JP2004516427A - 改良されたメカニカルフェースシール - Google Patents
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Abstract
機械的端部面密封部は、2個の相対的に回転し得る密封リング(18、20)と、一方の密封リングとハウジング(12)または回転シャフト(16)との間に二次密封部を与えるための弾性ベローズ(100)と、ベローズに収容されたフィンガースプリング部材(80)とを含む。弾性ベローズは、エラストマー状材料、例えば成形されたゴム、を含み、ほぼ逆オメガの断面形状を有する単一湾曲部を有する。フィンガースプリング部材は、複数のほぼU字形のスプリングフィンガー(86)を含み、これらのスプリングフィンガーが軸方向に付勢力を与え、リング面を密封する関係に付勢する。好ましい実施態様では、スプリングは、ベローズの各端部のフランジ部分に半径方向内側の力を与え、二次密封部を維持するためのフェルール(82、84)を含む。
Description
【0001】
本発明は、同時継続出願中の第09/643,045号、8月21日、3100提出、の一部継続出願である。
【0002】
本発明は、ハウジングと回転可能なシャフトとの間に流体を通さない密封部を与える機械的面密封部(メカニカルインターフェースシール)に関する。より詳しくは、本発明は、軸方向に付勢するフィンガー型スプリングおよびゴムまたはエラストマー状ベローズから形成された第二の密封部を含むような密封部(シール)に関する。
【0003】
発明の背景
一般的なタイプの密封部(シール)は、大容量、低コストであり、自動車用水ポンプにおける使用に特に好適である。そのような密封部の他の用途には、他の水ポンプ、例えば船舶用ビルジポンプ、および様々な他の液体に使用するポンプが挙げられる。
【0004】
現在一般的に使用されている密封部は、典型的には相対的に回転する密封面を画定する一次リングおよび係合リングを含む。これらのリングは炭化ケイ素または炭素から製造することができる。コイルスプリングが軸方向での付勢力を与え、エラストマー状またはゴム製ベローズが、軸方向に移動可能な一次リングとその関連するハウジングまたはシャフトとの間に二次的な密封部を与える。そのような例は、米国特許第4,275,889号、第4,779,876号、および第5,199,719号に記載されている。異なった形態の二次密封部または付勢手段を有する類似の密封部は、米国特許第4,754,981号および第5,947,479号に記載されている。
【0005】
ベローズ型の密封部は商業的に大きな成果を上げている。生産性、信頼性、耐久性の向上、および関連するポンプ内の外被を交換する必要性が常に求められているので、新しい開発を行う努力が続いている。本発明は、これらの必要性に応える、密封技術における進歩を代表するものである。
【0006】
発明の概要
本発明は、軸方向に移動可能な密封リングに軸方向の荷重をかけるためのフィンガー型スプリングを使用する機械的密封部組立体(メカニカルシールアセンブリ)に関する。また、独特なエラストマー状ベローズを提供するが、このベローズは、二次的密封部を与え、軸方向に移動可能な密封リングに対するその接続部と、関連するハウジングまたは関連するシャフトに対するその接続部との間に単一の湾曲部を含む。
【0007】
本発明は、最も広範囲な形態においては、穴を画定するハウジングと、該穴を通って延在する回転可能なシャフトとの間に流体を通さない密封部(液密シール)を与える機械的端面密封部組立体(メカニカルエンドフェースシールアセンブリ)から成り、該密封部組立体は、環状の係合密封リング及び軸方向に移動可能な環状一次密封リングを含み、これらのリングはそれぞれ、他方のリングの密封面と対面する関係にある密封面を有し、それらの面同士の間に密封界面を画定しており、また、該密封部組立体は、一次リングに対して液密関係にあり、かつ、ハウジングまたはシャフトに対して液密関係になるようにされた内側よりのウェブおよび外側よりのウェブ並びに該ウェブに接続して単一の湾曲部を形成するベースとを含む弾性ベローズと、一次リングを係合密封リングに向かって付勢するようにされたフィンガースプリング部材とを含み、該フィンガースプリング部材は、該密封部組立体をハウジングとシャフトとの間に設置する際に変形するようにされた複数のスプリングフィンガーを含み、フィンガースプリングは単一の湾曲部内に収容されている。
【0008】
好ましい実施態様の詳細な説明
添付の図面、図1〜5は、本発明の機械的面密封部組立体(メカニカルフェースシールアセンブリ)の一実施態様を全体的に10で示す。密封部組立体10は、穴または通路14を有するハウジング12と、その通路の間を通って延びる相対的に回転するシャフト16の間に設置されている。この密封部組立体は、ハウジング12と相対的に回転するシャフト16との間に流体を通さない密封部を与える。
【0009】
ハウジング12は、水ポンプ、または、他の周囲のハウジングの中の開口部を通ってシャフトが延びている装置でもよい。しかし、密封部組立体10は広範囲な種々のポンプおよび他の装置、特にシャフト直径が小さいポンプに応用できると考えられる。流体は水、水性またはオイルでもよい。
【0010】
図1および2に示す実施態様のハウジングは、シャフト16により回転し得るインペラー(不図示)が密封すべき液体の圧力を増加させる、ポンプ、例えば水または他の液体ポンプの一部である。図1は、ハウジング中のシャフト16上に設置された、ただし、後で説明するような、予め決められた最小設置作用高さまで密封リングに荷重をかける前の状態にある密封部材を示す。図2は、スプリングに予め荷重をかけた作動位置にある類似の密封部を示す。図1に示すように、液体はハウジング12の内側よりの空間13の中に収容されており、インペラーは密封部組立体10の左側に配置される。例示する実施態様の説明では、用語「内側より」はポンプの圧力側を意味し、また、用語「外側より」はポンプに対して外側になる周囲の環境、すなわち大気を意味するのに使用される。用語「半径方向で内側に」は、シャフトに向かう方向を意味し、「半径方向で外側に」は、シャフトから遠ざかる方向を意味する。
【0011】
図1、2、3および5では断面で示してあるが、無論、密封部組立体の部品は、詳細に説明するこれらの部品の様々な表面と同様に、環状である。
【0012】
図1に示すように、各密封部組立体は、それぞれシャフト16およびハウジング12に関連付けられた係合リング18および一次リング20を含む一対の環状密封リングを含む。これらのリングは、対面する、密封関係にあり、密封界面を画定する、係合密封面19および21をそれぞれ画定する。
【0013】
密封リング18および20は、円筒状のスリーブ40および環状のシェルまたは保持器70を含むキャリヤー中に収容されている状態で示す。スリーブ40は、シャフト16に取り付けられてリング18を固定し、シャフト16と共に回転するように配置された管状の細長い部分50を含む。保持器70は、リング20を関連するハウジング12に接続するように配置された、軸方向に延びる円筒状の外側壁部分72を含む。
【0014】
この実施態様では、これらの後者の部材が、一体的な部品として所定の位置に設置できるカートリッジまたは一体的な密封部組立体を形成するように構成されている。しかし、本発明は密封部組立体を一体化することを必要としてはいないと理解すべきである。さらに、本発明のどの態様でも、スリーブおよび保持器を密封部組立体の中に取り入れることが必須では無い。作動する部品は、スリーブまたは保持器または両方の部品を無くして、ハウジングおよびシャフトに別の様式で取り付けることもできる。
【0015】
一次リング20は軸方向に移動可能である。一次リング20は、図4および5に詳細に示す、フィンガー型スプリングであるスプリング80により、リング18に向かって付勢されている。図3に詳細に示すエラストマー状ベローズ100は、リング20と保持器70との間に流体を通さない二次密封部を与える。このベローズにより、リング20と保持器70との間の二次密封部に影響を及ぼさずに、リング20は軸方向に移動することもできる。
【0016】
図1に関して、係合リング18は、シャフト16およびハウジング12に対して軸方向に固定されている。係合リング18は、半径方向の密封面19から軸方向で内側よりに離間された環状の半径方向表面22を含み、かつ、座ぐり17を含む。係合リング18は、管状の細長い部分50の直径よりも大きな直径を有する内側円筒状表面24も含む。内側円筒状表面24は、リング18の内側周縁部に等間隔で配置された駆動ノッチ28を備えている。注目すべきは、軸方向に移動し得る一次リング20をシャフト16と関連付けさせ、係合リング18をハウジング12に固定することもできることである。
【0017】
一次リング20は、密封面21から外側よりに離間された外側よりの半径方向の表面30を含む。リング20は、該リングの軸方向への移動を可能にする為にスリーブ40の管状の細長い部分50の直径よりも大きな直径を有する内側軸方向の円筒状表面32も含む。表面32は複数のノッチ33を備えている。一次リング20は、その半径方向で外側の周縁部を画定する、軸方向に延びる円筒状表面37を含む。
【0018】
図1に関して、シャフトスリーブ40は係合リング18をシャフト16上に支持する。シャフトスリーブ40は、内側よりの拡大部分52と、シャフトと係合する部分54と、外側よりの拡大部分56とを画定する管状の細長い部分50を含む。外側よりの拡大部分56は、設置の際に密封部組立体をシャフト16上に配置し易い大きさを有する。外側よりの拡大部分56の軸方向端部は、保持器70の湾曲した壁部分79を保持するために、好ましくは組立後に外側に変形させられ、それによって密封部を設置前のカートリッジのように保持する。あるいは、外側よりの拡大部分56は、密封部10を設置するまで一体的な密封部組立体としてスリーブ40及び保持器70を保持するために、複数のタブ58(図2で点線で示すような)を含んでもよい。内側よりの拡大部分52は、後で説明する目的のための複数の穴53を画定する。
【0019】
シャフトスリーブ40は、半径方向フランジ46を含む密封リングレセプタクル(容器)を画定する。シャフトスリーブ40は、環状円筒状壁48および半径方向の壁49をさらに含む。壁48は、リング18の外側円筒状表面26よりも大きな直径を有する。スリーブ40の壁48および49は、他の物体、例えば設置前の取扱または保管の際に互いに接触することがある他の類似の密封部組立体、との接触による損傷から密封リング18を保護する。これらの壁部分は、本発明の原理から逸脱することなく、無くすか、または形状を変えることができる。
【0020】
弾性エラストマー状支持体および二次密封部60は、管状の細長い部分50の内側よりの拡大部分52上に成形される。この弾性エラストマー状支持体および二次密封部60は、内側よりの拡大部分52の中にある穴53の成形工程の際にスリーブ40に機械的に固定される。
【0021】
成形された支持体および二次密封部60は内側よりの環状ビード61を画定し、該ビードがシャフト16の外側表面と係合し、シャフト16とスリーブ40の間に密封された関係を与える。ビード61は、管状の細長い部分50のシャフトに係合する部分54とシャフト16との間の金属対金属の締りばめにも役立ち、シャフト16に対するスリーブ40の軸方向位置を維持する。ビード61は、設置した時に、図1に示すようにシャフトに対して圧縮された状態になる。
【0022】
エラストマー状支持体および二次密封部60は、リング密封部およびスリーブ40の内側よりの拡大部分52の半径方向で外側に向かう駆動部分を画定する。エラストマー状支持体および二次密封部60は、内側よりの拡大部分52と密封リング18の内側円筒状表面24との間に延びる軸方向駆動部分62を含む。部分62は、内側円筒状表面24に形成された駆動ノッチ28の中に配置された駆動ラグ63を画定する。この関係により、環状密封リング18はスリーブ40に対して回転しないように保持される。
【0023】
エラストマー状支持体および二次密封部60は、スリーブ40の半径方向の壁46と係合リング18との間で圧縮されている、一体的に形成された環状密封部分64をさらに画定する。環状密封部分64は、座ぐり即ち端ぐり部17の中にリング18と流体を通さないように接触する半径方向の密封表面65を画定する。
【0024】
一次リング20は、環状に打ち抜いた金属製一次リング保持器70により、ハウジング12に対して支持されている。保持器70は、軸方向に延びる円筒状外側壁部分72と、半径方向リム73と、半径方向に延在する環状の外側よりの部分74と、軸方向に延在し、全体的に円筒状の内側壁部分75とを含む。
【0025】
軸方向に延びる円筒状外側壁部分72は、ハウジング12の穴14の中に収容される所定の直径を有する。ハウジングの穴14は、円筒状部分72を穴14の中にプレスばめ即ち圧入し、保持器70とハウジング12との間に流体を通さない関係を造り出すことができるような大きさを有する。ラテックスまたは他の適切な材料の層を壁71の外径表面に適用し、保持器70とハウジング12との間に流体を通さない密封部を確保することができる。半径方向リム73はハウジング12の壁の半径方向表面に設置され、ハウジング12およびシャフト16に対して保持器70を軸方向に正確に位置決めするための停止部を提供する。
