JPH08334609A - 位相格子とその作製方法並びに光学式エンコーダ - Google Patents

位相格子とその作製方法並びに光学式エンコーダ

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JPH08334609A
JPH08334609A JP7141532A JP14153295A JPH08334609A JP H08334609 A JPH08334609 A JP H08334609A JP 7141532 A JP7141532 A JP 7141532A JP 14153295 A JP14153295 A JP 14153295A JP H08334609 A JPH08334609 A JP H08334609A
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Kanji Nishii
完治 西井
Kenji Takamoto
健治 高本
Masaya Ito
正弥 伊藤
Koji Fukui
厚司 福井
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    • Y10S359/90Methods

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然放射光に対して0次回折効率を極小とし
た位相格子及びこの位相格子を用いた高信頼性の光学式
エンコーダを提供する。 【構成】 光の波長λ、位相格子のピッチ長p、該位相
格子の基材の屈折率n、該位相格子の周囲の媒質の屈折
率n0、前記凹部の傾斜部の幅に対する格子深さの比で
ある形状比eを用いて、 |nーn0|×(pーd'/e)/p×d'=(λ/2)×
(1+2m) (但し、m=0、±1、±2、・・・) で算出される深さd'よりも大きな深さの位相格子とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、0次回折効率を抑制す
るほぼ矩形波状を有した位相格子、及び該位相格子の作
製方法、さらに光学式エンコーダに関し、特に移動物
体、例えば回転物体に取り付けられた位相格子を有する
回折板に干渉性を有する自然放射光束を入射させ、該回
折板を通過した回折光を互いに干渉させ、干渉した光の
強度を測定することにより、回折板の移動状態例えば回
転状態を観測する光学式エンコーダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、位相格子は主としてコヒーレント
な光に対して用いられてきた。±1次の回折効率が高い
位相格子は、例えば光通信の分野において光信号を二分
配したり、逆に二つの光信号を一つに結合したりするの
に使用できる。この場合、分配あるいは結合の効率は高
い方がよいので、±1次の回折効率はできるだけ大きい
方がよく、そのため0次の回折効率はできるだけ小さい
方がよいことになる。
【0003】位相格子の回折効率は、コヒーレントな光
に対しては解析的な議論が今まで多くなされており、コ
ヒーレントな光に対して回折効率を制御する位相格子の
形状等の条件は明らかにされている。
【0004】例えば、主として±1次の回折光のみを通
過させ、0次の回折効率を抑制する、理想的に矩形波状
の断面を有する格子深さdは、格子の凹部と凸部との段
差により波長λの1/2の奇数倍の光路長差を生じさせ
ればよいため、光源の中心波長λと位相格子を構成する
材料の屈折率n、位相格子の周囲の屈折率n0を用い
て、 |n−n0|×d=(λ/2)×(1+2m) ・・・(式1) (但し、m=0、±1、±2、・・・である。)の条件
を満たせばよい。
【0005】換言すれば、0次の回折光強度を極小にす
る格子深さの条件は、便宜的には回折光の位相の「重
心」で計算することができる。理想的な矩形波状を有す
る位相格子では、図12(a)に示すように位相の重心
G及びG'は矩形波状の表面にあり、位相を進ませる格
子の重心Gと位相を遅らせる格子の重心G'との間の位
相差が、光源の中心波長λの1/2の奇数倍になると0
次の回折光強度は極小となる。
【0006】しかし、エッチング等の通常のプロセスを
経て作製されると、位相格子の断面形状は理想的な矩形
波状とはならず、図8に示すように、形状比eが有限値
を持つことになる。
【0007】また、同じくエッチング等の通常のプロセ
スを経て作製された場合、エッジの曲率は、可視域程度
の光の波長に比較して、無視できる程度の大きさにでき
る。
【0008】そのため、位相格子の形状パラメタは、格
子深さ、形状比、デューティの3つとなる。位相格子作
製プロセスにおいて、通常、これらのパラメタのうち、
