JPH08335672A - 強誘電体不揮発性メモリ - Google Patents
強誘電体不揮発性メモリInfo
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Abstract
る。 【構成】 Si基板1上にバッファ層であるMgAl2
O4 薄膜2を介してSrRuO3 薄膜3、Bi2 SrT
a2 O9 薄膜4およびSrRuO3 薄膜5を順次積層し
て強誘電体不揮発性メモリを構成する。Bi2 SrTa
2 O9 薄膜4は強誘電体薄膜を構成し、SrRuO3 薄
膜3およびSrRuO3 薄膜5はそれぞれ下部電極およ
び上部電極を構成する。Si基板1、MgAl2 O4 薄
膜2、SrRuO3 薄膜3、Bi2 SrTa2 O9 薄膜
4およびSrRuO3 薄膜5は、相互にほぼ格子整合す
るように面方位を選ぶ。他の例では、SrRuO3 薄膜
3およびSrRuO3 薄膜5の代わりにSr2 RuO4
薄膜を用い、Bi2 SrTa2 O9 薄膜4の代わりに例
えば(BaTiO3 )n /(SrTiO3 )m 超格子の
ような酸化物超格子を用いる。
Description
モリに関する。
れた高温超伝導酸化物に端を発し((1)Z. Phys. B.,64,1
89-193(1986)) 、この数年で驚異的に発展してきている
ことは周知の事実である。
に精力的に研究されながら、強誘電体薄膜の界面制御の
難しさなどにより産業に浸透しなかった、強誘電体を用
いたメモリデバイス(例えば、(2)Electrical Engineer
ing,71,916-922(1952)、(3)Bell Labs. Record,33,335-
342(1955))が、最近、強誘電体不揮発性メモリとして新
たに脚光を浴びるようになり、その研究開発が急速に展
開されてきている(例えば、(4)Appl. Phys. Lett.,48,
1439-1440(1986) 、(5) 米国特許第4713157号、
(6)IEDM Tech. Dig.,850-851(1987)、(7)IEEE J. Solid
State Circuits,23,1171-1175(1988)、(8)Tech. Dig.
ISSCC 88,130-131(1988)) 。この強誘電体不揮発性メモ
リの現状については、詳細に報告されている(例えば、
(9) 応用物理、第62巻、第12号、1212-1215(1993) 、(1
0)エレクトロニク・セラミクス、第24巻、7月号、6-10
(1993)、(11)電子材料、第33巻、第8号(1994)(「強誘
電体薄膜の不揮発性メモリへの応用」特集号) 、(12)セ
ラミックス、第27巻、720-727(1992))。
ペロブスカイト型結晶構造を有する強誘電体酸化物薄膜
を一対の白金(Pt)電極間にはさんだ構造を有するも
のが多く報告されている(例えば、(13)J. Appl. Phy
s.,70,382-388(1991))。その代表例に、PZT薄膜を一
対のPt電極間にはさんだ構造を有する強誘電体不揮発
性メモリがあるが、Pt電極のはがれが起きやすかった
り、経時変化を示すいわゆるファティーグ特性が悪いも
のが多かった。これは、Pt電極との界面の近傍におけ
るPZT薄膜の酸素欠損や、PZTの自発分極値が大き
いこと、すなわち格子変位量が大きいことに由来する結
合力の疲労などの因子が複雑に絡んで起こるものと考え
られている(例えば、(14)J. Appl. Phys.,70,382-388
(1991))。
ために、ビスマス(Bi)系層状強誘電体酸化物薄膜を
強誘電体薄膜に用いた強誘電体不揮発性メモリが提案さ
れている(例えば、(15)国際公開番号WO93/125
38、(16)国際公開番号WO93/12542)。
者の知見によれば、これまでに提案された強誘電体不揮
発性メモリは、構造の最適化の点に関しては、不十分で
あると考えられる。
適化を図ることができる強誘電体不揮発性メモリを提供
することにある。
達成すべく、強誘電体不揮発性メモリの実現に最適な材
料系その他について詳細な検討を行った。以下にその概
要を述べる。
結晶性にも優れた単結晶のシリコン基板が、最も有力な
候補として挙げられる。
tを用いた従来の強誘電体不揮発性メモリにおける問題
を回避することができるものとして、導電性酸化物、特
にペロブスカイト型結晶構造を有するものが、優れてい
ると考えられる。この導電性酸化物のうち、一般式AB
O3 で表される単純ペロブスカイト型酸化物の具体例を
挙げると、下記の通りである。
イト型酸化物としては、
uO3 、SrIrO3 、Sr2 RuO4 、Sr2 IrO
4 などである。
れらのほかに例えばBa2 RuO4などもある。
に、いわゆる高温超伝導酸化物も候補と考えられる。そ
の具体例をいくつか挙げると、下記の通りである。
酸化物を用いる場合、この導電性酸化物をシリコン基板
上に直接エピタキシャル成長させることは一般には難し
い。そこで、シリコン基板上にまず、このシリコン基板
と格子整合する材料からなるバッファ層をエピタキシャ
ル成長させ、その上にこのバッファ層と格子整合する導
電性酸化物薄膜をエピタキシャル成長させることを考え