【0026】
外側よりの概略半径方向の部分74は、軸方向に延在する円筒状外側壁部分72を軸方向に延在する円筒状座壁部分78に接続する半径方向の環状の壁部分76を画定する。座壁部分78は、後で説明するようにベローズ100の一部を、流体封止関係で収容する座部を画定する。
【0027】
外側よりの概略半径方向の部分74は、ほぼ半径方向に延在する湾曲した壁部分79をさらに画定する。半径方向に延在する湾曲した壁部分79は、軸方向に延在する円筒状内側壁部分75に接続し、該円筒状内側壁部分75は、設置する時にスリーブ40と保持器70が軸方向で相対的に移動できるように、管状の細長い部分50よりも大きな直径を有する。円筒状内側壁部分75の中に形成された移動止め77は、一次リング20のノッチ33と係合する。一次リング20の内側軸方向表面32は、一次リング20が保持器70に対して軸方向に移動できるように、軸方向に延在する円筒状内側壁部分75よりも大きな直径を有する。ノッチ33と移動止め77の相互係合により、一次リング20は、ハウジング12に固定された保持器70に対して回転することができない。
【0028】
一次リング20と保持器70との間の二次密封部は、弾性のエラストマー状ベローズ100により与えられる。ベローズの断面はほぼ逆「オメガ」形状であり、外側よりのウェブ102は内側よりのウェブ104よりもやや長い。ウェブ部分102および104は、半径方向内側のベース部分106により接続され、単一の湾曲部を形成する。
【0029】
内側よりのウェブ104は、その半径方向外側の端部で、軸方向に延在する環状フランジ108を含む。フランジ108は、一次リング20の軸方向円筒状表面37と流体を通さないように密封係合している、軸方向に延在する円筒状表面110を含む。フランジ108は、以下にさらに詳細に説明するフィンガースプリング80と接触する半径方向外側よりの円筒状表面112も含む。
【0030】
ウェブ104は、一次リング20の外側よりの半径方向の表面30と接触する内側よりの半径方向の表面114を含む。ウェブ104は、フィンガースプリング80と接触する外側よりの半径方向の表面116も含む。
【0031】
外側よりのウェブ102は軸方向に延在するフランジ118を含む。フランジ118は、軸方向に延在する内径円筒状表面120を含み、該表面120は、保持器70の軸方向の円筒状座壁78と流体を通さないように密封係合する内側を向いたビード126を含む。フランジ118は、半径方向外側の軸方向に延在する表面122および半径方向に延在する、フィンガースプリング80と接触する環状表面124も含む。
【0032】
ここで図1、2、4および5に関して、ベローズ100により画定された単一の湾曲部の中に収容されたフィンガースプリング部材80は、軸方向に付勢する力を与え、一次リング20を係合リング18に押し付ける。フィンガースプリング部材80は、一次リング20でフランジ108に関連付けられたフェルール部分82と、保持器70でフランジ118に関連付けられたフェルール部分84とを含む。複数のスプリングフィンガー86がフェルール部分82および84を接続する。これらのスプリングフィンガー86は、ほぼ「U字形」の断面を有し、一方の脚部が他方よりも長い。
【0033】
フェルール部分82は、ウェブ108の表面112上に位置する、ほぼ円筒状の軸方向に延在する部分83、およびウェブ104の外側よりの半径方向の表面116に隣接する、ほぼ半径方向に延びる環状部分85を含む。
【0034】
フェルール部分84は、ウェブ118の表面122上に位置する、ほぼ円筒状の軸方向に延在する部分87、およびウェブ102の内側よりの半径方向の表面124に隣接する、ほぼ半径方向に延在する環状部分89を含む。
【0035】
各スプリングフィンガー86は、半径方向の環状部分85でフェルール82に接続された相対的に短い半径方向脚部92、および半径方向の環状部分89でフェルール84に接続された相対的に長い半径方向脚部94を含む。これらの脚部は半径方向内側の屈曲部95で接合されている。
【0036】
図2に示す作用高さにおいて、密封部組立体の各部品は、ハウジング12およびシャフト16に対して、フェルール部分82、84が互いの方に向かって移動することによりスプリングフィンガー86が変形し、フェルール82の半径方向の環状の部分85がフェルール84の半径方向の環状の部分89の方に向かって移動し、それによってフィンガースプリング80が屈曲するように配置される。この作用高さにおいて、フィンガー86の屈曲から生じる復原力により、半径方向の環状の部分85が半径方向の環状の部分89から離れる方向に付勢され、それによって、内側よりの半径方向ウェブ104の軸方向に延在する環状フランジ108および外側よりの半径方向表面116も、外側よりの半径方向ウェブ102から軸方向内側よりに付勢される。内側よりのウェブ104の内側よりの表面114と、一次リング20の半径方向の壁30との間の緊密な接触により、一次リング20は係合リング18に向かって付勢され、それによって密封面19および21を接触させる。
【0037】
直径12ミリメートルのシャフトに対する作動実施態様では、スプリングに対する荷重は、約1ミリメートルの作用高さ圧縮により引き起こされる。
【0038】
この作用高さで、スプリング80およびエラストマー状ベローズ100は、ベローズ100のベース106を、ベローズが半径方向に延在する湾曲した壁部分79と接触するような保持器70中の位置に移行させる。これは、エラストマー状ベローズ100の湾曲部の通常の座位置であり、この位置でなお一次密封リング20は軸方向にある程度移動できる。
【0039】
本発明の密封部実施態様10のこの特別な配置により与えられる一つの特徴は、ベローズに対する軸方向および他の荷重を最少に抑えることである。例えば、水ポンプの始動時に、エラストマー状ベローズ100の内側よりの流体は、密封部の外側よりの周囲圧を超える圧力に加圧される。この圧力は、壁、特に内側半径方向ウェブ104および外側半径方向ウェブ102の長い半径方向に延在する表面を圧迫する傾向があり、それによってエラストマー状ベローズの形状を変形させる傾向がある。
【0040】
この実施態様で与えられる一つの特徴は、半径方向に延在する湾曲した壁部分79を含む保持器70が、エラストマー状ベローズ100を軸方向および半径方向の両方で支持し、ベローズは、その中央のベース106および外側よりのウェブ102で保持器70により与えられる形状を呈することである。従って、ポンプインペラーにより生み出される圧力はエラストマー状ベローズの環状形状を変形させることができず、それによって、例えば軸方向に延在するフランジ118における締め付け部(squeeze)が変形することによる、二次密封部を通る好ましくない漏れ通路の形成が避けられる。
【0041】
密封リング20に対してある程度の偶発的な荷重がベローズ100により与えられることはあるかもしれないが、この構成の一特徴は、密封部に作用する軸方向の力からベローズ100を隔離することである。このように、ベローズ100の主要機能は、保持器70とハウジング12と密封リング20の間に二次密封部を与えることである。
【0042】
一貫した効率的な二次密封部をハウジング12に与えることは、保持器壁72、76、78により画定されるカップ形状のレセプタクルの中にベローズフランジ118を締め付けることにより、達成される。そのような二次密封部を維持すると、ポンプの作動中にエラストマー状ベローズ密封部100を隔てて差圧が発生するため、およびシャフト16の回転中に、密封部110の外側よりに配置されたモーターまたは他の装置(不図示)により連続的な振動による力も発生するために、特別な困難が生じる。
【0043】
外側よりの端部で二次密封部を維持し易くする本発明の一特徴は、フランジ118の軸方向に延びる表面120上の中央に配置された環状のビード126である。図3に最も分かり易く示すように、ビード126は、平らな、軸方向に延びる表面120から内側方向に延びている。フランジ118が保持器70の中に収容されると、ビード126は、軸方向に延在する円筒状座壁部分78に対して締め付けられ、それによってフランジ118と保持器70の間に強力な締りばめを形成する。ベローズ100の内側よりの端部には、密封リング20を取り囲むフランジ108により二次密封部が形成される。
【0044】
フェルール82は、ウェブ104の軸方向に延在する環状フランジ108に圧縮力を加え、フェルール82とフランジ108との接触表面間およびフランジ108と一次リング20との接触表面間に流体を通さない関係を確立するような大きさを有する。フェルール84は、ウェブ102の軸方向に延在する環状フランジ118に圧縮力を加え、フェルール84とフランジ118との接触表面間に流体を通さない関係を確立するような大きさを有する。
【0045】
フィンガースプリング80の円筒状軸方向部分83の半径方向接続により半径方向内側に向かう力が生じ、この力が、ポンプ輸送される流体圧と共に、一次密封リング20に対して圧縮されるフランジ108の二次密封部を維持する。円筒状軸方向部分83の半径方向内側に向かう力は、フランジ108の軸方向に延在する円筒状表面110と、密封リング20の外径軸方向円筒状表面37との間に固定密封部(シール)を維持することができる。より優れた密封能力を得るために、円筒状表面110は、図に示すように、フランジ108のテーパーの付いたビード状内側表面の端部で密封部を与え、この端部は、半径方向内側にも締め付けられ、密封リング20に対する二次密封部を維持する。フランジ108の半径方向に露出された壁109に対する偶発的な軸方向の力は、外側よりの半径方向の表面116における対応する軸方向に向けられた対向する圧力により、およびフランジ108に軸方向で作用するスプリング80のスプリング力により対抗される。
【0046】
例えば12mmシャフトに使用するための密封部に対する約1mmの作用高さの軸方向圧縮では、密封部10に適切な荷重をかけることにより、フェルール82、84の2個の半径方向の環状部分85、89が接触しないことを確保すべきである。12mmシャフトサイズに対する密封部は、典型的には約14.2mmの自由な、すなわち図1に示すような、予圧をかける前の、高さを有することができる。予圧をかけた後、密封部10の軸方向端部間の間隔を測定する通常の計器で、典型的な最小設置高さは約13.1mmでよい。
【0047】
無論、スプリングフィンガー86をさらに屈曲させる傾向がある方向における軸方向の運動により、スプリング力は増加し、密封リング20を係合リング18に対して、最適荷重が達成されるまでさらに強く付勢する傾向がある。特定の点を越える軸方向運動は、半径方向の環状部分85、89の接触により妨げられるが、そのような接触は、密封リング20に加えられる荷重の好ましくない増加を阻止するために避けなければならない。適切な荷重の条件下では、半径方向の環状部分85、89間の典型的な間隔は、図2に示すように、約0.5〜1.0mmである。
【0048】
図2に示す予圧状態では、フェルール84に接続するスプリングフィンガー86の脚部は、フェルール82に接続する脚部よりも大きな軸方向変位を受ける。この大きな変位は、ウェブ102の形状および形態から生じ、スプリングフィンガー86とウェブ102の壁表面を分離する。密封リング20の支持部およびそれに対する流体を通さない二次密封部を維持するためには、できるだけ直角に近い形状および構造を維持することが望ましいので、これは好ましい構造である。スプリング80の最終的な構造は、最終的な組立前の一つ以上の打ち抜き工程により形成することができる。スプリング80を形成するには、特殊な打ち抜き技術が通常必要であり、商業的な精密打ち抜き業者、例えばブライトン(Brighton)、 マサチューセッツ(Massachusetts)のAmerican Engineered ComponentsおよびCarla Place、ニューヨーク(New York)から入手することができる。フィンガースプリング部材80はステンレス鋼から製造され、好ましくは単一の一体的な部品として形成される。あるいは、フィンガースプリング部材80は個別の部品として製造し、リベット止めするか、または他の様式で相互に固定することができる。
【0049】
作動実施態様では、各部品の材料は標準的な密封材料でよい。好適には、係合リング18は炭化ケイ素(SiC)で製造し、一次リング20は、図2に示すような炭化ケイ素または図1に示すような標準的な炭素リングを含むことができる。ベローズの材料は弾性、好ましくはエラストマー、例えば成形したゴム、であり、スプリングフィンガー86を含むスプリング80はステンレス鋼またはバネ鋼製である。スリーブ40および保持器70もステンレス鋼製である。
【0050】