格子深さが、最も制御し易い。そのため、0次回折効率
をできるだけ小さくするために、一般に格子深さが制御
される。
【0009】このように、格子深さで0次回折効率が制
御されるが、残る2つのパラメタのうち、形状比が格子
深さに影響してくる。上述の通り、0次の回折光強度を
極小にする格子深さの条件は、回折光の位相の「重心」
で計算することができ、図12(b)に示すように、形
状比が有限値となるほぼ矩形波状を有する位相格子で
は、位相の重心は格子の表面ではなく内部に存在するこ
とになる。
【0010】0次の回折光強度を極小とするためには、
位相を進ませる格子の重心Gの高さと位相を遅らせる格
子の重心G'の高さとの和が光源の中心波長λの1/2の
奇数倍であればよいので、0次の回折光強度を極小とす
るほぼ矩形波状を有する位相格子の格子深さd'は、 |n−n0|×(p−d'/e)/p×d' =(λ/2)×(1+2m) ・・・(式2) を満たすことになる。但し、m=0、±1、±2、・・
・であり、pは位相格子の1ピッチの長さである。
【0011】そのため、図12(b)に示すような位相
格子では、0次の回折光率を極小にする格子深さは、理
想的な矩形波状を有する位相格子よりも深くする必要が
あり、形状比の値が小さい位相格子ほど格子深さを深く
せねばならないことになる。
【0012】この様子を図9に示す。図9は、空気中に
おける1ピッチの長さ24μmの石英製位相格子に対し
てデューティを一定(f=0.5)にして形状比eを変
化させたときの、格子深さと0次回折効率との関係を示
したものである。横軸は、式1においてm=0とおいて
算出される格子深さdからのずれ量を表わし、縦軸は1
次回折効率に対する0次回折効率の割合を示す。
【0013】形状比が無限大、すなわち理想的な矩形波
状の断面を有する位相格子は、式1においてm=0とお
いて算出される格子深さdのときに、0次回折効率が極
小となるのに対し、形状比が有限値を持ち、その値が小
さくなるほど、0次回折効率が極小となる格子深さはよ
り深くなることが分かる。
【0014】エッチング等の通常のプロセスを経て作製
される位相格子の断面形状は理想的な矩形波状からずれ
るため、0次回折効率を極小にする格子深さは、式1に
おいてm=0とおいて算出される値よりも大きい値をと
ることになる。
【0015】この値をd'とすれば、d'は式2から算出
される。なお、デューティが変化した場合には、図12
において重心Gの高さの変化と重心G'の高さの変化は
相殺されるため、0次回折光率を極小にする格子深さに
は影響しない。
【0016】このことは、式2から明らかであるが、図
10にこの様子を示しておく。位相格子の形状比を一定
(e=1.2)にしてデューティを変化させたときの、
格子深さと0次回折効率との関係を示したものである。
縦横軸は、図9と同じである。デューティは0次回折格
子を極小にする深さには影響しないことが分かる。
【0017】以上のことから、ほぼ矩形波状を有する位
相格子について、0次回折効率を極小にする深さd'
は、光源の中心波長λと位相格子のピッチ長p、該位相
格子の位相格子を構成する材料の屈折率n、位相格子の
周囲の屈折率n0、および位相格子の形状比eとによっ
て算出されることがわかる。レーザ光等の、干渉性の良
い誘導放射光を光源とする場合には、位相格子の格子深
さを上記の算出値にすれば、0次回折効率を極小に抑え
ることができることはよく知られている。
【0018】以上のように、コヒーレントな光に対して
回折効率を制御する位相格子の形状等の条件は明らかに
されている。
【0019】しかし、コヒーレントな光を光源にしよう
とすれば誘導放射光を出射する半導体レーザ等を光源に
する必要があり、半導体レーザ等の誘導放射光を出射す
る光源は寿命等の信頼性がLED等の自然放射光を出射
する光源と比較して大きく劣るため、光源の高信頼性化
などのためにはLED等の自然放射光を出射する光源の
使用が望まれる。このような、コヒーレントな光以外の
光を光源とする場合でも、コヒーレントな光に対して回
折効率を制御する位相格子の形状条件が用いられてい
る。
【0020】また、位相格子の作製方法として、前述の
ように、エッチングなど様々な方法が提案され実用化さ
れている。しかし、それらはコヒーレントな光に対して
回折効率を制御するような位相格子の作製方法であっ
て、コヒーレントな光以外の光に対して回折効率を制御
するような位相格子の作製方法についてはあまり議論が
なされていない。
【0021】また、機械装置において位置決めをする際
には光学式のエンコーダが広く利用されている。この光
電式エンコーダは、固定ディスク及び該回転ディスクと
所定の間隔をおいて設けられた固定マスクにそれぞれス
リットを設け、両スリットを通過した光を光検出器によ
