JP2016056908A - 電磁クラッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】励磁コイル及び温度ヒューズを含めた全長が相対的に長くなるのを防止しながら、プーリとアーマチュアとの摩擦面の温度が所定温度値以上となったことの感知を相対的に早期に行うことを可能とした電磁クラッチを提供する。【解決手段】ロータ4と、ハブ6と、アーマチュア5と、励磁コイル3と、温度ヒューズ15とを有する電磁クラッチ1について、励磁コイル3の圧縮機の回転軸20の径方向外側端となる部位に凹部31を形成し、この凹部31に温度ヒューズ15を配置する。【選択図】図1
Description
本発明は、動力源から圧縮機に伝達する動力を断続するために用いられる電磁クラッチに関し、特に電磁クラッチへの温度ヒューズの配置に関する。
車両用空調装置の圧縮機に用いられる電磁クラッチは、例えば特許文献1や特許文献2に示されるように、圧縮機が何らかの理由でロックした場合に生ずる、プーリ(本願ではロータ)とアーマチュアとの摩擦面の温度上昇に伴いバッテリと電磁コイル(本願では励磁コイル)との電気的接続を遮断する温度ヒューズを備えているのが一般的である。
一方で、特許文献1の電磁クラッチは、温度ヒューズを、巻回した電磁コイル(コイル巻回体)に対して、回転軸の軸方向と同方向で且つ電磁コイルよりも突出するかたちで配置している。
しかしながら、特許文献1に示されるような温度ヒューズの配置では、電磁コイルの温度ヒューズを含めた全長が相対的に長くなるので、磁路(磁気回路とも称する。)の長さも長くなり、磁路抵抗が大きくなる。しかも、電磁コイルの温度ヒューズを含めた全長が相対的に長くなることにより、電磁コイルを収容するロータの全長も長くなるので、電磁クラッチの小型化が困難になるという不都合も有する。
この点、特許文献2の電磁クラッチは、コイル巻回体のうちプーリの摩擦面側に位置する内周角部に傾斜面を形成し、この傾斜面により形成される凹部に温度ヒューズを配置している。このため、特許文献2の電磁クラッチでは、電磁コイルの温度ヒューズを含めた全長が相対的に長くなることは防止されている。
しかしながら、特許文献2の電磁クラッチにおける温度ヒューズの配置では、プーリとアーマチュアとの間で発生するスリップ時における外周側と内周側との周速差から、プーリとアーマチュアとの摩擦面の温度が所定温度値以上となったことの感知がコイル巻回体の外周側に温度ヒューズを配置した場合よりも遅くなるという不都合を有する。
そこで、本発明は、励磁コイルの温度ヒューズを含めた全長が相対的に長くなるのを防止しながら、ロータとアーマチュアとの摩擦面の温度が所定温度値以上となったことの感知を相対的に早期に行うことを可能とした電磁クラッチを提供することを目的としている。
この発明に係る電磁クラッチは、回転動力源から圧縮機に対して回転動力を断続的に供給するための電磁クラッチであって、磁性材により形成され、前記圧縮機の回転軸に対して回転可能に支持されると共に、前記回転動力源からの回転力を受けて回転するロータと、前記圧縮機の回転軸に連結されたハブと、磁性材により形成されると共に前記ハブに連結され、前記ロータの側端面に対向して配置されたアーマチュアと、前記ロータの内部に収容され、通電されることにより、前記ロータと前記アーマチュアとを経由する磁路を形成して前記アーマチュアを前記ロータに電磁吸着させる吸引力を発生させる励磁コイルと、感知した温度が所定の温度値を超えたときに前記励磁コイルへの通電を遮断する温度ヒューズとを有し、前記励磁コイルの前記回転軸の径方向外側端となる部位に凹部を形成し、この凹部に前記温度ヒューズを配置したことを特徴としている(請求項1)。回転動力源は、例えば車両のエンジンやモータ等である。圧縮機は、例えば車両空調装置の圧縮機である。
これにより、励磁コイルの回転軸の径方向外側端となる部位に凹部を形成し、この凹部に温度ヒューズを配置したことから、励磁コイルの温度ヒューズを含めた全長が相対的に長くなるのを防止することができるので、磁路の長さが相対的に長くなったために磁路抵抗が大きくなるのを防止することが可能である。
そして、励磁コイルの回転軸の径方向外側端となる部位に凹部を形成し、この凹部に温度ヒューズを配置したので、温度ヒューズは、周速の速い外周側に配置された構成となり、ロータとアーマチュアとの摩擦面の温度が所定温度値以上となったことの感知を相対的に早期に行うことが可能である。
以上述べたように、本発明によれば、励磁コイルの回転軸の径方向外側端となる部位に凹部を形成し、この凹部に温度ヒューズを配置したため、励磁コイルの温度ヒューズを含めた全長が相対的に長くなるのを防止することができるので、磁路の長さが長くなることで磁路抵抗が大きくなるのを防止することが可能である。
そして、本発明によれば、励磁コイルの回転軸の径方向外側端となる部位に凹部を形成し、この凹部に温度ヒューズを配置したので、温度ヒューズは、周速の速い外周側に配置された構成となり、ロータとアーマチュアとの摩擦面の温度が所定温度値以上となったことの感知を相対的に早期に行うことが可能である。
以下、この発明の電磁クラッチの実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示される電磁クラッチ1は、エンジンやモータなどの回転動力源から圧縮機2に対して回転動力を断続的に供給できるようにするものである。そして、電磁クラッチ1は、圧縮機2の回転軸20を中心として回転可能に支持されたロータ4と、このロータ4に対して軸方向で対峙するアーマチュア5と、圧縮機2の回転軸20に固装され、回転軸20と共に回転するハブ6と、アーマチュア5に連結されたアウタープレート7と、ハブ6に連結されたインナープレート8と、これらアウタープレート7とインナープレート8との間に介在する弾性部材10と、を有して構成されている。
ロータ4は、環状に形成されているもので、その外周に動力源と連結する連結ベルト(図示せず。)を取り付けるための溝4aが形成されていると共に、内周にベアリング14が設けられ、このベアリング14を介して圧縮機2のハウジング2aから突出する円筒部16の外周に回転自在に外嵌されている。ロータ4の圧縮機2の本体とは反対側となる側端面4bは、ロータ4の軸心に対して略垂直となる平面状に形成され、下記するアーマチュア5の側端面5aと対峙する摩擦面を構成している。
