JPH0313625Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0313625Y2 JPH0313625Y2 JP18911186U JP18911186U JPH0313625Y2 JP H0313625 Y2 JPH0313625 Y2 JP H0313625Y2 JP 18911186 U JP18911186 U JP 18911186U JP 18911186 U JP18911186 U JP 18911186U JP H0313625 Y2 JPH0313625 Y2 JP H0313625Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- way clutch
- side plate
- sprags
- outer ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、動力伝達機構の一要素として用いら
れる、被動輪に駆動輪の一方向回転のみを摩擦伝
動し駆動輪の逆方向回転を伝達しない、一方向ク
ラツチに関する。
れる、被動輪に駆動輪の一方向回転のみを摩擦伝
動し駆動輪の逆方向回転を伝達しない、一方向ク
ラツチに関する。
従来技術及びその問題点
一方向クラツチは従来より周知の動力伝達手段
であつて、基本的には同心の内輪と外輪の間に介
装されたスプラグ、リテーナ及びガータスプリン
グで構成されており、ケージ型と全容量型とに大
別される。
であつて、基本的には同心の内輪と外輪の間に介
装されたスプラグ、リテーナ及びガータスプリン
グで構成されており、ケージ型と全容量型とに大
別される。
ケージ型の従来例としては特公昭51−1817号公
報に、全容量型の従来例としては特開昭58−
163832号公報に、夫々開示されているものがあ
る。
報に、全容量型の従来例としては特開昭58−
163832号公報に、夫々開示されているものがあ
る。
本考案は全容量型一方向クラツチにおける改良
考案であるので、全容量型一方向クラツチの従来
例を第11〜13図について述べると、 内輪Fと外輪Dの間に多数のスプラグCが介装
され、該スプラグCを楔合方向に起立付勢する環
状のガータスプリングSと多数のスプラグCを等
間隔に保持する環状の線材リテーナRとスプラグ
Cの端面を保持する環状の側板1bとを有し、該
側板1bの外周は外輪Dの内周に摺接し、内周は
内輪Fの外周に摺接している。
考案であるので、全容量型一方向クラツチの従来
例を第11〜13図について述べると、 内輪Fと外輪Dの間に多数のスプラグCが介装
され、該スプラグCを楔合方向に起立付勢する環
状のガータスプリングSと多数のスプラグCを等
間隔に保持する環状の線材リテーナRとスプラグ
Cの端面を保持する環状の側板1bとを有し、該
側板1bの外周は外輪Dの内周に摺接し、内周は
内輪Fの外周に摺接している。
そして、スプラグCが摩擦楔合状態にあるとき
は、スプラグCが内輪F及び外輪Dと一体になつ
て回転するが、摩擦楔合状態にないときには、リ
テーナRに保持されたスプラグCの群は自由に回
転できる遊動状態にあるため、外輪又は内輪の遊
転に対して無拘束であるので、スプラグと内輪外
周面又は外輪内周面との間にスリツプが生じて楔
合面が摩損し、やがて、確実な摩擦伝動に支障を
来たすことになる。
は、スプラグCが内輪F及び外輪Dと一体になつ
て回転するが、摩擦楔合状態にないときには、リ
テーナRに保持されたスプラグCの群は自由に回
転できる遊動状態にあるため、外輪又は内輪の遊
転に対して無拘束であるので、スプラグと内輪外
周面又は外輪内周面との間にスリツプが生じて楔
合面が摩損し、やがて、確実な摩擦伝動に支障を
来たすことになる。
また、駆動輪(外輪又は内輪)の急加減速、急
停止、急逆転等を伴つた噛み合い、噛みはずれに
対しては、スプラグ群が遊動状態にあるので応答
性が悪く、異常な衝撃荷重を伴うことさえあり得
る。
