JPH11132256A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH11132256A
JPH11132256A JP29752297A JP29752297A JPH11132256A JP H11132256 A JPH11132256 A JP H11132256A JP 29752297 A JP29752297 A JP 29752297A JP 29752297 A JP29752297 A JP 29752297A JP H11132256 A JPH11132256 A JP H11132256A
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JP
Japan
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rotating member
electromagnetic
electromagnetic coil
electromagnetic clutch
brushes
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Pending
Application number
JP29752297A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Sakamoto
博康 坂本
Junichi Oguchi
純一 大口
Yuichi Aoki
祐一 青木
Yasuo Tabuchi
泰生 田渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル回転型の電磁クラッチにおいて、スリ
ップリングの小型化およびブラシ寿命の向上を図る。 【解決手段】 圧縮機5の回転軸6に連結される従動側
回転部材4に電磁コイル11を配置し、この電磁コイル
11の端部に、リード線21、22、電気接続片25〜
28、リード線31、32を介してスリップリング1
7、18を電気接続するとともに、このスリップリング
17、18を回転軸6の外周面に配置し、電源側に電気
接続されるブラシ19、20を、圧縮機5のフロントハ
ウジング10のボス部10aの内外周を貫通して配置
し、このブラシ19、20をスリップリング17、18
に対して圧接摺動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力伝達を断続する
電磁クラッチに関するもので、自動車用空調装置の冷凍
サイクルの圧縮機駆動用として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁クラッチにおいて
は、一般に電磁吸引力を発生する電磁コイルを固定部材
側に設置するコイル固定型のものが使用されている。こ
のコイル固定型は、電磁コイルが固定部材側にあるの
で、電磁コイルへの通電路を特別の通電部材を必要とす
ることなく簡単に構成できる利点がある。
【0003】しかし、その反面、電磁コイルを固定部材
側に設置するため、電磁コイルによる磁束が通過する磁
気回路が、固定部材、回転部材および回転部材に磁気吸
引されるアーマチャの三者を経由する回路となり、この
三者の間にそれぞれ磁気ギャップが存在する。そのた
め、磁気損失が大となり、磁気効率が低くなるので、電
磁コイルの大型化、あるいは電磁コイルの消費電力の増
加を招いている。
【0004】そこで、電磁コイルを回転部材側に設置す
るコイル回転型が特開昭57−22423号公報等で提
案されている。これらのコイル回転型のものは磁気回路
を回転部材と回転部材に磁気吸引されるアーマチャのみ
で構成できるので、磁気損失が非常に小さくなり、磁気
効率をコイル固定型に比して大幅に向上できるという利
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の従来構造では、電磁コイルを設置した回転部材の軸
方向の側方、換言すると、回転部材支持用の軸受の外周
側に、回転する電磁コイルに通電するための、スリップ
リング、ブラシ等の通電部材を配置しているので、スリ
ップリングの径が大きくなり、スリップリングのコスト
アップを招くのみならず、スリップリング、ブラシ等の
通電部材の配置スペースが増大して、通電部材の配置が
困難となる場合がある。
【0006】また、電磁クラッチの回転中心からの距離
(半径)が比較的大きい部位にスリップリングが位置し
ているので、スリップリングの周速が大きくなる。その
ため、スリップリングとブラシとの摺動速度が増大し
て、ブラシの寿命が短くなるという不具合もある。本発
明は上記点に鑑みてなされたもので、コイル回転型の電
磁クラッチにおいて、スリップリングの小型化およびブ
ラシ寿命の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜4記載の発明では、回転部材(4)に設
