JPH08326782A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH08326782A
JPH08326782A JP7249830A JP24983095A JPH08326782A JP H08326782 A JPH08326782 A JP H08326782A JP 7249830 A JP7249830 A JP 7249830A JP 24983095 A JP24983095 A JP 24983095A JP H08326782 A JPH08326782 A JP H08326782A
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thermal fuse
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伊藤  豊
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Masahiro Kinoshita
正博 木下
Hitoo Suzuma
仁夫 鈴間
Hidetaka Shinkai
英隆 新開
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    • F16D9/02Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member by thermal means, e.g. melting member
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    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D2027/001Means for electric connection of the coils of the electromagnetic clutches

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機等の従動側機器のロック時に、アーマ
チャ8とロータ2との滑り接触部分の温度が異常上昇す
ると溶断する温度ヒューズ13の応答性向上および誤作
動防止を図る。 【解決手段】 電磁コイル5を収納し、固定しているコ
イルハウジング4内において、ロータ2の摩擦面2aお
よびコイルハウジング4の内周側円筒部4aの両方に近
接した部位に温度ヒューズ13を配設する。圧縮機の正
常作動時には、電磁コイル5の発熱による温度ヒューズ
13周囲の熱が、磁性体金属からなる、熱伝導性の良好
なコイルハウジング4側に放熱され、温度ヒューズ13
周囲の温度上昇を防ぐ。一方、圧縮機がロックしたとき
は、アーマチャ8とロータ2との滑り接触部分の摩擦熱
がコイルハウジング4の内周側円筒部4aの端部を通し
て温度ヒューズ13に速やかに伝導され、温度ヒューズ
13が応答よく溶断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力伝達を断続する
電磁クラッチに関するもので、自動車用空調装置の冷凍
サイクルの圧縮機駆動用として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用空調装置の冷凍サイクル
の圧縮機は、電磁クラッチを介してエンジンに連結さ
れ、電磁クラッチによりエンジンからの動力伝達が断続
されるようになっている。ところで、圧縮機が焼きつき
等の故障を発生して、その回転軸がロックすると、エン
ジンの動力伝達装置のベルトに過大な力が加わり、この
ベルトの破損等の不具合が生じる。このベルト破損等の
不具合が一旦生じると、エンジン冷却水循環用ウォータ
ポンプ、バッテリ充電用発電機等のエンジン補機が作動
不能となり、エンジンの運転停止という重大事態を引き
起こすので、この不具合を未然に防止するための対策が
必要である。
【0003】そこで、従来では、以下のような対策を一
般に講じている。すなわち、エンジン側からの動力を受
けて回転している入力側のロータと、この入力側ロータ
に、電磁コイルの電磁吸引力により吸着されて回転する
出力側のアーマチャとを有する電磁クラッチにおいて、
圧縮機のロック時には出力側のアーマチャが回転不能と
なり、このアーマチャに対して前記ロータが滑りながら
回転するので、この滑り接触部分の温度が異常上昇す
る。
【0004】そこで、このアーマチャとロータとの滑り
接触部分における温度の異常上昇に注目して、この温度
の異常上昇により溶断する温度ヒューズを設置し、この
温度ヒューズの溶断により前記電磁コイルへの通電を遮
断して、電磁クラッチを動力遮断状態とすることによ
り、上記ベルトに過大な力が加わるのを防止している。
このような温度ヒューズを設置した従来技術としては、
特開昭57−51025号公報に記載されたものがあ
り、この従来技術では、前記電磁コイルを保持するコイ
ルスプール(巻枠)を、コイルハウジング(固定磁極部
材)内に固定するとともに、前記コイルスプールのう
