JPH0754620Y2 - スタータ - Google Patents

スタータ

Info

Publication number
JPH0754620Y2
JPH0754620Y2 JP9228689U JP9228689U JPH0754620Y2 JP H0754620 Y2 JPH0754620 Y2 JP H0754620Y2 JP 9228689 U JP9228689 U JP 9228689U JP 9228689 U JP9228689 U JP 9228689U JP H0754620 Y2 JPH0754620 Y2 JP H0754620Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining ring
shaft
washer
starter
armature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9228689U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0332175U (ja
Inventor
青文 北川
守治 長谷川
Original Assignee
日本電装株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電装株式会社 filed Critical 日本電装株式会社
Priority to JP9228689U priority Critical patent/JPH0754620Y2/ja
Publication of JPH0332175U publication Critical patent/JPH0332175U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0754620Y2 publication Critical patent/JPH0754620Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、スタータに関する。
[従来の技術] 従来より、スタータとしては、例えば、アーマチュアの
スラストをワッシャを介してフロントカバーで受ける慣
性噛合式スタータ(実開昭58-136675号公報)が提案さ
れている。このスタータは、アーマチュアのシャフトに
形成された段差部とフロントカバーとの間にワッシャを
配して、シャフトの回転によるフロントカバーの磨耗を
防止している。
[考案が解決しようとする課題] しかるに、前述の従来のスタータは、シャフトの段差部
がワッシャによって磨耗する可能性があり、シャフトの
耐久性が低下するという問題点があった。
この問題点を解消するため、シャフトの外周に組付けた
C字状止め輪を介してアーマチュアのスラストをフロン
トカバーで受ける慣性噛合式スタータが考えられる。
しかるに、このスタータにおいては、ピニオンギアが前
進し、内燃機関のリングギアに噛み込む際に、止め輪が
フロントカバーとの間でこじられることによって止め輪
の開口部が径方向外方に広がる。このため、止め輪は、
シャフトから脱落する可能性があった。このように、止
め輪がシャフトから脱落した場合には、アーマチュアの
スラストをフロントカバーで受けることができない。こ
のため、アーマチュアのシャフトが軸方向にずれること
によってピニオンギアとリングギアとが所定位置で噛み
合わなくなるので、内燃機関の始動不能という不具合が
生ずる可能性があった。
本考案は、C字状止め輪のシャフトからの脱落を防止す
るスタータの提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案のスタータは、内燃機関のリングギアに噛み合う
ピニオンギアと、該ピニオンギアを回転させるシャフト
を有するアーマチュアと、前記シャフトの外周に組付け
られ、一部に開口部を有するC字状止め輪と、前記シャ
フトを回転自在に支持し、前記止め輪を介して前記アー
マチュアのスラストを受ける支持壁と、前記支持壁と前
記止め輪との間に配設されているとともに、前記止め輪
の径方向外方に前記止め輪の広がりを規制する突起、突
条または壁等の係止部を有するワッシャとを備えてい
る。
[作用] ピニオンギアとアーマチュアとの回転差等により、ピニ
オンギアが前進して内燃機関のリングギアに噛み込む際
に、シャフトの外周に組付けられたC字状止め輪がフロ
ントカバーとの間でこじられることによって、止め輪の
一部に設けられた開口部が径方向外方に広がる。
このとき、止め輪の径方向外方に設けた突起、突条また
は壁等の係止部により、止め輪の開口部の径方向外方へ
の広がりが規制され、止め輪がシャフトから脱落するこ
とを防ぐ。
[考案の効果] 止め輪の脱落によるシャフトの過大な前進方向へのずれ
を防止できるので、ピニオンギアとリングギアとを所定
位置で確実に噛み合わせることができる。
[実施例] 本考案のスタータを図に示す実施例に基づき説明する。
第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示す。第1
図は慣性噛合式スタータを示し、第2図はそのスタータ
の要部を示す。
慣性噛合式スタータ1は、モータ2、ピニオンギア3、
止め輪4およびワッシャ5を有する。
モータ2は、アーマチュア21およびフィールド22を有す
る。アーマチュア21は、周知の構成で、シャフト23、お
よびコンミテータ(図示せず)などで構成されている。
フィールド22は、周知の構成で、ヨーク24、永久磁石2
5、ブラシ(図示せず)などで構成されている。
シャフト23の外周には、止め輪4を嵌め込む周溝26、ヘ
リカルスプライン(図示せず)が形成されている。ま
た、シャフト23の先端側には、ピニオンギア3の所定以
上の移動を規制するストッパ27が固着されている。そし
て、ピニオンギア3とストッパ27との間には、アーマチ
ュア21の回転が停止した時に、ピニオンギア3を元の位
置に戻すためのリターンスプリング28が配設されてい
る。さらに、シャフト23は、支持壁としてのフロントカ
バー29に軸受を介して回転自在に支持されている。この
フロントカバー29は、ヨーク24に連結され、止め輪4お
よびワッシャ5を介してアーマチュア21のスラストを受
ける。
ピニオンギア3は、一方向クラッチ31の先端側に一体的
に形成されている。そして、ピニオンギア3は、内燃機
関の始動時にリングギア(図示せず)に噛み合う。ま
た、一方向クラッチ31の内周には、シャフト23のヘリカ
ルスプラインと噛み合うスプライン(図示せず)が形成
されている。
止め輪4は、第2図にも示すように、C字状を呈し、膨
出した両端部41、42との間に開口部43を有する。この止
め輪4は、内周がシャフト23の周溝26に嵌め込まれ、外
周がシャフト23の外周面から突出している。また、止め
輪4の両端部41、42には、止め輪4をシャフト23に組付
ける際に、治具が差し込まれる差込穴44、45が形成され
ている。
ワッシャ5は、止め輪4とフロントカバー29との間に配
設された第1ワッシャ51、および止め輪4とフロントカ
バー29との間に回転自在に配設された第2ワッシャ52と
からなる。
第1ワッシャ51は、第3図および第4図にも示すよう
に、環状板部53、係止部54、55および位置決め部56を有