停止、急逆転等を伴つた噛み合い、噛みはずれに
対しては、スプラグ群が遊動状態にあるので応答
性が悪く、異常な衝撃荷重を伴うことさえあり得
る。
前述したケージ型一方向クラツチにおいては、
ドラグクリツプが設けられているので、スプラグ
群は遊転時においてもドラグクリツプによつて外
輪に摩擦係合して外輪と一体回転し、該回転によ
つて夫々のスプラグには遠心力が作用して内輪の
外周面より浮き上るので、外輪内周面とスプラグ
との間にスリツプは生じないが、全容量型一方向
クラツチの従来例においては、コ字型ジグザグ状
の線材リテーナによりスプラグの位置を保持して
いるから、前記ドラグクリツプを装着するために
スプラグを1つ除去すると、他の全てのスプラグ
の位置保持が困難になるので、結局、全容量型一
方向クラツチにおいては、ドラグクリツプを装着
することはできない。
ドラグクリツプが設けられているので、スプラグ
群は遊転時においてもドラグクリツプによつて外
輪に摩擦係合して外輪と一体回転し、該回転によ
つて夫々のスプラグには遠心力が作用して内輪の
外周面より浮き上るので、外輪内周面とスプラグ
との間にスリツプは生じないが、全容量型一方向
クラツチの従来例においては、コ字型ジグザグ状
の線材リテーナによりスプラグの位置を保持して
いるから、前記ドラグクリツプを装着するために
スプラグを1つ除去すると、他の全てのスプラグ
の位置保持が困難になるので、結局、全容量型一
方向クラツチにおいては、ドラグクリツプを装着
することはできない。
そこで、出願人は既に全容量型一方向クラツチ
における遊転時のスプラグ群を外輪に追従させる
考案を、実願昭60−187323号として提案してい
る。該考案は、第14〜15図に示すように、環
状側板1aの外周部に隔設された切欠部2′に摩
擦係合リング3の係合部3′を係入し、これを外
輪Dに弾接させることによつて、一方向クラツチ
を外輪に固定するようにしたものである。
における遊転時のスプラグ群を外輪に追従させる
考案を、実願昭60−187323号として提案してい
る。該考案は、第14〜15図に示すように、環
状側板1aの外周部に隔設された切欠部2′に摩
擦係合リング3の係合部3′を係入し、これを外
輪Dに弾接させることによつて、一方向クラツチ
を外輪に固定するようにしたものである。
しかしながら、該考案において、摩擦係合リン
グを一方向クラツチに確実に付設するには、一方
向クラツチの取り付け幅寸法を厳密に位置決めし
なければならないため加工上の困難があり、また
内輪側の側面が一方向クラツチの側面と隣接する
場合は摩擦係合リングの摩耗等の問題を生じ、更
に部品の取り扱い及び外輪への一方向クラツチの
組込み時、摩擦係合リングと一方向クラツチを
別々に取り扱わねばならず、自動組立などでは工
程が複雑になる、という問題があつた。
グを一方向クラツチに確実に付設するには、一方
向クラツチの取り付け幅寸法を厳密に位置決めし
なければならないため加工上の困難があり、また
内輪側の側面が一方向クラツチの側面と隣接する
場合は摩擦係合リングの摩耗等の問題を生じ、更
に部品の取り扱い及び外輪への一方向クラツチの
組込み時、摩擦係合リングと一方向クラツチを
別々に取り扱わねばならず、自動組立などでは工
程が複雑になる、という問題があつた。
問題点を解決するための手段
本考案は、内、外輪間に環状に介装した複数の
スプラグと、これらスプラグを内外輪楔合方向に
付勢するガータスプリングと、夫々のスプラグを
保持する軸方向部と周方向部とを交互に有する環
状リテーナと、スプラグ端面と該リテーナとの間
に係着して内外輪間に衝接保持された環状側板と
を有する一方向クラツチにおいて、前記側板の外
周部に軸方向外側へ屈曲する折曲部を設けるとと
もに、該折曲部にスロツト状窓穴部を設け、該窓
穴部に係入し且つ外輪内周面に弾接する半径方向
の係合突起を具えた摩擦係合リングを設ける構成
により前記問題点を解決した。
スプラグと、これらスプラグを内外輪楔合方向に
付勢するガータスプリングと、夫々のスプラグを