密封部10を使用するシャフトのサイズに応じて部品の寸法を変えることができる。一例として、12ミリメートルのシャフトサイズには、スプリング80は、厚さ約0.10〜0.50ミリメートル、好ましくは厚さ0.15ミリメートルの301または306Lステンレス鋼スプリングのシートを含むことができる。寸法、および特に自由高さ状態で与えられる荷重、は密封部の作動に非常に重要である。無論、エラストマー状部分が圧縮されて適切な二次密封部を形成するように、環状エラストマー状ベローズ100の寸法が保持器70および密封リング20の寸法に適合することも重要である。
【0051】
スプリング180の別の構造を図6に示すが、そこではフェルール182、184が密封部にさらに可撓性を与えている。図6に示すように、スプリング部材180の半径方向および軸方向の交差部分を変形し、フィンガースプリング部材180により与えられるスプリング力における剛性を弱めることができる。図6に示すように、スプリング部材180のウェブにスプリングフィンガーのたわみ性を増加する様々な切り込みおよび隙間を形成することができる。
【0052】
フェルール182および184の半径方向に延在する表面185および189をスプリング部材186に隣接した所で切り、スプリング部材のフェルール182、184への接続がそのまま対応するそれぞれの円筒状軸方向部分183、187への接続になるようにすることができる。隙間194をスプリング部材186と半径方向部分185との間に、および隙間196をスプリング部材186と半径方向環状部分189との間に設け、スプリング部材が円筒状壁部分183に連続的に延在するようにし、スプリング部材186が、それぞれ半径方向に延在する環状部材185および189に由来するどの支持体からも独立して、それぞれのフェルール182、184に対してたわむことができるようにすることができる。
【0053】
所望により、軸方向の円筒状部分183、187がそれぞれ半径方向の環状部分185、189に接続する角部において、フェルールに追加の切り込みを入れることにより、たわみ性をさらに与えることができる。例えば、フェルール182の角部における切り込み197およびフェルール184の角部における切り込み198は、フィンガースプリング186の構造的一体性を全く損なうことなく、フェルール部材同士の運動、および隣接するエラストマー状ベローズ100のウェブに対するフェルールの運動に柔軟性を与える。切り込み197、198は、どのような形状を取ることもできるが、図に示すように、フェルール182、184の軸方向部分と半径方向部分の間の角部を含む、打ち抜き工程の際に形成される折り目に従う細長い長円形を含む。
【0054】
図6Aはスプリング部材180の形態を示す。フェルール182の半径方向部分185を切り、スプリングフィンガー部材186と半径方向部分185との間に半径方向の隙間194を画定する。スプリングフィンガーは、フェルール182の円筒状の環状部分183に接続されている。各スプリングフィンガー186のスプリングフィンガー脚部194は、フェルール184の半径方向の環状部分189に接続されている。
【0055】
図6Aの例示においては、スプリングフィンガー脚部192は、隙間194のために、図1〜4の実施態様の内側よりの短い脚部92よりも長く、幾分たわみ性が高い。図6Aに示すフィンガースプリング180のスプリング率はフィンガースプリング80のスプリング率よりも低い。
【0056】
図7〜12は、本発明の機械的面密封部(メカニカルフェースシール)組立体の別の実施態様を示す。
【0057】
図7は、機械的面密封部組立体310をその自由高さで示す。図12は、密封部組立体をその設置高さまたは作用高さで示す。機械的面密封部組立体310は、係合リング318と、一次リング320と、スリーブ340と、保持器370と、フィンガースプリング380と、ベローズ400とを含む。
【0058】
この実施態様の一次リング320は、第一実施態様の一次リング20と同等である。一次リング320は、外側よりの半径方向表面330および外側の軸方向に延在する円筒状表面337を含む。一次リング320は、複数の軸方向ノッチ333を画定する内側軸方向の円筒状表面332も含む。
【0059】
この実施態様の係合リング318は、第一実施態様の係合リング18と類似している。係合リング318は、環状半径方向背面322を含み、内側の環状で円筒状の表面324も含む。
【0060】
係合リングは、図1〜5の実施態様におけるノッチ28のような駆動ノッチは含まない。係合リングは、図8および9に示すような、係合リング318の半径方向外側の表面上に画定された3個のほぼ等間隔に離間された駆動ノッチ306を含む。
【0061】
リング318および320は、円筒状スリーブ340および環状シェルまたは保持器370を含むキャリヤー中に収容される。図10および11に示すこの実施態様のスリーブ340は、第一実施態様のスリーブ40と類似している。スリーブ340は、半径方向フランジ346および外側円筒状壁348を含む。3個のほぼ等間隔に離間された、半径方向内側に向かう窪みが、スリーブ340の半径方向外側の円筒状壁348に形成されている。スリーブ340は薄い金属シートで形成されているので、対応する半径方向内側に向かう突起314が環状の円筒状壁348に画定されている。これらの突起314は、係合リング318の駆動ノッチ306と直接整合できるように配置されている。これらの突起314は、係合リング318の駆動ノッチ306の中に収容できるような大きさを有する。係合リング318の駆動ノッチ306とスリーブ340の突起314の組合せにより、スリーブ340は、係合リング318と確実に係合し、係合リング318をスリーブ340、およびスリーブ340が取り付けられているシャフト316と共に駆動することができる。
【0062】
この実施態様のスリーブ340と第一実施態様のスリーブ40のもう一つの違いは、スリーブ340が、フランジ346の半径方向外側に延びている部分に画定された3個のスロット319を有することである。図10および11に最も分かり易く示すスロット319は、ほぼ等間隔に離間され、突起314同士の間に配置されている。スリーブ340のスロット319により、スリーブ340を通って液体が循環することができる。スロットの具体的な数は重要ではないと考えられる。必要であれば、フランジ340の半径方向部分は、例えば図10に示すウェブ313により離間された6または8個のスロットを含むこともできよう。
【0063】
弾性のエラストマー状支持体および二次密封部360が、スリーブ340の半径方向内側で内側よりの部分に成形されている。この実施態様の支持体および二次密封部360は、支持体および二次密封部材を含む。エラストマー状支持体および二次密封部360は、半径方向の壁349と係合リング318の半径方向背面322との間で圧縮された、一体的に形成された環状密封部364を画定する。環状の座362がリング318の中に配置され、内側の環状円筒状表面324上で係合リング318を半径方向に支持している。
【0064】
一次リング320は、ハウジング312に対して、環状の打ち抜き加工された金属製の一次リング保持器370により支持されている。保持器370は、軸方向に延びる円筒状外側壁部分372と、半径方向リム373と、半径方向に延在する環状の外側よりの部分374と、軸方向に延在する、ほぼ円筒状の内側壁部分375とを含む。
【0065】
軸方向に延在する円筒状外側壁部分372は、ハウジング312の穴314の中に収容される所定の直径を有する。ハウジングの穴314は、円筒状部分372を穴314の中に丁度押し込み、保持器370とハウジング312との間に流体を通さない関係を作り出すことのできる大きさを有する。壁372の外径表面にラテックスまたは他の適切な材料の層371を適用し、保持器370とハウジング312との間に流体を通さない密封部を確保することができる。ハウジング312の壁の半径方向表面に半径方向リム373が接し、ハウジング312およびシャフト316に対して保持器370を軸方向に正確に配置するための止め部を与える。
【0066】
略半径方向の外側よりの部分374は、軸方向に延在する円筒状外側壁部分372を軸方向に延在する円筒状座壁部分378に接続する半径方向壁部分376を画定する。座壁部分378は、ベローズ400の一部を、流体を通さない関係で収容するための座を画定する。
【0067】
略半径方向の外側よりの部分374は、略半径方向に延在する円錐状壁部分379をさらに画定する。円錐状壁部分379は、その外側よりの表面上で凸状であり、その内側よりの、ベローズ400に隣接する表面上で凹状である。
【0068】
湾曲した壁移行部分375aは、円錐状壁部分379を円筒状壁部分375に接続する。円筒状壁部分375は、特定の距離、軸方向に延在し、止め377を画定し、該止め377は一次リング320上のノッチ333と係合し、一次リング320を、軸方向で移動し得るが、スリーブ370に対して回転しないように保持する。
【0069】
円筒状壁部分375は、ベローズ400の内側ベース部分406の外側表面から半径方向内側に位置している。密封部組立体が、図7に示すように、その自由高さにある時、円錐状壁部分379、湾曲した壁移行部分375aおよび円筒状壁部分375は、ベローズ400の内側ベース406の外側よりに位置している。
【0070】
第一実施態様と同様に、一次リング320と保持器370との間の二次密封部は、弾性のエラストマー状ベローズ400により与えられる。ベローズ400は、第一実施態様のベローズ100と同等である。ベローズ400の断面はほぼ逆「オメガ」形状であり、外側よりのウェブ402は内側よりのウェブ404よりもやや長い。ウェブ部分402および404は、半径方向で内側のベース部分406により接続され、単一の湾曲部を形成する。
【0071】
内側よりのウェブ404は、その半径方向外側の端部で、軸方向に延在する環状フランジ408を含む。フランジ408は、一次リング320の外側軸方向円筒状表面337と流体を通さないように密封係合している、軸方向に延在する円筒状表面410を含む。フランジ408は、フィンガースプリング380のフェルール382と接触する半径方向外側よりの円筒状表面412も含む。
【0072】
ウェブ404は、一次リング320の外側よりの半径方向表面330と接触する内側よりの半径方向表面414を含む。ウェブ404は、フィンガースプリング380と接触する外側よりの半径方向表面416も含む。
【0073】
外側よりのウェブ402は軸方向に延在するフランジ418を含む。フランジ418は、保持器370の軸方向の円筒状座壁378と流体を通さないように密封係合する、軸方向に延在する内側円筒状表面420を含む。フランジ418は、半径方向外側の軸方向に延在する、フェルール384と接触する表面422、およびフェルール384の半径方向の環状部分389と接触する、半径方向に延在する環状表面424をも含む。
【0074】
フィンガースプリング部材380は、ベローズ400により画定される単一の湾曲部の中に収容され、一次リング320を係合リング318に付勢する軸方向付勢力を与える。フィンガースプリング部材380は、一次リング320でフランジ408に関連するフェルール部分382と、保持器370でフランジ418に関連するフェルール部分384とを含む。複数のスプリングフィンガー386がフェルール部分382およびフェルール部分384を接続する。これらのスプリングフィンガー386は、ほぼ「U字形」の断面を有する。
【0075】
フェルール部分382は、表面412でフランジ408の上に位置する、ほぼ円筒状で軸方向に延在する部分383、およびウェブ404の外側よりの半径方向表面416に隣接する、ほぼ半径方向に延在する環状部分385を含む。
【0076】
フェルール部分384は、表面422でフランジ418の上に位置する、ほぼ円筒状の部分387、およびウェブ402の内側よりの半径方向表面424に隣接する、ほぼ半径方向に延在する環状部分389を含む。
【0077】
各スプリングフィンガー386は、半径方向の環状部分385でフェルール382に接続された相対的に短い半径方向脚部392、および半径方向の環状部分389でフェルール384に接続された相対的に長い半径方向脚部394を含む。これらの脚部は半径方向内側の屈曲部395で接合されている。
【0078】
フェルール382は、ウェブ404の軸方向に延在する環状フランジ408に圧縮力を加え、フェルール382とフランジ408との接触表面間およびフランジ408と一次リング320との接触表面間に流体を通さない密封関係を確立するような大きさを有する。
【0079】
フェルール384は、ウェブ402の軸方向に延在する環状フランジ418に圧縮力を加え、フェルール384とフランジ418の接触表面間およびフランジ418と軸方向に延在する座壁部分378の接触表面間に流体を通さない密封関係を確立するような大きさを有する。
【0080】
第一実施態様と同様に、フィンガースプリング部材380は、ベローズ400の単一の湾曲部の中に収容され、一次リング320を係合リング318に付勢する軸方向付勢力を与える。フィンガースプリング部材380は、図1〜6Aに示されているフィンガースプリング部材80または180と同一でもよい。
【0081】
