JPH0623743Y2 - スタータモータ装置 - Google Patents
スタータモータ装置Info
- Publication number
- JPH0623743Y2 JPH0623743Y2 JP1988027769U JP2776988U JPH0623743Y2 JP H0623743 Y2 JPH0623743 Y2 JP H0623743Y2 JP 1988027769 U JP1988027769 U JP 1988027769U JP 2776988 U JP2776988 U JP 2776988U JP H0623743 Y2 JPH0623743 Y2 JP H0623743Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engaging
- shift
- shaft
- integrally
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車に搭載されるエンジン等の始動をする
スタータモータ装置に係るものである。
スタータモータ装置に係るものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、この種スタータモータ装置の中には、マグネツ
トスイツチに基端部が連繋されたシフトレバーの揺動作
動によつてピニオンギアをシフトさせてエンジン側のリ
ングギアに噛合させ、これによつてエンジン始動を行う
ようにしたものが有る。
トスイツチに基端部が連繋されたシフトレバーの揺動作
動によつてピニオンギアをシフトさせてエンジン側のリ
ングギアに噛合させ、これによつてエンジン始動を行う
ようにしたものが有る。
ところで今日、各種部材装置の小型軽量化が追求され、
このことはスタータモータ装置においても免れることが
できない要求となつている。そこでスタータモータ装置
においても種々の軽量化対策が試みられており、そのた
めは、従来金属製部材で形成されていたものを樹脂材に
置き換えることも重要な軽量化対策の一つとなつてい
る。この様な観点からシフトレバー、シフトホルダにつ
いて検討すると、シフトレバーについては信頼性と共に
強度的な要求もあつて樹脂材にした場合には大幅に肉厚
にせざるを得ないこととなり、小型化のためには金属製
のままにすることが避けられない。そこでシフトレバー
については、例えば特公昭43−1449号公報に示す
ように金属製薄板部材を板面に軸方向を向くように用い
て形成し、これによつて軸方向の長さを短くして軽量小
型化することが試みられるが、このものにおいて必要な
強度を得るためには、金属性薄板部材を径方向に幅広に
したシフトレバーを形成することが必要となる。この様
に径方向に広幅のシフトレバーとしたとき、分岐してい
ない基端部側はマグネツトスイツチ等の部材装置の幅内
に納めることができるためあまり問題にならないが、前
記二股状に分岐したレバー先端部についてはその外端縁
がどうしても外方に位置することになり、そうすると、
該レバー先端部が係合する係合部を、シフトホルダから
外径方向に向けて大きく突出せしめて形成しなければな
らず、これによつてスタータモータ装置自体が太つたも
のになつて軽量小型化の妨げになるという問題が有る。
このことはスタータモータ装置においても免れることが
できない要求となつている。そこでスタータモータ装置
においても種々の軽量化対策が試みられており、そのた
めは、従来金属製部材で形成されていたものを樹脂材に
置き換えることも重要な軽量化対策の一つとなつてい
る。この様な観点からシフトレバー、シフトホルダにつ
いて検討すると、シフトレバーについては信頼性と共に
強度的な要求もあつて樹脂材にした場合には大幅に肉厚
にせざるを得ないこととなり、小型化のためには金属製
のままにすることが避けられない。そこでシフトレバー
については、例えば特公昭43−1449号公報に示す
ように金属製薄板部材を板面に軸方向を向くように用い
て形成し、これによつて軸方向の長さを短くして軽量小
型化することが試みられるが、このものにおいて必要な
強度を得るためには、金属性薄板部材を径方向に幅広に
