JPH08324020A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08324020A
JPH08324020A JP7130303A JP13030395A JPH08324020A JP H08324020 A JPH08324020 A JP H08324020A JP 7130303 A JP7130303 A JP 7130303A JP 13030395 A JP13030395 A JP 13030395A JP H08324020 A JPH08324020 A JP H08324020A
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JP
Japan
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image
image forming
forming apparatus
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Withdrawn
Application number
JP7130303A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Aiko
靖之 愛甲
Yukimasa Izeki
之雅 井関
Satoru Sugano
覚 菅野
Hiroaki Takeda
浩明 武田
Masahiro Kurahashi
昌裕 倉橋
Hidehiko Kinoshita
秀彦 木下
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像全体の濃度分布や濃度傾向を考慮し、よ
り高品位な画像形成を行なうために適切にパルス位置制
御を行なう画像形成装置を提供する。 【構成】 スキャナから入力された画像原稿に対応する
多値の画像データの濃度分布をヒストグラムを作成して
求め、そのヒストグラムからパルス位置制御を行なうか
どうかの判定するための閾値を求める。さらに、各画素
の濃度値と閾値とを比較し、その濃度値が閾値未満であ
れば、パルス位置制御を行なう。このとき、レーザ光の
走査方向に関し、注目画素に隣接する前後の画素の内、
高濃度の画素の側に画素がシフトされるよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に関し、特
に、パルス幅変調駆動方式に従って、例えば、半導体レ
ーザを駆動して画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パルス幅変調方式によって形
成された画像の出力部において、形成画像の高画質化を
目的として、注目画素の濃度とその注目画素の左右に隣
接する画素との濃度とを比較し、その比較結果に従って
画像中の各画素形成位置を微小量シフトするよう制御す
る試みがなされてきた。例えば、注目画素の濃度と左右
の隣接する画素の濃度とを比較し、その注目画素を高い
濃度をもつ画素の方向にシフトするのである。これに
は、各画素に対応して生成されるパルスの発生位置を可
変制御する技術が応用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、たとえ均一な濃度の画像信号が入力されても以
下のような場合には濃度ムラが発生し、画像品質が劣化
するという問題があった。例えば、図20に示すような
濃度分布がある場合、画素P1、P2は左寄りに画素が
形成され、一方、画素P3、P4は右寄りに画素が形成
される。図20の各画素に示される数値は16進法で表
現された濃度値である。このように、濃度的に比較的類
似した画素のシフト方向が矢印で示されるようにマチマ
チであるため、本来均一濃度な画像において、ある画素
間が白く抜けしているように見える事があり、これは決
して品位のある画像とは言えない。
【0004】また、図21や図22に示すような濃度分
布の場合にも、本来同じ方向にシフトしたほうが望まし
い画素が異なる方向にシフトされ、形成画像の品位が低
下する。本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、
入力画像がどんな濃度分布をしていても高品質な画像を
形成することができる画像形成装置を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像形成装置は、以下のような構成からな
る。即ち、入力画像信号に基づいてパルス幅変調された
ビーム光を用いて感光体上を走査して前記感光体上に画
像を形成する画像形成装置であって、前記入力画像信号
から入力画像全体の濃度分布を求める計測手段と、前記
濃度分布に基づいて閾値を設定する設定手段と、前記閾
値と前記入力画像信号の各画素の濃度とを比較する第1
比較手段と、前記入力画像信号の各画素の濃度と前記各
画素に隣接する隣接画素の濃度とを比較する第2比較手
段と、前記第1及び第2比較手段の比較結果に従って、
形成画像の各画素に対応するビーム光のスポット中心を
微小量シフトするため前記ビーム光を発光させるパルス
信号の位置を制御する制御手段とを有することを特徴と
する画像形成手段を備える。
【0006】
【作用】以上の構成により本発明は、入力画像信号に基
づいてパルス幅変調されたビーム光を用いて感光体上を
走査してその感光体上に画像を形成するとき、入力画像
信号から入力画像全体の濃度分布を求め、その濃度分布
に基づいて閾値を設定し、その閾値と入力画像信号の各
画素の濃度とを比較し、さらに入力画像信号の各画素の
濃度と各画素に隣接する隣接画素の濃度とを比較し、上
記2つの比較結果に従って、形成画像の各画素に対応す
るビーム光のスポット中心を微小量シフトするためビー
