JPH08318875A - エンジンフード - Google Patents
エンジンフードInfo
- Publication number
- JPH08318875A JPH08318875A JP7148389A JP14838995A JPH08318875A JP H08318875 A JPH08318875 A JP H08318875A JP 7148389 A JP7148389 A JP 7148389A JP 14838995 A JP14838995 A JP 14838995A JP H08318875 A JPH08318875 A JP H08318875A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hood
- plate
- outer plate
- leg pieces
- energy absorber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/34—Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
- B60R2021/343—Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using deformable body panel, bodywork or components
Abstract
(57)【要約】
【目的】 外部の物体と干渉した時にそのエネルギを良
好に吸収できるエンジンフードを提供する。 【構成】 フード外板２の裏側に、一端を該外板の裏面
に接合14されて該裏面から突出しかつ途中に屈曲部11、
11' を有する多数の帯状の脚片６、６’が、複数の列を
なして配設され、少くとも各列の前記脚片の他端は、板
状体12を介して互いに連結されている。
好に吸収できるエンジンフードを提供する。 【構成】 フード外板２の裏側に、一端を該外板の裏面
に接合14されて該裏面から突出しかつ途中に屈曲部11、
11' を有する多数の帯状の脚片６、６’が、複数の列を
なして配設され、少くとも各列の前記脚片の他端は、板
状体12を介して互いに連結されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンルー
ムを開閉するエンジンフードに関し、特に、外部の物体
と干渉した時にそのエネルギを良好に吸収できるように
したエンジンフードに関する。
ムを開閉するエンジンフードに関し、特に、外部の物体
と干渉した時にそのエネルギを良好に吸収できるように
したエンジンフードに関する。
【０００２】
【従来技術】従来、エンジンフードを外力により変形し
易くして、エンジンフードに外部から物体が干渉した場
合そのエネルギをエンジンフードの変形で吸収して、物
体および車体本体部分が損傷するのを防止することが行
われており、このため、フードの周囲部分だけに補強用
のフレームを配置し、中央部はフード外板のみで構成し
たエンジンフードが知られている。
易くして、エンジンフードに外部から物体が干渉した場
合そのエネルギをエンジンフードの変形で吸収して、物
体および車体本体部分が損傷するのを防止することが行
われており、このため、フードの周囲部分だけに補強用
のフレームを配置し、中央部はフード外板のみで構成し
たエンジンフードが知られている。
【０００３】一方、フード外板の反力モードは圧縮初期
に反力が急激に上がり中間で降下し、後半で再び上昇す
る傾向にあるので、特開平５−１３９３３８号公報にお
いては、衝突圧壊において圧壊変位に対する反力の特性
が一山のピークを有するエネルギ吸収体をフードの裏側
に配設し、フード外板の低反力領域を前記エネルギ吸収
体によって補い、トータルの反力特性をフラットな特性
とすることが提案されている。
に反力が急激に上がり中間で降下し、後半で再び上昇す
る傾向にあるので、特開平５−１３９３３８号公報にお
いては、衝突圧壊において圧壊変位に対する反力の特性
が一山のピークを有するエネルギ吸収体をフードの裏側
に配設し、フード外板の低反力領域を前記エネルギ吸収
体によって補い、トータルの反力特性をフラットな特性
とすることが提案されている。
【０００４】そして上記エネルギ吸収体の一例として、
一枚の薄板に多数のコの字状切り込みを設け、該コの字
状切り込みに囲まれた内側部分を薄板の片面側に折り起
こして、直線の脚片を形成したものが記載されている。
一枚の薄板に多数のコの字状切り込みを設け、該コの字
状切り込みに囲まれた内側部分を薄板の片面側に折り起