したシフトレバーを形成することが必要となる。この様
に径方向に広幅のシフトレバーとしたとき、分岐してい
ない基端部側はマグネツトスイツチ等の部材装置の幅内
に納めることができるためあまり問題にならないが、前
記二股状に分岐したレバー先端部についてはその外端縁
がどうしても外方に位置することになり、そうすると、
該レバー先端部が係合する係合部を、シフトホルダから
外径方向に向けて大きく突出せしめて形成しなければな
らず、これによつてスタータモータ装置自体が太つたも
のになつて軽量小型化の妨げになるという問題が有る。
一方、シフトホルダについては樹脂材として軽量化に寄
与できる可能性が有る。そこでシフトホルダを樹脂材と
してみた結果、係合部において、シフトレバー側が硬い
金属製であるため硬度差が歴然とし、このためシフトホ
ルダにおいて係合部がどうしても摩耗しやすく耐久性に
劣るという欠点が有つて信頼性を高くするためにはこの
ままでは採用できないことになる。
与できる可能性が有る。そこでシフトホルダを樹脂材と
してみた結果、係合部において、シフトレバー側が硬い
金属製であるため硬度差が歴然とし、このためシフトホ
ルダにおいて係合部がどうしても摩耗しやすく耐久性に
劣るという欠点が有つて信頼性を高くするためにはこの
ままでは採用できないことになる。
[問題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができるスタータモータ装置を提供することを
目的として創案されたものであつて、スタータスイツチ
の始動操作で駆動するモータ部と、該モータ部のモータ
軸を太陽軸とする遊星減速機構と、該遊星減速機構の遊
星歯車支軸が一体的に連結され、かつセンターブラケツ
トを介してハウジングに回動自在に軸支された出力軸
と、該出力軸と同芯に配設され、かつ先端部にピニオン
ギアが一体的に設けられたピニオン軸と、クラツチアウ
タが出力軸にヘリカルスプライン嵌合し、クラツチイン
ナがピニオン軸と一体的になつた一方向回転クラツチ
と、前記モータ部に平行状に配設され、前記ハウジング
に固着されるマグネツトスイツチと、該マグネツトスイ
ツチの差動杆とクラツチアウタに外嵌したシフトホルダ
との間に介装され、スタータスイツチの始動操作による
マグネツトスイツチの作動に基づいて一方向回転クラツ
チをピニオン軸と一体的に始動位置にシフトさせるシフ
トレバーとからなり、さらに前記シフトレバーは金属製
薄板部材を板面が軸方向を向くように用いて形成し、二
股状に分岐したレバー先端部には、外端縁側が段差状に
切欠かれて幅狭状になつた係合板部を形成する一方、シ
フトホルダは樹脂製リング部材で形成し、その外周から
突出した一対の係合突部に係合孔を形成し、該係合孔
に、略コ字形をした金属板製カラー材を一体的に嵌合し
て、前記係合板部が挿入して係合できるように構成する
と共に、さらにカラー材の係合板部挿入側端縁には、係
合突部の表面に沿うよう鍔状片を折曲形成し、該鍔状片
によつて前記幅狭な係合板部を形成すべく切欠いた段差
部が樹脂製部材に接触しないように構成したことを特徴
とするものである。
することができるスタータモータ装置を提供することを
目的として創案されたものであつて、スタータスイツチ
の始動操作で駆動するモータ部と、該モータ部のモータ
軸を太陽軸とする遊星減速機構と、該遊星減速機構の遊
星歯車支軸が一体的に連結され、かつセンターブラケツ
トを介してハウジングに回動自在に軸支された出力軸
と、該出力軸と同芯に配設され、かつ先端部にピニオン
ギアが一体的に設けられたピニオン軸と、クラツチアウ
タが出力軸にヘリカルスプライン嵌合し、クラツチイン
ナがピニオン軸と一体的になつた一方向回転クラツチ
と、前記モータ部に平行状に配設され、前記ハウジング
に固着されるマグネツトスイツチと、該マグネツトスイ
ツチの差動杆とクラツチアウタに外嵌したシフトホルダ
との間に介装され、スタータスイツチの始動操作による
マグネツトスイツチの作動に基づいて一方向回転クラツ
チをピニオン軸と一体的に始動位置にシフトさせるシフ
トレバーとからなり、さらに前記シフトレバーは金属製
