JPH08334141A - 倒立型フロントフォーク - Google Patents

倒立型フロントフォーク

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JPH08334141A
JPH08334141A JP16161795A JP16161795A JPH08334141A JP H08334141 A JPH08334141 A JP H08334141A JP 16161795 A JP16161795 A JP 16161795A JP 16161795 A JP16161795 A JP 16161795A JP H08334141 A JPH08334141 A JP H08334141A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 倒立型フロントフォークの伸側及び圧側減衰
力をともに増大させて、特に腰感を良好にできるように
すること。 【構成】 懸架スプリング23の一端がインナチューブ
22の閉塞側端部に支持され、他端が、アウタチューブ
21の閉塞側端部に垂設されたスプリングカラー26に
支持され、ダンパ24が懸架スプリング及びスプリング
カラーの内側に配置され、このダンパとスプリングカラ
ーに囲まれてダンパ外側油室30が形成された倒立型フ
ロントフォーク20において、スプリングカラーの外周
とインナチューブの内周との間に、倒立型フロントフォ
ークの伸縮に伴い容積が可変するメイン環状油室40が
形成され、このメイン環状油室がダンパ外側油室にメイ
ンオリフィス41を介して連通して構成されたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車に適用され
る倒立型フロントフォークに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動二輪車に適用される倒立型
フロントフォーク1は、図3に示すように、アウタチュ
ーブ2内にインナチューブ3が摺動自在に挿通され、両
チューブ2及び3間に懸架スプリング4が配設されると
ともに、ダンパ5が内蔵され、インナチューブ3内に作
動油(油面h)が封入して構成される。この倒立型フロ
ントフォーク1は、路面からの衝撃を懸架スプリング4
にて吸収し、倒立型フロントフォーク1の収縮振動をダ
ンパ5にて抑制する。
【0003】上記ダンパ5は、ダンパシリンダ6内に、
ピストンロッド7に連結されたピストン8が摺動自在に
収容されるとともに、隔壁部材9が設置される。ピスト
ン8にピストンバルブ機構10が、隔壁部材9にベース
バルブ機構11がそれぞれ配設されて構成される。上記
ピストンロッド7がアウタチューブ2に連結される。こ
れらのピストンバルブ機構10及びベースバルブ機構1
1が、倒立型フロントフォーク1の伸縮時に減衰力を発
生する。
【0004】ここで、図3では、左半部分に、倒立型フ
ロントフォーク1の伸長過程での作動油の流れを矢印で
示し、右半部分に、倒立型フロントフォーク1の圧縮過
程での作動油の流れを矢印で示している。
【0005】アウタチューブ2の内周とインナチューブ
3の外周にはブッシュ12が上下にそれぞれ設置され
て、アウタチューブ2及びインナチューブ3が摺動自在
に設けられるが、これらの上下のブッシュ12、12、
アウタチューブ2及びインナチューブ3に囲まれた環状
油室13は、倒立型フロントフォーク1の伸縮時に容積
が変動する。このため、インナチューブ3内の油室14
(つまり、インナチューブ3の内周及び後述のスプリン
グカラー16の外周にて囲まれた油室)と環状油室13
とを連通するオリフィス15を流れる作動油によって
も、倒立型フロントフォーク1の伸縮時に減衰力が発生
する。
【0006】尚、符号16は、懸架スプリング4の上端
を支持するスプリングカラー16を示し、このスプリン
グカラー16にもオリフィス17が開設される。このオ
リフィス17は、スプリングカラー16の内周とダンパ
シリンダ6の外周に囲まれた油室18を上記油室14に
連通するものである。このオリフィス17に作動油が流
れても、倒立型フロントフォーク1の伸縮時に油室14
の容積が変動しないので、このオリフィス17にて減衰
力が発生することはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の倒
立型フロントフォーク1では、その構造上、ダンパシリ
ンダ6の外径やピストンロッド7の外径が制約される。
