JP2015158251A - 緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メインシールの直上部に気体が入り込むことを確実に防ぎ、気体がチューブ部材外に漏れることを防ぐことが可能な緩衝器を提供する。【解決手段】 緩衝器Aが、車体側のアウターチューブ10と車輪側のインナーチューブ11とからなるチューブ部材1内に設けられシリンダ40とロッド41とを備える正立型のダンパ4と、チューブ部材1とダンパ4との間のリザーバRとシリンダ40内とを連通する孔40aと、アウターチューブ10とインナーチューブ11の間の筒状隙間TとリザーバRとを連通する通孔11aと、筒状隙間Tの上下をシールするサブシール3及びメインシール2と、インナーチューブ11とシリンダ40との間に設けられリザーバRをリザーバ下室r1とリザーバ上室r2とに区画する隔壁7とを備え、リザーバ下室r1が液体で満たされて孔40aを介してシリンダ40内に連通するとともに通孔11aを介して筒状隙間Tと連通している。【選択図】 図1

Description

本発明は、緩衝器に関するものである。
車両において車体と車輪との間に介装される緩衝器は、一般的に、所定の減衰力を発生するダンパと、車体を弾性支持する懸架ばねとを並列に設け、路面凹凸による衝撃を懸架ばねで吸収し、この衝撃吸収に伴う懸架ばねの伸縮運動をダンパで抑制して、車両の乗り心地を良好にしている。
例えば、特許文献1に開示される緩衝器は、二輪車や三輪車等の鞍乗型車両において前輪を懸架するフロントフォークに利用されており、アウターチューブとインナーチューブとからなるテレスコピック型のチューブ部材を備え、このチューブ部材内にダンパを収容するとともに、気体を圧縮しながら封入してエアばねからなる懸架ばねとして機能させている。
特開2010−185571号公報
上記緩衝器においては、図3に示すように、チューブ部材1の上下の開口を封止部材13,12で塞ぐとともに、アウターチューブ10とインナーチューブ11の重複部の間に形成される筒状隙間Tに作動油を収容し、この筒状隙間Tの下側開口をメインシール2で塞いで筒状隙間Tの作動油の流出を防いでおり、上記構成により、チューブ部材1内の作動油の液面L0を介して上側に形成される気室Gに収容される気体の流出を防いでいる。しかしながら、上記メインシール2が疵付く等の理由により、メインシール2のシール性が低下すると、気体がメインシール2から漏れて所望の反力を得られなくなる問題がある。
具体的には、インナーチューブ11は、上下一対の環状の軸受5,6で軸支されながらアウターチューブ10に出入りしている。そして、上下の軸受5,6が離間して筒状隙間Tが拡大される緩衝器の圧縮作動時に、気室Gの気体が筒状隙間Tにおけるメインシール2の直上部に入り込む動的な現象が確認されている。そして、緩衝器が伸長作動に転じて両軸受5,6が接近し、筒状隙間Tが縮小されるとき、メインシール2のシール性が低下していると、メインシール2の直上部に入りこんでいた気体がチューブ部材1外に押し出されるという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、メインシールの直上部に気体が入り込むことを確実に防ぎ、気体がチューブ部材外に漏れることを防ぐことが可能な緩衝器を提供することである。
上記課題を解決するための手段は、車体側のアウターチューブと車輪側のインナーチューブとからなるテレスコピック型のチューブ部材と、このチューブ部材内に設けられ、上記インナーチューブの軸心部に起立するシリンダと上記アウターチューブに連結されて上記シリンダに出入りするロッドを有するダンパと、上記チューブ部材と上記ダンパとの間に形成されて液体が貯留されるリザーバと、上記シリンダの内側と上記リザーバとを連通し上記シリンダに出入りする上記ロッド出没体積分の液体の移動を許容する孔と、上記アウターチューブと上記インナーチューブの重複部の間に形成される筒状隙間と、上記インナーチューブに形成されて上記リザーバと上記筒状隙間とを連通する通孔と、上記アウターチューブの内周に保持されて上記インナーチューブの外周面に摺接し上記筒状隙間の下側をシールするメインシールと、上記インナーチューブの外周に保持されて上記アウターチューブの内周面に摺接し上記筒状隙間の上側をシールするサブシールとを備え、上記インナーチューブと上記シリンダとの間に、上記リザーバを液体で満たされるリザーバ下室と気体が封入されるリザーバ上室とに区画する隔壁を設け、上記リザーバ下室が上記孔を介して上記シリンダ内に連通するとともに、上記孔を介して上記筒状隙間と連通していることである。
