JP2000230579A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP2000230579A
JP2000230579A JP11030546A JP3054699A JP2000230579A JP 2000230579 A JP2000230579 A JP 2000230579A JP 11030546 A JP11030546 A JP 11030546A JP 3054699 A JP3054699 A JP 3054699A JP 2000230579 A JP2000230579 A JP 2000230579A
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armature
thermal fuse
rotor
electromagnetic
electromagnetic coil
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Hiroyasu Sakamoto
博康 坂本
Junichi Oguchi
純一 大口
Yuichi Aoki
祐一 青木
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ滑り時における温度ヒューズ溶断の
応答性を向上できる電磁クラッチを提供することを目的
とする。 【解決手段】 圧縮機5の回転軸13への回転伝達を断
続する電磁クラッチであって、ロータ1と、このロータ
1に電気絶縁して配置され、通電により電磁吸引力を発
生する電磁コイル2と、ロータ1に対向配置され、電磁
コイル2の発生する電磁吸引力によりロータ1に吸着さ
れるアーマチャ8と、所定温度以上において溶断して電
磁コイル2への通電を遮断する温度ヒューズ45とを備
え、ロータ1にアーマチャ8が吸着されることにより、
回転駆動源からロータ1およびアーマチャ8を介して回
転軸13に回転を伝達するようになっており、温度ヒュ
ーズ45は、ロータ1とアーマチャ8との接触面1eで
発生する熱が、直接伝達される部位に配設されているこ
とをを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力伝達を断続する
電磁クラッチに関するもので、自動車用空調装置の冷凍
サイクルの圧縮機駆動用として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用空調装置の冷凍サイクル
の圧縮機は、電磁クラッチを介してエンジンに連結さ
れ、電磁クラッチによりエンジンからの動力伝達が断続
されるようになっている。従来のこの種の電磁クラッチ
においては、一般に電磁吸引力を発生する電磁コイルを
固定部材側に設置するコイル固定型のものが使用されて
いる。このコイル固定型は、電磁コイルが固定部材側に
あるので、電磁コイルへの通電路を特別の通電部材を必
要とすることなく簡単に構成できる利点がある。
【0003】しかし、その反面、電磁コイルを固定部材
側に設置するため、電磁コイルによる磁束が通過する磁
気回路が、固定磁極部材、回転部材および回転部材に磁
気吸引されるアーマチャの三者を経由する回路となり、
この三者の間にそれぞれ空隙が存在する。そのため、磁
気損失が大となり、磁気効率が低くなるので、電磁コイ
ルの大型化、あるいは電磁コイルの消費電力の増加を招
いている。
【0004】ところで、圧縮機が焼きつき等の故障を発
生して、その回転軸がロックすると、エンジンの動力伝
達装置のベルトに過大な力が加わり、このベルトの破損
等の不具合が生じる。このベルト破損等の不具合が一旦
生じると、エンジン冷却水循環用ウォータポンプ、バッ
テリ充電用発電機等のエンジン補機が作動不能となり、
エンジンの運転停止という重大事態を引き起こすので、
この不具合を未然に防止するための対策が必要である。
【0005】特開平8−326782号公報では、以下
のような対策が記載されている。すなわち、エンジン側
からの動力を受けて回転している入力側の回転部材と、
この入力側の回転部材に、電磁コイルの電磁吸引力によ
り吸着されて回転する出力側のアーマチャとを有する電
磁クラッチにおいて、圧縮機のロック時には出力側のア
ーマチャが回転不能となり、このアーマチャに対して前
記回転部材が滑りながら回転するので、この滑り接触部
分の温度が異常上昇する。
【0006】そこで、このアーマチャと回転部材との滑
り接触部分における温度の異常上昇に注目して、この温
度の異常上昇により溶断する温度ヒューズを設置し、こ
の温度ヒューズの溶断により前記電磁コイルへの通電を
遮断して、電磁クラッチを動力遮断状態とすることによ
り、上記ベルトに過大な力が加わるのを防止している。
この従来技術では、前記電磁コイルを収納するコイルハ
ウジング(固定磁極部材)内に温度ヒューズ保持部材を