【0008】ピストンロッド7の外径が小さくなると、
このピストンロッド7がダンパシリンダ6内へ侵出入す
ることに伴う作動油の流出入が少なくなるので、ベース
バルブ機構11にて発生する圧側減衰力が不足してしま
う。
【0009】また、ダンパシリンダ6の外径が小さくな
ると、このダンパシリンダ6内においてピストン8より
も上方の部屋(上室19)の容積が小さくなるので、ピ
ストンバルブ機構10にて発生する伸側減衰力が不足し
てしまう。
【0010】本発明は、上述の事情を考慮してなされた
ものであり、倒立型フロントフォークの伸側及び圧側減
衰力をともに増大させて、特に腰感を良好にできる倒立
型フロントフォークを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車軸側に取り付けられるインナチューブが車体側に
取り付けられるアウタチューブ内に摺動可能に配設さ
れ、上記インナチューブ内に懸架スプリング及びダンパ
が配設され、上記懸架スプリングの一端が上記インナチ
ューブの閉塞側端部に支持され、他端が、上記アウタチ
ューブの閉塞側端部に垂設されたスプリングカラーに支
持され、上記ダンパが上記懸架スプリング及び上記スプ
リングカラーの内側に配置され、上記インナチューブ内
に作動油が封入されて、上記ダンパと上記スプリングカ
ラーに囲まれてダンパ外側油室が形成された倒立型フロ
ントフォークにおいて、上記スプリングカラーの外周と
上記インナチューブの内周との間に、上記フロントフォ
ークの伸縮に伴い容積が可変するメイン環状油室が形成
され、このメイン環状油室が上記ダンパ外側油室にメイ
ンオリフィスを介して連通して構成されたものである。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記スプリングカラーの下端部外周に
は、インナチューブの内周面に摺接可能な第1ブッシュ
が設置され、又、上記インナチューブの開口側端部の内
周面には、上記スプリングカラーの外周面に摺接可能な
第2ブッシュが設置され、容積可変のメイン環状油室
は、上記第1及び第2ブッシュ並びに上記インナチュー
ブ及び上記スプリングカラーに囲まれて形成され、この
メイン環状油室が、上記スプリングカラーに開設された
メインオリフィスを介して上記ダンパ外側油室に連通し
て構成されたものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、上記アウタチューブの開口側端
部内周面には、インナチューブの外周面に摺接可能な第
3ブッシュが設置され、上記インナチューブの開口側端
部外周面には、上記アウタチューブの内周面に摺接可能
な第4ブッシュが設置され、これらの第3及び第4ブッ
シュ並びに上記アウタチューブ及び上記インナチューブ
に囲まれて容積可変のサブ環状油室が形成され、このサ
ブ環状油室が、上記インナチューブに開設されたサブオ
リフィスを経てメイン環状油室に連通して構成されたも
のである。
【0014】
【作用】請求項1及び2に記載の発明には、次の作用が
ある。フロントフォークの伸縮時にダンパにおいて減衰
力が発生する他、メイン環状油室の容積が変動するの
で、このメイン環状油室とダンパ外側油室との間でメイ
ンオリフィスを経て作動油が流動し、このメインオリフ
ィスにおいても減衰力が発生する。この結果、フロント
フォークの伸縮時における伸側減衰力及び圧側減衰力が
ともに増大し、特に圧側減衰力が増大して腰感を良好に
できる。
【0015】請求項3に記載の発明には、次の作用があ
る。フロントフォークの伸縮時には、メイン環状油室と
ともに、サブ環状油室も容積が変動し、作動油は、ダン
パ外側油室、メイン環状油室及びサブ環状油室間をメイ
ンオリフィス及びサブオリフィスを経て流動し、これら
のメインオリフィス及びサブオリフィスにおいて減衰力
が発生する。このように、フロントフォークの伸縮時に
おける伸側減衰力及び圧側減衰力は、ダンパ及びメイン
オリフィスにて発生する他、サブオリフィスにおいても
発生するので、これらの伸側及び圧側減衰力を一層増大
させることができ、腰感も一層良好にできる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係る倒立型フロントフォーク
の一実施例を示す縦断面図である。図2は、図1の倒立
型フロントフォークの減衰力特性を、従来例と比較して
示すグラフである。
【0017】図1に示すように、自動二輪車の倒立型フ
ロントフォーク20は、アウタチューブ21内にインナ
