JP2007263190A - 回転検出装置付き軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内輪21の回転中心O回りに方向性を有する磁石2を、磁石固定部材26を介して内輪21の端面の回転中心部に取付ける。この磁石2に軸方向に対向して磁石2の磁気を感知し回転または角度の情報を出力する回転センサ3を、外輪22にセンサ取付部材27を介して取付ける。前記磁石固定部材26の外径縁26baは、この外径縁26baと前記センサ取付部材27との間または外輪22との間に微小な隙間Gが生じる程度に、内輪21の外径よりも大きくする。前記隙間Gを、磁気バイパス経路、または軸受20内の潤滑剤の漏れを防止する非接触シール隙間とする。
【選択図】 図1
Description
このように構成された回転角度検出装置33では、各辺の磁気センサアレイ35の出力を信号増幅回路、AD変換回路で読み出して前記磁石34の磁界分布を検出し、その検出結果に基づき磁石34の回転角度をデジタル信号処理回路により算出する。
この構成によると、磁石固定部材の外径縁を、センサ取付部材の内周面または外輪の内周面に近接する程度に、内輪の外径よりも大きくしたため、磁石固定部材の外径縁とセンサ取付部材の内周面または外輪の内周面との間の隙間が、磁気バイパス経路、または軸受内の潤滑剤の漏れを防止する非接触シール隙間として作用する。
すなわち、この回転検出装置付き軸受を、モータの回転軸支持に用いた場合、回転軸とモータハウジングの間に流れるモータ磁界の経路におけるバイパス経路として前記隙間が作用する。そのため、モータハウジングに磁気シールド板を取付けたり、軸受にバイパスリングを設けるなど余分な部品を追加することなく、回転センサを通過するモータ磁界を著しく低減できる。これにより、回転検出装置付き軸受のコンパクトな構成を維持しつつ、モータ磁界の影響を低減して高精度の回転検出が可能となる。
また、前記隙間が、回転検出装置付き軸受における回転検出装置の設置側の端部の非接触シール隙間として作用することから、軸受内の潤滑剤の漏れを防止でき、軸受内への異物の侵入を防止できる。
このように、磁石固定部材の外径部の軸方向肉厚を厚くすると、モータの回転軸支持に用いた場合に、回転軸から内輪を通り磁石固定部材を経由して外輪に至る磁路、つまり磁気バイパス経路の磁気抵抗がさらに低くなる。そのため、回転センサに漏れ出すモータ磁界をさらに低減することができる。
磁石2は、図2に示すように、その一対の磁極N,Sから発生する磁気が転がり軸受20の軸心Oの回りの方向性を有するものである。この磁石2は、転がり軸受20の軸心Oが磁石2の中心と一致するように、磁石固定部材26の内径部26aに固定される。磁石固定部材26の内径部26aは、回転センサ3から離反する軸方向に凹陥した凹形状部とされ、この内径部26aの外周面を内輪21の内径面に圧入嵌合することで、磁石固定部材26が内輪21に固定される。また、磁石固定部材26は、その外径部26bを内輪21の端面に当接させることで、軸方向の位置決めがなされ、これにより磁石2と回転センサ3の間のギャップが一定に保たれる。磁石固定部材26の外径縁26baは、この外径縁26baと前記センサ取付部材27との間、または外輪22との間に微小な隙間Gが生じる程度に、内輪21の外径よりも大きくされている。すなわち、磁石固定部材26の外径縁26baは、センサ取付部材27の内周面または外輪22の内周面に近接する程度に、内輪21の外径よりも大きくする。
このように回転角度検出装置1が組み込まれることで、磁石2が内輪21と一体に回転すると、上記軸受軸心Oの回りをN磁極およびS磁極が旋回移動する。
いま、図4に示す位置X1とX2に磁気センサアレイ5A〜5Dの検出磁界のN磁極とS磁極の境界であるゼロクロス位置があるとする。この状態で、各磁気センサアレイ5A〜5Dの出力は、図5(A)〜(D)に示す信号波形となる。したがって、ゼロクロス位置X1,X2は、磁気センサアレイ5A,5Cの出力から直線近似することで算出できる。
角度計算は、次式(1)で行うことができる。
θ=tan-1(2L/b) ……(1)
