JP2019040977A - 電磁コイルユニット、及び、電磁コイルユニットを備えた電磁クラッチ - Google Patents

電磁コイルユニット、及び、電磁コイルユニットを備えた電磁クラッチ Download PDF

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Abstract

【課題】ボビンに巻回されるアルミニウム線同士の電気的短絡の抑制と、電磁コイルの熱放出性を向上させる電磁クラッチを提供するものである。【解決手段】コイルケース31と、コイルケース31の内部に収納されると共にコイル用ワイヤ35が巻回されて形成された電磁コイル32と、を備える電磁コイルユニット30であって、コイル用ワイヤ35はアルミニウム線35aで形成され、アルミニウム線35aの外周面にはアルマイト層35bが形成されていることを特徴とする電磁コイルユニット。【選択図】図1

Description

電磁クラッチに関し、特に車両のエンジンやモータの動力を車両用空調装置の圧縮機等に断続的に伝達する電磁クラッチに関する発明である。
従来技術として、特許文献1に開示され圧縮機用電磁クラッチが知られている。この圧縮機用電磁クラッチは、例えば、エンジンなどの駆動源の動力によって回転駆動されると共に圧縮機のフロントハウジング先端部に回転可能に取付けられたロータと、このロータに対向して配置されると共に圧縮機の駆動軸に連結されたアーマチュアと、ボビンにコイル用ワイヤとしての銅線が巻回された電磁コイルと、ロータに内蔵されて圧縮機のフロントハウジングに固定されると共に電磁コイルが内部に収納された電磁コイルユニットとを備えて、電磁コイルへの通電によって、電磁コイルユニットが内蔵されたロータとアーマチュアを磁気吸着させて、エンジンなどの駆動源の動力を圧縮機に伝えているが、近年、軽量化とコストダウンのため、ボビンに巻回されたコイル用ワイヤを銅線に代えてアルミニウム線としている。
また、ボビンに巻回されるコイル用ワイヤが銅線の場合、通常、巻回される銅線同士が接触することによる電気的短絡を防ぐため、銅線にエナメル樹脂などの絶縁体を被覆するが、ボビンに巻回されたコイル用ワイヤをアルミニウム線にする場合も銅線の場合と同様に、ボビンに巻回されたアルミニウム線同士が接触することによる電気的短絡を防ぐため、アルミニウム線にエナメル樹脂などの絶縁体を被覆することが特許文献2に開示されている。
そして、電磁コイルはコイルケースの内部に収納されるが、電磁コイルがコイルケース内で動き回らないように固定するため、また、電磁コイルへの通電によって発生した熱を外部に逃がすため、さらに、電磁コイルに水が浸入して錆が発生すること抑制するために、電磁コイルはコイルケース内部に例えばエポキシ樹脂などの高分子樹脂でモールド固定される。
特開2009−243678号 特表2010−526448号
このような従来技術の対応は、ボビンに巻回されたアルミニウム線同士の絶縁のために、エナメル樹脂が被覆されたアルミニウム線を用いた電磁コイルユニットを車両用空調装置の圧縮機の電磁クラッチに使用しているが、車両の振動等によって巻回されたアルミニウム線同士が擦れて被覆されたエナメル樹脂が摩耗してしまいアルミニウム線同士が短絡してしまうというおそれがあった。また、被覆されているエナメル樹脂は熱伝達が金属等に比べて低いため、電磁コイルへの通電によって発生したアルミニウム線の熱が十分に外気に逃げないことからアーマチュアの電磁吸着が不十分になってしまうというおそれがあった。
さらに、電磁コイルがコイルケース内部にエポキシ樹脂などの高分子樹脂でモールド固定されている場合、アルミニウム線を被覆しているエナメル樹脂と、電磁コイルを固定するためにコイルケース内部に充填されたエポキシ樹脂とが、直接、接触することとなるが、その場合、エナメル樹脂がエポキシ樹脂によって加水分解を起こして溶解してしまうため、エナメル樹脂の絶縁性能が落ち、アルミニウム線同士の接触によって電気的短絡が発生するというおそれもあった。
