JPH08330967A - デルタ・シグマ変調回路 - Google Patents

デルタ・シグマ変調回路

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JPH08330967A
JPH08330967A JP13493095A JP13493095A JPH08330967A JP H08330967 A JPH08330967 A JP H08330967A JP 13493095 A JP13493095 A JP 13493095A JP 13493095 A JP13493095 A JP 13493095A JP H08330967 A JPH08330967 A JP H08330967A
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signal
integrator
output signal
sigma modulation
modulation circuit
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JP13493095A
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Hideyoshi Shimura
秀吉 志村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体集積回路の製造工程の精度に影響され
にくい、デルタ・シグマ変調回路を提供することを目的
とする。 【構成】 積分器4,5,6により入力信号そのものに
ついて、前記積分器の特性を利用して3次のノイズ・シ
ェイピングを施す。また、乗算器7,8,9の乗数を適
切に設定することにより、加算器12でのオーバ・フロ
ーを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ信号をディジタ
ル信号に変調するデルタ・シグマ変調回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、アナログ信号をディジタル信号に
変換するA/D変換器に、デルタ・シグマ変調回路が利
用されるようになってきた。デルタ・シグマ変調回路と
は、入力信号帯域に比べて非常に高い周波数でサンプリ
ングを行う(以下、オーバ・サンプリングと記す)こと
により、A/D変換器において生じる量子化雑音を入力
信号帯域外にも広く分布させ、さらに積分器の特性を利
用して入力信号帯域付近の量子化雑音を抑圧し(以下、
ノイズ・シェイピングと記す)、1ビットA/D変換器
によってディジタル信号を得るものである。つまり、1
ビットA/D変換器を用いて素子間の相対精度を考慮す
る必要をなくすことによって、A/D変換器の集積回路
化に伴う多くの問題を回避しつつ、量子化雑音を低減し
ようというものである。尚、デルタ・シグマ変調回路で
得られるディジタル信号は、ディジタル密度変調信号で
あるため、アナログ信号と1対1に対応したディジタル
信号を得るためには、ディジタル・フィルタが必要であ
る。
【0003】一方、デルタ・シグマ変調回路を用いたA
/D変換器において、音声信号処理に必要な信号対雑音
比(以下、S/N比と記す)を得ようとすると、「オー
バサンプリングA−D変換技術」(湯川 彰著、日経B
P社)に示されるMASH方式(MASH:日本電信電
話株式会社の登録商標)のように、デルタ・シグマ変調
回路を数段接続することにより、高次のノイズ・シェイ
ピングを行う必要がある。
【0004】以下、MASH方式のデルタ・シグマ変調
回路について説明する。図3はMASH方式のデルタ・
シグマ変調回路のブロック図であり、41は入力信号を
積分する積分器、42はアナログ信号をディジタル信号
に変換する1ビットA/D変換器、43は入力信号を1
サンプル時間遅延して出力する遅延器、44,56,5
7はディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変
換器、45は1ビットD/A変換器44からフィードバ
ック入力された信号を反転し、前記反転した信号と入力
信号とを加算する加算器、46,47,48はデルタ・
シグマ変調回路、49,50,51は量子化雑音を求め
る加算器、52は量子化雑音を取り消す加算器、53,
54,55は積分器による位相のズレを補正する微分器
である。
【0005】以上のように構成された、MASH方式の
デルタ・シグマ変調回路について、以下その動作を説明
する。
【0006】MASH方式のデルタ・シグマ変調回路
は、(N−1)段目のデルタ・シグマ変調回路で生じた
量子化雑音を、N段目のデルタ・シグマ変調回路で検出