る。このようにすることにより、広範囲の導電性酸化物
の中から、最適な電極材料を選択することができる。こ
のバッファ層は、その上に導電性酸化物薄膜をエピタキ
シャル成長させることができるようにするためには、酸
化物からなるものが好ましい。ここで、この酸化物から
なるバッファ層は、シリコン基板上に直接エピタキシャ
ル成長させることができることが必要である。
極めて多種類のものがあるが、このうちシリコン基板上
に直接エピタキシャル成長可能なものは、現在、酸化マ
グネシウム(MgO)、酸化セリウム(セリア)(Ce
O2 )、α構造アルミナ(α−Al2 O3 )、イットリ
ウム安定化ジルコニウム(YSZ)およびマグネシウム
・アルミニウム・スピネル(MgAl2 O4 )の五種類
に限られている。もちろん、これ以外の酸化物がシリコ
ン基板上に直接エピタキシャル成長しないことが明らか
となっているわけではなく、これ以外に直接エピタキシ
ャル成長可能なものがある可能性はある。表1には、酸
化物結晶の格子定数(a、c)および熱膨張率(α)を
示してある。なお、Siの格子定数および熱膨張率は、
それぞれa=0.5430884nmおよびα=3.0
×10-6/Kである。
上述の導電性酸化物薄膜上に強誘電体薄膜を積層する
が、この強誘電体薄膜材料としては、ファティーグ特性
に優れていることや、この強誘電体薄膜上へのエピタキ
シャル成長の容易さなどの見地から、オリビリウス族
(Aurivillius Family)と呼ばれるBi系層状強誘電体
酸化物群が優れていると考えられる。このオリビリウス
族Bi系層状強誘電体酸化物は、次の一般式で表され
る。
化物の具体例を、実用性の高いm=2、3、4、5の場
合について示すと、下記の通りである。
強誘電体酸化物薄膜のほかに、例えばマルチペロブスカ
イト型強誘電体酸化物超格子も優れている。これは、少
なくとも強誘電体酸化物薄膜を含む二種類以上の酸化物
薄膜により構成され、全体として強誘電体薄膜として機
能するものであり、強誘電体酸化物薄膜とこれと異なる
強誘電体酸化物薄膜または常誘電体酸化物薄膜とを交互
に積層したものが例として挙げられる。
酸化物薄膜(薄膜I)と他の強誘電体酸化物薄膜または
常誘電体酸化物薄膜(薄膜II)とを交互に積層したも
のであるとする。この場合、薄膜Iの材料としては、上
述のm=2、3、4、5のオリビリウス族Bi系層状強
誘電体酸化物のほかに、例えば、
O4 、YSZ、α−Al2 O3 などが挙げられる。ここ
で、特に、薄膜IIが常誘電体酸化物薄膜であり、これ
を強誘電性のブロッキング層として用いる場合、この常
誘電体酸化物薄膜としては、Bi−O層、Ga−O層、
Al−O層、B−O層、Ln−O層(ただし、Lnはラ
ンタノイド系列の元素)、Pb−O層、Y−O層、Sc
−O層、In−O層、Tl−O層、Hg−O層などを用
いることができる。
ると、同じペロブスカイト型結晶構造を有する強誘電体
酸化物薄膜および常誘電体酸化物薄膜により構成された
ものとしては、例えば(BaTiO3 )n /(SrTi
O3 )m 超格子が挙げられ、異なる結晶構造を有する強
誘電体酸化物薄膜および常誘電体酸化物薄膜により構成
されたものとしては、例えば(PbTiO3 )n /(B
i2 O3 )m 超格子が挙げられる。
たものに加えて、強誘電体酸化物薄膜としてBi系層状
強誘電体酸化物薄膜を用いたものを用いることもでき
る。
には、いわゆるひずみ超格子と類似のものになってい
る。すなわち、この強誘電体酸化物超格子を構成する酸
化物薄膜間に存在する格子不整合により、これらの酸化
物薄膜間の界面にそれぞれ例えば数十MPa〜数GPa
の圧縮力と張力とが働き、これがこの強誘電体酸化物超
格子の強誘電性を大きく改善すると考えられる。また、
いわゆる強誘電体のサイズ効果の問題を回避することも
できる。
づいて、案出されたものである。
の発明の第1の発明による強誘電体不揮発性メモリは、
シリコン基板と、シリコン基板上の酸化物からなるバッ
ファ層と、バッファ層上の導電性酸化物薄膜と、導電性
酸化物薄膜上のビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜と、
ビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜上の導電層とを有す
ることを特徴とするものである。
は、バッファ層はシリコン基板とほぼ格子整合し、導電
性酸化物薄膜はバッファ層とほぼ格子整合し、ビスマス
系層状強誘電体酸化物薄膜は導電性酸化物薄膜とほぼ格
子整合している。これらのバッファ層、導電性酸化物薄
膜およびビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜は、好適に
は、シリコン基板上にエピタキシャル成長させたもので
ある。
スカイト型結晶構造を有する。このペロブスカイト型結
晶構造を有する導電性酸化物は、上に挙げたものから必
要に応じて選ばれる。その一例を挙げると、SrRuO
3 である。このSrRuO3は、バルクでは通常のペロ
ブスカイト型結晶構造の格子定数(a、b)の21/2倍
のサイズの単位胞(a=0.55670nm、b=0.
