JP2000213562A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP2000213562A
JP2000213562A JP11018854A JP1885499A JP2000213562A JP 2000213562 A JP2000213562 A JP 2000213562A JP 11018854 A JP11018854 A JP 11018854A JP 1885499 A JP1885499 A JP 1885499A JP 2000213562 A JP2000213562 A JP 2000213562A
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brush
holding member
electromagnetic
brushes
electromagnetic clutch
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JP11018854A
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English (en)
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Hiroyasu Sakamoto
博康 坂本
Junichi Oguchi
純一 大口
Yuichi Aoki
祐一 青木
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/02Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with electromagnets incorporated in the clutch, i.e. with collecting rings
    • F16D27/04Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with electromagnets incorporated in the clutch, i.e. with collecting rings with axially-movable friction surfaces
    • F16D27/06Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with electromagnets incorporated in the clutch, i.e. with collecting rings with axially-movable friction surfaces with friction surfaces arranged within the flux

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル回転型の電磁クラッチにおいて、洩れ
オイル類の付着によるブラシの異常磨耗を防止する。 【解決手段】 ロータ1に電磁コイル2を電気絶縁して
配置し、スリップリング19、20とこのスリップリン
グ19、20に圧接摺動するブラシ22、23とを含む
摺動通電機構を圧縮機ボス部6aの内周側に備え、この
摺動通電機構を通して電磁コイル2に通電する。スリッ
プリング19、20はスリップリング保持部材18を介
してロータ1に保持され、ブラシ22、23はブラシ保
持部材24を介して圧縮機ボス部6aに保持される。さ
らに、ブラシ保持部材24において、ブラシ22、23
より内周側の部位に、スリップリング19、20とブラ
シ22、23との摺動面より軸方向の外方側へ突出する
円筒状のスリーブ30を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力伝達を断続する
電磁クラッチに関するもので、自動車用空調装置の冷凍
サイクルの圧縮機駆動用として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁クラッチにおいて
は、一般に電磁吸引力を発生する電磁コイルを固定部材
側に設置するコイル固定型のものが使用されている。こ
のコイル固定型は、電磁コイルが固定部材側にあるの
で、電磁コイルへの通電路を特別の通電部材を必要とす
ることなく簡単に構成できる利点がある。
【0003】しかし、その反面、電磁コイルを固定部材
側に設置するため、電磁コイルによる磁束が通過する磁
気回路が、固定部材、回転部材および回転部材に磁気吸
引されるアーマチャの三者を経由する回路となり、この
三者の間にそれぞれ空隙が存在する。そのため、磁気損
失が大となり、磁気効率が低くなるので、電磁コイルの
大型化、あるいは電磁コイルの消費電力の増加を招いて
いる。