本発明はこのような問題点を解決するものであり、ボビンに巻回されるコイル用ワイヤをアルミニウム線として軽量化とコストダウンを図りながら、ボビンに巻回されるアルミニウム線同士の電気的短絡の抑制と、電磁コイルの熱放出性を向上させる電磁クラッチを提供するものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、コイルケースと、前記コイルケースの内部に収納されると共にコイル用ワイヤが巻回されて形成された電磁コイルと、を備える電磁コイルユニットであって、前記コイル用ワイヤはアルミニウム線で形成され、前記アルミニウム線の外周面にはアルマイト層が形成されている電磁コイルユニットである。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電磁コイルは、コイルケースの内部に高分子樹脂によってモールディングされている電磁コイルユニットである。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の発明において、前記アルミニウム線の外周面に形成されたアルマイト層におけるコイル用ワイヤの巻回径方向の外側表面には、深さ方向に先細りとなる凹孔が分散して形成されている電磁コイルユニットである。
また、請求項4の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記高分子樹脂はエポキシ系樹脂である電磁コイルユニットである。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記電磁コイルは、樹脂製のボビンにコイル用ワイヤが巻回されて形成された電磁コイルユニットである。
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の電磁コイルユニットを有して、駆動源の動力を従動機器に断続的に伝達する電磁クラッチであって、駆動源からの動力によって回転駆動すると共に電磁コイルユニットが内蔵されたロータと、ロータに対向配置されて、従動機器の駆動軸に連結されたアーマチュアと、を有し、電磁コイルに電源が供給されることによってロータとアーマチュアを電磁吸着させる電磁クラッチである。
本発明によれば、コイル用ワイヤはアルミニウム線で形成され、前記アルミニウム線の外周面にはアルマイト層が形成されている電磁コイルユニットであることから、前記アルマイト層は従来のエナメル樹脂に比べて硬いため、車両の振動等によって巻回されたアルミニウム線同士が擦れても摩耗せずアルミニウム線同士が短絡してしまうということを抑制できる。また、アルマイト層は従来のエナメル樹脂に比べて熱伝達がよいため、電磁コイルへの通電によって発生したアルミニウム線の熱をエナメル樹脂の場合よりも外気に逃がすことができるため、アーマチュアの電磁吸着が不十分になってしまうというおそれを抑制できるという利点がある。
電磁コイルがコイルケース内で動き回らないように固定するため、また、電磁コイルへの通電によって発生した熱を外部に逃がすため、さらに、電磁コイルに水が浸入して錆が発生すること抑制するために、本発明によれば、電磁コイルは、コイルケースの内部に高分子樹脂であるエポキシ樹脂によってモールディングされているが、コイル用ワイヤのアルミニウム線の外周面はアルマイト層であるので、エナメル樹脂の場合のようにエポキシ樹脂によって溶解することがなく、アルミニウム線同士の接触によって電気的短絡が発生するおそれがないという利点がある。
さらに、前記電磁コイルの前記アルミニウム線の外周面に形成されたアルマイト層におけるコイル用ワイヤの巻回径方向の外側表面には、深さ方向に先細りとなる凹孔が分散して形成されていることから、電磁コイルをコイルケース内部に高分子樹脂であるエポキシ樹脂によってモールディング固定した場合に、深さ方向に先細りとなる凹孔にエポキシ樹脂が入り込むことによるアンカー効果によって、さらに、電磁コイルをコイルケース内に強固に固定することができる。
本実施例である電磁クラッチの断面図 本実施例である電磁コイルユニットの断面図 本実施例であるコイル用ワイヤの拡大構成図(横断面図) 本実施例であるコイル用ワイヤの拡大構成図(縦断面図) 本実施例である電磁コイルの拡大平面図
次に、図面において本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例である電磁クラッチの構成を示す断面図であり、電磁クラッチは、従動側機器である圧縮機1に連結されたプーリ一体型の電磁クラッチ6であって、駆動源である図示しないエンジンの回転駆動力がVベルトを介して圧縮機1に伝達する。圧縮機1は、例えば、車両の室内空間の温度調整を行う空調システムに用いられる。
