく膨張することはないので、その係合
は容易に外れず、前記第1、第2実施例と同様に
シールリング65が主軸63と連れ回りすること
を防止して軸封装置60のシール性能、耐久性を
向上させることができる。
第9,10図には本考案の第4実施例について
示す。この第4実施例においては、第9図に示す
ように、円周方向に間隔をおいて4つの孔82が
形成されているため、第10図に示すように、シ
ールリング65をバツクプレート68とともに支
持部材70の環状突起70aと70bとでカシメ
ることにより、シールリング65の孔82に対向
する部分が孔82内に弾性変形により入り込んで
係合している。このため、この第4実施例によれ
ば、支持部材70が主軸63の軸方向に熱膨張し
てもシールリング65のカシメによる弾性変形量
よりも大きく膨張することはないので、その係合
は容易に外れず、前記第1〜3実施例と同様にシ
ールリング65が主軸63と連れ回りすることを
防止して軸封装置60のシール性能、耐久性を向
上させることができる。
なお、前記第1,2,4実施例においては切欠
き72,80や孔82を形成したものについて説
明したが、それらの代わりに底部を有する凹部を
形成してもよく、あるいは逆に凸部を形成してシ
ールリング65内に埋込ませるよう係合させても
よい。あるいは各実施例を組合せて用いてもよ
い。さらに、環状突起および環状板部材の両方
に、凹部あるいは凸部を形成する場合には、その
形成数を違えるなどして、凹部あるいは凸部どう
しが重ならない様にすることが望ましい。また、
前記実施例においては圧縮機に応用した軸封装置
について説明したが、圧縮機以外の装置に軸封装
置を応用してもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、シール
部材が軸部材と連れ回りすることを防止して軸封
装置のシール性能、耐久性を向上させることがで
きる。
また、シール部材側の環状突起および環状板部
材の両方または一方に円周方向に不連続な凹部ま
たは凸部を形成したため、シール部材を環状板部
材とともに支持部材の環状突起とでカシメるとき
に、シール部材の円周方向の全てに応力が加わる
ことがなくシール部材が環状突起近傍を基準にし
て変形するのを防止することができる。このた
め、シール部材の水平片が過度に変形することが
なく、該水平片によつてリツプ部材の環状部の基
部を安定して支持することができ、そのシール性
能が悪化するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案による軸封装置の第1実施
例を示す図であり、第1図はその断面図、第2図
はその支持部材70の正面図、第3図はその支持
部材70の組立状態を示す拡大断面側面図、第4
図はそのシールリツプ66の断面図、第5,6図
は本考案の第2実施例を示す図であり、第5図は
バツクプレート68の正面図、第6図はそのバツ
クプレート68の組立状態を示す拡大断面側面
図、第7,8図は本考案の第3実施例を示す図で
あり、第7図はそのバツクプレート68の正面
図、第8図はそのバツクプレート68の組立状態
を示す拡大断面側面図、第9,10図は本考案の
第4実施例を示す図であり、第9図はそのバツク
プレート68の正面図、第10図はバツクプレー
ト68の組立状態を示す拡大断面側面図、第11
図は従来の軸封装置を示す断面図である。 60……軸封装置、61……フロントカバー
(ケーシング)、61a……貫通孔、61b……段
差面、63……主軸(軸部材)、65……シール
リング(シール部材)、65a……垂直片、65
b……水平片、66……シールリツプ(リツプ部
材)、66a……環状部、66b……基部、66
c……先端部、68……バツクプレート(環状板
部材)、70……支持部材、70a,70b……
環状突起、70c……底部、72……切欠き、7
4……芯金、76……突起、78……ガータスプ
リング、80……切欠き、81……凹凸部、82
……孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシングと軸部材との間に介装される軸封装
    置であつて、前記ケーシングに圧入された底部の
    両端から半径方向に環状突起が形成された支持部
    材と、前記環状突起の一方の内側に接する環状板
    部材と、前記環状突起の他方と環状板部材との間
    に垂直片の外周部が挟持され、該垂直片に連続す
    る水平片の内周面が前記軸部材の外周に摺接する
    シール部材と、該シール部材の水平片の外周に環
    状部の基部が支持されるとともに環状部の先端部
    が軸部材の外周に摺接するリツプ部材と、を備え
    た軸封装置において、前記シール部材側の環状突
    起および環状板部材の両方または一方に、円周方
    向に不連続な凹部または凸部を形成し、これらの
    凹部または凸部に前記シール部材の対向部を弾性
    変形させて係合させたことを特徴とする軸封装
    置。
JP1986026927U 1986-02-25 1986-02-25 Expired JPH0446136Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0726607Y2 (ja) * 1989-03-13 1995-06-14 エヌオーケー株式会社 密封装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650854B2 (ja) * 1978-04-17 1981-12-01

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JPS5555665U (ja) * 1978-10-06 1980-04-15
JPS5832050Y2 (ja) * 1979-09-27 1983-07-15 エヌオーケー株式会社 緊迫力制御式オイルシ−ル

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JPS5650854B2 (ja) * 1978-04-17 1981-12-01

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