けた電磁コイル(11)と電気接続されるスリップリン
グ(17、18)を、従動側機器(5)の回転軸(6)
の外周面に配置し、電源側に電気接続されるブラシ(1
9、20)を、上記スリップリング(17、18)に対
して圧接摺動するように配置し、スリップリング(1
7、18)とブラシ(19、20)とを含む摺動通電機
構を通して電磁コイル(11)に通電するようにしたこ
とを特徴としている。
【0008】これによると、従動側機器(5)の回転軸
(6)の外周面に直接スリップリング(17、18)を
配置することにより、スリップリング(17、18)の
径を回転軸(6)と同等に小型化できるので、スリップ
リング(17、18)のコストを低減できるとともに、
スリップリング(17、18)、ブラシ(19、20)
等の通電部材の配置スペースが減少し、これら通電部材
の配置が容易となる。
【0009】しかも、スリップリング(17、18)の
径の小型化により従来構造に比しててスリップリングの
周速を顕著に減少でき、ブラシ寿命を延ばすことができ
る。なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施
形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1、図2は本発明の一実施形態を示
すもので、1は駆動側プーリで、その外周部に多重Vベ
ルトが係合される多重V溝を形成している。この駆動側
プーリ1は図示しないベルトを介して自動車エンジンか
ら回転力を受けて回転する。
【0011】駆動側プーリ1はその内周方向に延びる環
状板部1aを有し、この環状板部1aには第1ロータ2
の外周方向に延びる環状板部2aが複数のリベット3に
より一体に連結されている。本例では、プーリ1と第1
ロータ2とにより、自動車エンジンから回転力を受けて
常時回転する駆動側回転部材を構成している。4は第2
ロータで、従動側回転部材を構成するものであって、従
動側機器(回転機械)である圧縮機5の回転軸6に後述
の手段にて連結される。第2ロータ4は、低炭素鋼のよ
うな鉄系金属(強磁性体)で断面コの字形状の2重リン
グ形状に成形されている。この第2ロータ4の外周円筒
部4aと内周円筒部4bとの間には環状の凹部4cが形
成されており、また、第2ロータ4の半径方向の側面に
は摩擦面4dが形成されている。
【0012】さらに、第2ロータ4には、内周円筒部4
bから内周方向へ延びる側板部4eおよび側板部4eの
中心部に位置する取付ボス部4fが一体に形成されてい
る。この取付ボス部4fの内周面は圧縮機5の回転軸6
の先端側にスプライン嵌合にて回り止めされている。こ
こで、4gはそのスプライン嵌合部を示す。そして、取
付ボス部4fの端面に配置したワッシャ7およびカバー
8を介在して、ボルト9を回転軸6の先端部のネジ穴6
aに締結することにより、第2ロータ4が回転軸6に一
体に締結されている。
【0013】なお、圧縮機5において、電磁クラッチ側
に位置するフロントハウジング10はアルミニウム系金
属からなり、その軸方向外方に円筒状に突出するボス部
10aを中心部に一体成形しており、このボス部10a
内に回転軸6が位置している。ここで、圧縮機5は自動
車用空調装置の冷凍サイクルの冷媒圧縮用のものであっ
て、公知の斜板型、ベーン型、スクロール型等のいずれ
のタイプでもよい。
【0014】11は電磁吸引力を発生する電磁コイル
で、第2ロータ4の凹部4c内に設置されている。この
電磁コイル2は図示しない樹脂製の巻枠上に巻線された
状態で、凹部4cに成形された樹脂部材12により上記
凹部4cに対して絶縁固定されている。従って、電磁コ
イル10は第2ロータ4と一体に回転するようになって
いる。
【0015】13は低炭素鋼のような鉄系金属(強磁性
体)からなる摩擦板で、リング状の本体部の外周側およ
び内周側にそれぞれ複数の突起部(図示せず)を一体成
形し、この複数の突起部を介して第2ロータ4の凹部4
cの入口部に支持、固定されている。14は第1ロータ
2を第2ロータ4の取付ボス部4fの外周上に回転自在
に支持する軸受である。
【0016】この軸受14は本例では図1に示すように
第1ロータ2の内周部に固定された外輪14aと、第2
ロータ4の取付ボス部4fの外周上に固定された内輪1
4bと、この両者14a、14bの間に転動自在に保持
されたボール14cとを有する転がり軸受から構成され
ている。前記したワッシャ7は、軸受14の内輪14b
の位置決めを行うものであり、また、カバー8は軸受1
4への防塵作用を果たすものである。
【0017】15は第2ロータ4の摩擦面4dおよび摩
擦板13に対向配設されたアーマチャで、リング状の平
板形状に鉄系金属(強磁性体)で形成されている。この
アーマチャ15は電磁コイル11の非通電時には第2ロ
ータ4の摩擦面4dから所定の微小距離離れた位置(図
1に示す位置)に板バネ(弾性連結部材)16のバネ力
で保持されるようになっている。この板バネ16は細長
の薄板状のものであり、アーマチャ15の円周方向に複