【0004】そこで、電磁コイルを回転部材側に設置す
るコイル回転型が実開平1−131028号公報、実開
平2−54928号公報等で提案されている。これらの
コイル回転型のものは磁気回路を回転部材と回転部材に
磁気吸引されるアーマチャのみで構成できるので、磁気
損失が非常に小さくなり、磁気効率をコイル固定型に比
して大幅に向上できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の公報のものでは、回転する電磁コイルに通電するた
めの、スリップリング、ブラシ等の通電部材を、電磁コ
イル部の軸方向の側方に配置しているので、電磁クラッ
チの軸方向寸法が増大し、車両エンジンルーム等の狭隘
なスペース内への電磁クラッチの搭載を困難にする。ま
た、電磁クラッチの回転中心からの距離(半径)が比較
的大きい部位に、ブラシが位置しているので、ブラシ表
面での摺動周速が大きくなり、ブラシの寿命が短くなる
という不具合もある。
【0006】また、上記後者の公報のものでは、圧縮機
等の従動機器の回転軸の先端部からさらに軸方向の外方
側にスリップリング、ブラシ等の通電部材を配置してい
るので、やはり電磁クラッチの軸方向寸法が増大すると
いう不具合がある。そこで、本発明者らは、特願平10
─239028号において、コイル回転型であって、か
つ、軸方向寸法の短縮およびブラシ寿命の向上を図るこ
とができる電磁クラッチを提案している。
【0007】この先願のものでは、ハウジングの円筒状
ボス部の中心部に回転軸を配置している圧縮機等の回転
機械に適用される電磁クラッチにおいて、ハウジングの
円筒状ボス部の内周側空間に着目し、このボス部の内周
側の部位に、スリップリングとこのスリップリングに圧
接摺動するブラシとを含む摺動通電機構を配置し、この
摺動通電機構を通して回転部材側の電磁コイルに通電す
るようにしている。
【0008】この先願によると、ボス部の内周側に摺動
通電機構が位置することにより、コイル回転型のクラッ
チであっても、軸方向寸法をほとんど増加させることな
く、コイル通電路を構成できる。従って、車両エンジン
ルーム等の狭隘なスペース内でも電磁クラッチを容易に
搭載できる。しかも、電磁クラッチの回転中心からの距
離(半径)が小さい部位に、スリップリングとブラシを
配置できるため、ブラシ表面での摺動周速が小さくな
り、ブラシの寿命を向上できる。
【0009】この先願のものについて実際に試作評価し
てみると、次のごとき不具合が生じることが判明した。
すなわち、回転機械(圧縮機等)の軸封装置から洩れ出
てきたオイルが円筒状ボス部の中心部に位置する回転軸
表面に付着し、このオイルが回転軸表面を先端側へ軸方
向に伝わり、上記摺動通電機構の内周部位まで到達する
と、回転軸表面のオイルが回転軸の回転による遠心力の
影響を受けて外周側へ飛散して、スリップリングとブラ
シの摺動面に付着するという現象が発生する。
【0010】このように摺動面に一旦オイル類が付着す
ると、オイル類の粘着作用によりブラシ磨耗粉がブラシ
の先端部に堆積してブラシの異常磨耗を引き起こすこと
が判明した。このブラシの異常磨耗は単にブラシ寿命を
短くするだけではなく、スリップリングとブラシとの摺
動面での接触抵抗(電気抵抗)が増大し、スリップリン
グとブラシとの間の導通不良の原因となる。
【0011】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
コイル回転型の電磁クラッチにおいて、洩れオイル類の
付着によるブラシの異常磨耗を防止することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1ないし7記載の発明では、回転機械(5)
のハウジング(6)のボス部(6a)内周側にブラシ
(22、23)を配置し、このブラシ(22、23)
と、このブラシ(22、23)が圧接摺動するスリップ
リング(19、20)とにより摺動通電機構を構成し、
この摺動通電機構を通して回転部材(1)に設けた電磁
コイル(2)に通電するようにし、スリップリング(1
9、20)はスリップリング保持部材(18)を介して
回転部材(1)に保持し、ブラシ(22、23)はブラ
シ保持部材(24)を介してボス部(6a)の内周側に
保持するようになっており、さらに、ブラシ保持部材
(24)において、ブラシ(22、23)より内周側の
部位に、スリップリング(19、20)とブラシ(2
2、23)との摺動面より軸方向の外方側へ突出する略
円筒状の突出部(30)を備えたことを特徴としてい
る。
【0013】これによると、ボス部(6a)の内周側に
摺動通電機構を位置させることができ、コイル回転型の
クラッチの小型化を達成できるとともに、ブラシ保持部
材(24)が回転軸(13)の直ぐ外周側に位置するの
で、電磁クラッチの回転中心からの距離(半径)が小さ
