JPS608185Y2 - 機関用始動電動機のオ−バランニングクラツチ装置 - Google Patents
機関用始動電動機のオ−バランニングクラツチ装置Info
- Publication number
- JPS608185Y2 JPS608185Y2 JP1977001838U JP183877U JPS608185Y2 JP S608185 Y2 JPS608185 Y2 JP S608185Y2 JP 1977001838 U JP1977001838 U JP 1977001838U JP 183877 U JP183877 U JP 183877U JP S608185 Y2 JPS608185 Y2 JP S608185Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylindrical member
- rotating shaft
- engine
- sprag
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は機関用始動電動機のオーバランニングクラッ
チ装置の改良に関するものである。
チ装置の改良に関するものである。
まず、この種従来装置を第1図、第2図を参照して説明
する。
する。
即ち、第1図、第2図において、1は図示しないi開用
始動電動機のアマチュアシャフト、1aはこのアマチュ
アシャフトの外周部に形成されたヘリカルスプライン、
2はこのヘリカルスプラインと噛合可能なヘリカルスプ
ライン2aを有スるクラッチアウタで、図示しない移行
レバーとの係合部2bと、内周部に複数個の凹部を形成
してなる筒状部2cとを有する。
始動電動機のアマチュアシャフト、1aはこのアマチュ
アシャフトの外周部に形成されたヘリカルスプライン、
2はこのヘリカルスプラインと噛合可能なヘリカルスプ
ライン2aを有スるクラッチアウタで、図示しない移行
レバーとの係合部2bと、内周部に複数個の凹部を形成
してなる筒状部2cとを有する。
3はクラッチインチで上記筒状部2c内に嵌入して、そ
の凹部との間でくさび状空間4を形成する突出部3aと
この延長部の外周部にピニオン5を有する。
の凹部との間でくさび状空間4を形成する突出部3aと
この延長部の外周部にピニオン5を有する。
6は上記くさび状空間4内に装着された円柱状のローラ
で、そのくさび状空間4内を転動して上記クラッチアウ
タ2と上記クラッチインナ3との連結状態を制御する。
で、そのくさび状空間4内を転動して上記クラッチアウ
タ2と上記クラッチインナ3との連結状態を制御する。
7は上記ローラ6を常にくさび状空間4の狭くなる方向
に押圧するスプリング、8は上記クラッチアウタ2の筒
状部2cと上記クラッチインナ3の突出部3aとに跨っ
て装着された係止用ワッシャで、上記ローラ6の軸方向
への飛出しを防止している。
に押圧するスプリング、8は上記クラッチアウタ2の筒
状部2cと上記クラッチインナ3の突出部3aとに跨っ
て装着された係止用ワッシャで、上記ローラ6の軸方向
への飛出しを防止している。
9は上記ローラ6の潤滑用グリース(図示せず)の漏れ
等を防止するリング状のゴムパツキン、10はこのパツ
キン、上記クラッチアウタ2の筒状部2cの外周部にか
しめ付けられたカバーで、上記ゴムパツキン9、係止用
ワッシャ8を圧着して、上記クラッチアウタ2、ローラ
6、クラッチインナ3を一体的に保持するものである。
等を防止するリング状のゴムパツキン、10はこのパツ
キン、上記クラッチアウタ2の筒状部2cの外周部にか
しめ付けられたカバーで、上記ゴムパツキン9、係止用
ワッシャ8を圧着して、上記クラッチアウタ2、ローラ
6、クラッチインナ3を一体的に保持するものである。
11は図示しない機関のりングギアで上記ピニオン5に
より回転駆動される。
より回転駆動される。
この種従来装置の動作は周知の如く、機関の始動時には
クラッチアウタ2、クラッチインナ3が図示しない駆動
レバーにより機関リングギア11側に押圧され、始動電
動機が回転駆動されると、その駆動力はアマチュアシャ
フト1よりスプライン1at2aを介してクラッチアウ
タ2に伝達され、更にこのクラッチアウタ2からローラ
6、りラッチインナ3、ピニオン5に伝達され、ピニオ
ン5が機関リングギア11を回転駆動し、機関を始動さ
せる。
クラッチアウタ2、クラッチインナ3が図示しない駆動
レバーにより機関リングギア11側に押圧され、始動電
動機が回転駆動されると、その駆動力はアマチュアシャ
フト1よりスプライン1at2aを介してクラッチアウ
タ2に伝達され、更にこのクラッチアウタ2からローラ
6、りラッチインナ3、ピニオン5に伝達され、ピニオ
ン5が機関リングギア11を回転駆動し、機関を始動さ
せる。
機関が始動すると、クラッチアウタ2の筒状部2cの凹
部とクラッチインナ3の突出部3aとの関係と、その間
のくさび状空間4内に装入されたローラ6との作用によ
りクラッチアウタ2とクラッチインナ3との結合が解か
れて、ピニオン5のみが空転し、アマチュアシャフト1
の高速回転を防止する。
部とクラッチインナ3の突出部3aとの関係と、その間
のくさび状空間4内に装入されたローラ6との作用によ
りクラッチアウタ2とクラッチインナ3との結合が解か
れて、ピニオン5のみが空転し、アマチュアシャフト1
の高速回転を防止する。
ところで、この従来のオーバランニングクラッチにあっ
ては、クラッチアウタ2、ローラ6、クラッチインナ3
、係止用ワッシャ8、パツキン9、カバー10から構成
されているので、その構成部品数が極めて多く、シかも
クラッチアウタ2とクラッチインナ3との間にはくさび