電磁クラッチ6は、エンジンからの回転駆動力を伝達するVベルトが取付けられるロータ7と、圧縮機1の駆動軸5に連結するアーマチュアユニット20と、ロータ7に内蔵されてアーマチュアユニット20のアーマチュア22をロータ7に電磁吸着させる電磁コイルユニット30を有している。
ロータ7は、断面が略コ字状を構成する円環状であって、外周円筒部7a、内周円筒部7b、外周円筒部の一端側と内周円筒部の一端側とを接続する平板状の端面部7cを有し、例えば、鉄などの磁性材によって形成されている。外周円筒部7aはエンジンからの回転駆動力を伝達するVベルトが取付けられるプーリ部8を構成し、内周円筒部7bはボールベアリング4を介して圧縮機1のフロントハウジング2のボス部3の外周面に回転可能に接続固定され、端面部7cは圧縮機の駆動軸方向でフロントハウジング2の先端側に配置する。
アーマチュアユニット20は、圧縮機1の駆動軸5の先端側に固定されるハブ21、ロータ7の端面部7cに電磁吸着されるアーマチュア22、ハブ21とアーマチュア22を連結させる板バネ23、および、電磁吸着されていない状態のアーマチュア22の軸方向位置を定めるフロントプレート24を有しており、ハブ21は、フロントハウジング2の先端から突出する圧縮機1の駆動軸5の先端側に、例えば、ナット9によるナット締めやスプライン嵌合などで固定されている。アーマチュア22は、ロータ7の端面部7cに所定隙間を設けて対向して配置されると共に駆動軸5の軸心方向に移動可能であり、3枚の板バネ23を介してハブ21に連結され、例えば、鉄などの磁性材によって形成されている。アーマチュア22は、後述する電磁コイル32に電源が供給されるとロータ7の端面部7cに電磁吸着し、電磁コイル32に供給される電源が切れると板バネ23の付勢力によってロータ7の端面部7cから離脱するようハブ21に連結されている。すなわち、アーマチュア22は、電磁コイル32に供給される電源が切れている状態では、アーマチュア22とロータ7の端面部との間に所定の隙間が形成されるよう板バネ23によって付勢されている。
また、電磁コイル32に供給される電源が切れている状態では、アーマチュア22の駆動軸5における軸方向先端側の位置がフロントプレート24に当接して定まるように、フロントプレート24はハブ21にリベットで固定されている。
電磁コイルユニット30は円環状に形成されて、ロータ7の内部空間にロータ7と接触しないよう所定のクリアランスを設けてフロントハウジング2に固定されている。電磁コイルユニット30は、コイル用ワイヤ35が巻回されて円環状に形成された電磁コイル32と、電磁コイル32を収納する、円環状に形成されたコイルケース31とを有しており、車両運転時の振動によっても、コイルケース31内で電磁コイル32がしっかりと固定されるように、電磁コイル32がコイルケース31内に収納された状態で、コイルケース31内にエポキシ樹脂36を充填して、電磁コイル32はコイルケース31内にモールド固定されている。
コイルケース31は、外側筒状部31aと、外側筒状部31aと同心配置された内側筒状部31bと、外側筒状部31aと内側筒状部31bとを一端側で連結する円環板状の連結部31cとを有して環状に形成され、例えば、鉄などの磁性材料によって形成されている。コイルケース31の連結部31cには、電磁コイル32に取付けられる後述する電源供給用コネクタ40がコイルケース31の外に露出して配置されるための図示しない貫通孔が形成されている。また、コイルケース31の連結部31cには、円環状のブラケット33が固定されており、ブラケット33は、例えば、スナップリングを介してフロントハウジング2に固定される。
電磁コイル32は、円筒部34aと円筒部34aの両端部に設けられたフランジ部34bとで形成された樹脂製のボビン34と、コイル用ワイヤ35とで構成され、円筒部34aの外周面にコイル用ワイヤ35が巻回されている。また、外部からの電源を電磁コイル32に供給するための電源供給用コネクタ40が装着される図示しないコネクタ取付部がボビン34のフランジ部34bの外側面に設けられている。尚、本実施例では、ボビン34は非磁性体である樹脂で形成されているが、必ずしも、非磁性体である樹脂で形成されている必要はなく、鉄などの磁性体で形成されていても構わない。
また、本実施例では、電磁コイル32は、コイルケース31内に充填されたエポキシ樹脂36でコイルケース31内に固定されているが、エポキシ樹脂36を用いず、例えば、電磁コイル32がコイルケース31内に収納された状態で、コイルケース31の外側筒状部31aの開口側端縁、もしくは、コイルケース31の内側筒状部31bの開口側端縁のいずれか一方を内部側に変形させることによって固定することでも構わない。
