JPH08322901A

JPH08322901A - ゲート式入浴リフター

Info

Publication number: JPH08322901A
Application number: JP15863195A
Authority: JP
Inventors: Toshifumi Hirata; 敏文平田; Sumio Nanba; 寿美夫難波; Kenji Shimamura; 賢治島村
Original assignee: O G GIKEN KK; Og Giken Co Ltd
Current assignee: O G GIKEN KK; Og Giken Co Ltd
Priority date: 1995-05-31
Filing date: 1995-05-31
Publication date: 1996-12-10
Anticipated expiration: 2018-09-02
Also published as: JP3442537B2

Abstract

(57)【要約】【目的】湯の汚れを減らし、清掃をし易くし、浴槽内
を広く有効に利用できるゲート式入浴リフターを提供す
ること。【構成】入浴者を乗せる乗せ台（１）と、乗せ台
（１）を昇降させる回動アーム（２）と、回動アーム
（２）を回動させる駆動部（３）と、回動アーム（２）
及び駆動部（３）を支持する台枠（４）とからなり、回
動アーム（２）は左・右回動アーム（１０）・（１１）
からなり、該左・右回動アーム（１０）・（１１）で乗
せ台（１）の左右側部が支持されており、乗せ台（１）
上には、所定範囲内で乗せ台（１）面と同方向へ移動可
能な移動レール（１６）が設けられ、該移動レール（１
６）は、浴槽（２７）の内側壁に添って乗せ台（１）と
共に昇降するゲート式入浴リフター。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、身体障害者や養護老人
等を浴槽に入出させる時に使用するゲート式入浴リフタ
ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術として特公平６−３１９７７
８号公報に、レールと、走行台車と、座体と、車椅子
と、支柱と、昇降レールと、駆動手段等とからなる入浴
装置が開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記した従来装置にお
ける支柱は浴槽内に載設されるものであるから、該支柱
に浴槽内空間を常時占領されることになり、健常者が入
浴する時にはその支柱が邪魔になって、浴槽を広く使え
ず、又、浴槽の清掃作業にも支障を来たし、更に、支柱
及び支柱内部の機構部材が湯を汚すことも有りえ、不都
合であった。本発明の目的は、上記課題を解決したもの
であり、湯の汚れを減らし、清掃をし易くし、浴槽内を
広く有効に利用できるゲート式入浴リフターにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】即ち本発明は、入浴者を
乗せる乗せ台１と、乗せ台１を昇降させる回動アーム２
と、回動アーム２を回動させる駆動部３と、回動アーム
２及び駆動部３を支持する台枠４とからなるゲート式入
浴リフターである。前記回動アーム２は左・右回動アー
ム１０・１１からなり、該左・右回動アーム１０・１１
で乗せ台１の左右側部が支持されている。乗せ台１上に
は、所定範囲内で乗せ台１面と同方向へ移動可能な移動
レール１６が設けられ、該移動レール１６は、浴槽２７
の内側壁に添って乗せ台１と共に昇降するものである。
又、移動レール１６の前方向への移動を所定位置で止め
る台付前ストッパー２４と、移動レール１６の後方向へ
の移動を所定位置で止める台付後ストッパー２５が、乗
せ台１に取着されている。

【０００５】

【作用】本発明を用いて入浴する際、入浴者を乗せ台１
に乗せ、回動アーム２で該乗せ台１を昇降させ、駆動部
３は、回動アーム２を回動させる。左・右回動アーム１
０・１１は、乗せ台１の左右を支持する。

【０００６】乗せ台１上に設けられる移動レール１６
は、所定範囲内で乗せ台１面と同方向へ移動する。該乗
せ台１は昇降しながら水平方向へ移動するが、この時、
移動レール１６は乗せ台１に対して水平方向へ移動しな
がら浴槽２７の内側壁に添って昇降する。即ち、乗せ台
１は、昇降移動と共に略円弧運動をするが、移動レール
１６は単なる昇降移動のみをする。