ム光を発光させるパルス信号の位置を制御するよう動作
する。
【0007】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。図1は本発明の代表的な実施例で
あるデジタル複写装置の構成を示す側断面図である。図
1に於いて、1は画像原稿を自動的に給送する原稿給送
部(フィーダ)で、載置された原稿を1枚ずつあるいは
2枚連続に原稿台ガラス面2上の所定位置に給送する。
4は原稿照明ランプ3、走査ミラー5等で構成されるス
キャナで、原稿給送部1により原稿が原稿台ガラス面2
に載置されると、スキャナ4が所定方向に往復走査され
て原稿反射光を走査ミラー5〜7を介してレンズ8を通
過してイメージセンサ部101に結像する。
【0008】10は半導体レーザ等で構成される露光制
御部で、コントローラ部30に内蔵された画像信号制御
部から出力される画像データに基づいてパルス幅変調さ
れた光ビームを感光ドラム11に照射する。12,13
は現像器で、感光ドラム11に形成された静電潜像を所
定色の現像剤(トナー)で可視化する。14,15は記
録用紙積載部で、定形サイズの記録用紙が積載収納され
ている。その記録用紙は、給送ローラ40、41の駆動
によりレジストローラ25の配置位置まで給送され感光
ドラム11に形成される画像との画像先端を合わせるよ
うタイミングをとられた状態で感光ドラム11に巻き付
けられ、現像されたトナー像が記録用紙に転写される。
【0009】16は転写分離帯電器で、トナー像が転写
された記録用紙を、感光体11より分離して搬送ベルト
42を介して定着部17に転送する。定着部17では転
写したトナー像を定着する。18は排紙ローラで、画像
形成の終了した記録用紙をトレー21に積載排紙する。
19は記録用紙の後端部を検知するセンサである。20
はフラッパで画像形成の終了した記録用紙の搬送方向を
排紙口と内部搬送路22〜23の方向に切り換え、多重
/両面画像形成プロセスに備える。内部搬送路22〜2
3によって搬送された記録用紙は中間トレイ24に一時
的に格納され、裏面記録に備える。なお、43〜50は
記録用紙の円滑な搬送をサポートする補助ローラ、51
は記録用紙へトナー像を転写後、感光ドラム11上に残
留したトナーを除去する除去器である。
【0010】次に、記録用紙への画像形成プロセスにつ
いて説明する。イメージセンサ部101に入力された画
像信号は、コントローラ部30に内蔵された画像制御部
によって適当な処理を施された後、さらにコントローラ
部30に内蔵されたプリンタ制御部に至る。プリンタ制
御部に入力された画像信号は露光制御部10においてレ
ーザ光に変換され、そのレーザ光が帯電器52によって
その表面を一様な電位に帯電させられた感光ドラム11
を照射しながら走査する(このレーザ光の走査方向を主
走査方向という)。このとき、レーザ光の走査に同期し
て感光ドラムは矢印aの方向(この方向を副走査方向と
いう)に回転する。このようにして、感光ドラム11に
は静電潜像が形成される。
【0011】レーザ光の走査によって感光ドラム11上
に形成された静電潜像は現像器12にもしくは現像器1
3によって現像される。この現像タイミングに合わせて
被転写紙積載部14もしくは被転写紙積載部15より記
録用紙が搬送され、現像されたトナー像が転写される。
この転写された像は、定着部17において定着された
後、排紙ローラ18より装置外部に排出される。
【0012】さて、両面記録時は、ある面に画像が転
写、定着された記録用紙の後端部がセンサ19を通過す
ると、センサ19がこれを検知し、排紙ローラ18を排
紙方向とは反対の方向に回転させるとともに、フラッパ
20を上方に上げて転写済みの記録用紙を内部搬送路2
2〜23を介して中間トレイ24に格納する。次に行な
う裏面記録時に中間トレイ24に格納されている記録用
紙が給紙され、転写済みの記録用紙の裏面に転写が行わ
れる。
【0013】また、多重記録時は記録用紙をセンサ19
の位置まで搬送せず、フラッパ21を上方に上げて複写
済みの記録用紙を内部搬送路22〜23を介して中間ト
レイ24に格納する。そして、次に行う多重記録時に中
間トレイ24に格納されている記録用紙が給紙され、多
重転写が行われる。図2は、図1に示すデジタル複写装
置における各種編集及び複写等の設定を行う操作部を示
す図である。
【0014】まず、操作パネル上の各種キーについて、
その機能等を説明する。図2において、5001はデジ
タル複写装置への電源供給のオン/オフを制御する電源
スイッチ、5002は動作スタンバイ中は各種モードの
設定を所定の標準モードに復帰させるキーとして動作す
るリセットキー、5003はコピースタートキー、50
04は設定された数値をクリアするときに用いるクリア
キー、5005はIDキー、5006はコピー動作を中
断したり、中止したりする時に用いるストップキーであ
る。IDキー5005により特定の操作者に対して複写
動作を可能にし、それ以外の操作者に対しては、IDキ
ーによりIDを入力しない限り複写動作を禁止する事が
可能となる。
【0015】また、5007は各機能の内容を知りたい
ときに使用するガイドキー、5008〜5009は各機
能設定画面5052に表示されるポインタをそれぞれ上
下に移動させる上下カーソルキー、同様に、5011,
5010は各機能設定画面5052においてポインタを
それぞれ左右に移動させる左右カーソルキー、5012
は各機能設定画面5052に表示されたポインタの位置
で良い場合にその再確認を装置に通知するOKキー、5
013は各機能設定画面5052の画面の右下に出力さ
れた機能を実行するとき押下する実行指示キーである。
【0016】5014は定形サイズの画像を他の定形サ
イズに縮小する時に使用する定形縮小キー、5015は
等倍コピーを選択するときに使用する等倍コピー指示キ
