JP2005077966A - 回折光学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2次元的な微細な周期構造を持つ光学素子製造用の位相シフトマスクや2次元的な光ビーム分割素子として使用可能な2次元的構造を持つ回折光学素子。
【解決手段】 透明基板表面1が直交する2方向に整列して同一形状の微細な正方形領域群2、3に分割されて正方形領域群2、3が碁盤の目状に配置され、それぞれの方向に、透明基板表面1に垂直に入射する基準波長光に対して位相2pπと位相{(2q+1)π±δπ}(だだし、0≦δ≦0.25,p,q:整数)を与える正方形領域2と3が交互に配置され、かつ、その2方向の45°対角方向に、位相2pπを与える正方形領域2及び位相{(2q+1)π±δπ}を与える正方形領域3が整列するように配置されてなる回折光学素子10。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回折光学素子に関し、特に、微細な周期構造を持つ光学素子製造用の位相シフトマスクや光ビーム分割素子等の光学素子として使用可能な回折光学素子に関するものである。
位相型回折格子を光ビーム分割素子として用いることは公知である(特許文献1)。また、位相構造を持つ位相シフトマスクを用いて微細な構造を露光することは位相シフトマスクとして実用化されている(例えば特許文献2)。
特開7−140311号公報 特開5−134389号公報 「光学」32巻8号(2003)489〜491頁
本発明は従来技術のこのような状況の下になされたものであり、その目的は、2次元的な微細な周期構造を持つ光学素子製造用の位相シフトマスクや2次元的な光ビーム分割素子として使用可能な2次元的構造を持つ回折光学素子を提供することである。
本発明の回折光学素子は、透明基板表面が直交する2方向に整列して同一形状の微細な正方形領域群に分割されて正方形領域群が碁盤の目状に配置され、それぞれの方向に、透明基板表面に垂直に入射する基準波長光に対して位相2pπと位相{(2q+1)π±δπ}(だだし、0≦δ≦0.25,p,q:整数)を与える正方形領域が交互に配置され、かつ、その2方向の45°対角方向に、位相2pπを与える正方形領域及び位相{(2q+1)π±δπ}を与える正方形領域が整列するように配置されてなることを特徴とするものである。
この回折光学素子は、透明基板に略垂直に入射する光束を4本又は5本の光束に分割する光束分割素子として使用可能である。
このような光束分割素子は、同心円又は渦巻き状のトラックに沿って情報が記録されている光記録媒体の読み取りヘッドのトラッキング制御のために、4本又は5本の光束を発生させるための手段として使用可能であり、また、同心円又は渦巻き状のトラックに沿って情報が記録されている光記録媒体の読み取りヘッドのトラッキング位置センサー信号発生のために、4本又は5本の光束を発生させるための手段としても使用可能である。
本発明の回折光学素子は、また、2次元的な微細な周期構造に対応する露光量分布のアレイを発生させる位相シフトマスクとして使用できる。
このような2次元的な微細な周期構造としては、マイクロレンズアレイ、反射防止構造体、フォトニック結晶等がある。
本発明においては、透明基板表面が直交する2方向に整列して同一形状の微細な正方形領域群に分割されて正方形領域群が碁盤の目状に配置され、それぞれの方向に、透明基板表面に垂直に入射する基準波長光に対して位相2pπと位相{(2q+1)π±δπ}(だだし、0≦δ≦0.25,p,q:整数)を与える正方形領域が交互に配置され、かつ、その2方向の45°対角方向に、位相2pπを与える正方形領域及び位相{(2q+1)π±δπ}を与える正方形領域が整列するように配置されてなるので、透明基板に略垂直に入射する光束を4本又は5本の光束に分割する光束分割素子や、2次元的な微細な周期構造に対応する露光量分布のアレイを発生させる位相シフトマスクとして用いることができる。
以下に、本発明の回折光学素子の原理と実施例を図面を参照にして説明する。