【０００７】乗せ台１に取着された台付前ストッパー２
４は移動レール１６の前方向への移動を所定位置で止
め、台付後ストッパー２５は移動レール１６の後方向へ
の移動を所定位置で止める。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例は、入浴者を乗せる乗せ台１
と、乗せ台１を昇降移動させる回動アーム２と、回動ア
ーム２を回動させる駆動部３と、浴槽２７の縁に載設さ
れ前記回動アーム２及び駆動部３を支持する台枠４とか
らなる。本発明の実施例には、車椅子７が洗い場１４側
に設けられる。

【０００９】乗せ台１は、入浴者を乗せるものであり、
剛性な平板でなる水平部５と、水平部５の基方向部即ち
入浴者の背後方向部を立ち上げた縦部６とを略Ｌ字形に
なしたものである。図示を省略するが、乗せ台１の他の
例として水平部５の平板を枠部材に代えてもよい。

【００１０】回動アーム２は、乗せ台１を昇降移動させ
るものであり、上下二個のく字形に曲折した枠部材でな
る上・下回動アーム８・９の各先部は前記縦部６の側部
に所定間隔をもって軸支される。更に、上・下回動アー
ム８・９は左右に一対設けられ、該左・右回動アーム１
０・１１の先部が縦部６の左右側部に軸支される。

【００１１】駆動部３は前記回動アーム２を回動させる
ものであり該駆動部３の出力軸１３にはアーム２の基部
が連結され、該駆動部３はギアードモーター（図示省
略）等で構成される。

【００１２】台枠４は、回動アーム２及び駆動部３を支
持する枠部材でなり、前記台枠４に上・下回動アーム８
・９の基部が上下方向に所定間隔をもって軸支される。
台枠４と、上・下回動アーム８・９と、縦部６とが連結
される各軸支位置は平行四辺形の各頂点に相当するよう
に構成される。更に、台枠４における洗い場１４側に
は、平行な渡しレール１５が載設される。

【００１３】移動レール１６は、乗せ台１上に載設され
所定範囲内で前記乗せ台１面と同方向へ移動可能であ
る。前記移動レール１６は平行な左・右移動レール１７
・１８からなり、該移動レール１６は、乗せ台１に設け
られた四個のレール受け１９で移動自在に支持される。

【００１４】左・右移動レール１７・１８の間には横架
枠２０が取着され、横架枠２０の中央部には小穴でなる
ピン受け穴２１が開設される。レールバネ２２は、移動
レール１６の外側面に突設されたレールストッパー２３
と、乗せ台１上に取着された台付前ストッパー２４との
間に設けられる。

【００１５】乗せ台１上には、レールストッパー２３に
当って該ストッパー２３の後方移動を阻止する台付後ス
トツパー２５が取着される。移動レール１６の基方向端
部即ち入浴者の背後方向端部の裏側にはローラー２６が
設けられる。浴槽２７内にあって、移動レール１６はレ
ールバネ２２で基方向へ付勢されているので、前記ロー
ラー２６は常時浴槽２７の側壁に当接される。

【００１６】車椅子７は、台車部２９と、該台車部２９
に分離可能に載置される座席部３０とからなり、台車部
２９の上部には台車側レール２８が設けられる。座席部
３０の裏部には、前記台車側レール２８上を移動できる
車輪１２が設けられ、更に前記ピン受け穴２１に嵌入で
きるストッパーピン（図示省略）が下方向に付勢されて
設けられる。

【００１７】前記台車部２９に載設させれる台車側レー
ル２８は、洗い場１４に在る車椅子７を台枠４の所定位
置に接合させた時、渡しレール１５に一直線状に当接さ
れように載設される。回動アーム２を回動させて移動レ
ール１６を渡しレール１５と同高に移動させれば、移動
レール１６は渡しレール１５と同一線状に接近するよう
乗せ台１に載設される。又、前記座席部３０を渡しレー
ル１５から移動レール１６へ移乗させる時に、移動レー
ル１６を渡しレール１５と同一線状に接近できるよう
に、移動レール１６は乗せ台１に載設される。