保持器370は、ベローズ400およびフィンガースプリング部材380の外側よりに配置されている。この実施態様の保持器370は、保持器370が、一次リング320の軸方向移動を増加し、その結果、フィンガースプリング部材380のスプリングフィンガー386の軸方向圧縮を増大させる形状を有する以外は、図1〜5の保持器70と類似している。
【0082】
保持器370は、外側よりに延在する円錐状壁部分379を画定する。円錐状壁379は、その外側よりの表面で凸状であり、その、ベローズ400に隣接する内側よりの表面で凹状である。
【0083】
湾曲した壁部分375aは円錐状壁部分379を円筒状壁部分375に接続している。円筒状壁部分375は、軸方向に一定距離延在し、ベローズ400の内側ベース部分406の外側表面から半径方向内側よりに位置する。円錐状壁部分379と、湾曲した壁部分375aと、円筒状壁部分375とは、図7に示すように密封部組立体がその自由高さにある時、ベローズ400の内側ベース406の外側よりに位置している。
【0084】
図12に示すその作用高さにある時、スプリング380およびエラストマー状ベローズ400は、ベローズ400の外側よりのウェブ402が、保持器370の円錐状壁部分379の凹状円錐状表面と接触するように、ベローズ400の内側ベース部分406を保持器370中で外側よりの方向に移動させる。密封部組立体の構成部品は、スプリング380のスプリングフィンガーが軸方向で圧縮され、その復原力が一次リング320を付勢し、係合リング318と密封接触させるように配置される。ベローズウェブ402は、保持器370の円錐状壁379の内側よりの円錐状表面と接触するように配置される。ベローズ400のウェブ402と404との接続を画定するベース406は、軸方向で保持器370の円錐状壁部分375の方に向かって移動する。これによって、ベローズの外側よりのウェブ402は、円錐状壁部分379の凹状表面の上に支持される。また、密封部310がその運転または作用高さにある時、部分379の円錐形状および湾曲した移行壁375aおよび円筒状壁375が一つの空間を与え、その中にベローズ400およびベローズ400の中に収容されたフィンガースプリング380が存在する。
【0085】
図12に示す予め荷重がかかった状態では、フェルール384の半径方向の環状部分389に接続するスプリングフィンガー386の脚部394は、フェルール382に接続された脚部392よりも大きな軸方向変位を受ける。この大きな変位は、スプリングの形状と構造およびフランジ402上の半径方向に延在する環状表面424によっても与えられ、これによってスプリングフィンガー386とウェブ402の半径方向壁表面が分離する。
【0086】
本発明を幾つかの好ましい実施態様に関して説明し、かつ例示したが、本発明を全般的に理解することにより、当業者は他の修正および変形を容易に行うことができる。例えば、好ましい実施態様を保持器70を使用して説明および例示した。しかし、スプリング配置を使用する密封部構造を、保持器を使用せずに設計することも可能であると考えられ、その際には、ベローズの配置を、別の取付具(不図示)を使用し、シャフトまたはハウジングに対する摩擦適合により、所定の位置に、およびスプリングフェルール、例えばフェルール82、により一次リングに保持する。保持器を無くし、かつ、スリーブを無くしても、本発明の特徴から得られる利点をなお得ることができる。従って、上に記載し、例示した実施態様は、本発明の範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明を具体化する、予圧をかける前の、機械的面密封部組立体の断面立面図である。
【図2】
図1に示す機械的面密封部組立体の、例として示すポンプの中で予圧をかけて設置された位置にある、断面立面図である。
【図3】
図1に示す実施態様の二次密封ベローズの側方断面図である。
【図4】
図1に示す実施態様のフィンガースプリング部材の平面図である。
【図5】
図1に示す実施態様のフィンガースプリング部材の、図4の線5−5にほぼ沿って見た側方立面断面図である。
【図6】
フィンガースプリング部材の一形態の平面図である。
【図6A】
フィンガースプリング部材の一形態の部分平面図である。
【図7】
機械的面密封部組立体の別の実施態様の、予圧をかける前の、断面立面図である。
【図8】
図7に示す実施態様の係合リングの平面図である。
【図9】
図7に示す実施態様の係合リングの、図8の線9−9にほぼ沿って見た側方立面断面図である。
【図10】
図7に示す実施態様のスリーブの平面図である。
【図11】
図7に示す実施態様のスリーブの、図10の線11−11にほぼ沿って見た側方立面断面図である。
【図12】
図7に示す機械的面密封部組立体の、予圧をかけて、設置された位置にある、断面立面図である。
本発明は、同時継続出願中の第09/643,045号、8月21日、3100提出、の一部継続出願である。
【0002】
本発明は、ハウジングと回転可能なシャフトとの間に流体を通さない密封部を与える機械的面密封部(メカニカルインターフェースシール)に関する。より詳しくは、本発明は、軸方向に付勢するフィンガー型スプリングおよびゴムまたはエラストマー状ベローズから形成された第二の密封部を含むような密封部(シール)に関する。
【0003】
発明の背景
一般的なタイプの密封部(シール)は、大容量、低コストであり、自動車用水ポンプにおける使用に特に好適である。そのような密封部の他の用途には、他の水ポンプ、例えば船舶用ビルジポンプ、および様々な他の液体に使用するポンプが挙げられる。
【0004】
現在一般的に使用されている密封部は、典型的には相対的に回転する密封面を画定する一次リングおよび係合リングを含む。これらのリングは炭化ケイ素または炭素から製造することができる。コイルスプリングが軸方向での付勢力を与え、エラストマー状またはゴム製ベローズが、軸方向に移動可能な一次リングとその関連するハウジングまたはシャフトとの間に二次的な密封部を与える。そのような例は、米国特許第4,275,889号、第4,779,876号、および第5,199,719号に記載されている。異なった形態の二次密封部または付勢手段を有する類似の密封部は、米国特許第4,754,981号および第5,947,479号に記載されている。
【0005】
ベローズ型の密封部は商業的に大きな成果を上げている。生産性、信頼性、耐久性の向上、および関連するポンプ内の外被を交換する必要性が常に求められているので、新しい開発を行う努力が続いている。本発明は、これらの必要性に応える、密封技術における進歩を代表するものである。
【0006】
発明の概要
本発明は、軸方向に移動可能な密封リングに軸方向の荷重をかけるためのフィンガー型スプリングを使用する機械的密封部組立体(メカニカルシールアセンブリ)に関する。また、独特なエラストマー状ベローズを提供するが、このベローズは、二次的密封部を与え、軸方向に移動可能な密封リングに対するその接続部と、関連するハウジングまたは関連するシャフトに対するその接続部との間に単一の湾曲部を含む。
【0007】
本発明は、最も広範囲な形態においては、穴を画定するハウジングと、該穴を通って延在する回転可能なシャフトとの間に流体を通さない密封部(液密シール)を与える機械的端面密封部組立体(メカニカルエンドフェースシールアセンブリ)から成り、該密封部組立体は、環状の係合密封リング及び軸方向に移動可能な環状一次密封リングを含み、これらのリングはそれぞれ、他方のリングの密封面と対面する関係にある密封面を有し、それらの面同士の間に密封界面を画定しており、また、該密封部組立体は、一次リングに対して液密関係にあり、かつ、ハウジングまたはシャフトに対して液密関係になるようにされた内側よりのウェブおよび外側よりのウェブ並びに該ウェブに接続して単一の湾曲部を形成するベースとを含む弾性ベローズと、一次リングを係合密封リングに向かって付勢するようにされたフィンガースプリング部材とを含み、該フィンガースプリング部材は、該密封部組立体をハウジングとシャフトとの間に設置する際に変形するようにされた複数のスプリングフィンガーを含み、フィンガースプリングは単一の湾曲部内に収容されている。
【0008】
好ましい実施態様の詳細な説明
添付の図面、図1〜5は、本発明の機械的面密封部組立体(メカニカルフェースシールアセンブリ)の一実施態様を全体的に10で示す。密封部組立体10は、穴または通路14を有するハウジング12と、その通路の間を通って延びる相対的に回転するシャフト16の間に設置されている。この密封部組立体は、ハウジング12と相対的に回転するシャフト16との間に流体を通さない密封部を与える。
【0009】
ハウジング12は、水ポンプ、または、他の周囲のハウジングの中の開口部を通ってシャフトが延びている装置でもよい。しかし、密封部組立体10は広範囲な種々のポンプおよび他の装置、特にシャフト直径が小さいポンプに応用できると考えられる。流体は水、水性またはオイルでもよい。
【0010】
図1および2に示す実施態様のハウジングは、シャフト16により回転し得るインペラー(不図示)が密封すべき液体の圧力を増加させる、ポンプ、例えば水または他の液体ポンプの一部である。図1は、ハウジング中のシャフト16上に設置された、ただし、後で説明するような、予め決められた最小設置作用高さまで密封リングに荷重をかける前の状態にある密封部材を示す。図2は、スプリングに予め荷重をかけた作動位置にある類似の密封部を示す。図1に示すように、液体はハウジング12の内側よりの空間13の中に収容されており、インペラーは密封部組立体10の左側に配置される。例示する実施態様の説明では、用語「内側より」はポンプの圧力側を意味し、また、用語「外側より」はポンプに対して外側になる周囲の環境、すなわち大気を意味するのに使用される。用語「半径方向で内側に」は、シャフトに向かう方向を意味し、「半径方向で外側に」は、シャフトから遠ざかる方向を意味する。
【0011】
図1、2、3および5では断面で示してあるが、無論、密封部組立体の部品は、詳細に説明するこれらの部品の様々な表面と同様に、環状である。
【0012】
図1に示すように、各密封部組立体は、それぞれシャフト16およびハウジング12に関連付けられた係合リング18および一次リング20を含む一対の環状密封リングを含む。これらのリングは、対面する、密封関係にあり、密封界面を画定する、係合密封面19および21をそれぞれ画定する。
【0013】
密封リング18および20は、円筒状のスリーブ40および環状のシェルまたは保持器70を含むキャリヤー中に収容されている状態で示す。スリーブ40は、シャフト16に取り付けられてリング18を固定し、シャフト16と共に回転するように配置された管状の細長い部分50を含む。保持器70は、リング20を関連するハウジング12に接続するように配置された、軸方向に延びる円筒状の外側壁部分72を含む。
【0014】
この実施態様では、これらの後者の部材が、一体的な部品として所定の位置に設置できるカートリッジまたは一体的な密封部組立体を形成するように構成されている。しかし、本発明は密封部組立体を一体化することを必要としてはいないと理解すべきである。さらに、本発明のどの態様でも、スリーブおよび保持器を密封部組立体の中に取り入れることが必須では無い。作動する部品は、スリーブまたは保持器または両方の部品を無くして、ハウジングおよびシャフトに別の様式で取り付けることもできる。
【0015】
一次リング20は軸方向に移動可能である。一次リング20は、図4および5に詳細に示す、フィンガー型スプリングであるスプリング80により、リング18に向かって付勢されている。図3に詳細に示すエラストマー状ベローズ100は、リング20と保持器70との間に流体を通さない二次密封部を与える。このベローズにより、リング20と保持器70との間の二次密封部に影響を及ぼさずに、リング20は軸方向に移動することもできる。
【0016】
図1に関して、係合リング18は、シャフト16およびハウジング12に対して軸方向に固定されている。係合リング18は、半径方向の密封面19から軸方向で内側よりに離間された環状の半径方向表面22を含み、かつ、座ぐり17を含む。係合リング18は、管状の細長い部分50の直径よりも大きな直径を有する内側円筒状表面24も含む。内側円筒状表面24は、リング18の内側周縁部に等間隔で配置された駆動ノッチ28を備えている。注目すべきは、軸方向に移動し得る一次リング20をシャフト16と関連付けさせ、係合リング18をハウジング12に固定することもできることである。
【0017】
一次リング20は、密封面21から外側よりに離間された外側よりの半径方向の表面30を含む。リング20は、該リングの軸方向への移動を可能にする為にスリーブ40の管状の細長い部分50の直径よりも大きな直径を有する内側軸方向の円筒状表面32も含む。表面32は複数のノッチ33を備えている。一次リング20は、その半径方向で外側の周縁部を画定する、軸方向に延びる円筒状表面37を含む。
【0018】