本発明によれば、サブシールとメインシールとの間を液体で満たした状態に維持できるとともに、気体と隔壁で分離されたリザーバ下室を筒状隙間と連通させているので、メインシールの直上部に気体が入り込むことを確実に防ぎ、気体がチューブ部材外に漏れることを防ぐことが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る緩衝器を簡略化して示した縦断面図である。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器のサブシール部分を拡大し、具体的に示した縦断面図である。 従来の緩衝器を簡略化して示した縦断面図である。
以下に本発明の一実施の形態に係る緩衝器について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
図1に示すように、本実施の形態に係る緩衝器Aは、車体側のアウターチューブ10と車輪側のインナーチューブ11とからなるテレスコピック型のチューブ部材1と、このチューブ部材1内に設けられ、上記インナーチューブ11の軸心部に起立するシリンダ40と上記アウターチューブ10に連結されて上記シリンダ40に出入りするロッド41を有するダンパ4と、上記チューブ部材1と上記ダンパ4との間に形成されて液体が貯留されるリザーバRと、上記シリンダ40の内側と上記リザーバRとを連通し上記シリンダ40に出入りする上記ロッド41出没体積分の液体の移動を許容する孔40aと、上記アウターチューブ10と上記インナーチューブ11の重複部の間に形成される筒状隙間Tと、上記インナーチューブ11に形成されて上記リザーバRと上記筒状隙間Tとを連通する通孔11aと、上記アウターチューブ10の内周に保持されて上記インナーチューブ11の外周面に摺接し上記筒状隙間Tの下側をシールするメインシール2と、上記インナーチューブ11の外周に保持されて上記アウターチューブ10の内周面に摺接し上記筒状隙間Tの上側をシールするサブシール3とを備えている。
さらに、上記緩衝器Aは、上記インナーチューブ11と上記シリンダ40との間に、上記リザーバRを液体で満たされるリザーバ下室r1と気体が封入されるリザーバ上室r2とに区画する隔壁7を設け、上記リザーバ下室r1が上記孔40aを介して上記シリンダ40内に連通するとともに、上記通孔11aを介して上記筒状隙間Tと連通している。
上記緩衝器Aは、本実施の形態において、二輪車や三輪車等の鞍乗型車両の前輪を懸架するフロントフォークに利用されている。当該フロントフォークの構成は周知であるので、詳細に図示しないが、前輪を両側から支える一対の緩衝器(一方の緩衝器Aのみを図示し、他方の緩衝器を省略する)と、これら緩衝器Aを連結するとともに車体の骨格となる車体フレームに連結される車体側ブラケット(図示せず)と、各緩衝器Aと前輪の車軸とを連結する車輪側ブラケット12とを備えている。本実施の形態において、対となる緩衝器Aが、共に共通の構成を備えており、各緩衝器Aに本発明が具現化されているが、一方の緩衝器Aにのみ本発明が具現化されるとしてもよい。また、対となる緩衝器Aが異なる構成を備えるとしてもよく、一方の緩衝器Aのみを備えてフロントフォークが構成されるとしてもよい。
上記したように、対となる緩衝器Aは共通の構成を備えているので、以下、一方の緩衝器Aについてのみ詳細に説明する。緩衝器Aは、当該緩衝器Aの外殻となるテレスコピック型のチューブ部材1と、このチューブ部材1内に収容されるダンパ4とを備えており、チューブ部材1とダンパ4との間には、液体を貯留するリザーバRが形成されている。本実施の形態において、リザーバRとは、アウターチューブ10の内側で、かつ、インナーチューブ11の内側の空間のことであり、当該リザーバRに貯留される液体は作動油からなるが、他の液体からなるとしてもよい。