また、本実施例では、電磁コイル32はボビン34とコイル用ワイヤ35を有して、コイル用ワイヤ35がボビン34に巻回されて構成されているが、必ずしも、ボビン34を有する必要はなく、例えば、ボビン34を用いずにコイル用ワイヤ35を治具に巻回し、その後に治具を取り外して、コイル状になっているコイル用ワイヤ35をピース部材、バンド等を用いてコイル状に形成したり、あるいは、樹脂でモールド固定してコイル状に形成する構造であっても構わない。
本実施例では、コイル用ワイヤ35は銅線ではなくアルミニウム線35aが使われている。コイル用ワイヤ35としてアルミニウム線35aを使うことにより、従来の銅線に比べて軽量化とコストダウンを図ることができる。
コイル用ワイヤ35として使われるアルミニウム線35aの外周面は非磁性の性質を有するアルマイト層35bで覆われており、コイル用ワイヤ35をボビン34に巻回された状態であっても、隣接するアルミニウム線同士が接触して電気的短絡が生じない構造となっている。また、アルミニウム線35aの外周面を覆っているアルマイト層35bは、従来のアルミニウム線35aの外周面を覆っているエナメル樹脂に比べて硬いため、車両の振動等によって巻回されたコイル用ワイヤ35同士が擦れても外周面を覆うアルマイト層35bが摩耗しにくいため、コイル用ワイヤ35のアルミニウム線同士が直接接触して短絡してしまうことを抑制できる。さらに、アルマイト層35bは従来のエナメル樹脂に比べて熱伝導がよいため、電磁コイル32への通電によって発生したコイル用ワイヤ35の熱をエナメル樹脂の場合よりも外気により多く逃がすことができるので、コイル用ワイヤ35の温度上昇によってアーマチュア22の電磁吸着が不十分になってしまうおそれを抑制できるという利点がある。
ボビン34に巻回されたコイル用ワイヤ35の巻回径方向(以下、巻回径方向という。)の外側表面37には、図4に示すように深さ方向が先細りとなる凹孔38が分散して形成されており、凹孔38の平面視形状は、図5で示すように、コイル用ワイヤ35に使用されるアルミニウム線35aの長手方向に対す幅より、アルミニウム線断面の周方向に対する幅の方が長くなった横長形状となっている。
ボビン34に巻回されたコイル用ワイヤ35の巻回径方向の外側表面37、すなわち、アルマイト層35bの巻回径方向における外側表面37に深さ方向が先細りとなる凹孔38を分散して形成するためには、アルマイト層35bの厚さtはコイル用ワイヤ35の巻回径方向における曲率半径Rを考慮して次のように決める。
コイル用ワイヤ35をボビン34に巻回した場合に、アルミニウム線35aの外周面を覆うアルマイト層35bの巻回径方向における外側表面37に、図4に示すような深さ方向が先細りとなる凹孔38が分散して形成されるようにアルマイト層35bの厚さtを決定する。すなわち、巻回されたコイル用ワイヤ35の巻回径方向における曲率半径Rに対してアルマイト層35bの厚さtが薄いと、コイル用ワイヤ35を巻回しても、巻回径方向におけるアルマイト層35bの外側表面37に深さ方向が先細りとなる凹孔38が分散して形成されない。
一方、巻回されたコイル用ワイヤ35の巻回径方向における曲率半径Rに対してアルマイト層35bの厚さtが厚いと、コイル用ワイヤ35を巻回した場合に、巻回径方向におけるアルマイト層35bの外側表面37に深さ方向が先細りとなる凹孔38が分散して形成されるが、凹孔38の深さ方向先端がアルミニウム線35aの外周面まで達してしまい、例えば、電磁コイル32に水が浸入した場合に水を介して電気的短絡が生じてしまう可能性がある。
従って、アルマイト層35bの厚さtは、コイル用ワイヤ35をボビン34に巻回した場合に、巻回径方向におけるアルマイト層35bの外側表面37に深さ方向が先細りとなる凹孔38が分散して形成されるが、その凹孔38はアルミニウム線35aの外周面まで達しないよう、巻回されたコイル用ワイヤ35の巻回径方向における曲率半径Rとアルマイト層35bの厚さtの関係を考慮して決定する。
巻回されたコイル用ワイヤ35の巻回径方向における曲率半径Rとアルマイト層35bの厚さtの関係を考慮して決定することにより、巻回径方向におけるアルマイト層35bの外側表面37には、深さ方向が先細りとなる凹孔38が分散して形成され、その凹孔38は、コイル用ワイヤ35に使用されるアルミニウム線35aの長手方向に対す幅よりアルミニウム線断面の周方向に対する幅の方が長くなった横長形状となる。