固定するとともに、この温度ヒューズ保持部材内に温度
ヒューズを設置している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、本発明者らの実験、検討によると、次
のごとき問題が生じることが分かった。すなわち、上記
のように、温度ヒューズは固定されているコイルハウジ
ング、固定部材およびアーマチャの間にはそれぞれ空隙
が存在している。そのため、回転部材とアーマチャとの
滑り接触部分における温度上昇の伝達は、回転部材とコ
イルハウジングとの空隙を介して行われる。
【0008】このように、滑り接触部分の熱はコイルハ
ウジングからの輻射により伝えられるので、滑り接触部
分の熱が温度ヒューズに伝わりにくく、温度ヒューズが
溶断するまでの時間が長くかかり、応答性が悪いという
問題が生じる。また、輻射熱を利用するため、熱伝導が
一定でなく、圧縮機のロックから温度ヒューズ溶断まで
の時間に大きなばらつきが生じるという問題がある。こ
の応答性の悪化およびばらつきにより、温度ヒューズの
溶断前に、電磁クラッチの軸受(ボールベアリング)が
温度上昇してロックしてしまう場合がある。
【0009】また、温度ヒューズ溶断の応答性を向上さ
せるためには、温度ヒューズを内蔵する位置を、コイル
ハウジング内の滑り接触部分の近傍に限定する必要があ
り、組付性にも問題がある。本発明は上記点に鑑みてな
されたもので、クラッチ滑り時における温度ヒューズ溶
断の応答性を向上した電磁クラッチを提供することを目
的とする。
【0010】また、本発明は温度ヒューズの組付け性を
向上した電磁クラッチを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、回転機械(5)の回転
軸(13)への回転伝達を断続する電磁クラッチであっ
て、回転部材(1)と、この回転部材(1)に電気絶縁
して配置され、通電により電磁吸引力を発生する電磁コ
イル(2)と、回転部材(1)に対向配置され、電磁コ
イル(2)の発生する電磁吸引力により回転部材(1)
に吸着されるアーマチャ(8)と、所定温度以上におい
て溶断して電磁コイル(2)への通電を遮断する温度ヒ
ューズ(45)とを備え、回転部材(1)にアーマチャ
(8)が吸着されることにより、回転駆動源から回転部
材(1)およびアーマチャ(8)を介して回転軸(1
3)に回転を伝達するようになっており、温度ヒューズ
(45)は、回転部材(1)とアーマチャ(8)との接
触面(1e)で発生する熱が、直接伝達される部位に配
設されていることをを特徴としている。
【0012】これによると、回転部材(1)とアーマチ
ャ(8)との間に滑りが生じた際に摩擦面(1e)で発
生する熱は、直接温度ヒューズ(45)に伝達される。
従って、摩擦面(1e)で発生する熱が空隙を介した輻
射熱で伝達される場合に比べて、温度ヒューズ(45)
への熱伝達速度が向上し、その結果クラッチ滑り時にお
ける温度ヒューズ(45)溶断の応答性を向上できる。
また、熱伝達が直接行われるので、回転機械(5)のロ
ックから、温度ヒューズ(45)溶断までの時間のばら
つきを抑えることが可能となる。
【0013】請求項2に記載の発明では、温度ヒューズ
(45)は、回転部材(1)に配設されていることを特
徴としている。これによると、回転機械(5)の故障に
より、摩擦面(1e)の滑り時間が長くなると、回転部
材(1)が一瞬のうちに温度上昇する。このため、クラ
ッチ滑り時における温度ヒューズ(45)溶断の応答性
を更に向上できる。また、回転部材(1)の温度は、摩
擦面(1e)の滑り時間が長くなると一瞬のうちに上昇
するので、温度ヒューズ(45)の取り付け位置が摩擦
面(1e)近傍に限定されることがなく、温度ヒューズ
(45)の組付性も向上する。
【0014】例えば、請求項3に記載の発明のように、
温度ヒューズ(45)は、電磁コイル(2)が巻回され
た巻枠(2a)に装着する。また、請求項4に記載の発
明のように、温度ヒューズ(45)を、スリップリング
保持部材(18)に装着すると、温度ヒューズ(45)
の一端側のリード線を他のリード線(17)を介するこ
となく直接スリップリング(20)に結線することが可
能となる。そのため、温度ヒューズ(45)の組付性が
向上し、製造コストの低減も可能となる。
【0015】請求項5に記載の発明では、電磁コイル
(2)に通電するブラシ(22、23)に圧接摺動する
スリップリング(19、20)と、スリップリング(1
9、20)を保持するスリップリング保持部材(18)
とさらに備え、スリップリング保持部材(18)は、回
転部材(1)に接続されており、ブラシ(22、23)
はブラシ保持部材(24)を介して固定部材(6a)に
保持されるようになっており、回転部材(1)と固定部
材(6a)とは軸受(7)を介して相対的に回動可能と