本実施の形態において、リザーバRの液体中に隔壁7が設けられており、リザーバRを図1中下側のリザーバ下室r1と、図1中上側のリザーバ上室r2とに区画している。リザーバ下室r1は、液体で満たされている。他方、リザーバ上室r2には、液体が貯留されるとともに、この液体の液面L0を介して上側に気体が封入されている。また、隔壁7は、緩衝器Aの軸方向に沿って移動可能なフリーピストンからなり、内周と外周に環状のシール7a,7bを備えて、リザーバ上室r2の気体とリザーバ下室r1の液体とを分離する。
リザーバ上室r2に貯留される液体の液面L0を介して上側には、気体が圧縮されながら封入されて気室Gが形成されている。当該気室Gの圧縮された気体は、チューブ部材1の圧縮量に応じた反力を発揮するエアばねとして機能し、このエアばねは、チューブ部材1を常に伸長方向に附勢して車体を弾性支持する懸架ばねとして機能する。また、気室Gの圧力が隔壁7を介してダンパ4内に作用するので、減衰力発生応答性を良好にすることが可能となる。
チューブ部材1は、図示しない車体側ブラケットに連結されるアウターチューブ10と、車輪側ブラケット12に連結されてアウターチューブ10に出入りするインナーチューブ11とを備えてテレスコピック型となっており、路面凹凸による衝撃が車輪に入力されると、インナーチューブ11がアウターチューブ10に出入りして緩衝器Aが伸縮作動するようになっている。
チューブ部材1の上端開口は、封止部材であるキャップ部材13で塞がれており、チューブ部材1の下端開口は、同じく封止部材である車輪側ブラケット12で塞がれている。さらに、アウターチューブ10とインナーチューブ11の重複部の間に形成される筒状隙間Tの下側開口は、アウターチューブ10の下部内周に保持されてインナーチューブ11の外周面に摺接する環状のメインシール2で塞がれている。このため、チューブ部材1内に収容される液体や気体がチューブ部材1外に漏れ出ないようになっている。
また、図示しないが、キャップ部材13には、エアバルブが設けられており、このエアバルブを介して気室Gに気体を給排できるようになっている。気室Gは、チューブ部材1の伸縮に伴い膨縮し、当該気室Gの圧縮比をリザーバRに貯留される液体の量により調節することができる。そして、気室Gが所定容積にあるときの圧力を気体の給排で調節することにより、エアばね(懸架ばね)によるばね特性を所望の特性にすることができる。なお、本実施の形態において、リザーバ上室r2内に液体が貯留されるようになっており、このリザーバ上室r2の液面L0の高さを調節することで、気室Gの圧縮比を所望のばね特性に応じた圧縮比に設定できるが、リザーバ上室r2に液体を貯留せず、気体のみを収容するようにしてもよい。
チューブ部材1に収容されるダンパ4は、本実施の形態において、正立型に設定されており、インナーチューブ11に車体側ブラケット12を介して連結されてインナーチューブ11の軸心部に起立するシリンダ40と、アウターチューブ10にキャップ部材13を介して連結されてシリンダ40内に軸方向に移動可能に挿入されるロッド41と、シリンダ40の図1中上端部に固定されてロッド41を軸方向に移動自在に軸支する環状のロッドガイド42と、ロッド41の図1中下端部に保持されてシリンダ40の内周面に摺接するピストン43と、シリンダ40の反ロッド側に固定されるベース部材44とを備えている。
そして、シリンダ40内には、ピストン43で区画されて液体が充填される図1中上側の伸側室L1及び図1中下側の圧側室L2と、ベース部材44で圧側室L2と区画される液溜室L3とが形成されている。シリンダ40の図1中下部には、ベース部材44よりも下側に、シリンダ40内外を連通する孔40aが形成されている。本実施の形態において、シリンダ40の外周面とインナーチューブ11の内周面に隔壁7が摺接しており、当該隔壁7よりも下側に孔40aが位置するので、シリンダ40の内側に形成される液溜室L3は、リザーバ下室r1と常に連通するようになっている。ロッドガイド42の内周には、ロッド41の外周に摺接するシール42aが設けられており、リザーバ上室r2の液体や気体がシリンダ40内に侵入することを防いでいる。
ピストン43には、伸側室L1と圧側室L2とを連通する伸側減衰通路43aと圧側吸込み通路43bとが設けられている。伸側減衰通路43aの途中には、絞りV1が設けられており、伸側減衰通路43aを通過する液体の流れに抵抗を与えるようになっている。また、圧側吸込み通路43bの途中には、チェック弁V2が設けられており、圧側吸込み通路43bを圧側室L2から伸側室L1に向かう液体の流れのみを許容する。