り電気信号に変えて出力することによって、直線的な長
さや回転角を測定するものである。この光電式エンコー
ダにおいては、スリットのピッチを細かくすることによ
り、検出精度を高めることができる。
【0022】ところが、この光電式エンコーダによる
と、回転ディスク及び固定マスクに設けられたスリット
のピッチをあまり細かくすると、回折光の影響により光
検出器からの出力信号の信号対雑音の比であるS/N比
が低下し、検出精度が低下するという問題があった。
【0023】また、光検出器からの出力信号が回折光の
影響を受けない程度にまでスリットの間隔を拡大しよう
とすると、回転ディスクの径が大きくならざるを得ず、
そのために装置全体が大型化するので、回転ディスクを
回転駆動させる駆動体への負荷が大きくなる等の問題点
があった。
【0024】一方、光学式エンコーダとしては、位相格
子を通過した回折光を用いる干渉縞検出方式のエンコー
ダも知られている。この干渉縞検出方式のエンコーダ
は、光軸に対して略垂直に配設された固定回折板及び移
動回折板を通過した光の回折及び干渉によって生じる干
渉縞を光検出器により電気信号に変えて取り出すもので
ある。
【0025】ところが、この干渉縞検出式エンコーダに
おいては、移動回折板及び固定回折板から複数の次数の
回折光が出射するため、測定に必要な特定次数の回折光
の強度が低下し、検出感度が低下するという問題があっ
た。
【0026】そこで、主として±1次の回折光のみを通
過させる位相格子を有する移動回折板及び固定回折板を
用いて±1次の回折光を干渉させることにより、高い光
利用効率を実現すべく、本件の図7に示すような光学式
エンコーダが提案されている。
【0027】すなわち、コヒーレントな光を出射する光
源31と、該光源から出射された光の光軸に対して略垂
直で且つ互いに平行に設けられており主として±1次の
回折光のみを通過させる位相格子を有する固定回折板3
3B及び移動回折板34Bと、該固定回折板及び移動回
折板を通過した光を受光する光検出器37と、上記固定
回折板及び移動回折板を通過した±1次の回折光を上記
光検出器の光検出部に集光させるレンズ35とを備えて
いるものである。
【0028】光源31から出射された光はコリメートレ
ンズ32により平行光にされた後、固定回折板33B
に、該固定回折板33Bに対して略垂直の方向から入射
される。固定回折板33Bに入射した光は、該固定板3
3Bによって回折され、0次の回折光40、+1次の回
折光41、−1次の回折光42、・・・・として出射され
る。
【0029】これらの回折光40、41、42は、移動
回折板34Bに入射した後、さらに回折光として出射さ
れる。この移動回折板34Bから出射された回折光を
(n、m)(但し、nは固定回折板33Bによる回折次
数、mは移動格子板34Bによる回折次数をそれぞれ示
す。)として表すと、移動回折板34Bを通過する回折
光としては、(0、0)の回折光50、(+1、−1)
の回折光51、(−1、+1)の回折光52、(−2、
+2)の回折光、(+2、−2)の回折光、・・・・、があ
る。
【0030】移動回折板34Bを光軸に対して垂直方向
(図7における上下方向)に一定速度で移動させると、
移動に伴って0次よりも高次の回折光の位相は0次の回
折光の位相に対して変化するので、例えば(+1、−
1)の回折光51と(−1、+1)の回折光52とが干
渉して得られる干渉波の光強度は正弦波状に変化する。
【0031】同様に、(+1、−1)の回折光51と
(0、0)の回折光50との干渉波、あるいは(−1、
+1)の回折光52と(0、0)の回折光50との干渉
波の光強度も移動回折板34Bの移動に伴って周期的に
変化する。
【0032】さて、(0、0)の回折光50は、(+
1、−1)の回折光51或いは(−1、+1)の回折光
52と干渉し、固定回折板33B及び移動回折板34B
のほぼ矩形波状の山と谷とが互いに一致したときに光強
度が最大となり且つほぼ矩形波状の山と谷とが半周期p
/2だけ互いにずれたときに光強度が最小となるような
正弦波形である基本波(図6(b)を参照)の出力が得
られる。
【0033】一方、(+1、−1)の回折光51と(−
1、+1)の回折光52とは互いに干渉し、上記基本波
に対して2倍の周波数を有する正弦波よりなる2倍周波
(図6(b)を参照)の出力が得られる。尚、図7にお
いて、53は(0、+1)の回折光を、54は(+1、
+1)の回折光をそれぞれ示している。
【0034】光検出器36の光電変換信号出力は、誇張
して示すと、図6(a)のように歪んだ波形として得ら
れることになる。この歪んだ波形は、図6(b)に示す
ように、基本波の成分、2倍周波の成分等に分解して考
えることができる。
【0035】そのため、上記位相格子を通過する光のう