55304nm、c=0.78446nm)を有してい
るが、薄膜ではその1/21/2 倍のサイズに戻ることが
あり(a=b=0.393nm)、種々の下地酸化物層
と格子整合しやすい。
イト型結晶構造を有するものでもよい。この層状ペロブ
スカイト型結晶構造を有する導電性酸化物は、上に挙げ
たものから必要に応じて選ばれる。その一例を挙げる
と、Sr2 RuO4 である。
ては、バッファ層として、マグネシウム・アルミニウム
・スピネル(MgAl2 O4 )からなるものが用いられ
る。
層がマグネシウム・アルミニウム・スピネルからなり、
導電性酸化物薄膜がペロブスカイト型結晶構造を有する
導電性酸化物、例えばSrRuO3 からなる場合には、
例えば、シリコン基板、バッファ層および導電性酸化物
薄膜は(110)面方位を有し、ビスマス系層状強誘電
体酸化物薄膜は(100)面方位を有する。
おいては、バッファ層として、酸化セリウム(Ce
O2 )からなるものが用いられる。
層が酸化セリウムからなり、導電性酸化物薄膜がペロブ
スカイト型結晶構造を有する導電性酸化物、例えばSr
RuO3 からなる場合には、例えば、シリコン基板は
(100)面方位または(111)面方位を有し、バッ
ファ層は(110)面方位または(111)面方位を有
し、導電性酸化物薄膜は(110)面方位を有し、ビス
マス系層状強誘電体酸化物薄膜は(100)面方位を有
する。
は、典型的には、導電性酸化物薄膜であり、好適には、
この導電性酸化物薄膜はビスマス系層状強誘電体酸化物
薄膜とほぼ格子整合している。
ロブスカイト型結晶構造を有する。このペロブスカイト
型結晶構造を有する導電性酸化物は、上に挙げたものか
ら必要に応じて選ばれ、例えばSrRuO3 である。
イト型結晶構造を有するものでもよい。この層状ペロブ
スカイト型結晶構造を有する導電性酸化物は、上に挙げ
たものから必要に応じて選ばれ、例えばSr2 RuO4
である。
は、導電性酸化物薄膜のほか、金属、例えば白金(P
t)からなるものであってよい。
発性メモリは、シリコン基板と、シリコン基板上の酸化
物からなるバッファ層と、バッファ層上の導電性酸化物
薄膜と、導電性酸化物薄膜上の少なくとも強誘電体酸化
物薄膜を含む酸化物超格子と、酸化物超格子上の導電層
とを有することを特徴とするものである。
格子は、典型的には、第1の強誘電体酸化物薄膜とこれ
と異なる第2の強誘電体酸化物薄膜とからなるか、また
は、強誘電体酸化物薄膜と常誘電体酸化物薄膜とからな
る。
カイト型結晶構造を有するもののほか、ビスマス系層状
強誘電体酸化物薄膜であってよい。
層と第2のBi−O原子層との間に少なくともMe−T
i−O原子層(ただし、Me=Ba、Pb、Sr)を中
間原子層として挿入した構造を有する人工結晶をその厚
さ方向の1単位の結晶層とするものであってもよい。こ
の場合、必要に応じて、第1のBi−O原子層および第
2のBi−O原子層のうちの一方とMe−Ti−O原子
層との間に、さらに例えばSr−Ta−O原子層やSr
−Nb−O原子層などが挿入される。
は、バッファ層はシリコン基板とほぼ格子整合し、導電
性酸化物薄膜はバッファ層とほぼ格子整合し、酸化物超
格子は導電性酸化物薄膜とほぼ格子整合している。これ
らのバッファ層、導電性酸化物薄膜および酸化物超格子
は、好適には、シリコン基板上にエピタキシャル成長さ
せたものである。
スカイト型結晶構造を有する。このペロブスカイト型結
晶構造を有する導電性酸化物は、上に挙げたものから必
要に応じて選ばれ、例えばSrRuO3 である。
イト型結晶構造を有するものでもよい。この層状ペロブ
スカイト型結晶構造を有する導電性酸化物は、上に挙げ
たものから必要に応じて選ばれ、例えばSr2 RuO4
である。
ては、バッファ層として、マグネシウム・アルミニウム
・スピネル(MgAl2 O4 )からなるものが用いられ
る。
層がマグネシウム・アルミニウム・スピネルからなり、
導電性酸化物薄膜がペロブスカイト型結晶構造を有する
導電性酸化物、例えばSrRuO3 からなる場合には、
例えば、シリコン基板、バッファ層および導電性酸化物
薄膜は(100)面方位を有する。このとき、酸化物超
格子が、例えばペロブスカイト型結晶構造を有する酸化
物薄膜からなる場合、これらの酸化物薄膜は(001)
面方位を有する。また、酸化物超格子が、ビスマス系層
状強誘電体酸化物薄膜を含む場合、このビスマス系層状
強誘電体酸化物薄膜は(001)面方位を有する。
層がマグネシウム・アルミニウム・スピネルからなり、
導電性酸化物薄膜が層状ペロブスカイト型結晶構造を有
する導電性酸化物、例えばSr2 RuO4 からなる場合
には、例えば、シリコン基板およびバッファ層は(10
0)面方位を有し、導電性酸化物薄膜は(001)面方
位を有する。このとき、酸化物超格子が、例えばペロブ
スカイト型結晶構造を有する酸化物薄膜からなる場合、
これらの酸化物薄膜は(001)面方位を有する。ま
た、酸化物超格子が、ビスマス系層状強誘電体酸化物薄
膜を含む場合、このビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜
は(001)面方位を有する。
おいては、バッファ層として、酸化セリウム(Ce
O2 )からなるものが用いられる。
層が酸化セリウムからなり、導電性酸化物薄膜がペロブ
スカイト型結晶構造を有する導電性酸化物、例えばSr
RuO3 からなる場合には、例えば、シリコン基板は
(100)面方位を有し、バッファ層は(110)面方
位を有し、導電性酸化物薄膜は(100)面方位を有す
る。このとき、酸化物超格子が、例えばペロブスカイト
型結晶構造を有する酸化物薄膜からなる場合、これらの
酸化物薄膜は(001)面方位を有する。また、酸化物
超格子が、ビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜を含む場
合、このビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜は(00
1)面方位を有する。
層が酸化セリウムからなり、導電性酸化物薄膜が層状ペ
ロブスカイト型結晶構造を有する導電性酸化物、例えば