状空間4を形成しなければならず、従って、装置として
の製作、組付工数が多くなり、生産性が悪かった。
ては、クラッチアウタ2、ローラ6、クラッチインナ3
、係止用ワッシャ8、パツキン9、カバー10から構成
されているので、その構成部品数が極めて多く、シかも
クラッチアウタ2とクラッチインナ3との間にはくさび
状空間4を形成しなければならず、従って、装置として
の製作、組付工数が多くなり、生産性が悪かった。
この考案は、上記の実状に鑑み威されたもので、以下に
述べる優れた機関用始動電動機のオーバランニングクラ
ッチ装置を提供するものである。
述べる優れた機関用始動電動機のオーバランニングクラ
ッチ装置を提供するものである。
以下、第3図乃至第4図に示すこの考案の一実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
即ち、第3図、第4図において、12は始動電動機のア
マチュアシャフト、13はこのアマチュアシャフトに軸
方向移動可能に装着された筒状部材、13aはこの筒状
部材の外周部に形成された図示しない移行レバーとの係
合部、14は上記筒状部材13の内周部に形成された環
状の凹部で上記アマチュアシャフト12との間で環状空
間15を形成している。
マチュアシャフト、13はこのアマチュアシャフトに軸
方向移動可能に装着された筒状部材、13aはこの筒状
部材の外周部に形成された図示しない移行レバーとの係
合部、14は上記筒状部材13の内周部に形成された環
状の凹部で上記アマチュアシャフト12との間で環状空
間15を形成している。
16は上記筒状部材13の後述するスプラグ17装着部
の外周部に形成されたピニオン、17は上記環状空間1
5内に等間隔で配列され、偏心した周面を有するスプラ
グでその内周部の両端には切欠部17aを有している。
の外周部に形成されたピニオン、17は上記環状空間1
5内に等間隔で配列され、偏心した周面を有するスプラ
グでその内周部の両端には切欠部17aを有している。
18はこのスプラグの切欠部17aに装着された環状の
スプリングであり、上記スプラグ17の偏心周面を楔合
方向に常に付勢している。
スプリングであり、上記スプラグ17の偏心周面を楔合
方向に常に付勢している。
19は上記筒状部材13の右側端部に嵌着され、上記環
状空間15を閉塞する環状のプレートで、オイルシール
の役目も行なう。
状空間15を閉塞する環状のプレートで、オイルシール
の役目も行なう。
次にこの実施例の動作を説明する。
機関を始動させるに際し、先ず図示しない移行レバーが
操作され、筒状部材13が係合部13aを介して右方向
に押圧される。
操作され、筒状部材13が係合部13aを介して右方向
に押圧される。
この状態にあっては、スプラグ17はスプリング18の
弾性力のみにより、筒状部材13の内周面、アマチュア
シャフト12の外周面に対して各々楔合方向に押圧され
ているが、移行レバーによる押圧力の方がはるかに大き
く、筒状部材13は容易に軸方向に移動してピニオン1
6が機関リングギア11に噛合する。
弾性力のみにより、筒状部材13の内周面、アマチュア
シャフト12の外周面に対して各々楔合方向に押圧され
ているが、移行レバーによる押圧力の方がはるかに大き
く、筒状部材13は容易に軸方向に移動してピニオン1
6が機関リングギア11に噛合する。
これと略同時に始動電動機にも通電され、アマチュアシ
ャフト12が時計方向に回転駆動される。
ャフト12が時計方向に回転駆動される。
これに伴い、スプラグ17がスプリング18によって付
勢されている方向に傾動し、直ちにスプラグ17が筒状
部材13の内周面、アマチュアシャフト12の外周面に
各々楔合状態となり、アマチュアシャフト12の回転力
は筒状部材13を介してピニオン16に伝達されリング
ギア11を回転駆動して機関を始動させる。
勢されている方向に傾動し、直ちにスプラグ17が筒状
部材13の内周面、アマチュアシャフト12の外周面に
各々楔合状態となり、アマチュアシャフト12の回転力
は筒状部材13を介してピニオン16に伝達されリング
ギア11を回転駆動して機関を始動させる。
Mが始動し、アマチュアシャフト12の回転数より筒状
部材13の回転数が高くなる、いわゆるオーバラン状態
になると、筒状部材13がアマチュアシャフト12に対
して回転方向に回動し、そのためスプラグ17が筒状部
材13に押圧されて時計方向に傾動し、再びスプラグ1
7が非楔合状態となるので、アマチュアシャフト12と
筒状部材13の結合は解かれアマチュアシャフト12の
過回転は防止される。
部材13の回転数が高くなる、いわゆるオーバラン状態
になると、筒状部材13がアマチュアシャフト12に対
して回転方向に回動し、そのためスプラグ17が筒状部
材13に押圧されて時計方向に傾動し、再びスプラグ1
7が非楔合状態となるので、アマチュアシャフト12と
筒状部材13の結合は解かれアマチュアシャフト12の
過回転は防止される。
尚、以上は始動電動機のアマチュアシャフト12に筒状
部材13、スプラグ17を直接装着するものを例示した
が始動電動機のアマチュアシャフト12に減速して駆動
される回転軸に筒状部材13、スプラグ17を装着して
一方向性クラッチを構成してもよい。
部材13、スプラグ17を直接装着するものを例示した
が始動電動機のアマチュアシャフト12に減速して駆動
される回転軸に筒状部材13、スプラグ17を装着して
一方向性クラッチを構成してもよい。
以上の様に、この考案では機関用始動電動機に駆動され
る回転軸と、この外周部に嵌入されると共に機関の駆動
用ピニオンを有し、回転軸の外周との間に環状空間を形