図1に本発明の回折光学素子10の基本形の平面図(a)と斜視図(b)を示す。本発明の回折光学素子10は、透明基板1の表面に直交する2軸x、yを設定すると、x軸、y軸両方向に整列して同一形状の微細な正方形領域2、3が碁盤の目状に分割配置されており、透明基板1に垂直に入射する基準波長λ0 の光に対して位相0を与える正方形領域2と位相πを与える正方形領域3が、x軸方向、y軸方向それぞれに交互に配置されている。そして、x軸とy軸の間の45°、135°に設定される相互に直交する対角方向をx’軸、y’軸とすると、x’軸、y’軸両方向に、位相0を与える正方形領域2と位相πを与える正方形領域3が整列するように、これら正方形領域2と3が配置されている。すなわち、正方形領域2と3の配置はいわゆる市松模様を構成している。そして、x軸方向、y軸方向の正方形領域2又は3の繰り返しピッチをΛとすると、対角方向のx’軸方向、y’軸方向の正方形領域2又は3の繰り返しピッチはΛ/√2となる。
図2に、実際の回折光学素子10の平面図を示す。この場合、縦横方向(x軸、y軸方向)の繰り返しピッチはΛ=4μmであり、対角方向(x’軸、y’軸方向)の繰り返しピッチはΛ/√2=4/√2μm=2√2μmである。また、基準波長λ0 =800nmとしている。
このような構成の回折光学素子10に透明基板1に垂直に波長λ0 の光20を入射させると、図3に示すように、反対側に4本の回折光21+1x'、21-1x'、21+1y'、21-1y'が射出する。ただし、回折方向は直交する2軸のx軸、y軸方向ではなく、直交する対角方向のx’軸方向、y’軸方向であり、それぞれの方向の+1次光21+1x'、21+1y'、−1次光21-1x'、21-1y'である。回折光学素子10の透明基板1の法線に対する回折角θは、これらの4本の回折光21+1x'、21-1x'、21+1y'、21-1y'に対して、回折の式から、θ=arcsin{λ0 /(Λ/√2)}の関係にあり、図2の場合でλ0 =0.8μmの場合は、θ=16.43°となる。ただし、x’軸方向、y’軸方向何れも+1次光と−1次光は当然ながらθの符号は反対である。
このように直交する対角方向x’軸方向、y’軸方向に回折光が出る理由は、位相0を与える正方形領域2及び位相πを与える正方形領域3をそれぞれ連続的に繋いだ直線状領域(1次元位相回折格子)が対角方向であるx’軸方向とy’軸方向に繰り返しているからであると考えられる。また、0次回折光が出ないのは、回折光学素子10全面で位相0を与える正方形領域2の面積と位相πを与える正方形領域3の面積が等しく、回折光学素子10から離れた遠方位置では、正方形領域2を回折されずに透過した成分と正方形領域3を回折されずに透過した成分とが相互に相殺するためである。また、奇数次の高次光も若干回折するが(偶数次の回折光はない。)、次の表1に示すように、これらの回折光は+1次光21+1x'、21+1y'、−1次光21-1x'、21-1y'に対して相対的に弱いので、通常の使用状態では無視し得る。
以下の表1で、横軸をx軸方向、縦軸をy軸方向とし、それぞれの数字は字数を表すとする。上記の4本の回折光21+1x'、21-1x'、21+1y'、21-1y'は、それぞれ(+1,+1)次、(−1,−1)次、(−1,+1)次、(+1,−1)次に対応し、入射光20の強度を100%とすると、16.43%となる。この表1から、奇数次の高次光の強度は+1次光21+1x'、21+1y'、−1次光21-1x'、21-1y'に対して相対的に弱いことが分かる。
Figure 2005077966
図1のような構成では、入射光20が主として4本の回折光21+1x'、21-1x'、21+1y'、21-1y'に均等に分割され、0次回折光は生じないことを説明したが、図4に示すように、0次回折光210 も同時に存在し、入射光20が主として5本の回折光210 、21+1x'、21-1x'、21+1y'、21-1y'に分割されることが望ましい場合がある。そのためには、正方形領域3が与える位相をπから若干ずらせばよい。その例として、位相をπからその24.2%浅い0.758πにした場合の表1と同様の表を表2に示す。この例の場合は、+1次光21+1x'、21+1y'、−1次光21-1x'、21-1y'の強度が若干弱くなり(14.17%)、その分0次回折光210 に移り、0次回折光210 の強度は+1次光21+1x'、21+1y'、−1次光21-1x'、21-1y'と略同じになり(13.79%)、入射光20が5本の回折光210 、21+1x'、21-1x'、21+1y'、21-1y'に略均等に分割されることになる。
Figure 2005077966