ち、ロータ端面に対向する部位に温度ヒューズを設置し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、本発明者らの実験、検討によると、
次のごとき問題が生じることが分かった。すなわち、温
度ヒューズが、コイルハウジングより離れた部位におい
て、電磁コイルおよびコイルスプールを絶縁固定する樹
脂部材により覆われて設置されているので、温度ヒュー
ズ周辺部の熱は外部に放出されにくい。
【0006】そのため、圧縮機正常時に電磁コイルが通
電され、発熱すると、この発熱の影響を受けて温度ヒュ
ーズ周辺部も温度上昇して、温度ヒューズの溶断温度以
上に上昇する場合が生じ、これにより正常時にもかかわ
らず、温度ヒューズが溶断するという誤作動が生じるこ
とがある。また、圧縮機のロック時にはアーマチャとロ
ータとの滑り接触部分における温度上昇の伝達が上記樹
脂部材により妨げられて、滑り接触部分の熱が温度ヒュ
ーズに伝わりにくいので、温度ヒューズが溶断するまで
の時間が長くかかり、応答性が悪いという問題が生じ
る。この応答性の悪化により、温度ヒューズの溶断前
に、電磁クラッチの軸受(ボールベアリング)が温度上
昇してロックしてしまう場合がある。
【0007】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
正常時における温度ヒューズの誤作動の可能性を低減で
きるとともに、クラッチ滑り時における温度ヒューズ溶
断の応答性を向上できる電磁クラッチを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、磁性体により形成され、回転駆動源からの
回転力を受けて回転する駆動側回転部材(2)と、従動
側機器の回転軸に連結された従動側回転部材(12)
と、通電により電磁吸引力を発生する電磁コイル(5)
と、磁性体により形成され、前記電磁コイル(5)を収
納し、固定するコイルハウジング(4)と、磁性体によ
り形成され、前記電磁コイル(5)の発生する電磁吸引
力により前記駆動側回転部材(2)の摩擦面(2a)に
吸着されるアーマチャ(8)と、前記従動側回転部材
(12)と前記アーマチャ(8)との間を連結するよう
に配設され、前記電磁コイル(5)の非通電時には前記
アーマチャ(8)を前記駆動側回転部材(2)の摩擦面
(2a)から開離した位置に保持する弾性連結機構
((9、10、11)と、前記コイルハウジング(4)
内において、前記駆動側回転部材(2)の摩擦面(2
a)に近接し、かつ前記コイルハウジング(4)の壁面
にも近接した部位に配設され、所定温度以上において溶
断して、前記電磁コイル(5)への通電を遮断する温度
ヒューズ(13)とを備えている電磁クラッチを特徴と
している。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の電磁クラッチにおいて、前記電磁コイル(5)および
前記温度ヒューズ(13)は、前記コイルハウジング
(4)内に成形された樹脂部材(6)により固定保持さ
れていることを特徴とする。請求項3記載の発明では、
請求項1または2に記載の電磁クラッチにおいて、前記
コイルハウジング(4)内にヒューズ保持部材(14)
が設けられており、このヒューズ保持部材(14)によ
り前記温度ヒューズ(13)が位置決めして固定保持さ
れていることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明では、請求項3に記載
の電磁クラッチにおいて、前記電磁コイル(5)を保持
するコイルスプール(19)が前記コイルハウジング
(4)内に設けられており、前記コイルスプール(1
9)に前記ヒューズ保持部材(14)が一体成形されて
いることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明では、請求項1ないし
4のいずれか1つに記載の電磁クラッチにおいて、前記
コイルハウジング(4)は、断面コの字形状の2重円筒
形状に形成されており、前記温度ヒューズ(13)は、
前記コイルハウジング(4)の2重円筒形状のうち、内
周側円筒部(4a)に近接した部位に配設されているこ
とを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明では、請求項5に記載
の電磁クラッチにおいて、前記温度ヒューズ(13)
は、前記コイルハウジング(4)の2重円筒形状のう
ち、内周側円筒部(4a)の外周壁面から5.0mm以
内で、かつ前記コイルハウジング(4)の前記摩擦面側
端面(4c)から5.0mm以内の範囲に配設されてい
ることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明では、請求項1ないし
4のいずれか1つに記載の電磁クラッチにおいて、前記
コイルハウジング(4)は、断面コの字形状の2重円筒
形状に形成されており、前記温度ヒューズ(13)は、
前記コイルハウジング(4)の2重円筒形状のうち、外
周側円筒部(4b)に近接した部位に配設されているこ
とを特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明では、請求項7に記載
