JPH0831869B2 - データ伝送方法及びデータ伝送装置 - Google Patents

データ伝送方法及びデータ伝送装置

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JPH0831869B2
JPH0831869B2 JP62037952A JP3795287A JPH0831869B2 JP H0831869 B2 JPH0831869 B2 JP H0831869B2 JP 62037952 A JP62037952 A JP 62037952A JP 3795287 A JP3795287 A JP 3795287A JP H0831869 B2 JPH0831869 B2 JP H0831869B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/42Loop networks
    • H04L12/437Ring fault isolation or reconfiguration

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はリング網の伝送路の再構成方式及びデータ伝
送装置に係り、特に伝送局が光スイッチ等によってバイ
パスされて規定の区間ロスを越え、伝送路が不安定とな
った場合に該当箇所を検出して、システムから切離すま
たは、システムへ再結合するに好適な伝送路再構成方式
に関する。
〔従来の技術〕
従来のリング網における伝送路再構成方式は、日経エ
レクトロニクス,12.5(1983年)第173頁から第199頁
「バス型ネットワークを結ぶ100Mビット/秒のリング型
光ローカル・ネットワーク」において論じられている様
に、伝送障害が発生するとマスタ局がこれを検知し、各
局に対して障害探索の指令をおこない、障害隣接の判断
を各伝送局もしくはマスタ局自身がおこなった後障害隣
接局に対してループバック移行の指示をおこなうという
ものである。
また特開昭60−137154号公報には上述した同様の伝送
路再構成において伝送局が連続してバイパスされ、該区
間での信号ロスが許容値を越え伝送状態が不安定、すな
わち伝送誤り率が規定以上に増加、もしくはこれが周囲
環境の変化に応じて大きく変動するという様な事態への
対処法が記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は前者では、伝送装置の連続多段バイパ
スによる不安定箇所の切離しの点について配慮されてお
らず、不安定状態の検知手段が複雑で再構成に要する時
間が長くなるという問題が、また後者では各伝送装置へ
の供給電源ダウンの情報を隣接の伝送装置に個別線で通
知する為伝送線路以外の別線路が必要で装置規模が増大
するという問題が各々あった。
本発明の目的は伝送装置のバイパスによって規定の区
間ロスを越え伝送品質が劣化した場合でも、状態通知の
為の別線なしでループバツクのみにより本劣化箇所をシ
ステムより切離し、不安定な網構成を防止することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、少なくとも一つの(好ましくは各)伝送
局に 1)網内での各伝送局の接続順を記憶する手段 2)自局と隣接局間の許容連続バイパス数を記憶する手
段 3)探索指令に応じて送出する監視信号にも局アドレス
を付与する手段 4)受信する監視信号と上記2),3)との対応関係によ
り、自局と隣接局間が規定伝送ロス内か否かを判断する
手段 を備えることにより、達成される。
〔作用〕
網内で伝送障害が発生した場合、マスタ局より各伝送
局に対して障害探索の一斉指令が出される。これを受け
た各伝送局は自アドレスを含む監視信号の送出と受信監
視信号の検定を同時に開始する。該伝送局がループバッ
クすべきか否かの判断は受信する監視信号中のアドレス
を記憶している伝送局接続順テーブルからまず現隣接の
送出局までの中継段数を算出し、これと同じくあらかじ
め記憶してある許容バイパス段数との比較で実行される
ので網内の不正なバイパス箇所は確実に排除され、網構