する。環状板部53は、シャフト23の外周に移動自在に組
付けられている。係止部54、55は、止め輪4の径方向外
方に突設した複数の突起であり、止め輪4の開口部43の
広がりを規制する。これらの係止部54、55は、第1ワッ
シャ51の外周に切込みを入れた後に、この切込みの外周
側を止め輪4の径方向外方となる側に折曲げて形成され
る。また、位置決め部56は、止め輪4の開口部43を挿通
するように突設した突起であり、止め輪4の装着位置を
決める。この位置決め部56は、第1ワッシャ51の内周に
切込みを2本入れた後に、2本の切込みの間の片を止め
輪4の開口部43を挿通する側に折曲げて形成される。
本実施例の慣性噛合式スタータ1の作動を第1図ないし
第4図に基づき説明する。
モータ2が通電されることによって、アーマチュア21が
回転する。アーマチュア21の回転により、シャフト23も
回転する。このとき、シャフト23の周溝26に嵌め込まれ
た止め輪4は、シャフト23と一体的に回転することとな
る。
そして、ピニオンギア3の慣性により発生するピニオン
ギア3とアーマチュア21との回転差、且つヘリカルスプ
ラインの作用により、ピニオンギア3が前進して内燃機
関のリングギアに噛み込む。
このように、ピニオンギア3がリングギアに噛み込む際
には、フロントカバー29が止め輪4、第1ワッシャ51お
よび第2ワッシャ52を介してアーマチュア21のスラスト
を受ける。このとき、止め輪4がフロントカバー29との
間でこじられることによって、止め輪4の開口部43が径
方向外方に広がる。
本実施例では、第1ワッシャ51の係止部54、55が止め輪
4の径方向外方に突設されている。このため、係止部5
4、55により止め輪4の開口部43の所定以上の径方向外
方への広がりが規制されることによって、止め輪4のシ
ャフト23からの脱落を防止している。よって、アーマチ
ュア21のスラストをフロントカバー29で常に受けること
ができるので、止め輪4が脱落したときに発生するアー
マチュア21の過大な振動を防げる。したがって、アーマ
チュア21の過大な振動により生ずる異常磨耗によるシャ
フト23の耐久性の低下を防止できる。
また、止め輪4の脱落によるシャフト23の過大な前進方
向へのずれを防止できるので、ピニオンギア3とリング
ギアとを所定位置で確実に噛み合わせることができる。
このため、リングギアを確実に駆動できるので、内燃機
関の始動不能状態を回避することができる。
さらに、本実施例では、第1ワッシャ51に位置決め部56
を設けているので、止め輪4の開口部43を位置決め部56
が挿通する場所でしか止め輪4が組付かないため、止め
輪4の誤組付けを防止できる。
第5図および第6図は本考案の第2実施例に採用された
慣性噛合式スタータの要部を示す。
本実施例の第1ワッシャ6は、環状板61および折曲壁62
を有する。この折曲壁62は、環状板61の外周縁からシャ
フト23の軸方向に向かって折曲げられている。また、折
曲壁62の一部には、止め輪4の両端部41、42を挿通する
開口部63が形成されている。このため、折曲壁62の両端
縁は、止め輪4の径方向外方に位置することとなり、止
め輪4の径方向外方への広がりを規制する係止部64、65
となる。
第7図および第8図は本考案の第3実施例に採用された
慣性噛合式スタータの要部を示す。
本実施例の第1ワッシャ7は、環状板71および折曲壁72
を有する。この折曲壁72は、環状板71の外周縁からシャ
フト23の軸方向に向かって折曲げられている。また、折
曲壁72の内周面は、止め輪4の径方向外方に位置するこ
ととなり、止め輪4の径方向外方への広がりを規制する
係止部73となる。
第1実施例では、第1ワッシャに位置決め部を設けた
が、第1ワッシャに位置決め部を設けなくても良い。
本実施例では、止め輪の両端部に膨出部分を設けたが、
止め輪の両端部に膨出部分を設けなくても良い。また、
止め輪の両端部の取付治具の差込穴も設けなくても良
い。
本実施例では、支持壁としてフロントカバーを用いた
が、支持壁としてピニオンギア側室とアーマチュア側室
とを区画する区画壁を用いても良い。
本実施例では、ワッシャを第1ワッシャおよび第2ワッ
シャから構成したが、ワッシャを第1ワッシャのみで構
成しても良い。とくに、第3実施例の第1ワッシャの折
曲壁内を止め輪が回転可能とすることにより、ワッシャ
を1つで構成できる。
本実施例では、係止部として突起、折曲壁の両端縁や、
折曲壁の内周面を用いたが、係止部として突条や凸部等
を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案のスタータの第1実施例を
示す。第1図は慣性噛合式スタータを示す側面の一部断
面図、第2図はそのスタータの要部を示す正面図、第3
図は第1ワッシャを示す上面図、第4図は第1ワッシャ
を示す正面図である。 第5図および第6図は本考案のスタータの第2実施例を
示す。第5図は慣性噛合式スタータの要部を示す側面
図、第6図は慣性噛合式スタータの要部を示す正面図で
ある。 第7図および第8図は本考案のスタータの第3実施例を
示す。第7図は慣性噛合式スタータの要部を示す側面
図、第8図は慣性噛合式スタータの要部を示す正面図で
ある。 図中 1……慣性噛合式スタータ、2……モータ、3……ピニ
オンギア、4……止め輪、5……ワッシャ、6、7、51
……第1ワッシャ、52……第2ワッシャ、54、55……係
止部(突起)、64、65……係止部(折曲壁の両端縁)、
73……係止部(折曲壁の内周面)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)内燃機関のリングギアに噛み合うピ
    ニオンギアと、 (b)該ピニオンギアを回転させるシャフトを有するア
    ーマチュアと、 (c)前記シャフトの外周に組付けられ、一部に開口部
    を有するC字状止め輪と、 (d)前記シャフトを回転自在に支持し、前記止め輪を
    介して前記アーマチュアのスラストを受ける支持壁と、 (e)前記支持壁と前記止め輪との間に配設されている
    とともに、 前記止め輪の径方向外方に前記止め輪の広がりを規制す
    る突起、突条または壁等の係止部を有するワッシャと を備えたスタータ。
JP9228689U 1989-08-04 1989-08-04 スタータ Expired - Lifetime JPH0754620Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9228689U JPH0754620Y2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 スタータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9228689U JPH0754620Y2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 スタータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0332175U JPH0332175U (ja) 1991-03-28
JPH0754620Y2 true JPH0754620Y2 (ja) 1995-12-18