Sr 2 RuO4 からなる場合には、例えば、シリコン基
板は(100)面方位を有し、バッファ層は(110)
面方位を有し、導電性酸化物薄膜は(001)面方位を
有する。このとき、酸化物超格子が、例えばペロブスカ
イト型結晶構造を有する酸化物薄膜からなる場合、これ
らの酸化物薄膜は(001)面方位を有する。また、酸
化物超格子が、ビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜を含
む場合、このビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜は(0
01)面方位を有する。
は、典型的には、導電性酸化物薄膜であり、好適には、
この導電性酸化物薄膜は酸化物超格子とほぼ格子整合し
ている。
ロブスカイト型結晶構造を有する。このペロブスカイト
型結晶構造を有する導電性酸化物は、上に挙げたものか
ら必要に応じて選ばれ、例えばSrRuO3 である。
イト型結晶構造を有するものでもよい。この層状ペロブ
スカイト型結晶構造を有する導電性酸化物は、上に挙げ
たものから必要に応じて選ばれ、例えばSr2 RuO4
である。
メモリにおいては、シリコン基板の面方位、バッファ層
の材料や面方位、導電性酸化物薄膜の材料や面方位など
の組み合わせにより、バッファ層をシリコン基板とほぼ
格子整合させることができるとともに、導電性酸化物薄
膜をバッファ層とほぼ格子整合させることができる。こ
の場合、この導電性酸化物薄膜の下地に対する密着性は
良好であるので、この導電性酸化物薄膜を下部電極とし
て用いたとき、この下部電極が下地からはがれる問題は
ない。また、強誘電体薄膜として用いられるビスマス系
層状強誘電体酸化物薄膜がほぼ格子整合するように下地
の導電性酸化物薄膜の材料を選択することにより、下部
電極である導電性酸化物薄膜に対する強誘電体薄膜の密
着性は良好となり、はがれが起きにくい。しかも、良好
なファティーグ特性を得ることもできる。さらに、上部
電極として用いられる導電層としてビスマス系層状強誘
電体酸化物薄膜とほぼ格子整合する導電性酸化物薄膜を
用いることにより、上部電極のはがれの問題もない。
発性メモリにおいては、シリコン基板の面方位、バッフ
ァ層の材料や面方位、導電性酸化物薄膜の材料や面方位
などの組み合わせにより、バッファ層をシリコン基板と
ほぼ格子整合させることができるとともに、導電性酸化
物薄膜をバッファ層とほぼ格子整合させることができ
る。この場合、この導電性酸化物薄膜の下地に対する密
着性は良好であるので、この導電性酸化物薄膜を下部電
極として用いたとき、この下部電極が下地からはがれる
問題はない。また、少なくとも強誘電体酸化物薄膜を含
む酸化物超格子を強誘電体薄膜として用いているので、
この酸化物超格子がひずみ超格子として機能することに
より、強誘電体薄膜の強誘電性が改善され、サイズ効果
の問題もなくなる。また、この酸化物超格子がほぼ格子
整合するように下地の導電性酸化物薄膜の材料を選択す
ることにより、下部電極である導電性酸化物薄膜に対す
る強誘電体薄膜の密着性は良好となり、はがれが起きに
くい。しかも、良好なファティーグ特性を得ることもで
きる。さらに、上部電極として用いられる導電層として
酸化物超格子とほぼ格子整合する導電性酸化物薄膜を用
いることにより、上部電極のはがれの問題もない。
しながら説明する。
電体不揮発性メモリを示す断面図である。
メモリにおいては、Si基板1上にMgAl2 O4 薄膜
2、SrRuO3 薄膜3、Bi2 SrTa2 O9 薄膜4
およびSrRuO3 薄膜5が順次積層されている。この
場合、MgAl2 O4 薄膜2はバッファ層を構成する。
また、SrRuO3 薄膜3およびSrRuO3 薄膜5
は、それぞれ下部電極および上部電極を構成する。これ
らのSrRuO3 薄膜3およびSrRuO3 薄膜5の比
抵抗値は2〜300μΩ・cmであり、電極として用い
るのに十分低い値である。Bi2 SrTa2 O9 薄膜4
は強誘電体薄膜を構成する。
膜2、SrRuO3 薄膜3およびSrRuO3 薄膜5
は、いずれも(110)面方位を有する。また、Bi2
SrTa2 O9 薄膜4は(100)面方位を有する。な
お、Si基板1は、不純物をドープしたものであって
も、ノンドープのものであってもよい。
i基板1、MgAl2 O4 薄膜2、SrRuO3 薄膜
3、Bi2 SrTa2 O9 薄膜4およびSrRuO3 薄
膜5は相互にほぼ完全に格子整合している。例えば、図
2は、Si基板1、MgAl2O4 薄膜2およびSrR
uO3 薄膜3相互の格子整合の様子を模式的に示すが、
これから明らかなように、Si基板1とMgAl2 O4
薄膜2との間およびMgAl2 O4 薄膜2とSrRuO
3 薄膜3との間は、相互にほぼ完全に格子整合してい
る。
Ta2 O9 薄膜4の結晶構造におけるc軸長の半分の部
分を図3に示す。図3に示すように、このBi2 SrT
a2O9 薄膜4は、ペロブスカイト型結晶構造を有する
SrTaO3 層4aの上下がBi−O層4bによりはさ
まれた構造を有している。このBi2 SrTa2 O9薄
膜4においては、SrTaO3 層4aにおけるTa−O
八面体が作るc軸方向への誘電分極波を、Bi−O層4
bというブロッキング層が遮断していると考えることが
でき、実際にこれが誘電性などの物性異方性の原因とな
っていると考えられる。
然ではあるが、できるだけ効率的な強誘電性ヒステリシ
ス曲線を有することが望まれている。そのためには、い
わゆる角型比(=残留分極(Pr )/自発分極
(Ps ))が高いこと、および、抗電界(Ec )が適度
に低いことの二つの条件を満たす必要がある。したがっ
て、角型比を高くするためには、Bi2 SrTa2 O9
薄膜4の結晶軸異方性、すなわち分極異方性を有効に活
用することができるようにすることが重要である。
2 SrTa2 O9 薄膜4には[ブロッキング層/ペロブ
スカイト層/ブロッキング層]というc軸方向の内部積
層構造があるため、そのc軸を面内に寝かせて、すなわ
ちc軸を面に平行にして、a軸またはb軸が電界方向に
平行になるように、このBi2 SrTa2 O9 薄膜4の