成が不安定となることがない。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第2図により説明する。
第2図は本発明を適用する伝送装置を含む二重リング
伝送路を有するリング状ローカル網システムの全体構成
例である。図示するように構内各所に散在する各種情報
端末機器1a〜Ncは伝送装置1〜Nを介して例えば、光フ
ァイバーによるリング伝送路0a,0bに接続され、全体と
して1つのリング網を形成し、任意の端末機器1a〜Nc間
で相互通信を行なう。
この種の網はシステムの神経系として機能しており、
情報処理の進展に伴なってその重要性が増増高まってい
る。ただ各情報端末機器は単一の伝送路を高度に共用で
きる反面、伝送障害に対してはその影響が拡大しやすい
性格を持っている。網の信頼性を向上する為上述したリ
ング網ではバイパスおよびループバックという様な手法
がよく知られている。各手法は障害の種類によって有効
性が違うので、できるならば単独で用いるより両者を備
える方が望しい。
本発明が適用されるのは、この様な高信頼なリングロ
ーカル網である。
第1図は本発明を二重リング網用伝送路に適用した場
合のハードウェアブロック例を示している。ここで伝送
装置Nは第2図において示したシステム内の各伝送装置
1〜Nを代表させてその構成を示しており、大まかに次
の5つの機能ブロックより成る。
バイパス手段10は伝送路0a,0bに対応して2組の光ス
イッチで実現され、本伝送装置で障害が発生した際に伝
送路から切り離す為に用いられる。スイッチへの動作制
御線は描かれていないが、従来、良く知られている電源
断やハードウェア故障、もしくは手動スイッチによる人
為操作等によってバイパス起動される。
経路切替手段20は伝送路からの受信情報の本伝送装置
内での通過経路および送信情報の送出元を切替る為に設
けられており、通常端末機器間での通信に用いられるの
は一方のみで、他方は予備として待機させる様にする。
具体的には光−電気変換、リタイミング,復調等の機能
を有する受信機21,25と変調,電気−光変調等の機能を
持つ送信機22,26と2個の送信マルチプレクサ23,27およ
び受信マルチプレクサ24より構成される。各マルチプレ
クサの選択指示は後述の構成制御手段40より可能となっ
ている。
情報伝送手段30は伝送装置間にまたがる構成制御手段
相互の情報転送の為に用いられるもので、一組の伝送路
対応にコマンド記憶部31,33とコマンド生成部32,34より
成る。これらは第3図で説明する伝送フォーマットの情
報を構成制御手段40との間で受け渡しできる構成となっ
ており主にFIFO(First In First Out)レジスタで実現
される。
構成制御手段40は他の伝送装置の同手段と共同で伝送
網内の障害発生および/または回復の検知と、これらの
箇所の網からの切離しおよび/または再取込みが可能と
なる様な伝送路構成の制御を実行する。主たる構成要素
はマイクロプロセッサ41とメモリ42およびマイコンバス
43等である。経路切替手段20への選択指示や情報伝送手
段30間での情報の受け渡しは、上記マイクロプロセッサ
41がマイコンバス43を経由しておこう。
アクセス制御手段50は本伝送装置に接続される端末機
器Na〜Nmがデータの送受信を実行する為に設けているも
ので、伝送バス54を中心として、伝送フレームの生成、
タイミング制御をおこなう伝送フレーム制御部55、およ
び各端末毎に設置され各々アクセス制御と端末インター
フェース機能を有する端末アクセス制御部51〜53より構
成される。
伝送路から受信される信号は受信機21,25、受信マル
チプレクサ24,伝送フレーム制御部55を経て伝送バイパ
ス54上に出力され、各端末アクセス制御部51〜57に供給
される。そしてこの情報もしくは端末アクセス制御部か
らの送信情報は本伝送バス54から各送信マルチプレクサ
23,27、送信機22,26を経て再び伝送路へ送信されてゆ
く。
一方受信機21,25からの受信情報は各々コマンド記憶
部31,33へも供給されており、マイコンバス43を介して