チューブ22が挿通され、両チューブ21及び22間に
懸架スプリング23及びダンパ24が内蔵されて構成さ
れたものである。アウタチューブ21が車体側に取り付
けられ、インナチューブ22の一端部を閉塞する軸受ブ
ラケット25に車軸(不図示)が取り付けられる。懸架
スプリング23が路面からの衝撃を吸収し、ダンパ24
が、上記衝撃吸収時における倒立型フロントフォーク2
0の伸縮運動を制振する。
【0018】懸架スプリング23の下端部は、車軸ブラ
ケット25を介してインナチューブ22に支持される。
また、懸架スプリング23の上端部は、スプリングカラ
ー26の下端部に第1ブッシュ27を介して支持され
る。上記スプリングカラー26は、アウタチューブ21
の一端を閉塞するフォークボルト28から垂設されたも
のである。また、第1ブッシュ27は、懸架スプリング
23の反力により、この懸架スプリング23とスプリン
グカラー26との間に挟持されて、インナチューブ22
の内周面に摺接可能に設けられる。
【0019】上記ダンパ24は、車軸ブラケット25か
ら立設されて、懸架スプリング23及びスプリングカラ
ー26の内側に配設される。そして、インナチューブ2
2内に作動油が封入されて、ダンパ24のダンパシリン
ダ29の外周とスプリングカラー26の内周との間にダ
ンパ外側油室30が形成され(油面H)、スプリングカ
ラー26の上方に気体室31が形成される。
【0020】更に、上記ダンパ24は、ダンパシリンダ
29内にピストン32が摺動自在に配設されるととも
に、隔壁部材33が設置され、ピストン32に連結され
たピストンロッド34がフォークボルト28に固定して
構成される。上記ピストン32にピストンバルブ機構3
5が配設され、隔壁部材33にベースバルブ機構36が
配設される。
【0021】ダンパシリンダ29内は、ピストン32及
び隔壁部材33により上室37A、下室37B及びベー
スバルブ室37Cに画成される。上室37Aと下室37
Bとは、ピストンバルブ機構35を介して連通可能とさ
れる。下室37Bとベースバルブ室37Cとは、ベース
バルブ機構36を介して連通可能とされる。更に、ベー
スバルブ室37Cは、ダンパシリンダ29に形成された
オリフィス38を介してダンパ外側油室30に連通され
る。
【0022】図1の左半部分には、倒立型フロントフォ
ーク20の伸長過程における作動油の流れを矢印で示
し、右半部分には、倒立型フロントフォーク20の圧縮
過程における作動油の流れを矢印で示す。
【0023】ピストンバルブ機構35は、倒立型フロン
トフォーク20の伸長過程での減衰力(伸側減衰力)を
発生し、又、ベースバルブ機構36は、倒立型フロント
フォーク20の圧縮過程での減衰力(圧側減衰力)を発
生する。
【0024】ところで、インナチューブ22の開口側端
部の内周には、スプリングカラー26の外周面に摺接可
能な第2ブッシュ39が設置される。従って、インナチ
ューブ22の内周、スプリングカラー26の外周、第1
ブッシュ27及び第2ブッシュ39に囲まれて、倒立型
フロントフォーク20の伸縮に伴い容積が可変するメイ
ン環状油室40が形成される。更に、スプリングカラー
26にはメインオリフィス41が開設される。上記メイ
ン環状油室40は、このメインオリフィス41を介し
て、ダンパ外側油室30に連通される。
【0025】倒立型フロントフォーク20の伸縮時にメ
イン環状油室40の容積が変動し、このメイン環状油室
40とダンパ外側油室30との間をメインオリフィス4
1を経て作動油が流動する間に、このメインオリフィス
41において圧側及び伸側の減衰力が発生する。
【0026】一方、アウタチューブ21の開口側端部に
は、その内周に、インナチューブ22の外周面に摺接す
る第3ブッシュ43が設置される。また、インナチュー
ブ22の開口側端部の外周には、アウタチューブ21の
内周面に摺接する第4ブッシュ44が設置される。これ
らの第3ブッシュ43及び第4ブッシュ44により、ア
ウタチューブ21及びインナチューブ22が摺動自在に
設けられる。
【0027】しかも、上記第3ブッシュ43及び第4ブ
ッシュ44並びにアウタチューブ21及びインナチュー
ブ21に囲まれて、サブ環状油室45が形成される。こ
のサブ環状油室45も、倒立型フロントフォーク20の
伸縮に伴い容積が可変する。このサブ環状油室45は、
インナチューブ22に開設されたサブオリフィス46を
介してメイン環状油室40に連通される。
【0028】従って、倒立型フロントフォーク20の伸
縮時にサブ環状油室45が容積変化して、メイン環状油