保持する軸方向部と周方向部とを交互に有する環
状リテーナと、スプラグ端面と該リテーナとの間
に係着して内外輪間に衝接保持された環状側板と
を有する一方向クラツチにおいて、前記側板の外
周部に軸方向外側へ屈曲する折曲部を設けるとと
もに、該折曲部にスロツト状窓穴部を設け、該窓
穴部に係入し且つ外輪内周面に弾接する半径方向
の係合突起を具えた摩擦係合リングを設ける構成
により前記問題点を解決した。
作 用
前記摩擦係合リングの半径方向の係合突部は外
輪内周面に弾接するので、外輪が遊転すると一方
向クラツチは外輪内周面に弾接している摩擦係合
リングを介して外輪に随伴して回転する。
輪内周面に弾接するので、外輪が遊転すると一方
向クラツチは外輪内周面に弾接している摩擦係合
リングを介して外輪に随伴して回転する。
したがつて、一方向クラツチのスプラグ群は外
輪と一体回転することにより遠心力を受け内輪外
周面と離れるから、夫々のスプラグの摩擦楔合面
は外輪内周面及び内輪外周面の間でスリツプする
ことがないので摩損を生じない そして、摩擦係合リングの半径方向の係合突部
は、一方向クラツチの環状側板の外周部に設けた
窓穴部に係入しているから、該リングは環状側板
の窓穴部で拘束され、これにより該リングは軸方
向の移動が制限され、端面の摩耗も防止される。
また、摩擦係合リングは環状側板の窓穴部で確実
に軸方向の移動を制限されるので、一方向クラツ
チの軸方向取付寸法を厳密に管理する必要がな
い。
輪と一体回転することにより遠心力を受け内輪外
周面と離れるから、夫々のスプラグの摩擦楔合面
は外輪内周面及び内輪外周面の間でスリツプする
ことがないので摩損を生じない そして、摩擦係合リングの半径方向の係合突部
は、一方向クラツチの環状側板の外周部に設けた
窓穴部に係入しているから、該リングは環状側板
の窓穴部で拘束され、これにより該リングは軸方
向の移動が制限され、端面の摩耗も防止される。
また、摩擦係合リングは環状側板の窓穴部で確実
に軸方向の移動を制限されるので、一方向クラツ
チの軸方向取付寸法を厳密に管理する必要がな
い。
更に、リング内蔵型となるから、外部からの衝
撃等があつても脱落防止ができ、一方向クラツチ
への組み込みも容易となる。
撃等があつても脱落防止ができ、一方向クラツチ
への組み込みも容易となる。
実施例
第1〜3図は本考案の第1の実施例であり、第
9図は本考案における摩擦係合リング装着前の一
方向クラツチの要部正面図、第10図は第9図の
10−10線断面図である。
9図は本考案における摩擦係合リング装着前の一
方向クラツチの要部正面図、第10図は第9図の
10−10線断面図である。
第9,10図に示すように、同心の外輪Dと内
輪Fの間に多数のスプラグCが介装され、夫々の
スプラグCは軸方向部R1と周方向部R2とを交互
に連続して形成した環状の線材リテーナR(第1
3図参照)によつて等間隔に配列保持され、スプ
ラグCの群の端面を保持する環状側板1の内周縁
には、前記線材リテーナRの線径を跨ぐ切欠凹溝
が設けられて、スプラグCの端面とリテーナRの
周方向部R2との間に挿入される係合片1′とスプ
ラグCの端面にリテーナRの周方向部R2が対向
していないリテーナRの開放側に折曲した案内片
1″とが形成されている点については従来例と差
異はない(第12図参照)。
輪Fの間に多数のスプラグCが介装され、夫々の
スプラグCは軸方向部R1と周方向部R2とを交互
に連続して形成した環状の線材リテーナR(第1
3図参照)によつて等間隔に配列保持され、スプ
ラグCの群の端面を保持する環状側板1の内周縁
には、前記線材リテーナRの線径を跨ぐ切欠凹溝
が設けられて、スプラグCの端面とリテーナRの
周方向部R2との間に挿入される係合片1′とスプ
ラグCの端面にリテーナRの周方向部R2が対向
していないリテーナRの開放側に折曲した案内片
1″とが形成されている点については従来例と差
異はない(第12図参照)。
本考案においては第5,6図に示すように、環