ベース部材44には、圧側室L2と液溜室L3とを連通する伸側吸込み通路44aと圧側減衰通路44bとが設けられている。伸側吸込み通路44aの途中には、チェック弁V3が設けられており、伸側吸込み通路44aを液溜室L3から圧側室L2に向かう液体の流れのみを許容する。また、圧側減衰通路44bの途中には、絞りV4が設けられており、圧側減衰通路44bを通過する液体の流れに抵抗を与えるようになっている。
アウターチューブ10とインナーチューブ11の重複部の間に形成される筒状隙間Tは、インナーチューブ11に形成される通孔11aを介してリザーバ下室r1と連通されている。図示しないが、インナーチューブ11またはシリンダ40における通孔11aよりも上側には、隔壁7の下側への移動を規制するストッパが設けられており、隔壁7が通孔11aを塞ぐことを防ぐとともに、筒状隙間Tがリザーバ下室r1と常に連通するようにしている。通孔11aは、絞りではなく、インナーチューブ11内外を移動する液体がなるべく抵抗なく通孔11aを介して行き来できるように配慮されている。
筒状隙間Tには、通孔11aの上下に配置される一対の環状の軸受5,6が設けられており、インナーチューブ11は、これら軸受5,6に軸支されてアウターチューブ10に出入りする。筒状隙間Tに収容される液体は、各軸受5,6の摺動隙間を潤滑してインナーチューブ11の円滑な摺動を助けている。通孔11aの上側に配置される軸受5は、インナーチューブ11の上部外周に保持されてアウターチューブ10の内周面に摺接しており、通孔11aの下側に配置される軸受6は、アウターチューブ10の下部内周に保持されてインナーチューブ11の外周面に摺接している。
上記下側の軸受6の下側には、当該軸受6と直列にアウターチューブ10の内周に保持されてインナーチューブ11の外周面に摺接する上記したメインシール2が設けられている。当該メインシール2は、周知であるので詳細に図示しないが、筒状隙間Tの液体の流出を防ぐオイルシールと、インナーチューブ11の外周面に付着した異物を掻き落とすダストシールとを備えている。このため、メインシール2でチューブ部材1内に異物が混入し、オイルリップや軸受5,6の摺動部を疵付けることを防ぐとともに、筒状隙間Tの下側開口を液密に塞ぐことができる。なお、メインシール2の構成は、上記の限りではなく、筒状隙間Tの下側開口を塞ぐことが可能な限りにおいて、適宜変更することが可能である。
また、上側の軸受5の上側には、当該軸受5と直列にインナーチューブ11の外周に保持されてアウターチューブ10の内周面に摺接するサブシール3が設けられている。このサブシール3は、図2に示すように、環状のUパッキンからなり、軸方向の一端部に周方向に沿う環状の溝部3aを備え、この溝部3aが上側を向くように配置されている。つまり、サブシール3は、当該サブシール3の上側(図2中矢印y1方向)からの流体の侵入を防ぐように設定されているので、気室Gの気体が筒状隙間Tにおけるサブシール3よりも下側に侵入することを防ぐことができる。なお、サブシール3の構成は、上記の限りではなく、筒状隙間Tの上側開口を塞ぎ、リザーバ上室r2の気体と筒状隙間Tの液体とを分離できる限りにおいて、適宜変更することが可能であり、例えば、サブシール3がOリングからなるとしてもよい。
以下、本実施の形態に係る緩衝器Aの作動について説明する。以下の説明において、ロッド41の横断面積(ロッド41において、外周にシール42aが摺接する部分の外径を直径とする円の面積)をX1、筒状隙間Tの横断面積(アウターチューブ10において、サブシール3が摺接する部分の内径を直径とする円の面積から、インナーチューブ11において、メインシール2が摺接する部分の外径を直径とする円の面積を引いた面積)をX2としたとき、X1>X2に設定されるものとする。
インナーチューブ11がアウターチューブ10から退出し、ロッド41がシリンダ40から退出する緩衝器Aの伸長作動時において、縮小される伸側室L1の液体が伸側減衰通路43aを通って拡大する圧側室L2に移動するとともに、シリンダ40から退出したロッド体積分の液体が伸側吸込み通路44aを通って液溜室L3から圧側室L2に移動する。このため、伸長作動時において緩衝器Aは、主に、液体が伸側減衰通路43aを通過する際の抵抗に起因する伸側減衰力を発揮する。