こして、直線の脚片を形成したものが記載されている。
【０００５】このエネルギ吸収体を有するフード外板が
物体との干渉により変形すると、前記直線状の脚片がエ
ンジンルーム内蔵物に当たって曲がりながら反力を及ぼ
し、エネルギを吸収する。
物体との干渉により変形すると、前記直線状の脚片がエ
ンジンルーム内蔵物に当たって曲がりながら反力を及ぼ
し、エネルギを吸収する。
【０００６】
【解決しようとする課題】ところで、フードに物体が干
渉した時、該フードが、該物体に及ぼす影響を許容限度
以下に保ちながら、最短の変形ストロークでエネルギを
吸収できるためには、干渉開始直後の経過時間（ミリ
秒）中に、フードに生ずる反力すなわち加速度（Ｇ）が
図１に２点鎖線Ａで示すような理想曲線に沿って変化す
る必要がある。
渉した時、該フードが、該物体に及ぼす影響を許容限度
以下に保ちながら、最短の変形ストロークでエネルギを
吸収できるためには、干渉開始直後の経過時間（ミリ
秒）中に、フードに生ずる反力すなわち加速度（Ｇ）が
図１に２点鎖線Ａで示すような理想曲線に沿って変化す
る必要がある。
【０００７】図１において実線曲線Ｂは、中央部をフー
ド外板のみで構成した前記従来のエンジンフードにおけ
る加速度対時間特性を示す。この特性曲線Ｂは、干渉開
始直後に生ずる高い第１次の加速度をあらわす領域Ｂ1
に続く加速度零の領域Ｂ2 と、その後生ずる低い第２次
の加速度をあらわす領域Ｂ3 とからなっているが、全体
として前記理想の特性曲線Ａからは大きく偏倚してお
り、従ってこのエンジンフードでは、適度の変形ストロ
ークでエネルギを十分に吸収することはできない。
ド外板のみで構成した前記従来のエンジンフードにおけ
る加速度対時間特性を示す。この特性曲線Ｂは、干渉開
始直後に生ずる高い第１次の加速度をあらわす領域Ｂ1
に続く加速度零の領域Ｂ2 と、その後生ずる低い第２次
の加速度をあらわす領域Ｂ3 とからなっているが、全体
として前記理想の特性曲線Ａからは大きく偏倚してお
り、従ってこのエンジンフードでは、適度の変形ストロ
ークでエネルギを十分に吸収することはできない。
【０００８】図１にはまた、前記従来技術の後者のよう
にフード外板の裏側に多数の直線状の脚片を切り起しに
より形成したエンジンフードの加速度対時間特性を点線
曲線Ｃで示してある。この特性曲線Ｃは前記特性曲線Ｂ
よりも理想曲線Ａに近づいてはいるが、第１次加速度領
域Ｃ1 に続く領域Ｃ2 における第２次加速度の立上がり
が不十分で、十分良好なエネルギ吸収特性を得ることは
できない。
にフード外板の裏側に多数の直線状の脚片を切り起しに
より形成したエンジンフードの加速度対時間特性を点線
曲線Ｃで示してある。この特性曲線Ｃは前記特性曲線Ｂ
よりも理想曲線Ａに近づいてはいるが、第１次加速度領
域Ｃ1 に続く領域Ｃ2 における第２次加速度の立上がり
が不十分で、十分良好なエネルギ吸収特性を得ることは
できない。
【０００９】従って本発明は、前記従来技術よりもさら
に理想曲線Ａに近い加速度対時間特性曲線を有するエン
ジンフードを提供しようとするものである。
に理想曲線Ａに近い加速度対時間特性曲線を有するエン
ジンフードを提供しようとするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段および作用】このため、本
発明のエンジンフードにおいては、フード外板の裏側
に、一端を該外板の裏面に接合されて該裏面から突出し
かつ中途に屈曲部を有する多数の帯状の脚片が、複数の
列をなして配設され、少くとも各列の前記脚片の他端
は、板状体を介して互いに連結されている。
発明のエンジンフードにおいては、フード外板の裏側
に、一端を該外板の裏面に接合されて該裏面から突出し
かつ中途に屈曲部を有する多数の帯状の脚片が、複数の
列をなして配設され、少くとも各列の前記脚片の他端
は、板状体を介して互いに連結されている。
【００１１】本発明による各脚片は、中途に屈曲部を有
するので、これに長手方向に加わる荷重に対して良好な
緩衝作用を発揮し、またフード外板の裏面に列設された
複数の脚片の他端が板状体を介して互いに連結されてい
るので、これらの脚片が一様に変形して効率良くエネル
ギを吸収する。そしてこの結果、本発明によるエンジン
フードの加速度対時間特性曲線は、図２にＤで示すよう
な形状となる。
するので、これに長手方向に加わる荷重に対して良好な
緩衝作用を発揮し、またフード外板の裏面に列設された
複数の脚片の他端が板状体を介して互いに連結されてい
るので、これらの脚片が一様に変形して効率良くエネル
ギを吸収する。そしてこの結果、本発明によるエンジン