室40及びサブ環状油室45間の作動油が上記サブオリ
フィス46を流れ、このサブオリフィス46においても
圧側減衰力及び伸側減衰力が発生する。
【0029】次に、作用・効果を説明する。倒立型フロ
ントフォーク20の圧縮過程では、ダンパ24のピスト
ン32が下降して下室37Bの容積を減少させるので、
ベースバルブ機構36にて圧側減衰力が発生する。更
に、この倒立型フロントフォーク20の圧縮過程では、
メイン環状油室40及びサブ環状油室45の容積が増大
して、ダンパ外側油室30内の作動油がメインオリフィ
ス41を経てメイン環状油室40へ流れ、このメイン環
状油室40内の作動油がサブオリフィス46を経てサブ
環状油室45へ流れて、これらのメインオリフィス41
及びサブオリフィス46にて圧側減衰力が発生する。
【0030】このように、倒立型フロントフォーク20
の圧縮過程では、ダンパ24のベースバルブ機構36の
圧側減衰力が、メインオリフィス41及びサブオリフィ
ス46の圧側減衰力によって補われて、図2の実線47
に示すように、倒立型フロントフォーク20の圧側減衰
力が全体として増大する。図2中の破線48は、従来の
倒立型フロントフォーク1(図3)における圧側減衰力
を示す。
【0031】倒立型フロントフォーク20の伸長過程で
は、ダンパ24のピストン32が上昇して上室37Aの
容積を減少させるので、ピストンバルブ機構35にて伸
側減衰力が発生する。更に、この倒立型フロントフォー
ク20の伸長過程では、メイン環状油室40及びサブ環
状油室45の容積が減少して、サブ環状油室45内の作
動油がサブオリフィス46を経てメイン環状油室40へ
流れ、このメイン環状油室40内の作動油がメインオリ
フィス41を経てダンパ外側油室30へ流れて、これら
のメインオリフィス41及びサブオリフィス46にて伸
側減衰力が発生する。
【0032】このように、倒立型フロントフォーク20
の伸長過程では、ダンパ24のピストンバルブ機構35
の伸側減衰力が、メインオリフィス41及びサブオリフ
ィス46の伸側減衰力によって補われて、図2の実線4
9に示すように、倒立型フロントフォーク20の伸側減
衰力が全体として、破線50で示す従来の倒立型フロン
トフォークの伸側減衰力に比べ増大する。
【0033】上記実施例によれば、倒立型フロントフォ
ーク20の伸縮時にはダンパ24において減衰力が発生
する他、メイン環状油室40の容積が変動するので、こ
のメイン環状油室40とダンパ外側油室30との間でメ
インオリフィス41を経て作動油が流動し、このメイン
オリフィス41においても減衰力が発生する。この結
果、倒立型フロントフォーク20の伸縮時における伸側
減衰力及び圧側減衰力がともに増大し、特に、圧側減衰
力が増大して腰感を良好にできる。
【0034】更に、この倒立型フロントフォーク20の
伸縮時には、メイン環状油室40とともに、サブ環状油
室45も容積が変動し、作動油は、ダンパ外側油室3
0、メイン環状油室40及びサブ環状油室45間をメイ
ンオリフィス41及びサブオリフィス46を経て流動
し、サブオリフィス46においてもメインオリフィス4
1と同様に減衰力が発生する。このように、倒立型フロ
ントフォーク20の伸縮時における伸側減衰力及び圧側
減衰力は、ダンパ24及びメインオリフィス41によっ
て発生する他、サブオリフィス46においても発生する
ので、これらの伸側及び圧側減衰力を一層増大させるこ
とができ、腰感も一層良好にできる。
【0035】尚、上記実施例においては、第3ブッシュ
43がアウタチューブ21の内周に、第4ブッシュ44
がインナチューブ22の外周にそれぞれ設置されて、容
積可変のサブ環状油室45が形成されるものを述べた
が、第3ブッシュ43及び第4ブッシュ44がともに、
アウタチューブ21の内周に所定距離隔てて設置された
場合には、アウタチューブ21、インナチューブ22、
第3ブッシュ43及び第4ブッシュ44に囲まれる油室
が容積可変とはならない。従って、この場合には、メイ
ン環状油室40のみが倒立型フロントフォーク20の伸
縮によって容積を変化させ、メインオリフィス41にて
発生する圧側或いは伸側減衰力のみが、ダンパ24にて
発生する圧側或いは伸側減衰力をそれぞれ補うことにな
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る倒立型フロ
ントフォークによれば、倒立型フロントフォークの伸側
及び圧側減衰力をともに増大させて、特に腰感を良好に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る倒立型フロントフォーク