また、液溜室L3から圧側室L2に移動した分の液体がリザーバ下室r1から孔40aを通って液溜室L3に流入するとともに、緩衝器Aの伸長作動時には、筒状隙間Tが縮小されて、上下の軸受5,6が接近するとともに、サブシール3とメインシール2が接近し、これらの間の液体が通孔11aを介してリザーバ下室r1に排出される。上記したように、ロッド41の横断面積X1は、筒状隙間Tの横断面積X2よりも大きく設定されているので、リザーバ下室r1から液溜室L3に流入する液体が、筒状隙間Tからリザーバ下室r1に排出される液体よりも多くなり、隔壁7が下側に移動する。
反対に、インナーチューブ11がアウターチューブ10に進入し、ロッド41がシリンダ40に進入する緩衝器Aの圧縮作動時において、縮小される圧側室L2の液体が圧側吸込み通路43bを通って拡大する伸側室L1に移動するとともに、シリンダ40に進入したロッド体積分の液体が圧側減衰通路44bを通って圧側室L2から液溜室L3に移動する。このため、圧縮作動時において緩衝器Aは、主に、液体が圧側減衰通路44bを通過する際の抵抗に起因する圧側減衰力を発揮する。
また、圧側室L2から液溜室L3に移動した分の液体が液溜室L3から孔40aを通ってリザーバ下室r1に排出されるとともに、緩衝器Aの圧縮作動時には、筒状隙間Tが拡大して、上下の軸受5,6が離間するとともに、サブシール3とメインシール2が離間し、リザーバ下室r1の液体が通孔11aを介して筒状隙間Tに吸い上げられる。上記したように、ロッド41の横断面積X1は、筒状隙間Tの横断面積X2よりも大きく設定されているので、液溜室L3からリザーバ下室r1に排出される液体が、リザーバ下室r1から筒状隙間Tに吸い上げられる液体よりも多くなり、隔壁7が押し上げられる。
つまり、本実施の形態においては、伸側減衰通路43aと圧側減衰通路44bを備えることにより、緩衝器Aがピストン速度に依存する減衰力を発生できるが、緩衝器Aに減衰力を発生させるための構成は、図示する限りではない。例えば、図1中、伸側減衰通路43aと圧側減衰通路44bは、双方向の移動が許容されているが、一方通行であってもよい。また、絞りV1,V4に替えて、伸側減衰通路43aや圧側減衰通路44bの途中に、これらの通路43a,44bを遮断する方向に附勢される弁体を設け、この弁体が伸側減衰通路43aや圧側減衰通路44bを通過する液体の抵抗となるとしてもよく、圧側吸込み通路43bや伸側吸込み通路44aを通過する液体の流れに絞りや弁体で抵抗を与えるようにしてもよい。
また、サブシール3を設けることで気室Gの気体が軸受5の摺動隙間を通って筒状隙間Tに侵入することを防ぎ、隔壁7を設けることで気室Gの気体が筒状隙間Tと連通するリザーバ下室r1に侵入することを防ぎ、シール42aを設けることで気室Gの気体がリザーバ下室r1と連通するシリンダ40内に侵入することを防いでいるので、メインシール2の直上部に気体が入り込むことを確実に防ぎ、サブシール3とメインシール2の間を液体で満たした状態に維持できる。したがって、緩衝器Aが圧縮作動から伸長作動に転じて両軸受5,6の間の圧力が高まったとき、メインシール2のシール性が低下していても、気体の漏れを防ぎ、反力の低下を防ぐことができる。
さらに、上記構成によれば、メインシール2のシール性の低下により液体が漏れ出ると、隔壁7とともにリザーバRの液面L0が下がるが、隔壁7の下側への移動を図示しないストッパで規制しているので、リザーバ上室r2と筒状隙間Tが通孔11aを介して連通することがなく、リザーバRの液面L0の低下による気体の漏れも防ぐことができる。
また、上記隔壁7が上下に動き、気室Gを膨縮させることで、緩衝器Aの伸縮に伴う、シリンダ40の容積変化と筒状隙間Tの容積変化の差分を補償するとともに、温度変化による液体の体積変化を補償できるが、隔壁7の構成は上記の限りではなく、ブラダ等の弾性体からなるとしてもよい。