ち、0次の回折光の割合が多いほど、0次の回折光と±
1次の回折光の干渉のため、上記光検出器の出力信号に
生ずる歪が大きくなる。従って、光検出器の出力信号の
歪を抑えるためには、0次の回折光強度をできるだけ小
さくする必要がある。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位相格
子の回折効率を制御する位相格子の形状等の条件はコヒ
ーレントな光に対して明らかにされているだけである。
コヒーレントな光を光源にしようとすれば誘導放射光を
出射する半導体レーザ等を光源にする必要があり、半導
体レーザ等の誘導放射光を出射する光源は寿命等の信頼
性がLED等の自然放射光を出射する光源と比較して大
きく劣るため、光源の高信頼性化などのためにはLED
等の自然放射光を出射する光源の使用が望まれるが、こ
のような、コヒーレントな光以外の光を光源とする場合
でも、コヒーレントな光に対して回折効率を制御する位
相格子の形状条件が用いられている。
【0037】しかし、この条件はコヒーレントな光以外
の光を光源とする場合には成り立たない場合があること
を本発明の発明者が見出した。ほぼ矩形波状を有する位
相格子は、コヒーレント光に対して0次の回折効率を極
小にする位相格子の形状条件では、自然放射光を光源と
する場合には0次の回折効率が極小にならないというこ
とである。
【0038】また、位相格子の作製方法として様々な方
法が提案され実用化されているが、それらはコヒーレン
トな光に対して回折効率等を制御するような位相格子の
作製方法であって、コヒーレントな光以外の光に対して
回折効率等を制御するような位相格子の作製方法は確立
されていない。
【0039】さらに、上記のような光学式エンコーダ
は、コヒーレントな光を光源としているため、誘導放射
光を出射する半導体レーザ等を光源にする必要がある
が、半導体レーザ等の誘導放射光を出射する光源は、寿
命等の信頼性が、LED等の自然放射光を出射する光源
と比較して大きく劣る。そこで、図7に示すような光学
式エンコーダの光源として、LED光等の干渉性を有す
る自然放射光を用いる。
【0040】しかし、ほぼ矩形波状を有する位相格子
は、上記の条件の形状では、自然放射光を光源とする場
合に、±1次の回折光と干渉することによって光検出器
の出力信号に歪を生じさせる0次の回折効率が極小にな
らないということを、本願発明者が見出した。
【0041】本発明は上記問題点に鑑み、第一にLED
等の自然放射光を出射する光源を用いる場合に0次回折
効率を抑制した位相格子を提供し、第二にLED等の自
然放射光を出射する光源を用いる場合に0次回折効率を
抑制した位相格子の作製方法を提供し、第三にLED等
の自然放射光を出射する光源と該位相格子を有する回折
板とを用いることによって検出信号の歪を抑えた信頼性
の高い光学式エンコーダを提供することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、矩形形状の凹部を有する位
相格子であって、光の波長λ、位相格子のピッチ長p、
該位相格子の基材の屈折率n、該位相格子の周囲の媒質
の屈折率n0、前記凹部の傾斜部の幅に対する格子深さ
の比である形状比eを用いて、 |n−n0|×(p−d'/e)/p×d'=(λ/2)×
(1+2m) (但し、m=0、±1、±2、・・・) で算出される深さd'よりも大きな格子深さを具備する
ことを特徴とする位相格子である。
【0043】請求項2記載の発明は、位相格子を形成す
る基材に、皮膜を塗布形成する第一工程、その後に前記
皮膜にパターン形成してマスクを作製する第二工程、そ
の後に前記マスクを通して前記基材に、光の波長をλ、
位相格子のピッチ長をp、該位相格子の基材の屈折率を
n、該位相格子の周囲の媒質の屈折率をn0、前記凹部
の傾斜部の幅に対する格子深さの比である形状比をeと
したとき、 |n−n0|×(p−d'/e)/p×d'=(λ/2)×
(1+2m) (但し、m=0、±1、±2、・・・) で算出される深さd'よりも大きな深さの格子をエッチ
ングにより形成する第三工程を具備する位相格子の作製
方法である。
【0044】請求項6記載の発明は、光源と、前記光源
から出射される光の光軸に対して略垂直に配置された、
請求項1記載の位相格子が形成された固定回折板及び移
動回折板と、前記固定回折板及び移動回折板を通過した
光を受光する光検出器と、前記固定回折板及び移動回折
板を通過した±1次の回折光を上記光検出器の光検出部
に集光させる集光レンズを備えていることを特徴とする
光学式エンコーダである。
【0045】
【作用】請求項1記載の構成によれば、LED等の、自
然放射光を出射する光源を用いる場合に、0次回折効率