なっており、温度ヒューズ(45)はブラシ保持部材
(24)に配設されていることを特徴としている。
【0016】これによると、回転部材(1)とアーマチ
ャ(8)との摩擦により生じた熱は、回転部材(1)、
軸受(7)、固定部材(6a)及びブラシ保持部材(2
4)を介して温度ヒューズ(45)に伝達される。即
ち、摩擦面(1e)に発生する熱が、空隙を介すことな
く直接温度ヒューズ(45)に伝達されるので、クラッ
チ滑り時における温度ヒューズ(56)溶断の応答性を
向上できる。また、温度ヒューズ(45)自体が回転し
ないため、振動による温度ヒューズ(45)の断線も防
止することが可能となる。
【0017】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜図6は本発明の第1実施形態を
示すものである。1は駆動側ロータで、その外周部に多
重Vベルトが係合される多重V溝を持ったプーリ部1a
が一体に接合されている。駆動側ロータ1は、図示しな
いベルトを介して自動車エンジンから回転力を受けて回
転する駆動側回転部材であって、低炭素鋼のような鉄系
金属(強磁性体)で断面コの字形状の2重リング形状に
成形されている。この駆動側ロータ1の内周円筒部1b
と外周円筒部1cの間には環状の凹部1dが形成されて
おり、また、ロータ1の半径方向の側面には摩擦面1e
が形成されている。
【0019】2は電磁吸引力を発生する電磁コイルで、
駆動側ロータ1の凹部1d内に設置されている。この電
磁コイル2は樹脂製の巻枠2a上に巻線された状態で、
凹部1dに成形された樹脂部材3により上記凹部1dに
対して絶縁固定されている。従って、電磁コイル2は駆
動側ロータ1と一体に回転するようになっている。4は
低炭素鋼のような鉄系金属(強磁性体)からなる摩擦板
で、その全体形状は概略リング状であり、そのリング状
の円周方向の複数箇所に内径方向への突起部4aおよび
外径方向への突起部4bが一体成形されている。摩擦板
4はこの複数箇所の突起部4aおよび突起部4bの部位
にてロータ1の内周円筒部1bおよび外周円筒部1cの
軸方向端部(図1の左側の端部)に支持固定される。
【0020】5は従動側機器(回転機械)である圧縮機
で、6は圧縮機5のうち、電磁クラッチ側に位置するフ
ロントハウジングである。このフロントハウジング6は
アルミニウム系金属からなり、その中心部に軸方向外方
に円筒状に突出するボス部(固定部材)6aを一体成形
している。ここで、圧縮機5は自動車用空調装置の冷凍
サイクルの冷媒圧縮用のものであって、公知の斜板型、
ベーン型、スクロール型等のいずれのタイプでもよい。
【0021】7は駆動側ロータ1をフロントハウジング
6のボス部6a上に回転自在に支持する軸受であり、こ
の軸受7は本例では駆動側ロータ1の内周面に固定され
た外輪7aと、ボス部6aの外周面に固定された内輪7
bと、この両者7a、7bの間に転動自在に保持された
ボール7cとを有する転がり軸受から構成されている。
【0022】8はロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4
に対向配設されたアーマチャで、リング状の平板形状に
鉄系金属(強磁性体)で形成されている。このアーマチ
ャ8は電磁コイル2の非通電時にはロータ1の摩擦面1
eから所定の微小距離離れた位置(図1に示す位置)に
板バネ(弾性連結部材)9のバネ力で保持されるように
なっている。
【0023】この板バネ9は細長の薄板状のものであ
り、アーマチャ8の円周方向に複数枚配置され、各板バ
ネ9の一端部はリベット10aによりアーマチャ8に連
結され、各板バネ9の他端部はリベット10bによりハ
ブ11に連結されている。このハブ11は鉄系金属にて
半径方向に延びる円板部11aと中心円筒部11bとを
有する形状に成形されており、円板部11aの外周側に
はゴム等の弾性体からなるストッパー部材12が装着さ
れ、このストッパー部材12にてアーマチャ8の軸方向
位置(コイル非通電時の位置)を規定する。また、ハブ
11の円板部11aの面からストッパー部材12の厚さ
分だけアーマチャ8が軸方向(ロータ1側)へ押圧され
て、板バネ9が弾性変形するので、この弾性変形により
板バネ9にバネ力が発生し、このバネ力によりアーマチ
ャ8をクラッチ遮断時に所定の軸方向位置に保持する。
【0024】ハブ11の中心円筒部11bは、圧縮機5
の回転軸13にスプライン結合等により回り止めして嵌
合している。そして、回転軸13の先端雄ネジ部13a
にナット14をネジ込むことによりハブ11を回転軸1
3に一体に連結している。なお、15は圧縮機5内部の
潤滑オイル、冷媒等が外部へ洩れるのを防止する軸封装
置である。
【0025】45は温度ヒューズで、所定温度において
溶融する感温部材(有機化合物からなる樹脂製部材)を
内蔵し、この感温部材が溶融するまでは接点間の電気的