の電磁クラッチにおいて、前記温度ヒューズ(13)
は、前記コイルハウジング(4)の2重円筒形状のう
ち、外周側円筒部(4b)の内周壁面から5.0mm以
内で、かつ前記コイルハウジング(4)の前記摩擦面側
端面(4c)から5.0 mm以内の範囲に配設されて
いることを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明では、請求項2ないし
8のいずれか1つに記載の電磁クラッチにおいて、前記
温度ヒューズ(13)から引き出されるリード線(13
a、13b)に、前記樹脂部材(6)から加わる引っ張
り荷重を緩和する被覆チューブ(13c、13d)が嵌
着されていることを特徴とする。請求項10記載の発明
では、請求項2ないし9のいずれか1つに記載の電磁ク
ラッチにおいて、前記温度ヒューズ(13)から引き出
されるリード線(13a、13b)に、前記樹脂部材
(6)から加わる引っ張り荷重を緩和する曲げ部(13
e、13f、13g、13h)が形成されていることを
特徴とする。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0017】
【発明の作用効果】請求項1ないし10記載の発明によ
れば、圧縮機等の従動側機器の正常作動時に、電磁コイ
ルが通電により発熱しても、温度ヒューズをコイルハウ
ジングの壁面に近接して配設しているので、温度ヒュー
ズ周囲の熱は、樹脂よりも熱伝導性が良好な、磁性体金
属からなるコイルハウジング側に放熱されるので、温度
ヒューズ周囲の温度は、熱伝導度が低い樹脂部材の中央
部内に位置している場合に比してかなり低い温度とな
る。
【0018】そのため、電磁コイルが発熱しても、その
発熱の影響を受けて、温度ヒューズが誤作動し、溶断す
る可能性を著しく低減できる。一方、従動側機器が焼き
つき等の重大故障を起こしてロックすると、アーマチャ
と駆動側回転部材との滑り接触部分が摩擦熱により異常
に温度が上昇する。このとき、コイルハウジングは樹脂
よりも熱伝導度が高いので、コイルハウジングのうち、
駆動側回転部材の摩擦面に近接した端部は駆動側回転部
材の温度上昇による熱を受けて速やかに温度上昇する。
そして、温度ヒューズは、上記コイルハウジングの端部
を通して受熱するため、駆動側回転部材の温度上昇に対
して応答よく温度上昇する。
【0019】これにより、従動側機器のロック発生後、
短時間で温度ヒューズがその溶断温度まで上昇して溶断
し、電磁コイルへの通電を遮断できる。従って、温度ヒ
ューズの溶断前に、電磁クラッチの軸受が温度上昇して
ロックしてしまうといった不具合を確実に阻止できる。
上記に加えて、請求項9記載の発明では、冷熱サイクル
の繰り返しにより樹脂部材に亀裂が発生し、低温時にこ
の亀裂部位での収縮により樹脂部材から引っ張り荷重が
温度ヒューズのリード線に加わる際に、この引っ張り荷
重を被覆チューブにて良好に吸収、緩和でき、そのため
リード線部分の損傷、断線を確実に防止できる。
【0020】同様に、請求項10記載の発明では、リー
ド線に形成した曲げ部にて、樹脂部材から加わる引っ張
り荷重を吸収、緩和して、リード線部分の損傷、断線を
確実に防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1および図2において、1は駆動側
プーリで、図示しないベルトを介して自動車エンジンか
ら回転力を受けて回転するものである。このプーリ1は
多重Vベルトが係合される多重V溝を持ったプーリ部1
aが一体形成されており、鉄系金属で製作されている。
【0022】2は断面コの字形状の2重円筒形状に形成
された駆動側ロータで、鉄系金属(強磁性体)で製作さ
れており、プーリ1とは溶接等の接合手段で一体に接合
されている。このロータ2の内周部には、ベアリング3
が配置され、このベアリング3によりロータ2は図示し
ない圧縮機のフロントハウジングの円筒突出部上に回転
自在に支持されるようになっている。ここで、圧縮機は
自動車用空調装置の冷凍サイクルの冷媒圧縮用のもので
ある。
【0023】4は固定磁極部材としての役割を果たすコ
イルハウジングで、断面コの字形状の2重円筒形状に鉄
系金属(強磁性体)で形成されている。このコイルハウ
ジング4の内部には電磁コイル5が樹脂部材6により絶
縁固定されている。この樹脂部材6はエポキシ樹脂、不
飽和ポリエステルのような比較的低温(130〜140
°C)で成形できる樹脂材料をコイルハウジング4の内
部空間に注入し成形したものである。
【0024】また、コイルハウジング4は前記ロータ2
の断面コの字形状の内部空間内に微小隙間を介して配設
されており、このコイルハウジング4の背面部には鉄系
金属でリング状に形成されたステー7が点溶接等により
接合されている。このステー7を介してコイルハウジン
グ4は前記圧縮機のフロントハウジングに固定されるよ
うになっている。
【0025】前記ロータ2の半径方向に延びる摩擦面2
aには円周方向に延びる円弧状の磁気遮断溝2b、2c
が形成してあり、さらに半径方向外方の磁気遮断溝2b
の部位には摩擦材2dが配設され、伝達トルクの向上を
図るようにしてある。8はロータ2の摩擦面2aに対向
