JPH10131355A - 構造用パネル - Google Patents

構造用パネル

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JPH10131355A
JPH10131355A JP8305998A JP30599896A JPH10131355A JP H10131355 A JPH10131355 A JP H10131355A JP 8305998 A JP8305998 A JP 8305998A JP 30599896 A JP30599896 A JP 30599896A JP H10131355 A JPH10131355 A JP H10131355A
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JP
Japan
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panel
frame
structural
heat insulating
structural face
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JP8305998A
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Inventor
Michihiro Oe
通博 大江
Yoshihiro Hase
善博 長谷
Osamu Suzuki
修 鈴木
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 躯体の軸組間へ簡単に且つ強固に組付けるこ
とが出来、軸組構造の躯体の耐震強度を確実に向上させ
ることが出来る構造用パネルを提供する。 【解決手段】 建物の軸組間に嵌込まれる方形の枠組
(2)と、その片面に貼設されて枠組(2)と共に軸組
間に嵌込まれる構造用面材(3)とを備え、構造用面材
(3)の少なくとも上部および下部の左右には、軸組に
接合して締結される複数の接続ブラケット(4)が固定
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造用パネルに関
するものであり、詳しくは、躯体の軸組間へ簡単に且つ
強固に組付けることが出来、軸組構造の躯体の耐震強度
を確実に向上させることが出来る構造用パネルに関す
る。なお、以下の説明において、「構造用パネル」は適
宜「パネル」と略称する。
【0002】
【従来の技術】木造住宅の一般的な躯体構造である軸組
構造においては、耐震強度および断熱性を向上させるた
め、近年、軸組間に構造用パネルを組付ける試みがなさ
れている。そして、この種のパネルとしては、従来、図
11〜図13に示すものが知られている。
【0003】図11の(a)に示すパネルは、構造用面
材(A)の片面に断熱材(B)が貼着された構造を有
し、断熱材(B)が軸組(C)、(C)間に嵌込まれ、
断熱材(B)の外周から耳状に張出す構造用面材(A)
の周縁部が軸組(C)、(C)に接合して釘固定され
る。また、図12の(a)に示すパネルは、方形に組ま
れた枠組(D)の片面に構造用面材(A)が貼着され、
かつ、枠組(D)の内側に断熱材(B)が設置された構
造を有し、枠組(D)が軸組(C)、(C)間に嵌込ま
れ、枠組(D)の外周から耳状に張出す構造用面材
(A)の周縁部が軸組(C)、(C)に接合して釘固定
される。さらに、図13の(a)に示すパネルは、方形
に組まれた枠組(D)の片面に、これと略同一の外形を
なす構造用面材(A)が貼着された構造を有し、構造用
面材(A)と共に軸組(C)、(C)間に嵌込まれた枠
組(D)がその内側から軸組(C)、(C)に釘固定さ
れ、この枠組(D)の内側に断熱材(B)が設置され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11の
(a)に示したパネルにおいては、同図(b)に示す様
に入隅部の軸組(C)に組付ける場合、構造用面材
(A)、(A)の周縁部を釘固定するための裏当材
(E)、(E)を予め軸組(C)に固定しておく必要が
あり、施工が煩雑である。また、図12の(a)に示し
たパネルにおいては、同図(b)に示す様に入隅部の軸
組(C)に組付ける場合、隣接する構造用面材(A)、
(A)の左右片側の周縁部を相互に干渉しない様に予め
所定量だけ切除し、かつ、断熱材(B)、(B)を取外
して枠組(D)、(D)をその内側から軸組(C)に釘
固定する必要があり、施工が極めて煩雑である。
【0005】もっとも、図13の(a)に示したパネル
においては、同図(b)に示す様に入隅部の軸組(C)
に組付ける場合であっても、付加的な施工は不要であ
る。しかしながら、枠組(D)、(D)をその内側から