を極小に抑える位相格子を得ることができる。
【0046】その作用についての完全な解明は未だであ
り、本発明の発明者が現段階で考え得る作用を記す。現
象は、光源として自然放射光を用いるか、あるいは誘導
放射光を用いるかにより、0次回折効率を極小にする格
子深さに差異が生じることである。自然放射光と誘導放
射光の大きな違いは、干渉性の程度である。後者は、完
全干渉性を有するのに対し、前者は部分干渉性を有す
る。この干渉性の差異が、0次回折効率を極小にする格
子深さの差異に表れると考えられる。
【0047】請求項2記載の構成によれば、格子深さ
を、光の波長と位相格子のピッチ長、該位相格子の基材
の屈折率、該位相格子の周囲の媒質の屈折率、及びエッ
チング等の通常のプロセスを経て作製される場合には必
然的に形成される凹部と凸部との境界である傾斜部の幅
に対する格子深さの比である形状比とから、0次回折効
率を極小にするための公知の数式を用いて算出される格
子深さよりも大きな値にすることができ、自然放射光を
光源とした場合の0次回折効率を極小に抑える位相格子
を得ることができる。
【0048】請求項6記載の構成によれば、信頼性の高
いLED等の自然放射光を出射する光源を使用し、さら
に、光の波長と位相格子のピッチ長、該位相格子の基材
の屈折率、該位相格子の周囲の媒質の屈折率、及びエッ
チング等の通常のプロセスを経て作製される場合には必
然的に形成される凹部と凸部との境界である傾斜部の幅
に対する格子深さの比である形状比とから、0次回折効
率を極小にするための公知の数式を用いて算出される格
子深さよりも大きな格子深さを有するほぼ矩形波状を有
した位相格子を使用することにより、±1次の回折光と
干渉することによって光検出器の出力信号に歪を生じさ
せる0次の回折光強度を小さくできるため、検出信号の
歪を抑えた信頼性の高い光学式エンコーダを得ることが
できる。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0050】前述の通り、0次回折効率を極小にする格
子深さは、光源の中心波長λと位相格子を構成する材料
の屈折率n、位相格子の周囲の屈折率n0、位相格子の
ピッチp、および位相格子の形状比eとによって算出さ
れる。この算出値をd'とすると、d'は式2から求ま
り、図9に示すように、eとによって変化する。
【0051】図1は本発明の実施例に係るSiO2製位
相格子の断面形状を示すものである。図1において、格
子深さd''は、 d''=d'×(1+Δd') ・・・(式3) であって、上記の0次回折効率を極小にする格子深さの
算出値d'よりも、Δd'の割合だけ大きい値である。
【0052】ピッチ長24μmの様々な格子深さd''
(650〜800nm程度)を有する位相格子を作製
し、複数の種類の光源を用いて回折効率の測定を行っ
た。
【0053】図11は、ほぼ矩形波状を有する位相格子
の作製方法の一実施例を示すものであり、フォトッチン
グと呼ばれる公知の加工方法である。
【0054】まず、位相格子の形状を作製しようとする
基材である基板60の表面にフォトレジスト61を一様
に塗布し、別途作製した原版であるフォトマスク62を
通してフォトレジストを露光する。フォトレジストの感
光部分を現像液に可溶にし(或は、逆に、感光部分を現
像液に不溶にする場合もある)、感光部分を現像液によ
って除去してフォトレジストのパターン63を形成す
る。
【0055】その後、通常のドライエッチング装置(図
示省略)を用いてエッチングガス64により主としてフ
ォトレジストのない部分を化学的に除去する。
【0056】格子深さは、エッチングレートとエッチン
グ時間との積によって決まるので、格子深さを制御する
手段としては、エッチングガスの種類、或は、エッチン
グガスと基板との間の反応を促進または抑制させるべく
与えている熱量や交流電力等のエネルギの大きさを変化
させることによってエッチングレートを制御する方法
と、エッチング時間を制御する方法が選択できる。今回
作製した位相格子の格子深さは、エッチング時間によっ
て制御した。
【0057】この後、残ったフォトレジストを除去する
ことにより位相格子の形状が作製できる。
【0058】位相格子の格子深さの測定は触針式深さ計
によって行った。深さの測定誤差は5nm程度である。
【0059】また、位相格子の形状比はSEM及び光学
顕微鏡により測定した。位相格子の形状比はエッチング
時間ではほとんど変化せず、エッチングガスの種類によ
ってほぼ決まることが知られている。
【0060】今回の作製に用いたCHF3ガスでは、ど
の格子深さを有する位相格子も形状比は1.1〜1.5程
度、角度で表わすと48〜56゜程度であった。
【0061】そのため、図9の結果における形状比1.
