JPH0836436A - アクセル作動機構 - Google Patents

アクセル作動機構

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Publication number
JPH0836436A
JPH0836436A JP17100794A JP17100794A JPH0836436A JP H0836436 A JPH0836436 A JP H0836436A JP 17100794 A JP17100794 A JP 17100794A JP 17100794 A JP17100794 A JP 17100794A JP H0836436 A JPH0836436 A JP H0836436A
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JP
Japan
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accelerator
wire
elastic body
tension
lever
Prior art date
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Pending
Application number
JP17100794A
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English (en)
Inventor
Shinichi Maruyama
新一 丸山
Akihiko Hasegawa
昭彦 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防振手段の防振効果の向上とスペース効率の
向上を図る。 【構成】 アクセルレバー8の上端部に弾性材からなる
保持部材12を装着して、該保持部材12に固定アーム
16と可動アーム17とからなる弾性体保持アーム15
を取付けると共に、固定アーム16と可動アーム17と
に亘って捩りコイルスプリング14を初期圧縮荷重を付
与して弾装し、捩りコイルスプリング14の圧縮反力を
可動アーム17を介してアクセルワイヤ5に初期張力を
打ち消す方向に作用させて、該アクセルワイヤ5の初期
張力をキャンセルする張力キャンセル手段13を構成し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両に用いら
れるアクセル作動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のアクセル作動機構としては、例
えば実開昭61−146437号公報に示されているよ
うに、アクセルワイヤのワイヤエンドとアクセルレバー
との間に防振ゴムを介在させ、アクセルワイヤを介して
伝達されるスロットル側の振動をこの防振ゴムで減衰さ
せて、アクセルレバーおよびアクセルペダルへの振動伝
達防止を図るようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スロットルバルブを開
閉するスロットルバルブ開閉手段としてのスロットルド
ラムには、スプリング部材によってスロットルバルブの
閉方向に所定の捩り荷重が付与されているため、アクセ
ルワイヤにはこの捩り荷重に相応する初期張力が働いて
いる。
【0004】このため、前記従来のようにアクセルワイ
ヤのワイヤエンドとアクセルレバーとの間に防振ゴムを
介在させた場合、この防振ゴムはアクセルワイヤの初期
張力によってスロットルバルブが開き始める以前で既に
ばね定数の高い領域にまで圧縮変形されて、所期する防
振効果が得られなくなってしまう。
【0005】また、防振ゴムによってエンジンの常用回
転域からアイドル回転域までの駆動範囲で防振効果を得
ようとすると、該防振ゴムのばね定数を大幅に低めなけ
ればならないが、ばね定数を低めると前記アクセルワイ
ヤの初期張力による防振ゴムの潰れ代を考慮する必要が
あるため、防振ゴムがその分長大化して約10cm〜2
0cmもの長さが必要となることから、スロットルバル