軸組(C)に釘固定する構造であるため、軸組(C)、
(C)に対する枠組(D)の嵌合状態が緩く、両者の間
に隙間があると、枠組(D)を強固に釘固定することが
出来ない。また、軸組の変形に抵抗する締結力は、釘の
引抜き抵抗強度に依存するため、耐震強度の点で不十分
である。
【0006】本発明は、前記の実情に鑑みなされたもの
であり、その主たる目的は、躯体の軸組間へ簡単に且つ
強固に組付けることが出来、軸組構造の躯体の耐震強度
を確実に向上させることが出来る構造用パネルを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成する手
段として、本発明に係る構造用パネルは、軸組構造の建
物の躯体を構成するパネルであって、軸組間に嵌込まれ
る方形の枠組と、当該枠組の片面に貼設されて枠組と共
に軸組間に嵌込まれる構造用面材とを備え、当該構造用
面材または前記枠組の少なくとも上部および下部の左右
には、前記軸組に接合して締結される複数の接続ブラケ
ットが固定されていることを特徴とする。
【0008】前記の構造用パネルにおいて、枠組内には
断熱材が設置され、断熱材の室内側には防湿シートが張
設され、構造用面材の室外側には、外装材が固定され且
つ外装材と構造用面材との間に通気空間を形成する胴縁
が付設されているのが好ましい。また、枠組の他の片面
には内装下地面材または構造用面材を貼設してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る構造用パネルの実施形態を説明する。図1は第1実施
形態の正面図、図2は同縦断面図、図3は同横断面図、
図4は第1実施形態の変更例の横断面図、図5は第1実
施形態の他の変更例の横断面図、図6は第1実施形態の
更に他の変更例の横断面図、図7は第2実施形態の正面
図、図8は同縦断面図、図9は同横断面図、図10は各
実施形態における接続ブラケットの変形例を示す正面
図、図11は従来例の横断面図、図12は他の従来例の
横断面図、図13は更に他の従来例の横断面図である。
【0010】第1実施形態の構造用パネルは、図1〜図
3に示す様に、軸組構造の建物の躯体を構成するパネル
(1)であって、軸組間に嵌込まれる方形の枠組(2)
と、枠組(2)の片面に貼設されて枠組(2)と共に軸
組間に嵌込まれる構造用面材(3)とを備え、構造用面
材(3)の少なくとも上部および下部の左右には、軸組
に接合して締結される複数の接続ブラケット(4)が固
定されている。
【0011】また、躯体の断熱性および防湿性を向上さ
せるための好ましい態様として、前記枠組(2)内には
断熱材(5)が設置され、断熱材(5)の室内側には防
湿シート(6)が張設され、構造用面材(3)の室外側
となる外面には、外装材が固定され且つ外装材と構造用
面材(3)との間に通気空間を形成する胴縁(7)が付
設されている。加えて、構造用面材(3)には水蒸気拡
散孔(3A)が形成されている。
【0012】前記枠組(2)は、縦枠(2A)および横
枠(2B)を釘打ち又はネジ止めすることにより縦長の
長方形に組まれており、例えば、柱(8A)、(8
A)、胴差(8B)及び土台(8C)によって囲まれた
軸組間に嵌込まれる。この枠組(2)には、左右の縦枠
(2A)、(2A)と同寸法の断面を有し、内装下地用
胴縁としても機能する縦枠補強材(2C)が平行に組付
けられている。なお、図示省略したが、枠組(2)には
上下の横枠(2B)と平行な横枠補強材を組付けておい
てもよい。
【0013】枠組(2)の外形寸法は、施工部位の幅お
よび高さに応じ、幅約900mm、高さ約1800〜2
700mmに設定される。枠組(2)を構成する縦枠
(2A)、横枠(2B)、縦枠補強材(2C)として
は、木材や集成材によって作製された幅約30〜50m
m、厚み約30〜100mm程度の角材が使用される。
【0014】構造用面材(3)は、枠組(2)の外形と
同一か又は若干小さ目に形成されており、所定の施工基
準に基づき、釘打ち又はネジ止めによって枠組(2)の
室外側に貼設されている。この構造用面材(3)には、
パネル(1)内の結露防止対策として、水蒸気拡散孔
(3A)を複数個形成してもよい。この場合、構造用面
材(3)の面積に対する水蒸気拡散孔(3A)の開口率
は、約1〜5%以下とされる。なお、構造用面材(3)
の外面には、水蒸気を通し、水は通さない透湿防水シー
トを張設するのが好ましい。透湿防水シートとしては、
多孔質のプラスチックシートやフィルム、プラスチック
繊維の不織布から成る透水性の小さいシートやフィルム
が挙げられる。
【0015】構造用面材(3)としては、約7〜12m
m程度の厚さの構造用合板が一般的に使用されるが、こ
れと同等以上の強度等の要求性能を有する限り、金属、
樹脂、無機質などの各種の材料から成る単板、又はこれ
らの複合板を使用してもよい。