マイクロプロセッサ41が認識する事ができる。逆にマイ
クロプロセッサ41からの構成制御コマンドはマイコンバ
ス43を介してそのパターンがコマンド生成部32,34にセ
ットされ、ここより繰返し送出される。各送信マルチプ
レクサはコマンド生成部と、伝送バス,受信機からの3
入力の1つを選択する様になっている。各状態に応じて
これらのいずれが選ばれてどの様な接続形態となるかは
後述する。
第3図は情報伝送手段を介して構成制御手段間で送受
される情報の伝送フォーマットを示す。本情報には図示
するタイプAからDまでの4種類があり、同期パターン
SYN以下一定長である。本情報にはこの他の宛先伝送装
置のアドレスDAと送元位送装置のアドレスSAおよびこれ
以外のサブ情報、SUBより成る。前述のコマンド記憶部3
1,33では同期パターンSYNを検知した後、本情報長分の
バイト数を記憶する様になる。なお本図では伝送誤りチ
ェックの為の検査情報については省略している。
第4図は構成制御手段内の記憶部42のメモリマップの
一例を示す。ここには構成制御に必要な少なくとも3種
の情報が記憶されている。
1)自伝送装置アドレス(MSA) 2)網内の伝送装置接続順アドレステーブル(SAO) 3)自伝送装置と各系毎の上流最大許容バイパス段数テ
ーブル(ABY,BBY) これらはいずれも好ましくは、システム設定時に決
定,記憶される。
1)の自伝送装置アドレスは自伝送装置のアドレスを
記憶しておくものであり、第4図においてはアドレスi
が格納されている。
2)の網内伝送装置接続順アドレステーブルは、伝送
路に接続された各伝送装置の論理的な接続順に従って、
各伝送装置のアドレスを格納したものである。この接続
順はA系の伝送方向又はB系の伝送方向のいずれの順序
でもかまわない。
第4図においては、アドレスAの伝送装置にアドレス
Bの伝送装置が隣接していることを表している。また、
本発明における伝送路はリング状のため、SAOの先頭と
末尾の伝送装置は論理的に接続さ隣接している。従っ
て、第4図におけるアドレスAの伝送装置はアドレスN
の伝送装置とも隣接していることになる。
3)の上流最大許容バイパス段数テーブルは、系毎に
各伝送装置における上流側の伝送装置との間で許容され
る最大のバイパス段数を伝送装置の接続順毎に格納した
ものである。ABYにはA系の上流側、従ってB系の下流
側にある伝送装置との間で許容される最大バイパス段数
を格納し、BBYにはB系の上流側、従ってA系の下流側
にある伝送装置との間で許容される最大バイパス段数を
格納したものである。
第4図においては、アドレスAの伝送装置はA系の上
流方向では2段までのバイパスが許容され、B系の上流
方向では1段のバイパスまで許容される。また、アドレ
スBの伝送装置はA系の上流方向では1段までのバイパ
スが許容され、B系の上流方向では2段のバイパスまで
許容される。同様に、アドレスiの伝送装置はA系上流
方向に0段(バイパス不可)、B系上流方向に1段のバ
イパスまで許容され、アドレスNの伝送装置はA系上流
方向に1段、B系上流方向に2段のバイパスまで許容さ
れることになる。
3)については逆方向の伝送路がペアとなっているの
で2種類設けている。また簡単化の為に、好ましく用い
られる手段は最大許容バイパス段数を全区間で全て1と
するものであり、この場合3)のテーブルが省略でき
る。これは1段の光バイパスは認めるが、2段以上の連
続バイパス箇所を認めないとみなすことである。
また2)についても全ての各伝送装置でこれを持たせ
ず、少なくとも一つのマスタ局となる伝送装置のみが持
つ様にする事が可能である。
次にこれらの情報を用いたバイパス段数の判定処理を
説明する。第3図で示したコマンドBを受信した場合、
このコマンド内の送元アドレス情報SAを調べる。そして
伝送装置接続順アドレステーブルSAOから、この送元ア
ドレス情報SAと一致するアドレス情報が格納された格納
位置を検索する。次に、自伝送装置のアドレスと同じア
ドレス情報が格納された格納位置を検索する。この自伝
送装置アドレスの格納位置とコマンド送出元のアドレス
格納位置との間隔がバイパス段数に相当する。そこで、