ブが開く前にアクセルペダルが床に底付きしてしまう事
態が生じる可能性があり、また、狭隘な乗員足元部周り
での占有スペースが大きくなって現実的には採用するこ
とが困難となってしまう。
【0006】そこで、本発明はスペース効率が良く、か
つ、防振効果を大幅に向上することができるアクセル作
動機構を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、ス
ロットルチャンバに回転可能に支持されると共に、スロ
ットルバルブの閉方向に所定の捩り荷重が付与されたス
ロットルバルブ開閉手段と、下端にアクセルペダルが付
設されて車体側に回動可能に支持されたアクセルレバー
と、一端が前記スロットルバルブ開閉手段に連結され、
他端のワイヤエンドがアクセルレバーの上端部に抜け止
め連結されて前記スロットルバルブ開閉手段により初期
張力が付与されたアクセルワイヤと、アクセルワイヤの
ワイヤエンドとアクセルレバーの上端部との間に該アク
セルワイヤを挿通して介装された防振手段とを備えたア
クセル作動機構において、前記防振手段には、所要の初
期荷重が付与されたばね定数の低い弾性体を有して、こ
の弾性体の初期荷重の反力により前記アクセルワイヤの
初期張力をキャンセルする張力キャンセル手段を付設し
てある。
【0008】請求項2にあっては、張力キャンセル手段
がアクセルレバーの上端部に弾性材からなる保持部材を
介して固定した固定アームと、固定アームに対して離間
方向の位置が規制されて該固定アームと所要の間隔をお
いて対向して配置されると共に、一端が該固定アームに
回動自在に連結されて、アクセルワイヤのワイヤエンド
を係止する可動アームとからなる弾性体保持アームとを
備えていて、これら固定アームと可動アームとの間に弾
性体を初期圧縮荷重を付与した状態で配設してある。
【0009】請求項3にあっては、弾性体保持アームの
固定アームと可動アームとの間に配設した弾性体とし
て、コイル部を固定アームと可動アームとの連結部に同
軸上に配置し、コイル部から接線方向に延設した一対の
レバー部の一方を固定アームに係止し、レバー部の他方
を可動アームに係止した捩りコイルスプリングを用いて
いる。
【0010】請求項4にあっては、張力キャンセル手段
がアクセルレバーの上端部に弾性材からなる保持部材を
介して固定した外筒と、外筒の端部に抜け止めされて軸
方向に摺動自在に突出配置され、アクセルワイヤのワイ
ヤエンドを係止する内筒とからなる弾性体保持ケースを
備えていて、該弾性体保持ケース内で前記保持部材と内
筒との間に弾性体としてコイルスプリングを初期圧縮荷
重を付与した状態にしてアクセルワイヤと同軸線上に配
設してある。
【0011】請求項5にあっては、アクセルレバーの上
端にアクセルワイヤの軸線方向をアクセルレバーと平行
に変換するワイヤガイドを設けて、弾性保持ケースとそ
の内部に配設したコイルスプリングとからなる張力キャ
ンセル手段を、このアクセルレバーと平行に配設してあ
る。
【0012】
【作用】請求項1によれば、張力キャンセル手段の弾性
体には初期荷重が付与されているから、その反力がアク
セルワイヤにスロットルバルブ開閉手段によって作用す
る初期張力を打ち消す方向に作用し、該アクセルワイヤ
の初期張力をキャンセルする。
【0013】一方、アクセルワイヤを介して伝達される
スロットル側の振動は、前記弾性体と保持部材の弾性に
よって減衰される。
【0014】従って、アクセルワイヤとアクセルレバー
の上端部との間で、防振手段にアクセルワイヤの初期張
力分の潰れ代を設ける必要がなく、スペース効率を向上
することができる。
【0015】また、アクセルワイヤの初期張力をキャン
セルすることができるため、防振手段の長大化を伴うこ
となくそのばね定数を十分に低くして、エンジンのアイ
ドル回転域から常用回転域に亘る広い運転範囲で良好な
防振作用を発揮することができる。
【0016】請求項2によれば、初期圧縮荷重が付与さ
れた弾性体の圧縮反力が可動アームを介してアクセルワ
イヤに初期張力を打ち消す方向に作用して、該アクセル
ワイヤの初期張力をキャンセルし、アクセルワイヤを介
して伝達されるスロットル側の振動は、弾性体と保持部