して配設されたアーマチャで、リング状に鉄系金属(強
磁性体)で形成されている。このアーマチャ8は電磁コ
イル5の非通電時には後述する弾性部材9の弾性力によ
りロータ2の摩擦面2aから所定の微小距離離れた位置
に保持されるようになっている。このアーマチャ8に
も、円周方向に延びる円弧状の磁気遮断溝8aが形成さ
れている。
【0026】電磁コイル5への通電により発生する磁束
が流れる磁気回路は、上記ロータ2、コイルハウジング
4およびアーマチャ8により構成されている。10は鉄
系金属からなるリベットで、アーマチャ8を鉄系金属か
らなるリング状の保持部材11に固定するものである。
前記弾性部材9は保持部材11の円筒部11aの内周面
と、ハブ12の外側円筒部12aの外周面との間に配置
され、この両部材11、12に対して一体成形されて一
体に結合されている。
【0027】前記弾性部材9は前記両部材11、12の
間に円筒状に成形されており、その材質としては、自動
車の使用環境温度範囲(−30°C〜120°)に対し
て、トルク伝達およびトルク変動吸収の面で優れた特性
を発揮するゴムを用いることが好ましく、具体的には、
塩素化ブチルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、
エチレンプロピレンゴム等のゴムがよい。
【0028】前記ハブ12は鉄系金属にて形成されてお
り、ハブ12の中心円筒部12bの内周には、前記圧縮
機の回転軸(図示せず)がスプライン結合等により回り
止め嵌合され、そしてハブ12と前記圧縮機の回転軸は
図示しないボルトにより一体に締めつけ固定されてい
る。13は温度ヒューズで、所定温度(本例では184
°C)において溶融する感温部材(有機化合物からなる
樹脂製部材)を内蔵し、この感温部材が溶融するまでは
接点間の電気的接続状態を維持し、そして感温部材が溶
融すると、スプリングの作用で接点間を切り離して、電
気的接続状態を遮断する構成である。
【0029】この温度ヒューズ13はこれらの感温部
材、接点機構、スプリング等を円筒状ケース内に収納し
た略円柱状の形状に形成されている。そして、この温度
ヒューズ13は圧縮機ロック時にアーマチャ8が回転不
能となり、このアーマチャ8に対してロータ2が滑りな
がら回転することにより、この滑り接触部分の温度が異
常上昇するのを感知して遮断状態になるものである。
【0030】従って、温度ヒューズ13は圧縮機ロック
時におけるアーマチャ8とロータ2との滑り接触に基づ
く温度の異常上昇を応答よく感知する必要があり、しか
も圧縮機正常時における電磁コイル5の発熱に対しては
誤作動しないようにする必要がある。上記点を考慮し
て、本実施形態では、温度ヒューズ13の配置場所を次
のように設定している。すなわち、内周側円筒部4aお
よび外周側円筒部4bを有する2重円筒形状に形成され
たコイルハウジング4において、前記温度ヒューズ13
は、内周側円筒部4aの外周壁面に近接した部位で、か
つロータ2の端面(摩擦面2aと反対側の面)2eに近
接した部位に配設されている。従って、温度ヒューズ1
3は、樹脂部材6の表面近くの部位に配設されることに
なり、温度ヒューズ13の表面を樹脂部材6は薄膜状に
覆っているだけである。
【0031】そして、上記配設部位に位置決めして、温
度ヒューズ13を固定するために、コイルハウジング4
内にヒューズ保持部材14が設けられている。このヒュ
ーズ保持部材14は図3に示すように断面略コの字状の
本体部14aを有する形状に樹脂にて成形され、そして
このヒューズ保持部材14においてコイルハウジング4
の内周側円筒部4aの外周壁面およびロータ2の端面2
eに近接した部位に二股状の挟持片14b(図2、3参
照)が形成され、この挟持片14bにより円柱状の温度
ヒューズ13が弾性的に挟持、固定されている。
【0032】ここで、ヒューズ保持部材14を構成する
樹脂材料としては、電磁コイル5の発熱に耐える耐熱性
に優れた樹脂が好ましく、例えばナイロン、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート等を用
いる。次に、上記電磁コイル5と温度ヒューズ13との
電気結線、およびこれら部材5、13のコイルハウジン
グ4内への組付方法について説明する。
【0033】図4、5は電磁コイル5部分単体の構造を
示す図であって、5aは電磁コイル5の巻き始め側コイ
ル線で、電磁コイル5は図4の矢印Z方向に巻かれてい
る。図2において、5bは電磁コイル5の巻き終わり側
コイル線で、結線部5cにて温度ヒューズ13の一端側
のリード線13aに電気的に接続されている。そして、
温度ヒューズ13の他端側のリード線13bは結線部5
dにてリード線5eに電気的に接続されている。電磁コ
イル5の巻き始め側コイル線5aと、上記温度ヒューズ
13側のリード線5eは、図4に示すようにそれぞれ結
線部15、16を介して外部電気回路への接続用リード
線17、18に接続されている。なお、上記各結線部の
電気的および機械的接合は、半田付け、ヒュージング、
かしめ等の手段で行うとよい。
【0034】図6は上記した電磁コイル5部分の電気接