薄板部材を板面が軸方向を向くように用いて形成し、二
股状に分岐したレバー先端部には、外端縁側が段差状に
切欠かれて幅狭状になつた係合板部を形成する一方、シ
フトホルダは樹脂製リング部材で形成し、その外周から
突出した一対の係合突部に係合孔を形成し、該係合孔
に、略コ字形をした金属板製カラー材を一体的に嵌合し
て、前記係合板部が挿入して係合できるように構成する
と共に、さらにカラー材の係合板部挿入側端縁には、係
合突部の表面に沿うよう鍔状片を折曲形成し、該鍔状片
によつて前記幅狭な係合板部を形成すべく切欠いた段差
部が樹脂製部材に接触しないように構成したことを特徴
とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、シフトレバーは金
属性薄板部材で形成し、シフトホルダは樹脂材で形成し
たものでありながら、スタータモータ装置の小型軽量化
が確実に計れ、しかも耐久性に富み信頼性の向上を計る
ことができるものである。
属性薄板部材で形成し、シフトホルダは樹脂材で形成し
たものでありながら、スタータモータ装置の小型軽量化
が確実に計れ、しかも耐久性に富み信頼性の向上を計る
ことができるものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1はスタータのハウジングであつて、該ハ
ウジング1の基端側にはモータ部2、マグネツトスイツ
チ部3が並列するように配設されている。4はモータ部
2のモータ軸2aに形成したギア部を太陽ギアとして遊
星ギア4aが自転しながら公転する遊星減速機構であつ
て、遊星ギア4aに軸受メタル4bを介して軸支された
遊星歯車支軸4cには出力軸5のフランジ部5aが連結
されている。この出力軸5は筒状となつており、そこに
ピニオン軸6が軸芯方向進退自在で軸芯回りに回動自在
に内嵌している。
面において、1はスタータのハウジングであつて、該ハ
ウジング1の基端側にはモータ部2、マグネツトスイツ
チ部3が並列するように配設されている。4はモータ部
2のモータ軸2aに形成したギア部を太陽ギアとして遊
星ギア4aが自転しながら公転する遊星減速機構であつ
て、遊星ギア4aに軸受メタル4bを介して軸支された
遊星歯車支軸4cには出力軸5のフランジ部5aが連結
されている。この出力軸5は筒状となつており、そこに
ピニオン軸6が軸芯方向進退自在で軸芯回りに回動自在
に内嵌している。
7はモータ部2の回転方向にのみ動力伝動をするよう設
定された一方向回転クラツチであつて、該一方向回転ク
ラツチ7のクラツチアウタ7aは出力軸5にヘリカルス
プライン嵌合部8によつて軸芯方向移動自在に支持さ
れ、またクラツチインナ7bはピニオン軸6にセレーシ
ヨン嵌合によつて一体化されている。さらにピニオン軸
6の先端部にはピニオンギア9が一体的に止着されてお
り、かつその近傍が軸受10、およびそのインナに止着
した軸受メタル11を介してハウジング1に軸芯回り回
動自在で軸芯方向移動自在に支持されている。
定された一方向回転クラツチであつて、該一方向回転ク
ラツチ7のクラツチアウタ7aは出力軸5にヘリカルス
プライン嵌合部8によつて軸芯方向移動自在に支持さ
れ、またクラツチインナ7bはピニオン軸6にセレーシ
ヨン嵌合によつて一体化されている。さらにピニオン軸
6の先端部にはピニオンギア9が一体的に止着されてお
り、かつその近傍が軸受10、およびそのインナに止着
した軸受メタル11を介してハウジング1に軸芯回り回
動自在で軸芯方向移動自在に支持されている。
前記マグネツトスイツチ部3の作動杆3aにはシフトレ
バー12の基端部が連結されているが、このシフトレバ
ー12は鉄材等の金属製薄板部材を用い、板面が軸方向
を向くようにして形成されるものであるが、その先端側
は二股状に分岐形成されており、かつその先端部には、
外端縁側が段差状に切欠かれて幅狭となつた係合板部1
2aが形成されている。
バー12の基端部が連結されているが、このシフトレバ
ー12は鉄材等の金属製薄板部材を用い、板面が軸方向
を向くようにして形成されるものであるが、その先端側
は二股状に分岐形成されており、かつその先端部には、
外端縁側が段差状に切欠かれて幅狭となつた係合板部1