ー、5016は定形サイズの画像を他の定形サイズに拡
大するときに使用する定形拡大キー、5017はコピー
に用いる記録用紙がセットされたカセットを選択するカ
セット選択キー、5018はコピー濃度を薄くするとき
に使用するコピー濃度選択キー、5019は原稿の濃度
に対してコピー濃度を自動的に調整することを指示する
AEキー、5020はコピー濃度を濃くするときに使用
するコピー濃度選択キー、5021はソータの動作モー
ドを指定するソータキー、5022は余熱モードのON
/OFFに使用する余熱キー、5023はコピー中に割
り込みしてコピーをしたいときに押す割り込みキーであ
る。
【0017】5024はコピー枚数、トリミング、マス
キング、部分処理(輪郭,網,影,ネガポジ)を設定す
るテンキー、5026は色をパターン化して、表現した
り、色を濃度差で表現したりするときに使用するパター
ン化キー、5027は後述の処理により特定色を消した
いときに使用する色消去キー、5028は画質の設定を
行うときに使用する画質キー、5029はネガポジを行
うときに使用するネガポジキー、5030は輪郭,影付
け処理,網処理,斜体,鏡像,イメージリピートを行う
時に押すイメージクリエイトキー、5031はエリアを
指定し、トリミングをするときに使用するトリミングキ
ー、5032はエリアを指定しマスキングを行うときに
使用するマスキングキー、5033はエリアを指定し、
その後部分処理(輪郭,網,影,ネガポジ等)を設定す
る部分処理キーである。
【0018】さらに、5034はモード(1:シート枠
消しモード(シートサイズに対して枠を作成するモー
ド)、2:原稿枠消しモード(指定された原稿サイズに
合わせて枠を作成するモード)、3:ブック枠消し(指
定されたブックの見開きサイズに合わせて枠と中央に空
白を作成するモード))に合わせて枠消しを行うときに
使用する枠消しキー、5035は用紙の一端に綴じ代を
作成したいときに使用する綴じ代キー、5036は移動
(平行移動(上下左右)、センター移動、コーナ移動、
指定移動(ポイント移動))を行いたいときに使用する
移動キー、5037は複写倍率を25%〜400%まで
主走査/副走査方向夫々独立に1%刻みで設定するズー
ムキー、5038は記録用紙のサイズを合わせて自動的
に主走査/副走査方向夫々独立に変倍(拡大/縮小)す
るよう指示するオート変倍キー、5039は原稿を複数
枚の記録用紙に拡大して複写を行うときに使用する拡大
連写キー、5040は2枚或いは4枚の画像原稿を1枚
に拡大縮小して複写を行うときに使用する縮小レイアウ
トキー、5042は原稿台ガラス面の複写領域を2分割
し自動的に記録用紙2枚(或いは両面)分のコピーをす
る連続複写(ページ連写/両面連写)の指示を行なう連
写キー、5044は両面の出力(片面両面,ページ連写
両面,両面両面)を行いたいときに指示する両面キー、
5045は多重複写(多重,ページ連写多重)を行いた
いときに使用する多重キーである。
【0019】さらにまた、5046はメモリカード(M
C)を使用するときに使用するMCキー、5047はプ
ロジェクタを使用するときに使用するプロジェクタキ
ー、5048は本装置をプリンタとして使用する使用す
るプリンタキーであり、5050はフィーダに異なるサ
イズの原稿を混載してコピーを行うときに使用する原稿
混載キー、5051は複写設定された複写モードを登録
するため、或いは、登録された複写モードを呼び出すと
きに使用するモードメモリキー、5052は装置の状
態,複写枚数,複写倍率,複写用紙サイズを表示した
り、複写モード設定中にその設定内容を表示する表示画
面、5053は外部インタフェース及びその周辺回路の
み動作させ、複写の為の制御部は停止させるシステム余
熱モードのオン/オフに使用するシステム余熱キー、5
054はメインスイッチ5001がオン状態のときに点
灯し、オフ状態の時には消灯するパワー表示部である。
【0020】図3は本実施例のデジタル複写装置におけ
る画像形成プロセスの機能概略を示すブロック図であ
る。図3に示すように、デジタル複写装置は機能的にい
って、3つの部分、即ち、スキャナ部310、画像処理
部320、及び、プリンタ部330に分けられる。画像
処理部320には影付け等の装飾回路の他、画像データ
の濃度補正のためのγ変換回路等が含まれている。
【0021】まず、CCD読取り部311では、スキャ
ナ部310の原稿照明ランプ3で画像原稿を照射し、そ
の反射光を走査ミラー5〜7を経てスキャナ部310に
内蔵するCCDに入力し、そのCCDで反射光強度に合
わせたアナログ信号を出力する。次に、A/D変換部3
12ではアナログ信号をデジタル信号へと変換し、その
デジタル信号を画像処理部320のシェーディング補正
部321に入力する。シェーディング補正部321では
スキャナ部310での読み取り誤差を補正し、その補正
されたデジタル信号をγ変換部322へと転送しγ変換
等を施す。
【0022】更に、画像処理が施された画像データをプ
リンタ部330のPWM(パルス幅変調)部331へと
入力し、特定の周期でのパルス幅データへと画像データ
を変換し、そのパルス幅に応じて半導体レーザを駆動
し、レーザ走査部332において感光ドラム11をレー
ザ光で走査する。これによって、潜像形成部333では
感光ドラム11上に潜像が形成される。
【0023】次に、以上の構成のデジタル複写装置にお
いて実行されるパルス幅変調方式に従うパルス発生制御
処理について説明する。図4はPWM回路の構成を示す
ブロック図である。図4において、401は画像データ
を転送する転送クロック(ICLK:画素クロック)を
入力し、画素クロックの周期で三角波を発生する三角波
発生回路、402は画素クロックに同期して入力される
デジタル画像データ(IDATA:例えば、各画素を8
ビットで表現する多値データ)をその濃度値に対応する