配向が決められている。このときのBi2 SrTa2 O
9 薄膜4の配向をその結晶骨格を用いて図4に示す。図
4において、電界(E)方向に強誘電分極するサブユニ
ット(SrTaO3 層4a)が、原子層単位で見たとき
にブロッキング層(Bi−O層4b)と適度な形状比で
存在していることが、反電界係数の因子からも理想的で
ある。
よる強誘電体不揮発性メモリを製造するには、Si基板
1上にMgAl2 O4 薄膜2、SrRuO3 薄膜3、B
i2SrTa2 O9 薄膜4およびSrRuO3 薄膜5を
順次エピタキシャル成長させる。このエピタキシャル成
長には、反応性蒸着法、スパッタリング法、レーザアブ
レーション法などを用いることができる。このうち反応
性蒸着法は、抵抗加熱および電子ビーム加熱の併用によ
り基板付近に酸化力の強いオゾンや活性酸素ガスなどの
雰囲気を作って蒸着を行う蒸着法の一種であり、活性化
反応性蒸着法とも呼ばれる(例えば、(17)日本セラミッ
クス学会誌、第98巻、749-753(1990))。この反応性蒸着
法による成膜時には、1単位胞毎の原子レベルでの膜厚
制御が、いわゆるRHEED(反射高速電子回折)振動
をモニタすることにより可能である。
強誘電体薄膜の厚さが減少したときのリーク電流(ある
いは絶縁破壊)およびいわゆるサイズ効果の問題につい
て論じておく。
まれた強誘電体薄膜には、その厚さ方向に10個以上の
結晶粒が存在するようにすることが望まれている。これ
は、電極間に入っている結晶粒の数が少なくなると、リ
ーク電流が著しく増大するためである。このときの強誘
電体薄膜(厚さ1μm程度)の様子を図5に模式的に示
し、そのときの強誘電体不揮発性メモリの電流−電圧
(I−V)特性を図6に示す。
誘電体薄膜の様子を図7に模式的に示す。このとき、こ
の強誘電体薄膜の厚さ方向に存在する結晶粒の数は10
よりも少ない。このときの強誘電体不揮発性メモリのI
−V特性を図8に示す。図8を図6と比較すると明らか
なように、電極間に入っている結晶粒の数が10よりも
少ないときのリーク電流は、電極間に入っている結晶粒
の数が10個以上であるときのリーク電流よりも多くな
っている。
たときの強誘電体薄膜の様子を図9に模式的に示す。こ
のとき、この強誘電体薄膜は単結晶である。このときの
強誘電体不揮発性メモリのI−V特性を図10に示す。
図10を図6および図8と比較すると明らかなように、
強誘電体薄膜が単結晶であるときのリーク電流は、強誘
電体薄膜が多結晶であるときのリーク電流に比べて大幅
に減少している。
する。このサイズ効果とは、強誘電体薄膜の厚さを減少
させたとき、この強誘電体薄膜は強誘電性を保持するこ
とができるか、というものである。これは、室温で正方
晶(強誘電性)が安定である物質の粒径が非常に小さく
なると、ある値を境にしてそれ以下の粒径で急に立方晶
に変化して強誘電性を失う現象で、従来はもっぱら微粒
子に対して議論されてきた。つまり、三次元的なサイズ
縮小による物性変化と言える。このサイズ効果は、具体
的には、例えばBaTiO3 の場合は0.1μm以下で
ある。PZT薄膜の場合も、同様な結果が得られてい
る。
の問題を考慮すると、この第1実施例において強誘電体
薄膜として単結晶のBi2 SrTa2 O9 薄膜4を用い
ることは、強誘電体薄膜の厚さが100〜200nm程
度に減少したときに有利になると考えられる。
モリによれば、以下のような種々の利点を得ることがで
きる。すなわち、下部電極として用いられるSrRuO
3 薄膜3は、その下地のMgAl2 O4 薄膜2およびそ
の上のBi2 SrTa2 O9薄膜4のいずれとも良好に
格子整合しているので、この下部電極のはがれの問題が
ない。同様に、上部電極として用いられるSrRuO3
薄膜5のBi2 SrTa2 O9 薄膜4との格子整合も良
好であることから、この上部電極のはがれの問題もな
い。また、ファティーグ特性も良好である。さらに、単
結晶のBi2 SrTa2 O9 薄膜4を用いることによ
り、電極間距離、すなわちBi2 SrTa2O9 薄膜4
の厚さが減少しても、リーク電流が極めて少なく、ま
た、三次元サイズ効果によるBi2 SrTa2 O9 薄膜
4の強誘電性の劣化を防止することができ、強誘電性物
質の最高の分極値付近の値を用いることができる。
構造の最適化により、優れた特性を有し、かつ信頼性の
高い全酸化物型の強誘電体不揮発性メモリを実現するこ
とができる。
誘電体不揮発性メモリを示す断面図である。
性メモリにおいては、Si基板11上にMgAl2 O4
薄膜12、Sr2 RuO4 薄膜13、(BaTiO3 )
n /(SrTiO3 )m 超格子14およびSr2 RuO
4 薄膜15が順次積層されている。この場合、MgAl
2 O4 薄膜12はバッファ層を構成する。Sr2 RuO
4 薄膜12およびSr2 RuO4 薄膜15は、それぞれ
下部電極および上部電極を構成する。これらのSr2 R
uO4 薄膜12およびSr2 RuO4 薄膜15の比抵抗
値も、SrRuO3 薄膜と同様に、電極として用いるの
に十分に低い値である。(BaTiO3 )n /(SrT
iO3 )m 超格子14は強誘電体薄膜を構成する。
薄膜12、Sr2 RuO4 薄膜13およびSr2 RuO
4 薄膜15は、いずれも(100)面方位を有する。ま
た、(BaTiO3 )n /(SrTiO3 )m 超格子1
4は(001)面方位を有する。なお、Si基板11
は、不純物をドープしたものであっても、ノンドープの
ものであってもよい。
i基板11、MgAl2 O4 薄膜12、Sr2 RuO4
薄膜13、(BaTiO3 )n /(SrTiO3 )m 超
格子14およびSr2 RuO4 薄膜15は相互にほぼ完
全に格子整合している。参考のため、Sr2 RuO4 の
結晶構造を図12に示す。
超格子14は、ペロブスカイト型結晶構造を有する強誘
電体酸化物薄膜であるBaTiO3 薄膜および同じくペ
ロブスカイト型結晶構造を有する常誘電体酸化物薄膜で
あるSrTiO3 薄膜を交互に積層したものである。
モリの製造方法は、第1実施例による強誘電体不揮発性
メモリの製造方法と同様であるので、説明を省略する。