フードの加速度対時間特性曲線は、図２にＤで示すよう
な形状となる。
【００１２】図２には前記図１における理想曲線Ａおよ
び従来例の特性曲線Ｃも併せて示してあるが、本発明に
よる特性曲線Ｄが従来の特性曲線Ｃに比しはるかに理想
曲線Ａに近いものであることが明瞭である。さらに図２
には、上記特性曲線ＤおよびＣに対応するストローク
（mm）をそれぞれ曲線ＥおよびＦで示してあり、これか
ら、本発明によれば従来に比し短い変形ストロークで十
分なエネルギを吸収できることが分る。
び従来例の特性曲線Ｃも併せて示してあるが、本発明に
よる特性曲線Ｄが従来の特性曲線Ｃに比しはるかに理想
曲線Ａに近いものであることが明瞭である。さらに図２
には、上記特性曲線ＤおよびＣに対応するストローク
（mm）をそれぞれ曲線ＥおよびＦで示してあり、これか
ら、本発明によれば従来に比し短い変形ストロークで十
分なエネルギを吸収できることが分る。
【００１３】
【実施例】図３ないし図８は本発明の好適な一実施例を
示す。図３は本実施例の構成の概要を示す略図で、エン
ジンフード１の一部を車巾方向に横断した断面図に相当
する。
示す。図３は本実施例の構成の概要を示す略図で、エン
ジンフード１の一部を車巾方向に横断した断面図に相当
する。
【００１４】２はフード外板で、前後左右の周縁部分の
裏面にフードフレーム３が添接されており、該フードフ
レーム３で補強されていない中央部分の裏側にはエネル
ギ吸収体４が設けられている。エネルギ吸収体４は板部
材を加工して作られ、前後方向に互いに平行に延びる複
数の凸状部４ａを有し、略波形の断面形状をなしてい
る。
裏面にフードフレーム３が添接されており、該フードフ
レーム３で補強されていない中央部分の裏側にはエネル
ギ吸収体４が設けられている。エネルギ吸収体４は板部
材を加工して作られ、前後方向に互いに平行に延びる複
数の凸状部４ａを有し、略波形の断面形状をなしてい
る。
【００１５】図４はフード外板２を除いたフードフレー
ム３を上方から見た斜視図である。同図から分るよう
に、フードフレーム３は前後のフレーム部分３ａ，３ｂ
と左右のフレーム部分３ｃ，３ｄとから成る枠状をな
し、中央部分は開口３ｅとなっている。そしてフレーム
部分３ａ，３ｂをそれぞれフード外板２（図３）の前縁
部および後縁部に沿わせ、フレーム部分３ｃ，３ｄをそ
れぞれフード外板２の左側縁部および右側縁部に沿わせ
て、フード外板２に接合されその周縁部を補強する。
ム３を上方から見た斜視図である。同図から分るよう
に、フードフレーム３は前後のフレーム部分３ａ，３ｂ
と左右のフレーム部分３ｃ，３ｄとから成る枠状をな
し、中央部分は開口３ｅとなっている。そしてフレーム
部分３ａ，３ｂをそれぞれフード外板２（図３）の前縁
部および後縁部に沿わせ、フレーム部分３ｃ，３ｄをそ
れぞれフード外板２の左側縁部および右側縁部に沿わせ
て、フード外板２に接合されその周縁部を補強する。
【００１６】前記エネルギ吸収体４を位置決めするため
の位置決め部材５、５が、前後の前記フレーム部分３
ａ，３ｂの前記開口３ｅを画成する内側の縁部にそれぞ
れ沿わせて設けられ、該縁部から下方に垂下している
（図６参照）。この位置決め部材５は前記エネルギ吸収
体４の波側の断面形状に対応する断面形状を有し、エネ
ルギ吸収体４の前後の両縁部にそれぞれ係合して、エネ
ルギ吸収体４を支持し位置決めする。
の位置決め部材５、５が、前後の前記フレーム部分３
ａ，３ｂの前記開口３ｅを画成する内側の縁部にそれぞ
れ沿わせて設けられ、該縁部から下方に垂下している
（図６参照）。この位置決め部材５は前記エネルギ吸収
体４の波側の断面形状に対応する断面形状を有し、エネ
ルギ吸収体４の前後の両縁部にそれぞれ係合して、エネ
ルギ吸収体４を支持し位置決めする。
【００１７】図５はエネルギ吸収体４を上方から見た斜
視図である。エネルギ吸収体４は、図３について前記し
たように、前後方向に延びる互いに平行な凸条部４ａ，
４ａ……を有し、隣接する各凸条部４ａどうしが上方へ
向って凹入した凹条部４ｂを介して接続されて、全体と
して波板状の基本形状をなしている。そして前後の縁部
において、凸条部４ａの下端外面４ａ1 を前記位置決め
部材５の対応する凹部５ａの底面５ａ1 に当接させ、凹
条部４ｂの上端内面４ｂ1 を位置決め部材５の対応する
凸部５ｂの頂面５ｂ1 に当接させることにより、フード
フレーム３に支持されるとともにフード外板２に対して
位置決めされる。
視図である。エネルギ吸収体４は、図３について前記し
たように、前後方向に延びる互いに平行な凸条部４ａ，
４ａ……を有し、隣接する各凸条部４ａどうしが上方へ