振幅をもつアナログ信号に変換するD/Aコンバータ、
403は三角波発生回路401から出力される三角波と
D/Aコンバータ402から出力されるアナログ信号と
を入力して比較し、その比較結果に応じたパルス信号
(これをPWM出力という)を発生する比較回路403
である。
【0024】また、図5は図4に示すPWM回路に関連
する種々の信号を示すタイムチャートである。ここで、
まず、パルス幅変調方式(PWM)による従来のパルス
信号発生制御の概要について説明する。例えば、各画素
の8ビットで表現される多値の画像データ(IDAT
A)が入力され、図5に示すようにその値が“50
(H:16進表現)”、“F0(H)”、“80
(H)”であるとすれば、その値に対応して得られたア
ナログ信号の振幅レベル(図5の501、502、50
3)と三角波504とを比較回路403において比較
し、その結果、図5の505に示すような得られる矩形
波のパルス信号をPWM信号を得る。そして、このPW
M信号に合わせ半導体レーザを駆動してレーザを発光
し、前述のようにそのレーザ光で感光ドラム上を走査
し、潜像画像を形成するのである。
【0025】さて、以上のパルス信号発生制御におい
て、図5に示すように三角波信号の頂点が画素クロック
(ICLK)1周期の中央にくるように三角波信号を発
生させると、これによって形成されるトナー画像は、図
6(a)に示すように各画素の値に応じて、その画素1
つ1つに対応する領域の中央からトナー径が大きくなる
ように制御される(これを中央成長という)。これに対
して、発生する三角波信号の頂点が画素クロック(IC
LK)1周期の左、或いは、右にくるように三角波信号
を発生させると、その結果形成されるトナー画像は、図
6(b)、或いは、図6(c)に示すように、画素値に
応じてその画素1つ1つに対応する領域の中心よりやや
左或いは右からトナー径が大きくなるように制御される
(これを左寄せ成長或いは右寄せ成長という)。
【0026】このように、三角波信号の波形を変化さ
せ、各画素に対応するパルス信号の発生位置を左右にシ
フトすること(これをパルス位置制御という)ことで、
各画素に対応する領域の中央を基準として形成されるト
ナー画像を、各画素内において右寄り或いは左寄りにし
たトナー画像を得ることができる。次に、本実施例に従
うパルス位置制御について、図7〜図11を参照して説
明する。
【0027】図7は本実施例に従うパルス位置制御を説
明するため、図1に示したデジタル複写装置の構成から
関連する部分のみを抽出し、一部の構成を詳細に示した
ブロック図である。図7において、図1に示したと同じ
構成要素には同じ参照番号を付してある。また、図8は
パルス位置制御を示すフローチャートである。以下、図
8に示すフローチャートに従ってパルス位置制御を説明
する。
【0028】まず、ステップS201ではスキャナ部4
と、ミラー6〜7を収容した匡体とを駆動回路106を
介してCPU104によって駆動されるモータ107に
よって移動して原稿Dを図7に示す矢印bの方向に走査
する。このとき、スキャナ部4と、ミラー6〜7の移動
に同期した信号で駆動されているイメージセンサ部10
1に内蔵したCCDラインセンサは原稿Dを矢印bとは
直角方向(紙面に垂直の方向)に走査して、原稿Dを読
み取り、これをアナログ電気信号に変換して出力する。
【0029】次のステップS202では、この電気信号
はA/Dコンバータ102により各画素8ビットのデジ
タル信号に変換されて画像メモリ103に格納される。
この時のデジタル信号は各画素の濃度値に対応してお
り、図9に示すように黒には“FF(H)”が、白には
“00(H)”が対応し、その中間は濃度値に比例して
中間の値(“FE(H)〜01(H)”)をとる。
【0030】ステップS203ではCPU104は画像
メモリ103内のデータを同一濃度データ毎に集計し
て、図10に示すような濃度ヒストグラムを作成する。
さらにステップS204では、図10に示す濃度ヒスト
グラムにより最大濃度(Dmax)を求め、最大濃度
(Dmax)の60%の濃度をパルス位置制御を行う上
限の濃度(Du)と定める。その後、画像メモリ103
に格納された濃度データに基づいて、図11に示すよう
に注目画素(n)と主走査方向に関しその前後の画素
(n−1)、(n+1)の濃度を抽出する。
【0031】処理はステップS205において、注目画
素(n)の濃度(Dn)と上限濃度(Du)とを比較す
る。ここで、Dn<Duであるなら処理はステップS2
06に進み、Dn≧Duであるなら処理はステップS2
09に進む。ステップS206では、注目画素(n)に
隣接する画素(n−1)と画素(n+1)との濃度Dn
−1とDn+1とを比較する。ここで、Dn−1<Dn
+1であれば処理はステップS207に進み、パルス位
置制御を行なってトナー画像のトナー径が右寄り成長す
るようにし、Dn−1>Dn+1であれば処理はステッ
プS208に進み、パルス位置制御を行なってトナー画
像のトナー径が左寄り成長するようにする。また、Dn
−1=Dn+1であれば処理はステップS209に進
む。
【0032】さて、ステップS209では、パルス位置
制御は行なわず、トナー画像のトナー径が中心成長する
ようにする。なお、CPU104は画像処理回路105
を経てPWM回路108に入力される画像信号に同期し
て、上記制御をPWM回路108で行なうように指示す
ることにより、各画素ごとのパルス位置制御を行なう。
【0033】従って本実施例に従えば、画像原稿を読み
込んで得られる画像データの濃度ヒストグラムから得ら
れる濃度に基づいてパルス位置制御を行なうかどうかを
決定するので、読み込む画像画像の濃度分布を踏まえた
適切なパルス位置制御を行なうことができる。これによ
って、注目画素の隣接する画素の濃度との比較関係のみ