い部位にスリップリングとブラシを配置できるため、ブ
ラシ摺動面の周速が小さくなり、ブラシの寿命を向上で
きる。
【0014】ところで、実用上、回転機械(5)の内部
から洩れオイルが回転軸(13)上を伝ってくる場合が
あるが、本発明によると、ブラシ保持部材(24)に備
えた略円筒状の突出部(30)にてブラシ摺動面の内周
側を覆っているので、回転軸(13)上のオイルが遠心
力によりブラシ摺動面に飛散することを突出部(30)
により良好に防止できる。
【0015】その結果、ブラシ摺動面へのオイル類の付
着に起因する、ブラシ(22、23)の異常磨耗とか、
あるいはスリップリングとブラシとの摺動面での接触抵
抗(電気抵抗)の増大による導通不良等の不具合を未然
に防止できる。特に、請求項2記載の発明のように、突
出部(30)における、軸方向外方側への先端部に、断
面形状が鋭角状に尖った鋭角形状部(30a)を形成す
れば、鋭角形状部(30a)の先端部にオイルを集中さ
せて滴状のオイル塊を形成し、オイルの落下を促進でき
る。
【0016】また、請求項3記載の発明のように、鋭角
形状部(30a)を突出部(30)の外周面よりさらに
径外方側へ突出する形状にすれば、この径外方側への突
出量により、洩れオイルの一部が表面張力により、突出
部(30)の軸方向内方側(ブラシ側)へ回り込むこと
を良好に防止できる。また、請求項4記載の発明のよう
に、突出部(30)の軸方向外方側への先端部より軸方
向内方側の部位に凹溝(30b)を形成すれば、突出部
(30)の軸方向内方側へ洩れオイルが回り込んだとし
ても、凹溝(30b)の部位にて洩れオイルが溜めら
れ、ここで、再度、洩れオイルが滴状の塊を形成するの
で、この洩れオイルの塊を重力にて容易に落下させるこ
とができる。
【0017】また、請求項5記載の発明のように、突出
部(30)の軸方向外方側への先端部より軸方向内方側
の部位にオイル吸着部材(31)を配置すれば、突出部
(30)の軸方向内方側へ回り込もうとする洩れオイル
をオイル吸着部材(31)にて吸着保持することができ
る。そして、オイル吸着部材(31)でのオイル吸着量
が所定量以上になれば、オイル吸着部材(31)の下方
部からオイルを下方へ落下させることができる。
【0018】また、請求項6記載の発明のように、突出
部(30)はブラシ保持部材(24)に樹脂により一体
成形することができる。従って、突出部(30)を低コ
ストで形成できる。また、請求項7記載の発明のよう
に、ボス部(6a)を含むハウジング(6)側の壁面
と、ブラシ保持部材(24)との間に、弾性シール材
(29)を配置すれば、ハウジング(6)側の壁面とブ
ラシ保持部材(24)との微小隙間をオイルが通過する
ことも弾性シール材(29)にて確実に防止できる。
【0019】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜図3は本発明の第1実施形態を
示すもので、1は駆動側ロータで、その外周部に多重V
ベルトが係合される多重V溝を持ったプーリ部1aが一
体に接合されている。駆動側ロータ1は、図示しないベ
ルトを介して自動車エンジンから回転力を受けて回転す
る駆動側回転部材であって、低炭素鋼のような鉄系金属
(強磁性体)で断面コの字形状の2重リング形状に成形
されている。この駆動側ロータ1の内周円筒部1bと外
周円筒部1cの間には環状の凹部1dが形成されてお
り、また、ロータ1の半径方向の側面には摩擦面1eが
形成されている。
【0021】2は電磁吸引力を発生する電磁コイルで、
駆動側ロータ1の凹部1d内に設置されている。この電
磁コイル2は樹脂製の巻枠(図示せず)上に巻線された
状態で、凹部1dに成形された樹脂部材3により上記凹
部1dに対して絶縁固定されている。従って、電磁コイ
ル2は駆動側ロータ1と一体に回転するようになってい
る。
【0022】4は低炭素鋼のような鉄系金属(強磁性
体)からなる摩擦板で、その全体形状は概略リング状で
あり、そのリング状の円周方向の複数箇所に内径方向へ
の突起部4aおよび外径方向への突起部4bが一体成形
されている。摩擦板4はこの複数箇所の突起部4aおよ
び突起部4bの部位にてロータ1の内周円筒部1bおよ
び外周円筒部1cの軸方向端部(図1の左側の端部)に
支持固定される。
【0023】5は従動側機器(回転機械)である圧縮機
で、6は圧縮機5のうち、電磁クラッチ側に位置するフ
ロントハウジングである。このフロントハウジング6は
アルミニウム系金属からなり、その中心部に軸方向外方
に円筒状に突出するボス部(固定部材)6aを一体成形
している。ここで、圧縮機5は自動車用空調装置の冷凍
サイクルの冷媒圧縮用のものであって、公知の斜板型、
ベーン型、スクロール型等のいずれのタイプでもよい。
【0024】7は駆動側ロータ1をフロントハウジング
6のボス部6a上に回転自在に支持する軸受であり、こ
