JPH08312015A - 外壁通気構造 - Google Patents

外壁通気構造

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JPH08312015A
JPH08312015A JP7121230A JP12123095A JPH08312015A JP H08312015 A JPH08312015 A JP H08312015A JP 7121230 A JP7121230 A JP 7121230A JP 12123095 A JP12123095 A JP 12123095A JP H08312015 A JPH08312015 A JP H08312015A
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wall plate
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Hiroshi Ito
伊藤  博
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄骨柱に直貼りされる外壁板の裏面側の通気
性を向上させると共に、風圧・地震に対する耐力も向上
させる。 【構成】 C型鋼製の鉄骨柱21のフランジ21a端部
に弾性力で嵌合保持される弾性挟持具30を、弾性のあ
る金属板又はプラスチック等により断面U字形に形成す
る。この弾性挟持具30によって透湿防水シート29を
鉄骨柱21のフランジ21a端部に挟み込むことによ
り、透湿防水シート29を外壁板26の裏面から離して
両者間に通気層31を形成する。この通気層31は、外
壁裏面に沿って上下方向に貫通し、外気を外壁面下端の
通気水切り部から導入して通気層31に沿って上方に自
然対流させる。尚、H型鋼製の鉄骨柱に対しては、S字
形の弾性挟持具を用い、この弾性挟持具の非嵌合部分を
鉄骨柱のフランジ端部の裏側に位置させることで、通気
層の厚みを弾性挟持具の非嵌合部分で確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨柱に透湿防水シー
トを介して外壁板を直貼りする外壁通気構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、簡易で安価な施工方法とし
て、鉄骨柱に外壁板を直貼りする施工方法がある。この
施工方法では、例えば図8に示すように、鉄骨柱11に
留付金具12を介して外壁板13を取り付ける際に、内
装材14の裏側に防湿シート15を介して配設された断
熱材16を透湿防水シート17で覆い、この透湿防水シ
ート17を留付金具12で挟み付けて鉄骨柱11に固定
するようにしている。更に、外壁板13の裏面と透湿防
水シート17との間に白抜き矢印方向の通気を確保する
ために、留付金具12で外壁板13を透湿防水シート1
7から浮き上がらせた状態で固定するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、外壁板13の裏面と透湿防水シート17と
の間の空隙が少なく、通気性・防湿性が不十分になる可
能性がある。しかも、留付金具12で外壁板13を浮か
せて固定すると、外壁板13に大きな風圧・地震荷重が
働いた時に、応力が外壁板13と留付金具12との当接
部分に集中して、外壁板13にクラックが生じやすく、
風圧・地震に対する耐力が弱いという欠点もある。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、鉄骨柱に直貼りされる外壁板の
裏面側の通気性を向上できると共に、風圧・地震に対す
る耐力も向上できる外壁通気構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の外壁通気構造は、鉄骨柱に透湿
防水シートを介して外壁板を直貼りするものであって、
前記鉄骨柱のフランジ端部に弾性力で嵌合保持される弾
性挟持具によって前記透湿防水シートを前記鉄骨柱のフ
ランジ端部に挟み込むことにより、前記透湿防水シート
と前記外壁板の裏面との間に上下方向に貫通する通気層
を形成したものである。
【0006】この場合、請求項2のように、前記弾性挟
持具を、断面形状がU字形又はS字形となるように形成
し、C型鋼製の鉄骨柱にはU字形の弾性挟持具を用い、
H型鋼製の鉄骨柱にはS字形の弾性挟持具を用いるよう
にしても良い。
【0007】
【作用】上述した請求項1によれば、弾性挟持具によっ
て透湿防水シートを鉄骨柱のフランジ端部に挟み込むこ
とにより、透湿防水シートを外壁板の裏面から離して両
者間に上下方向に貫通する通気層を形成する。この通気
構造では、鉄骨柱のフランジ端部と弾性挟持具とによっ