でパルス位置制御を行なう場合に比べ、画像全体の濃度
分布が考慮され、その濃度分布にふさわしい制御が行な
われるので、より高品位な画像が得られる。
【0034】なお本実施例では、パルス位置制御を行な
うかどうかを、注目画素の濃度が濃度ヒストグラムから
得られる最高濃度の60%未満であるかどうかによって
決定したが本発明はこれによって限定されるものではな
い。例えば、その決定に上限濃度のみならず、濃度ヒス
トグラムから得られる下限濃度も考慮しても良い。この
場合、パルス位置制御を行なうかどうかの判定制御は、
図12に示すフローチャートのようになる。
【0035】即ち、ステップS501では、画像メモリ
103に格納された濃度データに基づいて、注目画素
(n)と主走査方向に関しその前後の画素(n−1)、
(n+1)の濃度を抽出し、ステップS502では、注
目画素(n)の濃度(Dn)が規定の上限濃度(Du)
と下限濃度(Dl)に対して、D1<Dn<Duである
かどうかを調べる。ここで、注目画素の濃度が上限濃度
(Du)と下限濃度(Dl)との間にあれば、処理はス
テップS503に進み、注目画素の濃度が上限濃度以
上、或いは、下限濃度以下であれば、処理はステップS
209に進み、既に説明したような画像形成を行なう。
【0036】ステップS503では、注目画素の前後の
画素の濃度(Dn−1、Dn+1)がDn−1<Dl、
かつ、Du>Dn+1であるかどうかを調べ、その条件
を満たせば処理はステップS505に進み、その条件を
満たさなければ処理はステップS504に進む。ステッ
プS504では、注目画素の前後の画素の濃度が、Dn
−1>Du、かつ、Dl<Dn+1であるかどうかを調
べ、その条件を満たせば処理はステップS505に進
み、その条件を満たさなければ処理はステップS209
に進む。そして、ステップS505では、注目画素を、
注目画素の前後の画素のいづれかの高濃度側に寄せるよ
うパルス位置制御を行なう。
【0037】このようにすることで、隣接する画素の濃
度差が上限濃度と下限濃度との差より大きく濃度差が目
立つ場合には、高濃度側の画素に注目画素を微小量シフ
トするよう制御することができる。なお、図12に示す
処理では、どのように上限濃度と下限濃度を設定するの
か言及しなかったが、その設定は図13に示すように、
ステップS501の処理の前に、既に説明したステップ
S203の濃度ヒストグラム作成の処理と、ステップS
500に示す濃度ヒストグラムに基づいた最大濃度(D
max)、最低濃度(Dmin)を決定する処理ステッ
プを追加し、例えば、最大濃度と最低濃度との差の60
%の値に最低濃度値を加えた値を上限濃度(Du)、最
大濃度と最低濃度との差の20%の値に最低濃度値を加
えた値を下限濃度(Dl)とするような処理を実行す
る。
【0038】さらに、以上の実施例では、注目画素の前
後それぞれ1画素づつの濃度値をどのようなパルス位置
制御を行なうかに関する判定条件に用いていたが本発明
はこれによって限定されるものではない。例えば、注目
画素の前後それぞれm画素の濃度平均値をとり、これを
前後の画素の濃度値を代表させても良い。例えば、m=
3とすれば、注目画素の後方の画素群の代表濃度値、及
び、前方の画素群の代表濃度値として夫々、以下のよう
に定めることができる。
【0039】 Dn−1’=(Dn−3+Dn−2+Dn−1)/3 Dn+1’=(Dn+3+Dn+2+Dn+1)/3 このようにすることで、注目画素前後の濃度傾向を踏ま
えたパルス位置制御を行なうことができ、さらに画像品
位の向上が期待できる。また、注目画素の前後の複数画
素の濃度平均をとる場合、単純平均のみならず注目画素
からの距離に重みを持たせた加重平均としてもよい。例
えば、図14に示すように注目画素の前後各3画素に重
みをもたせた場合、以下のようにして加重平均を求める
ことができる。
【0040】Dn−1’=(8/11)×Dn−1+(2/11)×
Dn−2+(1/11)×Dn−3 Dn+1’=(8/11)×Dn+1+(2/11)×Dn+2+(1
/11)×Dn+3 なお、図14の各画素内に示す数値は重みづけの係数で
ある。
【0041】
【他の実施例】さて、前述の実施例では主走査方向に関
し、注目画素の前後の画素或いは前方後方数画素の平均
濃度値を考慮してパルス位置制御を行なったが、本実施
例では主走査方向のみならず、副走査方向に関しても隣
接する(数)画素の状態を考慮してパルス位置制御を行
なう場合について、図15〜図19を参照して説明す
る。
【0042】以下の説明は、図15に示す本実施例に従
うパルス位置制御を示すフローチャートの処理手順に従
って行なう。ここでは、説明を簡単にするために主走査
方向のみにパルス位置制御を行うものとする。また、基
本的にはこの制御は前述の実施例で説明した装置を共通
実施例として用いることとし、装置の各構成要素には前
述の実施例で示した参照番号によって言及する。
【0043】まずステップS101では、画像処理回路
105で処理される画像データにおいて、注目画素を含
むM×L画素のマトリックスのうち副走査方向のライン
数に相当するLライン分の画像データを画像メモリ10
3より入力する。次にステップS102ではそのマトリ
ックスを用いて、主走査方向、副走査方向の濃度勾配を
求め、それに従い注目画素を中心とした周囲画素の濃度
勾配の方向と大きさを示すベクトルzを算出する。その
ベクトルの方向を主走査方向から反時計回りの角度θで
示す。
【0044】図16は本実施例に従って注目画素の周辺
隣接画素の濃度値をどのようにパルス位置制御に考慮す
るかを説明する図である。以下の説明では、一般的にM
×Lのサイズで考えたマトリックスを、注目画素を中心
にして3×3画素(注目画素を除くと隣接8画素を考
慮)のマトリックスとし、そのマトリックスで定められ
る画素の濃度値を考慮する場合を考える。