様な利点を得ることができるほか、ひずみ超格子と考え
られる(BaTiO3 )n /(SrTiO3 )m 超格子
14を強誘電体薄膜として用いていることにより、強誘
電体のサイズ効果をより有効に抑制することができ、そ
れによって強誘電体薄膜の強誘電性をより良好なものと
することができる。
明したが、この発明は、上述の実施例に限定されるもの
でなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可
能である。
極としてSrRuO3 薄膜3、5を用いているが、電極
としてはこれらの代わりに例えばSr2 RuO4 薄膜を
用いてもよい。逆に、上述の第2実施例においては、電
極としてSr2 RuO4 薄膜13、15を用いている
が、電極としてはこれらの代わりに例えばSrRuO3
薄膜を用いてもよい。
発明によれば、シリコン基板と、そのシリコン基板上の
酸化物からなるバッファ層と、そのバッファ層上の導電
性酸化物薄膜と、その導電性酸化物薄膜上のビスマス系
層状強誘電体酸化物薄膜と、そのビスマス系層状強誘電
体酸化物薄膜上の導電層とを有することにより、最適構
造の強誘電体不揮発性メモリを実現することができる。
基板と、そのシリコン基板上の酸化物からなるバッファ
層と、そのバッファ層上の導電性酸化物薄膜と、その導
電性酸化物薄膜上の少なくとも強誘電体酸化物薄膜を含
む酸化物超格子と、その酸化物超格子上の導電層とを有
することにより、最適構造の強誘電体不揮発性メモリを
実現することができる。
メモリを示す断面図である。
メモリにおけるSi基板、MgAl2 O4 薄膜およびS
rRuO3 薄膜相互間の格子整合の様子を模式的に示す
略線図である。
メモリにおいて強誘電体薄膜の材料として用いられるB
i2 SrTa2 O9 の結晶構造を示す略線図である。
メモリにおいて強誘電体薄膜として用いられるBi2 S
rTa2 O9 薄膜の配向状態を説明するための略線図で
ある。
の厚さの減少に伴うリーク電流の問題を説明するための
断面図である。
圧特性を示すグラフである。
の厚さの減少に伴うリーク電流の問題を説明するための
断面図である。
圧特性を示すグラフである。
の厚さの減少に伴うリーク電流の問題を説明するための
断面図である。
電圧特性を示すグラフである。
性メモリを示す断面図である。
性メモリにおいて電極材料として用いられるSr2 Ru
O4 の結晶構造を示す略線図である。
Claims (53)
- 【請求項1】 シリコン基板と、 上記シリコン基板上の酸化物からなるバッファ層と、 上記バッファ層上の導電性酸化物薄膜と、 上記導電性酸化物薄膜上のビスマス系層状強誘電体酸化
物薄膜と、 上記ビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜上の導電層とを
有することを特徴とする強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項2】 上記バッファ層は上記シリコン基板とほ
ぼ格子整合し、上記導電性酸化物薄膜は上記バッファ層
とほぼ格子整合し、上記ビスマス系層状強誘電体酸化物
薄膜は上記導電性酸化物薄膜とほぼ格子整合しているこ
とを特徴とする請求項1記載の強誘電体不揮発性メモ
リ。 - 【請求項3】 上記バッファ層、上記導電性酸化物薄膜
および上記ビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜は上記シ
リコン基板上にエピタキシャル成長されたものであるこ
とを特徴とする請求項1記載の強誘電体不揮発性メモ
リ。 - 【請求項4】 上記導電性酸化物薄膜はペロブスカイト
型結晶構造を有することを特徴とする請求項1記載の強
誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項5】 上記導電性酸化物薄膜はSrRuO3 か
らなることを特徴とする請求項4記載の強誘電体不揮発
性メモリ。 - 【請求項6】 上記導電性酸化物薄膜は層状ペロブスカ
イト型結晶構造を有することを特徴とする請求項1記載
の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項7】 上記導電性酸化物薄膜はSr2 RuO4
からなることを特徴とする請求項6記載の強誘電体不揮
発性メモリ。 - 【請求項8】 上記バッファ層はマグネシウム・アルミ
ニウム・スピネルからなることを特徴とする請求項4記
載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項9】 上記バッファ層はマグネシウム・アルミ
ニウム・スピネルからなることを特徴とする請求項6記
載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項10】 上記シリコン基板、上記バッファ層お
よび上記導電性酸化物薄膜は(110)面方位を有し、
上記ビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜は(100)面
方位を有することを特徴とする請求項8記載の強誘電体
不揮発性メモリ。 - 【請求項11】 上記バッファ層は酸化セリウムからな
ることを特徴とする請求項4記載の強誘電体不揮発性メ
モリ。 - 【請求項12】 上記バッファ層は酸化セリウムからな
ることを特徴とする請求項6記載の強誘電体不揮発性メ
モリ。 - 【請求項13】 上記シリコン基板は(100)面方位
または(111)面方位を有し、上記バッファ層は(1
10)面方位または(111)面方位を有し、上記導電
性酸化物薄膜は(110)面方位を有し、上記ビスマス
系層状強誘電体酸化物薄膜は(100)面方位を有する
ことを特徴とする請求項11記載の強誘電体不揮発性メ
モリ。 - 【請求項14】 上記導電層は導電性酸化物薄膜である
ことを特徴とする請求項1記載の強誘電体不揮発性メモ
リ。 - 【請求項15】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜は上記ビスマス系層状強誘電体酸化物薄膜とほぼ