伝送装置接続順アドレステーブルSAOの接続順とコマン
ドBを受信した伝送路とに基づいて、伝送装置の中継段
数をカウントして格納位置の差を求めておく。
次に最大許容バイパス段数テーブルABYもしくはBBYに
おいて、先の接続順アドレステーブルSAOの自伝送装置
アドレス格納位置に対応した位置に格納されている最大
許容バイパス段数を求める。この時、コマンドBをA系
で受信した場合にはテーブルABYを用い、コマンドBを
B系から受信した場合にはテーブルBBYを用いて最大許
容バイパス段数を求める。そして、先に求めた中継段数
との大小比較を行う。その結果前記カウントした中継段
数が最大許容バイパス段数を越えていなければ、該伝送
区間は正常中継と認識する。
第5図は経路切換手段20がとり得る経路タイプの一覧
である。各タイプの使い方とその時の各セレクタ,A系送
信セレクタ23,B系送信セレクタ27,受信セレクタ24の選
択入力組は以下の通りである。
<タイプ1> A系伝送,B系パス(1,2,1) この場合、A系送信セレクタ23,B系送信セレクタ27,
受信セレクタ24はそれぞれ、第1図又は第5図に示すセ
レクタの状態1,2,1が選択された状態であり、受信セレ
クタ24はA系からの受信信号を伝送フレーム制御部55を
通して伝送バス54に送り、A系送信セレクタ23は伝送バ
ス54の情報を送信し、また、B系送信セレクタ27はB系
からの受信信号をそのまま送信する状態になっている。
同様に、 <タイプ2> B系伝送,A系パス(2,1,0) <タイプ3> BAループバック(0,1,1) この場合、受信セレクタ24はA系からの受信信号を伝
送フレーム制御部55を通して伝送バス54に送り、B系送
信セレクタ27は伝送バス54の情報を送信し、また、A系
送信セレクタ23はコマンド生成部32の情報を送信する状
態になっている。同様に、 <タイプ4> ABループバック(1,0,0) <タイプ5> 両系送出(0,0,X) この場合、受信セレクタ24の状態に係わらず、A系送
信セレクタ23はコマンド生成部32の情報を送信し、B系
送信セレクタ27はコマンド生成部37の情報を送信する状
態になっている。
<タイプ6> A系伝送,B系送出(1,0,1) <タイプ7> B系伝送,A系送出(0,1,0) なおここで伝送およびループバツク処理では、A系ま
たはB系からの受信情報は受信セレクタ24より、伝送フ
レーム制御部55を通過して伝送バス54へと供給され、A
系またはB系の送信セレクタは伝送バス54の情報を送信
しており、送出処理ではコマンド生成部32または34から
の情報送信を行う。
また、上記1〜7のいずれのタイプにおいても、受信
機25,21で受信されたA系B系両方の伝送路を流れる情
報は、それぞれコマンド記憶部33,31に記憶され、構成
制御手段40のマイコンバス43を介して、マイクロプロセ
ッサ41により絶えず監視されている。
以下これ迄の図面を基に網内で障害が発生した場合の
各装置、各部の動作を、全ての伝送装置で第4図で示し
た網内伝送装置の接続順アドレステーブル(SAO)と最
大許容バイパス段数テーブル(ABY,BBY)を持つ分散処
理型についておこなう。
第6図はマスタ伝送装置での構成制御手段で実行する
処理フローチャートを、第7図と第8図はスレーブ伝送
装置での同処理フローチャートを各々示している。ここ
でマスタ,スレーブとは伝送路の構成を指示するもの
と、そうでないものを区別する為の名称で、ハードウェ
ア構成は同一である。常時は網内で1局がマスタとして
動作する様にしている。これにより網構成が確実・簡易
になる為である。なおマスタ自身の障害発生の影響を軽
減する為マスタ不在を検知したスレーブの内1台が新た
なマスタとして動作する様なバックアップ体制をとって
いる。
第6図に示すように、伝送路の両系とも障害を検知し
たマスタは両系の伝送路に対して障害隣接探索指令(コ
マンドA)を送出する状態(タイプ5)となる。
これに受けた各スレーブは後述するように、指令を受
けた伝送路とは逆の伝送路に対して探索用監視信号(コ
マンドB)を送出する状態(タイプ6あるいはタイプ
7)となる。