数個配置され、各板バネ16の一端部は図示しないリベ
ットによりアーマチャ15に連結され、各板バネ16の
他端部はリベット3によりプーリ1および第1ロータ2
に対して共締めで連結されている。
【0018】次に、第2ロータ4とともに回転する電磁
コイル11への通電路の構成を説明すると、この通電路
構成において、圧縮機5の回転軸6の外周上に配置した
スリップリング17、18と、このスリップリング1
7、18に対して圧接摺動するブラシ19、20とを持
つ摺動通電機構を構成している点が本発明の最大の特徴
である。
【0019】この摺動通電機構の配置レイアウトは、具
体的には次のごとく構成されている。第2ロータ4の内
周円筒部4bから側板部4eを経て取付ボス部4fにか
けて溝部4hと4iが略180°対称の位置に形成して
ある。そして、一方の溝部4h内には、電磁コイル11
の一端部に電気接続された正極側リード線21が配設し
てあり、また、他方の溝部4iには、電磁コイル11の
他端部に電気接続された負極側リード線22が配設して
ある。この両リード線21、22は銅、アルミニウム等
の導線を絶縁被覆で覆ったものである。
【0020】そして、両溝部4h、4iの内周部にはそ
れぞれ拡大部4j、4kが形成され、この拡大部4j、
4k内に樹脂成形部材23、24により導電金属からな
る電気接続片25、26が埋め込み固定されている。こ
の電気接続片25、26にそれぞれ両リード線21、2
2の他端部が溶接、半田付け等の手段で電気接続されて
いる。
【0021】電気接続片25、26の内周側の部位に
は、この電気接続片25、26と圧入接触により電気接
続される電気接続片27、28が配置されている。この
電気接続片27、28は、圧縮機5の回転軸6の外周上
に樹脂系接着剤により電気的に絶縁して固定されてい
る。なお、電気接続片25、26および電気接続片2
7、28はそれぞれ圧縮機5の回転軸6の円周方向に沿
った円弧状の形状に形成されている。
【0022】ところで、圧縮機5の回転軸6は鉄系金属
(導電体)からなるので、正負極側の通電路の電気絶縁
を図るため、本例では、図2に示すように、180°対
称位置に2つの溝部6b、6cを形成している。この2
つの溝部6b、6cは回転軸6の先端部端面から軸方向
に直線的に延びて、スリップリング17、18の内周部
位まで形成されている。
【0023】そして、2つの溝部6b、6cのうち、電
気接続片27、28とスリップリング17、18の内周
側の部位では、樹脂成形部材29、30によりリード線
31、32が埋め込み固定されている。このリード線3
1、32は樹脂成形部材29、30により電気絶縁され
るので、導電金属の裸線からなるもので、その一端部は
溶接、半田付け等の手段で電気接続片27、28に電気
接続されている。
【0024】リード線31、32の他端部は溶接、半田
付け等の手段でスリップリング17、18に電気接続さ
れている。ここで、スリップリング17、18は導電金
属によりリング状に成形されたもので、電気接続片2
7、28と同様に、圧縮機5の回転軸6の外周上に樹脂
系接着剤により電気的に絶縁して固定されている。一
方、圧縮機5のフロントハウジング10のボス部10a
において、スリップリング17、18の外周上の所定部
位には開口部10bが開けてあり、この開口部10bを
通って、ブラシ19、20はボス部10aの内外周を貫
通するように半径方向に配置されている。このブラシ1
9、20を保持するブラシ保持体33は樹脂製であっ
て、開口部10b内に挿入される内周方向への突起嵌合
部33aを有し、この突起嵌合部33aによりボス部1
0aの円周方向に対する位置決めを行う。
【0025】また、ブラシ保持体33はボス部10aの
軸方向に並列配置された2つのブラシ収納部33b、3
3cを有し、このブラシ収納部33b、33c内に、導
電体により直方体状に成形されたブラシ19、20を収
納している。ブラシ収納部33b、33cは、ブラシ1
9、20をその長手方向(ボス部半径方向)に摺動可能
に保持している。また、ブラシ収納部33b、33c内
に保持されたコイルバネ(弾性押圧部材)33d、33
eによりブラシ19、20をスリップリング17、18
側へ押圧するようになっている。
【0026】また、ブラシ保持体33には、図2に示す
ようにブラシ収納部33b、33cから、ボス部10a
の円周方向の左右両側に延びる取付ステー部33f、3
3gが一体成形されている。この取付ステー部33f、
33gに開けた取付穴にボルト33h、33iの軸部を
挿通して、ボルト33h、33iを圧縮機5のフロント
ハウジング10のネジ穴に締結することより、ブラシ保
持体33をフロントハウジング10に固定している。
【0027】以上説明した構成により、電磁コイル11
の一端部(正極側)は、リード線21→電気接続片2
5、27→リード線31→スリップリング17を経て正
極側のブラシ19に電気接続されている。また、電磁コ
イル11の他端部(負極側)は、リード線22→電気接