材の弾性によって減衰される。
【0017】この場合も、アクセルワイヤとアクセルレ
バーの上端部との間で、防振手段にアクセルワイヤの初
期張力分の潰れ代を設ける必要がなく、スペース効率を
向上することができると共に、アクセルワイヤの初期張
力をキャンセルすることができるため、防振手段のばね
定数を十分に低くして、長大化を伴うことなくエンジン
の常用回転域からアイドル回転域までの駆動範囲で良好
な防振作用を発揮することができる。
【0018】請求項3によれば、弾性体保持アームに装
着される弾性体として捩りコイルスプリングを用いて、
そのコイル部を固定アームと可動アームとの連結部に同
軸上に配置し、2本のレバー部をそれぞれ固定アームと
可動アームに沿って係止配置することによって、該可動
アームにばね力を伝達するようにしてあるから、固定ア
ームと可動アームとの間に弾性体が該可動アームの移動
規制部材として存在することがなく、従って、これら固
定アームと可動アームとの離間間隔を必要最小限に設定
できてスペース効率を向上することができる。
【0019】請求項4によれば、初期圧縮荷重が付与さ
れたコイルスプリングの圧縮反力が内筒を介してアクセ
ルワイヤに初期張力を打ち消す方向に作用して、該アク
セルワイヤの初期張力をキャンセルし、アクセルワイヤ
を介して伝達されるスロットル側の振動は、コイルスプ
リングと保持部材の弾性によって減衰される。
【0020】従って、この場合もアクセルワイヤとアク
セルレバーの上端部との間で、防振手段にアクセルワイ
ヤの初期張力分の潰れ代を設ける必要がなく、スペース
効率を向上することができると共に、アクセルワイヤの
初期張力をキャンセルすることができるため、防振手段
のばね定数を十分に低くして、長大化を伴うことなくエ
ンジンの常用回転域からアイドル回転域までの駆動範囲
で良好な防振作用を発揮することができる。
【0021】また、弾性体保持ケースおよびコイルスプ
リングを、アクセルレバー上端部にアクセルワイヤと同
軸線上に配設してあるためコンパクトに設計することが
でき、上下方向のスペース効率も向上することができ
る。
【0022】請求項5によれば、ワイヤガイドによって
アクセルワイヤの軸線方向をアクセルレバーと平行に変
換し、弾性体保持ケースとその内部に配設したコイルス
プリングとからなる張力キャンセル手段を、該アクセル
レバーと平行に配設してあるから、アクセルレバー後方
への突出量を可及的に少なくしてスペース効率をより一
層向上することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0024】図1はアクセル作動機構の全体構造を概略
的に示すもので、エンジン1のスロットルチャンバ2に
はスロットルバルブ開閉手段としてのスロットルドラム
3を回転可能に軸支してある。
【0025】スロットルドラム3はスプリング部材によ
りスロットルバルブ(スプリング部材、スロットルバル
ブは何れも図示省略)の閉方向に捩り荷重を付与してあ
り、ストッパ4によってスロットルバルブ閉方向の回動
を規制、即ち、スロットルバルブの全閉位置(アイドル
位置)を規制している。
【0026】このスロットルドラム3には、アウタチュ
ーブ6で保護されたアクセルワイヤ5の一端を連結して
あり、該アクセルワイヤ5の他端はエンジンルームER
と車室Rとを隔成するダッシュロアパネル7を貫通し
て、アクセルレバー8の上端部に連結してあり、該アク
セルワイヤ5には前記スロットルドラム3に作用する捩
り荷重に相応した初期張力が働いている。
【0027】アクセルレバー8は下端にアクセルペダル
9を付設してあり、該アクセルレバー8の中間部をペダ
ルブラケット10を介してダッシュロアパネル7に回動
自在に軸支してある。
【0028】アクセルワイヤ5は前記アクセルレバー8
の上端部を貫通し、ワイヤエンド5aとアクセルレバー
8の上端部との間に防振手段11を配設してある。
【0029】図1中1aはエンジン1側のアウタチュー
ブ固定ブラケットを示す。
【0030】図2は前記防振手段11の具体的構造を示
している。
【0031】アクセルレバー8の上端部の後側面には、