接続状態を維持し、そして感温部材が溶融すると、スプ
リングの作用で接点間を切り離して、電気的接続状態を
遮断する構成である。この温度ヒューズ45はこれらの
感温部材、接点機構、スプリング等を円筒状ケース内に
収納した略円柱状の形状に形成されている。そして、こ
の温度ヒューズ45は圧縮機ロック時にアーマチャ8が
回転不能となり、このアーマチャ8に対してロータ1が
滑りながら回転することにより、この滑り接触部分の温
度が異常上昇するのを感知して遮断状態になるものであ
る。
【0026】従って、温度ヒューズ45は圧縮機ロック
時におけるアーマチャ8とロータ1との滑り接触に基づ
く温度の異常上昇を応答よく感知する必要がある。上記
点を考慮して、本実施形態では、温度ヒューズ45を、
ロータ1の凹部1dに固定されている樹脂製の巻枠2a
内の摩擦板4に近接した位置に配設されている。なお、
樹脂製巻枠2aのうち、アーマチャ8側の側面部に温度
ヒューズ45設置のための凹部41を形成し、この凹部
41内に温度ヒューズ45を圧入により嵌合保持してい
る。
【0027】次に、ロータ1とともに回転する電磁コイ
ル2への通電路の構成を説明すると、本実施形態では、
軸受7を支持する圧縮機ボス部6aの内周側に、スリッ
プリング19、20とブラシ22、23とを持つ摺動通
電機構を配置して、通電路を構成している。この摺動通
電機構の配置レイアウトは、具体的には次のごとく構成
されている。ロータ1の凹部1d内において、電磁コイ
ル2の巻き始め端部および巻き終わり端部を巻枠2aか
ら摩擦板4側(アーマチャ8側)へ取り出されている。
この両端部の一方は温度ヒューズ45の一端側のリード
線に接続されている。そして、温度ヒューズ45の他方
側のリード線に負極側リード線17を接続し、また、電
磁コイル2の端部の他方に正極側のリード線16を接続
している。なお、図1の例では、この両リード線16、
17をクラッチ円周方向で概略180°離れた対称位置
に配置している。なお、上記結線部の電気的および機械
的接合は、半田付け、ヒュージング、かしめ等の手段で
行うとよい。
【0028】そして、ロータ1の内周側には樹脂等の電
気絶縁材にてロータ径方向に延びるリング状に成形され
たスリップリング保持部材18が配置されている。この
保持部材18は正極側、負極側の2つのスリップリング
19、20を保持するためのものである。本例では、図
2に拡大図示するように正極側スリップリング19の径
<負極側のスリップリング20の径という関係に設定し
て、この両スリップリング19、20を同心状に配置し
て保持部材18にインサート成形している。
【0029】このスリップリング保持部材18の外周部
18aはロータ1の内周円筒部1bに形成された嵌合用
凹溝(図示せず)に嵌合固定(例えば、接着固定)され
る。これにより、スリップリング保持部材18をロータ
1の内周円筒部1bに一体化することができ、スリップ
リング保持部材18はロータ1と一体に回転する。両ス
リップリング19、20は銅等の導体金属からなるもの
で、本例では内周側に位置する正極側スリップリング1
9には正極側の端子片19aを、また、外周側に位置す
る負極側スリップリング20には負極側の端子片20a
をそれぞれ、切削加工、プレス加工等の方法で一体成形
している。ここで、正極側の端子片19aと負極側の端
子片20aはクラッチ円周方向で概略180°離れた対
称位置に配置されている。
【0030】正極側端子片19aは正極側スリップリン
グ19の外周部から外径方向へ延びた後に、アーマチャ
8の内周側に向かって軸方向に曲がった曲げ部19bを
一体に有している。そして、この曲げ部19bの部位に
正極側のリード線16の端部を機械的にかしめ結合した
上で半田付けすることにより、正極側端子片19aと正
極側のリード線16とを機械的および電気的に結合して
いる。
【0031】また、負極側端子片20aも同様の曲げ部
20bを有しており、そして、この曲げ部20bに同じ
手段にて負極側のリード線17を機械的および電気的に
結合している。なお、上記両端子片19a、20aの曲
げ部19b、20bと両リード線16、17との結合部
表面には電気絶縁材(絶縁ワニス等)を塗布して、電気
絶縁を図っている。
【0032】一方、圧縮機5の回転軸13に固定された
ハブ11の中心円筒部11bと、ボス部6aの内周面と
の間には円筒状の空間21が形成されてあり、この空間
21には正極側、負極側のブラシ22、23およびこの
ブラシ22、23の保持部材24が配置されている。図
3、4はこのブラシ22、23およびブラシ保持部材2
4の部分を示す図で、図3は図1の左側からみた正面図
であり、図4は図1の右側からみた背面図である。ブラ
シ保持部材24は樹脂等の電気絶縁材で成形され、リン
グ状の底面部24hを有している。そして、図3に示す