状側板1の外周部に軸方向外側へ屈曲させて設け
た折曲部1Aに適宜数のスロツト状窓穴部2が形
成されており、該窓穴部2には第4図に示す摩擦
係合リング3の半径方向の係合突部3′を通常の
C型止め輪のように弾性的に縮ませ、夫々の窓穴
部2に内側から外輪の内周面方向へ向けて係入す
る。前記窓穴部2は、第5,6図に示すように環
状側板1の径方向部との隅角部まで切除されるこ
ともあり、第3図のように、隅角部まで切除しな
い場合もある。
状側板1の外周部に軸方向外側へ屈曲させて設け
た折曲部1Aに適宜数のスロツト状窓穴部2が形
成されており、該窓穴部2には第4図に示す摩擦
係合リング3の半径方向の係合突部3′を通常の
C型止め輪のように弾性的に縮ませ、夫々の窓穴
部2に内側から外輪の内周面方向へ向けて係入す
る。前記窓穴部2は、第5,6図に示すように環
状側板1の径方向部との隅角部まで切除されるこ
ともあり、第3図のように、隅角部まで切除しな
い場合もある。
なお、摩擦係合リング3は第4図に示す穴3a
を有することもある。
を有することもある。
そして、第4図に示す摩擦係合リング3は、弾
性体であつて、環状側板に係着したときに最外径
部が外輪内周面に拡開弾接して、外輪内周面に摩
擦係合するように外径が設定されている。
性体であつて、環状側板に係着したときに最外径
部が外輪内周面に拡開弾接して、外輪内周面に摩
擦係合するように外径が設定されている。
第2,3図では説明の便宜のため一方(第2
図、第3図の左側)に第4図に示す摩擦係合リン
グ3を第5〜6図に示す本考案の環状側板1に装
着した状態を、他方に第14,15図に示す前記
先願の環状側板1aを装着した状態(摩擦係合リ
ングは含まない。)を示している。
図、第3図の左側)に第4図に示す摩擦係合リン
グ3を第5〜6図に示す本考案の環状側板1に装
着した状態を、他方に第14,15図に示す前記
先願の環状側板1aを装着した状態(摩擦係合リ
ングは含まない。)を示している。
スプラグCの非楔合時、即ち、外輪又は内輪の
遊転時においては、環状側板1の窓穴部2に係入
して外輪Dの内周面に弾接した摩擦係合リング3
の係合突部3′が外輪Dの遊転に随伴して、環状
側板1を回転させ、環状側板1の回転は、リテー
ナRと共にスプラグCの群を一体的に回転させる
ので、結局、スプラグCの群は外輪Dの遊転と一
体的に回転し、該回転によつて夫々のスプラグC
は遠心力作用をうけて外方へ付勢されるので、ス
プラグCと内輪Fの外周面との間の接触面にスリ
ツプ等を生じないから、摩損は起らない。
遊転時においては、環状側板1の窓穴部2に係入
して外輪Dの内周面に弾接した摩擦係合リング3
の係合突部3′が外輪Dの遊転に随伴して、環状
側板1を回転させ、環状側板1の回転は、リテー
ナRと共にスプラグCの群を一体的に回転させる
ので、結局、スプラグCの群は外輪Dの遊転と一
体的に回転し、該回転によつて夫々のスプラグC
は遠心力作用をうけて外方へ付勢されるので、ス
プラグCと内輪Fの外周面との間の接触面にスリ
ツプ等を生じないから、摩損は起らない。
また、第7〜8図は、本考案の別の実施例であ
り、第10図に示す環状側板1の内輪側案内片
1″を取除いた環状側板1+を用いたものである。
これ迄の符号と同一のものは同等の要素を表わ
す。
り、第10図に示す環状側板1の内輪側案内片
1″を取除いた環状側板1+を用いたものである。
これ迄の符号と同一のものは同等の要素を表わ
す。
いずれの場合も、摩擦係合リング3の軸方向の
移動は、環状側板の窓穴部2によつて制限される
ため、一方向クラツチの軸方向の移動に対して
も、摩擦係合リング3は確実に環状側板に保持さ
れる。したがつて、スナツプリング5や内外輪の
一部により形成された壁面及び他の部材(図示せ
ず)等で、一方向クラツチの軸方向の移動を制限
する際、軸方向取付け幅寸法は厳密に管理する必
要がなく、周辺部品の製造コストは大巾に減少す
る。
移動は、環状側板の窓穴部2によつて制限される
ため、一方向クラツチの軸方向の移動に対して