続関係を示す回路図である。上記のように、電磁コイル
5と温度ヒューズ13との電気結線を行った後に、ヒュ
ーズ保持部材14に形成された二股状の挟持片14bの
間に円柱状の温度ヒューズ13を押し込み、温度ヒュー
ズ13を二股状の挟持片14bにより弾性的に挟持し、
固定する。
【0035】次に、ヒューズ保持部材14の断面略コの
字状本体部14aを、リング状に巻線された電磁コイル
5に組付ける。次に、電磁コイル5をコイルハウジング
4内に挿入する。このとき、ヒューズ保持部材14は、
コイルハウジング4内の所定位置(図1に示す位置)に
圧入により固定されるので、温度ヒューズ13も前述し
た所定の配設場所に位置決めして固定される。ここで、
ヒューズ保持部材14に保持された温度ヒューズ13は
図2に示すように電磁コイル5およびコイルハウジング
4の円周方向に沿って配設される。
【0036】しかる後、コイルハウジング4内に樹脂部
材6を注入して成形することにより、コイルハウジング
4内に電磁コイル5、温度ヒューズ13およびヒューズ
保持部材14が樹脂部材6によって固定、保持される。
ここで、樹脂部材6は前述したように比較的低温(13
0〜140°C程度)で成形できる樹脂材料を用いてい
るため、この成形時の熱で温度ヒューズ13が溶断する
恐れはない。
【0037】以上により、電磁コイル5のコイルハウジ
ング4内への組付を終了できる。次に、上記構成におい
て第1実施形態の作動を説明する。まず、圧縮機の正常
運転時について述べると、自動車エンジンのクランクプ
ーリの回転が図示しないベルトを介してプーリ1に伝達
され、このプーリ1と一体にロータ2は常時回転してい
る。
【0038】上記の状態において、自動車用空調装置を
作動させるため、電磁コイル5に通電されると、コイル
ハウジング4からロータ2、およびアーマチャ8を経て
コイルハウジング4に戻る磁気回路に磁束が流れる。こ
れにより、ロータ2の摩擦面2aとアーマチャ8との間
に電磁吸引力が発生するので、アーマチャ8は弾性部材
9の軸方向弾性力(図1の左方向への力)に抗してロー
タ2の摩擦面2aに吸引、吸着される。
【0039】この結果、ロータ2とアーマチャ8が一体
となって回転し、さらにアーマチャ8からリベット1
0、保持部材11、および弾性部材9を介してハブ12
に回転が伝達される。このハブ15には圧縮機の回転軸
が一体に結合されているので、この圧縮機の回転軸にプ
ーリ1の回転が伝達され、圧縮機4が作動する。ここ
で、圧縮機4の正常運転時には、ゴム製の弾性部材9が
圧縮機の作動によるトルク変動を吸収する役割を果たし
ている。
【0040】ところで、上記圧縮機の正常作動時に、電
磁コイル5は通電により発熱するが、本実施形態では、
温度ヒューズ13をコイルハウジング4の内周側円筒部
4aに近接して配設しているので、温度ヒューズ13周
囲の熱は、樹脂よりも熱伝導性が良好な、磁性体金属か
らなるコイルハウジング4側に放熱されるので、温度ヒ
ューズ13周囲の温度は、熱伝導度が低い樹脂部材6の
中央部内に位置している場合に比してかなり低い温度と
なる。
【0041】そのため、電磁コイル5が発熱しても、そ
の発熱の影響を受けて、温度ヒューズ13が誤作動し、
溶断する可能性を著しく低減できる。一方、圧縮機が焼
きつき等の重大故障を起こしてロックすると、圧縮機の
回転軸側に結合されているアーマチャ8は回転不能とな
るので、このアーマチャ8上を滑りながらロータ2が回
転する。その結果、このアーマチャ8とロータ2との滑
り接触部分が摩擦熱により異常に温度が上昇する。
【0042】このとき、コイルハウジング4は樹脂より
も熱伝導度が高いので、コイルハウジング4のうち、ロ
ータ2の端面2eに近接した部分、すなわち内外周円筒
部4a、4bの端面4cはロータ2の温度上昇による熱
を受けて速やかに温度上昇する。そのため、温度ヒュー
ズ13は、その表面側に位置する薄膜状の樹脂部材6を
通して受熱する熱量に加えて、上記コイルハウジング4
の内周側円筒部4aの端部4cを通して受熱するため、
ロータ2の温度上昇に対して応答よく温度上昇する。
【0043】これにより、圧縮機のロック発生後、短時
間で温度ヒューズ13がその溶断温度まで上昇して溶断
し、電磁コイル5への通電を遮断する。図7は、クラッ
チ滑り時における温度上昇の測定結果を示すもので、実
験方法としては、予めロックさせておいた圧縮機回転軸
に電磁クラッチを組付け、クラッチOFF状態にてロー
タ2を3,000rpmの回転数で回転させ、その後電
磁コイル5に通電して、クラッチON状態とし、クラッ
チを強制的に滑り状態とする。
【0044】この滑り状態におけるコイルハウジング4
内各部の温度変化を測定したものである。すなわち、コ
イルハウジング4内において、ロータ2の端面2eに近
接した部位のうち、内周側、外周側および中央部の3箇
所の部位(図7(a)参照)の温度変化を測定した。こ
こで、具体的には内周側の部位は、コイルハウジング4
の内周側円筒部4aの外周壁面より1.0mmで、かつ
コイルハウジング4のロータ摩擦面2a側端面4cより
1.0mmの位置である。また、中央部の部位は、コイ
ルハウジング4の内周側円筒部4aの外周壁面より7.