て外壁板の裏面側に通気層を確保できるので、従来のよ
うに留付金具で外壁板を浮かせて固定する必要がない。
【0008】一般に、鉄骨柱はC型鋼又はH型鋼で形成
されており、C型鋼製の鉄骨柱では、図1に示すように
フランジ端部が外壁板の裏面から離れる方向に延びてい
るが、H型鋼製の鉄骨柱では、図6に示すようにフラン
ジ端部が外壁板の裏面に近接して平行に延びている。
【0009】そこで、請求項2では、C型鋼製の鉄骨柱
に対しては、図1及び図4に示すようなU字形の弾性挟
持具(30)を用い、通気層の厚みを鉄骨柱のフランジ
突出幅によって確保する。一方、H型鋼製の鉄骨柱に対
しては、図6及び図7に示すようなS字形の弾性挟持具
(53)を用い、この弾性挟持具を鉄骨柱のフランジ端
部に嵌合する際に、弾性挟持具の非嵌合部分をフランジ
端部の裏側に位置させることで、通気層の厚みを弾性挟
持具の非嵌合部分によって確保する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図5に
基づいて説明する。この第1実施例では、鉄骨柱21を
C型鋼で形成し、この鉄骨柱21の内側面に内装材22
がビス23で取り付けられている。この内装材22の裏
側(屋外側)に、防湿シート24を介して断熱材25が
配設されている。一方、鉄骨柱21の外側面には、外壁
板26が留付金具27を介して直貼りされ、留付金具2
7はビス28で鉄骨柱21に固定されている。外壁板2
6の裏側には、透湿防水シート29が断熱材25を覆う
ように設けられ、この透湿防水シート29が留付金具2
7で挟み付けられて固定されている。
【0011】上述した鉄骨柱21のフランジ21a端部
に弾性力で嵌合保持される弾性挟持具30は、弾性のあ
る金属板又はプラスチック等により断面形状がU字形と
なるように形成され(図4参照)、その上下長さ寸法
は、図3に示すように壁面全体をカバーするように設定
されている。図1及び図2に示すように、弾性挟持具3
0によって透湿防水シート29を鉄骨柱21のフランジ
21a端部に挟み込むことにより、透湿防水シート29
を外壁板26の裏面から離して両者間に通気層31を形
成するようにしている。この通気層31は、外壁裏面に
沿って上下方向に貫通し、外気を外壁面下端の通気水切
り部32(図5参照)から導入して通気層31に沿って
上方に自然対流させるようになっている。
【0012】次に、外壁面下端の通気水切り部32の構
造を図5に基づいて説明する。基礎コンクリート35上
に設置された土台36の外側面に水切り部材37が釘3
8で取り付けられている。この水切り部材37には、外
壁板26の下端面を受け支える受け部39が一体に形成
され、この受け部39に、外壁板26の裏面側の通気層
31に連通する通気口40が形成されている。更に、水
切り部材37には、受け部39の上方部位にスペーサ兼
用のハニカム状の通気帯41が設けられ、この通気帯4
1が外壁板26の下端部裏面に当接して外壁板26の下
端部を裏側から補強する役割も果たす。
【0013】以上説明した第1実施例によれば、U字形
の弾性挟持具30によって透湿防水シート29をC型鋼
製の鉄骨柱21のフランジ21a端部に挟み込むことに
より、透湿防水シート29を外壁板26の裏面から離し
て両者間に十分な大きさの通気層31を形成することが
できる。これにより、鉄骨柱21に直貼りされる外壁板
26の裏面側の通気性を向上できると共に、従来のよう
に留付金具27で外壁板26を浮かせて固定する必要が
なく、外壁板26を安定的に鉄骨柱21に取り付けるこ
とができて、風圧・地震に対する耐力も向上できる。
【0014】以上説明した第1実施例のように、鉄骨柱
21をC型鋼で形成している場合には、鉄骨柱21のフ
ランジ21a端部が外壁板26の裏面から離れる方向に
延びているため、通気層31の厚みを鉄骨柱21のフラ
ンジ21aの突出幅によって確保することができる。従
って、C型鋼製の鉄骨柱21に使用する弾性挟持具30
は、透湿防水シート29をフランジ21a端部に挟着す
るだけの機能があれば良く、この観点から、上記第1実
施例では断面U字形の弾性挟持具30を使用している。
【0015】これに対し、図6及び図7に示す本発明の
第2実施例のように、鉄骨柱51をH型鋼で形成してい
る場合には、鉄骨柱51のフランジ51a端部が外壁板
26の裏面に近接して平行に延びている。この場合に
は、透湿防水シート29をフランジ51a端部に単に挟
着しただけでは、十分な大きさの通気層52を形成する
ことはできない。従って、H型鋼製の鉄骨柱51に使用
する弾性挟持具53は、透湿防水シート29をフランジ
51a端部に挟着する機能に加え、透湿防水シート29
を外壁板26の裏面から遠ざける機能も必要となり、こ
の観点から、第2実施例では断面S字形の弾性挟持具5