以下、マスタを含む各伝送装置の構成制御手段では上
述の探索用監視信号の検知およびその内容チェックをお
こなう。
マスタでは2つの伝送路をチェックする必要があるの
で、まずB側を監視し、次にA側を監視する。これによ
り以下は第6図で図示する4通りに結果がわかれる。
イ)両系とも監視信号を受けないか、受けたとしてもバ
イパス段数が規定を越えているケース。この場合、まず
B系を監視し、所定の時間内に探索用監視信号(コマン
ドB)が到着したか調べる。探索用監視信号が到着した
場合には、前述のようにこの探索用監視信号を送信した
伝送装置が隣接しているものと見なし、バイパス段数が
許容範囲内にあるかどうかを調べ、許容範囲内にある場
合には正常な監視信号を受信したと判断する。もし、所
定の時間内に監視信号を受信できなかったか、もしくは
バイパス段数が許容範囲外である場合には、正常な監視
信号が受信できなかったものとする。今、B系を監視し
た結果、正常な監視信号を受信できなかった場合、次に
A系を監視する。この時、同様にして正常な監視信号が
受信できなかった場合、これはマスタの両側とも障害が
あってマスタが孤立している場合であり、障害が回復す
る迄現探索状態を継続する。
ロ)A系からのみ正常な監視信号を受信したケース。こ
の場合はB系を監視した結果、正常な監視信号を受信で
きず、次にA系を監視した時には、正常な監視信号を受
信した場合である。この場合には、マスタから見たA系
の下流、即ちB系の上流側とマスタとの間に障害があ
り、B系側からは正常な伝送が来ないと判断し、マスタ
自身がA系からの信号をB系に折り返すループバック端
になる必要がある。そこで、まずB系にループバック移
行指令(コマンドD)を送出して他端のループバックを
完成後、A系からの信号をB系に折り返すタイプ3の構
成形態に移って伝送を再開する。
ハ)B系からのみ正常な監視信号を受信するケース。こ
の場合は、まずB系側から正常な監視信号を受信する。
従って、A系の下流にまだ正常に動作する伝送装置が存
在することが判る。そこでA系に対してループバック移
行指令(コマンドD)を送り他端のループバックを完成
させ、次にA系を監視する。この時、正常な監視信号が
受信できないと、ロ)と同様にマスタ自身がループバッ
ク端になる必要があることが判るため、A系にループバ
ック移行指令(コマンドD)を送出し、その後B系から
の信号をA系に折り返すタイプ4の構成形態に移行して
伝送を再開する。
ニ)両系とも正常な監視信号を受信するケース。この場
合は、マスタの両側に正常に伝送可能な伝送装置がある
ことになるため、まずB系側から正常な監視信号を受信
すると、A系に対してループバック移行指令(コマンド
D)を送り、次にA系側から正常な監視信号を受信する
とB系にループバック移行指令(コマンドD)を順次送
出してループバックを作らせる。その後タイプ1の構成
形態に移って伝送を再開する。
第6図でマスタが送出したコマンドAをABの各系で受
信した場合のスレーブ局の動作を第7図、第8図に示
す。
第7図はA系からのコマンドAを受信した場合のスレ
ーブ局の動作を示すものである。この場合、前述のよう
に、障害隣接探索指令を受けた伝送路とは逆の伝送路
(この場合B系の伝送路)より探索用監視信号(コマン
ドB)を送出する状態(タイプ6)となり、B系に対し
コマンドBを送出する。次に、 イ)B系の探索を行ない(指令はA系より受信)B系か
ら正常な監視信号を受信する場合は端局となる必要はな
いと判断しマスタからのループバック移行指令(コマン
ドD)を検知して、このループバック移行信号をA系の
下流の伝送装置に転送すると共に、B系からの信号をそ
のまま送り出すようにタイプ1の構成形態に戻る。
ロ)B系の探索を行なった結果、監視信号を受けない、
もしくは受けたとしてもその中継段数が規定外である場
合、自伝送装置が端局となる必要があるため、マスタか
らのループバック移行指令(コマンドD)を検知すると
タイプ3のループバック構成形態に移行して、A系の信
号をB系に折り返す。
第8図はB系からのコマンドAを受信した場合のスレ