も、摩擦係合リング3は確実に環状側板に保持さ
れる。したがつて、スナツプリング5や内外輪の
一部により形成された壁面及び他の部材(図示せ
ず)等で、一方向クラツチの軸方向の移動を制限
する際、軸方向取付け幅寸法は厳密に管理する必
要がなく、周辺部品の製造コストは大巾に減少す
る。
更に、予め摩擦係合リング3を環状側板に装着
しておくことができるので、一方向クラツチは摩
擦係合リング内蔵型となり、輸送途中の脱落が防
止でき、取り扱いが容易になる上、外輪Dへの組
み込みも一工程で行えるようになり、自動組立な
どの省力化が楽になる。
しておくことができるので、一方向クラツチは摩
擦係合リング内蔵型となり、輸送途中の脱落が防
止でき、取り扱いが容易になる上、外輪Dへの組
み込みも一工程で行えるようになり、自動組立な
どの省力化が楽になる。
また、摩擦係合リング3の拡開弾性力は、板厚
を変えないでリングの内径を変化させて半径方向
の厚さを変えることにより任意の値が得られるの
で、幅寸法を変えることなく、軸方向の余分な空
間を必要としない。
を変えないでリングの内径を変化させて半径方向
の厚さを変えることにより任意の値が得られるの
で、幅寸法を変えることなく、軸方向の余分な空
間を必要としない。
考案の効果
本考案は、ドラグクリツプを取付けることので
きない全容量一方向クラツチにおいて、外輪と内
輪の間に介装した外輪内周面に弾接する半径方向
の係合突部を有する摩擦係合リングによつて、外
輪、内輪の遊転時に、スプラグ群を外輪と一体的
に回転させてスプラグと内、外輪の摩擦楔合面の
摩損を防止できるので、内、外輪の端面間の長
さ、即ち、軸方向の巾が一方向クラツチの巾より
も大である一般的な全容量型一方向クラツチにも
容易に装着できると共に、従来の一方向クラツチ
の軸方向の巾を変えることなく装着できる等の実
用的効果を有するものである。
きない全容量一方向クラツチにおいて、外輪と内
輪の間に介装した外輪内周面に弾接する半径方向
の係合突部を有する摩擦係合リングによつて、外
輪、内輪の遊転時に、スプラグ群を外輪と一体的
に回転させてスプラグと内、外輪の摩擦楔合面の
摩損を防止できるので、内、外輪の端面間の長
さ、即ち、軸方向の巾が一方向クラツチの巾より
も大である一般的な全容量型一方向クラツチにも
容易に装着できると共に、従来の一方向クラツチ
の軸方向の巾を変えることなく装着できる等の実
用的効果を有するものである。
そして、摩擦係合リングは、環状側板の窓穴部
で確実に軸方向(及び周方向)の移動を制限され
るので、一方向クラツチの軸方向取付寸法を厳密
に管理する必要がなく、周辺部品の製造工程コス
トが低減できる。
で確実に軸方向(及び周方向)の移動を制限され
るので、一方向クラツチの軸方向取付寸法を厳密
に管理する必要がなく、周辺部品の製造工程コス
トが低減できる。
更に、リング内蔵型となり、輸送途中の摩擦係
合リングの脱落が防止でき、取扱いが容易であ
り、外輪への組み込み工数も低減される。
合リングの脱落が防止でき、取扱いが容易であ
り、外輪への組み込み工数も低減される。
第1〜10図は本考案の実施例を示し、第1図
は本考案の第1実施例の正面図、第2図は第1図
の要部縦断面図、第3図は第1図から外輪と内輪
を除いた側面図、第4図は摩擦係合リングの実施
例の正面図、第5図は環状側板の第1実施例の正
面、第6図は第5図の環状側板の側面図、第7図
は環状側板の第2の実施例の正面図、第8図は第
7図の環状側板を装着した一方向クラツチの要部
縦断面図、第9図は摩擦係合リング装着前の一方
向クラツチの要部正面図、第10図は第9図の1
0−10線断面図、第11〜13図は従来の一方
向クラツチを示し、第11図は一方向クラツチの
(一部破断)要部正面図、第12図は第11図の
要部縦断面図、第13図は線材リテーナの斜視
図、第14図は出願人の先願の一方向クラツチの
正面図、第15図は第14図の要部縦断面図であ
る。 1,1+……環状側板、1A……折曲部、2…