し、量子化雑音を取り除くことにより、S/N比を良く
しようというものである。
【0007】まず、デルタ・シグマ変調回路46におい
て、アナログ信号をディジタル信号に変換する。具体的
には、オーバ・サンプリングによって1ビットA/D変
換器42において生じる量子化雑音を入力信号帯域外に
も広く分布させ、さらに積分器41の特性を利用して入
力信号帯域付近の量子化雑音を抑圧する。
【0008】次に、1ビットD/A変換器56によっ
て、1ビットA/D変換器42の出力信号をアナログ信
号に変換する。さらに、加算器49において1ビットD
/A変換器56の出力信号を反転し、前記反転した信号
と1ビットA/D変換器42の入力信号とを加算する。
これにより、1ビットA/D変換器42の入力信号と出
力信号との差を求めることになるため、1ビットA/D
変換器42で生じた量子化雑音を求めることができる。
なお、加算器49で得た量子化雑音は、1ビットA/D
変換器で生じた量子化雑音の反転に相当する。
【0009】次に、加算器49で得た量子化雑音を、デ
ルタ・シグマ変調回路47によってディジタル信号に変
換する。これにより、デルタ・シグマ変調回路46で生
じた量子化雑音の反転に相当するディジタル信号を得る
ことができる。なお、デルタ・シグマ変調回路47で得
たディジタル信号は、デルタ・シグマ変調回路46のデ
ィジタル信号と比べて1回積分している回数が多く位相
がずれているため、微分器53によって位相のずれを補
正する。
【0010】さらに、加算器50においてデルタ・シグ
マ変調回路47で生じた量子化雑音をデルタ・シグマ変
調回路48でディジタル信号に変換し、微分器54,5
5で位相のズレを補正する。次に、加算器51で微分器
53と微分器55の出力信号を加算することにより、デ
ルタ・シグマ変調回路46で生じた量子化雑音の反転に
相当するディジタル信号とデルタ・シグマ変調回路48
で生じた量子化雑音に相当するディジタル信号を3次に
ノイズ・シェイピングした信号とを得る。
【0011】最後に、加算器52でデルタ・シグマ変調
回路46の出力信号と加算器51の出力信号を加算する
ことにより、デルタ・シグマ変調回路46の量子化雑音
を取り除き、入力信号とデルタ・シグマ変調回路48で
生じた量子化雑音に相当するディジタル信号を3次にノ
イズ・シェイピングした信号のみとなる。
【0012】これにより、3次のノイズ・シェイピング
を施したディジタル信号を得ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、デルタ・シグマ変調回路46,47,4
8の特性を一致させなければ、量子化雑音を取り除くど
ころか、さらに量子化雑音を上乗せすることになるた
め、半導体集積回路の製造工程において高い精度が要求
されていた。
【0014】また、デルタ・シグマ変調回路46,4
7,48の特性を一致させるためには大きな面積を持つ
抵抗・容量等を形成しなければならず、デルタ・シグマ
変調回路の回路規模が大きくなってしまうため、半導体
製造プロセスの微細化等により回路規模をできる限り小
さくしようとするときの障害となっていた。
【0015】さらに、より高精度なA/D変換器を構成
すべくデルタ・シグマ変調回路を多段に接続した場合、
各段のデルタ・シグマ変調回路の特性のずれがS/N比
に与える影響がさらに大きくなるため、半導体集積回路
の製造工程において要求される精度はさらに厳しいもの
となる。
【0016】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、半導体集積回路の製造工程の精度に影響されにく
い、デルタ・シグマ変調回路を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のデルタ・シグマ変調回路は、アナログ信号
をサンプリングすることにより離散時間信号とするサン
プリング手段と、離散時間信号を1サンプル時間遅延し
て出力する第1の遅延器と、入力信号を反転した信号と
第1の遅延器の出力信号とを加算する第1の加算器と、
第1の加算器の出力信号を積分する複数の積分器と、複
数の積分器それぞれに対応して配置されかつ積分器の出
力信号を乗算する複数の乗算器と、サンプリング手段の
出力信号と複数の乗算器の出力信号とを加算する第2の
加算器と、第2の加算器の出力信号をディジタル信号に
変換するA/D変換器と、A/D変換器の出力信号を1
サンプル時間遅延して出力する第2の遅延器と、第2の
遅延器の出力信号をアナログ信号に変換しそのアナログ
信号を第1の加算器に前記入力信号として供給するD/
A変換器とを備え、複数の積分器は、後段に配置される
積分器が前段の積分器の出力信号を積分するように配置
したことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】この構成によって、(N−1)段目のデルタ・
シグマ変調回路で生じた量子化雑音をN段目のデルタ・
シグマ変調回路で取り消すという方式ではなく、入力信
号そのものに対して高次のノイズ・シェイピングを施す
ことができるため、S/N比は各段のデルタ・シグマ変
調回路の特性差に依存しにくくなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例におけるデルタ・
シグマ変調回路のブロック図を示すものである。図1に
おいて、1はアナログ信号をオーバ・サンプリングする
ことにより、離散時間信号とするサンプリング手段、
2,3は入力信号を1サンプル時間遅延して出力する遅
延器、4,5および6は入力信号を積分する積分器、
7,8および9はそれぞれ積分器4,5,6の出力信号
をそれぞれα、β、γ倍する乗算器、10はアナログ信
号をディジタル信号に変換する1ビットA/D変換器、
11はディジタル信号をアナログ信号に変換する1ビッ
トD/A変換器、12はサンプリング手段1の出力信号
と乗算器7,8,9とを加算する加算器、13は遅延器
2の出力信号と1ビットD/A変換器11からフィード
バック入力されるアナログ信号を反転した信号とを加算
する加算器である。
【0021】ここで、積分器4は加算器13の出力信号
を積分し、積分器5は前段の積分器4の出力信号を積分
し、積分器6は前段の積分器5の出力信号を積分器の出
力信号を積分するように配置されている。すなわち、後
段に配置される積分器が前段の積分器の出力信号を積分
するように多段に配置されている。
【0022】以上のように構成された本実施例のデルタ
・シグマ変調回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0023】まず、サンプリング手段1でオーバサンプ
リングすることによって、1ビットA/D変換器10に
おいて生じる量子化雑音を信号帯域外にも広く分布さ
せ、信号帯域における量子化雑音を減少させる。一般に
サンプリング周波数は、サンプリング定理に基づいて、
入力信号帯域の2倍であれば足りるが、デルタ・シグマ
変調回路は1ビットA/D変換器10を用いているた
め、通常のサンプリング周波数では量子化雑音により、
良いS/N比を得られないからである。
【0024】また、積分器の特性を利用して、ノイズ・
シェイピングを施すことができる。積分器は低周波数の
信号については高利得を有するため量子化雑音を抑圧
し、他方、高周波数の信号については低利得なため、量
子化雑音を打ち消すことができず、結果として周波数の
上昇とともに量子化雑音は上昇することになる。つま
り、積分器4によって、1次のノイズ・シェイピングを
施すことができるため、オーバ・サンプリングで信号帯
域の量子化雑音が減少させられた信号について、さらに
信号帯域における量子化雑音を減少させることができ
る。さらに、積分器4および積分器5によって2次のノ
イズ・シェイピングを、積分器4,5および積分器6に
よって3次のノイズ・シェイピングを施すことが出来
る。
【0025】次に、伝達関数を用いて本発明のデルタ・
シグマ変調回路の詳細な動作を説明する。
【0026】まず、本発明のデルタ・シグマ変調回路の
伝達関数は、入力信号をX(Z)、出力信号をY
(Z)、1ビットA/D変換器の入力信号をAとする
と、 A=X(Z)+Z-1{α/(1-Z-1)+β/(1-Z-1)2+γ/(1-Z-1)3}{X(Z)-Y(Z)} (式1) と表すことができる。
【0027】すなわち、1ビットA/D変換器には、デ
ルタ・シグマ変調回路の入力信号と、デルタ・シグマ変
調回路の入力信号を1サンプル時間遅延した信号とデル
タ・シグマ変調回路の出力信号を1サンプル時間遅延し
た信号との差を1次積分した後、α倍した信号と、前記
入力信号を1サンプル時間遅延した信号を2次積分した
後、β倍した信号と、前記入力信号を1サンプル時間遅
延した信号を3次積分した後、γ倍した信号とを加算し
たものを入力する(図1参照)。
【0028】次に、本発明のデルタ・シグマ変調回路と
従来のMASH方式のデルタ・シグマ変調回路の伝達関
数の関係を示す。
【0029】従来のMASH方式のデルタ・シグマ変調
回路の伝達関数は、入力信号をX(Z)、量子化雑音を
Q(Z)とすると、 Y(Z)=X(Z)+(1-Z-1)3*Q(Z) (式2) と表すことができる。すなわち、MASH方式のデルタ
・シグマ変調回路では、入力信号はそのまま出力され、
量子化雑音についてのみ3次のノイズ・シェイピングを
施すことができる。