0mmで、かつコイルハウジング4のロータ摩擦面2a
側端面4cより1.0mmの位置である。さらに、外周
側の部位は、コイルハウジング4の外周側円筒部4bの
内周壁面より1.0mmで、かつコイルハウジング4の
ロータ摩擦面2a側端面4cより1.0mmの位置であ
る。 図7(b)のグラフから明らかなように、中央部
に比して内周側、外周側はクラッチの滑り発生後、短時
間で急激に温度上昇が起こることが分かる。これは、コ
イルハウジング4内の内周側および外周側部位では、コ
イルハウジング4の内周側円筒部4a、外周側円筒部4
bの端部4cを通して受熱するため、ロータ2の温度上
昇に対して応答よく温度上昇するためである。
【0045】図8は、クラッチ滑り時における温度ヒュ
ーズ13の作動特性を示すもので、前記第1実施形態に
よる本発明品では、クラッチの滑り発生後、温度ヒュー
ズ13の配設部位の温度が短時間で急激に上昇し、クラ
ッチの滑り発生から76秒経過後に、この温度上昇によ
り温度ヒューズ13が溶断するという良好な結果が得ら
れた。ここで、温度ヒューズ13の感温部材の融点は1
84°Cであるが、温度ヒューズ13が実際に電気的に
遮断状態となる溶断温度は、ヒューズ作動特性による時
間遅れ等により260°Cとなる。
【0046】これに反し、図7(a)に示す前記中央部
に温度ヒューズを配設した比較例では、クラッチの滑り
発生から115秒経過後に、温度ヒューズが溶断すると
いう結果となり、温度ヒューズの作動時間が長くなって
しまう。また、比較例では、温度ヒューズ配設部位の温
度上昇が少ないため、本発明による温度ヒューズ13と
同様のヒューズ作動時間を確保しようとすると、温度ヒ
ューズの溶断温度をさらに低い温度に設定せざるを得な
い。そのため、クラッチ正常時に電磁コイル5の発熱の
影響を受けて温度ヒューズが誤作動する可能性も高くな
る。
【0047】本発明者らの上記図7、8に示す実験、検
討によれば、クラッチ正常時における温度ヒューズ13
の誤作動防止を図るとともに、クラッチ滑り時における
温度ヒューズ13の応答性向上を図るために、温度ヒュ
ーズ13の設置場所として、図9の斜線部に示す範囲内
とすることが望ましいことが分かった。すなわち、第1
には、コイルハウジング4の内周側円筒部4aの外周壁
面より最大5.0mm以内で、かつコイルハウジング4
のロータ摩擦面2a側端面4cより最大5.0mm以内
の範囲である。第2には、コイルハウジング4の外周側
円筒部4bの内周壁面より最大5.0mm以内で、かつ
コイルハウジング4のロータ摩擦面2a側端面4cより
最大5.0mm以内の範囲であって、これら第1および
第2の範囲内に温度ヒューズ13を設置することが温度
ヒューズ13の誤作動防止および応答性向上のために有
効である。 (第2実施形態)第1実施形態では、温度ヒューズ13
を所定位置に位置決めして保持するヒューズ保持部材1
4を単独の部品として設置する場合について説明した
が、このヒューズ保持部材14を電磁コイル5のスプー
ル(巻枠)に一体成形してもよい。
【0048】図10、11は、電磁コイル5を巻回して
いる樹脂製スプール19に、ヒューズ保持部材14を一
体成形した第2実施形態を示す。この第2実施形態で
は、スプール19に一体成形されたヒューズ保持部材1
4により、温度ヒューズ13を所定部位に位置決めして
保持している。なお、第2実施形態における温度ヒュー
ズ13と電磁コイル5との電気結線は第1実施形態と同
じでよく、図10(b)における電気結線に係わる部品
(13a、13b、5b、5c、5d、5e)は図2と
同じものである。
【0049】また、第2実施形態では、コイルハウジン
グ4内において、外周側円筒部4bに近接した部位に温
度ヒューズ13を配設している。このように、コイルハ
ウジング4の外周側円筒部4bに近接した部位に温度ヒ
ューズ13を配設しても、図7の実験結果に示すよう
に、クラッチ滑り時に温度ヒューズ13がロータ2の温
度上昇に対して応答よく温度上昇するので、第1実施形
態と同じ作用効果を発揮できる。 (第3実施形態)第3実施形態は、温度ヒューズ13の
リード線13a、13b部分の冷熱作用に対する耐久寿
命を向上させるための改良に係わるものである。
【0050】自動車用空調装置の電磁クラッチはエンジ
ンルーム内に搭載されるが、このエンジンルーム内の温
度環境は、冬季のエンジン停止時には−30°C程度ま
で、低下し、逆に夏季のエンジン運転時には、120°
C程度まで上昇することがある。その結果、エンジンの
運転停止に伴って、電磁クラッチには過酷な冷熱作用が
繰り返し加わることになる。
【0051】この冷熱作用の繰り返しおよびコイルハウ
ジング4内各部材の熱膨張率の差が原因となって、コイ
ルハウジング4内に成形されている樹脂部材(エポキシ
樹脂等)6に、図12に示すように、亀裂60が発生
し、そして低温時にはこの亀裂60の部位にて樹脂部材
6の収縮が起きる。この収縮により、温度ヒューズ13
のリード線13a、13bに対して過大な引っ張り荷重
が加わり、リード線13a、13bと温度ヒューズ13
との結線部もしくはリード線13a、13b自身が損傷
し、最悪の場合には温度ヒューズ13の回路が断線し
て、クラッチが作動不能に至ることがある。
【0052】第3実施形態はこのようなリード線13
a、13b部分の損傷、断線を防止することを目的とし
て案出されたもので、そのために図13に示すように、
リード線13a、13bに保護チューブ13c、13d