図1に関して、シャフトスリーブ40は係合リング18をシャフト16上に支持する。シャフトスリーブ40は、内側よりの拡大部分52と、シャフトと係合する部分54と、外側よりの拡大部分56とを画定する管状の細長い部分50を含む。外側よりの拡大部分56は、設置の際に密封部組立体をシャフト16上に配置し易い大きさを有する。外側よりの拡大部分56の軸方向端部は、保持器70の湾曲した壁部分79を保持するために、好ましくは組立後に外側に変形させられ、それによって密封部を設置前のカートリッジのように保持する。あるいは、外側よりの拡大部分56は、密封部10を設置するまで一体的な密封部組立体としてスリーブ40及び保持器70を保持するために、複数のタブ58(図2で点線で示すような)を含んでもよい。内側よりの拡大部分52は、後で説明する目的のための複数の穴53を画定する。
【0019】
シャフトスリーブ40は、半径方向フランジ46を含む密封リングレセプタクル(容器)を画定する。シャフトスリーブ40は、環状円筒状壁48および半径方向の壁49をさらに含む。壁48は、リング18の外側円筒状表面26よりも大きな直径を有する。スリーブ40の壁48および49は、他の物体、例えば設置前の取扱または保管の際に互いに接触することがある他の類似の密封部組立体、との接触による損傷から密封リング18を保護する。これらの壁部分は、本発明の原理から逸脱することなく、無くすか、または形状を変えることができる。
【0020】
弾性エラストマー状支持体および二次密封部60は、管状の細長い部分50の内側よりの拡大部分52上に成形される。この弾性エラストマー状支持体および二次密封部60は、内側よりの拡大部分52の中にある穴53の成形工程の際にスリーブ40に機械的に固定される。
【0021】
成形された支持体および二次密封部60は内側よりの環状ビード61を画定し、該ビードがシャフト16の外側表面と係合し、シャフト16とスリーブ40の間に密封された関係を与える。ビード61は、管状の細長い部分50のシャフトに係合する部分54とシャフト16との間の金属対金属の締りばめにも役立ち、シャフト16に対するスリーブ40の軸方向位置を維持する。ビード61は、設置した時に、図1に示すようにシャフトに対して圧縮された状態になる。
【0022】
エラストマー状支持体および二次密封部60は、リング密封部およびスリーブ40の内側よりの拡大部分52の半径方向で外側に向かう駆動部分を画定する。エラストマー状支持体および二次密封部60は、内側よりの拡大部分52と密封リング18の内側円筒状表面24との間に延びる軸方向駆動部分62を含む。部分62は、内側円筒状表面24に形成された駆動ノッチ28の中に配置された駆動ラグ63を画定する。この関係により、環状密封リング18はスリーブ40に対して回転しないように保持される。
【0023】
エラストマー状支持体および二次密封部60は、スリーブ40の半径方向の壁46と係合リング18との間で圧縮されている、一体的に形成された環状密封部分64をさらに画定する。環状密封部分64は、座ぐり即ち端ぐり部17の中にリング18と流体を通さないように接触する半径方向の密封表面65を画定する。
【0024】
一次リング20は、環状に打ち抜いた金属製一次リング保持器70により、ハウジング12に対して支持されている。保持器70は、軸方向に延びる円筒状外側壁部分72と、半径方向リム73と、半径方向に延在する環状の外側よりの部分74と、軸方向に延在し、全体的に円筒状の内側壁部分75とを含む。
【0025】
軸方向に延びる円筒状外側壁部分72は、ハウジング12の穴14の中に収容される所定の直径を有する。ハウジングの穴14は、円筒状部分72を穴14の中にプレスばめ即ち圧入し、保持器70とハウジング12との間に流体を通さない関係を造り出すことができるような大きさを有する。ラテックスまたは他の適切な材料の層を壁71の外径表面に適用し、保持器70とハウジング12との間に流体を通さない密封部を確保することができる。半径方向リム73はハウジング12の壁の半径方向表面に設置され、ハウジング12およびシャフト16に対して保持器70を軸方向に正確に位置決めするための停止部を提供する。
【0026】
外側よりの概略半径方向の部分74は、軸方向に延在する円筒状外側壁部分72を軸方向に延在する円筒状座壁部分78に接続する半径方向の環状の壁部分76を画定する。座壁部分78は、後で説明するようにベローズ100の一部を、流体封止関係で収容する座部を画定する。
【0027】
外側よりの概略半径方向の部分74は、ほぼ半径方向に延在する湾曲した壁部分79をさらに画定する。半径方向に延在する湾曲した壁部分79は、軸方向に延在する円筒状内側壁部分75に接続し、該円筒状内側壁部分75は、設置する時にスリーブ40と保持器70が軸方向で相対的に移動できるように、管状の細長い部分50よりも大きな直径を有する。円筒状内側壁部分75の中に形成された移動止め77は、一次リング20のノッチ33と係合する。一次リング20の内側軸方向表面32は、一次リング20が保持器70に対して軸方向に移動できるように、軸方向に延在する円筒状内側壁部分75よりも大きな直径を有する。ノッチ33と移動止め77の相互係合により、一次リング20は、ハウジング12に固定された保持器70に対して回転することができない。
【0028】
一次リング20と保持器70との間の二次密封部は、弾性のエラストマー状ベローズ100により与えられる。ベローズの断面はほぼ逆「オメガ」形状であり、外側よりのウェブ102は内側よりのウェブ104よりもやや長い。ウェブ部分102および104は、半径方向内側のベース部分106により接続され、単一の湾曲部を形成する。
【0029】
内側よりのウェブ104は、その半径方向外側の端部で、軸方向に延在する環状フランジ108を含む。フランジ108は、一次リング20の軸方向円筒状表面37と流体を通さないように密封係合している、軸方向に延在する円筒状表面110を含む。フランジ108は、以下にさらに詳細に説明するフィンガースプリング80と接触する半径方向外側よりの円筒状表面112も含む。
【0030】
ウェブ104は、一次リング20の外側よりの半径方向の表面30と接触する内側よりの半径方向の表面114を含む。ウェブ104は、フィンガースプリング80と接触する外側よりの半径方向の表面116も含む。
【0031】
外側よりのウェブ102は軸方向に延在するフランジ118を含む。フランジ118は、軸方向に延在する内径円筒状表面120を含み、該表面120は、保持器70の軸方向の円筒状座壁78と流体を通さないように密封係合する内側を向いたビード126を含む。フランジ118は、半径方向外側の軸方向に延在する表面122および半径方向に延在する、フィンガースプリング80と接触する環状表面124も含む。
【0032】
ここで図1、2、4および5に関して、ベローズ100により画定された単一の湾曲部の中に収容されたフィンガースプリング部材80は、軸方向に付勢する力を与え、一次リング20を係合リング18に押し付ける。フィンガースプリング部材80は、一次リング20でフランジ108に関連付けられたフェルール部分82と、保持器70でフランジ118に関連付けられたフェルール部分84とを含む。複数のスプリングフィンガー86がフェルール部分82および84を接続する。これらのスプリングフィンガー86は、ほぼ「U字形」の断面を有し、一方の脚部が他方よりも長い。
【0033】
フェルール部分82は、ウェブ108の表面112上に位置する、ほぼ円筒状の軸方向に延在する部分83、およびウェブ104の外側よりの半径方向の表面116に隣接する、ほぼ半径方向に延びる環状部分85を含む。
【0034】
フェルール部分84は、ウェブ118の表面122上に位置する、ほぼ円筒状の軸方向に延在する部分87、およびウェブ102の内側よりの半径方向の表面124に隣接する、ほぼ半径方向に延在する環状部分89を含む。
【0035】
各スプリングフィンガー86は、半径方向の環状部分85でフェルール82に接続された相対的に短い半径方向脚部92、および半径方向の環状部分89でフェルール84に接続された相対的に長い半径方向脚部94を含む。これらの脚部は半径方向内側の屈曲部95で接合されている。
【0036】
図2に示す作用高さにおいて、密封部組立体の各部品は、ハウジング12およびシャフト16に対して、フェルール部分82、84が互いの方に向かって移動することによりスプリングフィンガー86が変形し、フェルール82の半径方向の環状の部分85がフェルール84の半径方向の環状の部分89の方に向かって移動し、それによってフィンガースプリング80が屈曲するように配置される。この作用高さにおいて、フィンガー86の屈曲から生じる復原力により、半径方向の環状の部分85が半径方向の環状の部分89から離れる方向に付勢され、それによって、内側よりの半径方向ウェブ104の軸方向に延在する環状フランジ108および外側よりの半径方向表面116も、外側よりの半径方向ウェブ102から軸方向内側よりに付勢される。内側よりのウェブ104の内側よりの表面114と、一次リング20の半径方向の壁30との間の緊密な接触により、一次リング20は係合リング18に向かって付勢され、それによって密封面19および21を接触させる。
【0037】
直径12ミリメートルのシャフトに対する作動実施態様では、スプリングに対する荷重は、約1ミリメートルの作用高さ圧縮により引き起こされる。
【0038】
この作用高さで、スプリング80およびエラストマー状ベローズ100は、ベローズ100のベース106を、ベローズが半径方向に延在する湾曲した壁部分79と接触するような保持器70中の位置に移行させる。これは、エラストマー状ベローズ100の湾曲部の通常の座位置であり、この位置でなお一次密封リング20は軸方向にある程度移動できる。
【0039】
本発明の密封部実施態様10のこの特別な配置により与えられる一つの特徴は、ベローズに対する軸方向および他の荷重を最少に抑えることである。例えば、水ポンプの始動時に、エラストマー状ベローズ100の内側よりの流体は、密封部の外側よりの周囲圧を超える圧力に加圧される。この圧力は、壁、特に内側半径方向ウェブ104および外側半径方向ウェブ102の長い半径方向に延在する表面を圧迫する傾向があり、それによってエラストマー状ベローズの形状を変形させる傾向がある。
【0040】
この実施態様で与えられる一つの特徴は、半径方向に延在する湾曲した壁部分79を含む保持器70が、エラストマー状ベローズ100を軸方向および半径方向の両方で支持し、ベローズは、その中央のベース106および外側よりのウェブ102で保持器70により与えられる形状を呈することである。従って、ポンプインペラーにより生み出される圧力はエラストマー状ベローズの環状形状を変形させることができず、それによって、例えば軸方向に延在するフランジ118における締め付け部(squeeze)が変形することによる、二次密封部を通る好ましくない漏れ通路の形成が避けられる。
【0041】
密封リング20に対してある程度の偶発的な荷重がベローズ100により与えられることはあるかもしれないが、この構成の一特徴は、密封部に作用する軸方向の力からベローズ100を隔離することである。このように、ベローズ100の主要機能は、保持器70とハウジング12と密封リング20の間に二次密封部を与えることである。
【0042】
一貫した効率的な二次密封部をハウジング12に与えることは、保持器壁72、76、78により画定されるカップ形状のレセプタクルの中にベローズフランジ118を締め付けることにより、達成される。そのような二次密封部を維持すると、ポンプの作動中にエラストマー状ベローズ密封部100を隔てて差圧が発生するため、およびシャフト16の回転中に、密封部110の外側よりに配置されたモーターまたは他の装置(不図示)により連続的な振動による力も発生するために、特別な困難が生じる。
【0043】
外側よりの端部で二次密封部を維持し易くする本発明の一特徴は、フランジ118の軸方向に延びる表面120上の中央に配置された環状のビード126である。図3に最も分かり易く示すように、ビード126は、平らな、軸方向に延びる表面120から内側方向に延びている。フランジ118が保持器70の中に収容されると、ビード126は、軸方向に延在する円筒状座壁部分78に対して締め付けられ、それによってフランジ118と保持器70の間に強力な締りばめを形成する。ベローズ100の内側よりの端部には、密封リング20を取り囲むフランジ108により二次密封部が形成される。
【0044】
フェルール82は、ウェブ104の軸方向に延在する環状フランジ108に圧縮力を加え、フェルール82とフランジ108との接触表面間およびフランジ108と一次リング20との接触表面間に流体を通さない関係を確立するような大きさを有する。フェルール84は、ウェブ102の軸方向に延在する環状フランジ118に圧縮力を加え、フェルール84とフランジ118との接触表面間に流体を通さない関係を確立するような大きさを有する。
【0045】