【0045】その3×3画素のマトリックスにおいて、
図16(a)及び図16(b)に示すように、各画素に
重みn(或いは−n)を持たせて主走査方向、副走査方
向各々の濃度勾配を求める。さて、そのマトリックスに
関し、図16(c)に示すような画像濃度が与えられ、
重み係数をn=1としたときの演算結果を図16(d)
にベクトルx、ベクトルyで示す。なお、図16(d)
の各画素に示された値は濃度値(16進表現)である。
図16(d)から明らかなように、注目画素をまたいで
主走査方向に関する濃度勾配は“70(H)”、副走査
方向に関しても“70(H)”である。
【0046】このようにして得られた主走査方向、副走
査方向各成分の濃度勾配を示すベクトルx、ベクトルy
を合成することにより、図17に示すように、そのマト
リックス内の濃度勾配の方向と大きさを示すベクトルz
が求まる。言い換えれば、注目画素に関し、ベクトルz
の方向がパルス位置制御によって画素をシフトする方向
であると言える。
【0047】次に、ステップS103では、ベクトルz
の方向を示す角度θ(−180゜<θ<180゜)の絶
対値と所定の閾値(TH1、TH2:0<TH1<90
゜<TH2<180゜)とを比較する。言い換えると、
このベクトルzの方向に従い1画素内のどちらの方向に
シフトすれば効果的かを判断するのである。本実施例で
は、図17(a)に示すように、副走査方向(y軸)に
関し2つのエリアに分割し、主走査方向(x軸)の正の
方向にベクトルzの方向が向いているときは画素のドッ
ト径が右寄せ成長になるように、また、ベクトルzの方
向がx軸の負の方向に向いているときは画素のドット径
が左寄せ成長になるようにパルス位置制御を行なうこと
にしている。しかし、その方向が余りにも副走査方向に
傾いていたり、濃度勾配が緩いと、パルス位置制御の意
味がなくなるので、本実施例では以下のように制御す
る。
【0048】即ち、TH1≦|θ|≦TH2であれば、
処理はステップS110に進み、パルス位置制御を行な
って画素位置をシフトするような制御は行なわず、その
ドット径が中央成長するようにする。これに対して、T
H1<|θ|、或いは、|θ|<TH2であれば、処理
はステップS104に進み、注目画素に関する濃度勾配
(GRD)(これはベクトルzの大きさである)を所定
の閾値(TH3)と比較する。これによって、注目画素
が中間調あるいは黒文字内のムラの中に存在しているか
どうかが調べられる。ここで、GRD<TH3であれ
ば、処理はステップS110に進み、パルス位置制御を
行なって画素位置をシフトするような制御は行なわず、
そのドット径が中央成長するようにする。これに対し
て、GRD≧TH3であれば、処理はステップS105
に進む。
【0049】ステップS105では注目画素の濃度値
(Dij)がマトリックス内の全ての画素の濃度値の中
で最高値(max)を示しているかどうかを調べる。こ
こで、Dij=maxであれば、処理はステップS11
0に進み、パルス位置制御を行なって画素位置をシフト
するような制御は行なわず、そのドット径が中央成長す
るようにする。これに対して、Dij≠maxであれ
ば、処理はステップS106に進み、主走査方向(x
軸)の正の方向にベクトルzの方向が向いているかどう
か、即ち、−TH2≦θ<TH1であるかどうかを調べ
る。ここで、−TH2≦θ<TH1であれば、処理はス
テップS107に進んで、画素のドット径が右寄り成長
になるようパルス位置制御を行なう。これに対して、T
H2<θ≦180゜、或いは、−180<θ≦1TH1
であれば、ベクトルzの方向は主走査方向の負の方向を
向いていると判断し、処理はステップS108に進み、
画素のドット径が左寄り成長になるようパルス位置制御
を行なう。
【0050】本実施例では、表1に示すように、ステッ
プS106の判断でベクトルzが主走査方向右側を向い
ていると判断されたときには右寄せ成長ができるように
指示する制御信号を、ステップS106の判断でベクト
ルzが主走査方向左側を向いているときには左寄せ成長
ができるように指示する制御信号を、それ以外のときに
は中央成長ができるように指示する制御信号を生成す
る。この信号は、2ビット制御信号であり、各ビットの
値の制御の内容は表1に示すようになる。
【0051】
【表1】 このように、ベクトルzの方向に合わせてパルス位置制
御を制御する事により、例えば、文字エッジ部に存在す
る中間調の画素を黒文字の存在する方向にシフトさせ、
より鮮明な画像を得る事が可能となる。
【0052】最後に処理はステップS109において、
ステップS107、S108、S110での処理に応じ
たPWMを行ない、画像形成を行なう。なお、主走査方
向・副走査方向いずれにもパルス位置制御可能ならば、
図17(b)に示すように4つエリアに区切り、ベクト
ルzの指す方向に関し、(i)θの値が−45゜≦θ<
45゜であれば画素のドット径が右寄せ成長になるよう
に、(ii)45゜≦θ<135゜であれば画素のドッ
ト径が上寄せ成長(y軸に関し上側に成長)になるよう
に、(iii)θの値が135゜≦θ<225゜であれ
ば画素のドット径が左寄せ成長になるように、(iv)
θの値が225゜≦θ<315゜であれば画素のドット
径が下寄せ成長(y軸に関し下側に成長)になるように
パルス位置制御を行なう。
【0053】従って本実施例に従えば、注目画素に関
し、主走査方向のみならず副走査方向にも隣接する画素
の濃度を調べ、2次元的な拡がりをもつ隣接画素に関
し、濃度勾配の大きさや方向を考慮し、その結果をパル
ス位置制御に反映することができるので、実際の形成画
像の濃度分布をより考慮して高品位な画像形成を行なう
ことができる。
【0054】なお本実施例では、パルス位置制御を主走
査方向のみに限定したが、このようにすることで副走査