を嵌着するようにしたものである。前記亀裂部位での樹
脂部材6の収縮による引っ張り荷重をこの保護チューブ
13c、13dの伸縮により吸収して、リード線13
a、13bに作用する引っ張り荷重を軽減できる。
【0053】保護チューブ13c、13dの具体的形態
としては、リード線13a、13bの径がφ0.7mm
である場合に、保護チューブ13c、13dの内径はφ
0.8mmとし、肉厚tは0.4mmとする。また、保
護チューブ13c、13dの材質としては、自動車にお
ける広範な温度変動に対して弾性を維持し得る弾性材料
が好ましく、具体的には市販品のシリコーンチューブが
好適である。
【0054】保護チューブ13c、13dの組付を行う
に際しては、電磁コイル5のコイル線5bとリード線1
3aとを結線する前に、またリード線13bとリード線
5eとを結線する前に、それぞれ、保護チューブ13
c、13dをリード線13a、13bに嵌着し、その後
に、各結線部5c、5dをかしめて、半田付け固定し、
その後絶縁テープを各結線部5c、5dの表面に巻回す
る。
【0055】なお、樹脂部材6に発生する亀裂60はヒ
ューズ保持部材14の側端面に発生することが多いの
で、ヒューズ保持部材14の幅寸法Wを図14に示すよ
うに、温度ヒューズ13の幅より十分大きくすることに
より、樹脂部材6に発生する亀裂60が温度ヒューズ1
3とリード線13a、13bとの結線部に位置せず、保
護チューブ13c、13dの途中に位置するようにな
る。これにより、保護チューブ13c、13dによる引
っ張り荷重の吸収作用を確実に発揮できる。
【0056】本発明者らの試作、検討によれば、上記シ
リコーンチューブからなる保護チューブ13c、13d
をリード線13a、13bに嵌着して、冷熱サイクルに
よる耐久性を実験、評価したところ、リード線13a、
13b部分に損傷が発生しないことを確認できた。 (第4実施形態)第4実施形態は、上記第3実施形態と
同様に、温度ヒューズ13のリード線13a、13bの
冷熱作用に対する耐久寿命を向上させるための改良に係
わるものである。
【0057】本例では、図15(a)(b)に示すよう
に、温度ヒューズ13のリード線13a、13bを、ヒ
ューズ保持部材14が覆っている範囲内にて、U字上に
曲げてUターン部分13e、13fを形成するととも
に、このUターン部分13e、13fで電気的短絡が発
生しないようにするため、リード線13a、13bのU
ターン部分13e、13fが所定間隔を維持しながら交
差するようになっている。
【0058】このリード線13a、13bのUターン部
分13e、13fでの間隔保持のために、ヒューズ保持
部材14にはリード線案内部14c、14dが一体成形
されている。そして、リード線13a、13bはそれぞ
れ温度ヒューズ13の本体部からの引出し方向とは反対
側にて、コイル線5b、リード線5eと結線部5c、5
dにて結線されている。
【0059】このように、温度ヒューズ13のリード線
13a、13bにUターン部分13e、13fを形成す
ることにより、このUターン部分13e、13fの緩み
にて、前記亀裂部位での樹脂部材6の収縮による引っ張
り荷重を大幅に緩和できるので、第3実施形態のような
保護チューブ13c、13dを嵌着しなくても、リード
線13a、13b部分の冷熱作用による損傷、断線を良
好に防止できる。 (第5実施形態)第5実施形態は、上記第4実施形態を
変形したもので、図16に示すように、温度ヒューズ1
3のリード線13a、13bを、ヒューズ保持部材14
が覆っている範囲内にて、直角状に曲げ、この直角状曲
げ部分13g、13hにて、前記亀裂部位での樹脂部材
6の収縮による引っ張り荷重を緩和するようにしたもの
である。
【0060】なお、上記第4、第5実施形態において、
リード線13a、13bに保護チューブ13c、13d
を嵌着して、リード線13a、13bの曲げ部と保護チ
ューブ13c、13dの両者の作用を組み合わせて、引
っ張り荷重を緩和するようにしてもよい。 (他の実施形態)なお、上述の実施形態は、自動車用空
調装置の冷媒圧縮用圧縮機に本発明を適用した場合につ
いて説明したが、本発明はこのような用途に限らず、種
々な用途の機器に対して広く適用可能であることはもち
ろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1のコイルハウジング部分の正面図で、樹脂
部材を成形する前の状態を示す。
【図3】図1、2に示すヒューズ保持部材の斜視図であ
る。
【図4】図1、2に示す電磁コイル単体の背面図であ
る。
【図5】図4に示す電磁コイル単体の上面図である。
【図6】図4、5に示す電磁コイル部分の電気回路図で
ある。
【図7】(a)はクラッチ滑り時における温度上昇の測
定部位を示すクラッチ半断面図、(b)はクラッチ滑り
時における温度上昇の測定結果を示すグラフである。
【図8】(a)はクラッチ滑り時における温度上昇の測
定部位を示すクラッチ半断面図、(b)はクラッチ滑り
時における温度ヒューズ作動特性を示すグラフである。
【図9】本発明における温度ヒューズ設置場所の好まし
い範囲を示すクラッチ半断面図である。
【図10】(a)、(b)、(c)は本発明の第2実施
形態を示す電磁コイル用スプールと温度ヒューズとの組
付構造を示す説明図である。
【図11】本発明の第2実施形態を示すクラッチ半断面
図である。
【図12】本発明の第3実施形態における解決課題を説