ここでθは、磁石2の回転角度を絶対角度(アブソリュート値)で示した値である。2Lは、矩形に並べられる各磁気センサアレイ5A〜5Dより構成される四角形の1辺の長さである。bは、ゼロクロス位置X1,X2間の横方向長さである。
ゼロクロス位置X1,X2が磁気センサアレイ5B,5Dにある場合には、それらの出力から得られるゼロクロス位置データにより、上記と同様にして回転角度θが算出される。演算回路部6で算出された回転角度θは前記出力ケーブル29より出力される。
なお、上記の例では、磁気センサとして磁気センサアレイを用いた半導体センサを使用する場合を示したが、磁界の方向を検出するベクトル式の磁気センサなどの半導体センサを使用してもよい。
すなわち、この回転検出装置付き軸受20を、モータの回転軸の支持に用いた場合、回転軸とモータハウジングの間に流れるモータ磁界の経路におけるバイパス経路として前記隙間Gが作用するので、モータハウジングに磁気シールド板を取付けたり、軸受20にバイパスリングを設けるなど余分な部品を追加することなく、回転センサ3を通過するモータ磁界を著しく低減できる。これにより、回転検出装置付き軸受20のコンパクトな構成を維持しつつ、モータ磁界の影響を低減して高精度の回転検出が可能となる。この実施形態では、磁石固定部材26を非磁性材料としているので、前記モータ磁界の影響をより低減することができる。
また、前記隙間Gが、回転検出装置付き軸受20における回転検出装置1の設置側の端部の非接触シール隙間として作用することで、軸受20内の潤滑剤の漏れを防止でき、軸受20内への異物の侵入を防止できる。
このように、磁石固定部材26の外径部26bの軸方向肉厚を厚くすると、モータの回転軸支持に用いた場合に、回転軸から内輪21を通り磁石固定部材26を経由して外輪22に至る磁路(磁気バイパス経路)の磁気抵抗がさらに低くなる。そのため、回転センサ3に漏れ出すモータ磁界をさらに低減することができる。
このように、磁石固定部材26の外径部26bの内輪21の外径よりも大きくなる部分26bbの軸方向肉厚を内径部26aよりも厚くして、内輪21の外径面に圧入固定すると、モータの回転軸支持に用いた場合に、回転軸から内輪21を通り磁石固定部材26を経由して外輪22に至る磁路(磁気バイパス経路)の磁気抵抗がさらに低くなる。そのため、回転センサ3に漏れ出すモータ磁界をさらに低減することができる。
2…磁石
3…回転センサ
4…半導体チップ
5a…磁気センサ素子
5A〜5D…磁気センサアレイ
6…演算回路部
20…回転検出装置付き軸受
21…内輪
22…外輪
26…磁石固定部材
26a…内径部
26b…外径部
26ba…外径縁
26bb…外径肉厚部分
27…センサ取付部材
G…隙間
Claims (5)
- 内輪の回転中心回りに方向性を有する磁石を、磁石固定部材を介して内輪の端面の回転中心部に取付け、前記磁石に軸方向に対向して前記磁石の磁気を感知し回転または角度の情報を出力する回転センサを、外輪にセンサ取付部材を介して取付けた回転検出装置付き軸受であって、前記磁石固定部材の外径縁を、前記センサ取付部材の内周面または外輪の内周面に近接する程度に、内輪の外径よりも大きくしたことを特徴とする回転検出装置付き軸受。
- 請求項1において、前記磁石固定部材の外径縁と前記センサ取付部材の内周面または外輪の内周面との間の隙間を、磁気バイパス経路、または軸受内の潤滑剤の漏れを防止する非接触シール隙間とした回転検出装置付き軸受。
- 請求項1または請求項2において、前記磁石固定部材を板状とし、この磁石固定部材の前記内輪の外径よりも大きくなる部分である外径部を、この外径部よりも内径側の部分である内径部よりも軸方向の肉厚が厚いものとした回転検出装置付き軸受。
- 請求項3において、前記磁石固定板を前記外径部で内輪の外径面に圧入固定した回転検出装置付き軸受。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記センサ取付部材が非磁性材料からなるものである回転検出装置付き軸受。
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