3を使用している。この断面S字形の弾性挟持具53
も、第1実施例と同じく、弾性のある金属板又はプラス
チック等により形成されている。
【0016】この断面S字形の弾性挟持具53は、フラ
ンジ51a端部に嵌合できる凹部が2箇所あり、この弾
性挟持具53の一方の凹部を鉄骨柱51のフランジ51
a端部に嵌合する際に、弾性挟持具53の他方の凹部を
フランジ51a端部の裏側に位置させることで、通気層
52の厚みを弾性挟持具53の非嵌合部分によって確保
するものである。この場合、弾性挟持具53は、2箇所
ある凹部を同じサイズに形成して、いずれの凹部も鉄骨
柱51のフランジ51a端部に嵌合できるようにしても
良く、また、非嵌合側の凹部を大きく形成して通気層5
2の厚みを拡大するようにしても良い。尚、第2実施例
では、鉄骨柱51のフランジ51aに予め上下方向に延
びる帯状の断熱パッキン54を貼着し、この断熱パッキ
ン54を留付金具27と鉄骨柱51との間に挟み込むよ
うにしている。
【0017】以上説明した各実施例では、弾性挟持具3
0,53を断面U字形又はS字形に形成したが、弾性挟
持具は、鉄骨柱のフランジ端部に嵌合装着できる凹部を
有する形状であれば、他の形状に形成しても良い。
【0018】また、上記第1実施例では、間柱を含む全
ての鉄骨柱21をC型鋼で形成したが、太い柱をH型鋼
で形成し、間柱をC型鋼で形成しても良い。この場合、
H型鋼製の鉄骨柱に対しては図6及び図7に示すような
S字形の弾性挟持具53を用い、C型鋼製の間柱に対し
ては図1及び図4に示すようなU字形の弾性挟持具30
を用いるようにすれば良い。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の外壁通気構造によれば、弾性挟持具によっ
て透湿防水シートを鉄骨柱のフランジ端部に挟み込むこ
とにより、透湿防水シートと前記外壁板の裏面との間に
十分な大きさの通気層を形成することができて、鉄骨柱
に直貼りされる外壁板の裏面側の通気性を向上できると
共に、従来のように留付金具で外壁板を浮かせて固定す
る必要がなく、外壁板を安定的に鉄骨柱に取り付けるこ
とができて、風圧・地震に対する耐力も向上できる。
【0020】更に、請求項2では、弾性挟持具を、断面
形状がU字形又はS字形となるように形成し、これをC
型鋼製の鉄骨柱とH型鋼製の鉄骨柱とで使い分けること
によって、C型鋼とH型鋼のいずれの鉄骨柱でも十分な
大きさの通気層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す鉄骨柱周辺の横断面
【図2】外壁通気構造の横断面図
【図3】外壁板の取付前の状態で示す外壁下地構造の斜
視図
【図4】U字形弾性挟持具の斜視図
【図5】壁面下端部の通気構造を示す縦断側面図
【図6】本発明の第2実施例を示す鉄骨柱周辺の横断面
【図7】S字形弾性挟持具の斜視図
【図8】従来の外壁通気構造を説明する斜視図
【符号の説明】
21…鉄骨柱、21a…フランジ、22…内装材、25
…断熱材、26…外壁板、27…留付金具、28…ビ
ス、29…透湿防水シート、30…弾性挟持具、31…
通気層、51…鉄骨柱、51a…フランジ、52…通気
層、53…弾性挟持具、54…断熱パッキン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 644 E04B 2/56 644B 645 645B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨柱に透湿防水シートを介して外壁板
    を直貼りする外壁通気構造であって、 前記鉄骨柱のフランジ端部に弾性力で嵌合保持される弾
    性挟持具によって前記透湿防水シートを前記鉄骨柱のフ
    ランジ端部に挟み込むことにより、前記透湿防水シート
    と前記外壁板の裏面との間に上下方向に貫通する通気層
    を形成したことを特徴とする外壁通気構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性挟持具は、断面形状がU字形又
    はS字形となるように形成され、C型鋼製の鉄骨柱には
    U字形の弾性挟持具が用いられ、H型鋼製の鉄骨柱には
    S字形の弾性挟持具が用いられることを特徴とする請求
    項1に記載の外壁通気構造。
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CN108625528A (zh) * 2017-03-24 2018-10-09 天津宝丽杰涂料有限公司 一种带有防腐涂料建筑墙板

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