【0030】ここで、(式2)を変形すると 0={X(Z)-Y(Z)}+(1-Z-1)3*Q(Z) (式3) となる。次に、(式3)の両辺に {Y(Z)-X(Z)}(1-Z-1)3 (式4) を加えることにより、 {Y(Z)-X(Z)}(1-Z-1)3={1-(1-Z-1)3}{X(Z)-Y(Z)}+(1-Z-1)3*Q(Z) (式5) と変形することができる。次に、Y(Z)についての式
に変形すると、 Y(Z)=X(Z)+{1-(1-Z-1)3}{X(Z)-Y(Z)}/(1-Z-1)3+Q(Z) (式6) となる。次に、(式6)の右辺の分数の分子を展開し、
整理すると、 Y(Z)=X(Z)+Z-1{(Z-2-2Z-1+1)+(-Z-1+1)+1}{X(Z)-Y(Z)}/(1-Z-1)3+Q(Z) ( 式7) となる。最後に、(式7)について、Y(Z)=A+Q
(Z)とし、さらに整理すると、 A=X(Z)+Z-1{1/(1-Z-1)+1/(1-Z-1)2+1/(1-Z-1)3}{X(Z)-Y(Z)} (式8) となり、本発明のデルタ・シグマ変調回路の基本的な伝
達関数となる。
【0031】これにより、従来のMASH方式のデルタ
・シグマ変調回路と本発明のデルタ・シグマ変調回路が
同等の効果が得られることが分かる。
【0032】但し、1ビットA/D変換器の入力信号
は、複数の信号が加算されたものであるため、1ビット
A/D変換器で変換できないアナログ信号が入力される
(以下、オーバ・フローと記す)ことがないようにする
必要がある。1ビットA/D変換器において、オーバ・
フローが起きないようにするためには、 |A|≦Δ/2 (式9) (|A|はAの絶対値を、ΔはA/D変換器の量子化で
きるアナログ信号の振幅を意味する)を満たす必要があ
る。ここで、1次積分された信号をα倍、2次積分され
た信号をβ倍、3次積分された信号をγ倍すると、(Δ
/4)以下の振幅を持つ入力信号については、α=(1
/4)、β=(1/8)、γ=(1/16)とすること
により、(式9)を満たすことができる。
【0033】従って、(式8)は、(式1)に変形する
ことができる。なお、α、β、およびγの値はこれに限
られるものではなく、(式9)を満たすものであれば足
りる。
【0034】また、本発明のデルタ・シグマ変調回路は
3次のものに限られず、さらに積分器、乗算器を追加す
ることにより高次のノイズ・シェイピングを施すことが
できる。この場合には、α、β、γ、および追加した乗
算器の乗数を(式9)を満たすように設定することによ
り、1ビットA/D変換器でオーバ・フローが生じるの
を防止する必要がある。
【0035】次に、本発明のデルタ・シグマ変調回路の
具体的な回路図について説明する。図2は、本発明の一
実施例におけるデルタ・シグマ変調回路の具体的な回路
図であり、21は入力信号をオーバ・サンプリングした
後、1サンプル時間遅延して出力した後、積分し、さら
にα倍するサンプリング回路、22は入力信号を積分し
た後、β倍する積分回路、23は入力信号を積分した
後、γ倍する積分回路、24,25はオーバ・サンプリ
ングを行うためのスイッチとサンプリング容量、26,
27は積分を行うための積分容量と差動アンプ、28,
29,30は複数の入力信号を加算するためのサンプリ
ング容量、積分容量、差動アンプ、31,32は入力信
号を1サンプル時間遅延して出力するためのスイッチと
サンプリング容量、34はアナログ信号を出力するアナ
ログ信号出力回路、33はスイッチ、35は入力信号が
正か負かを判断した後、前記判断に基づきアナログ信号
出力回路34におけるスイッチ33を制御するスイッチ
制御回路である。
【0036】スイッチ24およびサンプリング容量25
は図1のサンプリング手段1および遅延器2に相当す
る。つまり、スイッチ24を切り換える速度は、サンプ
リング手段1におけるオーバ・サンプリングの周波数と
遅延器2における1サンプル時間を決定する。また、サ
ンプリング容量25はアナログ信号を1サンプル時間充
電するため、離散時間信号に変換する役割を果たす。
【0037】また、サンプリング容量25、積分容量2
6、および差動アンプ27は、図1の積分器4および乗
算器7に相当する。具体的には、積分容量26と差動ア
ンプ27によって、入力信号が積分され、さらにサンプ
リング容量25と積分容量26との比によって決定され
る乗数だけ乗算される。従って、サンプリング容量25
と積分容量26の比を変更することによって、乗算器7
における乗数を変更することができる。なお、乗算器7
における乗数を1/4にするには、サンプリング容量2
5と積分容量26の比を4:1にする。
【0038】また、サンプリング容量28、積分容量2
9、および差動アンプ30は加算器12に相当する。つ
まり、1サンプル時間のみ複数の信号を積分するため、
結果として加算器と同等の動作をする。なお、サンプリ