の軸受7は本例では駆動側ロータ1の内周面に固定され
た外輪7aと、ボス部6aの外周面に固定された内輪7
bと、この両者7a、7bの間に転動自在に保持された
ボール7cとを有する転がり軸受から構成されている。
【0025】8はロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4
に対向配設されたアーマチャで、リング状の平板形状に
鉄系金属(強磁性体)で形成されている。このアーマチ
ャ8は電磁コイル2の非通電時にはロータ1の摩擦面1
eから所定の微小距離離れた位置(図1に示す位置)に
板バネ(弾性連結部材)9のバネ力で保持されるように
なっている。
【0026】この板バネ9は細長の薄板状のものであ
り、アーマチャ8の円周方向に複数枚配置され、各板バ
ネ9の一端部はリベット10aによりアーマチャ8に連
結され、各板バネ9の他端部はリベット10bによりハ
ブ11に連結されている。このハブ11は従動側回転部
材であって、鉄系金属にて半径方向に延びる板部11a
と中心円筒部11bとを有する形状に成形されており、
板部11aの外周側の複数箇所にはゴム等の弾性体から
なるストッパー部材12が装着され、このストッパー部
材12にてアーマチャ8のクラッチ遮断時(コイル非通
電時)の軸方向位置を規定する。また、ハブ11の板部
11aの面からストッパー部材12の厚さ分だけアーマ
チャ8が軸方向(ロータ1側)へ押圧されて、板バネ9
が弾性変形するので、この弾性変形により板バネ9にバ
ネ力が発生し、このバネ力によりアーマチャ8をクラッ
チ遮断時に所定の軸方向位置に保持する。
【0027】ハブ11の中心円筒部11bは、圧縮機5
の回転軸13にスプライン結合等により回り止めして嵌
合している。そして、回転軸13の先端雄ネジ部13a
にナット14をネジ込むことによりハブ11を回転軸1
3に一体に連結している。なお、15は圧縮機5内部の
潤滑オイル、冷媒等が外部へ洩れるのを防止する軸封装
置である。
【0028】次に、ロータ1とともに回転する電磁コイ
ル2への通電路の構成を説明すると、本実施形態では、
軸受7を支持する圧縮機ボス部6aの内周側の位置に配
置されたブラシ22、23と、このブラシ22、23が
圧接摺動するスリップリング19、20とを持つ摺動通
電機構を構成している。この摺動通電機構の配置レイア
ウトは、具体的には次のごとく構成されている。ロータ
1の凹部1d内において、電磁コイル2の巻き始め端部
および巻き終わり端部を摩擦板4側(アーマチャ8側)
へ取り出して、この両端部の一方に正極側のリード線1
6を接続し、また、他方に負極側のリード線17を接続
している。なお、本実施形態では、この両リード線1
6、17をクラッチ円周方向で概略180°離れた対称
位置に配置しているが、図1には正極側のリード線16
のみ図示しており、負極側のリード線17は図示してな
い。
【0029】そして、ロータ1の内周側にはスリップリ
ング保持部材18が配置されており、この保持部材18
は樹脂等の電気絶縁材にてロータ径方向に延びる概略リ
ング状の形状に成形されている。本例では、正極側スリ
ップリング19の径<負極側のスリップリング20の径
という関係に設定して、この両スリップリング19、2
0を同心状に配置して保持部材18の内周部にインサー
ト成形している。これにより、正極側、負極側の2つの
スリップリング19、20がボス部6aの内周側に位置
して保持部材18に一体に保持される。
【0030】上記したスリップリング保持部材18の外
周部18aはロータ1の内周円筒部1bに形成された嵌
合用凹溝1fに嵌合固定(例えば、接着固定)される。
これにより、スリップリング保持部材18をロータ1の
内周円筒部1bに一体化することができ、スリップリン
グ保持部材18はロータ1と一体に回転する。両スリッ
プリング19、20は銅等の導体金属からなるもので、
本例では内周側に位置する正極側スリップリング19に
は図示しない正極側の端子片を、また、外周側に位置す
る負極側スリップリング20には図示しない負極側の端
子片をそれぞれ、切削加工、プレス加工等の方法で一体
成形している。そして、正極側スリップリング19の正
極側端子片に正極側リード線16の端部を機械的にかし
め結合した上で半田付けすることにより、正極側スリッ
プリング19と正極側のリード線16とを機械的および
電気的に結合している。また、同様の手段にて、負極側
スリップリング20と負極側リード線17を機械的およ
び電気的に結合している。
【0031】一方、圧縮機5の回転軸13に連結された
ハブ11の中心円筒部11bと、ボス部6aの内周面と
の間には円筒状の空間21が形成されており、この空間
21には正極側、負極側のブラシ22、23およびこの
ブラシ22、23の保持部材24が配置されている。図
2、3はこのブラシ22、23およびブラシ保持部材2