格子整合していることを特徴とする請求項14記載の強
誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項16】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜はペロブスカイト型結晶構造を有することを特徴
とする請求項14記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項17】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜はSrRuO3 からなることを特徴とする請求項
16記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項18】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜は層状ペロブスカイト型結晶構造を有することを
特徴とする請求項14記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項19】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜はSr2 RuO4 からなることを特徴とする請求
項18記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項20】 シリコン基板と、 上記シリコン基板上の酸化物からなるバッファ層と、 上記バッファ層上の導電性酸化物薄膜と、 上記導電性酸化物薄膜上の少なくとも強誘電体酸化物薄
膜を含む酸化物超格子と、 上記酸化物超格子上の導電層とを有することを特徴とす
る強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項21】 上記酸化物超格子は第1の強誘電体酸
化物薄膜と第2の強誘電体酸化物薄膜とからなることを
特徴とする請求項20記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項22】 上記酸化物超格子は強誘電体酸化物薄
膜と常誘電体酸化物薄膜とからなることを特徴とする請
求項20記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項23】 上記強誘電体酸化物薄膜はペロブスカ
イト型結晶構造を有することを特徴とする請求項20記
載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項24】 上記強誘電体酸化物薄膜はビスマス系
層状強誘電体酸化物薄膜であることを特徴とする請求項
20記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項25】 上記酸化物超格子は、第1のBi−O
原子層と第2のBi−O原子層との間に少なくともMe
−Ti−O原子層(ただし、Me=Ba、Pb、Sr)
を中間原子層として挿入した構造を有する人工結晶をそ
の厚さ方向の1単位の結晶層とすることを特徴とする請
求項20記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項26】 上記バッファ層は上記シリコン基板と
ほぼ格子整合し、上記導電性酸化物薄膜は上記バッファ
層とほぼ格子整合し、上記酸化物超格子は上記導電性酸
化物薄膜とほぼ格子整合していることを特徴とする請求
項20記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項27】 上記バッファ層、上記導電性酸化物薄
膜および上記酸化物超格子は上記シリコン基板上にエピ
タキシャル成長されたものであることを特徴とする請求
項20記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項28】 上記導電性酸化物薄膜はペロブスカイ
ト型結晶構造を有することを特徴とする請求項20記載
の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項29】 上記導電性酸化物薄膜はSrRuO3
からなることを特徴とする請求項28記載の強誘電体不
揮発性メモリ。 - 【請求項30】 上記導電性酸化物薄膜は層状ペロブス
カイト型結晶構造を有することを特徴とする請求項20
記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項31】 上記導電性酸化物薄膜はSr2 RuO
4 からなることを特徴とする請求項30記載の強誘電体
不揮発性メモリ。 - 【請求項32】 上記バッファ層はマグネシウム・アル
ミニウム・スピネルからなることを特徴とする請求項2
8記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項33】 上記バッファ層はマグネシウム・アル
ミニウム・スピネルからなることを特徴とする請求項3
0記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項34】 上記シリコン基板、上記バッファ層お
よび上記導電性酸化物薄膜は(100)面方位を有する
ことを特徴とする請求項32記載の強誘電体不揮発性メ
モリ。 - 【請求項35】 上記シリコン基板および上記バッファ
層は(100)面方位を有し、上記導電性酸化物薄膜は
(001)面方位を有することを特徴とする請求項33
記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項36】 上記酸化物超格子はペロブスカイト型
結晶構造を有する酸化物薄膜からなり、かつ、上記酸化
物薄膜は(001)面方位を有することを特徴とする請
求項34記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項37】 上記酸化物超格子はペロブスカイト型
結晶構造を有する酸化物薄膜からなり、かつ、上記酸化
物薄膜は(001)面方位を有することを特徴とする請