巻回径方向におけるアルマイト層35bの外側表面37には、深さ方向が先細りとなる凹孔38が分散して形成されているので、電磁コイル32をコイルケース31の内部に高分子樹脂であるエポキシ樹脂36によってモールディング固定した場合に、深さ方向に先細りとなる凹孔38にエポキシ樹脂36が入り込むことによるアンカー効果によって、電磁コイル32をコイルケース31内に強固に固定することができる。
尚、本実施例では、電磁コイル32はボビン34とコイル用ワイヤ35を有して、コイル用ワイヤ35がボビン34に巻回されている場合における、コイル用ワイヤ35に用いられるアルミニウム線35aの外周面をアルマイト層35bで覆っているが、必ずしもボビン34を有する必要はなく、ボビン34を用いずにコイル用ワイヤ35を巻回して形成される電磁コイル32についても、本実施例と同様に、アルミニウム線35aの外周面をアルマイト層35bで覆って、巻回径方向におけるアルマイト層35bの外側表面37に深さ方向が先細りとなる凹孔38を分散して形成しても構わない。
次に本実施例の電磁クラッチ6が用いられる圧縮機1における電磁クラッチ6の動作について説明する。
図示しない車両の室内空間の温度調整を行う空調システムの電源をONすることにより、電源コイル32に通電して電磁クラッチ6がON作動され、アーマチュア22が板バネ23の付勢力に抗してロータ7の端面部7cに電磁吸着する。これにより、エンジンの回転駆動力によって回転しているロータ7と、圧縮機1の駆動軸5にハブ21と板バネ23を介して連結しているアーマチュア22とが連結することにより、エンジンの回転駆動力が圧縮機1の駆動軸5に伝達され圧縮機1が作動する。
本実施例における、コイル用ワイヤ35がアルミニウム線35aで形成され、アルミニウム線35aの外周面にはアルマイト層35bが形成されている電磁クラッチ6は、エンジンの回転駆動力を圧縮機1の駆動軸に伝達するために用いられる電磁クラッチであるが、必ずしもこれに限定される必要は無く、他の用途に用いられる電磁クラッチにも適用できる。
1 圧縮機、2 フロントハウジング、3 ボス部、4 ボールベアリング、5 駆動軸、6 電磁クラッチ、7 ロータ、22 アーマチュア、23 板バネ、
30 電磁コイルユニット、31 コイルケース、32 電磁コイル、34 ボビン、
35 コイル用ワイヤ、35a アルミニウム線、35b アルマイト層、
36 エポキシ樹脂、38 凹孔

Claims (6)

  1. コイルケースと、前記コイルケースの内部に収納されると共にコイル用ワイヤが巻回されて形成された電磁コイルと、を備える電磁コイルユニットであって、
    前記コイル用ワイヤはアルミニウム線で形成され、前記アルミニウム線の外周面にはアルマイト層が形成されていることを特徴とする電磁コイルユニット。
  2. 前記電磁コイルは、前記コイルケースの内部に高分子樹脂によってモールディングされていることを特徴とする請求項1に記載に電磁コイルユニット。
  3. 前記アルミニウム線の外周面に形成された前記アルマイト層におけるコイル用ワイヤの巻回径方向の外側表面には、深さ方向に先細りとなる凹孔が分散して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電磁コイルユニット。
  4. 前記高分子樹脂はエポキシ系樹脂であることを特徴とする請求項2または3に記載の電磁コイルユニット。
  5. 前記電磁コイルは、樹脂製のボビンに前記コイル用ワイヤが巻回されて形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電磁コイルユニット。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の電磁コイルユニットを有して、駆動源の動力を従動側機器に断続的に伝達する電磁クラッチであって、
    前記従動側機器に回転可能に接続固定されて、前記駆動源からの動力によって回転駆動すると共に前記電磁コイルユニットが内蔵されたロータと、前記ロータに対向配置されて、前記従動側機器の駆動軸に連結されたアーマチュアと、を有し、
    前記電磁コイルに電源が供給されることによって前記ロータと前記アーマチュアを電磁吸着させることを特徴とする電磁クラッチ。
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