…窓穴部、3……摩擦係合リング、C……スプラ
グ、D……外輪、F……内輪、R……線材リテー
ナ、S……ガータスプリング。
は本考案の第1実施例の正面図、第2図は第1図
の要部縦断面図、第3図は第1図から外輪と内輪
を除いた側面図、第4図は摩擦係合リングの実施
例の正面図、第5図は環状側板の第1実施例の正
面、第6図は第5図の環状側板の側面図、第7図
は環状側板の第2の実施例の正面図、第8図は第
7図の環状側板を装着した一方向クラツチの要部
縦断面図、第9図は摩擦係合リング装着前の一方
向クラツチの要部正面図、第10図は第9図の1
0−10線断面図、第11〜13図は従来の一方
向クラツチを示し、第11図は一方向クラツチの
(一部破断)要部正面図、第12図は第11図の
要部縦断面図、第13図は線材リテーナの斜視
図、第14図は出願人の先願の一方向クラツチの
正面図、第15図は第14図の要部縦断面図であ
る。 1,1+……環状側板、1A……折曲部、2…
…窓穴部、3……摩擦係合リング、C……スプラ
グ、D……外輪、F……内輪、R……線材リテー
ナ、S……ガータスプリング。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 内、外輪間に環状に介装した複数のスプラグ
と、これらスプラグを内外輪楔合方向に付勢する
ガータスプリングと、夫々のスプラグを保持する
軸方向部と周方向部とを交互に有する環状線材リ
テーナと、スプラグ端面とリテーナとの間に係着
して内外輪間に摺接保持された環状側板とを有す
る一方向クラツチにおいて、 前記側板の外周部に軸方向外側へ屈曲する折曲
部を設けるとともに、該折曲部にスロツト状窓穴
部を設け、該窓穴部に係入し且つ外輪内周面に弾
接する半径方向の係合突部を具えた摩擦係合リン
グを有することを特徴とする、 一方向クラツチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18911186U JPH0313625Y2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18911186U JPH0313625Y2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6394330U JPS6394330U (ja) | 1988-06-17 |
JPH0313625Y2 true JPH0313625Y2 (ja) | 1991-03-28 |
Family
ID=31141110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18911186U Expired JPH0313625Y2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0313625Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4206021B2 (ja) | 2003-09-29 | 2009-01-07 | Nskワーナー株式会社 | ワンウェイクラッチ組立体 |
FR2906858B1 (fr) * | 2006-10-04 | 2008-12-05 | Skf Ab | Dispositif de poulie debrayable. |
FR2914381B1 (fr) * | 2007-03-26 | 2009-07-03 | Skf Ab | Dispositif de poulie debrayable. |
-
1986
- 1986-12-10 JP JP18911186U patent/JPH0313625Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6394330U (ja) | 1988-06-17 |
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