ゴム、樹脂等の弾性材からなる保持部材12を、その一
側のスナップ頭部12aをアクセルレバー8の上端部に
設けた取付孔8aをくぐり抜けさせて係着固定してあ
る。
【0032】そして、この保持部材12にアクセルワイ
ヤ5の初期張力をキャンセルする張力キャンセル手段1
3を装着してある。
【0033】本実施例では張力キャンセル手段13とし
て、弾性体としての捩りコイルスプリング14と、この
捩りコイルスプリング14の初期圧縮荷重をアクセルワ
イヤ5に作用させる弾性体保持アーム15とを組み合わ
せたものを用いている。
【0034】弾性体保持アーム15は、下端をピン19
により相互に回動可能に連結した固定アーム16と可動
アーム17とからなり、固定アーム16はその上端部を
保持部材12にその他側のスナップ頭部12bを貫通さ
せて係着固定してある。
【0035】固定アーム16と可動アーム17とは、そ
れらの上端部を対向させてアクセルワイヤ5の軸線上に
離間配置してあり、固定アーム16の上端には可動アー
ム17の上端を係止して該可動アーム17の離間方向の
位置を規制するストッパ片18を曲折成形してある。
【0036】捩りコイルスプリング14はそのコイル部
14aを固定アーム16と可動アーム17との連結部の
ピン19の軸周りに配置し、該コイル部14aから接線
方向に延設した一対のレバー部14a,14bで所定の
捩り荷重、即ち、圧縮荷重を付与した状態で、その一方
を固定アーム16に沿って係着し、他方を可動アーム1
7に沿って係着して該可動アーム17の上端をストッパ
片18に係止させ、該捩りコイルスプリング14に所要
の初期圧縮荷重を付与してある。
【0037】この捩りコイルスプリング14はばね定数
を低く設定して、アクセルワイヤ5の初期張力と同等も
しくは若干低い圧縮反力が得られるようにしてある。
【0038】可動アーム17の上端部の後側面には、ゴ
ム、樹脂等の弾性材からなる緩衝材20を、その一側の
スナップ頭部20aを貫通させて係着固定し、該スナッ
プ頭部20aを保持部材12のスナップ頭部12bと対
向配置してある。
【0039】緩衝材20の後側面には球状の突起20b
を設けて、該突起20bにアクセルワイヤ5のワイヤエ
ンド5aを弾接させてあると共に、該緩衝材20の可動
アーム17の後側面と接する面を上下方向に弧状に形成
して、可動アーム17がピン19を中心に弧状運動した
際に、緩衝材20の可動アーム17およびワイヤエンド
5aとの当接面が移動して、アクセルワイヤ5が上下方
向に振れ動くことがないようにしてある。
【0040】以上の実施例構造によれば、アクセルワイ
ヤ5にはスロットルドラム3によって初期張力が作用す
るが、張力キャンセル手段13の捩りコイルスプリング
14には初期圧縮荷重が付与されているから、その圧縮
反力が可動アーム17を介してアクセルワイヤ5に初期
張力を打ち消す方向に作用し、該アクセルワイヤ5の初
期張力をキャンセルする。
【0041】このため、アクセルペダル9を踏み込む前
のアイドル運転状態では、可動アーム17の固定アーム
16側への押圧移動や、緩衝材20および保持部材12
の弾性変形はなく、アクセルワイヤ5を介して伝達され
るスロットルチャンバ2側の振動は、緩衝材20、保持
部材12、および捩りコイルスプリング14の弾性によ
り減衰される。
【0042】アクセルペダル9を踏み込むと、この踏力
によってアクセルワイヤ5が牽引され、スロットルドラ
ム3を介して図外のスロットルバルブを開き始めると共
に、アクセルワイヤ5の張力と張力キャンセル手段13
の捩りコイルスプリング14のばね力とのバランスが崩
れて、図3に示すように可動アーム17が捩りコイルス
プリング14のばね力に抗して固定アーム16側に移動
し、スロットルバルブ半開状態の常用回転域ではこれら
捩りコイルスプリング14のばね作用が有効に発揮され
ると共に、緩衝材20、保持部材12の弾性によってア
クセルワイヤ5を介して伝達される振動を減衰する。
【0043】エンジン1の常用回転域の上限からアクセ
ルペダル9が更に踏み込まれて床に底付きするフルスロ
ットル時には、図4に示すように可動アーム17が固定