求項35記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項38】 上記酸化物超格子はビスマス系層状強
誘電体酸化物薄膜を含み、かつ、上記ビスマス系層状強
誘電体酸化物薄膜は(001)面方位を有することを特
徴とする請求項34記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項39】 上記酸化物超格子はビスマス系層状強
誘電体酸化物薄膜を含み、かつ、上記ビスマス系層状強
誘電体酸化物薄膜は(001)面方位を有することを特
徴とする請求項35記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項40】 上記バッファ層は酸化セリウムからな
ることを特徴とする請求項28記載の強誘電体不揮発性
メモリ。 - 【請求項41】 上記バッファ層は酸化セリウムからな
ることを特徴とする請求項30記載の強誘電体不揮発性
メモリ。 - 【請求項42】 上記シリコン基板は(100)面方位
を有し、上記バッファ層は(110)面方位を有し、上
記導電性酸化物薄膜は(100)面方位を有することを
特徴とする請求項40記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項43】 上記シリコン基板は(100)面方位
を有し、上記バッファ層は(110)面方位を有し、上
記導電性酸化物薄膜は(001)面方位を有することを
特徴とする請求項41記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項44】 上記酸化物超格子はペロブスカイト型
結晶構造を有する酸化物薄膜からなり、かつ、上記酸化
物薄膜は(001)面方位を有することを特徴とする請
求項42記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項45】 上記酸化物超格子はペロブスカイト型
結晶構造を有する酸化物薄膜からなり、かつ、上記酸化
物薄膜は(001)面方位を有することを特徴とする請
求項43記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項46】 上記酸化物超格子はビスマス系層状強
誘電体酸化物薄膜を含み、かつ、上記ビスマス系層状強
誘電体酸化物薄膜は(001)面方位を有することを特
徴とする請求項42記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項47】 上記酸化物超格子はビスマス系層状強
誘電体酸化物薄膜を含み、かつ、上記ビスマス系層状強
誘電体酸化物薄膜は(001)面方位を有することを特
徴とする請求項43記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項48】 上記導電層は導電性酸化物薄膜である
ことを特徴とする請求項20記載の強誘電体不揮発性メ
モリ。 - 【請求項49】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜は上記酸化物超格子とほぼ格子整合していること
を特徴とする請求項48記載の強誘電体不揮発性メモ
リ。 - 【請求項50】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜はペロブスカイト型結晶構造を有することを特徴
とする請求項48記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項51】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜はSrRuO3 からなることを特徴とする請求項
50記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項52】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜は層状ペロブスカイト型結晶構造を有することを
特徴とする請求項48記載の強誘電体不揮発性メモリ。 - 【請求項53】 上記導電層を構成する上記導電性酸化
物薄膜はSr2 RuO4 からなることを特徴とする請求
項52記載の強誘電体不揮発性メモリ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7161422A JPH08335672A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 強誘電体不揮発性メモリ |
US08/655,943 US6151240A (en) | 1995-06-01 | 1996-05-31 | Ferroelectric nonvolatile memory and oxide multi-layered structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7161422A JPH08335672A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 強誘電体不揮発性メモリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08335672A true JPH08335672A (ja) | 1996-12-17 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7161422A Pending JPH08335672A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-05 | 強誘電体不揮発性メモリ |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH08335672A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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