ーブ局の動作を示すものである。この場合、前述の場合
と同様に、障害隣接探索指令を受けた伝送路とは逆の伝
送路(この場合A系の伝送路)より探索用監視信号(コ
マンドB)を送出する状態(タイプ7)となり、A系に
対しコマンドBを送出する。次に先述の第7図の説明と
同様に、 ハ)A系の探索を実施し(指令はB系より受信)、A系
から正常な監視信号を受信する場合はマスタからのルー
プバック移行指令(コマンドD)を検知してタイプ2の
構成形態に戻る。
ニ)A系の探索を行なった結果、監視信号を受けない、
もしくは受けたとしてもその中継段数が規定外の場合、
マスタからのループバック移行指令(コマンドD)を検
知後タイプ3のループバック構成形態に移り、B系の信
号をA系に折り返す。
以上は伝送装置が連続して多段にバイパスされる事に
よって該区間での伝送が不安定となる様な障害箇所をシ
ステムから切離す場合について述べてきたが、本発明は
この逆すなわち切離された箇所の障害が回復した場合に
再びシステムに復帰させる場合にも適用できる。それは
網外に出された伝送装置のバイパスが回復した場合に、
該伝送装置から自装置アドレスを含む情報を送出させ、
これを受信するループバック端局もしくは該ループバッ
ク端局よりその旨通知されたマスク装置で前述と同じ許
容バイパス段数の検知、判断をおこなう。
〔発明の効果〕
本発明によれば、不正なバイパス箇所を確実に検出で
きるので二重リング網での網構成を安定化できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例におけるリング網用伝送装置の
ハードウエアブロツク図、第2図はリング状ローカル網
のシステム構成図、第3図は情報伝送手段間での伝送フ
ォーマット、第4図は構成制御手段内記憶部のメモリマ
ップ、第5図は経路切替手段がとりうる経路タイプ図、
第6図はマスタの構成制御手段の実行フローチャート、
第7図と第8図はスレーブの構成制御手段の実行フロー
チャートである。 0a,0b……リング伝送路、1〜N……伝送装置、1a〜Nc
……端末機器、10……バイパス手段、20……経路切替手
段、21,25……受信機、22,26……送信機、23,24,27……
マルチプレクサ、30……情報伝送手段、31,33……コマ
ンド記憶部、32,34……コマンド生成部、40……構成制
御手段、41……マイクロプロセッサ、42……メモリ、43
……マイコンバス、50……アクセス制御手段、51,52,53
……端末アクセス制御部、54……伝送バス、55……伝送
フレーム制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正弘 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 米田 勝彦 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 大貫 健 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 内山 俊彦 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号 日 立プロセスコンピユータエンジニアリング 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−137154(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台の伝送装置と、前記伝送装置にそれ
    ぞれ接続される端末機器と、前記伝送装置間をリング状
    に接続する伝送方向のそれぞれ異なる二つの伝送路から
    なる二重リング伝送路とを有し、任意の前記端末機器は
    それぞれ伝送装置を介して前記二重リング伝送路によっ
    て相互に通信を行い、前記伝送装置は前記二重リング伝
    送路を該伝送装置からバイパスさせる光バイパス手段を
    有するリング網におけるデータ伝送方法であって、 障害を検知した一の伝送装置が、他の全ての伝送装置に
    対してアドレスを含む信号を送出させる命令を、前記二