アーム16側に最大に移動し、緩衝材20のスナップ頭
部20aが保持部材12のスナップ頭部12bに弾接し
て、これら緩衝材20および保持部材12がばね定数の
高い領域まで弾性変形すると防振効果は著しく低下する
が、エンジン回転も高く振動レベルが小さくなるから防
振効果の低下が体感されることは少ない。
【0044】これらの作用を図5に示す防振手段11の
撓み変形特性を参照して考察すると、防振ゴムだけを用
いた従来の防振手段ではb線で示すように、アイドル運
転域で既に防振ゴムがばね定数の高い領域まで撓み変形
するのに対して、本実施例にあってはa線で示すように
アイドル運転状態では防振手段11の撓み変形はなく、
スロットルバルブが開き始めた時点から防振手段11の
撓み変形が開始されて常用回転域の上限で最大に撓み変
形するようになる。
【0045】この結果、図6に示すようにB線で示す従
来の防振手段による防振効果と較べて、A線で示す如く
エンジンのアイドル回転域から常用回転域に亘る広い運
転範囲で防振効果を高めることができ、ドライバーのペ
ダル操作フィーリングを著しく向上させることができ
る。
【0046】なお、前記実施例にあっては可動アーム1
7に緩衝材20を付設してあるが、場合によって該緩衝
材20を省略しても良好な防振作用を得ることができ
る。
【0047】また、張力キャンセル手段13の弾性体と
して捩りコイルスプリング14を用いているが、この
他、引張りコイルスプリングを用いて初期引張り荷重を
付与して可動アーム17を固定アーム16から離間する
方向に張設してもよく、あるいは、圧縮コイルスプリン
グを初期圧縮荷重を付与した状態で可動アーム17と固
定アーム16の中間部位に跨って弾装するようにしても
よい。
【0048】図7に示す実施例は張力キャンセル手段1
3の弾性体として圧縮コイルスプリングを用いた例を示
している。
【0049】アクセルレバー8の上端部に設けた保持部
材12にはその環状溝に円形の外筒22を係着固定して
ある。
【0050】保持部材12には外筒22内に延びてアク
セルワイヤ5を挿通する小径円筒状のガイド12cを突
設してある。
【0051】外筒22の端部には外端部を閉塞した円形
の内筒23を、前記ガイド12cに沿って軸方向に摺動
自在に配設してある。
【0052】この内筒23はその前端部外周に設けたフ
ランジ23aと、外筒22の端部に曲折成形したフラン
ジ22aとの相互係合によって抜け止めされて突出配置
されていて、外端部でアクセルワイヤ5のワイヤエンド
5aを係止するようにしている。
【0053】そして、これら外筒22と内筒23とから
なる弾性体保持ケース21内で、ガイド12cの軸周り
に保持部材12と内筒23端との間にコイルスプリング
24を初期圧縮荷重を付与して、アクセルワイヤ5と同
軸線上に配設してある。
【0054】従って、この実施例にあっても張力キャン
セル手段13のコイルスプリング24は初期圧縮荷重が
付与されているため、その圧縮反力が内筒23を介して
アクセルワイヤ5に初期張力を打ち消す方向に作用し
て、アクセルワイヤ5の初期張力をキャンセルすること
ができる。
【0055】この結果、前記実施例と同様にアクセルワ
イヤ5に伝達される振動をコイルスプリング24および
保持部材12の弾性により減衰して、エンジンのアイド
ル回転域から常用回転域に亘る広い運転範囲で防振効果
を高めることができる。
【0056】また、弾性体保持ケース21およびコイル
スプリング24を、アクセルレバー8の上端部にアクセ
ルワイヤ5と同軸線上に配設してあるためコンパクトに
設計することができ、前後方向はもとより上下方向のス
ペース効率を向上することができる。
【0057】図8は図7に示した実施例の変形例を示す
もので、アクセルレバー8の上端にはワイヤガイドとし
て滑車25を支軸26により回転自在に軸支して、アク
セルワイヤ5をこの滑車25に掛け回してワイヤエンド
5a側の軸線方向を該アクセルレバー8に沿って平行に
略90°軸線変換して配索するようにし、弾性体保持ケ
ース21とその内部に配設したコイルスプリング24と
からなる張力キャンセル手段13を、該アクセルレバー
8と平行に配設してある。