ように、ブラシ保持部材24の円周方向に概略180°
離れた対称位置に2つの断面円弧状のブラシ収納凹部2
4a、24bを形成している。このブラシ収納凹部24
a、24bは図1に示すようにブラシ保持部材24の軸
方向寸法の略全長に及ぶ軸方向寸法(深さ)を持つ形状
に形成されている。
【0033】そして、ブラシ22、23はブラシ収納凹
部24a、24bに沿った断面円弧状に形成され、正極
側ブラシ22は一方のブラシ収納凹部24a内に軸方向
に摺動可能に収納され、正極側ブラシ22の一端部とブ
ラシ収納凹部24aの底面部との間に弾性押圧部材とし
てコイルスプリング25が配置されている。従って、正
極側ブラシ22の他端部はコイルスプリング25のバネ
力により常に正極側スリップリング19に圧接する。
【0034】また、負極側のブラシ23は他方のブラシ
収納凹部24b内に軸方向に摺動可能に収納され、負極
側のブラシ23の一端部とブラシ収納凹部24bの底面
部との間に弾性押圧部材としてコイルスプリング26が
配置されている。従って、負極側のブラシ23の他端部
はコイルスプリング26のバネ力により常に負極側スリ
ップリング20に圧接する。
【0035】また、ブラシ保持部材24のうち、ブラシ
収納凹部24a、24bの形成部位の外周面には軸方向
に延びる2個の突起部24f、24gが180°離れた
対称位置に突出成形されており、一方、ボス部6aの内
周面には、この2個の突起部24f、24gが嵌入され
る2個の凹部6b、6cが形成されている。従って、こ
の2個の突起部24f、24gと2個の凹部6b、6c
との嵌合構造により、ブラシ保持部材24はボス部6a
の内周面に回転方向の位置決めをして保持される。
【0036】正極側ブラシ22および負極側ブラシ23
の一端部にはそれぞれ正極側、負極側のリード線(ピグ
テール)27、28の一端が電気接続されている。この
リード線27、28の他端部はブラシ収納凹部24a、
24bの底面部の孔部24c、24d(図4参照)を貫
通して、ブラシ保持部材24のうち圧縮機5側の表面
(図4の面)に取り出すようになっている。
【0037】ブラシ保持部材24の底面部24hには正
極側の端子片29および負極側の端子片30をインサー
ト成形にて一体成形している。この両端子片29、30
は銅、アルミニウム等の導電金属からなるもので、底面
部24hの両側の面(すなわち、図3に示すブラシ2
2、23側の面および図4に示す圧縮機5側の面)に露
出するように形成されている。
【0038】2つの端子片29、30は図3に示すよう
に両ブラシ22、23の配置場所の中間部位において比
較的近接して配置されているが、両者の間には図3に示
す所定間隔Gを設けて電気的に絶縁している。正極側の
端子片29において、圧縮機5側の面に形成された曲げ
部29aには正極側ブラシ22からのリード線27の他
端部がかしめ結合と半田付けにより機械的および電気的
に結合されている。
【0039】同様に、負極側の端子片30において、圧
縮機5側の面に形成された曲げ部30aには負極側ブラ
シ23からのリード線28の他端部がかしめ結合と半田
付けにより機械的および電気的に結合されている。さら
に、正極側の端子片29においてブラシ22、23側の
面には第2の曲げ部29b(図3)が形成されており、
この曲げ部29bに外部回路接続用リード線31の端部
がかしめ結合と半田付けにより機械的および電気的に結
合されている。このリード線31はブラシ保持部材24
の底面部24hの孔部24eを貫通して圧縮機5側の面
に取り出される。そして、リード線31は圧縮機5のフ
ロントハウジング6の外表面上を配線されて、後述の図
6の外部制御回路に結線される。
【0040】また、ブラシ保持部材24の底面部24h
の圧縮機5側の面において、負極側の端子片30には平
坦面を持つ曲げ部30bが形成され、この曲げ部30b
の平坦面をフロントハウジング6の外表面に圧接するこ
とにより、金属(アルミニウム)からなるフロントハウ
ジング6を経由して負極側の端子片30を車体に直接接
地するようになっている。
【0041】また、ブラシ保持部材24の底面部24h
の圧縮機5側の面にはサージ電圧吸収素子としてのダイ
オード32が配置されている。このダイオード32の配
置のために、ブラシ保持部材24の底面部24hにおい
て、2つの端子片29、30の曲げ部29a、30aの
中間部位に凹部33が形成されている。この凹部33は
ダイオード32の円柱形状を収納できるように形成さ
れ、そして、凹部33の幅寸法をダイオード32の外径
より若干量小さく設計しておくことにより、ダイオード
32を図5に示すように凹部33内に圧入嵌合により保
持することができる。
【0042】そして、ダイオード32の両端のリード線
32a、32bは、上記曲げ部29a、30aにてリー
ド線27、28と同時に機械的および電気的に結合され
る。なお、ブラシ保持部材24における曲げ部29a、