【００１８】実施例を使用するに際しては、介助者は、
先ず、車椅子７の座席部３０に入浴者を乗せ、該車椅子
７を台枠４に接合させる。座席部３０を台車側レール２
８から渡しレール１５へ移乗し、更に、移動レール１６
へ移乗する。座席部３０が移動レール１６の所定位置に
至ると座席部３０の前記ストッパーピンがピン受け穴２
１に落ち込み、座席部３０が移動レール１６にロックさ
れる。

【００１９】次に、駆動部３を駆動させ、駆動部３で回
動アーム２を回動させ、回動アーム２で乗せ台１を浴槽
２７内に下降させる。乗せ台１を下降させると、ローラ
ー２６は浴槽２７側壁に当接しながら回動する。乗せ台
１は、回動アーム２の回動により先方向即ち入浴者の前
方向へ移動しながら下降するが、移動レール１６はレー
ルバネ２２で基方へ引かれているので先方向へは移動せ
ず、浴槽２７の基方向の内側壁に添って下降する。この
時、乗せ台１上の移動レール１６は、まっすぐ下降して
いるが、相対的に乗せ台１から見ると乗せ台１の基方向
へ移動したことになる。

【００２０】乗せ台１の上昇時にも前述と同様に、ロー
ラー２６は浴槽２７の側壁に当接したうえ回動する。回
動アーム２の回動により乗せ台１は先方向へ移動する
が、移動レール１６はレールバネ２２で基方向へ引かれ
ているので該レール１６は浴槽２７の側壁に添って真上
に上昇する。乗せ台１を上昇させ、移動レール１６を渡
しレール１５に接近させ、同高一直線状になし、座席部
３０を移動レール１６から渡しレール１５へ、渡しレー
ル１５から台車側レールへと順次移動させ、入浴を終わ
る。

【００２１】乗せ台１を上昇させる際、乗せ台１を浴槽
２７の内側壁より上方へ移動した時には、移動レール１
６は所定の移動限位置にて台付後ストッパー２５で後方
移動を阻止される。又、移動レール１６は台付前ストッ
パー２４により前方移動が所定位置で阻止される。

【００２２】図示を省略するが、乗せ台１を浴槽２７の
側壁より上へ移動させ、回動アーム２を上方向へ回動さ
せていくと乗せ台１は、略円運動をし後方向の洗い場１
４側へ移動し、その位置に止め移乗に供することができ
るので、乗せ台１を洗い場１４側へ寄せた分だけ渡しレ
ール１５を短く作ればよいことになる。このように渡し
レール１５を短くすれば、渡しレール１５から移動レー
ル１６への距離は短くなる。

【００２３】又、回動アーム２の大幅な上方回動によ
り、乗せ台１は略円運動をなし移動軌跡の最上位置まで
上昇し続いて後方向への移動に推移し、洗い場１４側へ
移動して止まる。このように乗せ台１を洗い場１４側へ
大幅に寄せるれば、渡しレール１５を無くして、台車側
レール２８を直接移動レールへ当接状態にすることがで
きる。

【００２４】尚、浴槽２７外に在る乗せ台１を浴槽２７
に入れる場合、移動レール１６のローラーを浴槽２７の
内側壁に案内するガイド（図示省略）が浴槽２７の内側
壁上に設けられる。

【００２５】前記浴槽２７を、複数人が同時に入れる運
動浴槽（図示省略）に代えた場合には、本発明に係る乗
せ台１に車椅子７の全体を乗せ複数の訓練者を前記運動
浴槽へ出入りさせる、という昇降機として使用される。