向って凹入した凹条部４ｂを介して接続されて、全体と
して波板状の基本形状をなしている。そして前後の縁部
において、凸条部４ａの下端外面４ａ1 を前記位置決め
部材５の対応する凹部５ａの底面５ａ1 に当接させ、凹
条部４ｂの上端内面４ｂ1 を位置決め部材５の対応する
凸部５ｂの頂面５ｂ1 に当接させることにより、フード
フレーム３に支持されるとともにフード外板２に対して
位置決めされる。
【００１８】エネルギ吸収体４は、さらに、母板を切り
起して形成された多数の帯状の脚片６を備えているが、
上記波板状の基本形状を有しかつこれらの脚片６を備え
た本実施例のエネルギ吸収体４は、例えば次のようにし
て一枚の板部材から容易に成形することができる。
起して形成された多数の帯状の脚片６を備えているが、
上記波板状の基本形状を有しかつこれらの脚片６を備え
た本実施例のエネルギ吸収体４は、例えば次のようにし
て一枚の板部材から容易に成形することができる。
【００１９】先ず、図８に示すように、一枚の平らな素
材板部材７に、それぞれ前後方向ａおよび左右方向ｂに
列をなして、多数のコ字状の切抜き部８を形成する。こ
の切抜き部８の内側に切り残された帯状の切残し部分９
により前記脚片６が形成されるが、各切残し部分９は基
部９ａにおいて板部材７に接続し、先端部９ｂにおいて
板部材７から切り離されている。そして左右方向におい
て互いに隣り合う切残し部分９は、その基部９ａどう
し、もしくは先端部９ｂどうしが向い合うように、前記
切抜き部８を形成する。
材板部材７に、それぞれ前後方向ａおよび左右方向ｂに
列をなして、多数のコ字状の切抜き部８を形成する。こ
の切抜き部８の内側に切り残された帯状の切残し部分９
により前記脚片６が形成されるが、各切残し部分９は基
部９ａにおいて板部材７に接続し、先端部９ｂにおいて
板部材７から切り離されている。そして左右方向におい
て互いに隣り合う切残し部分９は、その基部９ａどう
し、もしくは先端部９ｂどうしが向い合うように、前記
切抜き部８を形成する。
【００２０】次いでこの板部材７を、切残し部分９の基
部９ａどうしが向い合っている部分により前記凸条部４
ａの下端面４ａ1 が形成され、先端部９ｂどうしが向い
合っている部分により前記凹条部の上端面４ｂ1 が形成
されるようにして（図５参照）波形に屈曲成形し、これ
とともに切残し部分９を基部９ａ近傍において上方へ折
り起して脚片６を形成する（図７参照）。
部９ａどうしが向い合っている部分により前記凸条部４
ａの下端面４ａ1 が形成され、先端部９ｂどうしが向い
合っている部分により前記凹条部の上端面４ｂ1 が形成
されるようにして（図５参照）波形に屈曲成形し、これ
とともに切残し部分９を基部９ａ近傍において上方へ折
り起して脚片６を形成する（図７参照）。
【００２１】脚片６にはその先端部分にフランジ部10が
屈曲形成されるとともに、中途に、左右方向にくの字状
に屈曲した屈曲部11が形成される。このような脚片６
が、エネルギ吸収体４の各凸状部４ａの内側すなわち上
面側の左右にそれぞれ前後方向に列をなして配設されて
いるが、さらに各列の隣接する脚片６間には、前後方向
に隣接する前記切抜き部８間に切り残された切残し部分
９'(図８）が、脚片６よりもやや浅い角度で凸条部４ａ
の下端面４ａ1 から立上り、脚片６と同様に一列に配列
された脚片６’を形成している。そしてこれらの脚片
６’にも前記屈曲部11と同様な屈曲部11’が形成されて
いる。
屈曲形成されるとともに、中途に、左右方向にくの字状
に屈曲した屈曲部11が形成される。このような脚片６
が、エネルギ吸収体４の各凸状部４ａの内側すなわち上
面側の左右にそれぞれ前後方向に列をなして配設されて
いるが、さらに各列の隣接する脚片６間には、前後方向
に隣接する前記切抜き部８間に切り残された切残し部分
９'(図８）が、脚片６よりもやや浅い角度で凸条部４ａ
の下端面４ａ1 から立上り、脚片６と同様に一列に配列
された脚片６’を形成している。そしてこれらの脚片
６’にも前記屈曲部11と同様な屈曲部11’が形成されて
いる。
【００２２】凸条部４ａの一側において前後方向に列設
された前記脚片６、６’は下端において、凸条部４ａの
下端面４ａ1 を形成する部分（以下板状体12と称する）
を介して互いに連結され、また脚片６、６’の左右の列
どうしも同板状体12を介して互いに連結れている。そし
てこの板状体12には中心部を前後方向に延びる溝部13が
形成され、該溝部13により板状体12が補強されている。
された前記脚片６、６’は下端において、凸条部４ａの
下端面４ａ1 を形成する部分（以下板状体12と称する）