29b、30aの各結合部表面も、電気絶縁材(絶縁ワ
ニス等)を塗布して電気絶縁を図っている。ダイオード
32は、図6の結線図に示すように電磁コイル2の正負
の極性に対して逆方向に並列接続されて、電磁コイル2
の通電遮断時に誘起されるサージ電圧を吸収するもので
あるから、ダイオード32の正極側リード線32aが負
極側の端子片30の曲げ部30aに接続され、ダイオー
ド32の負極側リード線32bが正極側の端子片29の
曲げ部29aに接続される。
【0043】なお、図6において、正極側リード線31
は車両用空調装置の制御回路34により開閉制御される
リレー接点35を介して車載の電源バッテリ36に接続
されている。次に、上記構成において作動を説明する。
ロータ1は、軸受7によってフロントハウジング6のボ
ス部6aの外周面上で回転自在に支持されているので、
図示しない自動車エンジンが運転されると、エンジンの
クランクプーリの回転がベルト(図示せず)を介してプ
ーリ1aに伝達され、ロータ1および電磁コイル2は常
時回転する。
【0044】ロータ1および電磁コイル2の回転に伴っ
て、リード線16、17、スリップリング保持部材1
8、およびスリップリング19、20も一緒に回転す
る。これに対し、ブラシ22、23、ブラシ保持部材2
4、コイルスプリング25、26等はすべてボス部6a
側に保持されて、固定されている。従って、回転するス
リップリング19、20に対してブラシ22、23の軸
方向の一端面がコイルスプリング27のバネ力で圧接
し、摺動することになる。
【0045】上記の状態において圧縮機5を作動させる
ため、図6の制御回路34によりリレー接点35を閉成
すると、車載電源バッテリ36の電圧が上記した部材
(16、17、19、20、27、28、29、30、
31)から構成される通電路を介して電磁コイル2に印
加され、電磁コイル2に電流が流れる。すると、ロータ
1および摩擦板4とアーマチャ8との間に構成される磁
気回路に磁束が流れるので、ロータ1の摩擦面1eおよ
び摩擦板4とアーマチャ8との間に電磁吸引力が発生す
る。これにより、アーマチャ8は板バネ9の軸方向弾性
力(図1の左方向への力)に抗してロータ1の摩擦面1
eおよび摩擦板4に吸引、吸着される。
【0046】この結果、ロータ1とアーマチャ8が一体
となって回転し、さらにアーマチャ8は板バネ9および
リベット10a、10bを介してハブ11と一体に回転
する。従って、ハブ11を介して圧縮機5の回転軸13
にロータ1の回転が伝達され、圧縮機5が作動する。一
方、圧縮機5を停止するときは、図6の制御回路34に
よりリレー接点35を開放して電磁コイル2への通電を
遮断する。これにより、前記電磁吸引力が消滅するの
で、アーマチャ8は板バネ9の軸方向弾性力によりロー
タ1の摩擦面1eおよび摩擦板4から離れ、圧縮機5の
回転軸13への回転伝達が遮断されるため、圧縮機5が
停止する。
【0047】圧縮機5が焼き付き等の重大故障を起こし
てロックすると、圧縮機5の回転軸13と一体となって
回転しているアーマチャ8は回転不能となるので、この
アーマチャ8上を滑りながらロータ1が回転する。その
ため、このアーマチャ8とロータ1との滑り接触部分が
摩擦熱により異常に温度が上昇する。その結果、ロータ
1側の摩擦面1eの温度が異常上昇する。
【0048】摩擦面1eが温度上昇することにより、ロ
ータ1と一体成型されている摩擦板4、樹脂部材3、巻
枠2aに巻回された電磁コイル2の温度も応答よく上昇
する。そのため、圧縮機5がロック発生後、短時間で温
度ヒューズ45がその溶断温度まで上昇して溶断し、電
磁コイル2への通電を遮断することができる。本実施形
態では、温度ヒューズ45はロータ1内に配置され、ロ
ータ1とアーマチャ8との摩擦面1eに発生する熱が、
空隙を介すことなく直接温度ヒューズ45に伝達され
る。そのため、圧縮機5がロックして摩擦面1eの滑り
時間が長くなると、ロータ1全体が一瞬のうちに温度上
昇する。このため、クラッチ滑り時における温度ヒュー
ズ溶断の応答性を向上できる。
【0049】(第2実施形態)図7は第2実施形態であ
り、上述した第1実施形態では、温度ヒューズ45を巻
枠2a内の摩擦板4に近接した位置に配設したが、第2
実施形態では巻枠2a内の内周円筒部1bに対向する位
置に配置している。なお、樹脂製巻枠2aのうち、内周
円筒部1b側の側面部に温度ヒューズ45設置のための
凹部42を形成し、この凹部42内に温度ヒューズ45
を圧入により嵌合保持している。
【0050】第2実施形態においても、温度ヒューズ4
5はロータ1内に配置され、ロータ1とアーマチャ8と
の摩擦面1eに発生する熱が、空隙を介すことなく直接
温度ヒューズ45に伝達される。そのため、第1実施形
態と同様に、クラッチ滑り時における温度ヒューズ溶断