4の部分を示す図で、図2は図1の左側からみた正面図
であり、図3は縦断面図である。ブラシ保持部材24は
樹脂等の電気絶縁材で成形されている。そして、図2に
示すように、ブラシ保持部材24の円周方向に概略18
0°離れた対称位置に2つの断面円弧状のブラシ収納凹
部24a、24bを形成している。このブラシ収納凹部
24a、24bは図1、3に示すようにブラシ保持部材
24の軸方向に沿って延びる十分な軸方向寸法(深さ)
を持つ形状に形成され、凹部24a、24bの底部は、
リング状の底面部24cにて閉塞されている。
【0032】そして、ブラシ22、23はブラシ収納凹
部24a、24bに沿った断面円弧状に形成され、正極
側ブラシ22は一方のブラシ収納凹部24a内に軸方向
に摺動可能に収納され、正極側ブラシ22の一端部とブ
ラシ収納凹部24aの底面部24cとの間に弾性押圧部
材としてコイルスプリング25が配置されている。従っ
て、正極側ブラシ22の他端部はコイルスプリング25
のバネ力により常に正極側スリップリング19に圧接す
る。
【0033】同様に、負極側のブラシ23は他方のブラ
シ収納凹部24b内に軸方向に摺動可能に収納され、負
極側のブラシ23の一端部とブラシ収納凹部24bの底
面部24cとの間に弾性押圧部材としてコイルスプリン
グ26が配置されている。従って、負極側のブラシ23
の他端部はコイルスプリング26のバネ力により常に負
極側スリップリング20に圧接する。
【0034】また、ブラシ保持部材24のうち、ブラシ
収納凹部24a、24bの形成部位の外周面には軸方向
に延びる2個の突起部24d、24eが180°離れた
対称位置に突出成形されており、一方、ボス部6aの内
周面には、この2個の突起部24d、24eが嵌入され
る2個の凹部6b、6c(図1)が形成されている。従
って、この2個の突起部24d、24eと2個の凹部6
b、6cとの嵌合構造により、ブラシ保持部材24はボ
ス部6aの内周面に回転方向の位置決めをして保持され
る。なお、ブラシ保持部材24は、図2に示す取付穴2
4fにネジ(図示せず)を挿通してフロントハウジング
6に締め付け固定される。
【0035】正極側ブラシ22および負極側ブラシ23
の一端部にはそれぞれ正極側、負極側のリード線(ピグ
テール)27、28の一端が電気接続され、このリード
線27、28の他端部はブラシ収納凹部24a、24b
の底面部24cを貫通して、ブラシ保持部材24のうち
圧縮機5側の表面(図1、図3の右側端面)に取り出し
て、電磁コイル2の通電を断続する外部制御回路に電気
接続されるようになっている。
【0036】ところで、圧縮機5のフロントハウジング
6において、軸封装置15より軸方向の外方側部位に、
回転軸13の外周面に向かって突出するリング状堰6d
が形成してある。そして、このリング状堰6dより軸方
向の内方側部位において、下側の部位に軸封装置15か
らの洩れオイルを矢印Aのごとく排出するオイル排出穴
6eが形成してある。
【0037】ブラシ保持部材24の底面部24cの外壁
面(圧縮機5側の面)にはリング状の凹溝24g(図
3)を形成し、この凹溝24gに弾性シール材としてゴ
ムのような弾性材からなるOリング29(図1)を配置
し、このOリング29をブラシ保持部材24の底面部2
4cとフロントハウジング6の外壁面との間で圧着保持
している。
【0038】さらに、図2、3に拡大図示するように、
ブラシ保持部材24において、ブラシ22、23より内
周側の部位に、スリップリング19、20とブラシ2
2、23との摺動面より軸方向の外方側へ突出する円筒
状のスリーブ(突出部)30を一体成形している。この
スリーブ30における、軸方向外方側への先端部に、断
面形状が鋭角状に尖った鋭角形状部30aが形成されて
いる。ここで、鋭角形状部30aはスリーブ30の本体
部分の外周面より所定量L1 だけさらに径外方側へ突出
する形状にしてある。
【0039】そして、スリーブ30において、先端部に
位置する鋭角形状部30aに隣接して、鋭角形状部30
aより軸方向内方側の部位に、円周方向の全周にわたっ
て凹溝30bが形成されている。次に、上記構成におい
て作動を説明する。ロータ1は、軸受7によってフロン
トハウジング6のボス部6aの外周面上で回転自在に支
持されているので、図示しない自動車エンジンが運転さ
れると、エンジンのクランクプーリの回転がベルト(図
示せず)を介してプーリ1aに伝達され、ロータ1およ
び電磁コイル2は常時回転する。
【0040】ロータ1および電磁コイル2の回転に伴っ
て、リード線16、17、スリップリング保持部材1
8、およびスリップリング19、20も一緒に回転す
る。これに対し、ブラシ22、23、ブラシ保持部材2
4、コイルスプリング25、26等はすべてボス部6a
側に保持されて回転しない。従って、回転するスリップ
リング19、20に対してブラシ22、23の軸方向の