を介して互いに連結され、また脚片６、６’の左右の列
どうしも同板状体12を介して互いに連結れている。そし
てこの板状体12には中心部を前後方向に延びる溝部13が
形成され、該溝部13により板状体12が補強されている。
【００２３】このように形成されたエネルギ吸収体４
は、前述のようにその前後の縁部をそれぞれ対応する位
置決め部材５に係合させて位置決めされ、図７に示すよ
うに各脚片６上端のフランジ部10および各脚片６’の上
端部すなわち凹条部４ｂの上端面４ｂ1 をマスチックシ
ーラー14を介してフード外板２の裏面に接合される。
は、前述のようにその前後の縁部をそれぞれ対応する位
置決め部材５に係合させて位置決めされ、図７に示すよ
うに各脚片６上端のフランジ部10および各脚片６’の上
端部すなわち凹条部４ｂの上端面４ｂ1 をマスチックシ
ーラー14を介してフード外板２の裏面に接合される。
【００２４】フード外板２が上方から加わる外力により
変形すると、エネルギ吸収体４の前記凸条部４ａの下端
面４ａ1 がエンジンルーム内蔵物に当接し、以後脚片
６、６’が座屈的に屈曲変形してエネルギを吸収すると
ともに反力を生ずる。
変形すると、エネルギ吸収体４の前記凸条部４ａの下端
面４ａ1 がエンジンルーム内蔵物に当接し、以後脚片
６、６’が座屈的に屈曲変形してエネルギを吸収すると
ともに反力を生ずる。
【００２５】この時、各脚片６，６’は、予め形成され
ている屈曲部11，11’において安定した屈曲変形を行
い、良好な緩衝作用を発揮し、また各脚片６，６’の下
端は板状体12により互いに連結されており、しかもこの
板状体12は溝部13により適度の剛性を与えられているの
で、すべての脚片６，６’が一様に変形して効率良くエ
ネルギを吸収する。
ている屈曲部11，11’において安定した屈曲変形を行
い、良好な緩衝作用を発揮し、また各脚片６，６’の下
端は板状体12により互いに連結されており、しかもこの
板状体12は溝部13により適度の剛性を与えられているの
で、すべての脚片６，６’が一様に変形して効率良くエ
ネルギを吸収する。
【００２６】この結果、本実施例のエンジンフードの加
速度対時間特性曲線は、前記図２の特性曲線Ｄと同様に
なり、第１次加速度領域Ｄ1 に続く領域Ｄ2 における第
２次以下の加速度の立上りが十分で、全体として理想曲
線Ａに近いものとなる。また、図２の曲線Ｅで示される
ように所要ストロークも従来に比し短かくなる。すなわ
ち、上記エンジンフード１は、これに物体が干渉した
時、該物体に及ぼす反力（加速度）を許容限度以下に保
ちながら、短いストロークで効率良くエネルギを吸収で
きる。
速度対時間特性曲線は、前記図２の特性曲線Ｄと同様に
なり、第１次加速度領域Ｄ1 に続く領域Ｄ2 における第
２次以下の加速度の立上りが十分で、全体として理想曲
線Ａに近いものとなる。また、図２の曲線Ｅで示される
ように所要ストロークも従来に比し短かくなる。すなわ
ち、上記エンジンフード１は、これに物体が干渉した
時、該物体に及ぼす反力（加速度）を許容限度以下に保
ちながら、短いストロークで効率良くエネルギを吸収で
きる。
【００２７】エネルギ吸収体４は、フードの左右両側縁
間にわたって連続した一体の成形板部材によって構成し
ても、または左右に分割された複数の成形板部材によっ
て構成してもよい。
間にわたって連続した一体の成形板部材によって構成し
ても、または左右に分割された複数の成形板部材によっ
て構成してもよい。
【００２８】前記実施例においては、エネルギ吸収体４
が板部材７を曲げ加工および切り起し加工して作られて
おり、前後方向に一列に配列された脚片が、切抜き部８
の内側に切り残された切残し部分９によって形成された
脚片６と、各切抜き部８間に切り残された切残し部分
９’により形成された脚片６’とから成っているが、上
記脚片６と同形状の帯状部片のみが上端部をフード外板
２の裏面に接合して列設され、各列毎に下端を板状体に
より連結された構造のエネルギ吸収体としても良く、こ
のように構成されたエネルギ吸収体でも前記と同様の作
用、効果を充分に発揮することができる。
が板部材７を曲げ加工および切り起し加工して作られて
おり、前後方向に一列に配列された脚片が、切抜き部８
の内側に切り残された切残し部分９によって形成された
脚片６と、各切抜き部８間に切り残された切残し部分
９’により形成された脚片６’とから成っているが、上
記脚片６と同形状の帯状部片のみが上端部をフード外板
２の裏面に接合して列設され、各列毎に下端を板状体に
より連結された構造のエネルギ吸収体としても良く、こ
のように構成されたエネルギ吸収体でも前記と同様の作