の応答性を向上できる。 (第3実施形態)図8は第3実施形態であり、上述した
第2実施形態では、温度ヒューズ45を巻枠2a内の摩
擦板4に近接した位置に配設したが、第3実施形態では
巻枠2a内の外周円筒部1cに対向する位置に配置して
いる。なお、樹脂製巻枠2aのうち、外周円筒部1c側
の側面部に温度ヒューズ45設置のための凹部43を形
成し、この凹部43内に温度ヒューズ45を圧入により
嵌合保持している。
【0051】第3実施形態においても、温度ヒューズ4
5はロータ1内に配置され、ロータ1とアーマチャ8と
の摩擦面1eに発生する熱が、空隙を介すことなく直接
温度ヒューズ45に伝達される。そのため、第1および
第2実施形態と同様に、クラッチ滑り時における温度ヒ
ューズ溶断の応答性を向上できる。 (第4実施形態)図9は第4実施形態を示すもので、ス
リップリング保持部材18に温度ヒューズ45を配置す
るものであり、ロータ1の外側に温度ヒューズ45を配
設した例である。この実施形態では、温度ヒューズ45
がロータ1外のスリップリング保持部材18に装着され
ているので、温度ヒューズ45の一端側のリード線は直
接端子片20aに結線することが可能となる。そのた
め、温度ヒューズ45の組付性が向上し、製造コストの
低減が可能となる。温度ヒューズ45の他端側のリード
線は、第1実施形態と同様に電磁コイル2の一端部を接
続している。
【0052】第4実施形態では、温度ヒューズ45はロ
ータ1と一体となって回転するスリップリング保持部材
18に配置され、ロータ1とアーマチャ8との摩擦面1
eに発生する熱が、空隙を介すことなく直接温度ヒュー
ズ45に伝達される。そのため、第1から第3実施形態
と同様に、クラッチ滑り時における温度ヒューズ溶断の
応答性を向上できる。
【0053】(第5実施形態)図10は第5実施形態に
係る温度ヒューズ45の電気結線の具体例を示すもので
ある。上記第1から第4実施形態においては、温度ヒュ
ーズ45はロータ1と一体となって回転する部材に装着
したが、本実施形態では温度ヒューズ45をロータ1と
一体に回転しないブラシ保持部材24内に装着してい
る。
【0054】ブラシ保持部材24の外周壁面には、温度
ヒューズ45が装着される凹部38が軸方向に形成され
ている。この凹部38は、図3に示すブラシ保持部材2
4の突起部24gを周方向に拡張した位置に設けられて
いる。そして、凹部38に配置された温度ヒューズ45
の一端側のリード線45aは、凹部38の圧縮機5側端
部に径方向に穿設された孔部39を通される。このリー
ド線45aはブラシ保持部材24の底面部24hにイン
サート成形等により保持された負極側の端子片30に保
持される。一方、温度ヒューズ45の他方のリード線4
5bは、凹部38のアーマチャ8側の端部に設けられて
いるターミナル46に接続され、このターミナル46を
介してボス部6aに接地されている。
【0055】この構成では、ロータ1とアーマチャ8と
の摩擦により生じた熱は、ロータ1、軸受7、ボス部6
a及びブラシ保持部材24を介して温度ヒューズ45に
伝達される。即ち、この第5実施形態でも、摩擦面1e
に発生する熱が、空隙を介すことなく直接温度ヒューズ
45に伝達されるので、クラッチ滑り時における温度ヒ
ューズ溶断の応答性を向上できる。また、第5実施形態
では温度ヒューズ45自体が回転しないため、振動によ
る温度ヒューズ45の断線も防止することが可能とな
る。
【0056】(他の実施形態) ブラシ22、23の形状は図3に示す断面円弧状に限
らず、種々な形状に変形可能であり、また、ブラシ2
2、23の位置も円周方向において180°対称の位置
に限らず、自由に設定できる。 上記各実施形態では、いずれも、プーリ部1aと一体
の駆動側ロータ(駆動側回転部材)1に電磁コイル2を
配設するタイプのコイル回転型電磁クラッチに本発明を
適用しているが、別のタイプのコイル回転型電磁クラッ
チとして、圧縮機(回転機械)5の回転軸13に連結さ
れたハブ(従動側回転部材)11側に電磁コイル2を配
設するとともに、アーマチャ8を板バネ(弾性連結部
材)9を介して駆動側ロータ1に連結し、電磁コイル2
の電磁吸引力にてアーマチャ8をハブ11に吸着するこ
とにより、駆動側ロータ1の回転をアーマチャ8、ハブ
11を介して回転軸13に伝達するタイプのものも知ら
れており、このようなタイプの電磁クラッチにも本発明
は適用できる。
【0057】上記各実施形態における、電磁コイル2
への通電路おいて図示した正極(+)側、負極(−)側
の部材の位置を正極、負極入れ替えてもよいことはいう
までもない。 電磁コイル2への通電路の具体的構成を図示のものに
限らず、電磁クラッチの仕様に応じて種々変形可能であ
ることはもちろんである。
【0058】スリップリング保持部材18の端子片1
9a、20aでのリード線結合部およびブラシ保持部材
24の端子片29、30でのリード線結合部の手段とし