【0058】張力キャンセル手段13をアクセルレバー
8と平行に配設するために、本実施例では保持部材12
をアクセルレバー8の滑車取付部の下方に、図7に示し
た実施例と90度位相を変えて図外のボルト・ナット等
により締結固定してある。
【0059】また、取付安定性を高めるために、弾性体
保持ケース21の外筒22をアクセルレバー8の後側面
に固設するようにしてもよい。
【0060】従って、本実施例にあっても前記各実施例
と同様にエンジンのアイドル回転域から常用回転域に亘
る広い運転範囲で良好な防振効果が得られる他、弾性体
保持ケース21とその内部に配設したコイルスプリング
24とからなる張力キャンセル手段13を、アクセルレ
バー8と平行に配設してあるから、張力キャンセル手段
13のアクセルレバー後方への突出量を可及的に少くし
てスペース効率をより一層向上することができる。
【0061】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。
【0062】請求項1によれば、防振手段は所要の初期
荷重が付与されたばね定数の低い弾性体を有して、アク
セルワイヤの初期張力をキャンセルする張力キャンセル
手段を備えて、この弾性体の反力をアクセルワイヤの初
期張力を打ち消すように作用させているから、アクセル
ワイヤとアクセルレバー上端部との間で防振手段にアク
セルワイヤの初期張力分の潰れ代を設ける必要がなく、
スペース効率を向上することができる。
【0063】しかも、アクセルワイヤの初期張力をキャ
ンセルすることができるため、防振手段の長大化を伴う
ことなくそのばね定数を十分に低くして、エンジンのア
イドル回転域から常用回転域に亘る広い運転範囲で良好
な防振作用が得られ、ドライバーのペダル操作フィーリ
ングを著しく向上させることができる。
【0064】請求項2によれば、初期圧縮荷重が付与さ
れた弾性体の圧縮反力を、弾性体保持アームの可動アー
ムを介してアクセルワイヤに初期張力を打ち消すように
作用させて、該アクセルワイヤの初期張力をキャンセル
するようにしてあるから、この場合も防振手段にアクセ
ルワイヤの初期張力分の潰れ代を設ける必要がなく、従
って、スペース効率を向上することができると共に、防
振手段のばね定数を十分に低くして、エンジンのアイド
ル回転域から常用回転域に亘る広い運転範囲で良好な防
振効果を得ることができる。
【0065】請求項3によれば、弾性体保持アームに装
着される弾性体として捩りコイルスプリングを用いて、
そのコイル部を固定アームと可動アームとの連結部に同
軸上に配置し、2本のレバー部をそれぞれ固定アームと
可動アームに沿って係止配置することによって、該可動
アームにばね力を伝達するようにしてあるから、固定ア
ームと可動アームとの間に弾性体が該可動アームの移動
規制部材として存在することがなく、従って、これら固
定アームと可動アームとの離間間隔を必要最小限に設定
できてスペース効率を向上することができる。
【0066】請求項4によれば、初期圧縮荷重が付与さ
れたコイルスプリングの圧縮反力を、弾性体保持ケース
の内筒を介してアクセルワイヤに初期張力を打ち消す方
向に作用させて、該アクセルワイヤの初期張力をキャン
セルするようにしてあるから、この場合も防振手段にア
クセルワイヤの初期張力分の潰れ代を設ける必要がな
く、従って、スペース効率を向上することができると共
に、防振手段のばね定数を十分に低くして、エンジンの
アイドル回転域から常用回転域に亘る広い運転範囲で良
好な防振効果を得ることができる。
【0067】また、弾性体保持ケースおよびコイルスプ
リングを、アクセルレバー上端部にアクセルワイヤと同
軸線上に配設してあるためコンパクトに設定することが
でき、上下方向のスペース効率も向上することができ
る。
【0068】請求項5によれば、ワイヤガイドによって
アクセルワイヤの軸線方向をアクセルレバーと平行に変
換し、弾性体保持ケースとその内部に配設したコイルス
プリングとからなる張力キャンセル手段を、該アクセル
レバーと平行に配設してあるから、アクセルレバー後方
への突出量を可及的に少なくしてスペース効率をより一