2aが形成されている。
一方、前記一方向回転クラツチ7のクラツチアウタ7a
には、前記ヘリカルスプライン嵌合部8とオーバーラツ
プするようシフトホルダ14が外嵌止着されているが、
このシフトホルダ14は樹脂製部材によつて形成されて
いる。そしてこのシフトホルダ14には一対の係合突部
14aが突出形成されているが、該係合突部14aには
さらに前記レバー係合板部12aが挿入して係合するた
めの係合孔14bが形成されているが、この係合孔14
bには、鉄材等の金属製板部材によつて形成されたカラ
ー材13が圧入等適宜手段によつて一体的に組み込まれ
ている。このカラー材13は、係合孔14bの孔形状に
合うよう略コ字形に折曲した板材を用いて形成さてお
り、かつレバー係合部12aが挿入する側の端縁につい
ては、係合突部14aの表面に沿うよう外側に向けて鍔
状片13aが折曲形成されており、該鍔状片13aによ
つて幅狭なレバー係合板部12aを形成すべく切欠いた
外端縁側の段差部が係合突部14aに接触しないように
なつている。そして始動スイツチの始動操作(ON操
作)に伴うマグネツトスイツチ3の作動に連繋してシフ
トレバー12が支点1aを基準として揺動することで、
ピニオン軸6が一方向回転クラツチ7、ピニオンギア9
と共に矢印方向に一体移動し、これによつてピニオンギ
ア9がエンジン側に連動連結されるリングギア17に噛
合してエンジン始動が成されるようになつている。
には、前記ヘリカルスプライン嵌合部8とオーバーラツ
プするようシフトホルダ14が外嵌止着されているが、
このシフトホルダ14は樹脂製部材によつて形成されて
いる。そしてこのシフトホルダ14には一対の係合突部
14aが突出形成されているが、該係合突部14aには
さらに前記レバー係合板部12aが挿入して係合するた
めの係合孔14bが形成されているが、この係合孔14
bには、鉄材等の金属製板部材によつて形成されたカラ
ー材13が圧入等適宜手段によつて一体的に組み込まれ
ている。このカラー材13は、係合孔14bの孔形状に
合うよう略コ字形に折曲した板材を用いて形成さてお
り、かつレバー係合部12aが挿入する側の端縁につい
ては、係合突部14aの表面に沿うよう外側に向けて鍔
状片13aが折曲形成されており、該鍔状片13aによ
つて幅狭なレバー係合板部12aを形成すべく切欠いた
外端縁側の段差部が係合突部14aに接触しないように
なつている。そして始動スイツチの始動操作(ON操
作)に伴うマグネツトスイツチ3の作動に連繋してシフ
トレバー12が支点1aを基準として揺動することで、
ピニオン軸6が一方向回転クラツチ7、ピニオンギア9
と共に矢印方向に一体移動し、これによつてピニオンギ
ア9がエンジン側に連動連結されるリングギア17に噛
合してエンジン始動が成されるようになつている。
また15はセンターブラケツトであつて、出力軸5を軸
受メタル16を介して軸芯回りに回動自在に支持するも
のであるが、このものにおいては、軸受メタル16によ
る支持部がクラツチアウ7a筒部内側にオーバーラツプ
する構造となつていて、装置全体の軸芯方向の長さを短
くできるよう配慮されている。
受メタル16を介して軸芯回りに回動自在に支持するも
のであるが、このものにおいては、軸受メタル16によ
る支持部がクラツチアウ7a筒部内側にオーバーラツプ
する構造となつていて、装置全体の軸芯方向の長さを短
くできるよう配慮されている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、ピニオ
ン軸6のシフトは、マグネツトスイツチ部3の作動に伴
うシフトレバー12の揺動によつて行われ、これによつ
てピニオンギア9がリングギア17に噛合することにな
るが、このものにおいて、シフトレバー12を、金属製
薄板部材を用い、板面が軸方向を向くようにして形成
し、軸方向の長さを短くできるものであるが、さらにこ
のものは、レバー先端側の二股に分岐したものの先端部
について、その外端縁側を段差状に切欠いて幅狭な係合
板部12aを形成しており、これによつて該係合板部1
2aが挿入係合すべくシフトホルダ14側に形成される