て、前述の実施形態ではかしめと半田付けの組み合わせ
を用いているが、かしめだけを用いるとか、あるいは半
田付けだけを用いてもよい。また、半田付けではなく、
ヒュージング(溶着)等の手段をリード線結合部の手段
として用いることもできる。
【0059】コイルスプリング25、26はブラシ2
2、23を押圧する他のばね手段に置き換えることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す電磁クラッチの縦
断面図である。
【図2】図1のスリップリング保持部材の正面図てあ
る。
【図3】図1のブラシ保持部材の正面図である。
【図4】図1のブラシ保持部材の背面図である。
【図5】図4のダイオード配置部の拡大断面図である。
【図6】第1実施形態による電磁クラッチの電気結線図
である。
【図7】第2実施形態を示す電磁クラッチの半断面図で
ある。
【図8】第3実施形態を示す電磁クラッチの半断面図で
ある。
【図9】第4実施形態を示す電磁クラッチの半断面図で
ある。
【図10】第5実施形態を示す電磁クラッチの半断面図
である。
【符号の説明】
1…ロータ(駆動側回転部材)、2…電磁コイル、5…
圧縮機(回転機械)、6…フロントハウジング(固定部
材)、6a…ボス部(固定部材)、8…アーマチャ、9
…板バネ(弾性連結部材)、11…ハブ(従動側回転部
材)、13…回転軸、16、17、27…リード線、1
8…スリップリング保持部材、19、20…スリップリ
ング、19a、20a、29…端子片、22、23…ブ
ラシ、24…ブラシ保持部材、45…温度ヒューズ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械(5)の回転軸(13)への回
    転伝達を断続する電磁クラッチであって、 回転部材(1)と、 この回転部材(1)に電気絶縁して配置され、通電によ
    り電磁吸引力を発生する電磁コイル(2)と、 前記回転部材(1)に対向配置され、前記電磁コイル
    (2)の発生する電磁吸引力により前記回転部材(1)
    に吸着されるアーマチャ(8)と、 所定温度以上において溶断して前記電磁コイル(2)へ
    の通電を遮断する温度ヒューズ(45)とを備え、 前記回転部材(1)に前記アーマチャ(8)が吸着され
    ることにより、回転駆動源から前記回転部材(1)およ
    び前記アーマチャ(8)を介して前記回転軸(13)に
    回転を伝達するようになっており、 前記温度ヒューズ(45)は、前記回転部材(1)と前
    記アーマチャ(8)との接触面(1e)で発生する熱
    が、直接伝達される部位に配設されていることをを特徴
    とする電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記温度ヒューズ(45)は、前記回転
    部材(1)に配設されていることを特徴とする請求項1
    に記載の電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記温度ヒューズ(45)は、前記電磁
    コイル(2)が巻回された巻枠(2a)に配設されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電
    磁クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記電磁コイル(2)に通電するブラシ
    (22、23)に圧接摺動するスリップリング(19、
    20)と、前記スリップリング(19、20)を保持す
    るスリップリング保持部材(18)とをさらに備え、 前記スリップリング保持部材(18)は、前記回転部材
    (1)に接続されており、 前記温度ヒューズ(45)は、前記スリップリング保持
    部材(18)に配設されていることを特徴とする請求項
    1に記載の電磁クラッチ。
  5. 【請求項5】 前記電磁コイル(2)に通電するブラシ
    (22、23)に圧接摺動するスリップリング(19、
    20)と、前記スリップリング(19、20)を保持す
    るスリップリング保持部材(18)とをさらに備え、 前記スリップリング保持部材(18)は、前記回転部材
    (1)に接続されており、 前記ブラシ(22、23)はブラシ保持部材(24)を
    介して固定部材(6a)に保持されるようになってお
    り、 前記回転部材(1)と前記固定部材(6a)とは、軸受
    (7)を介して相対的に回動可能となっており、 前記温度ヒューズ(45)は、前記ブラシ保持部材(2
    4)に配設されていることを特徴とする請求項1に記載
    の電磁クラッチ。
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