成する筒状部材と、環状空間内に装入され、上記筒状部
材を軸方向に移動可能に支持すると共に、回転軸の所定
回転方向において、回転軸と筒状部材との結合状態を制
御するスプラグとからオーバランニングクラッチを構成
するようにしているので、回転軸をクラッチインチ部と
して使用でき部品点数が減少し得、又、その回転軸の外
周部、筒状部材の内周部には従来の如くスプライン等の
摺動部分を形成する必要もなく、しかも、従来の如くク
ラッチアウタとクラッチインナとの間にくさび状空間を
形成することなく、回転軸の外周と筒状部材内周との間
には環状空間を形成すればよいので製作が容易となる等
、生産性の良い装置を提供できるものである。
る回転軸と、この外周部に嵌入されると共に機関の駆動
用ピニオンを有し、回転軸の外周との間に環状空間を形
成する筒状部材と、環状空間内に装入され、上記筒状部
材を軸方向に移動可能に支持すると共に、回転軸の所定
回転方向において、回転軸と筒状部材との結合状態を制
御するスプラグとからオーバランニングクラッチを構成
するようにしているので、回転軸をクラッチインチ部と
して使用でき部品点数が減少し得、又、その回転軸の外
周部、筒状部材の内周部には従来の如くスプライン等の
摺動部分を形成する必要もなく、しかも、従来の如くク
ラッチアウタとクラッチインナとの間にくさび状空間を
形成することなく、回転軸の外周と筒状部材内周との間
には環状空間を形成すればよいので製作が容易となる等
、生産性の良い装置を提供できるものである。
さらに、筒状部材におけるスプラッグ装着部の外周部に
機関駆動用ピニオンを形成しているので、軸方向の寸法
を短縮できるという効果も有する。
機関駆動用ピニオンを形成しているので、軸方向の寸法
を短縮できるという効果も有する。
第1図は従来装置を示す断面図、第2図は第1図の■−
■線断面図、第3図はこの考案の一実施例を示す断面図
、第4図は第3図のIV−TV線断面図である。 図中、11は機関リングギア、12はアマチュアシャフ
ト、13は筒状部材、14は凹部、15は環状空間、1
6はピニオン、17はスプラグ、18はスプリングであ
る。 尚、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。
■線断面図、第3図はこの考案の一実施例を示す断面図
、第4図は第3図のIV−TV線断面図である。 図中、11は機関リングギア、12はアマチュアシャフ
ト、13は筒状部材、14は凹部、15は環状空間、1
6はピニオン、17はスプラグ、18はスプリングであ
る。 尚、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 機関開始動電動機により駆動される回転軸、この回転軸
を嵌入して上記回転軸の外周との間に環状空間を形成す
る筒状部材、及び上記回転軸と上記筒状部材との間に直
接介在するよう上記環状空間内に装入され上記筒状部材
を軸方向に移動可能に支持すると共に上記回転軸の所定
回転方向において上記回転軸と上記筒状部材との結合状
態を制御するスプラグを備えるとともに、上記筒状部材
のスプラグ装着部の外周部に機関駆動用ピニオンを形成
したことを特徴とする機関用始動電動機のオーバランニ
ングクラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977001838U JPS608185Y2 (ja) | 1977-01-10 | 1977-01-10 | 機関用始動電動機のオ−バランニングクラツチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977001838U JPS608185Y2 (ja) | 1977-01-10 | 1977-01-10 | 機関用始動電動機のオ−バランニングクラツチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5397253U JPS5397253U (ja) | 1978-08-07 |
JPS608185Y2 true JPS608185Y2 (ja) | 1985-03-22 |
Family
ID=28688877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1977001838U Expired JPS608185Y2 (ja) | 1977-01-10 | 1977-01-10 | 機関用始動電動機のオ−バランニングクラツチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS608185Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014031173A (ja) * | 2013-11-22 | 2014-02-20 | Nsk Ltd | ステアリングコラム用支持装置 |
-
1977
- 1977-01-10 JP JP1977001838U patent/JPS608185Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014031173A (ja) * | 2013-11-22 | 2014-02-20 | Nsk Ltd | ステアリングコラム用支持装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5397253U (ja) | 1978-08-07 |
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