係合突部14aの突出量を、前記切欠いた分だけ小さく
することができ、これによつてスタータモータが太つて
しまうことを効果的に回避し得ることになり、このこと
と、前記軸方向の長さを短くできることとが相俟つてス
タータモータ装置の軽量小型化が確実に達成できること
になる。
ン軸6のシフトは、マグネツトスイツチ部3の作動に伴
うシフトレバー12の揺動によつて行われ、これによつ
てピニオンギア9がリングギア17に噛合することにな
るが、このものにおいて、シフトレバー12を、金属製
薄板部材を用い、板面が軸方向を向くようにして形成
し、軸方向の長さを短くできるものであるが、さらにこ
のものは、レバー先端側の二股に分岐したものの先端部
について、その外端縁側を段差状に切欠いて幅狭な係合
板部12aを形成しており、これによつて該係合板部1
2aが挿入係合すべくシフトホルダ14側に形成される
係合突部14aの突出量を、前記切欠いた分だけ小さく
することができ、これによつてスタータモータが太つて
しまうことを効果的に回避し得ることになり、このこと
と、前記軸方向の長さを短くできることとが相俟つてス
タータモータ装置の軽量小型化が確実に達成できること
になる。
一方、シフトホルダ14は樹脂製部材によつて形成され
て軽量化が計れるが、該シフトホルダ14に、レバー係
合板部12aが係合すべく形成される係合突部14aの
係合孔14bには金属製部材によつて形成されたカラー
材13が組み込まれていて、これが直接レバー係合板部
12aに接触することになる。この結果、シフトホルダ
14が樹脂材という軟らかい部材で形成されていても何
ら問題となることは無く有効に保護できて、硬いシフト
レバー12との接触でシフトホルダ14が早期のうちに
摩耗してしまう不具合を確実に回避できる。しかもこの
場合、レバー係合板部12aは、前述したように外端縁
部を段差状に切欠いて幅狭にしているため、段差部がホ
ルダ係合突部14aの表面に接触する惧れがあるが、こ
れについては、該表面に沿うよう外側に向けて折曲形成
された鍔状部13aが段差部に接触することになつて、
ホルダ係合突部14aを保護することになる。この結
果、シフトレバー12がシフトホルダ14に接触して損
傷を与えてしまうことから有効に保護することができる
ことになつて、長期に亘つて高い信頼性の確保ができる
ことになる。
て軽量化が計れるが、該シフトホルダ14に、レバー係
合板部12aが係合すべく形成される係合突部14aの
係合孔14bには金属製部材によつて形成されたカラー
材13が組み込まれていて、これが直接レバー係合板部
12aに接触することになる。この結果、シフトホルダ
14が樹脂材という軟らかい部材で形成されていても何
ら問題となることは無く有効に保護できて、硬いシフト
レバー12との接触でシフトホルダ14が早期のうちに
摩耗してしまう不具合を確実に回避できる。しかもこの
場合、レバー係合板部12aは、前述したように外端縁
部を段差状に切欠いて幅狭にしているため、段差部がホ
ルダ係合突部14aの表面に接触する惧れがあるが、こ
れについては、該表面に沿うよう外側に向けて折曲形成
された鍔状部13aが段差部に接触することになつて、
ホルダ係合突部14aを保護することになる。この結
果、シフトレバー12がシフトホルダ14に接触して損
傷を与えてしまうことから有効に保護することができる
ことになつて、長期に亘つて高い信頼性の確保ができる
ことになる。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、シフトレバーについては、金属製薄板部材を板
面が軸方向を向くように用いて形成して、軸方向の長さ
を短くできるものであるが、このシフトレバーの二股状
に分岐した先端部には、外端縁側を段差状に切欠いて幅
狭な係合板部が形成されており、これによつて該係合板
部が挿入係合すべくシフトホルダ側に突出形成される係
合突部の突出量を、前記切欠いた分だけ小さくでき、そ
うすることによつてスタータモータが径方向に太つてし
まうことを効果的に回避し得ることになり、このこと
と、前記軸方向の長さを短くできることとが相俟つてス
タータモータ装置の軽量小型化が確実に達成できること
になる。
るから、シフトレバーについては、金属製薄板部材を板
面が軸方向を向くように用いて形成して、軸方向の長さ
を短くできるものであるが、このシフトレバーの二股状
に分岐した先端部には、外端縁側を段差状に切欠いて幅
狭な係合板部が形成されており、これによつて該係合板
部が挿入係合すべくシフトホルダ側に突出形成される係
合突部の突出量を、前記切欠いた分だけ小さくでき、そ
うすることによつてスタータモータが径方向に太つてし
まうことを効果的に回避し得ることになり、このこと
と、前記軸方向の長さを短くできることとが相俟つてス
タータモータ装置の軽量小型化が確実に達成できること
になる。
一方、シフトホルダは樹脂製部材によつて形成されてい
てさらに軽量化が計れるものであるが、該シフトホルダ
に形成される係合突部の係合孔に組込まれた金属製のカ
ラー材には、係合突部の表面に沿うような外側に向けて
鍔状片が折曲形成されており、従つて、前述したように
外端縁側が段差状に切欠かれたレバー係合板部が係合孔
に挿入係合したとしても、該挿入する係合板部は勿論の
こと、係合突部の表面に対向する段差部についてもホル
ダ係合突部に直接対向接触することがなく、鍔状片付き
のカラー材によつてシフトホルダが保護されることにな
り、シフトホルダを樹脂材という軟らかい部材で形成し
ても何ら問題となることは無く、長期に亘つて高い信頼
性の確保ができることになる。
てさらに軽量化が計れるものであるが、該シフトホルダ
に形成される係合突部の係合孔に組込まれた金属製のカ
ラー材には、係合突部の表面に沿うような外側に向けて
鍔状片が折曲形成されており、従つて、前述したように
外端縁側が段差状に切欠かれたレバー係合板部が係合孔
に挿入係合したとしても、該挿入する係合板部は勿論の
こと、係合突部の表面に対向する段差部についてもホル
ダ係合突部に直接対向接触することがなく、鍔状片付き
のカラー材によつてシフトホルダが保護されることにな
り、シフトホルダを樹脂材という軟らかい部材で形成し
ても何ら問題となることは無く、長期に亘つて高い信頼
性の確保ができることになる。
図面は、本考案に係るスタータモータ装置の実施例を示
したものであつて、第1図はスタータモータ装置の一部
断面側面図、第2図はシフト部の要部斜視図、第3図は
シフト部のに分解斜視図、第4図はカラー材の斜視図で
ある。 図中、5は出力軸、6はピニオン軸、7は一方向回転ク
ラツチ、9はピニオンギア、12はシフトレバー、13
はカラー材、13aは鍔状部、14はシフトホルダ、1
4aは係合溝部である。
したものであつて、第1図はスタータモータ装置の一部
断面側面図、第2図はシフト部の要部斜視図、第3図は
シフト部のに分解斜視図、第4図はカラー材の斜視図で
ある。 図中、5は出力軸、6はピニオン軸、7は一方向回転ク
ラツチ、9はピニオンギア、12はシフトレバー、13
はカラー材、13aは鍔状部、14はシフトホルダ、1
4aは係合溝部である。
フロントページの続き (72)考案者 萩原 浩 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社三ツ葉電機製作所内 (56)参考文献 実開 昭60−49268(JP,U) 実公 昭27−6519(JP,Y1) 実公 昭61−18225(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】スタータスイツチの始動操作で駆動するモ
ータ部(2)と、該モータ部のモータ軸(2a)を太陽
軸とする遊星減速機構(4)と、該遊星減速機構の遊星
歯車支軸(4c)が一体的に連結され、かつセンターブ
ラケツト(15)を介してハウジング(1)に回動自在
に軸支された出力軸(5)と、該出力軸(5)と同芯に
配設され、かつ先端部にピニオンギア(9)が一体的に
設けられたピニオン軸(6)と、クラツチアウタ(7
a)が出力軸(5)にヘリカルスプライン嵌合(16)
し、クラツチインナ(7b)がピニオン軸(6)と一体
的になつた一方向回転クラツチ(7)と、前記モータ部
(2)に平行状に配設され、前記ハウジング(1)に固
着されるマグネツトスイツチ(3)と、該マグネツトス
イツチの作動杆(3a)とクラツチアウタ(7a)に外
嵌したシフトホルダ(14)との間に介装され、スター
タスイツチの始動操作によるマグネツトスイツチの作動
に基づいて一方向回転クラツチをピニオン軸と一体的に
始動位置にシフトさせるシフトレバー(12)とからな
り、さらに前記シフトレバー(12)は金属製薄板部材
を板面が軸方向を向くように用いて形成し、二股状に分
岐したレバー先端部には、外端縁側が段差状に切欠かれ
て幅狭状になつた係合板部(12a)を形成する一方、
シフトホルダ(14)は樹脂製リング部材で形成し、そ
の外周から突出した一対の係合突部(14a)に係合孔
(14b)を形成し、該係合孔(14b)に、略コ字形
をした金属板製カラー材(13)を一体的に嵌合して、
前記係合板部(12a)が挿入して係合できるように構
成すると共に、さらにカラー材(13)の係合板部挿入
側端縁には、係合突部(14a)の表面に沿うよう鍔状
片(13a)を折曲形成し、該鍔状片(13a)によつ
て前記幅狭な係合板部(12a)を形成すべく切欠いた
段差部が樹脂製部材に接触しないように構成したことを
特徴とするスタータモータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988027769U JPH0623743Y2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | スタータモータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988027769U JPH0623743Y2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | スタータモータ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01131873U JPH01131873U (ja) | 1989-09-07 |
JPH0623743Y2 true JPH0623743Y2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=31250552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988027769U Expired - Lifetime JPH0623743Y2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | スタータモータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0623743Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4544238B2 (ja) * | 2006-11-01 | 2010-09-15 | 株式会社デンソー | スタータ |
JP4552924B2 (ja) * | 2006-11-02 | 2010-09-29 | 株式会社デンソー | スタータ |
JP4994478B2 (ja) | 2010-04-27 | 2012-08-08 | 三菱電機株式会社 | スタータ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6049268U (ja) * | 1983-09-13 | 1985-04-06 | 三菱電機株式会社 | ピニオン移送装置 |
JPS6118225U (ja) * | 1984-07-09 | 1986-02-01 | エヌオーケー株式会社 | コンベア装置 |
-
1988
- 1988-03-02 JP JP1988027769U patent/JPH0623743Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01131873U (ja) | 1989-09-07 |
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