続片26、28→リード線32→スリップリング18を
経て負極側のブラシ20に電気接続されている。
【0028】なお、図1には図示してないが、正負のブ
ラシ19、20は、それぞれ適宜の通電路を介して車載
電源の正極側、負極側に接続される。この通電路途中に
は車両用空調装置の制御装置が介在されて、この制御装
置により車載電源から電磁コイル11への通電が断続さ
れるようになっている。次に、本発明の特徴とする電磁
コイル11への通電路構成に関連する部分の組付方法に
ついて説明すると、最初に、リード線31の両端にスリ
ップリング17と電気接続片27を半田付け等により接
続し、また、リード線32の両端にスリップリング18
と電気接続片28を半田付け等により接続する。
【0029】次に、圧縮機5の回転軸6の軸方向奥側に
位置するスリップリング17を、リード線31を溝部6
b内に通しながら回転軸6の外周上の所定位置に嵌合さ
せ、樹脂系接着材によりスリップリング17を回転軸6
の外周上に電気絶縁して固定する。同様に、電気接続片
27を樹脂系接着材により回転軸6の外周上の所定位置
に電気絶縁して固定する。
【0030】次に、圧縮機5の回転軸6の軸方向手前側
に位置するスリップリング18を、リード線32を溝部
6c内に通しながら回転軸6の外周上の所定位置に嵌合
させ、樹脂系接着材によりスリップリング18を回転軸
6の外周上に電気絶縁して固定する。同様に、電気接続
片28を樹脂系接着材により回転軸6の外周上の所定位
置に電気絶縁して固定する。
【0031】その後に、溝部6b、6c内にそれぞれ樹
脂材料を注入して、樹脂成形部材29、30の成形を行
って、回転軸6に対するリード線31、32の電気絶縁
と固定を行う。次に、正負の両ブラシ19、20を一体
に保持するブラシ保持体33の突起嵌合部33aをボス
部10aの開口部10b内に挿入して、ボス部10aの
円周方向に対するブラシ保持体33の位置決めを行っ
て、ブラシ保持体33をボルト33h、33iによりフ
ロントハウジング10に固定する。
【0032】一方、第2ロータ4においては、電磁コイ
ル11の両端部に電気接続されたリード線21、22の
端部に電気接続片25、26を半田付け等により接続
し、この電気接続片25、26を溝部4h、4iの拡大
部4j、4k内に配置した後、拡大部4j、4k内にそ
れぞれ樹脂材料を注入して、樹脂成形部材23、24の
成形を行って、第2ロータ4に対する電気接続片25、
26の電気絶縁と固定を行う。
【0033】しかるのち、プーリ1、第1ロータ2およ
びアーマチャ15を含む一体ユニットを軸受14を介し
て第2ロータ4に一体化し、さらに、この一体化したユ
ニットをボルト9等により回転軸6に連結する。この連
結作業の際に、第2ロータ4の内周部に固定されている
電気接続片25、26を、回転軸6の外周上に固定され
ている電気接続片27、28上に圧入接触させ、この電
気接続片25、26と電気接続片27、28との間の電
気接続を行う。
【0034】次に、上記構成において作動を説明する。
プーリ1、第1ロータ2およびアーマチャ15を含む一
体ユニットは、軸受14により第2ロータ4の取付ボス
部4fの外周面上で回転自在に支持されているので、図
示しない自動車エンジンが運転されると、エンジンのク
ランクプーリの回転がベルト(図示せず)を介してプー
リ1に伝達され、上記一体ユニットは常時回転する。
【0035】一方、アーマチャ15が第2ロータ4の摩
擦面4dから開離しているので、第2ロータ4は停止し
ており、従って、圧縮機回転軸6およびこれに設けられ
たスリップリング17、18等も停止している。上記の
状態において、圧縮機5を作動させるため、外部制御装
置からブラシ保持体33内のブラシ19、20に車載電
源の電圧が印加されると、前述した部材(スリップリン
グ17、18、リード線31、32、電気接続片25〜
28、リード線21、22)から構成される通電路を介
して電磁コイル11に通電される。すると、第2ロータ
4とアーマチャ15との間に構成される磁気回路に磁束
が流れ、これにより、第2ロータ4の摩擦面4dおよび
摩擦板13とアーマチャ15との間に電磁吸引力が発生
するので、アーマチャ15は板バネ16の軸方向弾性力
(図1の左方向への力)に抗して摩擦面4dおよび摩擦
板13に吸引、吸着される。
【0036】この結果、第2ロータ4がアーマチャ15
を介してプーリ1および第1ロータ2と一体となって回
転するので、圧縮機5の回転軸6にプーリ1の回転が伝
達され、圧縮機5が作動する。一方、圧縮機5を停止す
るときは、電磁コイル11への通電を遮断する。これに
より、前記電磁吸引力が消滅するので、アーマチャ15
は板バネ16の軸方向弾性力により第2ロータ4の摩擦
面4dおよび摩擦板13から離れ、圧縮機5の回転軸6
への回転伝達が遮断されるため、圧縮機5が停止する。
【0037】(他の実施形態)なお、上述の実施形態で
は、圧縮機(従動側機器)5の回転軸6に連結された第