このように1本の入射光を4本又は5本の光に分割する本発明の回折光学素子10の適用例として、CDやDVDのような同心円あるいは渦巻き状のトラックに沿って情報が記録されている光記録媒体の読み取りヘッド用の光学素子があげられる。図5(a)に示すように隣接する3本のトラック51、52、53上に、図5(b)に示すように本発明の回折光学素子10から分割されて出る4本の光ビーム(2本の+1次光と2本の−1次光)又は5本の光ビーム(0次光と2本の+1次光と2本の−1次光)の中、一方の対角方向に分割された+1次光と−1次光が3本のトラック51、52、53の中の両側のトラック51と53に入射し、それらからの散乱光が等しくなるようにトラッキング制御して、他方の対角方向の分割された+1次光と−1次光と0次光とが中央のトラック52に同時に入射するようにして、4本の光ビームの場合(図3)は、他方の対角方向に分割された+1次光と−1次光にて中央のトラック52に記録された情報(ピット)を読み取るようにし、また、5本の光ビームの場合(図4)は、0次光にて中央のトラック52に記録された情報(ピット)を読み取るようにする。
以上のようなトラッキング制御とは別にあるいは同時に、中央のトラック52に入射する他方の対角方向の分割された+1次光と−1次光による散乱光の強さや方向により、読み取りヘッドがどの位置のトラック上にあるかが読み取れる。その概念図を図6に示す。図6(a)はCDやDVDの内側のトラック上に存在するときであり、図6(b)は外側のトラック上に存在するときである。図6(a)のときには、他方の対角方向の分割された+1次光と−1次光の中央のトラック52による散乱光の散乱方向には偏りがあり、散乱光の強さは相対的に弱くなる。これに対して、図6(b)のときには、他方の対角方向の分割された+1次光と−1次光の中央のトラック52による散乱光の散乱方向には偏りが少なく散乱光の強さは相対的に強くなる。したがって、4本又は5本の光ビームの中の対角方向の2本の光ビームによりトラッキング位置センサー信号が得られる。
もちろん、本発明の上記のような1本の入射光を4本又は5本の光に分割する光ビーム分割素子としての回折光学素子10は、例えば1本のレーザビームを4か所あるいは5か所の異なる位置に同時に導いてレーザビーム加工に用いる等の用途にも用いることができる。
次に、図1に示すように、x軸、y軸両方向に整列して同一形状の微細な正方形領域2、3が碁盤の目状に分割配置されており、位相0を与える正方形領域2と位相πを与える正方形領域3がx軸方向、y軸方向それぞれに交互に配置されており、x’軸、y’軸両方向に、位相0を与える正方形領域2と位相πを与える正方形領域3が整列するように正方形領域2と3が配置されてなる本発明の回折光学素子10は、2次元的な微細な周期構造を持つマイクロレンズアレイや反射防止構造体等を作製するのに使用する位相シフトマスクとして利用可能なことを説明する。
図7は、このような本発明の回折光学素子10の位相シフトマスクとしての作用を説明するための図であり、図7(a)に示すように、回折光学素子10の裏面から所定波長の平行な照明光30を入射させると、碁盤の目状に分割配置された正方形領域2と3それぞれから球面波状に広がる回折光32、33が回折される。その回折光32、33の波面においては正面方向の振幅が最も強くなる。回折光学素子10の射出側に近接して配置された感光材料40上には、これらの回折光32、33が相互に正方形領域2、3の境界線4の近傍領域34で重なって干渉しながら入射する。正方形領域2と正方形領域3の間には位相差がπあるので、隣接する正方形領域2と3からの回折光32と33はこの近傍領域34では相互に打ち消し合って強度が略ゼロになる。一方、正方形領域2、3それぞれの中心領域35では、隣接する正方形領域3又は2からの回折光33、32は余り強く入射しない。そのため、感光材料40の正方形領域2と3それぞれに対応するの正方形領域41間の境界線42(境界線4と対応する。)に近い領域である各正方形領域41の周辺領域43では露光量が弱く、各正方形領域41の中心領域44では露光量が相対的に強くなる。したって、感光材料40の各正方形領域41では、例えば略同心状で中心程露光量が多い露光量分布45となる。そこで、例えば露光量に応じて現像液に対する溶解量が異なるフォトレジスト等を感光材料40として用いてこのような露光を行うと、感光材料40表面に露光量に応じた高さの分布を得ることができ、その高さの分布を透明材料等に複製することにより、正方形領域2、3の一辺と同じ長さの繰り返し周期を持つ碁盤の目状に並んだマイクロレンズアレイや反射防止構造体、フォトニック結晶等を作製することができる。なお、可視域の反射防止構造体、フォトニック結晶を作製するには、それより波長の短い紫外域の波長を基準波長λ0 として、上記位相シフトマスクの露光にその紫外域の光を用いるようにすればよい。