また、本実施の形態において、ロッド41の横断面積X1が筒状隙間Tの横断面積X2よりも大きく設定されているので、緩衝器Aの伸長作動時に隔壁7が下がり、緩衝器Aの圧縮作動時に隔壁7が上がるが、筒状隙間Tの横断面積X2がロッド41の横断面積X1よりも大きく設定されるとしてもよく、この場合には、緩衝器Aの伸長作動時に隔壁7が上がり、緩衝器Aの圧縮作動時に隔壁7が下がる。さらには、ロッド41の横断面積X1と筒状隙間Tの横断面積X2の面積差をなるべく小さくすることで、隔壁7の移動量を小さく抑え、隔壁7の摺動抵抗により緩衝器Aの発生する減衰力が全体として高くなることを抑制できる。
なお、ロッド41の横断面積X1と筒状隙間Tの横断面積X2が略等しく、隔壁7の漏れや液体の性質等により、隔壁7を移動や弾性変形させずに液体の体積変化を補償できる場合には、隔壁7が移動や弾性変形できなくてもよいが、ダンパ4内を加圧して減衰力発生応答性を向上させる都合上、隔壁7をフリーピストンやブラダとすることが好ましい。
以下、本実施の形態に係る緩衝器Aの作用効果について説明する。
本実施の形態において、サブシール3は、軸方向の一端部に周方向に沿う環状の溝部3aを備える環状のUパッキンからなり、上記溝部3aを上に向けて配置される。
上記構成によれば、サブシール3を介して上側から下側に向かう(図2中矢印y1)流体の流れを防ぐことができるので、チューブ部材1内の気体が筒状隙間Tにおけるサブシール3よりも下側に侵入することを確実に防ぐことができる。なお、筒状隙間Tの上側開口を塞ぐことができれば、サブシール3は、Uパッキン以外であるとしてもよく、例えば、Oリングからなるとしてもよい。また、上記サブシール3が軸方向の一端部に周方向に沿う環状の溝部を備える環状の上下一対のUパッキンからなり、上側のUパッキンが溝部を上に向けて配置されるとともに、下側のUパッキンが溝部を下に向けて配置されるとしてもよい。この場合には、筒状隙間Tの上側開口をより確実に塞ぐことができる。
また、本実施の形態において、インナーチューブ11は、通孔11aの上下に配置される一対の環状の軸受5,6で軸支されながらアウターチューブ10に出没し、上側の軸受5は、インナーチューブ11の外周に保持されてアウターチューブ10の内周面に摺接し、下側の軸受6は、アウターチューブ10の内周に保持されてインナーチューブ11の外周面に摺接する。
上記構成によれば、サブシール3を備えていない場合、上下の軸受5,6が離間する緩衝器Aの圧縮作動時に、チューブ部材1内の気体がメインシール2の直上部に入り込む動的な現象が確認されており、メインシール2のシール性が低下していると、緩衝器Aが伸長作動に転じて軸受5,6が接近したとき、メインシール2の直上部の気体がチューブ部材1外に押し出される不具合がある。このため、上記したような緩衝器Aの伸縮作動に伴い遠近する軸受5,6を備える場合、サブシール3を設けて気体がメインシール2の直上部に入り込むことを防ぐことが特に有効である。
なお、本実施の形態において、上下の軸受5,6が液体で満たされるサブシール3とメインシール2との間に配置されるので、両軸受5,6の摺動隙間を液体で常に潤滑することができ、アウターチューブ10内でインナーチューブ11を円滑に摺動させることができるが、上側の軸受5がサブシール3よりも上側に配置されるとしてもよい。
また、本実施の形態において、隔壁7は、軸方向に移動可能なフリーピストンからなる。
上記構成によれば、緩衝器Aの伸縮に伴うロッド出没体積分のシリンダ内容積変化と、筒状隙間内容積変化の差分を隔壁7の移動で吸収するとともに、気室Gの圧力でダンパ4内を加圧して減衰力発生応答性を向上させることが可能となる。なお、隔壁7の構成は、上記の限りではなく、例えば、ブラダ等からなるとしてもよい。
また、本実施の形態において、緩衝器Aは、車体側のアウターチューブ10と車輪側のインナーチューブ11とからなるテレスコピック型のチューブ部材1と、このチューブ部材1内に設けられ、上記インナーチューブ11の軸心部に起立するシリンダ40と上記アウターチューブ10に連結されて上記シリンダ40に出入りするロッド41を有するダンパ4と、上記チューブ部材1と上記ダンパ4との間に形成されて液体が貯留されるリザーバRと、上記シリンダ40の内側と上記リザーバRとを連通し上記シリンダ40に出入りする上記ロッド41出没体積分の液体の移動を許容する孔40aと、上記アウターチューブ10と上記インナーチューブ11の重複部の間に形成される筒状隙間Tと、上記インナーチューブ11に形成されて上記リザーバRと上記筒状隙間Tとを連通する通孔11aと、上記アウターチューブ10の内周に保持されて上記インナーチューブ11の外周面に摺接し上記筒状隙間Tの下側をシールするメインシール2と、上記インナーチューブ11の外周に保持されて上記アウターチューブ10の内周面に摺接し上記筒状隙間Tの上側をシールするサブシール3とを備えている。