    重リング伝送路を介して両伝送方向に送出する処理と、 各伝送装置のアドレスと二つの伝送路のそれぞれについ
    て予め定められた各伝送装置における許容バイパス段数
    とを各伝送装置の接続順序とに対応付けて記憶した記憶
    テーブルを有する伝送装置が前記命令を受信した場合、
    命令を受信した伝送路と逆の伝送方向の伝送路に障害の
    ない伝送装置の自アドレスを含む信号を送出する処理
    と、 前記信号を受信した伝送装置において、各伝送路で最初
    に受信した信号の送信元伝送装置を、前記信号を受信し
    た伝送路における隣接伝送装置とみなし、前記信号中に
    含まれる隣接伝送装置のアドレスと、前記信号を受信し
    た伝送装置のアドレスとに基づいて、前記記憶テーブル
    に記憶されている各伝送装置の接続順序からバイパス段
    数を算出する処理と、 前記バイパス段数を算出する処理により算出されたバイ
    パス段数が、前記記憶テーブルに記憶された前記信号を
    受信した伝送装置における許容バイパス段数を超える場
    合、信号を受信した伝送装置から隣接伝送装置までの区
    間は前記リング網における障害箇所であると判定する処
    理と、 ループバックにより前記信号を受信した伝送装置が前記
    障害箇所を前記リング網から切り放す処理と を有することを特徴とするデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】複数台の伝送装置と、前記伝送装置にそれ
    ぞれ接続される端末機器と、前記伝送装置間をリング状
    に接続する伝送方向のそれぞれ異なる二つの伝送路から
    なる二重リング伝送路とを有し、 任意の前記端末機器はそれぞれ伝送装置を介して相互に
    通信を行い、 前記伝送装置は前記二重リング伝送路を該伝送装置から
    バイパスさせる光バイパス手段を有するリング網におけ
    るデータ伝送装置において、 前記複数台の伝送装置は各々、前記リング網内の伝送装
    置の接続順序と、前記光バイパス手段によりバイパスさ
    れた際の前記二重リング伝送路の損失が許容値を越えな
    いように各伝送路毎に定めた各伝送装置の許容バイパス
    段数とを記憶する記憶部を有し、 前記複数台の伝送装置は、命令及び信号を送出する命令
    生成手段と、前記二重リング伝送路内の障害箇所を検出
    する構成制御手段と、前記二重リング伝送路の伝送経路
    を切り換える経路切換手段とを有し、 前記複数台の伝送装置の内、障害を検知した一の伝送装
    置は前記命令生成手段により、他の全ての伝送装置に対
    してアドレスを含む信号を送信させる命令を前記二重リ
    ング伝送路の両方向に送出し、 該命令を受信した他の前記伝送装置は、前記命令生成手
    段により該命令を受信した伝送路と逆の伝送方向の伝送
    路に障害のない伝送装置の自アドレスを含む信号を送出
    し、 該信号を受信した伝送装置の前記構成制御手段は、各伝
    送路で最初に受信した信号の送信元伝送装置を、前記信
    号を受信した伝送路における隣接伝送装置とみなし、前
    記信号中に含まれる隣接伝送装置のアドレスと、前記信
    号を受信した伝送装置のアドレスとに基づいて、前記記
    憶テーブルに記憶されている各伝送装置の接続順序から
    バイパス段数を求め、 該バイパス段数と前記記憶部に記憶された該隣接伝送装
    置までの予め定められた許容バイパス段数とを比較し
    て、 前記バイパス段数が予め定められた前記許容バイパス段
    数を超える場合、前記信号を受信した伝送装置から隣接
    伝送装置までの区間は前記二重リング伝送路における障
    害箇所であると判定し、 前記経路切換手段により、該障害箇所をループバックに
    より前記二重リング伝送路から切り放すこと を特徴とするデータ伝送装置。
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