図8、図9の(a)〜(d)に、図2の例の場合(Λ=4μm、λ0 =800nm)であって、正方形領域3がこのλ0 =800nmの波長に対して正確にπの位相を与えるように構成した場合の位相シフト面(透明基板1の正方形領域2と3を設けた面)からのそれぞれ20μm、24μm、28μm、32μmの位置での波長λ0 =800nmの光で露光した場合の露光量分布45を示す。何れの位置でも、中心部で最も露光量が多い略同心状の露光量分布のアレイとなっていることが分かる。図は省いてあるが、回折光学素子10の位相シフト面からの距離が上記の位置の間の位置でこのような略同心状の分布がくずれることもある。また、回折光学素子10の位相シフト面からの距離が上記以外でも、同様の中心部で最も露光量が多い略同心状の露光量分布を得ることができる。
また、図10〜図12の(a)〜(e)は、上記のように回折光学素子10を図2の例の場合(Λ=4μm、λ0 =800nm)であって、正方形領域3がこのλ0 =800nmの波長に対して正確にπの位相を与えるように構成した場合に、露光波長がそれぞれ640nm、720nm、800nm、880nm、960nmであって、回折光学素子10の位相シフト面からの距離がそれぞれ37μm、32μm、28μm、24μm、21μmの位置での露光量分布45を示す。何れの場合も、中心部で最も露光量が多い略同心状の露光量分布のアレイとなっていることが分かる。
これらの図から、基準波長光に対して正方形領域2と正方形領域3の間の位相差は厳密にπである必要はなく、π±0.2π程度の誤差があっても十分に上記のようなマイクロレンズアレイや反射防止構造体(例えば、非特許文献1参照)、フォトニック結晶等を作製するための位相シフトマスクとして使用可能であることが分かる。
なお、図8〜図12において、中心部の露光量分布45と周辺部の露光量分布45とに若干の差異が見られる場合もあるが、その理由は回折光の発生領域を限定して計算しているためであり、図2のように実際の正方形領域2と3の繰り返し数が多くなると、全ての露光量分布45は中心部の露光量分布45と同じになる。
ところで、位相0を与える正方形領域2に対して位相πを与える正方形領域3が厚さdだけ厚く、その媒質の屈折率をnとすると、2(n−1)d/λ0 =(2q+1)(q:整数)の関係を満足すればよく、qは必ずしも0である必要はない。また、透明基板1上の全ての正方形領域3について、上記qが同じである必要もない。また、透明基板1上の全ての正方形領域2及び3が同じ厚さである必要もない。
図13はこのような構成の1例を示す斜視図であり、透明基板1の表面にまず等間隔で幅の2倍のピッチで、厚さdが2(n−1)d/λ0 =(2q+1)の関係を満足するストライプ状の薄膜63をx軸方向に伸びるように形成し、その上に、薄膜63と同一の等間隔で幅の2倍のピッチで、厚さdが2(n−1)d/λ0 =(2q’+1)(q’:整数)の関係を満足するストライプ状の薄膜64をy軸方向に伸びるように形成し、透明基板1上に薄膜63、64が形成されなかった正方形領域及び両薄膜63、64が重畳して形成された正方形領域を正方形領域2とし、薄膜63と64の一方のみが形成された正方形領域を正方形領域3とすることによっても、本発明の回折光学素子10を構成することができる。
あるいは、透明基板1の表面にまず等間隔に平行なx軸方向に伸びたストライプ状の開口を持ちその開口の幅の2倍のピッチを有するマスクを成膜し、そのマスクから露出した透明基板1表面を深さdが2(n−1)d/λ0 =(2q+1)の関係を満足する溝をx軸方向に伸びるように形成し、そのマスクを除去し、今度は同じ形状のマスクであってy軸方向にストライプ状の開口が伸びるマスクを透明基板1の表面に成膜し、そのマスクから露出した透明基板1表面を深さdが2(n−1)d/λ0 =(2q’+1)(q’:整数)の関係を満足する溝をy軸方向に伸びるように形成し、透明基板1上の何れの溝も形成されなかった正方形領域及び両方の溝が重畳して形成された正方形領域を正方形領域2とし、溝の一方のみが形成された正方形領域を正方形領域3とすることによっても、図13と同様の本発明の回折光学素子10を構成することができる。