方向に関する複雑なパルス位置制御を省略でき、コスト
的、技術的に望ましい。さらに、濃度勾配の方向が主走
査方向に偏って存在するときにパルス位置制御を行な
い、一方、副走査方向に偏った方向にパルス位置制御を
行なわないようにすることで、パルス位置制御を主走査
方向のみに限定して行なうことの有効性をより顕著なも
のにしている。なお、その閾値となる角度は、装置の動
作モードによって設定しても良い。例えば、写真モー
ド、文字強調モード、プリンタモード、コピーモード、
ファクシミリモードなど、装置の機能や画像原稿の種類
に依存した閾値を設定することができる。
【0055】さらにまた、ベクトルzの大きさを指標と
し、その値が閾値より大きい場合のみパルス位置制御を
行う事で、例えば、黒文字や中間調画像の内部に存在す
る濃度ムラを解消し、より高品位な画像形成が実現でき
る。なお、その閾値に関しても、装置の動作モードによ
って設定しても良く、例えば、写真モード、文字強調モ
ード、プリンタモード、コピーモード、ファクシミリモ
ードなど、装置の機能や画像原稿の種類に依存した閾値
を設定することができるし、また、原稿の濃度ヒストグ
ラムにより得られる情報から閾値を設定することもでき
る。
【0056】さらにまた、図19に示すように、3×3
画素マトリックス内でベクトルzの前方或いは後方に存
在するエリアA、B各々に含まれる少なくとも1画素以
上の画素の平均濃度値AM、BMを求め、これを注目画
素の濃度と比較して、少なくともその平均濃度値AM、
BMのどちらかが、注目画素の濃度値より高い時のみ
に、パルス位置制御を行うようにすることもできる。こ
れによって、画像原稿読み込み時に発生する濃度ムラを
考慮したパルス位置制御が行なわれる。
【0057】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力画像信号に基づいてパルス幅変調されたビーム光を用
いて感光体上を走査してその感光体上に画像を形成する
とき、入力画像信号から入力画像全体の濃度分布を求
め、その濃度分布に基づいて閾値を設定し、その閾値と
入力画像信号の各画素の濃度とを比較し、さらに入力画
像信号の各画素の濃度と各画素に隣接する隣接画素の濃
度とを比較し、上記2つの比較結果に従って、形成画像
の各画素に対応するビーム光のスポット中心を微小量シ
フトするためビーム光を発光させるパルス信号の位置を
制御するので、パルス信号の位置制御が、注目画素の隣
接画素の濃度のみならず、入力画像全体の濃度分布や濃
度傾向が考慮され、より高品位な画像を形成することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるデジタル複写装
置の構成を示す側断面図である。
【図2】図1に示すデジタル複写装置における各種編集
及び複写等の設定を行う操作部を示す図である。
【図3】本実施例のデジタル複写装置における画像形成
プロセスの機能概略を示すブロック図である。
【図4】PWM回路の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示すPWM回路に関連する種々の信号を
示すタイムチャートである。
【図6】トナー径の中央成長、左寄せ成長、右寄せ成長
を示す図である。
【図7】図1に示したデジタル複写装置の構成から関連
する部分のみを抽出し、一部の構成を詳細に示したブロ
ック図である。
【図8】図8はパルス位置制御を示すフローチャートで
ある。
【図9】濃度値と濃度の関係を示す図である。
【図10】濃度ヒストグラムである。
【図11】注目画素と隣接画素との関係を示す図であ
る。
【図12】パルス位置制御を行なうかどうかの判定制御
を示すフローチャートである。
【図13】パルス位置制御を行なうかどうかの判定制御
を示すフローチャートである。
【図14】注目画素と隣接複数画素との関係を示す図で
ある。
【図15】他の実施例に従うパルス位置制御を示すフロ
ーチャートである。
【図16】注目画素の周辺隣接画素の濃度値をどのよう
にパルス位置制御に考慮するかを説明する図である。
【図17】濃度勾配ベクトルを示す図である。
【図18】濃度勾配ベクトルの方向に従うパルス位置制
御の方向を示す図である。
【図19】パルス位置制御で考慮される濃度勾配ベクト
ルの前方或いは後方に存在する画素エリアを示す図であ
る。
【図20】画質劣化を招く濃度分布の一例を示す図であ
る。
【図21】画質劣化を招く濃度分布の一例を示す図であ
る。
【図22】画質劣化を招く濃度分布の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 原稿給送部(フィーダ) 2 原稿台ガラス 3 原稿照明ランプ 4 スキャナ 5〜7 走査ミラー 8 レンズ 10 露光制御部 11 感光ドラム 12、13 現像器 14、15 記録用紙積載部 16 転写分離帯電器 17 定着部 18 排紙ローラ 19 センサ 20 フラッパ 21 トレー 22〜23 内部搬送路 24 中間トレイ 25 レジストローラ 30 コントローラ部 40、41 給送ローラ 42 搬送ベルト 43〜50 補助ローラ 51 除去器 52 帯電器 101 イメージセンサ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 浩明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 倉橋 昌裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木下 秀彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像信号に基づいてパルス幅変調さ
    れたビーム光を用いて感光体上を走査して前記感光体上