2の曲線から(形状比1.1と1.5の位相格子における
0次回折効率極小のΔdの値は形状比1.2の場合と比
較して0.1%程度の差を有するに過ぎず、無視できる
大きさであるため形状比1.2の曲線で代表させ
た。)、0次回折効率を極小にする格子深さd'は、式
1においてm=0とおいて得られる値dよりも2%程度
大きい値をとることになる。
【0062】つまり、 d'=d×(1+Δd) =d×(1+0.02) =(λ/2)/|n−n0|×(1.02) ・・・(式4) の関係を満たすことになる。
【0063】まず、光源として、誘導放射光であるHe
ーNeレーザ光を用い、作製したそれぞれの位相格子の
回折効率を測定した。
【0064】その結果を図2に示す。縦軸は1次回折効
率に対する0次回折効率を、横軸は式1においてm=0
とおいて得られる値dからの格子深さのずれの割合Δd
を表わす。なお、HeーNeレーザ光の波長λは633
nmで、この波長における位相格子材料の屈折率nは
1.457である。
【0065】図2の結果から、Δdが2%程度である位
相格子、すなわち、格子深さd''が式4のd'である位
相格子が0次回折効率を極小にすることが分かる。
【0066】このように、誘導放射光を光源とする場合
には、格子深さを、光源の中心波長λと位相格子を構成
する材料の屈折率n、位相格子の周囲の屈折率n0、お
よび位相格子の形状比eとによって算出される値にすれ
ば、0次回折効率を極小にすることができる。
【0067】次に、光源として、自然放射光であるLE
D光を用いて、作製したそれぞれの位相格子の回折効率
を測定した結果を図3に示す。縦軸は1次回折効率に対
する0次回折効率を、横軸は式1においてm=0とおい
て得られる値dからの格子深さのずれの割合Δdを表わ
す。なお、使用したLEDは3種類であり、中心波長λ
はそれぞれ568、614、660nm、波長分布はど
れも20nm程度の半値幅を有する略ガウシアン分布で
ある。
【0068】各々の中心波長に対する位相格子材料の屈
折率nは、それぞれ1.459、1.457、1.456
であり、図3中の○は中心波長568nmのLED光
を、◎は中心波長614nmのLED光を、●は中心波
長660nmのLED光を使用した場合の回折効率を表
わす。
【0069】図3の結果から、Δdが5〜7%程度であ
る位相格子すなわち格子深さd''がd'よりもさらに3
〜5%大きい値である位相格子が、0次回折効率を極小
にすることが分かる。
【0070】このように、自然放射光を光源とする場合
には、格子深さを、光源の中心波長λと位相格子を構成
する材料の屈折率n、位相格子のピッチ長p、位相格子
の周囲の屈折率n0、および位相格子の形状比eとによ
って算出される値よりも3〜5%大きい値にすれば、0
次回折効率を極小にすることができる。
【0071】以上のように、光源として自然放射光を使
う場合には、1.0〜1.4の形状比を有する位相格子に
対して、格子深さを算出値より3〜5%大きくすること
で0次回折効率を極小にすることができる。
【0072】図4は本実施例に係る光学式エンコーダの
概略構成を示しており、1はLED等の、干渉性を有す
る自然放射光を出射する光源、2は光源1から出射され
た光を平行光にするコリメートレンズ、3Aはほぼ矩形
波状断面の位相格子を有し光軸に対して垂直に配置され
た固定回折板、4Aはほぼ矩形波状断面の位相格子を有
し光軸に対して垂直に配置され且つ垂直方向に移動可能
な移動回折板であって、固定回折板3Aの位相格子と移
動格子板4Aの位相格子とは互いに同じ周期を有してい
る。
【0073】また、同図において、5は移動回折板4A
を通過した光を集光する集光レンズ、6は集光レンズ5
により集光され光検出部7において結像した回折像を電
気信号に変えて出力する光検出器、8は周波数弁別フィ
ルターである。
【0074】本実施例に係る光学式エンコーダにおいて
は、光源1から出射された光はコリメートレンズ2によ
り平行光にされた後、固定回折板3Aに、該固定回折板
3Aに対して略垂直の方向から入射される。
【0075】固定回折板3Aに入射した光は、該固定板
3Aによって回折され、0次の回折光10、+1次の回
折光11、−1次の回折光12、・・・・として出射され
る。
【0076】これらの回折光10、11、12は、移動
回折板4Aに入射した後、さらに回折光として出射され