2ロータ(従動側回転部材)4に、電磁コイル11を配
設するコイル回転型の電磁クラッチに本発明を適用して
いるが、コイル回転型の電磁クラッチとして、プーリ1
と一体の第1ロータ(駆動側回転部材)2側に電磁コイ
ル11を配設するタイプのものを知られており、このよ
うなタイプのものにも本発明は適用できる。
【0038】また、電磁コイル11への通電路おいて前
述した正極(+)側、負極(−)側の部材の位置を正
極、負極入れ替えてもよいことはいうまでもない。ま
た、電磁コイル11への通電路の具体的構成を図示のも
のに限らず、電磁クラッチの仕様に応じて種々変形可能
であることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電磁クラッチの縦断
面図である。
【図2】図1の電磁クラッチにおいて、圧縮機のフロン
トハウジングボス部および回転軸と、スリップリングお
よびブラシ保持体との組付位置関係を示す要部正面図で
ある。
【符号の説明】
1…プーリ(駆動側回転部材)、2…第1ロータ(駆動
側回転部材)、4…第2ロータ(従動側回転部材)、5
…圧縮機(従動側機器)、6…回転軸、10…フロント
ハウジング、10a…ボス部、15…アーマチャ、16
…板バネ(弾性連結部材)、17、18…スリップリン
グ、19、20…ブラシ、21、22、31、32…リ
ード線、25〜28…電気接続片、33…ブラシ保持
体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田渕 泰生 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材(4)と、 この回転部材(4)に電気絶縁して配置され、通電によ
    り電磁吸引力を発生する電磁コイル(11)と、 前記回転部材(4)に対向配置され、前記電磁コイル
    (11)の発生する電磁吸引力により前記回転部材
    (4)に吸着されるアーマチャ(15)とを備え、 前記回転部材(4)に前記アーマチャ(15)が吸着さ
    れることにより、回転駆動源から前記回転部材(4)お
    よび前記アーマチャ(15)を介して従動側機器(5)
    の回転軸(6)に回転を伝達する電磁クラッチにおい
    て、 前記回転軸(6)の外周面に配置され、かつ、前記電磁
    コイル(11)と電気接続されるスリップリング(1
    7、18)と、 このスリップリング(17、18)に対して圧接摺動す
    るように配置され、かつ、電源側に電気接続されるブラ
    シ(19、20)とを備え、 前記スリップリング(17、18)と前記ブラシ(1
    9、20)とを含む摺動通電機構を通して前記電磁コイ
    ル(11)に通電するようにしたことを特徴とする電磁
    クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記従動側機器は、ハウジング(10)
    に備えられた円筒状のボス部(10a)の中心部に回転
    軸(6)を配置している回転機械(5)であって、 前記ブラシ(19、20)が前記ボス部(10a)の内
    外周を貫通するように配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記ブラシ(19、20)を保持するブ
    ラシ保持体(33)が前記ボス部(10a)の外周面に
    配置され、前記ブラシ保持体(33)が前記ハウジング
    (10)に固定されていることを特徴とする請求項2に
    記載の電磁クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記回転駆動源からの回転力を受けて回
    転する駆動側回転部材(1、2)と、 この駆動側回転部材(1、2)と前記アーマチャ(8)
    との間を連結するように配設され、かつ弾性変形可能な
    弾性連結部材(16)とを備え、 前記回転部材(4)は、前記従動側機器(5)の回転軸
    (6)に連結される従動側回転部材であり、 この従動側回転部材(4)の内周部に、前記電磁コイル
    (11)の端部とリード線(21、22)を介して電気
    接続された電気接続片(25、26)を電気絶縁して配
    置し、 一方、前記回転軸(6)の外周上には、前記スリップリ
    ング(17、18)とリード線(31、32)を介して
    電気接続された電気接続片(27、28)を電気絶縁し
    て配置し、この従動側回転部材(4)の内周部の電気接
    続片(25、26)と、前記回転軸(6)の外周上の電
    気接続片(27、28)とを圧接させて、この両電気接
    続片の間を電気接続することを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか1つに記載の電磁クラッチ。
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