【0016】前記接続ブラケット(4)は、構造用面材
(3)の周縁部において、胴差(8B)側の上縁部の左
右と、土台(8C)側の下縁部の左右との少なくとも4
箇所に固定されている。加えて、柱(8A)、(8A)
側の左右縁部の上下の4箇所にも固定されている。な
お、追加する接続ブラケット(4)の個数は適宜増減す
ることが出来、また、その固定位置は適宜変更すること
が出来る。また、接続ブラケット(4)の固定手段とし
ては、釘打ち、ピン打ち、ネジ止め等、適宜の手段を採
用することが出来る。本実施形態において、各接続ブラ
ケット(4)は、呼び径4〜9mm程度の3〜6本の止
めネジによりネジ固定される。その際、接着剤を併用し
て強固に固定するのが好ましい。
【0017】各接続ブラケット(4)の平面形状は、構
造用面材(3)に固定されるベース部(4A)と枠組
(2)の外側へ突出する突出部(4B)とが連続した概
略T字状を成している。ベース部(4A)は、構造用面
材(3)に対し、夫々前述した呼び径4〜9mm程度の
4本の止めネジにより接着剤を併用して強固に固定され
ている。そして、各突出部(4B)には、直径7〜12
mm程度の比較的大径の貫通孔(4C)が各1個形成さ
れている。
【0018】各接続ブラケット(4)の寸法は、ベース
部(4A)の長さが約120〜200mm、突出部(4
B)の長さが約60mm程度であり、ベース部(4A)
及び突出部(4B)の幅は夫々約30〜60mmの範囲
に設定される。なお、ベース部(4A)は、軸組の外面
に一部が接合する様に、枠組(2)の外側に10〜20
mm程度張り出して固定しておくのが接続強度を向上す
る上で好ましい。
【0019】なお、各接続ブラケット(4)としては、
約1〜3mm程度の厚さの鉄板が一般的に使用される
が、これと同等以上の強度等の要求性能を有する限り、
各種の金属や樹脂などの材料から成る単板、又はこれら
の複合板を使用してもよい。その場合の厚みは、5mm
程度までを限度とする。
【0020】断熱材(5)は、縦枠補強材(2C)で仕
切られた枠組(2)内の室内側にそれぞれ設置され、構
造用面材(3)との間にそれぞれ空間(S)を形成して
いる。なお、図示省略したが、空間(S)を所定の断面
厚みに保持するため、構造用面材(3)と断熱材(5)
との間には、断熱材(5)に一体形成した突起などの適
宜のスペーサが介設されている。また、空間(S)の断
面厚みは、パネル(1)が使用される地域の気候に応じ
た断熱性能条件や断熱材(5)の種類にもよるが、通
常、10〜30mmの範囲に設定される。
【0021】断熱材(5)としては、発泡ポリスチレ
ン、発泡ウレタン等の合成樹脂発泡断熱材の他、グラス
ウール等の繊維系断熱材を採用することが出来る。繊維
系断熱材は、透水性(保水性)が高いので、採用する場
合には、室内側を防湿シートで覆い、室外側、すなわち
空間(S)側を透湿防水シートで覆うのが好ましい。本
実施形態のパネル(1)では、略板状に形成された独立
気泡の発泡ポリスチレン、発泡ウレタン等により断熱材
(5)が構成されている。
【0022】防湿シート(6)は、枠組(2)の室内側
に張設されて断熱材(5)を覆っている。防湿シート
(6)としては、実質的に空気中の水蒸気を透過させな
い非透湿性のシート、具体的には、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル等の
熱可塑性樹脂から成る厚み0.1〜1.0mm程度のフ
ィルム又はシートが使用される。
【0023】胴縁(7)は、構造用面材(3)の内面側
に配設された前記縦枠補強材(2C)に沿って構造用面
材(3)の外面側に配設され、釘打ち又はネジ止めによ
り縦枠補強材(2C)に固定されている。なお、胴縁
(7)としては、厚さ約10〜20mm、幅約30〜4
5mmの断面寸法を有する木桟が一般に使用される。
【0024】以上の様に構成された第1実施形態のパネ
ル(1)は、例えば、柱(8A)、(8A)と胴差(8
B)と土台(8C)とに囲まれた建物の軸組間に組付け
られて躯体の一部を構成する。この組付け施工に際し、
パネル(1)は、防湿シート(6)を室内側に向けて軸
組間に室外側から嵌込まれる。なお、入隅部の軸組間に
嵌込まれるパネル(1)においては、隅柱に対応した接
続ブラケット(4)は、予め取外される。
【0025】軸組間に嵌込まれたパネル(1)は、構造
用面材(3)の周縁部にネジ固定された各接続ブラケッ
ト(4)の突出部(4B)が、貫通孔(4C)に挿通さ
れる呼び径7〜12mm程度の止めネジによって柱(8
A)、(8A)、胴差(8B)及び土台(8C)の外面
に夫々強固に締結される。なお、この締結は、頭付きで
胴体部に抜け止め用の凹凸加工が施された呼び径9〜1
2mm程度の軸組固定ピンによって行ってもよい。この
場合、柱(8A)、(8A)、胴差(8B)及び土台