アーマチュア5は、磁性材により円板状に形成されているもので、後述するアウタープレート7に固定され、ロータ4の側端面4bに対し僅かな隙間を空けつつ対峙する側端面5aを有している。この側端面5aは、ロータ4の軸心に対して略垂直となる平面状に形成され、前記ロータ4の側端面4bと対峙する摩擦面を構成している。
励磁コイル3は、ステータハウジング11のコイル溝11a内に収容されると共に樹脂モールド11bによって固定されたボビン12に巻回されて、コイル巻回体Aを形成している。このコイル巻回体Aが収容されたステータハウジング11は、取付板13を介して圧縮機2のハウジング2aに固定されている。ロータ4には、圧縮機2のハウジング側が開口された環状空間41が形成され、コイル巻回体Aが収納されたステータハウジング11は、この環状空間41に、所定のクリアランスを持って収納されている。
したがって、ロータ4は、ステータハウジング11をアーマチュア5側から覆うように設けられ、このステータハウジング11と摺接することなく、ステータハウジング11に沿って回転することになる。
また、電磁クラッチ1は、圧縮機2が何らかの理由でロックした場合に、ロータ4とアーマチュア5との摩擦面の温度が所定値を超えたときに溶断し、励磁コイル3への通電を遮断する温度ヒューズ15を有している。
そして、この実施形態では、コイル巻回体Aは、回転軸20の径方向外側端となる部位に、回転軸20の径方向に窪ませてなる凹部31が形成されている。凹部31は、コイル巻回体Aの周方向に沿って環状に形成されている。更に、このコイル巻回体Aの凹部31に温度ヒューズ15が配置されている。
これにより、温度ヒューズ15は、ロータ4及びアーマチュア5のうち周速の速い外周側に配置された構成となるので、ロータ4とアーマチュア5との摩擦面の温度が所定温度値以上となったことの感知を相対的に早期に行うことが可能となる。
1 電磁クラッチ
2 圧縮機
3 励磁コイル
4 ロータ
5 アーマチュア
6 ハブ
15 温度ヒューズ
20 回転軸
31 凹部
41 環状空間
A コイル巻回体
2 圧縮機
3 励磁コイル
4 ロータ
5 アーマチュア
6 ハブ
15 温度ヒューズ
20 回転軸
31 凹部
41 環状空間
A コイル巻回体
Claims (1)
- 回転動力源から圧縮機に対して回転動力を断続的に供給するための電磁クラッチであって、
磁性材により形成され、前記圧縮機の回転軸に対して回転可能に支持されると共に、前記回転動力源からの回転力を受けて回転するロータと、
前記圧縮機の回転軸に連結されたハブと、
磁性材により形成されると共に前記ハブに連結され、前記ロータの側端面に対向して配置されたアーマチュアと、
前記ロータの内部に収容され、通電されることにより、前記ロータと前記アーマチュアとを経由する磁路を形成して前記アーマチュアを前記ロータに電磁吸着させる吸引力を発生させる励磁コイルと、
感知した温度が所定の温度値を超えたときに前記励磁コイルへの通電を遮断する温度ヒューズとを有し、
前記励磁コイルの前記回転軸の径方向外側端となる部位に凹部を形成し、この凹部に前記温度ヒューズを配置したことを特徴とする電磁クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014185072A JP2016056908A (ja) | 2014-09-11 | 2014-09-11 | 電磁クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014185072A JP2016056908A (ja) | 2014-09-11 | 2014-09-11 | 電磁クラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016056908A true JP2016056908A (ja) | 2016-04-21 |
Family
ID=55758079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014185072A Pending JP2016056908A (ja) | 2014-09-11 | 2014-09-11 | 電磁クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016056908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114423959A (zh) * | 2019-10-17 | 2022-04-29 | 法雷奥日本株式会社 | 电磁离合器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5913137A (ja) * | 1982-07-12 | 1984-01-23 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車空調用電磁クラツチ装置 |
JPH08326782A (ja) * | 1995-03-29 | 1996-12-10 | Nippondenso Co Ltd | 電磁クラッチ |
JPH1089385A (ja) * | 1996-09-12 | 1998-04-07 | Denso Corp | 電磁クラッチ |
-
2014
- 2014-09-11 JP JP2014185072A patent/JP2016056908A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS5913137A (ja) * | 1982-07-12 | 1984-01-23 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車空調用電磁クラツチ装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114423959A (zh) * | 2019-10-17 | 2022-04-29 | 法雷奥日本株式会社 | 电磁离合器 |
CN114423959B (zh) * | 2019-10-17 | 2024-02-09 | 法雷奥日本株式会社 | 电磁离合器 |
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