明する温度ヒューズ組付部分の正面図である。
【図13】本発明の第3実施形態を示す温度ヒューズ組
付部分の正面図である。
【図14】本発明の第3実施形態における温度ヒューズ
部の拡大図である。
【図15】(a)は本発明の第4実施形態を示すコイル
ハウジング部分の一部破断正面図、(b)は(a)の断
面図である。
【図16】本発明の第5実施形態を示す温度ヒューズ組
付部分の正面図である。
【符号の説明】
1、2…プーリ、ロータ(駆動側回転部材)、4…コイ
ルハウジング、4a…内周側円筒部、4b…外周側円筒
部、5…電磁コイル、6…樹脂部材、8…アーマチャ、
9…弾性部材、10…リベット、11…保持部材、12
…ハブ(従動側回転部材)、13…温度ヒューズ、14
…ヒューズ保持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴間 仁夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 新開 英隆 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体により形成され、回転駆動源から
    の回転力を受けて回転する駆動側回転部材と、 従動側機器の回転軸に連結された従動側回転部材と、 通電により電磁吸引力を発生する電磁コイルと、 磁性体により形成され、前記電磁コイルを収納し、固定
    するコイルハウジングと、 磁性体により形成され、前記電磁コイルの発生する電磁
    吸引力により前記駆動側回転部材の摩擦面に吸着される
    アーマチャと、 前記従動側回転部材と前記アーマチャとの間を連結する
    ように配設され、前記電磁コイルの非通電時には前記ア
    ーマチャを前記駆動側回転部材の摩擦面から開離した位
    置に保持する弾性連結機構と、 前記コイルハウジング内において、前記駆動側回転部材
    の摩擦面に近接し、かつ前記コイルハウジングの壁面に
    も近接した部位に配設され、所定温度以上において溶断
    して、前記電磁コイルへの通電を遮断する温度ヒューズ
    とを備えていることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記電磁コイルおよび前記温度ヒューズ
    は、前記コイルハウジング内に成形された樹脂部材によ
    り固定保持されていることを特徴とする請求項1に記載
    の電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記コイルハウジング内にヒューズ保持
    部材が設けられており、 このヒューズ保持部材により前記温度ヒューズが位置決
    めして固定保持されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の電磁クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記電磁コイルを保持するコイルスプー
    ルが前記コイルハウジング内に設けられており、 前記コイルスプールに前記ヒューズ保持部材が一体成形
    されていることを特徴とする請求項3に記載の電磁クラ
    ッチ。
  5. 【請求項5】 前記コイルハウジングは、断面コの字形
    状の2重円筒形状に形成されており、 前記温度ヒューズは、前記コイルハウジングの2重円筒
    形状のうち、内周側円筒部に近接した部位に配設されて
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つ
    に記載の電磁クラッチ。
  6. 【請求項6】 前記温度ヒューズは、前記コイルハウジ
    ングの2重円筒形状のうち、内周側円筒部の外周壁面か
    ら5.0mm以内で、かつ前記コイルハウジングの前記
    摩擦面側端面から5.0mm以内の範囲に配設されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の電磁クラッチ。
  7. 【請求項7】 前記コイルハウジングは、断面コの字形
    状の2重円筒形状に形成されており、 前記温度ヒューズは、前記コイルハウジングの2重円筒
    形状のうち、外周側円筒部に近接した部位に配設されて
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つ
    に記載の電磁クラッチ。
  8. 【請求項8】 前記温度ヒューズは、前記コイルハウジ
    ングの2重円筒形状のうち、外周側円筒部の内周壁面か
    ら5.0mm以内で、かつ前記コイルハウジングの前記
    摩擦面側端面から5.0 mm以内の範囲に配設されて
    いることを特徴とする請求項7に記載の電磁クラッチ。
  9. 【請求項9】 前記温度ヒューズから引き出されるリー
    ド線に、前記樹脂部材から加わる引っ張り荷重を緩和す
    る被覆チューブが嵌着されていることを特徴とする請求
    項2ないし8のいずれか1つに記載の電磁クラッチ。
  10. 【請求項10】 前記温度ヒューズから引き出されるリ
    ード線に、前記樹脂部材から加わる引っ張り荷重を緩和
    する曲げ部が形成されていることを特徴とする請求項2
    ないし9のいずれか1つに記載の電磁クラッチ。
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