(8C)には、軸組固定ピンより径寸法が0.5mm程
度小さい下孔を明けておく。
【0026】軸組間に組付けられた各パネル(1)の室
外側には胴縁(7)によって通気空間を形成する状態に
外装材が施工される。また、各パネル(1)の室内側に
は、内装下地材が施工される。その際、外装材および内
装下地材は、パネル(1)の胴縁(7)および縦枠補強
材(2C)を利用して迅速に施工される。
【0027】本実施形態においては、軸組を構成する左
右の柱(8A)、(8A)、胴差(8B)及び土台(8
C)に、各パネル(1)の周縁部が接続ブラケット
(4)を介して締結される。この場合、軸組の変形に抵
抗する締結力は、接続ブラケット(4)の止めネジや軸
組固定ピンの剪断強度に依存する。そして、接続ブラケ
ット(4)は、軸組が変形する際にパネル(1)との間
に隙間が生じ易い部位、即ち、少なくともパネル(1)
の短辺である上部および下部と、胴差(8B)及び土台
(8C)との間を締結する。従って、パネル(1)は軸
組に対して強固に締結され、建物の躯体構造として、耐
震強度が確実に向上する。
【0028】また、各パネル(1)内には断熱材(5)
が配設されているので、断熱性の高い躯体構造が得られ
る。さらに、各パネル(1)においては、断熱材(5)
の室内側に防湿シート(6)が張設され、かつ、断熱材
(5)の室外側に空間(S)が形成され、この空間
(S)が構造用面材(3)の水蒸気拡散孔(3A)を介
して各パネル(1)と外装材との間の通気空間に連通さ
れる。そして、この通気空間が建物の基礎側および小屋
裏において大気に開放されることにより、各パネル
(1)内は低湿度に維持される。従って、内部結露が防
止された防湿性の高い躯体構造が得られる。
【0029】なお、前述した第1実施形態のパネル
(1)において、図4に示す様に、枠組(2)の厚みが
軸組の厚みより小さい場合には、断熱材(5)は、軸組
内の室内側に設置され、断熱材(5)の室内側には縦枠
補強材(2C)に沿って延びる内装下地用胴縁(2D)
が設置される。そして、断熱材(5)と構造用面材
(3)との間には、枠組(2)をスペーサとして空間
(S)が形成される。
【0030】また、施工現場での作業性および躯体の耐
震強度をより向上させるための好ましい態様として、第
1実施形態のパネル(1)における枠組(2)の他の片
面、即ち、構造用面材(3)が貼設されていない側に
は、図5または図6に示す様に、合板や石膏ボードから
成る内装下地面材(9)を貼設するのが好ましい。図5
に示すパネル(1)においては、内装下地面材(9)が
枠組(2)に貼設され、その上に防湿シート(6)が張
設される。また、図6に示すパネル(1)においては、
断熱材(5)の室内側に張設された防湿シート(6)の
上から内装下地面材(9)が枠組(2)に張設される。
なお、内装下地面材(9)の代りに前述した構造用面材
(3)を使用してもよい。
【0031】次に、図7〜図9により第2実施形態の構
造用パネルを説明する。このパネル(10)は、第1実
施形態のパネル(1)と基本的に同様に構成された枠組
(2)、構造用面材(3)及び接続ブラケット(4)で
構成され、縦枠補強材(2C)は、内装下地用胴縁とし
ても機能する。
【0032】各接続ブラケット(4)は、構造用面材
(3)が貼設されていない枠組(2)の他の片面におい
て、胴差(8B)側の横枠(2B)の左右と、土台(8
C)側の横枠(2B)の左右との少なくとも4箇所にネ
ジ固定されている。加えて、柱(8A)、(8A)側の
縦枠(2A)、(2A)の上下の4箇所にもネジ固定さ
れている。
【0033】以上の様に構成された第2実施形態のパネ
ル(10)は、基本的には、構造用面材(3)を室内側
に向けた状態で、例えば、柱(8A)、(8A)と胴差
(8B)と土台(8C)とに囲まれた建物の軸組間に室
外側から嵌込まれる。この場合、入隅部の軸組間に嵌込
まれるパネル(10)においては、隅柱側に突出する接
続ブラケット(4)が予め取外される。
【0034】軸組間に嵌込まれたパネル(10)は、枠
組(2)の他の片面にネジ固定された各接続ブラケット
(4)の突出部(4B)が、貫通孔(4C)に挿通され
る呼び径4〜9mm程度の止めネジ又は軸組固定ピンに
よって柱(8A)、(8A)、胴差(8B)及び土台
(8C)の外面に夫々強固に締結される。従って、第2
実施形態のパネル(10)が組付けられた建物の躯体構
造においても、耐震強度が確実に向上する。
【0035】なお、第2実施形態のパネル(10)にお
いては、通常、軸組間に組付けられる現場作業におい
て、枠組(2)内に断熱材(5)が設置され、構造用面
材(3)の外面に防湿シート(6)が張設されるが、断
熱材(5)や防湿シート(6)は、第1実施形態と同様
に、予め設置しておくことも出来る。
【0036】前述した第1実施形態のパネル(1)及び