一端面がコイルスプリング25、26のバネ力で圧接
し、摺動することになる。
【0041】上記の状態において圧縮機5を作動させる
ため、図示しない外部制御回路により車載電源バッテリ
の電圧をブラシ22、23のリード線(ピグテール)2
7、28間に印加すると、前述した部材(16、17、
19、20、22、23、27、28)から構成される
通電路を介して電磁コイル2に電流が流れる。すると、
ロータ1および摩擦板4と、アーマチャ8との間に構成
される磁気回路に磁束が流れるので、ロータ1の摩擦面
1eおよび摩擦板4とアーマチャ8との間に電磁吸引力
が発生する。これにより、アーマチャ8は板バネ9の軸
方向弾性力(図1の左方向への力)に抗してロータ1の
摩擦面1eおよび摩擦板4に吸引、吸着される。
【0042】この結果、ロータ1とアーマチャ8が一体
となって回転し、さらにアーマチャ8は板バネ9および
リベット10a、10bを介してハブ11と一体に回転
する。従って、ハブ11を介して圧縮機5の回転軸13
にロータ1の回転が伝達され、圧縮機5が作動する。一
方、圧縮機5を停止するときは、外部制御回路により電
磁コイル2への通電を遮断する。これにより、前記電磁
吸引力が消滅するので、アーマチャ8は板バネ9の軸方
向弾性力によりロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4か
ら離れ、圧縮機5の回転軸13への回転伝達が遮断され
るため、圧縮機5が停止する。
【0043】ところで、圧縮機5内部の潤滑オイルの一
部は軸封装置15を通過して軸方向の外方へ洩れ出てく
る。その洩れオイルの大部分はリング状堰6dによりせ
きとめられて、オイル排出穴6eを通って矢印Aのごと
く圧縮機5下方へ排出される。しかし、軸封装置15か
らの洩れオイルの一部はリング状堰6dと回転軸13と
の間の微小隙間を通り抜けて回転軸13の外周面上に沿
って矢印Bのごとく堰6dの軸方向外方側へ流れ出てく
る。
【0044】この矢印Bの洩れオイルは回転軸13の外
周面からさらにハブ11の中心円筒部11bの外周面上
を伝って軸方向外方側へ流れ、スリップリング19、2
0とブラシ22、23との摺動部位の内周側に到達す
る。しかし、本実施形態によると、ブラシ保持部材24
において、ブラシ22、23より内周側の部位に、スリ
ップリング19、20とブラシ22、23との摺動面よ
り軸方向の外方側へ突出する円筒状のスリーブ30を成
形しているため、中心円筒部11bの外周面上の洩れオ
イルは遠心力を受けてスリーブ30の内壁面にへ飛散し
て付着する。
【0045】従って、洩れオイルが遠心力を受けてブラ
シ22、23側へ直接飛散することをスリーブ30にて
確実に防止できる。そして、洩れオイルはスリーブ30
の軸方向外方側への先端部に形成した鋭角形状部30a
に到達した後に、この鋭角形状部30aを自重により下
方側へ移動する。そして、鋭角形状部30aの下方先端
部に洩れオイルが集まって滴状の塊を形成し、この洩れ
オイルの塊が重力にて下方へ落下する。
【0046】ここで、鋭角形状部30aの下方先端部に
集まった洩れオイルの一部が表面張力により、スリーブ
30の軸方向内方側(ブラシ22側)へ回り込むという
現象が発生する場合も考えられるが、本実施形態では、
鋭角形状部30aをスリーブ30の本体部分の外周面よ
り所定量L1 だけさらに径外方側へ突出する形状にして
あるので、スリーブ30の軸方向内方側へのオイル回り
込みを抑制して鋭角形状部30aからのオイルの落下を
効果的に促進できる。
【0047】さらに、本実施形態では、スリーブ30に
おいて、鋭角形状部30aに隣接して鋭角形状部30a
より軸方向内方側の部位に、円周方向の全周にわたって
凹溝30bが形成してあるので、万一、スリーブ30の
軸方向内方側へ洩れオイルが回り込んだとしても、凹溝
30bの部位にて洩れオイルが溜められ、ここで、再
度、洩れオイルが滴状の塊を形成するので、この洩れオ
イルの塊を重力にて下方へ落下させることができる。
【0048】スリーブ30の先端部近傍から下方へ落下
するオイルは、アーマチャ8と板バネ9部分の隙間を通
って電磁クラッチの外部へ排出される。なお、洩れオイ
ルは、稀には、ブラシ保持部材24とフロントハウジン
グ6の壁面との間の微小隙間に入り込む場合があるが、
本実施形態によると、ブラシ保持部材24の底面部24
cとフロントハウジング6の壁面との間にOリング29
を圧着保持しているので、上記微小隙間を通って、洩れ
オイルがブラシ22、23の摺動面側へ向かうことも防
止できる。
【0049】以上により、洩れオイルがブラシ22、2
3の摺動面に到達することを確実に防止できる。なお、
上記の第1実施形態では、鋭角形状部30aをスリーブ
30の本体部分の外周面より所定量L1 だけさらに径外
方側へ突出する形状にしてあるので、ブラシ保持部材2