用、効果を充分に発揮することができる。
【００２９】また、前記実施例における脚片６，６’は
中途に唯１箇所の屈曲部11を備えているが、図９に示す
脚片６のように中途に２箇所もしくはそれ以上の屈曲部
11を設けることも可能である。
中途に唯１箇所の屈曲部11を備えているが、図９に示す
脚片６のように中途に２箇所もしくはそれ以上の屈曲部
11を設けることも可能である。
【００３０】図10は本発明のさらに他の実施例における
エネルギ吸収体15の部分的斜視図である。このエネルギ
吸収体15も前記エネルギ吸収体４と同様に所要部を切り
抜いた板部材を波状に屈曲加工して形成されたものであ
るが、切抜き部16の形状は前記のようにコ字状ではなく
長方形で、従って図７における切残し部分９に相当する
部分はなく、同図の切残し部分９’に相当する部分だけ
で脚片17が形成されている。なお、各脚片17には前記図
９と同様に２箇所に屈曲部11が形成されている。
エネルギ吸収体15の部分的斜視図である。このエネルギ
吸収体15も前記エネルギ吸収体４と同様に所要部を切り
抜いた板部材を波状に屈曲加工して形成されたものであ
るが、切抜き部16の形状は前記のようにコ字状ではなく
長方形で、従って図７における切残し部分９に相当する
部分はなく、同図の切残し部分９’に相当する部分だけ
で脚片17が形成されている。なお、各脚片17には前記図
９と同様に２箇所に屈曲部11が形成されている。
【００３１】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンフードに物体
が干渉した時、該物体に及ぼす反力を或る限度以下に保
ちながら、短いストロークで効率良くエネルギを吸収で
きる。
が干渉した時、該物体に及ぼす反力を或る限度以下に保
ちながら、短いストロークで効率良くエネルギを吸収で
きる。
【図１】従来のエンジンフードにおける物体干渉時の加
速度対時間特性を示すグラフである。
速度対時間特性を示すグラフである。
【図２】本発明のエンジンフードにおける物体干渉時の
加速度対時間特性を示すグラフである。
加速度対時間特性を示すグラフである。
【図３】本発明の一実施例によるエンジンフードの構成
の概略を示す部分的横断面図である。
の概略を示す部分的横断面図である。
【図４】フードフレームを上方から見た斜視図である。
【図５】エネルギ吸収体を上方から見た斜視図である。
【図６】図４のVI−VI線に沿う断面図である。
【図７】図５のVII −VII 線に沿う断面に相当するエネ
ルギ吸収体およびフード外板の断面図である。
ルギ吸収体およびフード外板の断面図である。
【図８】エネルギ吸収体の成形初期状態を示す平面図で
ある。
ある。
【図９】脚片の変形例を示す断面図である。
【図１０】本発明の他の実施例におけるエネルギ吸収体
の部分的斜視図である。
の部分的斜視図である。
１…エンジンフード、２…フード外板、３…フードフレ
ーム、４…エネルギ吸収体、５…位置決め部材、６…脚
片、７…板部材、８…切抜き部、９…切残し部分、10…
フランジ部、11…屈曲部、12…板状体、13…溝部、14…
マスチックシーラー、15…エネルギ吸収体、16…切抜き
部、17…脚片。
ーム、４…エネルギ吸収体、５…位置決め部材、６…脚
片、７…板部材、８…切抜き部、９…切残し部分、10…
フランジ部、11…屈曲部、12…板状体、13…溝部、14…
マスチックシーラー、15…エネルギ吸収体、16…切抜き
部、17…脚片。
Claims (3)
- 【請求項１】 フード外板の裏側に、一端を該外板の裏
面に接合されて該裏面から突出しかつ中途に屈曲部を有
する多数の帯状の脚片が、複数の列をなして配設され、
少くとも各列の前記脚片の他端は、板状体を介して互い
に連結されていることを特徴とするエンジンフード。 - 【請求項２】 複数の前記脚片を、共通の板部材から切
り起され基部において互いに接続している各切り起し部
により形成した請求項１のエンジンフード。 - 【請求項３】 前記板部材の、前記切り起し部の先端が
切り離された残りの連続した面部分を、前記フード外板
の裏面に沿わせてこれに接合し、該板部材の前記切り起
し部の基部を互いに接続している部分を、前記フード外