【００２６】

【発明の効果】請求項１に記載した本発明は、乗せ台１
を昇降させる回動アーム２を有するものであるから、従
来装置におけるレールを昇降させる支柱等の機構物が浴
槽２７内に無いので、浴槽２７内の湯を油で汚す心配は
無く、又、乗せ台１を上方向に移動させておけば、浴槽
２７内の掃除がやり易く、健常者が入浴する時には浴槽
２７を広く使用でき、好都合である。

【００２７】請求項２に記載した本発明は、左・右回動
アーム１０・１１で乗せ台１の左右側部を支持している
ので、入浴者を昇降させる時や移乗させる時に乗せ台１
が揺れることを減少させることができる。そのため、入
浴者に与える不安感を減らすことができ好都合である。
左・右回動アーム１０・１１は、片持ち支持の従来装置
に比して、剛性を軽減化でき、好都合である。

【００２８】請求項３に記載した本発明は、乗せ台１上
に移動レール１６が設けられ、該移動レール１６は浴槽
２７の側壁に添って乗せ台１と共に昇降し、その昇降時
に乗せ台１は先方向への不必要な移動をしないものであ
るから、移動レール１６に係るデッドスペースが少ない
ので、小型の浴槽２７に設置できる。従って、省スペー
ス化を図ることができ、又、浴槽２７が小型のものでよ
いので、湯の入出作業に係る時間の短縮化、湯量に係る
省エネルギー等の経済効果もあり、好都合である。更
に、入浴者の移動距離も短縮でき、入浴者へ与える不安
感を減らすことができた。

【００２９】請求項４に記載した本発明は、移動レール
１６の移動を所定位置で止める台付前ストッパー２４と
台付後ストッパー２５が乗せ台１に取着されているの
で、乗せ台１が浴槽２７の側壁より上へ移動させた時、
移動レール１６は適宜移動端位置で止まる。乗せ台１
を、浴槽２７の内側壁より上方へ移動させ続いて後方へ
移動させて停止すれば、後方へ寄った分だけ渡しレール
１５を短かくでき、更には、乗せ台１を大きく後方へ移
動させれば渡しレール１５を不要にすることもできる。

【００３０】介助者は座席部３０を、台車側レール２８
と移動レール１６の間で移乗させる押し込み又は引き出
し操作が容易になり、好都合である。更に、乗せ台１を
洗い場１４側へ移動させて止めておけば、乗せ台１が浴
槽２７から離れるので、浴槽２７の清掃時には障害とな
る物が一層無くなり清掃がし易くなり、又健常者の入浴
時には一層浴槽を広く使え、好都合である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の側面図である。

【図２】本発明の実施例における乗せ台の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１乗せ台２回動アーム３駆動部４台枠１０左回動アーム１１右回動アーム１６移動レール２４台付前ストッパー２５台付後ストッパー２７浴槽

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入浴者を乗せる乗せ台（１）と、乗せ台
（１）を昇降させる回動アーム（２）と、回動アーム
（２）を回動させる駆動部（３）と、回動アーム（２）
及び駆動部（３）を支持する台枠（４）とからなるゲー
ト式入浴リフター。
【請求項２】回動アーム（２）は左・右回動アーム
（１０）・（１１）からなり、該左・右回動アーム（１
０）・（１１）で乗せ台（１）の左右側部が支持されて
いることを特徴とする請求項１記載のゲート式入浴リフ
ター。
【請求項３】乗せ台（１）上には、所定範囲内で乗せ
台（１）面と同方向へ移動可能な移動レール（１６）が
設けられ、該移動レール（１６）は、浴槽（２７）の内
側壁に添って乗せ台（１）と共に昇降することを特徴と
する請求項１記載のゲート式入浴リフター。
【請求項４】移動レール（１６）の前方向への移動を
所定位置で止める台付前ストッパー（２４）と、移動レ
ール（１６）の後方向への移動を所定位置で止める台付
後ストッパー（２５）が、乗せ台（１）に取着されてい
ることを特徴とする請求項１記載のゲート式入浴リフタ
ー。