さらに、上記緩衝器Aは、上記インナーチューブ11と上記シリンダ40との間に、上記リザーバRを液体で満たされるリザーバ下室r1と気体が封入されるリザーバ上室r2とに区画する隔壁7を設け、上記リザーバ下室r1が上記孔40aを介して上記シリンダ40内に連通するとともに、上記通孔11aを介して上記筒状隙間Tと連通している。
上記構成によれば、サブシール3とメインシール2との間を液体で満たした状態に維持できるとともに、気体と隔壁7で分離されたリザーバ下室r1を筒状隙間Tと連通させているので、メインシール2の直上部に気体が入り込むことを確実に防ぎ、気体がチューブ部材1外に漏れることを防ぐことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱することなく改造、変形及び変更を行うことができることは理解すべきである。
A 緩衝器
R リザーバ
r1 リザーバ下室
r2 リザーバ上室
T 筒状隙間
1 チューブ部材
2 メインシール
3 サブシール
3a 溝部
4 ダンパ
5,6 軸受
7 隔壁
10 アウターチューブ
11 インナーチューブ
11a 通孔
40 シリンダ
40a 孔
41 ロッド

Claims (5)

  1. 車体側のアウターチューブと車輪側のインナーチューブとからなるテレスコピック型のチューブ部材と、このチューブ部材内に設けられ、上記インナーチューブの軸心部に起立するシリンダと上記アウターチューブに連結されて上記シリンダに出入りするロッドを有するダンパと、上記チューブ部材と上記ダンパとの間に形成されて液体が貯留されるリザーバと、上記シリンダの内側と上記リザーバとを連通し上記シリンダに出入りする上記ロッド出没体積分の液体の移動を許容する孔と、上記アウターチューブと上記インナーチューブの重複部の間に形成される筒状隙間と、上記インナーチューブに形成されて上記リザーバと上記筒状隙間とを連通する通孔と、上記アウターチューブの内周に保持されて上記インナーチューブの外周面に摺接し上記筒状隙間の下側をシールするメインシールと、上記インナーチューブの外周に保持されて上記アウターチューブの内周面に摺接し上記筒状隙間の上側をシールするサブシールとを備え、
    上記インナーチューブと上記シリンダとの間に、上記リザーバを液体で満たされるリザーバ下室と気体が封入されるリザーバ上室とに区画する隔壁を設け、
    上記リザーバ下室が上記孔を介して上記シリンダ内に連通するとともに、上記通孔を介して上記筒状隙間と連通していることを特徴とする緩衝器。
  2. 上記隔壁は、軸方向に移動可能なフリーピストンからなることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 上記インナーチューブは、上記通孔の上下に配置される一対の環状の軸受で軸支されながら上記アウターチューブに出没し、上側の上記軸受は、上記インナーチューブの外周に保持されて上記アウターチューブの内周面に摺接し、下側の上記軸受は、上記アウターチューブの内周に保持されて上記インナーチューブの外周面に摺接することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の緩衝器。
  4. 上記サブシールは、軸方向の一端部に周方向に沿う環状の溝部を備える環状のUパッキンからなり、上記溝部を上に向けて配置されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の緩衝器。
  5. 上記サブシールは、軸方向の一端部に周方向に沿う環状の溝部を備える環状の上下一対のUパッキンからなり、上側の上記Uパッキンが上記溝部を上に向けて配置されるとともに、下側の上記Uパッキンが上記溝部を下に向けて配置されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の緩衝器。
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