板の裏面から離隔させた請求項２のエンジンフード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7148389A JPH08318875A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | エンジンフード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7148389A JPH08318875A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | エンジンフード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08318875A true JPH08318875A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=15451686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7148389A Pending JPH08318875A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | エンジンフード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08318875A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002047961A1 (fr) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Structure de panneaux pour capot |
| KR100363625B1 (ko) * | 2000-07-27 | 2002-12-05 | 현대자동차주식회사 | 차량의 후드 패널 구조 |
| JP2003054449A (ja) * | 2001-06-05 | 2003-02-26 | Toyota Motor Corp | 車体パネル |
| WO2004101329A1 (de) * | 2003-05-13 | 2004-11-25 | Daimlerchrysler Ag | Vorbau eines kraftfahrzeugs |
| EP1493639A2 (en) * | 2003-07-01 | 2005-01-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicular hood structure and vehicle body front portion structure |
| JP2009029194A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Honda Motor Co Ltd | 車両のエンジンフード |
| JP2009090935A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Kobe Steel Ltd | 車輌用インナパネル |
| DE102013003433A1 (de) * | 2013-02-27 | 2014-08-28 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) | Haube für ein Kraftfahrzeug |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP7148389A patent/JPH08318875A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100363625B1 (ko) * | 2000-07-27 | 2002-12-05 | 현대자동차주식회사 | 차량의 후드 패널 구조 |
| WO2002047961A1 (fr) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Structure de panneaux pour capot |
| US7150496B2 (en) | 2000-12-13 | 2006-12-19 | Kobe Steel, Ltd. | Panel structure for car body hood |
| JP2003054449A (ja) * | 2001-06-05 | 2003-02-26 | Toyota Motor Corp | 車体パネル |
| WO2004101329A1 (de) * | 2003-05-13 | 2004-11-25 | Daimlerchrysler Ag | Vorbau eines kraftfahrzeugs |