    に画像を形成する画像形成装置であって、 前記入力画像信号から入力画像全体の濃度分布を求める
    計測手段と、 前記濃度分布に基づいて閾値を設定する設定手段と、 前記閾値と前記入力画像信号の各画素の濃度とを比較す
    る第1比較手段と、 前記入力画像信号の各画素の濃度と前記各画素に隣接す
    る隣接画素の濃度とを比較する第2比較手段と、 前記第1及び第2比較手段の比較結果に従って、形成画
    像の各画素に対応するビーム光のスポット中心を微小量
    シフトするため前記ビーム光を発光させるパルス信号の
    位置を制御する制御手段とを有することを特徴とする画
    像形成手段。
  2. 【請求項2】 前記ビーム光のスポット中心の微小量シ
    フトは、前記ビーム光の走査方向に関して行なうことを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記各画素の濃度が前
    記閾値未満であるとき前記ビーム光を発光させるパルス
    信号の位置を制御することを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記計測手段は、前記入力画像の各画素
    の濃度値から濃度ヒストグラムを作成することを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2比較手段は、前記ビーム光の走
    査方向に関し、各画素の前後1つづつの画素を前記隣接
    画素とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第2比較手段は、前記ビーム光の走
    査方向に関し、各画素の前後それぞれに複数の画素を前
    記隣接画素とすることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記隣接画素の濃度は、前記各画素の前
    方向の複数画素の濃度の単純平均と、前記各画素の後ろ
    方向の複数画素の濃度の単純平均であることを特徴とす
    る請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記隣接画素の濃度は、前記各画素の前
    方向の複数画素の濃度の加重平均と、前記各画素の後ろ
    方向の複数画素の濃度の加重平均であることを特徴とす
    る請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記加重平均の重みは、前記各画素から
    前記加重平均を行なう画素までの距離に依存することを
    特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記隣接画素の内、
    高濃度の値をもつ画素側に前記ビーム光のスポット中心
    が微小量シフトされるよう、前記パルス信号の位置を制
    御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第2比較手段は、前記ビーム光の
    走査方向である第1の方向と前記第1の方向とは垂直の
    第2の方向に関し、各画素の前後左右の複数の画素を前
    記隣接画素とし、 前記第1の方向に関する隣接画素の濃度値から前記第1
    の方向に関する濃度勾配を算出する第1算出手段と、 前記第2の方向に関する隣接画素の濃度値から前記第2
    の方向に関する濃度勾配を算出する第2算出手段と、 前記第1及び第2の方向に関する濃度勾配を合成した濃
    度勾配と前記濃度勾配の方向を算出する第3算出手段と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記合成された濃度
    勾配を考慮して制御を行なうことを特徴とする請求項1
    1に記載の画像形成手段。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、さらに前記濃度勾配
    の方向が所定の方向にあるときに制御を行なうことを特
    徴とする請求項12記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、さらに前記濃度勾配
    が所定の閾値以上であるときに制御を行なうことを特徴
    とする請求項13記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、さらに前記隣接画素
    の濃度が前記パルス信号の位置制御の対象となっている
    画素の濃度より大きい場合のみ制御を行なうことを特徴
    とした請求項14記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006198998A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Canon Inc 画像形成装置、階調画像形成方法、及びプログラム
US7580151B2 (en) 2003-10-01 2009-08-25 Seiko Epson Corporation Image processing system and method, printing system
JP2010100058A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Toshiba Corp 画像形成装置、画像形成方法及び画像処理装置
JP2016068442A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置、画像形成方法

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