ところで、本発明の回折光学素子10の基準波長λ0 は150nm〜2μmの範囲で構成可能であり、その正方形領域2、3の繰り返しピッチΛは100nm〜100μmの範囲で構成可能である。
以上、本発明の回折光学素子をその原理と実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。なお、本発明の回折光学素子10の射出側に体積ホログラム感光材料を密着あるいは近接して配置し、複製照明光を回折光学素子10側から入射させてホログラム複製することにより、回折光学素子10と同様の特性(特に、5本の光に分割する回折光学素子)の体積ホログラムを作製することができる。
本発明の回折光学素子の基本形の平面図と斜視図である。 実際の回折光学素子の1例の平面図である。 本発明の回折光学素子が入射光を4本の回折光に分割する様子を示す斜視図である。 本発明の回折光学素子が入射光を5本の回折光に分割する様子を示す斜視図である。 本発明による光束分割素子がトラッキング制御用に使用可能であることを説明するための図である。 本発明による光束分割素子がトラッキング位置センサー信号発生用に使用可能であることを説明するための図である。 本発明の回折光学素子の位相シフトマスクとしての作用を説明するための図である。 本発明の1実施例の回折光学素子の位相シフト面からの距離が変化したときの露光量分布を示す図である。 本発明の1実施例の回折光学素子の位相シフト面からの距離が変化したときの露光量分布を示す別の図である。 本発明の1実施例の回折光学素子の露光波長が変化したときの露光量分布を示す図である。 本発明の1実施例の回折光学素子の露光波長が変化したときの露光量分布を示す別の図である。 本発明の1実施例の回折光学素子の露光波長が変化したときの露光量分布を示す別の図である。 本発明の回折光学素子の別の構成例を示す斜視図である。
符号の説明
1…透明基板
2、3…正方形領域
4…正方形領域の境界線
10…回折光学素子
20…入射光
210 …0次回折光
21+1x'、21-1x'、21+1y'、21-1y'…回折光
30…照明光
32、33…回折光
34…境界線の近傍領域
35…正方形領域の中心領域
40…感光材料
41…正方形領域
42…境界線
43…周辺領域
44…中心領域
45…露光量分布
51、52、53…トラック
63、64……ストライプ状の薄膜

Claims (8)

  1. 透明基板表面が直交する2方向に整列して同一形状の微細な正方形領域群に分割されて正方形領域群が碁盤の目状に配置され、それぞれの方向に、透明基板表面に垂直に入射する基準波長光に対して位相2pπと位相{(2q+1)π±δπ}(だだし、0≦δ≦0.25,p,q:整数)を与える正方形領域が交互に配置され、かつ、その2方向の45°対角方向に、位相2pπを与える正方形領域及び位相{(2q+1)π±δπ}を与える正方形領域が整列するように配置されてなることを特徴とする回折光学素子。
  2. 透明基板に略垂直に入射する光束を4本又は5本の光束に分割する光束分割素子として使用されることを特徴とする請求項1記載の回折光学素子。
  3. 同心円又は渦巻き状のトラックに沿って情報が記録されている光記録媒体の読み取りヘッドのトラッキング制御のために、4本又は5本の光束を発生させるための手段として用いられることを特徴とする請求項2記載の回折光学素子。
  4. 同心円又は渦巻き状のトラックに沿って情報が記録されている光記録媒体の読み取りヘッドのトラッキング位置センサー信号発生のために、4本又は5本の光束を発生させるための手段として用いられることを特徴とする請求項2記載の回折光学素子。
  5. 2次元的な微細な周期構造に対応する露光量分布のアレイを発生させる位相シフトマスクとして使用されることを特徴とする請求項1記載の回折光学素子。
  6. 前記2次元的な微細な周期構造がマイクロレンズアレイであることを特徴とする請求項5記載の回折光学素子。
  7. 前記2次元的な微細な周期構造が反射防止構造体であることを特徴とする請求項5記載の回折光学素子。
  8. 前記2次元的な微細な周期構造がフォトニック結晶であることを特徴とする請求項5記載の回折光学素子。
JP2003311036A 2003-09-03 2003-09-03 回折光学素子 Pending JP2005077966A (ja)

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