Family

ID=31641724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9228689U Expired - Lifetime JPH0754620Y2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 スタータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0754620Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5887914B2 (ja) * 2011-12-26 2016-03-16 株式会社デンソー スタータ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0332175U (ja) 1991-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5675204A (en) Permanent magnet dynamo-electric machine
US5649879A (en) Planetary gear reduction mechanism
JP2002013559A (ja) ラチェット型ワンウェイクラッチ
JP2006105397A (ja) パワー伝達ユニット
US5054329A (en) Starter motor pinion shaft oil seal
US4304140A (en) Starter
US4735299A (en) One-way clutch and improved spring therefor
US5842548A (en) One-way clutch
JP4487984B2 (ja) スタータ
US5473956A (en) Starter with epicycle reduction gear
JP2544677B2 (ja) エンジン用始動装置
JPH0754620Y2 (ja) スタータ
JPH0528384Y2 (ja)
JP2002180938A (ja) スタータ
JP4453227B2 (ja) スタータ
JPH09177646A (ja) スタータ
US5706699A (en) Starter motor with intermediate gear
JP2628069B2 (ja) 慣性飛込式始動電動機のピニオン構造
JPS608185Y2 (ja) 機関用始動電動機のオ−バランニングクラツチ装置
JPS59113256A (ja) エンジンスタ−タ用オ−バ−ランニングクラツチとピニオンとの組合わせ
JPH0678746B2 (ja) スタ−タ
JPS581661Y2 (ja) オ−バランニングクラッチ装置
JPH0623743Y2 (ja) スタータモータ装置
JPS5850116Y2 (ja) オ−バランニングクラッチ装置
JPH0545863Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term