る。
【0077】この移動回折板4Aから出射された回折光
を(n、m)(但し、nは固定回折板3Aによる回折次
数、mは移動格子板4Aによる回折次数をそれぞれ示
す。)として表すと、移動回折板4Aを通過する回折光
としては、図5に示すように、(0、0)の回折光2
0、(+1、−1)の回折光21、(−1、+1)の回
折光22、(−2、+2)の回折光、(+2、−2)の
回折光、・・・・、がある。ただし、図4においては、図示
の都合上、(−2、+2)の回折光、(+2、−2)の
回折光及び2次の回折光よりも高次の回折光は省略して
いる。
【0078】移動回折板4Aを光軸に対して垂直方向
(図4における上下方向)に一定速度で移動させると、
移動に伴って0次よりも高次の回折光の位相は0次の回
折光の位相に対して変化するので、例えば(+1、−
1)の回折光21と(−1、+1)の回折光22とが干
渉して得られる干渉波の光強度は正弦波状に変化する。
【0079】同様に、(+1、−1)の回折光21と
(0、0)の回折光20との干渉波、あるいは(−1、
+1)の回折光22と(0、0)の回折光20との干渉
波の光強度も移動回折板4Aの移動に伴って周期的に変
化する。
【0080】(0、0)の回折光20は、(+1、−
1)の回折光21或いは(−1、+1)の回折光22と
干渉し、固定回折板3A及び移動回折板4Aのほぼ矩形
波状の山と谷とが互いに一致したときに光強度が最大と
なり且つほぼ矩形波状の山と谷とが半周期p/2だけ互
いにずれたときに光強度が最小となるような正弦波形で
ある基本波(図6(b)を参照)の出力が得られる。
【0081】一方、(+1、−1)の回折光21と(−
1、+1)の回折光22とは互いに干渉し、上記基本波
に対して2倍の周波数を有する正弦波よりなる2倍周波
(図6(b)を参照)の出力が得られる。
【0082】尚、図4において、23は(0、+1)の
回折光を、24は(+1、+1)の回折光をそれぞれ示
している。第1実施例の光検出器6の光電変換信号出力
は、誇張して示すと、図6(a)のように歪んだ波形と
して得られることになる。この歪んだ波形は、図6
(b)に示すように、基本波の成分、2倍周波の成分等
に分解して考えることができるが、算出値よりも大きな
格子深さを与えた位相格子を有する固定板および位相板
を使用しており、両回折板の0次回折光は抑制されてい
るので、(0、0)の回折光20は微弱である。そのた
め、2倍周波の成分の検出は充分に可能となり、高い精
度で検出できることとなる。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の位相格子によると、光の
波長λと位相格子のピッチ長p、該位相格子の屈折率
n、該位相格子の周囲の媒質の屈折率n0、及びエッチ
ング等の通常のプロセスを経て作製される場合には必然
的に形成される凹部と凸部との境界である傾斜部の幅に
対する格子深さの比である形状比eとから、0次回折効
率を極小にするための公知の数式を用いて算出される格
子深さよりも大きな格子深さを与えることにより、自然
放射光を光源とした場合の0次回折効率を抑制すること
ができる。
【0084】請求項2〜4記載の位相格子作製方法によ
ると、自然放射光を光源とした場合に0次回折効率を抑
制するほぼ矩形波状を有する位相格子に必要な格子深さ
の条件である、光の波長λと位相格子のピッチ長p、該
位相格子の屈折率n、該位相格子の周囲の媒質の屈折率
0、及びエッチング等の通常のプロセスを経て作製さ
れる場合には必然的に形成される凹部と凸部との境界で
ある傾斜部の幅に対する格子深さの比である形状比eと
から、0次回折効率を極小にするための公知の数式を用
いて算出される格子深さよりも大きな値の格子深さを有
する条件を与えることができる。
【0085】請求項5、6記載の光学式エンコーダによ
ると、自然放射光を光源に用いるため、寿命等の信頼性
を高めることができ、また、自然放射光を光源とする場
合に、±1次の回折光と干渉することによって光検出器
の出力信号に歪を生じさせる0次の回折効率を極小にす
るほぼ矩形波状を有する位相格子を有した移動回折板お
よび固定回折板を用いるため、歪の少ない検出信号を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る位相格子の断面図