第2実施例のパネル(10)において、接続ブラケット
(4)の平面形状は、図10に示す様に、T字状に限ら
ず、L字状、I字状、クランク状などの適宜の形状とす
ることが出来る。また、貫通孔(4C)の個数は2個程
度に増加してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、軸
組構造の建物の躯体の施工に際し、枠組と共に構造用面
材を軸組に嵌込み、枠組または構造用面材の周縁部に固
定された各接続ブラケットの突出部を軸組に接合して締
結するだけで、構造用パネルを簡単に且つ強固に軸組間
に組付けることが出来、軸組構造の躯体の耐震強度を確
実に向上させることが出来る。
【0038】枠組内に断熱材が設置され、断熱材の室内
側に防湿シートが張設され、構造用面材の室外側に通気
用胴縁を兼ねた外装取付け胴縁が付設されている場合に
は、防湿シートを室内側に向けた状態で構造用パネルを
軸組間に組付けることにより、軸組構造の躯体の断熱性
および防湿性を簡単に且つ確実に向上させることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造用パネルの第1実施形態の正
面図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同横断面図である。
【図4】第1実施形態の変更例の横断面図である。
【図5】第1実施形態の他の変更例の横断面図である。
【図6】第1実施形態の更に他の変更例の横断面図であ
る。
【図7】第2実施形態の正面図である。
【図8】同縦断面図である。
【図9】同横断面図である。
【図10】各実施形態における接続ブラケットの変形例
を示す正面図である。
【図11】従来例の横断面図である。
【図12】他の従来例の横断面図である。
【図13】更に他の従来例の横断面図である。
【符号の説明】
1:パネル 2:枠組 2A:縦枠 2B:横枠 2C:縦枠補強材 2D:内装下地用胴縁 3:構造用面材 3A:水蒸気拡散孔 4:接続ブラケット 4A:ベース部 4B:突出部 4C:貫通孔 5:断熱材 6:防湿シート 7:胴縁 8A:柱 8B:胴差 8C:土台 9:内装下地面材 10:パネル A:構造用面材 B:断熱材 C:軸組 D:枠組 E:裏当材 S:空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 611 E04B 2/56 611C 622 622B 622J 632 632B 632C 632J 643 643A 643B 644 644D 644H 645 645C 1/80 1/80 G E04C 2/38 E04C 2/38 S

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸組構造の建物の躯体を構成するパネル
    であって、軸組間に嵌込まれる方形の枠組と、当該枠組
    の片面に貼設されて枠組と共に軸組間に嵌込まれる構造
    用面材とを備え、当該構造用面材または前記枠組の少な
    くとも上部および下部の左右には、前記軸組に接合して
    締結される複数の接続ブラケットが固定されていること
    を特徴とする構造用パネル。
  2. 【請求項2】 枠組内には断熱材が設置され、断熱材の
    室内側には防湿シートが張設され、構造用面材の室外側
    には、外装材が固定され且つ外装材と構造用面材との間
    に通気空間を形成する胴縁が付設されている請求項1に
    記載の構造用パネル。
  3. 【請求項3】 枠組の他の片面には内装下地面材または
    構造用面材が貼設されている請求項1又は2に記載の構
    造用パネル。
JP8305998A 1996-10-31 1996-10-31 構造用パネル Withdrawn JPH10131355A (ja)

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JP (1) JPH10131355A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287324A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kaneshin:Kk 木造建物における壁パネルの取付け装置
JP2012255315A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Takenaka Komuten Co Ltd 耐震構造
JP2019124042A (ja) * 2018-01-16 2019-07-25 株式会社熊谷組 壁構造

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