4を樹脂成形するに際して、成形終了後に軸方向外方側
へ型抜きするとき、鋭角形状部30aを内周側へ強制的
変形させることになるので、型抜きがしにくい。
【0050】そこで、スリーブ30の円筒形状の円周方
向において複数の切れ目を入れて、複数の円弧状部分の
組み合わせによりスリーブ30を構成するようにし、こ
れにより、複数の円弧状部分をそれぞれ単独に弾性変形
可能にして、成形後の型抜きを容易にしてもよい。すな
わち、本発明におけるスリーブ30の略円筒状とは、完
全な円筒状に限らす、上記のような切れ目のある円筒状
(花びら状)も含むものである。
【0051】また、上記の第1実施形態では、図1に示
すように、ブラシ保持部材24からスリーブ30をスリ
ップリング保持部材18の内周部を貫通して、スリップ
リング保持部材18の軸方向外方側まで突出させている
が、スリーブ30の軸方向の突出量L2 (図3)は図1
の図示量より小さくてもよく、要は、スリップリング1
9、20とブラシ22、23との摺動面より軸方向の外
方側へ所定量(例えば、1mm以上)突出しておればよ
い。
【0052】また、Oリング29の配置場所は、ブラシ
保持部材24の底面部24cとフロントハウジング6の
壁面との間でなく、ブラシ保持部材24の外周面とフロ
ントハウジング6のボス部6aの内周面との間でもよい
ことはもちろんである。 (第2実施形態)図4、5は第2実施形態であり、上述
した第1実施形態における鋭角形状部30aをスリーブ
30の本体部分の外周面と同一面上に形成して、ブラシ
保持部材24の樹脂成形時の型抜きを第1実施形態より
も容易化したものである。
【0053】但し、第2実施形態における鋭角形状部3
0aによると、第1実施形態における所定量L1 の径外
方側への突出形状がないので、鋭角形状部30aの下方
部でのオイル落下(オイル切れ)が若干悪化することに
なる。 (第3実施形態)図6、7は第3実施形態であり、第2
実施形態ではスリーブ30の先端部の内周側に傾斜面を
形成して鋭角形状部30aを形成しているが、第3実施
形態ではスリーブ30の先端部の外周側に傾斜面を形成
して鋭角形状部30aを形成したものであり、他の点は
第2実施形態と同じである。
【0054】(第4実施形態)図8、9は第4実施形態
を示すもので、スリーブ30の先端部近傍に設けた円周
方向の凹溝30bに、リング状のオイル吸着部材31を
嵌め込み、接着等の手段で固着している。このオイル吸
着部材31は、フェルトのように微細な空隙を持ち、オ
イルを吸着、保持する性質を有する材料からなり、スリ
ーブ30の外周面から径外方側へ所定量L3 だけ突出し
ている。
【0055】従って、第4実施形態によると、遠心力を
受けてスリーブ30の内壁面に付着した洩れオイルがス
リーブ30の先端部に到達した後に、スリーブ30の外
周面に回り込み、軸方向の内方側へ移動しようとする
が、その際に、オイル吸着部材31にオイルは吸着、保
持される。そして、オイル吸着部材31におけるオイル
保持量が保持可能な一定量以上になると、オイル吸着部
材31の下方部からオイルが図9のCのごとく滴状に垂
れ下がり、下方へと落下する。
【0056】これにより、第4実施形態では、スリーブ
30の先端部に鋭角形状部30aを形成することなく、
ブラシ22側へのオイルの回り込みを防止できる。 (他の実施形態) ブラシ22、23の形状は図2等に示す断面円弧状に
限らず、種々な形状に変形可能であり、また、ブラシ2
2、23の位置も円周方向において180°対称の位置
に限らず、自由に設定できる。
【0057】上記各実施形態では、いずれも、プーリ
部1aと一体の駆動側ロータ(駆動側回転部材)1に電
磁コイル2を配設するタイプのコイル回転型電磁クラッ
チに本発明を適用しているが、別のタイプのコイル回転
型電磁クラッチとして、圧縮機(回転機械)5の回転軸
13に連結されたハブ(従動側回転部材)11側に電磁
コイル2を配設するとともに、アーマチャ8を板バネ
(弾性連結部材)9を介して駆動側ロータ1に連結し、
電磁コイル2の電磁吸引力にてアーマチャ8をハブ11
に吸着することにより、駆動側ロータ1の回転をアーマ
チャ8、ハブ11を介して回転軸13に伝達するタイプ
のものも知られており、このようなタイプの電磁クラッ
チにも本発明は適用できる。
【0058】上記各実施形態における、電磁コイル2
への通電路おいて図示した正極(+)側、負極(−)側
の部材の位置を正極、負極入れ替えてもよいことはいう
までもない。 電磁コイル2への通電路の具体的構成を図示のものに
限らず、電磁クラッチの仕様に応じて種々変形可能であ
ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す電磁クラッチの縦
断面図である。
【図2】第1実施形態のブラシ保持部材の正面図であ
る。
【図3】第1実施形態のブラシ保持部材の断面図であ