ング容量28と積分容量29の容量値は等しいものとす
る。
【0039】また、スイッチ31およびサンプリング容
量32は遅延器3に相当し、入力信号を1サンプル時間
遅延させることができる。
【0040】最後に、スイッチ制御回路35およびアナ
ログ信号出力回路34は、1ビットD/A変換器11に
相当する。すなわち、スイッチ制御回路35は入力信号
が“0”である場合には、スイッチ33を切り換えるこ
とにより例えば“−1(V)”を出力し、“1”である
場合には、“+1(V)”を出力する。
【0041】なお、上記実施例においては、積分器およ
び乗算器を3段に配置する例を説明したが、2段以上配
置すればよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は、(N−1)段目のデルタ・シ
グマ変調回路で生じた量子化雑音をN段目のデルタ・シ
グマ変調回路で取り消すという構成を持たないため、半
導体集積回路の製造工程の精度に影響されにくい優れた
デルタ・シグマ変調回路を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるデルタ・シグマ変調
回路のブロック図
【図2】本発明の一実施例におけるデルタ・シグマ変調
回路の具体的な回路図
【図3】MASH方式のデルタ・シグマ変調回路のブロ
ック図
【符号の説明】
1 サンプリング手段 2,3 遅延器 4,5,6 積分器 7,8,9 乗算器 10 1ビットA/D変換器 11 1ビットD/A変換器 12,13 加算器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号をサンプリングすることに
    より離散時間信号とするサンプリング手段と、 前記離散時間信号を1サンプル時間遅延して出力する第
    1の遅延器と、 入力信号を反転した信号と前記第1の遅延器の出力信号
    とを加算する第1の加算器と、 前記第1の加算器の出力信号を積分する複数の積分器
    と、 前記複数の積分器それぞれに対応して配置されかつ積分
    器の出力信号を乗算する複数の乗算器と、 前記サンプリング手段の出力信号と前記複数の乗算器の
    出力信号とを加算する第2の加算器と、 前記第2の加算器の出力信号をディジタル信号に変換す
    るA/D変換器と、 前記A/D変換器の出力信号を1サンプル時間遅延して
    出力する第2の遅延器と、 前記第2の遅延器の出力信号をアナログ信号に変換しそ
    のアナログ信号を前記第1の加算器に前記入力信号とし
    て供給するD/A変換器とを備え、 前記複数の積分器は、後段に配置される積分器が前段の
    積分器の出力信号を積分するように配置したことを特徴
    とするデルタ・シグマ変調回路。
  2. 【請求項2】 アナログ信号をサンプリングすることに
    より、離散時間信号とするサンプリング手段と、 前記離散時間信号を1サンプル時間遅延して出力する第
    1の遅延器と、 入力信号を反転した信号と、前記第1の遅延器の出力信
    号とを加算する第1の加算器と、 前記第1の加算器の出力信号を積分する第1の積分器
    と、 前記第1の積分器の出力信号をα倍する第1の乗算器
    と、 前記第1の積分器の出力信号を積分する第2の積分器
    と、 前記第2の積分器の出力信号をβ倍する第2の乗算器
    と、 前記第2の積分器の出力信号を積分する第3の積分器
    と、 前記第3の積分器の出力信号をγ倍する第3の乗算器
    と、 前記サンプリング手段の出力信号と、前記第1の乗算器
    の出力信号と、前記第2の乗算器の出力信号と、前記第
    3の乗算器の出力信号とを加算する第2の加算器と、 前記第2の加算器の出力信号をディジタル信号に変換す
    るA/D変換器と、前記A/D変換器の出力信号を1サ
    ンプル時間遅延して出力する第2の遅延器と、 前記第2の遅延器の出力信号をアナログ信号に変換する
    D/A変換器とを備え、前記D/A変換器の出力信号を
    前記第1の加算器に前記入力信号としてフィードバック
    入力することを特徴とするデルタ・シグマ変調回路。
  3. 【請求項3】 第1の積分器の出力信号を(1/4)倍
    する第1の乗算器と、第2の積分器の出力信号を(1/
    8)倍する第2の乗算器と、第3の積分器の出力信号を
    (1/16)倍する第3の乗算器とを備えた請求項2記
    載のデルタ・シグマ変調回路。
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Cited By (15)

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