の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図2は、図1の倒立型フロントフォークの減衰
力特性を、従来例と比較して示すグラフである。
【図3】図3は、従来の倒立型フロントフォークを示す
縦断面図である。
【符号の説明】
20 倒立型フロントフォーク 21 アウタチューブ 22 インナチューブ 23 懸架スプリング 24 ダンパ 25 軸受ブラケット 26 スプリングカラー 27 第1ブッシュ 28 フォークボルト 29 ダンパシリンダ 30 ダンパ外側油室 35 ピストンバルブ機構 36 ベースバルブ機構 39 第2ブッシュ 40 メイン環状油室 41 メインオリフィス 43 第3ブッシュ 44 第4ブッシュ 45 サブ環状油室 46 サブオリフィス H 油面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸側に取り付けられるインナチューブ
    が車体側に取り付けられるアウタチューブ内に摺動可能
    に配設され、上記インナチューブ内に懸架スプリング及
    びダンパが配設され、 上記懸架スプリングの一端が上記インナチューブの閉塞
    側端部に支持され、他端が、上記アウタチューブの閉塞
    側端部に垂設されたスプリングカラーに支持され、 上記ダンパが上記懸架スプリング及び上記スプリングカ
    ラーの内側に配置され、上記インナチューブ内に作動油
    が封入されて、上記ダンパと上記スプリングカラーに囲
    まれてダンパ外側油室が形成された倒立型フロントフォ
    ークにおいて、 上記スプリングカラーの外周と上記インナチューブの内
    周との間に、上記フロントフォークの伸縮に伴い容積が
    可変するメイン環状油室が形成され、このメイン環状油
    室が上記ダンパ外側油室にメインオリフィスを介して連
    通して構成されたことを特徴とする倒立型フロントフォ
    ーク。
  2. 【請求項2】 上記スプリングカラーの下端部外周に
    は、インナチューブの内周面に摺接可能な第1ブッシュ
    が設置され、又、上記インナチューブの開口側端部の内
    周面には、上記スプリングカラーの外周面に摺接可能な
    第2ブッシュが設置され、 容積可変のメイン環状油室は、上記第1及び第2ブッシ
    ュ並びに上記インナチューブ及び上記スプリングカラー
    に囲まれて形成され、 このメイン環状油室が、上記スプリングカラーに開設さ
    れたメインオリフィスを介して上記ダンパ外側油室に連
    通して構成された請求項1に記載の倒立型フロントフォ
    ーク。
  3. 【請求項3】 上記アウタチューブの開口側端部内周面
    には、インナチューブの外周面に摺接可能な第3ブッシ
    ュが設置され、上記インナチューブの開口側端部外周面
    には、上記アウタチューブの内周面に摺接可能な第4ブ
    ッシュが設置され、 これらの第3及び第4ブッシュ並びに上記アウタチュー
    ブ及び上記インナチューブに囲まれて容積可変のサブ環
    状油室が形成され、 このサブ環状油室が、上記インナチューブに開設された
    サブオリフィスを経てメイン環状油室に連通して構成さ
    れた請求項1又は2に記載の倒立型フロントフォーク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015152024A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 カヤバ工業株式会社 サスペンション
JP2015158251A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 カヤバ工業株式会社 緩衝器
WO2022208608A1 (ja) * 2021-03-29 2022-10-06 日立Astemo株式会社 フロントフォーク、及び、鞍乗り型車両

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WO2022208608A1 (ja) * 2021-03-29 2022-10-06 日立Astemo株式会社 フロントフォーク、及び、鞍乗り型車両

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