【図2】同実施例における、誘導放射光に対する0次回
折効率の測定結果図
【図3】同実施例における、自然放射光に対する0次回
折効率の測定結果図
【図4】同実施例の位相格子を用いた光学式エンコーダ
の概略構成図
【図5】図4の光学式エンコーダの要部の概略構成図
【図6】図4の光学式エンコーダにおける出力信号波形
【図7】従来例の光学式エンコーダの概略構成図
【図8】通常の位相格子の断面図
【図9】位相格子の回折効率と格子深さの関係の、形状
比依存性を示す図
【図10】位相格子の回折効率と格子深さの関係の、デ
ューティ依存性を示す図
【図11】位相格子の作製方法のフォトッチングのプロ
セス図
【図12】格子形状と重心との関係図
【符号の説明】
1、31 自然放射光を出射する光源 2、32 コリメートレンズ 3A、33B 固定格子板 4A、34B 移動格子板 5、35 集光レンズ 6、36 光検出器 7、37 光検出部 8、38 周波数弁別フィルター 60 基板 61 フォトレジスト 62 フォトマスク d、d'' 格子深さ p 1ピッチの長さ t 1ピッチのうちで凸部を構成する長さ k 傾斜部分の長さ e 形状比(a/d) f デューティ(c/b)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正弥 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 福井 厚司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形形状の凹部を有する位相格子であっ
    て、光の波長λ、位相格子のピッチ長p、該位相格子の
    基材の屈折率n、該位相格子の周囲の媒質の屈折率
    0、前記凹部の傾斜部の幅に対する格子深さの比であ
    る形状比eを用いて、 |n−n0|×(p−d'/e)/p×d'=(λ/2)×
    (1+2m) (但し、m=0、±1、±2、・・・) で算出される深さd'よりも大きな格子深さを具備する
    ことを特徴とする位相格子。
  2. 【請求項2】位相格子を形成する基材に、皮膜を塗布形
    成する第一工程、その後に前記皮膜にパターン形成して
    マスクを作製する第二工程、その後に前記マスクを通し
    て前記基材に、光の波長をλ、位相格子のピッチ長を
    p、該位相格子の基材の屈折率をn、該位相格子の周囲
    の媒質の屈折率をn0、前記凹部の傾斜部の幅に対する
    格子深さの比である形状比をeとしたとき、 |n−n0|×(p−d'/e)/p×d'=(λ/2)×
    (1+2m) (但し、m=0、±1、±2、・・・) で算出される深さd'よりも大きな深さの格子をエッチ
    ングにより形成する第三工程を具備する位相格子の作製
    方法。
  3. 【請求項3】エッチング時間によりエッチングの深さ
    d’を制御することを特徴とする請求項2記載の位相格
    子の作製方法。
  4. 【請求項4】エッチングをエッチング剤を用いて行うと
    共に、前記エッチング剤の濃度によりエッチングの深さ
    d’時間によりエッチングの深さd’を制御することを
    特徴とする請求項2記載の位相格子の作製方法。
  5. 【請求項5】エッチングを促進せしめるエネルギーを制
    御することによりエッチングの深さd’を制御すること
    を特徴とする請求項2記載の位相格子の作製方法。
  6. 【請求項6】光源と、前記光源から出射される光の光軸
    に対して略垂直に配置された、請求項1記載の位相格子
    が形成された固定回折板及び移動回折板と、前記固定回
    折板及び移動回折板を通過した光を受光する光検出器
    と、前記固定回折板及び移動回折板を通過した±1次の
    回折光を上記光検出器の光検出部に集光させる集光レン
    ズを備えていることを特徴とする光学式エンコーダ。
  7. 【請求項7】光源から出射される光が自然放射光である
    ことを特徴とする請求項6記載の光学式エンコーダ。
  8. 【請求項8】光源から出射される光が部分干渉性を有す
    る光であることを特徴とする請求項6記載の光学式エン
    コーダ。
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