層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す略示的説明図。
【図2】図1のA範囲部の拡大図。
【図3】同実施例の作動を説明する図2と同様の拡大
図。
【図4】同実施例のフルスロットル時の状態を示す図2
と同様の拡大図。
【図5】同実施例の防振手段の撓み変形特性図。
【図6】同実施例の振動減衰特性図。
【図7】本発明の第2実施例を示す図2と同様の拡大
図。
【図8】本発明の第3実施例を示す図2と同様の拡大
図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 スロットルチャンバ 3 スロットルバルブ開閉手段 5 アクセルワイヤ 5a ワイヤエンド 8 アクセルレバー 9 アクセルペダル 11 防振手段 12 保持部材 13 張力キャンセル手段 14 弾性体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルチャンバに回転可能に支持さ
    れると共に、スロットルバルブの閉方向に所定の捩り荷
    重が付与されたスロットルバルブ開閉手段と、 下端にアクセルペダルが付設されて車体側に回動可能に
    支持されたアクセルレバーと、 一端が前記スロットルバルブ開閉手段に連結され、他端
    のワイヤエンドがアクセルレバーの上端部に抜け止め連
    結されて前記スロットルバルブ開閉手段により初期張力
    が付与されたアクセルワイヤと、 アクセルワイヤのワイヤエンドとアクセルレバーの上端
    部との間に該アクセルワイヤを挿通して介装された防振
    手段とを備えたアクセル作動機構において、 前記防振手段が、所要の初期荷重が付与されたばね定数
    の低い弾性体を有して、この弾性体の初期荷重の反力に
    より前記アクセルワイヤの初期張力をキャンセルする張
    力キャンセル手段を備えていることを特徴とするアクセ
    ル作動機構。
  2. 【請求項2】 張力キャンセル手段が、アクセルレバー
    の上端部に弾性材からなる保持部材を介して固定した固
    定アームと、固定アームに対して離間方向の位置が規制
    されて該固定アームと所要の間隔をおいて対向して配置
    されると共に、一端が該固定アームに回動自在に連結さ
    れて、アクセルワイヤのワイヤエンドを係止する可動ア
    ームとからなる弾性体保持アームを備え、これら固定ア
    ームと可動アームとの間に弾性体を初期圧縮荷重を付与
    して配設したことを特徴とする請求項1記載のアクセル
    作動機構。
  3. 【請求項3】 弾性体がコイル部を固定アームと可動ア
    ームとの連結部に配置し、コイル部から接線方向に延設
    した一対のレバー部の一方を固定アームに係止し、レバ
    ー部の他方を可動アームに係止した捩りコイルスプリン
    グであることを特徴とする請求項2記載のアクセル作動
    機構。
  4. 【請求項4】 張力キャンセル手段が、アクセルレバー
    の上端部に弾性材からなる保持部材を介して固定した外
    筒と、外筒の端部に抜け止めされて軸方向に摺動自在に
    突出配置され、アクセルワイヤのワイヤエンドを係止す
    る内筒とからなる弾性体保持ケースを備え、該弾性体保
    持ケース内で前記保持部材と内筒との間に弾性体として
    コイルスプリングを初期圧縮荷重を付与してアクセルワ
    イヤと同軸線上に配設したことを特徴とする請求項1記
    載のアクセル作動機構。
  5. 【請求項5】 アクセルレバーの上端にアクセルワイヤ
    の軸線方向をアクセルレバーと平行に変換するワイヤガ
    イドを設け、張力キャンセル手段をアクセルレバーと平
    行に配設したことを特徴とする請求項4記載のアクセル
    作動機構。
JP17100794A 1994-07-22 1994-07-22 アクセル作動機構 Pending JPH0836436A (ja)

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