フィンガースプリング80の円筒状軸方向部分83の半径方向接続により半径方向内側に向かう力が生じ、この力が、ポンプ輸送される流体圧と共に、一次密封リング20に対して圧縮されるフランジ108の二次密封部を維持する。円筒状軸方向部分83の半径方向内側に向かう力は、フランジ108の軸方向に延在する円筒状表面110と、密封リング20の外径軸方向円筒状表面37との間に固定密封部(シール)を維持することができる。より優れた密封能力を得るために、円筒状表面110は、図に示すように、フランジ108のテーパーの付いたビード状内側表面の端部で密封部を与え、この端部は、半径方向内側にも締め付けられ、密封リング20に対する二次密封部を維持する。フランジ108の半径方向に露出された壁109に対する偶発的な軸方向の力は、外側よりの半径方向の表面116における対応する軸方向に向けられた対向する圧力により、およびフランジ108に軸方向で作用するスプリング80のスプリング力により対抗される。
【0046】
例えば12mmシャフトに使用するための密封部に対する約1mmの作用高さの軸方向圧縮では、密封部10に適切な荷重をかけることにより、フェルール82、84の2個の半径方向の環状部分85、89が接触しないことを確保すべきである。12mmシャフトサイズに対する密封部は、典型的には約14.2mmの自由な、すなわち図1に示すような、予圧をかける前の、高さを有することができる。予圧をかけた後、密封部10の軸方向端部間の間隔を測定する通常の計器で、典型的な最小設置高さは約13.1mmでよい。
【0047】
無論、スプリングフィンガー86をさらに屈曲させる傾向がある方向における軸方向の運動により、スプリング力は増加し、密封リング20を係合リング18に対して、最適荷重が達成されるまでさらに強く付勢する傾向がある。特定の点を越える軸方向運動は、半径方向の環状部分85、89の接触により妨げられるが、そのような接触は、密封リング20に加えられる荷重の好ましくない増加を阻止するために避けなければならない。適切な荷重の条件下では、半径方向の環状部分85、89間の典型的な間隔は、図2に示すように、約0.5〜1.0mmである。
【0048】
図2に示す予圧状態では、フェルール84に接続するスプリングフィンガー86の脚部は、フェルール82に接続する脚部よりも大きな軸方向変位を受ける。この大きな変位は、ウェブ102の形状および形態から生じ、スプリングフィンガー86とウェブ102の壁表面を分離する。密封リング20の支持部およびそれに対する流体を通さない二次密封部を維持するためには、できるだけ直角に近い形状および構造を維持することが望ましいので、これは好ましい構造である。スプリング80の最終的な構造は、最終的な組立前の一つ以上の打ち抜き工程により形成することができる。スプリング80を形成するには、特殊な打ち抜き技術が通常必要であり、商業的な精密打ち抜き業者、例えばブライトン(Brighton)、 マサチューセッツ(Massachusetts)のAmerican Engineered ComponentsおよびCarla Place、ニューヨーク(New York)から入手することができる。フィンガースプリング部材80はステンレス鋼から製造され、好ましくは単一の一体的な部品として形成される。あるいは、フィンガースプリング部材80は個別の部品として製造し、リベット止めするか、または他の様式で相互に固定することができる。
【0049】
作動実施態様では、各部品の材料は標準的な密封材料でよい。好適には、係合リング18は炭化ケイ素(SiC)で製造し、一次リング20は、図2に示すような炭化ケイ素または図1に示すような標準的な炭素リングを含むことができる。ベローズの材料は弾性、好ましくはエラストマー、例えば成形したゴム、であり、スプリングフィンガー86を含むスプリング80はステンレス鋼またはバネ鋼製である。スリーブ40および保持器70もステンレス鋼製である。
【0050】
密封部10を使用するシャフトのサイズに応じて部品の寸法を変えることができる。一例として、12ミリメートルのシャフトサイズには、スプリング80は、厚さ約0.10〜0.50ミリメートル、好ましくは厚さ0.15ミリメートルの301または306Lステンレス鋼スプリングのシートを含むことができる。寸法、および特に自由高さ状態で与えられる荷重、は密封部の作動に非常に重要である。無論、エラストマー状部分が圧縮されて適切な二次密封部を形成するように、環状エラストマー状ベローズ100の寸法が保持器70および密封リング20の寸法に適合することも重要である。
【0051】
スプリング180の別の構造を図6に示すが、そこではフェルール182、184が密封部にさらに可撓性を与えている。図6に示すように、スプリング部材180の半径方向および軸方向の交差部分を変形し、フィンガースプリング部材180により与えられるスプリング力における剛性を弱めることができる。図6に示すように、スプリング部材180のウェブにスプリングフィンガーのたわみ性を増加する様々な切り込みおよび隙間を形成することができる。
【0052】
フェルール182および184の半径方向に延在する表面185および189をスプリング部材186に隣接した所で切り、スプリング部材のフェルール182、184への接続がそのまま対応するそれぞれの円筒状軸方向部分183、187への接続になるようにすることができる。隙間194をスプリング部材186と半径方向部分185との間に、および隙間196をスプリング部材186と半径方向環状部分189との間に設け、スプリング部材が円筒状壁部分183に連続的に延在するようにし、スプリング部材186が、それぞれ半径方向に延在する環状部材185および189に由来するどの支持体からも独立して、それぞれのフェルール182、184に対してたわむことができるようにすることができる。
【0053】
所望により、軸方向の円筒状部分183、187がそれぞれ半径方向の環状部分185、189に接続する角部において、フェルールに追加の切り込みを入れることにより、たわみ性をさらに与えることができる。例えば、フェルール182の角部における切り込み197およびフェルール184の角部における切り込み198は、フィンガースプリング186の構造的一体性を全く損なうことなく、フェルール部材同士の運動、および隣接するエラストマー状ベローズ100のウェブに対するフェルールの運動に柔軟性を与える。切り込み197、198は、どのような形状を取ることもできるが、図に示すように、フェルール182、184の軸方向部分と半径方向部分の間の角部を含む、打ち抜き工程の際に形成される折り目に従う細長い長円形を含む。
【0054】
図6Aはスプリング部材180の形態を示す。フェルール182の半径方向部分185を切り、スプリングフィンガー部材186と半径方向部分185との間に半径方向の隙間194を画定する。スプリングフィンガーは、フェルール182の円筒状の環状部分183に接続されている。各スプリングフィンガー186のスプリングフィンガー脚部194は、フェルール184の半径方向の環状部分189に接続されている。
【0055】
図6Aの例示においては、スプリングフィンガー脚部192は、隙間194のために、図1〜4の実施態様の内側よりの短い脚部92よりも長く、幾分たわみ性が高い。図6Aに示すフィンガースプリング180のスプリング率はフィンガースプリング80のスプリング率よりも低い。
【0056】
図7〜12は、本発明の機械的面密封部(メカニカルフェースシール)組立体の別の実施態様を示す。
【0057】
図7は、機械的面密封部組立体310をその自由高さで示す。図12は、密封部組立体をその設置高さまたは作用高さで示す。機械的面密封部組立体310は、係合リング318と、一次リング320と、スリーブ340と、保持器370と、フィンガースプリング380と、ベローズ400とを含む。
【0058】
この実施態様の一次リング320は、第一実施態様の一次リング20と同等である。一次リング320は、外側よりの半径方向表面330および外側の軸方向に延在する円筒状表面337を含む。一次リング320は、複数の軸方向ノッチ333を画定する内側軸方向の円筒状表面332も含む。
【0059】
この実施態様の係合リング318は、第一実施態様の係合リング18と類似している。係合リング318は、環状半径方向背面322を含み、内側の環状で円筒状の表面324も含む。
【0060】
係合リングは、図1〜5の実施態様におけるノッチ28のような駆動ノッチは含まない。係合リングは、図8および9に示すような、係合リング318の半径方向外側の表面上に画定された3個のほぼ等間隔に離間された駆動ノッチ306を含む。
【0061】
リング318および320は、円筒状スリーブ340および環状シェルまたは保持器370を含むキャリヤー中に収容される。図10および11に示すこの実施態様のスリーブ340は、第一実施態様のスリーブ40と類似している。スリーブ340は、半径方向フランジ346および外側円筒状壁348を含む。3個のほぼ等間隔に離間された、半径方向内側に向かう窪みが、スリーブ340の半径方向外側の円筒状壁348に形成されている。スリーブ340は薄い金属シートで形成されているので、対応する半径方向内側に向かう突起314が環状の円筒状壁348に画定されている。これらの突起314は、係合リング318の駆動ノッチ306と直接整合できるように配置されている。これらの突起314は、係合リング318の駆動ノッチ306の中に収容できるような大きさを有する。係合リング318の駆動ノッチ306とスリーブ340の突起314の組合せにより、スリーブ340は、係合リング318と確実に係合し、係合リング318をスリーブ340、およびスリーブ340が取り付けられているシャフト316と共に駆動することができる。
【0062】
この実施態様のスリーブ340と第一実施態様のスリーブ40のもう一つの違いは、スリーブ340が、フランジ346の半径方向外側に延びている部分に画定された3個のスロット319を有することである。図10および11に最も分かり易く示すスロット319は、ほぼ等間隔に離間され、突起314同士の間に配置されている。スリーブ340のスロット319により、スリーブ340を通って液体が循環することができる。スロットの具体的な数は重要ではないと考えられる。必要であれば、フランジ340の半径方向部分は、例えば図10に示すウェブ313により離間された6または8個のスロットを含むこともできよう。
【0063】
弾性のエラストマー状支持体および二次密封部360が、スリーブ340の半径方向内側で内側よりの部分に成形されている。この実施態様の支持体および二次密封部360は、支持体および二次密封部材を含む。エラストマー状支持体および二次密封部360は、半径方向の壁349と係合リング318の半径方向背面322との間で圧縮された、一体的に形成された環状密封部364を画定する。環状の座362がリング318の中に配置され、内側の環状円筒状表面324上で係合リング318を半径方向に支持している。
【0064】
一次リング320は、ハウジング312に対して、環状の打ち抜き加工された金属製の一次リング保持器370により支持されている。保持器370は、軸方向に延びる円筒状外側壁部分372と、半径方向リム373と、半径方向に延在する環状の外側よりの部分374と、軸方向に延在する、ほぼ円筒状の内側壁部分375とを含む。
【0065】
軸方向に延在する円筒状外側壁部分372は、ハウジング312の穴314の中に収容される所定の直径を有する。ハウジングの穴314は、円筒状部分372を穴314の中に丁度押し込み、保持器370とハウジング312との間に流体を通さない関係を作り出すことのできる大きさを有する。壁372の外径表面にラテックスまたは他の適切な材料の層371を適用し、保持器370とハウジング312との間に流体を通さない密封部を確保することができる。ハウジング312の壁の半径方向表面に半径方向リム373が接し、ハウジング312およびシャフト316に対して保持器370を軸方向に正確に配置するための止め部を与える。
【0066】
略半径方向の外側よりの部分374は、軸方向に延在する円筒状外側壁部分372を軸方向に延在する円筒状座壁部分378に接続する半径方向壁部分376を画定する。座壁部分378は、ベローズ400の一部を、流体を通さない関係で収容するための座を画定する。
【0067】
略半径方向の外側よりの部分374は、略半径方向に延在する円錐状壁部分379をさらに画定する。円錐状壁部分379は、その外側よりの表面上で凸状であり、その内側よりの、ベローズ400に隣接する表面上で凹状である。
【0068】
湾曲した壁移行部分375aは、円錐状壁部分379を円筒状壁部分375に接続する。円筒状壁部分375は、特定の距離、軸方向に延在し、止め377を画定し、該止め377は一次リング320上のノッチ333と係合し、一次リング320を、軸方向で移動し得るが、スリーブ370に対して回転しないように保持する。
【0069】
円筒状壁部分375は、ベローズ400の内側ベース部分406の外側表面から半径方向内側に位置している。密封部組立体が、図7に示すように、その自由高さにある時、円錐状壁部分379、湾曲した壁移行部分375aおよび円筒状壁部分375は、ベローズ400の内側ベース406の外側よりに位置している。
【0070】
第一実施態様と同様に、一次リング320と保持器370との間の二次密封部は、弾性のエラストマー状ベローズ400により与えられる。ベローズ400は、第一実施態様のベローズ100と同等である。ベローズ400の断面はほぼ逆「オメガ」形状であり、外側よりのウェブ402は内側よりのウェブ404よりもやや長い。ウェブ部分402および404は、半径方向で内側のベース部分406により接続され、単一の湾曲部を形成する。