| EP1493639A2 (en) * | 2003-07-01 | 2005-01-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicular hood structure and vehicle body front portion structure |
| EP1493639A3 (en) * | 2003-07-01 | 2005-11-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicular hood structure and vehicle body front portion structure |
| US7052079B2 (en) | 2003-07-01 | 2006-05-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicular hood structure and vehicle body front portion structure |
| JP2009029194A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Honda Motor Co Ltd | 車両のエンジンフード |
| JP2009090935A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Kobe Steel Ltd | 車輌用インナパネル |
| US8434815B2 (en) | 2007-10-11 | 2013-05-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle inner panel |
| DE102013003433A1 (de) * | 2013-02-27 | 2014-08-28 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) | Haube für ein Kraftfahrzeug |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5992914A (en) | Trim member for vehicle | |
| US8146253B2 (en) | Inner cutter of electric shaver and reciprocating electric shaver | |
| KR101859890B1 (ko) | 차체 구조 | |
| JPH0670872B2 (ja) | テープカセット用リール押付けばねの製造方法 | |
| WO2019117110A1 (ja) | 車両の衝撃吸収構造 | |
| JPH08318875A (ja) | エンジンフード | |
| JPH0781432A (ja) | 電気自動車のバッテリ固定構造 | |
| JP4905898B2 (ja) | 車輌用インナパネル | |
| KR19990067440A (ko) | 소성변형가공에의한 드래그레버(drag lever) 또는 로커암(rocker arm) | |
| JPH08294971A (ja) | 樹脂成形品 | |
| JP7265906B2 (ja) | フード構造 | |
| JP2594879Y2 (ja) | 車体のサイドメンバ前部構造 | |
| JP4650871B2 (ja) | 電気かみそり | |
| JPH09267772A (ja) | バンパーリインホースメント及びその製法 | |
| JPH0233743Y2 (ja) | ||
| CN111434568B (zh) | 车辆下部构造 | |
| WO2023157146A1 (ja) | スライドファスナー用スライダー及びこれを含むスライドファスナー | |
| JP3521554B2 (ja) | ダイナミックダンパ | |
| JPH0233742Y2 (ja) | ||
| JPS6318298Y2 (ja) | ||
| JP6839798B2 (ja) | 車両用内装パネルの組付構造 | |
| JP2004009968A (ja) | バンパリインフォースメント、およびその製造方法 | |
| JP2004217014A (ja) | 車輌用バンパー補強材 | |
| JPH0919575A (ja) | 往復式電気かみそり | |
| JP2704078B2 (ja) | コンクリート型枠用間隔保持具 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |