JP2002048247A - 回転検出可能な密封装置 - Google Patents
回転検出可能な密封装置Info
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Abstract
転検出可能な密封装置を提供する。 【解決手段】 軸1の嵌合面D(周面)に嵌着される環
状部材6と、環状部材6に設けられ、周方向に配設され
てセンサ3により検知される被検知部を有するゴム材5
(エンコーダー)と、を備え、環状部材6が嵌着する軸
1の嵌合面Dとゴム材5とは、周方向に離間して設けら
れる。
Description
軸封部等に用いられる密封装置に関し、特に相対回転す
る2部材の回転を検出可能な密封装置に関するものであ
る。
ば自動車の車速を検出する車速センサとして用いられて
おり、一般的には、回転軸に等間隔のセレーション
(歯)又は穴を有する金属ロータを取付け、これに誘導
電流タイプのセンサを近接配置し、ロータが回転しセン
サの磁束を切ることにより誘導電流を発生させ、これに
より回転速度を検出している。
タ及びセンサを取付ける専用のスペースを必要とし、ま
た、ロータ及びセンサは軸受を密封する密封装置とは別
体で設けられており、構造が複雑なものとなっている。
及びセンサを一体化させた密封装置が提案されている。
と、環状部材56に焼付け成形されたゴム材55,及び
ハウジング52に嵌着された環状部材58と、環状部材
58に焼付け成形されたゴム材57とから構成されてい
る。
方向に磁極NSが交互になるように多磁極化されてお
り、磁気抵抗効果素子等のセンサ部53により磁化の変
化を感知されて回転速度等の検出が行われる。
び内部のグリース流出を抑えるべく、リップを形成して
いる。
ような従来技術の場合には、軸51と多磁極化されたゴ
ム材55との間には、嵌合しろL1が設けられているた
め、環状部材56を軸51に嵌着する際にゴム材55が
盛り上がる現象が発生してしまい(図4(a)中I”
部)、磁力の乱れにより回転検知の誤差が発生する可能
性がある。
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、回転検出精度を向上させた、信頼性の高い回転検出
可能な密封装置を提供することにある。
に、本発明にあっては、互いに同軸的に相対回転自在に
設けられる2部材間の環状隙間を密封するとともに、該
2部材の相対回転を検出可能とする、回転検出可能な密
封装置であって、前記2部材のうちどちらか一方の部材
の周面に嵌着される環状部材と、前記環状部材に設けら
れ、周方向に配設されて検知手段により検知される被検
知部を有する弾性部材と、を備え、前記環状部材が嵌着
する前記2部材のうちどちらか一方の部材の周面と前記
弾性部材とは、周方向に離間して設けられていることを
特徴とする。
材の周面に嵌着されても、前記弾性部材が該一方の部材
の周面に接触することはないので、該弾性部材が盛り上
がることはなく、該弾性部材の被検知部の性状は変化せ
ず、特に径方向位置による誤差が生じにくくなり、検知
手段に検知される該被検知部を大きくとることができ、
回転検知精度の向上を図ることができる。
該多磁極化された弾性部材の被検知部から生じる磁化の
変化により、前記2部材の相対回転を検出可能とするこ
とも好適である。
を行う場合でも、前記弾性部材が盛り上がることはな
く、該弾性部材の多磁極化された被検知部の性状は変化
しないので、磁力が乱れることはなく磁力を安定させる
ことが可能となり、精度の高い検出が可能となる。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。
態1に係る回転検出可能な密封装置の概略断面図であ
る。
に相対回転自在に設けられる2部材としてのハウジング
2とハウジング2の軸孔内に挿入される軸1間の環状隙
間を密封するものであり、軸1の周面としての嵌合面D
に嵌着された環状部材6と、環状部材6に焼付け成形さ
れ、多磁極化された被検知部を有する弾性部材としての
ゴム材5(エンコーダー)と、ハウジング2の嵌合面E
に嵌着された環状部材8と、環状部材8に焼付け成形さ
れたゴム材7とを備えている。
(鉄)を分散させた磁化性ゴム材料からなり、図3に示
すように、これを円周方向に磁極NSが交互になるよう
に多磁極化させ、軸1に嵌着される環状部材6を構成す
る径方向部6bに焼付け成形され、磁気抵抗効果素子等
のセンサ3により、回転するゴム材5から生じる磁化の
変化を感知され回転速度等の検出が行われる。
材7は、ゴム状弾性体製であり、環状部材8を構成する
径方向部8bには、環状部材6を構成する円筒状部6a
の外周面に摺動して軸方向を密封するシール部7aと、
環状部材6を構成する径方向部6bに摺動して径方向を
密封するシール部7bとが備えられている。これによ
り、外部からのダスト及び内部のグリース流出を抑える
ことができる。
部を密封するもので、4はベアリングを示している。
て、ゴム材5は、軸1の周面としての嵌合面Dに対して
周方向に離間して設けられており、すなわち、軸1に対
して隙間L2が設けられている。
ような嵌着時に発生していたゴム材が盛り上がる現象
(図4(a)のI”部)が発生することがなくなる(図
1のI部)。
で、センサ3に対向する面は変形することなく常に平面
となり、センサ3の、特に径方向の位置による誤差が生
じにくくなる。
ム材5の検知面を大きくすることができ、また、磁力が
乱れることはなく磁力を安定させることができるので、
センサ3の精度を向上させることが可能となる。
した状態で設けることにより、密封性能を得ることがで
きる。
部6aの長さを所定の長さにすることにより、環状部材
6及びゴム材5が軸1の回転でぶれることを防止できる
ので、安定した精度のよい検出が可能となる。
すように、密封装置を嵌合する際の軸方向の位置決め管
理が難しく、ゴム材55の軸方向の位置C”がずれる可
能性があるため、ゴム材55とセンサ部53の位置が一
定とならず、回転検知の精度が低下する可能性がある。
ング2に密封装置を位置決めする段差F,Gを設けてい
る。
を、円筒状部8aと径方向部8bとのR部で位置決めす
る段差Gが設けられ、また、軸1には、環状部材6を、
円筒状部6aの先端部で位置決めする段差Fが設けられ
ている。
位置が正確に決まる(たとえば、ハウジング2の端面B
から距離H2の位置にゴム材5の端面Cが位置するよう
設定可能となる)ので、センサ3に対するゴム材5の端
面Cの位置が一定となり、センサ3による検出精度の向
上を図ることができる。
り軸方向に厚くなりスプリングバックが大きいような場
合でも、段差F,Gによる軸方向の位置決めにより、軸
方向の位置がずれることはなくなり、これまで難しかっ
たゴム材5の軸方向の位置管理、すなわち、打ち込み管
理が容易となり、作業性の向上とともにセンサ3による
検出精度の向上を図ることができる。
め、シール部7aは確実に円筒状部6aの外周面を密封
接触し、シール部7bは径方向部6bと所定のシール圧
で密封接触することができるので、密封装置が備える密
封性能を発揮することができる。
態2に係る回転検出可能な密封装置の概略断面図であ
る。
12の周面に嵌着された環状部材18と、環状部材18
に焼付け成形され、多磁極化された被検知部を有する弾
性部材としてのゴム材15と、環状部材18を構成する
径方向部18bの先端に焼付け成形され、固定された軸
状部材11に摺動して密封接触するシール部17とを備
えている。
分散させた磁化性ゴム材料からなり、図3に示すよう
に、これを円周方向に磁極NSが交互になるように多磁
極化させ、回転部材12に嵌着される環状部材18に焼
付け成形され、磁気抵抗効果素子等のセンサ13によ
り、回転するゴム材15から生じる磁化の変化を感知さ
れ回転速度等の検出が行われる。
ール部17は、ゴム状弾性体製であり、外部からのダス
ト及び内部のグリース流出を抑えることができる。
部を密封するもので、14はベアリングを示している。
て、ゴム材15は、回転部材12の周面としての嵌合面
E’に対して周方向に離間して設けられており、すなわ
ち、回転部材12に対して隙間L2が設けられている。
ような嵌着時に発生していたゴム材が盛り上がる現象
(図4(a)のI”部)が発生することがなくなる(図
2のI’部)。
ので、センサ13に対向する面は変形することなく常に
平面となり、センサ13の、特に径方向の位置による誤
差が生じにくくなる。
ゴム材15の検知面を大きくすることができ、また、磁
力が乱れることはなく磁力を安定させることができるの
で、センサ13の精度を向上させることが可能となる。
L2を近接した状態で設けることにより、密封性能を得
ることができる。
れる円筒状部18aの長さを所定の長さにすることによ
り、環状部材18及びゴム材15が回転部材12の回転
でぶれることを防止できるので、安定した精度のよい検
出が可能となる。
すように、密封装置を嵌合する際の位置決め管理が難し
く、ゴム材55の軸方向の位置C”がずれる可能性があ
るため、ゴム材55とセンサ部53の位置が一定となら
ず、回転検知の精度が低下する可能性がある。
に密封装置を位置決めする段差G’を設けている。段差
G’は、環状部材18を、円筒状部18aの先端部で位
置決めしている。
置が正確に決まる(たとえば、回転部材12の端面B’
から距離H2の位置にゴム材15の端面C’が位置する
よう設定可能となる)ので、センサ13に対するゴム材
15の端面C’の位置が一定となり、センサ13による
検出精度の向上を図ることができる。
より軸方向に厚くなりスプリングバックが大きいような
場合でも、段差G’による軸方向の位置決めにより、軸
方向の位置がずれることはなくなり、これまで難しかっ
たゴム材15の軸方向の位置管理、すなわち、打ち込み
管理が容易となり、作業性の向上とともにセンサ13に
よる検出精度の向上を図ることができる。
スペースでも密封性能を発揮するとともに回転検出精度
の向上を図ることができる。
環状部材が嵌着する2部材のうちどちらか一方の部材の
周面と弾性部材とは、周方向に離間して設けられている
ことにより、該弾性部材が該一方の部材の周面に接触す
ることはないので、該弾性部材が盛り上がることはな
く、特に径方向位置による誤差が生じにくくなり、検知
手段に検知される該被検知部を大きくとることができ、
回転検知精度の向上を図ることができる。
場合でも、前記弾性部材が盛り上がることはなく、該弾
性部材の多磁極化された被検知部の性状は変化しないの
で、磁力が乱れることはなく磁力を安定させることが可
能となり、精度の高い検出が可能となる。
面図である。
面図である。
性部材を説明する概略図である。
図(b),(c)は軸方向にずれて装着された状態を示
す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】互いに同軸的に相対回転自在に設けられる
2部材間の環状隙間を密封するとともに、該2部材の相
対回転を検出可能とする、回転検出可能な密封装置であ
って、 前記2部材のうちどちらか一方の部材の周面に嵌着され
る環状部材と、 前記環状部材に設けられ、周方向に配設されて検知手段
により検知される被検知部を有する弾性部材と、を備
え、 前記環状部材が嵌着する前記2部材のうちどちらか一方
の部材の周面と前記弾性部材とは、周方向に離間して設
けられていることを特徴とする回転検出可能な密封装
置。 - 【請求項2】前記弾性部材の被検知部は多磁極化され、
該多磁極化された弾性部材の被検知部から生じる磁化の
変化により、前記2部材の相対回転を検出可能とするこ
とを特徴とする請求項1に記載の回転検出可能な密封装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000232801A JP2002048247A (ja) | 2000-08-01 | 2000-08-01 | 回転検出可能な密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000232801A JP2002048247A (ja) | 2000-08-01 | 2000-08-01 | 回転検出可能な密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002048247A true JP2002048247A (ja) | 2002-02-15 |
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ID=18725422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000232801A Pending JP2002048247A (ja) | 2000-08-01 | 2000-08-01 | 回転検出可能な密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100427 |
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