る。
【図4】第2実施形態のブラシ保持部材の正面図であ
る。
【図5】第2実施形態のブラシ保持部材の断面図であ
る。
【図6】第3実施形態のブラシ保持部材の正面図であ
る。
【図7】第3実施形態のブラシ保持部材の断面図であ
る。
【図8】第4実施形態による電磁クラッチの要部断面図
である。
【図9】第4実施形態におけるオイル吸着部材からのオ
イル落下状態の説明図である。
【符号の説明】
1…ロータ(駆動側回転部材)、2…電磁コイル、5…
圧縮機(回転機械)、6…フロントハウジング、6a…
ボス部、8…アーマチャ、9…板バネ(弾性連結部
材)、11…ハブ(従動側回転部材)、13…回転軸、
18…スリップリング保持部材、19、20…スリップ
リング、22、23…ブラシ、24…ブラシ保持部材、
29…Oリング(弾性シール材)、30…スリーブ(突
出部)、30a…鋭角形状部、30b…凹溝、31…オ
イル吸着部材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向外方に円筒状に突出するボス部
    (6a)をハウジング(6)に備えるとともに、前記ボ
    ス部(6a)の中心部に回転軸(13)を配置している
    回転機械(5)に適用され、前記回転軸(13)への回
    転伝達を断続する電磁クラッチであって、 回転部材(1)と、 この回転部材(1)に電気絶縁して配置され、通電によ
    り電磁吸引力を発生する電磁コイル(2)と、 前記回転部材(1)に対向配置され、前記電磁コイル
    (2)の発生する電磁吸引力により前記回転部材(1)
    に吸着されるアーマチャ(8)とを備え、 前記回転部材(1)に前記アーマチャ(8)が吸着され
    ることにより、回転駆動源から前記回転部材(1)およ
    び前記アーマチャ(8)を介して前記回転軸(13)に
    回転を伝達するようになっており、 前記ボス部(6a)の内周側に配置されたブラシ(2
    2、23)と、このブラシ(22、23)が圧接摺動す
    るスリップリング(19、20)とを含む摺動通電機構
    を有し、 この摺動通電機構を通して前記電磁コイル(2)に通電
    するようにし、 前記スリップリング(19、20)はスリップリング保
    持部材(18)を介して前記回転部材(1)に保持さ
    れ、前記ブラシ(22、23)はブラシ保持部材(2
    4)を介して前記ボス部(6a)の内周側に保持される
    ようになっており、 さらに、前記ブラシ保持部材(24)において、前記ブ
    ラシ(22、23)より内周側の部位に、前記スリップ
    リング(19、20)と前記ブラシ(22、23)との
    摺動面より軸方向の外方側へ突出する略円筒状の突出部
    (30)を備えることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記突出部(30)における、軸方向外
    方側への先端部に、断面形状が鋭角状に尖った鋭角形状
    部(30a)が形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記鋭角形状部(30a)が前記突出部
    (30)の外周面よりさらに径外方側へ突出しているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電磁クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記突出部(30)の軸方向外方側への
    先端部より軸方向内方側の部位に凹溝(30b)が形成
    されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1つに記載の電磁クラッチ。
  5. 【請求項5】 前記突出部(30)の軸方向外方側への
    先端部より軸方向内方側の部位に、オイル吸着部材(3
    1)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか1つに記載の電磁クラッチ。
  6. 【請求項6】 前記突出部(30)は前記ブラシ保持部
    材(24)に樹脂により一体成形されていることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電磁ク
    ラッチ。
  7. 【請求項7】 前記ボス部(6a)を含む前記ハウジン
    グ(6)側の壁面と、前記ブラシ保持部材(24)との
    間に、弾性シール材(29)が配置されていることを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の電磁
    クラッチ。
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