【0071】
内側よりのウェブ404は、その半径方向外側の端部で、軸方向に延在する環状フランジ408を含む。フランジ408は、一次リング320の外側軸方向円筒状表面337と流体を通さないように密封係合している、軸方向に延在する円筒状表面410を含む。フランジ408は、フィンガースプリング380のフェルール382と接触する半径方向外側よりの円筒状表面412も含む。
【0072】
ウェブ404は、一次リング320の外側よりの半径方向表面330と接触する内側よりの半径方向表面414を含む。ウェブ404は、フィンガースプリング380と接触する外側よりの半径方向表面416も含む。
【0073】
外側よりのウェブ402は軸方向に延在するフランジ418を含む。フランジ418は、保持器370の軸方向の円筒状座壁378と流体を通さないように密封係合する、軸方向に延在する内側円筒状表面420を含む。フランジ418は、半径方向外側の軸方向に延在する、フェルール384と接触する表面422、およびフェルール384の半径方向の環状部分389と接触する、半径方向に延在する環状表面424をも含む。
【0074】
フィンガースプリング部材380は、ベローズ400により画定される単一の湾曲部の中に収容され、一次リング320を係合リング318に付勢する軸方向付勢力を与える。フィンガースプリング部材380は、一次リング320でフランジ408に関連するフェルール部分382と、保持器370でフランジ418に関連するフェルール部分384とを含む。複数のスプリングフィンガー386がフェルール部分382およびフェルール部分384を接続する。これらのスプリングフィンガー386は、ほぼ「U字形」の断面を有する。
【0075】
フェルール部分382は、表面412でフランジ408の上に位置する、ほぼ円筒状で軸方向に延在する部分383、およびウェブ404の外側よりの半径方向表面416に隣接する、ほぼ半径方向に延在する環状部分385を含む。
【0076】
フェルール部分384は、表面422でフランジ418の上に位置する、ほぼ円筒状の部分387、およびウェブ402の内側よりの半径方向表面424に隣接する、ほぼ半径方向に延在する環状部分389を含む。
【0077】
各スプリングフィンガー386は、半径方向の環状部分385でフェルール382に接続された相対的に短い半径方向脚部392、および半径方向の環状部分389でフェルール384に接続された相対的に長い半径方向脚部394を含む。これらの脚部は半径方向内側の屈曲部395で接合されている。
【0078】
フェルール382は、ウェブ404の軸方向に延在する環状フランジ408に圧縮力を加え、フェルール382とフランジ408との接触表面間およびフランジ408と一次リング320との接触表面間に流体を通さない密封関係を確立するような大きさを有する。
【0079】
フェルール384は、ウェブ402の軸方向に延在する環状フランジ418に圧縮力を加え、フェルール384とフランジ418の接触表面間およびフランジ418と軸方向に延在する座壁部分378の接触表面間に流体を通さない密封関係を確立するような大きさを有する。
【0080】
第一実施態様と同様に、フィンガースプリング部材380は、ベローズ400の単一の湾曲部の中に収容され、一次リング320を係合リング318に付勢する軸方向付勢力を与える。フィンガースプリング部材380は、図1〜6Aに示されているフィンガースプリング部材80または180と同一でもよい。
【0081】
保持器370は、ベローズ400およびフィンガースプリング部材380の外側よりに配置されている。この実施態様の保持器370は、保持器370が、一次リング320の軸方向移動を増加し、その結果、フィンガースプリング部材380のスプリングフィンガー386の軸方向圧縮を増大させる形状を有する以外は、図1〜5の保持器70と類似している。
【0082】
保持器370は、外側よりに延在する円錐状壁部分379を画定する。円錐状壁379は、その外側よりの表面で凸状であり、その、ベローズ400に隣接する内側よりの表面で凹状である。
【0083】
湾曲した壁部分375aは円錐状壁部分379を円筒状壁部分375に接続している。円筒状壁部分375は、軸方向に一定距離延在し、ベローズ400の内側ベース部分406の外側表面から半径方向内側よりに位置する。円錐状壁部分379と、湾曲した壁部分375aと、円筒状壁部分375とは、図7に示すように密封部組立体がその自由高さにある時、ベローズ400の内側ベース406の外側よりに位置している。
【0084】
図12に示すその作用高さにある時、スプリング380およびエラストマー状ベローズ400は、ベローズ400の外側よりのウェブ402が、保持器370の円錐状壁部分379の凹状円錐状表面と接触するように、ベローズ400の内側ベース部分406を保持器370中で外側よりの方向に移動させる。密封部組立体の構成部品は、スプリング380のスプリングフィンガーが軸方向で圧縮され、その復原力が一次リング320を付勢し、係合リング318と密封接触させるように配置される。ベローズウェブ402は、保持器370の円錐状壁379の内側よりの円錐状表面と接触するように配置される。ベローズ400のウェブ402と404との接続を画定するベース406は、軸方向で保持器370の円錐状壁部分375の方に向かって移動する。これによって、ベローズの外側よりのウェブ402は、円錐状壁部分379の凹状表面の上に支持される。また、密封部310がその運転または作用高さにある時、部分379の円錐形状および湾曲した移行壁375aおよび円筒状壁375が一つの空間を与え、その中にベローズ400およびベローズ400の中に収容されたフィンガースプリング380が存在する。
【0085】
図12に示す予め荷重がかかった状態では、フェルール384の半径方向の環状部分389に接続するスプリングフィンガー386の脚部394は、フェルール382に接続された脚部392よりも大きな軸方向変位を受ける。この大きな変位は、スプリングの形状と構造およびフランジ402上の半径方向に延在する環状表面424によっても与えられ、これによってスプリングフィンガー386とウェブ402の半径方向壁表面が分離する。
【0086】
本発明を幾つかの好ましい実施態様に関して説明し、かつ例示したが、本発明を全般的に理解することにより、当業者は他の修正および変形を容易に行うことができる。例えば、好ましい実施態様を保持器70を使用して説明および例示した。しかし、スプリング配置を使用する密封部構造を、保持器を使用せずに設計することも可能であると考えられ、その際には、ベローズの配置を、別の取付具(不図示)を使用し、シャフトまたはハウジングに対する摩擦適合により、所定の位置に、およびスプリングフェルール、例えばフェルール82、により一次リングに保持する。保持器を無くし、かつ、スリーブを無くしても、本発明の特徴から得られる利点をなお得ることができる。従って、上に記載し、例示した実施態様は、本発明の範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明を具体化する、予圧をかける前の、機械的面密封部組立体の断面立面図である。
【図2】
図1に示す機械的面密封部組立体の、例として示すポンプの中で予圧をかけて設置された位置にある、断面立面図である。
【図3】
図1に示す実施態様の二次密封ベローズの側方断面図である。
【図4】
図1に示す実施態様のフィンガースプリング部材の平面図である。
【図5】
図1に示す実施態様のフィンガースプリング部材の、図4の線5−5にほぼ沿って見た側方立面断面図である。
【図6】
フィンガースプリング部材の一形態の平面図である。
【図6A】
フィンガースプリング部材の一形態の部分平面図である。
【図7】
機械的面密封部組立体の別の実施態様の、予圧をかける前の、断面立面図である。
【図8】
図7に示す実施態様の係合リングの平面図である。
【図9】
図7に示す実施態様の係合リングの、図8の線9−9にほぼ沿って見た側方立面断面図である。
【図10】
図7に示す実施態様のスリーブの平面図である。
【図11】
図7に示す実施態様のスリーブの、図10の線11−11にほぼ沿って見た側方立面断面図である。
【図12】
図7に示す機械的面密封部組立体の、予圧をかけて、設置された位置にある、断面立面図である。
Claims (48)
- 穴を画定するハウジングと、該穴を通って延びる回転可能なシャフトとの間に液密シールを提供する機械的端面密封部組立体であって、前記密封部組立体は、
環状係合密封リング及び、
軸方向に移動可能な環状一次密封リングを有し、
前記リングはそれぞれが、他方のリングの密封面と対面する関係にある密封面を有し、前記面同士の間に密封界面を画定しており、
前記密封部組立体は、前記一次リングに対して液密シール関係にあり、ハウジングまたはシャフトに対して液密シール関係になるようにされた、内側よりのウェブ及び外側よりのウェブと、前記ウェブに接続して単一の湾曲部を形成するベースとを含む、弾性ベローズと、
前記一次リングを前記係合密封リングに向かって付勢するようにされた、フィンガースプリング部材とを有し、前記フィンガースプリング部材は、前記密封部組立体を該ハウジングと該シャフトとの間に設置する際に変形するようにされた複数のスプリングフィンガーを含み、前記フィンガースプリングは前記単一の湾曲部内に収容される、機械的端面密封部組立体。 - 前記フィンガースプリングが、前記密封部組立体を該ハウジングと該シャフトとの間に設置する際に変形するようにされた内側よりの脚部および外側よりの脚部を有する複数のほぼU字形のスプリングフィンガーを含む請求項1に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記ベローズの前記ウェブが、ほぼ半径方向かつ、互いに平行であり、前記外側よりの半径方向のウェブが前記内側よりの半径方向のウェブよりも長く、前記スプリングフィンガーの前記脚部が互いにほぼ平行であり、前記外側よりの脚部が前記内側よりの脚部よりも長い請求項2に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記ベローズの内側よりの半径方向のウェブが、前記軸方向に移動可能な一次リングと液密係合した軸方向に延在する環状フランジを含み、前記外側よりの半径方向のウェブが軸方向に延在する環状フランジを含み、前記フィンガースプリングが、前記スプリングフィンガーの内側よりの脚部に接続したフェルールを含み、前記フェルールが、前記ベローズの内側よりのウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられており、前記フィンガースプリングが、前記スプリングフィンガーの外側よりの脚部に接続したフェルールをさらに含み、前記フェルールが、前記ベローズの外側よりのウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられている請求項2に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記ベローズの内側よりの半径方向のウェブが、前記軸方向に移動可能な一次リングと液密係合した軸方向に延在する環状フランジを含み、前記外側よりの半径方向のウェブが軸方向に延在する環状フランジを含み、前記フィンガースプリングが、前記スプリングフィンガーの内側よりの脚部に接続したフェルールを含み、前記フェルールが、前記ベローズの内側よりのウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられており、前記フィンガースプリングが、前記スプリングフィンガーの外側よりの脚部に接続したフェルールをさらに含み、前記フェルールが、前記ベローズの外側よりのウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられている請求項3に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記フェルールが、前記ウェブの軸方向に延在する環状フランジ上に重なる円筒状の軸方向に延在する部分および前記ウェブに隣接する半径方向に延在する環状部分を含み、前記スプリングフィンガーの脚部分が、前記フェルールの円筒状の軸方向に延在する部分および前記半径方向に延在する環状部分で、前記フェルールに接続している請求項4に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記フェルールが、前記ウェブの軸方向に延在する環状フランジ上に重なる円筒状の軸方向に延在する部分および前記ウェブに隣接する半径方向に延在する環状部分を含み、前記スプリングフィンガーの脚部分が、前記フェルールの、円筒状の軸方向に延在する部分および前記半径方向に延在する環状部分で、前記フェルールに接続している請求項5に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記ベローズの内側よりのウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられた前記フェルールの半径方向に延在する環状部分が、前記フェルールの半径方向に延在する環状部分を前記スプリングフィンガーの内側よりの脚部から分離するスロットを画定する請求項6に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記ベローズの内側よりのウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられた前記フェルールの半径方向に延在する環状部分が、前記フェルールの前記半径方向に延在する環状部分を前記スプリングフィンガーの内側よりの脚部から分離するスロットを画定する請求項7に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記ベローズの外側よりのウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられた前記フェルールの半径方向に延在する環状部分が、前記フェルールの前記半径方向に延在する環状部分を前記スプリングフィンガーの外側よりの脚部から分離するスロットを画定する請求項8に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記ベローズの外側よりのウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられた前記フェルールの半径方向に延在する環状部分が、前記フェルールの半径方向に延在する環状部分を前記スプリングフィンガーの外側よりの脚部から分離するスロットを画定する請求項9に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記スプリングフィンガーの内側よりの脚部が、前記ベローズの内側よりの半径方向のウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられた前記フェルールの円筒状で軸方向に延在する部分にのみ接続し、前記スプリングフィンガーの外側よりの脚部が、前記ベローズの外側よりの半径方向のウェブの軸方向に延在する環状フランジと関連付けられた前記フェルールの半径方向に延在する環状部分に接続する請求項6に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記ベローズの外側よりのウェブにおける前記軸方向に延在するフランジが、前記外側よりのウェブのフランジと関連付けられた前記フェルールの半径方向に延在する環状部分と接触する内側よりの半径方向の表面を含み、前記スプリングフィンガーの外側よりの脚部を前記ベローズの外側よりのウェブに対して離間した関係で配置する請求項6に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記ベローズの外側よりのウェブにおける前記軸方向に延在するフランジが、前記外側よりのウェブのフランジと関連付けられた前記フェルールの半径方向に延在する環状部分と接触する内側よりの半径方向の表面を含み、前記スプリングフィンガーの外側よりの脚部を前記ベローズの外側よりのウェブに対して離間した関係で配置する請求項12に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記スプリングフィンガーの変形により、前記スプリングフィンガーの外側よりの脚部が前記内側よりの脚部よりも大きな変位を受ける請求項13に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記スプリングフィンガーの変形により、前記スプリングフィンガーの前記外側よりの脚部が前記内側よりの脚部よりも大きな変位を受ける請求項14に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記フェルールの円筒状で軸方向に延在する部分が、前記ウェブの軸方向に延在する環状フランジに半径方向の圧縮力を印加する請求項6に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記フェルールの前記円筒状で軸方向に延在する部分が、前記ウェブの軸方向に延在する環状フランジに半径方向の圧縮力を印加する請求項12に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体が、前記軸方向に移動可能な一次リングを該ハウジングまたは該シャフトに対して支持するための保持器を含み、前記保持器が円筒状座壁部分を含み、前記外側よりの半径方向のウェブの軸方向に延在するフランジが前記保持器の軸方向の円筒状座壁と液密係合している請求項4に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体が、前記軸方向に移動可能な一次リングを該ハウジングまたは該シャフトに対して支持するための保持器を含み、前記保持器が円筒状座壁部分を含み、前記外側よりの半径方向のウェブの軸方向に延在するフランジが前記保持器の軸方向の円筒状座壁と液密係合している請求項12に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記保持器がほぼ半径方向に延在する湾曲した壁部分を含み、前記湾曲した壁部分が前記ベローズの外側よりのウェブを支持するようにされている請求項19に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記保持器がほぼ半径方向に延在する湾曲した壁部分を含み、前記湾曲した壁部分が前記ベローズの外側よりのウェブを支持するようにされている請求項20に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記保持器が、前記ベローズの外側よりのウェブを支持するための内側よりの凹状表面を有するほぼ半径方向に延在する円錐状の壁部分を含む請求項19に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記保持器が、前記ベローズの外側よりのウェブを支持するための内側よりの凹状表面を有するほぼ半径方向に延在する円錐状の壁部分を含む請求項20に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記外側よりのウェブにおける軸方向に延在する環状フランジが、前記保持器の前記円筒状座壁部分と液密係合する内方を向いたビードを含む請求項19に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記外側よりのウェブにおける軸方向に延在する環状フランジが、前記保持器の前記円筒状座壁部分と液密係合する内方を向いたビードを含む請求項20に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体が、前記軸方向に移動可能な一次リングを該ハウジングまたは該シャフトに対して支持するための保持器を含み、前記保持器が、前記ベローズの外側よりのウェブを支持するための内側よりの凹状表面を有するほぼ半径方向に延在する円錐状の壁部分を含む請求項4に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体が、前記軸方向に移動可能な一次リングを該ハウジングまたは該シャフトに対して支持するための保持器を含み、前記保持器が、前記ベローズの外側よりのウェブを支持するための内側よりの凹状表面を有するほぼ半径方向に延在する円錐状の壁部分を含む請求項6に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体が、前記軸方向に移動可能な一次リングを該ハウジングまたは該シャフトに対して支持するための保持器を含み、前記保持器が、前記ベローズの外側よりのウェブを支持するための内側よりの凹状表面を有するほぼ半径方向に延在する円錐状の壁部分を含む請求項12に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体が、前記軸方向に移動可能な一次リングを該ハウジングまたは該シャフトに対して支持するための保持器を含み、前記保持器が、前記ベローズの外側よりのウェブを支持するための内側よりの凹状表面を有するほぼ半径方向に延在する円錐状の壁部分を含む請求項13に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体が、前記軸方向に移動可能な一次リングを該ハウジングまたは該シャフトに対して支持するための保持器を含み、前記保持器が、前記ベローズの外側よりのウェブを支持するための内側よりの凹状表面を有するほぼ半径方向に延在する円錐状の壁部分を含む請求項15に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体が、前記軸方向に移動可能な一次リングを該ハウジングまたは該シャフトに対して支持するための保持器を含み、前記保持器が、前記ベローズの外側よりのウェブを支持するための内側よりの凹状表面を有するほぼ半径方向に延在する円錐状の壁部分を含む請求項17に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体がスリーブを含み、前記スリーブが前記スリーブに成形された弾性の支持体および二次密封部を含み、前記成形された支持体および二次密封部が前記係合リングと液密接触している請求項2に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記組立体がスリーブを含み、前記スリーブが前記スリーブに成形された弾性の支持体および二次密封部を含み、前記成形された支持体および二次密封部が前記係合リングと液密接触している請求項19に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記成形された弾性支持体および二次密封部が、前記スリーブを前記シャフトに対して密封するための環状ビードを含む請求項33に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記成形された弾性支持体および二次密封部が、前記スリーブを前記シャフトに対して密封するための環状ビードを含み、前記保持器が、前記一次リングを前記ハウジングに接続するようにされている請求項34に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記係合リングが駆動ノッチを含み、前記成形された支持体および二次密封部が前記駆動ノッチと係合する駆動ラグを含む請求項33に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記係合リングが駆動ノッチを含み、前記成形された支持体および二次密封部が前記駆動ノッチと係合する駆動ラグを含む請求項34に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記係合リングが駆動ノッチを含み、前記スリーブが、前記係合リングの前記駆動ノッチと係合する駆動止めを含み、前記弾性支持体および二次密封部が、前記係合リングに位置する環状の座を含み、係合リングのための半径方向の支持体を与える請求項33に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記係合リングが駆動ノッチを含み、前記スリーブが、前記係合リングの前記駆動ノッチと係合する駆動止めを含み、前記弾性支持体および二次密封部が、前記係合リングに位置する環状の座を含み、係合リングのための半径方向の支持体を与える請求項34に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記スリーブおよび保持器が相互接続されてカートリッジを形成する請求項33に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記スリーブおよび前記保持器が相互接続されてカートリッジを形成する請求項34に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記スリーブおよび前記保持器が相互接続されてカートリッジを形成する請求項40に記載の機械的端面密封部組立体。
- 前記スプリングがステンレス鋼から製造され、前記ベローズがエラストマーである請求項2に記載の機械的端面密封部。
- 前記スプリングがステンレス鋼から製造され、前記ベローズがエラストマーである請求項6に記載の機械的端面密封部。
- 前記スプリングがステンレス鋼から製造され、前記ベローズがエラストマーである請求項12に記載の機械的端面密封部。
- 前記スプリングがステンレス鋼から製造され、前記ベローズがエラストマーである請求項13に記載の機械的端面密封部。
- 前記スプリングがステンレス鋼から製造され、前記ベローズがエラストマーである請求項40に記載の機械的端面密封部。
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